JPH05119794A - 収音装置 - Google Patents

収音装置

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JPH05119794A
JPH05119794A JP3279190A JP27919091A JPH05119794A JP H05119794 A JPH05119794 A JP H05119794A JP 3279190 A JP3279190 A JP 3279190A JP 27919091 A JP27919091 A JP 27919091A JP H05119794 A JPH05119794 A JP H05119794A
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noise
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Michio Matsumoto
美治男 松本
Kimiaki Ono
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動雑音,近傍騒音,風雑音を低減し所望の
目的音を効果的に抽出するビデオカメラなどの収音装置
を提供することを目的とする。 【構成】 無音区間判定部3の判定結果が無音区間であ
ることを示し、かつ相関関係判定部4の判定結果が相関
関係があることを示したときのみ、適応型雑音除去部5
の適応フィルタ6の係数を更新する。その結果、適応型
雑音除去部5の適応動作に対する風雑音など無相関雑音
の影響が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラのように
内部に振動源を有するとともに屋外でも使用される機器
に搭載される収音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声認識分野を中心に、適応フィ
ルタを用いた2入力の適応型雑音除去部を備えた収音装
置が種々提案されている。
【0003】以下に従来の収音装置について図面を参照
しながら説明する。図4に示すように従来の収音装置は
主として所望の目的音を検出する主マイクロホン30
と、主として雑音を検出する参照マイクロホン31とを
有するほか、無音区間判定部32、適応型雑音除去部3
3と、それぞれ適応型雑音除去部33を構成する適応フ
ィルタ34、係数演算部35、および減算器36、収音
装置の出力端子37とで構成されている。
【0004】以上のように構成された収音装置につい
て、以下その動作を説明する。目的音と雑音が混在する
収音環境において、主マイクロホン30は主として目的
音を検出し、一方、参照マイクロホン31は主として雑
音を検出する。無音区間判定部32は、主マイクロホン
30の出力パワーに対する参照マイクロホン31の出力
パワーの相対的な時間平均値を求め、その時間平均値が
予め設定された閾値を越えた場合、その時間区間を雑音
のみが存在する区間すなわち無音区間として判定する。
適応フィルタ34のフィルタ係数は、無音区間判定部3
2が無音区間と判定したときにのみ、主マイクロホン3
0の出力と参照マイクロホン31との出力の差の二乗平
均が最小になるように係数演算部35によって更新され
る。すなわち、従来の収音装置においては、無音区間に
適応フィルタ34の係数更新をおこない、有音区間すな
わち所望の目的音が存在する時間区間は適応フィルタ3
4の係数更新を中断することにより、雑音除去を行って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、目的音源と雑音源が空間的に混在し、その
レベルなどが変動する収音環境においては、無音区間検
出のための閾値の設定が容易ではなく、不適当な閾値の
設定によって雑音除去効果が減少したり、或いは音質が
劣化するという問題点があった。たとえば、ビデオカメ
ラにおいては、まず、テープ走行系やレンズ駆動系など
の複数の振動源に起因する振動が構造体や空間を伝搬し
て振動雑音や近接騒音として収音装置に混入する。さら
に、屋外など風があるところでは、非定常で無相関な風
雑音が収音装置に混入する。これら振動雑音,近接騒
音,風雑音などに対するマイクロホンの感度は一般的に
異なるため、区間検出のための閾値を一義的に設定する
ことは困難であり、不適当な閾値の設定によって雑音除
去効果が減少したり、或いは音質が劣化するという問題
点があった。特に、風雑音は、他の雑音よりもパワーが
大きく耳障りであるが、無相関雑音であるため適応フィ
ルタによる雑音除去効果が期待できないばかりでなく、
区間検出の誤動作を招く主因となるなどの問題点を有し
ていた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、ビデオカメラのように内部に振動源を有するととも
に屋外でも使用される機器に搭載される収音装置におい
て、その振動雑音,近傍騒音,風雑音を低減し所望の目
的音を効果的に抽出する収音装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の収音装置は、主として目的音を検出する主マ
イクロホンと、主として雑音を検出する参照マイクロホ
ンと、主マイクロホンおよび参照マイクロホンの出力パ
ワーの時間平均値をもとに無音区間を判定する無音区間
判定部と、主マイクロホンの出力と参照マイクロホンの
出力との相関係数をもとに相関関係を判定する相関関係
判定部と、適応フィルタを用いて主マイクロホンの出力
から参照マイクロホンの出力を減算し雑音成分を除去す
る適応型雑音除去部とを備え、無音区間判定部の判定結
果が無音区間であることを示し、かつ上記相関関係判定
部の判定結果が相関関係があることを示したときのみ、
適応型雑音除去部の適応フィルタの係数を更新してい
る。
【0008】また、本発明の収音装置は、主として目的
音を検出する主マイクロホンと、主として雑音を検出す
る参照マイクロホンと、主マイクロホンの出力から低音
域成分を除去する第1の高域通過フィルタと、参照マイ
クロホンの出力から低音域成分を除去する第2の高域通
過フィルタと、主マイクロホンおよび参照マイクロホン
の出力パワーの時間平均値をもとに無音区間を判定する
無音区間判定部と、主マイクロホンの出力と参照マイク
ロホンの出力との相関係数をもとに相関関係を判定する
相関関係判定部と、適応フィルタを用いて第1の高域通
過フィルタの出力から第2の高域通過フィルタの出力を
減算し雑音成分を除去する適応型雑音除去部とを備え、
無音区間判定部の判定結果が無音区間であることを示し
たとき、相関関係判定部の判定結果に対応して第1およ
び第2の高域通過フィルタのカットオフ周波数を更新す
るとともに、適応型雑音除去部の適応フィルタの係数を
更新している。
【0009】また、本発明の収音装置は、主として目的
音を検出する主マイクロホンと、主として雑音を検出す
る参照マイクロホンと、主マイクロホンの出力から低音
域成分を除去する第1の高域通過フィルタと、参照マイ
クロホンの出力から低音域成分を除去する第2の高域通
過フィルタと、主マイクロホンおよび参照マイクロホン
の出力パワーの時間平均値をもとに無音区間を判定する
第1の無音区間判定部と、主マイクロホンの出力と参照
マイクロホンの出力との相関係数をもとに相関関係を判
定する相関関係判定部と、第1の高域通過フィルタと第
2の高域通過フィルタの出力パワーの時間平均値をもと
に無音区間を判定する第2の無音区間判定部と、適応フ
ィルタを用いて第1の高域通過フィルタの出力から第2
の高域通過フィルタの出力を減算し雑音成分を除去する
適応型雑音除去部とを備え、第1の無音区間判定部の判
定結果が無音区間であることを示したとき、相関関係判
定部の判定結果に対応して第1および第2の高域通過フ
ィルタのカットオフ周波数を更新し、第2の無音区間判
定部の判定結果が無音区間であることを示したとき、適
応型雑音除去部の適応フィルタの係数を更新している。
【0010】また、風雑音のように低音域にパワーが集
中する場合は、相関関係判定手段における相関関係の判
定は、主マイクロホンの出力と参照マイクロホンの出力
のそれぞれ低音域成分のみを用いて行うと効果的であ
る。
【0011】さらに、参照マイクロホンは主マイクロホ
ンよりも高次の指向性マイクロホンを用いると効果的で
ある。
【0012】
【作用】本発明は上記した構成において、ビデオカメラ
のように内部に振動源を有するとともに屋外でも使用さ
れる機器に搭載される収音装置では、風雑音などによる
適応型雑音除去部の誤動作を防止でき、振動雑音,近傍
騒音,風雑音の影響を効果的に低減し所望の目的音を抽
出することができるようになる。
【0013】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0014】図1に示すように第1の実施例の収音装置
は主として目的音を検出する主マイクロホン1、主とし
て雑音を検出する参照マイクロホン2と、主マイクロホ
ン1および参照マイクロホン2の出力パワーの時間平均
値をもとに無音区間を判定する無音区間判定部3、主マ
イクロホン1の出力と参照マイクロホン2の出力との相
関係数をもとに相関関係を判定する相関関係判定部4、
2入力の適応型雑音除去部5、適応フィルタ6、適応フ
ィルタ6の係数演算部7、減算器8、出力端子9で構成
されている。
【0015】以上のように構成された収音装置につい
て、以下その動作について説明する。目的音と雑音が混
在する収音環境において、主マイクロホン1は主として
目的音を検出し、一方、参照マイクロホン2は主として
雑音を検出する。無音区間判定部3は、主マイクロホン
1の出力パワーに対する参照マイクロホン2の出力パワ
ーの相対的な時間平均値を求め、その時間平均値が予め
設定された閾値を越えた場合、その時間区間を雑音のみ
が存在する無音区間として判定し、それ以外の場合は目
的音が存在する有音区間として判定する。相関関係判定
部4は主マイクロホン1の出力と参照マイクロホン2の
出力との相関係数をもとに相関関係を判定する。無音区
間判定部3の判定結果が無音区間であることを示し、か
つ相関関係判定部4の判定結果が相関関係があることを
示したときのみ、主マイクロホン1の出力と参照マイク
ロホン2との出力の差の二乗平均が最小になるように適
応フィルタ6の係数は係数演算部7によって更新され
る。
【0016】いま、振動雑音や近接騒音など相関関係の
ある雑音のみが存在する場合は、無音区間判定部3は無
音区間であることを示し、かつ相関関係判定部4は相関
関係があることを示すため、適応フィルタ6の係数は更
新されて最適化される。無相関雑音である風雑音が加わ
った場合は、相関関係判定部4は相関関係がないことを
示すため、適応フィルタ6の係数更新は中断される。同
様に、目的音が存在する場合は無音区間判定部3は有音
区間であることを示すため、適応フィルタ6の係数更新
は中断される。
【0017】以上のように、第1の実施例によれば、上
記構成によって、無音区間を検出するとともに主マイク
ロホンと参照マイクロホンに混入する雑音の相関関係を
求め、無音区間でかつ相関性雑音の場合は適応フィルタ
の係数を更新し、無音区間であっても無相関性雑音の場
合は適応フィルタの係数更新を中断したことにより、無
相関雑音である風雑音による適応型雑音除去部の誤動作
が防止でき、相関雑音である振動雑音や近接騒音の効果
的な除去が可能となる。
【0018】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0019】図2に示すように、第2の実施例における
収音装置は、主として目的音を検出する主マイクロホン
1、主として雑音を検出する参照マイクロホン2、主マ
イクロホン1および参照マイクロホン2の出力パワーの
時間平均値をもとに無音区間を判定する無音区間判定部
3、主マイクロホン1の出力と参照マイクロホン2の出
力との相関係数をもとに相関関係を判定する相関関係判
定部4、2入力の適応型雑音除去部5、適応フィルタ
6、適応フィルタ6の係数演算部7、減算器8、出力端
子9、主マイクロホン1の出力から低音域成分を除去す
る第2の高域通過フィルタ10、参照マイクロホン2の
出力から低音域成分を除去する第2の高域通過フィルタ
11などで構成されている。
【0020】以上のように構成された収音装置につい
て、以下その動作について説明する。目的音と雑音が混
在する収音環境において、主マイクロホン1は主として
目的音を検出し、一方、参照マイクロホン2は主として
雑音を検出する。第1の高域通過フィルタ10は主マイ
クロホン1の出力から低音域成分を除去し、同様に第2
の高域通過フィルタ11は参照マイクロホン2の出力か
ら低音域成分を除去する。無音区間判定部3は、主マイ
クロホン1の出力パワーに対する参照マイクロホン2の
出力パワーの相対的な時間平均値を求め、その時間平均
値が予め設定された閾値を越えた場合、その時間区間を
雑音のみが存在する無音区間として判定し、それ以外の
場合は目的音が存在する有音区間として判定する。相関
関係判定部4は主マイクロホン1の出力と参照マイクロ
ホン2の出力との相関係数をもとに相関関係を判定す
る。
【0021】無音区間判定部3の判定結果が無音区間で
あることを示したとき、相関関係判定部4の結果にもと
づいて第1の高域通過フィルタ10および第2の高域通
過フィルタ11のカットオフ周波数が更新されるととも
に、適応フィルタ6の係数は第1の高域通過フィルタ1
0の出力と第2の高域通過フィルタ11の出力の差の二
乗平均が最小になるように係数演算部7によって更新さ
れる。ここで、第1の高域通過フィルタ10および第2
の高域通過フィルタ11のカットオフ周波数は、相関係
数が大のときは低く、相関係数が小のときは高くなるよ
うに制御される。ところで、風雑音は低音域に向かって
増大する周波数スペクトルをもっており、その強さが増
加するにつれて上記相関関係は減少するという特徴をも
っている。したがって、風雑音が増加するにつれて、第
1の高域通過フィルタ10および第2の高域通過フィル
タ11のカットオフ周波数は徐々に高くなり、低音域の
減衰量が増加し、収音装置の風雑音が低減される。この
とき、同時に目的音も低音域がカットされるが、収音品
質は向上する。
【0022】以上のように、第2の実施例によれば、上
記構成によって、無音区間を検出するとともに主マイク
ロホンと参照マイクロホンに混入する雑音の相関関係を
求め、無音区間の場合、まず上記相関関係の程度に合わ
せて主マイクロホンと参照マイクロホンの低音域成分を
除去し、その信号をもって適応的に雑音除去処理したこ
とにより、無相関雑音である風雑音をカットするととも
に、相関雑音である振動雑音や近接騒音の効果的な除去
が可能となる。
【0023】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0024】図3に示すように、第3の実施例における
収音装置は、主として目的音を検出する主マイクロホン
1、主として雑音を検出する参照マイクロホン2、主マ
イクロホン1および参照マイクロホン2の出力パワーの
時間平均値をもとに無音区間を判定する第1の無音区間
判定部12、主マイクロホン1の出力と参照マイクロホ
ン2の出力との相関係数をもとに相関関係を判定する相
関関係判定部4、2入力の適応型雑音除去部5、適応フ
ィルタ6、適応フィルタ6の係数演算部7、減算器8、
出力端子9、主マイクロホン1の出力から低音域成分を
除去する第1の高域通過フィルタ10、参照マイクロホ
ン2の出力から低音域成分を除去する第2の高域通過フ
ィルタ11、第1の高域通過フィルタ10と第2の高域
通過フィルタ11の出力パワーの時間平均値をもとに無
音区間を判定する第2の無音区間判定部13で構成され
ている。
【0025】以上のように構成された収音装置につい
て、以下その動作について説明する。目的音と雑音が混
在する収音環境において、主マイクロホン1は主として
目的音を検出し、一方、参照マイクロホン2は主として
雑音を検出する。第1の高域通過フィルタ10は主マイ
クロホン1の出力から低音域成分を除去し、同様に第2
の高域通過フィルタ11は参照マイクロホン2の出力か
ら低音域成分を除去する。第1の無音区間判定部12
は、主マイクロホン1の出力パワーに対する参照マイク
ロホン2の出力パワーの相対的な時間平均値を求め、そ
の時間平均値が予め設定された閾値を越えた場合、その
時間区間を雑音のみが存在する無音区間として判定し、
それ以外の場合は目的音が存在する有音区間として判定
する。
【0026】相関関係判定部4は主マイクロホン1の出
力と参照マイクロホン2の出力との相関係数をもとに相
関関係を判定する。第1の無音区間判定部12の判定結
果が無音区間であることを示したとき、相関関係判定部
4の結果にもとづいて第1の高域通過フィルタ10およ
び第2の高域通過フィルタ11のカットオフ周波数が更
新される。
【0027】ここで、第1の高域通過フィルタ10およ
び第2の高域通過フィルタ11のカットオフ周波数は、
相関係数が大のときは低く、相関係数が小のときは高く
なるように制御される。第2の無音区間判定部13は第
1の高域通過フィルタ10と第2の高域通過フィルタ1
1の出力パワーの相対的な時間平均値を求め、その時間
平均値が予め設定された閾値を越えた場合、その時間区
間を雑音のみが存在する無音区間として判定し、それ以
外の場合は目的音が存在する有音区間として判定する。
第2の無音区間判定部13の判定結果が無音区間である
ことを示したとき、適応フィルタ6の係数は第1の高域
通過フィルタ10の出力と第2の高域通過フィルタ11
の出力の差の二乗平均が最小になるように係数演算部7
によって更新される。
【0028】以上のように、第3の実施例によれば、上
記構成によって、無音区間を検出するとともに主マイク
ロホンと参照マイクロホンに混入する雑音の相関関係を
求め、無音区間の場合、上記相関関係の程度に合わせて
主マイクロホンと参照マイクロホンの低音域成分を除去
し、その低音域が除去された信号を用いて再度無音区間
を検出し、無音区間の場合、適応フィルタの係数を更新
したことにより、無相関雑音である風雑音をカットする
とともに、風雑音による区間検出の誤動作を防止し、相
関雑音である振動雑音や近接騒音の効果的な除去が可能
となる。
【0029】なお、第1,第2および第3の実施例にお
いて、相関関係判定部における相関関係の判定は主マイ
クロホンの出力と参照マイクロホンの出力のそれぞれ低
音域成分のみを用いて行うと、風雑音の検出に効果的で
ある。
【0030】また、第1,第2および第3の実施例にお
いて、参照マイクロホンは主マイクロホンよりも高次の
指向性マイクロホンにすると、参照マイクロホンの振動
雑音,近傍騒音,風雑音に対する感度が向上し、効果的
な雑音除去が可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
は、無音区間判定部と相関関係判定部を設け、無音区間
判定部の判定結果と相関関係判定部の判定結果にもとづ
いて適応型雑音除去部の特性の更新あるいは適応型雑音
除去部への入力の前処理を行うことにより、無相関雑音
である風雑音の影響を防止し、振動雑音や近接騒音など
の相関雑音の効果的な除去が可能となるような優れた収
音装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の収音装置のブロック図
【図2】本発明の第2の実施例の収音装置のブロック図
【図3】本発明の第3の実施例の収音装置のブロック図
【図4】従来の収音装置のブロック図
【符号の説明】
1 主マイクロホン 2 参照マイクロホン 3 無音区間判定部 4 相関関係判定部 5 適応型雑音除去部 6 適応フィルタ 7 係数演算部 8 減算器 10 第1の高域通過フィルタ 11 第2の高域通過フィルタ 12 第1の無音区間判定部 13 第2の無音区間判定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として目的音を検出する主マイクロホン
    と、主として雑音を検出する参照マイクロホンと、上記
    主マイクロホンおよび上記参照マイクロホンの出力パワ
    ーの時間平均値をもとに無音区間を判定する無音区間判
    定部と、上記主マイクロホンの出力と上記参照マイクロ
    ホンの出力との相関係数をもとに相関関係を判定する相
    関関係判定部と、適応フィルタを用いて上記主マイクロ
    ホンの出力から前記参照マイクロホンの出力を減算し雑
    音成分を除去する適応型雑音除去部とを具備し、上記無
    音区間判定部の判定結果が無音区間であることを示し、
    かつ上記相関関係判定部の判定結果が相関関係があるこ
    とを示したときのみ、上記適応型雑音除去部の上記適応
    フィルタの係数を更新するように配してなる収音装置。
  2. 【請求項2】主として目的音を検出する主マイクロホン
    と、主として雑音を検出する参照マイクロホンと、上記
    主マイクロホンの出力から低音域成分を除去する第1の
    高域通過フィルタと、上記参照マイクロホンの出力から
    低音域成分を除去する第2の高域通過フィルタと、上記
    主マイクロホンおよび上記参照マイクロホンの出力パワ
    ーの時間平均値をもとに無音区間を判定する無音区間判
    定部と、上記主マイクロホンの出力と上記参照マイクロ
    ホンの出力との相関係数をもとに相関関係を判定する相
    関関係判定部と、適応フィルタを用いて上記第1の高域
    通過フィルタの出力から上記第2の高域通過フィルタの
    出力を減算し雑音成分を除去する適応型雑音除去部とを
    具備し、上記無音区間判定部の判定結果が無音区間であ
    ることを示したとき、上記相関関係判定部の判定結果に
    対応して上記第1および第2の高域通過フィルタのカッ
    トオフ周波数を更新するとともに、上記適応型雑音除去
    部の上記適応フィルタの係数を更新するように配してな
    る収音装置。
  3. 【請求項3】主として目的音を検出する主マイクロホン
    と、主として雑音を検出する参照マイクロホンと、上記
    主マイクロホンの出力から低音域成分を除去する第1の
    高域通過フィルタと、上記参照マイクロホンの出力から
    低音域成分を除去する第2の高域通過フィルタと、上記
    主マイクロホンおよび上記参照マイクロホンの出力パワ
    ーの時間平均値をもとに無音区間を判定する第1の無音
    区間判定部と、上記主マイクロホンの出力と上記参照マ
    イクロホンの出力との相関係数をもとに相関関係を判定
    する相関関係判定部と、上記第1の高域通過フィルタと
    上記第2の高域通過フィルタの出力パワーの時間平均値
    をもとに無音区間を判定する第2の無音区間判定部と、
    適応フィルタを用いて上記第1の高域通過フィルタの出
    力から上記第2の高域通過フィルタの出力を減算し雑音
    成分を除去する適応型雑音除去部とを具備し、上記第1
    の無音区間判定部の判定結果が無音区間であることを示
    したとき、上記相関関係判定部の判定結果に対応して上
    記第1および第2の高域通過フィルタのカットオフ周波
    数を更新し、上記第2の無音区間判定部の判定結果が無
    音区間であることを示したとき、上記適応型雑音除去部
    の上記適応フィルタの係数を更新するように配してなる
    収音装置。
  4. 【請求項4】相関関係判定部における相関関係の判定
    は、主マイクロホンの出力と参照マイクロホンの出力の
    それぞれの低音域成分のみを用いて行うように配してな
    る請求項1,請求項2、または請求項3記載の収音装
    置。
  5. 【請求項5】参照マイクロホンは主マイクロホンよりも
    高次の指向性マイクロホンであるように配してなる請求
    項1,請求項2、または請求項3記載の収音装置。
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