JPH05118778A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH05118778A
JPH05118778A JP27923891A JP27923891A JPH05118778A JP H05118778 A JPH05118778 A JP H05118778A JP 27923891 A JP27923891 A JP 27923891A JP 27923891 A JP27923891 A JP 27923891A JP H05118778 A JPH05118778 A JP H05118778A
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JP
Japan
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refrigerant
pipe
heat
gas
outlet pipe
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Pending
Application number
JP27923891A
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English (en)
Inventor
Katsuzo Konakawa
勝蔵 粉川
Katsuhiko Yamamoto
克彦 山本
Yoshiyuki Kuroda
悦幸 黒田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃焼ガス等の高温ガスにより冷媒を加熱し冷
暖房装置に利用する熱交換器に関するもので、冷媒加熱
器の熱交換部にある冷媒を常に二相状態に保ち冷媒の過
熱防止と冷媒循環量の増大による熱交換能力の増大をは
かる。 【構成】 冷媒通路部材15は複数の冷媒通路16を有
し、この両端に接続したヘッダー管17、18に各々取
り付けた冷媒入口管19と冷媒出口管20と、この冷媒
出口管20を垂直方向に対して傾斜部25を設けてい
る。傾斜部25により冷媒出口管20から流出する二相
の冷媒のうち液相の冷媒の一部は傾斜部25の底部を逆
流し冷媒加熱器に流れる。冷媒回路を流れる冷媒はガス
相が多くなり、同じ熱搬送量に対して循環冷媒量は少な
くできる。そして、循環冷媒量は少ないことは冷媒回路
の流れ抵抗が減少する。このため、冷媒循環量が増大
し、熱交換能力の増大をはかれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃焼ガス等の高温ガスに
より冷媒を加熱し冷暖房装置に利用する熱交換器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の被加熱側流体に冷媒を用いて、燃
焼ガスにより加熱して液状冷媒を蒸発気化させて潜熱に
より熱を運び暖房を行うものに図4に示すような冷媒加
熱暖房機がある。これは燃焼ガスと冷媒との熱交換を行
う熱交換器1と放熱器2を循環用の密閉管路3で連結す
ると共に密閉管路3に設けた冷媒搬送機4により、冷媒
を強制循環するように構成されている。図5は、熱交換
器1の従来例を示したもので(特開昭59−10716
7号公報)、水平方向に延びる円筒状内周面に複数のフ
ィン5を設け、外周面軸方向にはパイプ保持部6及び冷
媒が内部を流れるパイプ7を設け、そして、バーナ8か
らの燃焼ガスを円筒状内面に沿い水平横方向に流して、
冷媒搬送機4により送られ、水平横方向のパイプ7内を
流れる冷媒を加熱するものである。9は温度検知器であ
り、前記パイプ保持部6の間の表面に取り付け、冷媒が
異常に温度上昇した場合に加熱を停止するように制御し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この暖房シス
テムでは冷媒搬送に外部動力としての冷媒搬送機4が必
要であり、そこで暖房運転時のランニングコストを低減
することが望まれている。
【0004】暖房運転時のランニングコスト低減には冷
媒搬送用の外部動力を無くして無動力で熱搬送すること
が有効である。無動力熱搬送により冷媒加熱暖房を行う
場合、液状冷媒が加熱されて発生する気体冷媒の浮力に
よる自然循環力が重要となる。
【0005】しかしながら上記従来の構成では、図5に
示すように冷媒加熱の熱交換器1のような構成であり、
冷媒は水平方向に延びるパイプ7内を流れるため、加熱
されて気液二相混合状態の冷媒の気体成分がスムーズに
出口に向かって流れないため冷媒の淀みを生じ、局部的
な異常過熱を発生する。また燃焼室と熱交換部が一体で
あるため熱交換量が燃焼状態により不均一となり局部過
熱を生じ冷媒の熱分解あるいは機器の異常温度上昇な
ど、機器の信頼性能上の課題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、バー
ナ等で加熱する冷媒加熱器の自然循環サイクルを気泡上
昇による自然循環力を増進させることによりスムーズに
循環させ、さらに効率よく伝熱して熱効率を向上させる
もので、無動力熱搬送を確実におこなわせ冷媒の熱分解
を生じなく、高温燃焼ガスを燃焼室から均一に熱交換部
に導き冷媒の均一循環の維持とにより冷媒の熱分解を生
じなく信頼性の高いシステムとし、さらに冷媒加熱器の
熱交換部にある冷媒を常に二相状態に保ち冷媒の過熱防
止と冷媒循環量の増大による熱交換能力の増大をはか
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、燃料供給装置に接続したバーナを有する燃焼
室と、前記燃焼室に連通して設けた多数の高温ガス通路
と、前記高温ガス通路に接して熱を伝えられる伝熱隔壁
と、前記高温ガス通路と反対側において伝熱隔壁と一体
とした冷媒通路部材と、前記冷媒通路部材の複数の冷媒
通路の両端に接続したヘッダーパイプに各々取り付けた
冷媒入口管と冷媒出口管と、前記冷媒出口管を垂直方向
に対して傾斜部を設けた構成としてある。
【0008】
【作用】本発明は上記構成によって、バーナ等で加熱す
る冷媒加熱器の自然循環サイクルを、燃焼室と連通して
設けた燃焼ガス出口から噴出したこの燃焼ガスは外周の
伝熱隔壁に密着した多数の高温ガス通路を通過させ、前
記高温ガス通路と反対側において、前記伝熱隔壁と一体
とした冷媒通路部材の複数の冷媒通路で燃焼ガスの温度
と流れを均一でき、かつ冷媒の流れは、冷媒入口管より
液の状態で流入し、入口ヘッダーパイプで冷媒通路部材
の各々の冷媒通路に分流し、この冷媒通路途中で熱を受
けその一部がガス化し、その後この冷媒は出口ヘッダー
パイプで集合して冷媒出口管より二相の状態で冷媒回路
に流れるため、冷媒通路部材の各部を均一加熱しスムー
ズに冷媒を循環させ、かつ冷媒を局部過熱させることが
なく無動力熱搬送を確実におこなわせ冷媒の熱分解を生
じない。
【0009】そして、前記冷媒通路部材は複数の冷媒通
路を構成しこの両端に接続したヘッダーパイプに各々取
り付けた冷媒入口管と冷媒出口管と、前記冷媒出口管を
垂直方向に対して傾斜部を設けたため、前記傾斜部の上
部は下部より前記冷媒出口管から流出する二相の冷媒の
流れが早くなり、かつ前記傾斜部の上部は冷媒のガス相
分が多く下部は冷媒の液相分が多くなる。このため前記
傾斜部により前記冷媒出口管から流出する二相の冷媒の
うち液相の冷媒の一部は前記傾斜部の下部を逆流し冷媒
加熱器に流れる。冷媒回路を流れる冷媒はガス相が多く
なることは同じ熱搬送量に対して循環冷媒量は少なくで
きる。そして、循環冷媒量は少なくなることは冷媒回路
の流れ抵抗が減少する。このため、冷媒循環量が増大
し、熱交換能力の増大をはかることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。
【0011】図1から図3において、10は内面に断熱
材23を設けて燃焼室10aを形成した円筒状の燃焼室
ケースで、底部にバーナ8を臨ませている。この燃焼室
ケース10は先端の開口面を、多数の縦方向の高温ガス
通路12を有する高温ガス通路体12aの外面に接合さ
せている。高温ガス通路体12aは上下に2分割して両
者間に、各高温ガス通路12が燃焼室10aのガス出口
13へ連通するように横長の入口12bを形成してい
る。そして、高温ガス通路体12aは伝熱隔壁11に接
合して、これに高温ガス通路12の熱及び伝熱フィン2
2を通じて熱を均一に伝える。14aは燃焼室ケース1
0の先端を延長して、高温ガス通路体12aの各高温ガ
ス通路12の上下の出口側および高温ガス通路体12a
の左右側を囲んで排気室14bを形成した排気ケース
で、上部に排気路14を有する。15は伝熱隔壁11の
外面に熱的に結合させた冷媒通路部材であり、縦方向の
冷媒通路16が多数設けられている。17は冷媒通路部
材15の下端に設けた入口ヘッダー管、18は冷媒通路
部材15の上端に設けた出口ヘッダー管であり、それぞ
れ冷媒入口管19、冷媒出口管20を接続し、このおの
おのにより冷媒回路と接続しており、入口ヘッダー管1
7の他端には下方に曲折しオイル抜き管21を設けてあ
る。入口ヘッダー管17と出口ヘッダー管18はそれぞ
れ縦方向の冷媒通路16により連通している。22は伝
熱隔壁11の内側に熱的に接するように設けられた伝熱
フィンであり多数枚としてある。燃焼室10aはその高
温ガス通路12と接しない残りの外面を覆う断熱材23
を燃焼室ケース10の内部に設けてある。冷媒入口管1
9と冷媒出口管20は垂直方向に対して傾斜部24、2
5を設けた構成としたものである。そして、冷媒出口管
20の傾斜部25と冷媒入口管19を連通する連通管2
6を取り付け、傾斜部24、25の上部に曲がり部2
7、28を設けてある。29はセパレターであり、冷媒
入口管19、冷媒出口管20と冷媒回路の冷媒回路冷媒
往管30、冷媒戻り管31を接続してある。
【0012】上記構成において、燃料の供給装置により
供給した燃料をバーナー8で燃焼し、燃焼室10aに発
生した高温ガスは燃焼ガス出口13から入口12bを通
り高温ガス通路体12aの上下に2分割した各々に流れ
て高温ガス通路12と伝熱フィン22の間の通路を通
り、高温ガス通路12の上の出口から排気室14bに流
れる高温ガスと、高温ガス通路12の下の出口から高温
ガス通路体12aの左右側を囲んだ排気室14bに流れ
る高温ガスは上の排気室14bで合流し排気路14に流
れる。
【0013】冷媒入口管19を通って入口ヘッダー管1
7に入った液冷媒は冷媒通路部材15の下部より多数の
縦方向の冷媒通路16に分流して流れ、高温ガス通路1
2内を流れる燃焼ガスおよび伝熱フィン22から伝熱隔
壁11を介して熱を冷媒通路部材15に伝熱する。した
がって、この冷媒通路部材15の縦方向の冷媒通路16
内の冷媒を入口ヘッダー17に近い下部より十分に加熱
する。そこで加熱された液状冷媒は気化蒸発を開始し液
の中に気泡を生じる気液二相状態となる。発生した気泡
は浮力効果で縦方向に設けた冷媒通路16内を下方から
上方に上昇する。特に燃焼ガスは燃焼室10aから燃焼
ガス出口13を出たのち、高温ガス通路12より伝熱隔
壁11を介して冷媒に伝熱するために、燃焼ガスの温度
と流れが均一となり冷媒通路部材の各部を均一加熱でき
スムーズかつ均一に冷媒を蒸発させ、かつ冷媒を局部過
熱させることがなく無動力熱搬送を確実におこなわせ冷
媒の熱分解を生じない。そして、均一加熱により冷媒通
路16の各々の流量が均等となり全体として抵抗を低減
させ、気泡上昇力は強められ自然循環力が強くなり上部
へ冷媒を送る気泡ポンプ作用が発生する。さらに冷媒通
路16の上部、下部においても設けた伝熱フィン22以
外の伝熱隔壁11全面も伝熱面積となり高温ガス通路1
2を流れる加熱流体から効率よく吸熱し冷媒通路16内
の気液二相状態の冷媒をさらに加熱して自然循環力をさ
らに増大させる。冷媒通路16の上端に達した冷媒は出
口ヘッダー管18に流入し冷媒出口管20よりセパレー
タ29へ流れ、冷媒の気液分離した後、冷媒を往管30
から放熱器(図示せず)に向かって流出する。
【0014】また、高温ガス通路12を高温ガス通路体
12aで形成し、かつ伝熱隔壁11と密着した冷媒通路
部材15で構成した二重壁構成により、前記内壁から伝
熱フィン22を通じて冷媒通路16に伝熱するため、伝
熱効率が上昇し、また多孔管構成の冷媒通路部材15で
構成した二重壁構成による冷媒の燃焼ガス部への洩れ防
止と高温の燃焼室10aと冷媒通路16を高温ガス通路
体12aで完全に分離したため局部過熱による冷媒の熱
分解、劣化が生じ無く、信頼性の高いシステムである。
燃焼室10aの高温ガス通路12と接しない残りの外面
は断熱材23で覆い放熱を防止する。
【0015】さらに冷媒通路部材15を内部に多数の穴
を持つアルミニウム製の多孔偏平押し出し管とし、伝熱
フィン22として帯状のアルミニウム製の板を波状に屈
曲させるかアルミニウム製の押し出し材で構成し、かつ
伝熱隔壁11はアルミニウム製心材の表裏にろう材を事
前にクラッドしたブレージングシートとしてこの素材を
用いた伝熱隔壁11の内外面にアルミニウム製の伝熱フ
ィン22およびの多孔偏平押し出し管の冷媒通路部材1
6を用いて組立て、同時に一体ブレージングすることに
より熱的に連結でき、接触熱抵抗が無い伝熱性能に優れ
る熱交換器を軽量でかつ低コストで実用に共することが
できる。
【0016】そして、冷媒出口管20を垂直方向に対し
て傾斜した傾斜部25を設けたため、傾斜部25の上部
は下部より冷媒出口管20から流出する二相の冷媒の流
れが早くなり、かつ傾斜部25の上部は冷媒のガス相分
が多く下部は冷媒の液相分が多くなる。このため傾斜部
25により冷媒出口管20から流出する二相の冷媒のう
ち液相の冷媒の一部は傾斜部25の下部を逆流しヘッダ
ーパイプ18から冷媒通路16の冷媒加熱器に流れる。
この流れた冷媒は加熱器の冷媒通路16内で伝熱フィン
22から熱を受けガス化して再び冷媒出口管20に流れ
る。このため、冷媒出口管20から流出する冷媒はガス
分が多くなり熱搬送は潜熱変化分が増加し顕熱変化分が
減少する。そのため、冷媒回路を流れる冷媒はガス相が
多くなることは同じ熱搬送量に対して循環冷媒量は少な
くできる。そして、循環冷媒量は少ないことは冷媒回路
の流れ抵抗が減少する。
【0017】また、冷媒出口管20を垂直方向に対して
傾斜部25とこの傾斜部25と冷媒入口管19を連通す
る連通管26を設けているから、傾斜部25で分離した
冷媒の液分は、高温冷媒ガスが逆方向に流れるヘッダパ
イプ18を通ることなく、連通管26を介して同方向に
冷媒が流れてヘッダパイプ17に流れるため、ヘッダー
パイプ18における冷媒流れ抵抗が減じ加熱器を自然循
環で流れる冷媒の全抵抗を小さくでき、そのため冷媒循
環量が増大し、熱交換能力の増大をはかることができ
る。そして、傾斜部25の上部の冷媒出口管20に曲が
り部28を設けたことにより、この曲がり部28を流れ
る2相冷媒は、流れを乱され、かつ曲がり部28の外周
部では冷媒の流速が遅くなり、二相の冷媒のうち液相の
冷媒は傾斜部25の底部を逆流しヘッダーパイプ18か
ら冷媒通路16を通り冷媒加熱器に流れる。この加熱器
に戻った冷媒は加熱器の冷媒通路16内で伝熱フィン2
2から再び熱を受けガス化して冷媒出口管20に流れ
る。このため、同じ液ヘッドにおいて加熱器を自然循環
により流れる冷媒量は増加する。すなわち、冷媒循環量
が増大し、熱交換能力の増大をはかることができる。
【0018】また、冷媒入口管19と冷媒出口管20を
垂直方向に対して同じ傾斜部24、25を設けること
は、冷媒入口管19と冷媒出口管20の配管位置が近接
し冷媒回路全体の長さを短くすることができ、そのため
冷媒回路の流れ抵抗の低減とコンパクト化、低コスト化
が可能となる。
【0019】オイルが多く溜るとその粘性と低熱伝導の
ため冷媒の気化、循環を阻害する。この場合、冷媒が減
少した時と同様に、冷媒通路16に流れる冷媒流量は少
なくなり、冷媒流量が所定より少なくなると全て気化
(ガス化)して顕熱による温度上昇が生じ、温度検知手
段である温度サーミスタ(図示せず)の温度が上昇す
る。この検出出力により冷媒通路部材15である冷媒通
路16の底部に設けた入口ヘッダー17に接続したオイ
ル抜き管21から排出することにより確実にオイルを加
熱器から除去し冷媒の均一循環の維持により局部過熱に
よる冷媒の熱分解を生じなく信頼性の高いシステムにで
きる。
【0020】この実施例の構成によれば、冷媒出口管を
垂直方向に対して傾斜部を設けたため、冷媒回路を流れ
る冷媒はガス相が多くなり同じ熱搬送量に対して循環冷
媒量は少なくできるため冷媒回路の流れ抵抗が減少す
る。このため、冷媒循環量が増大し、熱交換能力の増大
をはかることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、燃料供給
装置に接続したバーナを有する燃焼室と、前記燃焼室に
連通して設けた多数の高温ガス通路と、前記高温ガス通
路に接して熱を伝えられる伝熱隔壁と、前記高温ガス通
路と反対側において伝熱隔壁と一体とした冷媒通路部材
と、前記冷媒通路部材の複数の冷媒通路の両端に接続し
たヘッダーパイプに各々取り付けた冷媒入口管と冷媒出
口管と、前記冷媒出口管を垂直方向に対して傾斜部を設
けたものであるから次の効果が得られる。
【0022】(1)傾斜部により冷媒出口管から流出す
る二相の冷媒のうち液相の冷媒の一部は傾斜部の底部を
逆流し冷媒過熱器に流れるため、冷媒回路を流れる冷媒
はガス相が多くなり、同じ熱搬送量に対して循環冷媒量
は少なくできる。そして、循環冷媒量が少なくなること
は冷媒回路の流れ抵抗が減少する。このため、冷媒循環
量が増大し、熱交換能力の増大をはかることができる。
【0023】(2)燃焼ガスは多数の高温ガス通路を通
過させて燃焼ガスの温度と流れを均一化できるから、冷
媒通路部材の各部は均一加熱となりスムーズに冷媒を循
環させ、かつ冷媒を局部過熱させることがないので、熱
分解を生じなく、低ランニングコストにできる。
【0024】(3)高温ガス通路と反対側に伝熱隔壁と
一体とした冷媒通路部材を形成した二重壁であるから、
冷媒を燃焼ガスと完全に分離でき、冷媒が洩れた場合も
火炎に直接冷媒ガスが触れることが無く安全性を高くで
きる。
【0025】(4)冷媒出口管の傾斜部と冷媒入口管を
連通する連通管を設けているから、加熱器を自然循環で
流れる冷媒の抵抗を減じ、このため冷媒循環量が増大
し、熱交換能力の増大をはかることができる。そして、
冷媒出口管の傾斜部に対抗する上部の冷媒出口管に曲が
り部を設けたことにより、より多くの液相の冷媒はヘッ
ダーパイプから冷媒通路の冷媒加熱器に流れるため、同
じ液ヘッドにおいても加熱器を自然循環により流れる冷
媒量は増加できる。すなわち、冷媒循環量が増大し、熱
交換能力の増大をはかることができる。
【0026】(5)冷媒入口管と冷媒出口管を垂直方向
に対して傾斜部を設けることにより、配管位置が近接で
き、冷媒回路全体の長さが短くでき、そのため冷媒流れ
の全抵抗の低減とコンパクト化、低コスト化が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における熱交換器の要部断面
の斜視図
【図2】同熱交換器の側面図
【図3】同熱交換器の冷媒出口管部分の断面図
【図4】従来の冷媒加熱機の回路構成図
【図5】従来の冷媒加熱機の外観斜視図
【符号の説明】 8 バーナー 10a 燃焼室 11 伝熱隔壁 12 高温ガス通路 13 燃焼ガス出口 15 冷媒通路部材 16 冷媒通路 17 入口ヘッダ管 18 出口ヘッダ管 19 冷媒入口管 20 冷媒出口管 24、25 傾斜部 26 連通管 27、28 曲がり部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料供給装置に接続したバーナを有する燃
    焼室と、前記燃焼室に連通して設けた多数の高温ガス通
    路と、前記高温ガス通路に接して熱を伝えられる伝熱隔
    壁と、前記高温ガス通路と反対側において伝熱隔壁と一
    体とした冷媒通路部材と、前記冷媒通路部材の複数の冷
    媒通路の両端に接続したヘッダーパイプに各々取り付け
    た冷媒入口管と冷媒出口管と、前記冷媒出口管を垂直方
    向に対して傾斜部を設けた熱交換器。
  2. 【請求項2】冷媒出口管の傾斜部と冷媒入口管を連通す
    る連通路を設けた請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】冷媒出口管の傾斜部に対向する上部の冷媒
    出口管に曲がり部を設けた請求項1記載の熱交換器。
JP27923891A 1991-10-25 1991-10-25 熱交換器 Pending JPH05118778A (ja)

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JP (1) JPH05118778A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1327183C (zh) * 2004-01-06 2007-07-18 三菱电机株式会社 无泵水冷系统
CN103776115A (zh) * 2014-01-22 2014-05-07 姚勇 热管及蒸汽压缩复合式基站节能空调

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