JPH05120020A - フアジイ推論処理方法および装置 - Google Patents

フアジイ推論処理方法および装置

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JPH05120020A
JPH05120020A JP4098512A JP9851292A JPH05120020A JP H05120020 A JPH05120020 A JP H05120020A JP 4098512 A JP4098512 A JP 4098512A JP 9851292 A JP9851292 A JP 9851292A JP H05120020 A JPH05120020 A JP H05120020A
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input
antecedent
processing
input variable
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JP4098512A
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English (en)
Inventor
Hajime Nishidai
元 西台
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファジィ推論処理を効率的に行なう。 【構成】 前件部に入力変数とメンバーシップ関数との
組を設け,後件部に出力変数とメンバーシップ関数との
組を設けることにより構成される複数のルールがRAM
に設定されている。入力データを受信したときに,その
入力データの入力変数が関係するすべてのルールについ
て前件部処理を行ない,その後,他の入力データが与え
られたときに他の入力データの入力変数が関係するすべ
てのルールについて前件部処理を行なうようにして,入
力変数ごとに前件部処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明はファジィ推論処理方法および装
置に関する。
【0002】
【背景技術】熟練した技術者や技能者のもつ,数式など
によっては厳密に表わすことが困難ないわゆるノウハ
ウ,経験則と呼ばれるものを利用して意志決定,故障診
断を行なったり,非線形性の強い制御対象の自動制御を
行なう場合に,ファジィ推論処理が広く用いられるよう
になってきた。ファジィ推論処理は,ファジィ推論処理
専用のアーキテクチャをもつアナログもしくはディジタ
ル・プロセッサまたはファジィ演算が可能なようにプロ
グラムされた汎用ディジタル・コンピュータによって実
行される。
【0003】ファジィ推論処理はいわゆるIf, thenルー
ルにしたがって実行される。If, thenルールの例を以下
に示す。
【0004】 ルール1:If x1=PL and x2=PL and x4=PL, then y1=PL ルール2:If x1=PL and x2=PM, then y1=PL ……… ルールi:If x1=NL and x3=PM, then y1=ZR
【0005】ここでIf…,を前件部,then以降を後件部
という。x1,x2,x3,x4は入力変数,y1は出
力変数である。PL,PM,NL,ZR等はメンバーシ
ップ関数を表わす言語情報でラベルという。
【0006】ファジィ推論演算は次のようにして実行さ
れる。
【0007】まず前件部処理において,入力データの対
応するメンバーシップ関数に対する適合度が求められ
る。たとえばルール1において,入力変数x1,x2お
よびx4に関する入力データ(これらも符号x1,x2
およびx4で表わす)のメンバーシップ関数PLに対す
る適合度a11,a12およびa14がそれぞれ求められる。
適合度とは入力データをメンバーシップ関数に与えたと
きのメンバーシップ関数の値(関数値,またはグレー
ド)である。ルール1におけるこれらの適合度a11,a
12およびa14間で所定の演算(この演算としてはMIN
演算が最も一般的に採用されている)が行なわれ,その
結果a1がルール1における適合度となる。
【0008】同じようにして,ルール2において,入力
データx1のメンバーシップ関数PLに対する適合度a
21,および入力データx2のメンバーシップ関数PMに
対する適合度a22がそれぞれ求められる。これらの適合
度a21とa22間での所定の演算(MIN演算)結果がル
ール2の適合度a2となる。
【0009】他のルールについても同じ演算処理により
ルールごとの適合度が求められる。
【0010】後件部が同一である複数のルールがあるか
どうかがチェックされる。たとえばルール1とルール2
の後件部はいずれもy1=PLで同じである。このよう
な後件部が同一のルール間において,ルールの適合度間
の所定の演算(この演算としてはMAX演算が最も一般
的に採用されている)が行なわれ,最終的な適合度A1
が得られる。
【0011】後件部が同一である複数のルールがない場
合には各ルールの適合度がそのまま保持される。
【0012】次に後件部処理に移る。後件部処理では,
先に得られた各ルールの適合度をそのルールの後件部に
記述されているメンバーシップ関数に作用させる処理が
行なわれる。たとえば,ルール1とルール2はともに後
件部がy1=PLである。ルール1とルール2における
適合度はA1であるので,この適合度A1を後件部のメ
ンバーシップ関数PLに作用させる(この演算として
は,適合度A1とメンバーシップ関数PLとのMIN演
算,すなわちトランケーションが広く行なわれてい
る)。また,ルールiでは,ルールiの前件部処理で得
られた適合度aiが後件部のメンバーシップ関数ZRに
作用させる処理が行なわれる。
【0013】このようにして得られた後件部のメンバー
シップ関数のラベルごとの演算結果もまた一種のメンバ
ーシップ関数である。これらのメンバーシップ関数相互
間の演算(たとえばMAX演算)が行なわれて最終的な
推論結果が得られる。
【0014】自動制御等の応用においては制御対象に与
える操作量を導出する必要がある。そこで,最終的な推
論結果を非ファジィ化(デファジファイ)する演算(こ
れを確定演算処理という)が行なわれる。この演算には
重心法,最大高さ法等がある。重心法は最終的な推論結
果の重心位置を算出し,この重心位置を最終出力とする
ものである。最大高さ法は,後件部処理後における後件
部のメンバーシップ関数のうちで最もグレードの大きい
メンバーシップ関数のラベルを決定するものである。こ
れは意志決定のためにファジィ推論を利用する場合によ
く行なわれる方法で,この場合には後件部のメンバーシ
ップ関数はシングルトンで表わされることが多い。
【0015】一般に上述したような複数のルールを記述
する(設定する)順序に制約はない。したがって,設計
者は任意の順序でルールを作成,記述またはプロセッサ
もしくはコンピュータに入力し設定する。そして,プロ
セッサまたはコンピュータ内においては,上述した一連
の処理,とくに前件部処理はルールの記述(設定)され
た順序にしたがって実行される。
【0016】したがって,設定された複数のルールに含
まれるすべての入力変数についての入力データがそろわ
ないとファジィ推論処理を開始することができない。プ
ロセッサまたはコンピュータは,ファジィ推論処理の開
始にあたってすべての入力データが入力されているかど
うかを確認していた。
【0017】このような従来の方法によると,入力変数
の種類数が多い場合や,入力データの入力に時間がかか
るような場合には,ファジィ推論を開始するために長い
待ち時間が必要となってしまう。後者の場合の例として
は,メインCPU等の上位機器からファジィ・プロセッ
サに入力データをシリアル伝送する場合がある。
【0018】いずれにしても,入力データの入力または
転送からファジィ推論処理開始までの時間(オーバーヘ
ッド)が長くかかり,全体的な処理効率が低下するとい
う問題がある。
【0019】
【発明の開示】この発明は,全体的な処理効率の向上を
図ることを目的とする。
【0020】この発明によるファジィ推論処理方法は,
前件部の複数の入力変数と後件部の少なくとも一つの出
力変数とをメンバーシップ関数を用いて関連づける複数
のルールがあらかじめ設定されており,入力データが与
えられている一つの入力変数が関係するすべてのルール
について前件部処理を行ない,その後,入力データが与
えられている他の一つの入力変数が関係するすべてのル
ールについて前件部処理を行なうようにして,入力変数
ごとに前件部処理を実行するものである。
【0021】この発明によるファジィ推論処理装置は,
前件部の複数の入力変数と後件部の少なくとも一つの出
力変数とをメンバーシップ関数を用いて関連づける複数
のルールがあらかじめ設定されているメモリ,与えられ
た入力データについて,その入力データの入力変数が関
係するすべてのルールについて前件部処理を実行する前
件部処理手段,および上記前件部処理手段によって一つ
の入力変数についての前件部処理が終了した後に,他の
入力変数の入力データを上記前件部処理手段に与え,そ
の入力変数について前件部処理を実行するよう制御する
手段を備えているものである。
【0022】この発明の一実施態様においては,入力デ
ータが与えられたときに,その入力データについての入
力変数が関係するすべてのルールについて前件部処理が
実行される。
【0023】この発明の他の実施態様においては,与え
られた入力データが記憶手段に一時記憶される。そし
て,上記記憶手段に記憶されている入力データが順次読
出され,読出された入力データについての入力変数が関
係するすべてのルールについての前件部処理が実行され
る。
【0024】入力データが与えられたときに,割込処理
によってこの与えられた入力データを上記記憶手段に格
納するようにすることもできる。また,上記記憶手段を
FIFOメモリにより実現し,入力データを与えられた
順序でFIFOメモリに記憶し,かつ与えられた順序に
したがってFIFOメモリから入力データを読出すよう
にしてもよい。
【0025】上記前件部処理は,ルールによって入力変
数に関係づけられたメンバーシップ関数に対する入力デ
ータの適合度を算出し,ルールの前件部ごとに,その前
件部に含まれる入力変数についての既に算出された適合
度間で所定の演算(たとえばMIN演算)を行なうもの
である。
【0026】すべての入力変数についての前件部処理が
終了したのち,後件部が同一のルール間において,前件
部処理結果に所定の演算(たとえばMAX演算)が施さ
れる。
【0027】複数のルールのメモリへの設定方法には種
々の態様がある。
【0028】その一態様は,複数のルールのそれぞれの
前件部に,すべてのルールに含まれるすべての入力変数
を含ませておき,これらの入力変数にメンバーシップ関
数を関連づけるかまたはメンバーシップ関数が関係しな
いことを示すコードを付しておくものである。この場合
には,各入力変数についての前件部処理において,各ル
ールごとにその入力変数にメンバーシップ関数が関係づ
けられているかどうかが判定され,メンバーシップ関数
が関係づけられているものについて関係づけられている
メンバーシップ関数に対する入力データの適合度が求め
られる。
【0029】他の態様は,複数のルールの前件部を構成
する入力変数とメンバーシップ関数との対を,入力変数
ごとにまとめて,かつルールの識別コードと関連づけて
設定しておくものである。
【0030】さらに他の態様は,複数のルールの前件部
を構成する入力変数とメンバーシップ関数との対を,入
力変数を示すコードに対応して入力変数ごとにまとめ
て,かつルールの識別コードと関連づけて設定しておく
ものである。入力データはその入力データの入力変数を
示すコードが付加されて与えられる。与えられた入力デ
ータに付加されている入力変数を示すコードが判定さ
れ,判定された入力変数を示すコードに対応して設定さ
れている入力変数とメンバーシップ関数との対に対して
前件部処理が行なわれる。
【0031】この発明によると,入力データが与えられ
たときに,または既に与えられており記憶手段に記憶さ
れている入力データを読出して,この入力データの入力
変数が関係するすべてのルールについて前件部処理が行
なわれる。この前件部処理が終了すると,他の入力デー
タの入力変数が関係するすべてのルールについての前件
部処理が行なわれる。
【0032】このようにして,前件部処理が入力変数ご
とに実行される。
【0033】この発明によると,ファジィ推論演算処理
における前件部処理が入力変数ごとに実行されるので,
入力データが順次転送されてくる場合には,1つの入力
データの転送が終了すれば,次のデータが転送されてい
る間に,既に転送されてきた入力データについての前件
部処理を実行することができる。したがって,すべての
入力データの転送終了を待つことがなく,転送オーバー
ヘッドを緩和することができる。
【0034】また,入力データの発生に周期性が無いよ
うな場合には,入力済のデータから処理を進めることが
できるので,データ待ち時間を有効に利用することがで
きる。
【0035】さらに,入力データを要求した時点からそ
の要求した入力データが実際に得られるまでの時間が入
力データの種類(入力変数)によって異なったり,一定
していないような場合,入力データの発生の順序が一定
していないような場合には,入力データにその入力変数
を示すコードを付加して与えることにより,入力データ
が得られる順序にしたがって入力データの転送,推論処
理を実行していくことが可能となる。
【0036】以上のようにしてこの発明によると,ファ
ジィ推論処理全体を効率よく行なうことができるように
なる。
【0037】
【実施例の説明】
第1実施例 図1から図5は第1実施例を示している。
【0038】図1はファジィ推論処理装置の構成を示し
ている。このファジィ推論処理装置はファジィ推論処理
をソフトウエアで実行するものである。もっともこの発
明によるファジィ推論処理装置には,ファジィ推論処理
が可能なようにプログラムされた汎用プロセッサのみな
らず,ファジィ推論処理専用のアーキテクチャをもつプ
ロセッサも含まれるのはいうまでもない。
【0039】この実施例では入力データがシリアル伝送
路を経て外部の機器または装置(ホストCPUなど)か
らファジィ推論処理装置に与えられる。後述するように
入力データが与えられる順序はあらかじめ定められてい
る。
【0040】ファジィ推論処理装置は,ファジィ推論処
理,データ伝送制御等を実行するCPU10を備え,この
CPU10には,RAM11,ROM12およびバッファ(メ
モリ)14が各種バスを介して接続されている。
【0041】ファジィ推論処理装置には,入力データを
受信するためにシリアル伝送インターフェイス13が設け
られている。このインターフェイス13はシリアル伝送ラ
インに接続されている。1つの入力変数に関する1単位
の入力データを受信すると,インターフェイス13から受
信完了信号がCPU10に与えられる。受信された入力デ
ータはバッファ14に一時的に記憶される。
【0042】RAM11には,あらかじめ設定された複数
のルール,複数のメンバーシップ関数等が記憶されてい
る。RAM11にはさらに,演算処理に必要な各種データ
を記憶するエリア,および演算処理のためのワーク・エ
リアが設けられている。ROM12はCPU10が実行する
ファジィ推論実行プログラム,データ伝送制御プログラ
ム等を格納している。
【0043】図2はRAM11に設けられている各種エリ
アを図式的に示すものである。RAM11内には,適合度
エリア,MINレジスタとして用いられるエリア,設定
されたルールを記憶するルール・メモリ・エリア,設定
されたメンバーシップ関数(MF)を記憶するMFメモ
リ・エリア,ワーク・エリア等が設けられている。
【0044】この実施例では一入力変数について最大7
種類(7ラベル)のメンバーシップ関数が用いられるも
のとする。これらのメンバーシップ関数のラベルを,P
L,PM,PS,ZR,NS,NMおよびNLとする。
PL(Positive Large)は正に大きい,PM(Positive
Medium )は正に中位,PS(Positive Small)は正に
小さい,ZR(Zero)はほぼ零,NS(Negative Smal
l)は負に小さい,NM(Negative Medium )は負に中
位,NL(Negative Large)は負に大きいをそれぞれ表
わす。7ラベルのメンバーシップ関数を入,出力変数ご
とに設定してもよいし,いくつかのまたはすべての入,
出力変数でメンバーシップ関数を共用することもでき
る。これらのメンバーシップ関数を表わすデータまたは
コードはMFメモリ・エリアに記憶されている。
【0045】適合度エリアは,前件部処理の対象となっ
ている入力変数の入力データの7ラベルのメンバーシッ
プ関数のそれぞれに対する適合度(入力データをメンバ
ーシップ関数に与えたときに得られる関数値またはグレ
ード)を一時的に記憶するものである。
【0046】この実施例では設定されたルールの数をm
xとする。MINレジスタはルールごとに,その前件部
処理において得られる適合度のMIN演算結果を記憶す
るものである。
【0047】図3はRAM11のルール・メモリ・エリア
に設定されたルールの例を示している。10個のルールが
例示されている。x1,x2,x3およびx4が入力変
数である。y1は出力変数である。入,出力変数の数は
もちろん任意である。これらのルールにおいて,メンバ
ーシップ関数が組合されていない入力変数についてはそ
の旨を示すコードSが組合されている。
【0048】図4はCPU10によって行なわれるファジ
ィ推論処理の手順を示している。入力データは,入力変
数x1,x2,x3,x4の順に転送されてくることが
前提となっている。
【0049】まず,RAM11内のすべてのMINレジス
タが初期化される(ステップ31)。この初期化処理では
適合度の最大値,すなわち1が全MINレジスタにセッ
トされる。
【0050】続いて入力変数番号を指示するカウンタの
値nが1にセットされる(ステップ32)。入力変数x
1,x2,x3およびx4の入力変数番号をそれぞれ
1,2,3および4とする。
【0051】シリアル伝送インターフェイス13が第1番
目の入力変数x1についての入力データを受信するまで
待つ。その入力データ(この入力データの入力変数を一
般的にxnと置く)を受信するとインターフェイス13か
らCPU10に対して受信完了信号が与えられるととも
に,受信した入力データはバッファ14に記憶される(ス
テップ33)。
【0052】受信した入力データの入力変数について設
定されたすべてのメンバーシップ関数PL〜NLに対す
る入力データの適合度がそれぞれ求められ,得られた適
合度がメンバーシップ関数のラベルに対応してRAM11
内の適合度エリアに記憶される(ステップ34)。
【0053】ルール番号を示すカウンタの値mが1に初
期化される(ステップ35)。
【0054】ルール・メモリ・エリアが参照され,ルー
ルmにおける入力変数xnに組合されたメンバーシップ
関数のラベルがコードSであるかどうかがチェックされ
る(ステップ37)。入力変数xnにコードSが組合され
ている場合にはその入力変数について次に述べる前件部
処理を行なう必要はない。
【0055】ルールmにおける入力変数xnに組合され
たメンバーシップ関数のラベルがコードS以外,すなわ
ちPL〜NLのいずれか1つであれば,適合度エリアか
らそのラベルに対応する適合度が読出され(ステップ3
8),この適合度がそのルールmについてのMINレジ
スタに設定されている適合度よりも小さいかどうかが判
定される(MIN演算)(ステップ39)。第1番目の入
力変数x1の場合には,MINレジスタは上記のように
最大値1をセットすることにより初期化されているか
ら,読出された適合度が1以外であればステップ39の判
定は常にYESとなる。ステップ39でYESとなれば,
適合度エリアから読出された適合度がMINレジスタに
記憶され,MINレジスタの内容が更新される(ステッ
プ40)。このようにして,各入力変数についての処理ご
とに,その入力変数が関連するルールの適合度のMIN
演算が行なわれ,そのルールにおける適合度の最小値が
求められていく。
【0056】ルール番号を表わすカウンタの値mが1ず
つインクレメントされることにより,上述したステップ
36〜40の前件部処理がルールごとに繰返されていく(ス
テップ41,42)。
【0057】上記カウンタの値mがmx+1になるとす
べてのルールについての上記前件部処理が終了したこと
になり,入力変数番号を示すカウンタnが1つインクレ
メントされ,次の入力変数が指示され(ステップ43),
次の入力変数の入力データの受信を待つことになる(ス
テップ44)。
【0058】このようにして,入力データが受信される
毎に受信した入力データの入力変数に関する前件部処理
が行なわれるので,図5に示すように,次の入力データ
の転送中に,先に受信した入力データについての前件部
処理を実行することができる。このためデータ転送に長
い時間を要する場合でも待ち時間を削減して全体の処理
効率を向上させることが可能となる。図5において入力
xEデータは最後の入力データを意味し,この実施例の
入力変数x4の入力データに対応する。
【0059】最後の入力変数x4についての前件部処理
が終了すると(ステップ44),後件部が同一であるルー
ルが存在するかどうかがチェックされる。たとえば図3
に示すルール1とルール2はともに後件部がy1=PL
で同一である。ルール4とルール5は後件部がy1=P
Sで同一である。またルール6とルール8は後件部がy
1=ZRで同一である。このように後件部が同一である
ルール間において,各ルールで得られた適合度のMAX
演算が行なわれ,このMAX演算結果がその後件部のメ
ンバーシップ関数のラベルに作用させるべきものとして
記憶される(ステップ45)。たとえば,ルール1の前件
部処理で得られた適合度をa1(上述のMIN演算結
果,すなわちMINレジスタに記憶されている適合
度),ルール2の適合度をa2とする。これらの適合度
a1とa2のMAX演算が行なわれ,その結果,A1=
a1またはa2のいずれか大きい方,が後件部のメンバ
ーシップ関数PLに作用させるべきものとして保存され
る。
【0060】このようにして,後件部のメンバーシップ
関数に作用させるべき適合度(上記のMAX演算結果,
または同一の後件部をもつルールが2つ以上存在しない
場合にはルールごとの適合度)が得られると,これらの
適合度を対応する後件部メンバーシップ関数に作用させ
(MIN演算,またはトランケーション),得られたメ
ンバーシップ関数相互のMAX演算が実行される。これ
が後件部演算処理である(ステップ46)。
【0061】最後に,後件部演算処理結果に対する非フ
ァジィ化処理により,出力変数についての確定した出力
データが得られる(ステップ47)。この出力データはシ
リアル伝送インターフェイス13から他の機器,装置等に
伝送される。
【0062】上記実施例では,RAM11に適合度エリア
が設けられている。そして,入力データを受信したとき
に,その入力データの入力変数について設定されたすべ
てのメンバーシップ関数PL〜NLに対する入力データ
の適合度がそれぞれ求められ,得られた適合度がメンバ
ーシップ関数のラベルに対応してRAM11の適合度エリ
アに記憶されるように構成されている。
【0063】RAM11にはすべてのメンバーシップ関数
PL〜NLに対する入力データの適合度を記憶する適合
度エリアが設けられているので,その分,RAM11内の
記憶エリアが狭められることになる。RAM11内の記憶
エリアを少しでも余分に有効利用したい場合には,図6
に示すように,適合度エリアを設けることなく,これに
代えて入力データ・エリアを設ける。そして,図7に示
すように,入力データを受信したときに,受信した入力
データをRAM11の入力データ・エリアに一時記憶する
(ステップ48)。受信した入力データの入力変数xnに
ついて,ラベルS以外のメンバーシップ関数のラベルが
組合わされているルールについてのみ,そのラベルのメ
ンバーシップ関数に対する入力データの適合度がその都
度演算され(ステップ49),MIN演算処理に進む。こ
のようにして,RAM11の記憶エリアの有効利用を図る
ことができる。図7において,上記以外の処理は図4に
示すものと同じである。
【0064】第2実施例 図8および図9は第2実施例を示している。
【0065】上述した第1実施例では,各ルールの前件
部にすべての入力変数が含まれており,メンバーシップ
関数が組合されない入力変数についてはメンバーシップ
関数のラベルに代えて特別なコードSが組合されてい
る。したがってルールに関与しない入力変数についての
記述も各ルールに含まれるので,ルール・データの容量
が増大する。
【0066】第2実施例においては,図8に示すよう
に,RAM11のルール・メモリ・エリアには,入力変数
ごとに,その入力変数に関連づけられるメンバーシップ
関数のラベルがルール番号に対応して記憶されている。
入力変数ごとのラベル群の先頭には特定の開始コードと
入力変数番号とが設定されている。
【0067】後件部のメンバーシップ関数についても同
じように,開始コードとMAX演算の記号とを先頭にし
て,ラベルが一定の順序でルール番号に関連づけて設定
されている。PL(ルール1)とPL(ルール2),P
S(ルール4)とPS(ルール5),ZR(ルール6)
とZR(ルール8)のように同じラベルのものについて
は連続して配置しておくとよい。
【0068】このようなルールの記憶方法によると,処
理不要なものを省くことができるのでメモリ容量が少な
くてすむ。
【0069】第2実施例も図1および図2の構成がその
まま適用される。
【0070】図9はCPU10によるファジィ推論処理手
順を示すものである。この図において図4に示すものと
同一処理には同一ステップ番号を付し重複説明を避け
る。
【0071】全MINレジスタの初期化ののち(ステッ
プ31),入力変数番号を示すカウンタの値nが0に初期
化される(ステップ51)。そして,ルール・メモリ・エ
リアにおける先頭のルール・データが読出される(ステ
ップ52)。
【0072】読出されたルール・データが開始コード入
力xi(i=1〜4)か,開始コードMAXかが判定さ
れる(ステップ53,55)。
【0073】開始コードxiであればカウンタの値nが
1つインクレメントされ(ステップ54),この値nで指
示される入力変数についての入力データの受信を待つ
(ステップ33)。
【0074】最初は,開始コードx1が読出されるの
で,カウンタの値nが0から1になり,入力変数x1に
ついての前件部処理が行なわれる。
【0075】入力変数x1についての入力データが受信
されると,その入力データの全メンバーシップ関数に対
する適合度が算出され,適合度エリアに記憶される(ス
テップ34)。
【0076】入力変数x1が関係するルールの番号とラ
ベルとからなるルール・データが,アドレスの順に読出
される。これらのルール・データは開始コードではない
からステップ53,55のいずれにおいてもNOとなり,ス
テップ38に進んでMIN演算を含む前件部処理が行なわ
れる(ステップ38〜40)。
【0077】入力変数x1に関するすべてのルール・デ
ータについての処理が終ると,次の入力変数x2につい
ての開始コードが読出されるので,ステップ53からステ
ップ54に進み,カウンタの値nがインクレメントされる
(ステップ54)。そして,入力変数x2についての入力
データの受信を待ってその前件部処理に移る。
【0078】最後の入力変数x4まで前件部処理が終了
すると,開始コードMAXが読出されるからステップ55
でYESとなって上述したMAX演算,後件部処理およ
び確定演算処理が行なわれる(ステップ45〜47)。
【0079】第2実施例においても,図6に示すよう
に,適合度エリアに代えて入力データ・エリアをRAM
11に設けるようにしてもよい。そして,図10に示すよう
に,図9のステップ34の処理に代えて,受信した入力デ
ータを入力データ・エリアに一時記憶する処理(ステッ
プ48)を,ステップ38の処理に代えて,入力データの入
力変数について読出されたルールに組合わされたメンバ
ーシップ関数に対する入力データの適合度を演算する処
理(ステップ49)をそれぞれ行なうようにすることがで
きる。
【0080】第3実施例 図11から図16は第3実施例を示している。
【0081】上述した第1および第2実施例において
は,入力データが入力変数についてあらかじめ定められ
た順序で転送されてくることが前提となっている。
【0082】第3実施例は入力データを任意の順番で転
送することができるようにしたものである。
【0083】図12に示すように,入力データにはその入
力データの入力変数を示す入力変数番号が付加された形
態で入力データが伝送される。たとえば入力データは8
ビット,入力変数番号は8ビットで構成される。
【0084】図11に示すファジィ推論処理装置の構成に
おいて,図1に示すものと異なる点について説明する。
【0085】バッファが受信バッファ23と送信バッファ
24とに分けて図示されている。受信バッファ23は入力デ
ータを記憶するエリア23aと入力変数番号を記憶するエ
リア23bとを備えている。
【0086】2つのRAM21と22が設けられている。も
ちろんこれらのRAMは1つのRAMチップで構成する
ことも,3つ以上のRAMチップで構成することもでき
る。
【0087】一方のRAM22には少なくとも図14に示す
ようなルール・データが記憶されている。他方のRAM
21には少なくともワーク・エリアが設けられている。上
述した適合度エリア,MINレジスタ,MFメモリ・エ
リアおよび図13に示す処理済フラグ・エリアはいずれの
RAMに設けてもよい。
【0088】RAM22のルール・メモリ・エリアには,
図14に示すように,入力変数番号(入力x1,入力x2
等)ごとに,その入力変数が関係するルール番号とその
ルールにおいてその入力変数と組合されたメンバーシッ
プ関数のラベルとからなるルール・データがあらかじめ
格納されている。これらの入力変数ごとのルール・デー
タ群は入力変数番号を与えることによりアクセス可能で
ある。ルール・データ群の末尾には終了コードENDが
設定されている。
【0089】受信バッファ23の入力変数番号エリア23b
に記憶された入力変数番号によってRAM22内のそれに
対応するルール・データ群が格納されているエリアがア
ドレス指定される。具体的には入力変数番号によってそ
の入力変数に関係するルール・データ群のエリアの上位
アドレスを指定するようにすればよい。この場合には個
々のルール・データ(ルール番号とラベル)は下位アド
レスによって指定される。
【0090】図13に示す処理済フラグ・エリアは,入力
変数に対応して処理済フラグを記憶するものである。処
理済フラグは0に初期リセットされており,入力変数に
関する前件部処理が終了したときに1にセットされる。
すべての入力変数について処理済フラグが1にセットさ
れていることを確認した上で,同一後件部間における適
合度のMAX演算処理(図15のステップ45)に進むこと
になる。
【0091】図15はCPU10が実行するファジィ推論処
理手順を示している。この図においても,図4および図
9に示すものと同一処理には同一ステップ番号が付され
ている。
【0092】入力データをそれに付加された入力変数番
号とともに受信すると,その入力変数番号についてのメ
ンバーシップ関数に対する入力データの適合度が求めら
れ,得られた適合度が適合度エリアに記憶される(ステ
ップ33,34)。
【0093】続いて受信した入力変数番号によって上位
アドレスがアドレスされるRAM22のエリアからルール
・データが順次読出され,各ルール・データに関して適
合度の読出しとMIN演算処理が行なわれる(ステップ
52,38〜40)。終了コードENDが読出されればその入
力変数についての前件部処理が終了し,対応する処理済
フラグが1にセットされる(ステップ42)。
【0094】次の入力データの受信を待って同じように
入力データに付随する入力変数についての前件部処理が
実行される。
【0095】そして,すべての入力変数の処理済フラグ
が1にセットされれば(ステップ44),MAX演算,後
件部処理および確定演算処理が行なわれる(ステップ4
7)。
【0096】以上のようにして,図16に示すように,任
意の順序で入力データが与えられても,次の入力データ
の転送中に,先に与えられた入力データに関する前件部
処理が可能となる。
【0097】第3実施例においても,図17に示すよう
に,図15のステップ34の処理をステップ48の処理に,ス
テップ38の処理をステップ49の処理にそれぞれ置き代え
るようにすることができるのはいうまでもない。
【0098】第4実施例 上述した第1から第3実施例においては,図5および図
16からも分るように,先に受信した入力データに関する
前件部処理を次に転送されてくる入力データの転送終了
までの短い時間の間に完了するということが前提となっ
ている。
【0099】ルールの数が多くて1つの入力変数に関す
る前件部処理のために比較的長い時間を要する場合や,
入力データの転送速度が比較的速い場合には,先に受信
した入力データの入力変数に関する前件部処理の実行最
中に,次の入力データの受信が完了してしまうという事
態が生じる。場合によっては,先行する入力データの前
件部処理中に後続する2つ以上の入力データが受信され
るということもありうる。
【0100】第4実施例は,後続して受信される入力デ
ータを一時的に記憶することにより,このような事態に
対処することができるファジィ推論処理装置に関する。
【0101】後続する入力データを一時的に記憶する方
法には2つある。
【0102】その1つは,入力データの受信完了信号を
トリガとして割込処理により受信した入力データをRA
M等のメモリに一時記憶するものであり,その詳細が図
18から図20に示されている。
【0103】図18に示すファジィ推論処理装置は図1に
示すものと基本的に同じである。シリアル伝送インター
フェイス13から発生する受信完了信号はCPU10の割込
端子に割込信号として与えられる。
【0104】RAM11には,図19に示すような複数の入
力データを記憶できる入力データ一時記憶エリアが設け
られている。
【0105】図20はCPU10による割込処理手順を示す
ものである。シリアル伝送インターフェイス13から割込
信号が与えられると,バッファ14に蓄えられている受信
した入力データ(第3実施例のように入力変数番号を含
む場合もある)をRAM11の入力データ一時記憶エリア
に記憶して元の処理に戻る。
【0106】図25に示すように,入力変数x1の入力デ
ータを受信したのちこの入力変数x1についての前件部
処理が行なわれる。この前件部処理の実行中に次の入力
変数x2の入力データを受信したときには,入力変数x
1についての前件部処理が一時中断され,受信した入力
変数x2の入力データのRAM11への格納処理(割込処
理)が行なわれる。そして,入力変数x2の入力データ
のRAM11への格納が終了すると再び入力変数x2につ
いての前件部処理が再開される。他の入力変数の前件部
処理中に,さらに他の入力変数についての入力データを
受信したときにも同様である。
【0107】後続する入力データを一時的に記憶するた
めの第2の方法は,FIFO(FirstIn First Out)メモ
リを利用するものであり,FIFOメモリを備えたファ
ジィ推論処理装置の構成例が図21に示されている。
【0108】シリアル伝送インターフェイス13によって
受信された入力データ(第3実施例のように入力データ
に付加された入力変数番号を含む場合もある)は受信し
た順序でFIFOメモリ25に記憶される。FIFOメモ
リ25は入力データの一時記憶にのみ用いられる。ファジ
ィ推論のための他のデータは図2に示すようにRAM21
に記憶される。他の構成は図11に示すものと同じであ
る。
【0109】後に示すようにCPU10は各入力変数につ
いての前件部処理終了ごとにFIFOメモリ25を参照し
て,次に処理すべき入力データがこのメモリ25に一時記
憶されているかどうかをチェックする。そして,記憶さ
れていれば,受信の順序に入力データをメモリ25から読
出してその入力データについての前件部処理を実行し,
記憶されていなければ入力データの受信を待つことにな
る。
【0110】図26に示すように,第1番目の入力変数x
1についての入力データを受信したのちは,FIFOメ
モリに次に処理すべき入力データがある限り,連続的に
入力変数ごとの前件部処理が行なわれていくことにな
る。
【0111】図22は図4に示す第1実施例の処理手順に
対応するものである。第1番目の入力変数x1について
の前件部処理の開始にあたって,および一つの入力変数
についての前件部処理終了ごとにRAM11またはFIF
Oメモリ25に入力データがあるかどうかが判定され(ス
テップ71),あればその入力データが読出されてその入
力データの入力変数についての前件部処理が行なわれる
(ステップ72およびそれ以降のステップ)。他の処理は
図4に示すものと同じである。
【0112】図23は図9に示す第2実施例の処理手順に
対応するものである。RAM11から読出されたルール・
データが開始コード入力xiを示していると(ステップ
53),入力変数番号を示すカウンタnの値がインクレメ
ントされ(ステップ54).RAM11またはFIFOメモ
リ25に入力データがあるかどうかが判定され(ステップ
71),あればその入力データが読出されてその入力デー
タの入力変数についての前件部処理が行なわれる(ステ
ップ72およびそれ以降のステップ)。他の処理は図9に
示すものと同じである。
【0113】図24は図15に示す第3実施例の処理手順に
対応するものである。第1番目の入力変数についての前
件部処理の開始にあたって,および一つの入力変数につ
いての前件部処理が終了するごとに,RAM11またはF
IFOメモリ25に入力変数番号を伴う入力データがある
かどうかが判定され(ステップ71),あればその入力デ
ータおよび入力変数番号が読出され,読出された入力変
数番号によって指定される入力変数についての前件部処
理が読出された入力データを用いて行なわれる(ステッ
プ72およびそれ以降のステップ)。他の処理は図15に示
すものと同じである。
【0114】図22,23および24の処理においても,入力
データのすべてのMFに対する適合度を算出するステッ
プ34に代えて,MIN演算処理に先だって,設定されて
いるルールのメンバーシップ関数に対する入力データの
適合度のみを算出するようにしてもよい(図7,10,17
のステップ49)のはいうまでもない。
【0115】以上のようにして,入力データの受信と各
入力変数に関する前件部処理とを非同期に実行すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のファジィ推論処理装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】RAMの内容を示す。
【図3】RAMに記憶されているルール・データを示
す。
【図4】第1実施例によるファジィ推論処理手順を示す
フロー・チャートである。
【図5】第1実施例にしたがう処理の流れを示す。
【図6】変形例におけるRAMの内容を示す。
【図7】変形例におけるファジィ推論処理手順を示すフ
ロー・チャートである。
【図8】第2実施例におけるルール・データの構造を示
す。
【図9】第2実施例によるファジィ推論処理手順を示す
フロー・チャートである。
【図10】変形例におけるファジィ推論処理手順を示す
フロー・チャートである。
【図11】第3実施例のファジィ推論処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図12】入力変数番号を伴う入力データのフォーマッ
トを示す。
【図13】処理済フラグ・エリアを示す。
【図14】RAMに格納されているルール・データの構
造を示す。
【図15】第3実施例によるファジィ推論処理手順を示
す。
【図16】第3実施例にしたがう処理の流れを示す。
【図17】変形例におけるファジィ推論処理手順を示す
フロー・チャートである。
【図18】第4実施例におけるファジィ推論処理装置の
構造の一例を示すブロック図である。
【図19】入力データ一時記憶エリアを示す。
【図20】割込処理手順を示すフロー・チャートであ
る。
【図21】第4実施例におけるファジィ推論処理装置の
構造の他の例を示すブロック図である。
【図22】第1実施例におけるファジィ推論処理手順を
第4実施例に適用したフロー・チャートである。
【図23】第2実施例におけるファジィ推論処理手順を
第4実施例に適用したフロー・チャートである。
【図24】第3実施例におけるファジィ推論処理手順を
第4実施例に適用したフロー・チャートである。
【図25】第4実施例にしたがう処理の流れの一例を示
す。
【図26】第4実施例にしたがう処理の流れの他の例を
示す。
【符号の説明】
10 CPU 11,21,22 RAM 12 ROM 13 シリアル伝送インターフェイス 14 バッファ 23 受信バッファ 24 送信バッファ 25 FIFOメモリ

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前件部の複数の入力変数と後件部の少な
    くとも一つの出力変数とをメンバーシップ関数を用いて
    関連づける複数のルールがあらかじめ設定されており,
    入力データが与えられている一つの入力変数が関係する
    すべてのルールについて前件部処理を行ない,その後,
    入力データが与えられている他の一つの入力変数が関係
    するすべてのルールについて前件部処理を行なうように
    して,入力変数ごとに前件部処理を実行する,ファジィ
    推論処理方法。
  2. 【請求項2】 入力データが与えられたときに,その入
    力データについての入力変数が関係するすべてのルール
    について前件部処理を実行する,請求項1に記載のファ
    ジィ推論処理方法。
  3. 【請求項3】 入力データが与えられたときに,その入
    力データを一時記憶し,その後,その入力データについ
    ての入力変数が関係するすべてのルールについての前件
    部処理を実行する,請求項1に記載のファジィ推論処理
    方法。
  4. 【請求項4】 与えられた入力データを記憶手段に一時
    記憶しておき,上記記憶手段に記憶されている入力デー
    タを順次読出して読出した入力データについての入力変
    数が関係するすべてのルールについての前件部処理を実
    行する,請求項1に記載のファジィ推論処理方法。
  5. 【請求項5】 上記前件部処理が,ルールによって入力
    変数に関係づけられたメンバーシップ関数に対する入力
    データの適合度を算出し,ルールの前件部ごとに,その
    前件部に含まれる入力変数についての既に算出された適
    合度間で所定の演算を行なうものである,請求項1に記
    載のファジィ推論処理方法。
  6. 【請求項6】 上記所定の演算がMIN演算である請求
    項5に記載のファジィ推論処理方法。
  7. 【請求項7】 すべての入力変数についての前件部処理
    が終了したのち,後件部が同一のルール間において,前
    件部処理結果に所定の演算を行なう,請求項1に記載の
    ファジィ推論処理方法。
  8. 【請求項8】 上記所定の演算がMAX演算である請求
    項7に記載のファジィ推論処理方法。
  9. 【請求項9】 複数のルールのそれぞれの前件部に,す
    べてのルールに含まれるすべての入力変数を含ませてお
    き,これらの入力変数にメンバーシップ関数を関連づけ
    るかまたはメンバーシップ関数が関係しないことを示す
    コードを付しておき,各入力変数についての前件部処理
    において,各ルールごとにその入力変数にメンバーシッ
    プ関数が関係づけられているかどうかを判定し,メンバ
    ーシップ関数が関係づけられているものについて関係づ
    けられているメンバーシップ関数に対する入力データの
    適合度を求める,請求項1に記載のファジィ推論処理方
    法。
  10. 【請求項10】 複数のルールの前件部を構成する入力
    変数とメンバーシップ関数との対を,入力変数ごとにま
    とめて,かつルールの識別コードと関連づけて設定して
    おく,請求項1に記載のファジィ推論処理方法。
  11. 【請求項11】 入力データにその入力データの入力変
    数を示すコードを付加し,このコードを判定し,このコ
    ードによって示される入力変数についての前件部処理を
    行なう,請求項1に記載のファジィ推論処理方法。
  12. 【請求項12】 入力データが与えられたときに,割込
    処理によってこの与えられた入力データを上記記憶手段
    に格納する,請求項4に記載のファジィ推論処理方法。
  13. 【請求項13】 上記記憶手段がFIFOメモリであ
    り,入力データを与えられた順序でFIFOメモリに記
    憶し,かつ与えられた順序にしたがってFIFOメモリ
    から入力データを読出す,請求項4に記載のファジィ推
    論処理方法。
  14. 【請求項14】 複数のルールのそれぞれの前件部に,
    すべてのルールに含まれるすべての入力変数を含ませて
    おき,これらの入力変数にメンバーシップ関数を関連づ
    けるかまたはメンバーシップ関数が関係しないことを示
    すコードを付すことにより各ルールの前件部を構成し,
    入力データが与えられている入力変数ごとに前件部処理
    を実行し,各入力変数についての前件部処理において,
    各ルールごとにその入力変数にメンバーシップ関数が関
    係づけられているかどうかを判定し,メンバーシップ関
    数が関係づけられているものについてのみ前件部演算を
    行なう,ファジィ推論処理方法。
  15. 【請求項15】 入力データが与えられたときに,その
    入力データの入力変数についての前件部処理を実行する
    請求項14に記載のファジィ推論処理方法。
  16. 【請求項16】 与えられた入力データを記憶手段に一
    時記憶しておき,上記記憶手段に入力データが記憶され
    ているかどうかを判定し,記憶されているときに入力デ
    ータを上記記憶手段から読出してその入力データの入力
    変数についての前件部処理を実行する請求項14に記載
    のファジィ推論処理方法。
  17. 【請求項17】 複数のルールの前件部を構成する入力
    変数とメンバーシップ関数との対を,入力変数ごとにま
    とめて,かつルールの識別コードと関連づけて設定して
    おき,入力データが与えられている一つの入力変数が関
    係するすべての上記対について前件部処理を行ない,そ
    の後,入力データが与えられている他の一つの入力変数
    が関係するすべての上記対について前件部処理を行なう
    ようにして,入力変数ごとに前件部処理を実行する,フ
    ァジィ推論処理方法。
  18. 【請求項18】 入力データが与えられたときに,その
    入力データについての入力変数が関係するすべての上記
    対について前件部処理を実行する,請求項17に記載の
    ファジィ推論処理方法。
  19. 【請求項19】 与えられた入力データを記憶手段に一
    時記憶しておき,上記記憶手段に入力データが記憶され
    ているかどうかを判定し,記憶されているときに入力デ
    ータを上記記憶手段から読出して読出した入力データに
    ついての入力変数が関係するすべての上記対についての
    前件部処理を実行する,請求項17に記載のファジィ推
    論処理方法。
  20. 【請求項20】 複数のルールの前件部を構成する入力
    変数とメンバーシップ関数との対を,入力変数を示すコ
    ードに対応して入力変数ごとにまとめて,かつルールの
    識別コードと関連づけて設定しておき,入力データにそ
    の入力データの入力変数を示すコードを付加して入力デ
    ータを与え,与えられた入力データに付加されている入
    力変数を示すコードを判定し,判定された入力変数を示
    すコードに対応して設定されている入力変数とメンバー
    シップ関数との対に対して前件部処理を行なう,ファジ
    ィ推論処理方法。
  21. 【請求項21】 入力データが与えられたときに,その
    入力データに付加されている入力変数を示すコード判定
    して前件部処理に移る,請求項20に記載のファジィ推
    論処理方法。
  22. 【請求項22】 与えられた入力データをそれに付加さ
    れている入力変数を示すコードとともに記憶手段に記憶
    しておき,上記記憶手段に入力データが記憶されている
    かどうかを判定し,記憶されているときにその入力デー
    タに付加されている入力変数を示すコードを読出してそ
    のコードを判定する,請求項20に記載のファジィ推論
    処理方法。
  23. 【請求項23】 前件部の複数の入力変数と後件部の少
    なくとも一つの出力変数とをメンバーシップ関数を用い
    て関連づける複数のルールがあらかじめ設定されている
    メモリ,与えられた入力データについて,その入力デー
    タの入力変数が関係するすべてのルールについて前件部
    処理を実行する前件部処理手段,および上記前件部処理
    手段によって一つの入力変数についての前件部処理が終
    了した後に,他の入力変数の入力データを上記前件部処
    理手段に与え,その入力変数について前件部処理を実行
    するよう制御する手段,を備えたファジィ推論処理装
    置。
  24. 【請求項24】 上記制御手段は,入力データが与えら
    れたときに,その入力データの入力変数について前件部
    処理を実行するよう上記前件部処理手段を制御する,請
    求項23に記載のファジィ推論処理装置。
  25. 【請求項25】 与えられた入力データを一時記憶する
    記憶手段をさらに備え,上記制御手段は上記記憶手段に
    記憶されている入力データを順次読出して読出した入力
    データの入力変数についての前件部処理を実行するよう
    上記前件部処理手段を制御する,請求項23に記載のフ
    ァジィ推論処理装置。
  26. 【請求項26】 上記前件部処理が,ルールによって入
    力変数に関係づけられたメンバーシップ関数に対する入
    力データの適合度を算出し,ルールの前件部ごとに,そ
    の前件部に含まれる入力変数についての既に算出された
    適合度間で所定の演算を行なうものである,請求項23
    に記載のファジィ推論処理装置。
  27. 【請求項27】 上記所定の演算がMIN演算である請
    求項26に記載のファジィ推論処理装置。
  28. 【請求項28】 上記前件部処理手段は,すべての入力
    変数についての前件部処理が終了したのち,後件部が同
    一のルール間において,前件部処理結果に所定の演算を
    行なう,請求項23に記載のファジィ推論処理装置。
  29. 【請求項29】 上記所定の演算がMAX演算である請
    求項28に記載のファジィ推論処理装置。
  30. 【請求項30】 複数のルールのそれぞれの前件部に,
    すべてのルールに含まれるすべての入力変数を含ませて
    おき,これらの入力変数にメンバーシップ関数を関連づ
    けるかまたはメンバーシップ関数が関係しないことを示
    すコードを付すことにより構成される複数のルールが上
    記メモリに記憶されており,上記前件部処理手段は,各
    入力変数についての前件部処理において,各ルールごと
    にその入力変数にメンバーシップ関数が関係づけられて
    いるかどうかを判定し,メンバーシップ関数が関係づけ
    られているものについて関係づけられているメンバーシ
    ップ関数に対する入力データの適合度を求める,請求項
    23に記載のファジィ推論処理装置。
  31. 【請求項31】 複数のルールの前件部を構成する入力
    変数とメンバーシップ関数との対が,入力変数ごとにま
    とめて,かつルールの識別コードと関連づけて上記メモ
    リに設定されている,請求項23に記載のファジィ推論
    処理装置。
  32. 【請求項32】 入力データにその入力データの入力変
    数を示すコードが付加されており,上記制御手段はこの
    コードを判定し,このコードによって示される入力変数
    についての前件部処理を行なうよう上記前件部処理手段
    を制御する,請求項23に記載のファジィ推論処理装
    置。
  33. 【請求項33】 入力データが与えられたときに,割込
    処理によってこの与えられた入力データを上記記憶手段
    に格納する割込処理手段をさらに備えている,請求項2
    5に記載のファジィ推論処理装置。
  34. 【請求項34】 上記記憶手段がFIFOメモリであ
    り,入力データが与えられた順序でFIFOメモリに記
    憶され,かつ与えられた順序にしたがってFIFOメモ
    リから入力データが読出される,請求項25に記載のフ
    ァジィ推論処理装置。
  35. 【請求項35】 複数のルールのそれぞれの前件部に,
    すべてのルールに含まれるすべての入力変数を含ませて
    おき,これらの入力変数にメンバーシップ関数を関連づ
    けるかまたはメンバーシップ関数が関係しないことを示
    すコードを付すことにより各前件部が構成される複数の
    ルールをあらかじめ記憶するメモリ,各入力変数につい
    ての前件部処理において,各ルールごとにその入力変数
    にメンバーシップ関数が関係づけられているかどうかを
    判定し,メンバーシップ関数が関係づけられているもの
    についてのみ前件部演算を行なう前件部処理手段,およ
    び入力データが与えられている入力変数ごとに前件部処
    理を実行するよう上記前件部処理手段を制御する手段,
    を備えたファジィ推論処理装置。
  36. 【請求項36】 上記制御手段は,入力データが与えら
    れたときに,その入力データの入力変数についての前件
    部処理を実行するよう上記前件部処理手段を制御する請
    求項35に記載のファジィ推論処理装置。
  37. 【請求項37】 与えられた入力データを一時記憶する
    記憶手段をさらに備え,上記制御手段は,上記記憶手段
    に入力データが記憶されているかどうかを判定し,記憶
    されているときに入力データを上記記憶手段から読出し
    てその入力データの入力変数についての前件部処理を実
    行するよう上記前件部処理手段を制御する請求項35に
    記載のファジィ推論処理装置。
  38. 【請求項38】 複数のルールの前件部を構成する入力
    変数とメンバーシップ関数との対を,入力変数ごとにま
    とめて,かつルールの識別コードと関連づけて設定して
    おくためのメモリ,および入力データが与えられている
    一つの入力変数が関係するすべての上記対について前件
    部処理を行ない,その後,入力データが与えられている
    他の一つの入力変数が関係するすべての上記対について
    前件部処理を行なうようにして,入力変数ごとに前件部
    処理を実行する前件部処理手段,を備えたファジィ推論
    処理装置。
  39. 【請求項39】 上記前件部処理手段は,入力データが
    与えられたときに,その入力データについての入力変数
    が関係するすべての上記対について前件部処理を実行す
    る,請求項38に記載のファジィ推論処理装置。
  40. 【請求項40】 与えられた入力データを一時的に記憶
    する記憶手段をさらに備え,上記前件部処理手段は,上
    記記憶手段に入力データが記憶されているかどうかを判
    定し,記憶されているときに入力データを上記記憶手段
    から読出して読出した入力データについての入力変数が
    関係するすべての上記対についての前件部処理を実行す
    る,請求項38に記載のファジィ推論処理装置。
  41. 【請求項41】 複数のルールの前件部を構成する入力
    変数とメンバーシップ関数との対を,入力変数を示すコ
    ードに対応して入力変数ごとにまとめて,かつルールの
    識別コードと関連づけて記憶するメモリ,与えられた入
    力データに付加されている入力変数を示すコードを判定
    する手段,および判定された入力変数を示すコードに対
    応して設定されている入力変数とメンバーシップ関数と
    の対に対して前件部処理を行なう前件部処理手段,を備
    えたファジィ推論処理装置。
  42. 【請求項42】 上記判定手段は,入力データが与えら
    れたときに,その入力データに付加されている入力変数
    を示すコードを判定して前件部処理に移るよう制御す
    る,請求項41に記載のファジィ推論処理装置。
  43. 【請求項43】 与えられた入力データをそれに付加さ
    れている入力変数を示すコードとともに一時記憶する記
    憶手段をさらに備え,上記判定手段は,上記記憶手段に
    入力データが記憶されているかどうかを判定し,記憶さ
    れているときにその入力データに付加されている入力変
    数を示すコードを読出してそのコードを判定する,請求
    項41に記載のファジィ推論処理装置。
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