JPH05118653A - 即時給湯装置 - Google Patents

即時給湯装置

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JPH05118653A
JPH05118653A JP31187291A JP31187291A JPH05118653A JP H05118653 A JPH05118653 A JP H05118653A JP 31187291 A JP31187291 A JP 31187291A JP 31187291 A JP31187291 A JP 31187291A JP H05118653 A JPH05118653 A JP H05118653A
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water
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gas burner
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Yoshio Suzuki
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 循環式の即時給湯装置において、大型の貯湯
タンクを設けることなしに、ガスバーナの点火時または
ガス量の急激な増大時に一時的に出湯温度が低下するこ
とを防止する。 【構成】 瞬間式の即時給湯装置において、熱交換器1
3の出口側と給湯栓16への分岐位置との間の復管12
にトータル絞り弁23を設け、熱交換器13出口側の温
度センサ42により検出される湯温が設定された出湯温
度設定値Tに対応する所定温度となるようにガスバーナ
30へのガス供給量を制御すると共に、トータル絞り弁
23の開度を、熱交換器13の入口側に設けた入水検出
装置41,45,46が入水状態を検出していないとき
は最小開度またはその付近とし、同入水検出装置が入水
状態を検出しているときは出湯温度が出湯温度設定値以
下とならない範囲において次第に増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、瞬間湯沸器方式の給湯
装置において、使用開始直後から設定温度の出湯が得ら
れるようにした即時給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の即時給湯装置には、例えば図7
に示すように、ガスバーナ6により加熱される熱交換器
3の入口側とポンプ5の吐出側を連結する往管1及び熱
交換器3の出口側とポンプ5の吸入側を連結する復管2
によりループ状の循環管路を構成して水を循環させ、復
管2に給湯栓2aを設け、往管1に給水管4を接続した
ものがある。この即時給湯装置は、給湯栓2aから出湯
していない状態では循環管路内の水をポンプ5により循
環させ、温度センサ8aの検出温度によりガスバーナ6
へのガス供給量を制御して循環管路内の水温が常に設定
温度付近に維持されるようにしている。そして給湯栓2
aを開けば流量センサ9が流量の増大を検出し給水とみ
なしてポンプ5を停止し、ガスバーナ6に点火しまたは
加熱量を増大させ、この給水は熱交換器3で加熱されて
給湯栓2aから出湯される。この状態では温度センサ8
bの検出温度によりガス供給管に設けた比例電磁弁7の
開度を制御して、給湯栓2aからの出湯温度が設定温度
となるようにしている。このような技術によれば、給湯
栓2aを設けた復管2に設定温度付近の水を循環させて
いるので、使用開始直後から設定温度付近の出湯が得ら
れる利点がある。
【0003】またこの種の給湯装置では、ガスバーナ6
の加熱能力を越えた出湯がなされた場合に出湯温度が所
望の設定値より低下するのを防止するために、給水管4
またはこれと熱交換器3の入口側の間に電磁絞り弁を設
け、加熱能力を越える量の給水が送られないようにこの
電磁絞り弁の開度を設定温度またはこれと給水温度に基
づいて制御するようにすることも考えられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱交換
器のフィンや管には熱容量や伝熱の遅れがあるので、こ
のような即時給湯装置でもガスバーナの点火時またはガ
ス量の急激な増大時に多量の出湯を行うと、一時的に出
湯温度が低下するという問題がある。この問題は熱交換
器の出口側と給湯栓への分岐位置との間の復管に大型の
貯湯タンクを設けることにより解決することもできる
が、器具が大型化し製造コストも上昇するという別の問
題が生じる。本発明はこのような各問題を同時に解決す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る請求項1の即時給湯装置は、図1〜図3に例示するよ
うに、ガスバーナ30により加熱される熱交換器13の
入口側とポンプ14の吐出側を連結する往管11及び前
記熱交換器13の出口側と前記ポンプ14の吸入側を連
結する復管12により構成されるループ状の循環管路1
0と、前記復管12の途中から分岐される給湯栓16
と、前記往管11の途中に連結される給水管25と、前
記熱交換器13の出口側と前記給湯栓16への分岐位置
との間の前記復管12に設けられた温度センサ42を備
えてなる即時給湯装置において、前記熱交換器13の出
口側と前記給湯栓16への分岐位置との間の前記復管1
2に設けられたトータル絞り弁23と、前記給水管25
の入口側と前記熱交換器13の入口側との間に設けられ
た入水検出装置41,45,46と、前記熱交換器13
の出口側と前記トータル絞り弁23との間の前記復管1
2に一端が連結され前記給水管25の連結位置と前記熱
交換器13の入口側との間の前記往管11に他端が連結
されたバイパス管路20と、前記入水検出装置41,4
5,46が入水状態を検出しているときは前記温度セン
サ42により検出される湯温が設定された出湯温度設定
値Tよりも所定値TAだけ高温の所定温度となるように前
記ガスバーナ30へのガス供給量を制御すると共に、前
記トータル絞り弁23の開度を前記入水検出装置41,
45,46が入水状態を検出していないときは最小開度
またはその付近とし、同入水検出装置が入水状態を検出
しているときは出湯温度が出湯温度設定値T以下となら
ない範囲において次第に増大させる制御装置40と、前
記バイパス管路20の前記一端側に設けられ前記温度セ
ンサ42を通過した前記所定温度の高温水と同バイパス
管路からの低温水を混合し出湯温度設定値Tの温度とし
て前記給湯栓16側に供給する自動混合弁21を備えた
ことを特徴とするものである。
【0006】本発明による請求項1の即時給湯装置の制
御装置40は、前記入水検出装置41,45,46が入
水状態を検出しなくなって前記ガスバーナ30が燃焼を
停止した場合において前記トータル絞り弁23の開度
を、前記温度センサ42により検出される湯温が前記所
定値TAより小さいある値だけ前記出湯温度設定値Tより
も高い所定の温度に低下するまでは同ガスバーナ30が
燃焼を停止したときの開度に維持し、その後に最小開度
またはその付近とすることが好ましい。
【0007】あるいは本発明による請求項1の即時給湯
装置は、前記入水検出装置41,45,46が入水状態
を検出しなくなって前記ガスバーナ30が燃焼を停止し
た時点に計時を開始するタイマ47を更に備え、前記制
御装置40は、前記入水検出装置41,45,46が入
水状態を検出しなくなって前記ガスバーナ30が燃焼を
停止した場合において前記トータル絞り弁23の開度
を、前記タイマ47が所定時間の計時を終了するまでは
同ガスバーナ30が燃焼を停止したときの開度に維持
し、前記所定時間の計時終了後に最小開度またはその付
近とすることが好ましい。
【0008】また、本発明による請求項4の即時給湯装
置は、図4〜図6に例示するように、ガスバーナ30に
より加熱される熱交換器13の入口側とポンプ14の吐
出側を連結する往管11及び前記熱交換器13の出口側
と前記ポンプ14の吸入側を連結する復管12により構
成されるループ状の循環管路10と、前記復管12の途
中から分岐される給湯栓16と、前記往管11の途中に
連結される給水管25と、前記熱交換器13の出口側と
前記給湯栓16への分岐位置との間の前記復管12に設
けられた温度センサ42を備えてなる即時給湯装置にお
いて、前記熱交換器13の出口側と前記給湯栓16への
分岐位置との間の前記復管12に設けられたトータル絞
り弁23と、前記給水管25の入口側と前記熱交換器1
3の入口側との間に設けられた入水検出装置41,4
5,46と、前記温度センサ42により検出される湯温
が設定された出湯温度設定値Tとなるように前記ガスバ
ーナ30へのガス供給量を制御すると共に、前記トータ
ル絞り弁23の開度を前記入水検出装置41,45,4
6が入水状態を検出していないときは最小開度またはそ
の付近とし、同入水検出装置が入水状態を検出している
ときは出湯温度が出湯温度設定値T以下とならない範囲
において次第に増大させる制御装置40を備えたものと
してもよい。
【0009】本発明による請求項4の即時給湯装置は、
前記入水検出装置41,45,46が入水状態を検出し
なくなって前記ガスバーナ30が燃焼を停止した時点に
計時を開始するタイマ47を更に備え、前記制御装置4
0は、前記入水検出装置41,45,46が入水状態を
検出しなくなって前記ガスバーナ30が燃焼を停止した
場合において前記トータル絞り弁23の開度を、前記タ
イマ47が所定時間の計時を終了するまでは同ガスバー
ナ30が燃焼を停止したときの開度に維持し、前記所定
時間の計時終了後には最小開度またはその付近とするこ
とが好ましい。
【0010】
【作用】請求項1の即時給湯装置の制御装置40は、給
湯栓16が閉じられて入水検出装置41,45,46が
入水状態を検出していないときは、ポンプ14により循
環管路10を循環する湯の温度センサ42により検出さ
れる温度が出湯温度設定値Tとなるように、ガスバーナ
30へのガス供給量を制御し、またトータル絞り弁23
を最小開度またはその付近とする。これにより給湯栓1
6付近の復管12へはほゞ出湯温度設定値Tの湯が循環
される。給湯栓16を開けば入水検出装置41,45,
46が入水状態を検出し、制御装置40は、温度センサ
42により検出される湯温が出湯温度設定値Tよりも所
定値TAだけ高温の所定温度となるようにガスバーナ30
へのガス供給量を増大し、また出湯温度が出湯温度設定
値T以下とならない範囲でトータル絞り弁23の開度を
次第に増大して出湯量を増大させる。また、自動混合弁
21は温度センサ42を通過した前記所定温度の高温水
とバイパス管路20からの低温水を混合して出湯温度設
定値Tの温度とし、トータル絞り弁23を介して給湯栓
16側に供給する。入水検出装置41,45,46が入
水状態を検出した直後にはトータル絞り弁23は最小開
度またはその付近にあるので、給湯栓16を急に大きく
開いた場合でも給湯量は直ちには増大せずトータル絞り
弁23の開度の増大に応じて次第に増大する。
【0011】請求項2の即時給湯装置では、温度センサ
42により検出される湯温が所定値TAより小さいある値
だけ出湯温度設定値Tよりも高い所定の温度に低下する
までは、トータル絞り弁23をガスバーナ30が燃焼を
停止したときの開度に維持するので、その間に給湯栓1
6を開けば、トータル絞り弁23はその開度から次第に
増大する。また請求項3の即時給湯装置も同様に、タイ
マ47が所定時間の計時を終了するまでの間に給湯栓1
6を開けば、トータル絞り弁23はその開度から次第に
増大する。
【0012】請求項4の即時給湯装置の制御装置40
は、給湯栓16が閉じられて入水検出装置41,45,
46が入水状態を検出していないときは、請求項1の即
時給湯装置と同様、ポンプ14により循環管路10を循
環する湯の温度センサ42により検出される温度が出湯
温度設定値Tとなるように、ガスバーナ30へのガス供
給量を制御し、またトータル絞り弁23を最小開度また
はその付近とする。これにより給湯栓16付近の復管1
2へはほゞ出湯温度設定値Tの湯が循環される。給湯栓
16を開いて入水検出装置41,45,46が入水状態
を検出すれば、制御装置40は温度センサ42により検
出される湯温が出湯温度設定値Tとなるようにガスバー
ナ30へのガス供給量を制御してトータル絞り弁23を
介して給湯栓16側に供給し、また出湯温度が出湯温度
設定値T以下とならない範囲でトータル絞り弁23の開
度を次第に増大して出湯量を増大させる。入水検出装置
41,45,46が入水状態を検出した直後にはトータ
ル絞り弁23は最小開度またはその付近にあるので、給
湯栓16を急に大きく開いた場合でも給湯量は直ちには
増大せずトータル絞り弁23の開度の増大に応じて次第
に増大する。
【0013】請求項5の即時給湯装置は、請求項3の即
時給湯装置と同様、タイマ47が所定時間の計時を終了
するまでは、トータル絞り弁23をガスバーナ30が燃
焼を停止したときの開度に維持するので、その間に給湯
栓16を開けば、トータル絞り弁23はその開度から次
第に増大する。
【0014】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明によれ
ば、ガスバーナの点火時あるいは出湯時に給湯栓を急に
大きく開いた場合でも、給湯量は直ちには増大すること
なく最小開度またはその付近から次第に増大するので、
熱交換器のフィンや管の熱容量や伝熱の遅れにかかわら
ず一時的に出湯温度が低下することはない。また制御装
置は出湯温度が出湯温度設定値以下とならない範囲でト
ータル絞り弁の開度を次第に増大して出湯量を増大させ
るので、加熱能力を越えた出湯がなされて出湯温度が出
湯温度設定値より低下したり、加熱能力があるにもかか
わらず出湯量が制限されたりすることもない。
【0015】請求項2の発明によれば、温度センサによ
り検出される湯温が所定の温度に低下するまでは、トー
タル絞り弁をガスバーナが燃焼を停止したときの開度に
維持し、その間に給湯栓を開けばトータル絞り弁はその
開度から次第に増大するので、短時間で頻繁に出湯停止
を繰り返す場合にその都度出湯流量が低下することな
く、しかも出湯温度が過渡的に出湯温度設定値より低下
することもないので使用勝手が向上する。また請求項3
の即時給湯装置も同様に、タイマが所定時間の計時を終
了するまでの間に給湯栓を開けば、トータル絞り弁はそ
の開度から次第に増大するので、同様に使用勝手が向上
する。
【0016】請求項4の発明も、請求項1の発明と同
様、ガスバーナの点火時あるいは出湯時に給湯栓を急に
大きく開いた場合でも、給湯量は最小開度またはその付
近から次第に増大するので、熱交換器のフィンや管の熱
容量や伝熱の遅れにかかわらず一時的に出湯温度が低下
することはない。また加熱能力を越えた出湯がなされて
出湯温度が出湯温度設定値より低下したり、加熱能力が
あるにもかかわらず出湯量が制限されたりすることもな
い。また請求項5の発明も、請求項3の発明と同様、タ
イマが所定時間の計時を終了するまでの間に給湯栓を開
けば、トータル絞り弁はその開度から次第に増大するの
で、同様に短時間で頻繁に出湯停止を繰り返す場合の使
用勝手が向上する。
【0017】
【実施例】先ず図1〜図3により第1実施例の説明をす
る。図1に示すように、ガスバーナ30により加熱され
る貫流型の熱交換器13の入口側は往管11を介してポ
ンプ14の吐出側に連結され、熱交換器13の出口側は
復管12を介してポンプ14の吸入側に連結され、この
両管11,12によりループ状の循環管路10が形成さ
れる。往管11の途中には給水管25が連結され、復管
12の途中からは分岐管15を介して給湯栓16が分岐
されている。この分岐管15及び給湯栓16は複数個設
けてもよい。給水管25には、この即時給湯装置から給
水源側への逆流を阻止する逆止弁26が設けられてい
る。またガスバーナ30には、主電磁弁32及び比例電
磁弁33を備えたガス供給管31を介して燃料ガスが供
給されている。
【0018】往管11と復管12間に設けられるバイパ
ス管路20は、復管12側となる一端部が熱交換器13
の出口側と給湯栓16への分岐位置との間に連結され、
往管11側となる他端部が給水管25の接続位置と熱交
換器13の入口側との間に連結されている。バイパス管
路20と復管12の連結部に設けられた自動混合弁21
は、第1入口21aが熱交換器13側の復管12に、第
2入口21bがバイパス管路20に、出口21cが給湯
栓16側の復管12に連結されている。この自動混合弁
21は、後述のようにサーボモータ22の作動により第
1入口21a側と第2入口21b側の開度が逆向きに開
閉制御されて熱交換器13の出口側からの高温水とバイ
パス管路20からの低温水の混合比を調整し、リモコン
操作器46などにより設定された出湯温度設定値Tの湯
として出口21cから給湯栓16側に向かう復管12に
供給するものである。第1入口21aの最低開度は全閉
とはならないが、第2入口21bの最低開度は全閉であ
る。
【0019】往管11には、ポンプ14と給水管25の
連結位置との間にポンプ14停止時の逆流を阻止する逆
止弁18が、給水管25とバイパス管路20の各連結位
置の間に第1温度センサ41が、またバイパス管路20
の連結位置と熱交換器13の間に熱交換器13への流量
を検出する流量センサ45が設けられている。熱交換器
13と自動混合弁21の間の復管12には、熱交換器1
3側から順に第2温度センサ42と、電気ヒータ35を
備えたタンク17が設けられている。電気ヒータ35の
加熱能力はガスバーナ30のそれよりも小である。また
復管12には、自動混合弁21付近の給湯栓16側にト
ータル絞り弁23及び第3温度センサ43が設けられて
いる。トータル絞り弁23は所定の最小開度を有する比
例電磁弁である。本実施例では、分岐管15、給湯栓1
6及び復管12の一部を除く各部分は、二点鎖線Aで示
す本体ケーシング内に設けられている。分岐管15は比
較的短くし、復管12の一部を流し台などの所望の箇所
に設けた給湯栓16の近くまで延長することが望まし
い。
【0020】以上の各センサ41〜43,45、自動混
合弁21のサーボモータ22、トータル絞り弁23、ガ
スバーナ30の各電磁弁32,33、電気ヒータ35及
び操作器46は、即時給湯装置の作動を制御する電子制
御装置40に接続されている。この電子制御装置40は
中央処理装置(CPU)、読出し専用メモリ(RO
M)、書込み可能メモリ(RAM)、インターフェイス
等よりなり、概略次に述べる給湯制御及びトータル絞り
弁23の通常制御その他を行うものである。なお、以下
の説明に使用する各符号は次の通りである。 W: 流量センサ45の検出流量 ΔW: 検出流量Wの増加の割合 T: 出湯温度設定値 t1: 第1温度センサ41の検出温度 t2: 第2温度センサ42の検出温度 t3: 第3温度センサ43の検出温度
【0021】給湯制御はガスバーナ30への点火を含む
比例電磁弁33の制御と自動混合弁21の制御を含んで
いる。前者は比例電磁弁33を緩点火開度として点火栓
(図示省略)によりガスバーナ30に緩点火し、緩点火
終了後に比例電磁弁33の開度を、給湯栓16からの出
湯がなされていない保温状態(後述)では第2温度セン
サ42の検出温度t2が操作器46を介して設定された出
湯温度設定値Tとなるように制御し、給湯栓16からの
出湯がなされている給湯状態では検出温度t2が出湯温度
設定値T+TAとなるように制御するものである。なおTA
は出湯温度設定値Tに応じた所定値で、例えばT=40℃
のときはTA=25℃、T=60℃のときはTA=20℃である。
また後者は第3温度センサ43の検出温度t3が出湯温度
設定値Tとなるようにサーボモータ22を介して自動混
合弁21の開度を制御するものである。なお電子制御装
置40は、流量センサ45が所定の流量を検出していな
い状態では主電磁弁32を閉じてガスバーナ30の作動
を停止させる。
【0022】トータル絞り弁23の通常制御は A=定数/(第2温度センサ42の設定温度−検出温度
t1) ただし、第2温度センサ42の設定温度は、前述のよう
に保温状態では出湯温度設定値Tであり、給湯状態では
T+TAである。定数は給湯器の加熱能力に応じて定めら
れ、例えば16号の給湯器では400、24号の給湯器で
は600である。とした場合、流量センサ45の検出流量
WがA以上でなければすなわち加熱能力を越えなければ
トータル絞り弁23を全開とし、A以上であればすなわ
ち加熱能力を越えればW=Aとなるまで、すなわち検出
流量Wが加熱能力に見合う値となるまでトータル絞り弁
23を絞るものである。
【0023】次にこの第1実施例の作動の説明をする。
操作器46に設けた手動スイッチまたはプログラムタイ
マの作動などにより即時給湯装置の電源が投入されれ
ば、図2及び図3に示すフローチャートによる作動が開
始される。このときは給湯栓16からの出湯はされてい
ないものとする。
【0024】この作動開始時には、検出流量Wはほゞ0
であり、検出温度t1はT−7℃以下であるので、電子制
御装置40のCPUはステップ100,101からステ
ップ102に制御動作を進め、ポンプ14を作動させト
ータル絞り弁23を全開として循環管路10内の水を循
環させ、電気ヒータ35を作動させてこの循環水を加熱
し、ステップ103からステップ101に制御動作を戻
してステップ101〜103を繰り返す。しかしポンプ
14の作動によりすぐW>1.5リットル/minとなるので、C
PUは制御動作をステップ103からステップ104に
進め、主電磁弁32を開き比例電磁弁33を緩点火開度
とし、ガスバーナ30からのガスに点火して燃焼を開始
させて熱交換器13を通る循環水の加熱を開始し、点火
終了後は第2温度センサ42の検出温度t2が出湯温度設
定値Tとなるように比例電磁弁33によりガスバーナ3
0へのガス供給量を制御し、これを続けながら制御動作
をステップ105に進める。作動開始直後にはWは7リッ
トル/min未満、ΔWは比較的小、t1はT−7未満、t2はT
+3未満であるので、CPUはステップ105〜ステッ
プ109を繰り返し、これにより循環水はガスバーナ3
0及び電気ヒータ35により次第に加熱される。そして
第1温度センサ41の検出温度t1がT−7℃以上となれ
ば、CPUはステップ107から図3のステップ120
に制御動作を進める。
【0025】CPUはステップ120で主電磁弁32を
閉じてガスバーナ30の燃焼を停止し、この状態では検
出温度t1はT−7を多少越えた程度の値でT+3以下で
あるので、ステップ121からステップ122に制御動
作を進め、引き続きポンプ14及び電気ヒータ35を作
動させ、トータル絞り弁23を最小開度にしてステップ
123に進める。そしてCPUはステップ121〜12
3を繰り返して循環水を電気ヒータ35により加熱す
る。この状態では流量センサ45の検出流量Wは引き続
き1.5リットル/min以上に維持されている。この加熱により
検出温度t1がT+3を越えればCPUは制御動作をステ
ップ121からステップ124に進め、ポンプ14及び
電気ヒータ35の作動を停止し、トータル絞り弁23を
最小開度としたままステップ125に進める。この状態
では流量センサ45の検出流量Wはほゞ0となり、第1
温度センサ41の検出温度t1はほゞT+3であるのでス
テップ125及びステップ126が繰り返される。そし
て放熱により循環管路10内の湯温が低下して検出温度
t1がT−3以下となればステップ126からステップ1
23に戻り、ステップ121〜123を繰り返して再び
電気ヒータ35により循環加熱がなされ、これを交互に
行って、循環管路10内の湯温は出湯温度設定値T±3
℃に保たれる。循環管路10及びタンク17内の水量は
比較的少ないので、即時給湯装置の電源投入から所定時
間(例えば15分)経過すれば、この保温状態に達す
る。この状態では自動混合弁21は、第1入口21aが
ほゞ全開で第2入口21bがほゞ全閉となっている。な
お、前に述べたステップ105〜109の繰り返し中に
検出温度t2がT+3℃以上となれば、CPUは制御動作
をステップ108からステップ110に進め主電磁弁3
2を閉じてガスバーナ30の燃焼を停止させ、更にステ
ップ101から前述のステップ121に制御動作を進め
て保温状態となる。
【0026】ステップ121〜126の保温状態におい
て給湯栓16を開けば、循環管路10内を循環していた
出湯温度設定値T±3℃の湯が給湯栓16から出湯され
ると同時に給水管25からの冷水が熱交換器13の入口
側に供給されるので第1温度センサ41の検出温度t1が
低下してt1<T−7となる。これによりCPUはステッ
プ123からステップ130に制御動作を進めてポンプ
14及び電気ヒータ35の作動を停止させ、トータル絞
り弁23が最小開度から次第に開くようにしてステップ
131に進む。給湯栓16を開けばポンプ14を停止し
ても検出流量Wは通常は1.5リットル/min以上であるので、
制御動作はステップ132に進んで給湯制御を開始し、
次第に増加する検出流量Wが4リットル/min以上にならない
ように制限して次のステップ133に進む。ステップ1
32の給湯制御は前述のようにガスバーナ30に緩点火
し、検出温度t2が出湯温度設定値T+TAとなるように比
例電磁弁33を制御し、検出温度t3が出湯温度設定値T
となるように自動混合弁21を制御するものである。第
2温度センサ42の検出温度t2が出湯温度設定値T以下
であればCPUは制御動作をステップ131に戻してス
テップ131〜133を繰り返し、t2>Tであればステ
ップ134に制御動作を進めてトータル絞り弁23の通
常制御を行う。このように出湯開始時にはトータル絞り
弁23は最小開度から次第に開き、また検出温度t2が出
湯温度設定値T以下であれば検出流量Wが4リットル/min以
上にならないように制限するので、給湯栓16を急に開
いた場合でも出湯量の増加はゆっくりであると共に出湯
量が過大となることはなく、従って熱交換器13のフィ
ンや管による熱容量や伝熱の遅れがあっても出湯温度が
出湯温度設定値T付近より低下することは殆どない。
【0027】引き続きCPUは制御動作をステップ13
4から図2のステップ141に進め、W>1.5リットル/min
すなわち出湯がなお続いていればステップ141及び1
42を繰り返して給湯制御及びトータル絞り弁23の通
常制御を行う。出湯開始直後の過渡状態を過ぎれば自動
混合弁21の第1入口21aに流入する湯温は出湯温度
設定値T+TAとなり、この湯はCPUに制御される自動
混合弁21によりバイパス管路20から第2入口21b
に供給される冷水と混合されて出湯温度設定値Tの湯と
なり、復管12の一部及び分岐管15を経て給湯栓16
から出湯される。この状態ではトータル絞り弁23の開
度は、流量センサ45の検出流量Wが前述したA以上で
なければ全開となり、A以上であれば検出流量WがAと
なるまで絞られる。これにより加熱能力があるにもかか
わらず出湯量が制限されたり、加熱能力を越えて出湯温
度が出湯温度設定値より低下したりすることはなくな
る。給湯栓16を閉じて出湯を停止すれば、検出流量W
がほゞ0となるのでCPUはステップ141から制御動
作をステップ110に戻して前述と同様ガスバーナ30
の燃焼を停止させ、更にステップ101に戻す。この場
合において検出温度t1がT−7以下でなければ制御動作
は直ちにステップ101からステップ121に進み、T
−7以下であればステップ101〜103からステップ
104を経てステップ105〜109を繰り返し、すぐ
に検出温度t1はT−7以上となるのでステップ107か
らステップ121に進んで前述のように保温状態とな
る。
【0028】ステップ121〜126の保温状態で給湯
栓16を開いたが開度が小さくて検出流量Wが1.5/min
に達しない場合は、CPUはステップ131及びステッ
プ135を繰り返し、トータル絞り弁23を次第に開い
て検出流量Wを増大させ、W>1.5/minとなってから制
御動作をステップ132に進める。W>1.5/minとなる
前にトータル絞り弁23が全開となればCPUは制御動
作をステップ134からステップ102に戻す。この場
合はステップ102〜104を経て前述のステップ10
5〜109を繰り返した状態あるいはステップ121〜
126の保温状態で出湯がなされる。
【0029】ステップ105〜109を繰り返している
状態で給湯栓16の開度を大きくして、検出流量の増加
の割合ΔWが2リットル/min2以上または検出流量Wが7リットル
/min以上となれば、CPUは制御動作をステップ10
5またはステップ106からステップ140に進めてポ
ンプ14及び電気ヒータ35の作動を停止させ、ステッ
プ141からステップ142に進めて、前述と同様の給
湯制御及びトータル絞り弁23の通常制御を行う。な
お、電源投入と同時またはそれ以前に給湯栓16を大き
く開いた場合には、CPUはステップ100からステッ
プ142に制御動作を進めて、直ちに給湯制御及びトー
タル絞り弁23の通常制御を行う。
【0030】上記第1実施例ではステップ122及びス
テップ124でトータル絞り弁23を最小開度とし、出
湯開始の際にはステップ130において常にトータル絞
り弁23を最小開度から開くようにしている。しかし給
湯栓16を閉じてガスバーナ30を停止させた直後には
熱交換器13のフィンや管は高温で管内部の湯温も高く
(T+TA)なっており、保温状態では次第に低下して湯
温は出湯温度設定値T±3℃となるが、この湯温が時間
の経過によりある値(例えば出湯温度設定値T+3℃)
まで低下する間は、トータル絞り弁23を最小開度とし
なくても出湯温度が過渡的に出湯温度設定値Tより低下
することはない。従って、第2温度センサ42の検出温
度t2が、給湯栓16を閉じてガスバーナ30を停止させ
た直後の温度T+TAから前述の値まで低下する間は、ス
テップ122及びステップ124で制御されるトータル
絞り弁23の開度を、流量センサ45が流量を検出しな
くなってガスバーナ30が燃焼を停止した時点の開度と
し、その後は最小開度とするようにしてもよい。第1実
施例をこのように変形すれば、短時間で頻繁に出湯停止
を繰り返す場合にその都度出湯流量が低下することな
く、しかも出湯温度が過渡的に出湯温度設定値Tより低
下することもないので使用勝手が向上する。
【0031】また、給湯栓16を閉じてガスバーナ30
を停止させた直後の高い湯温(T+TA)が前述のある値
まで低下する間の時間はほゞ一定(例えば6分)である
ので、給湯栓16を閉じ流量センサ45が流量を検出し
なくなってガスバーナ30が燃焼を停止した時点で電子
制御装置40に内蔵したタイマ47をスタートさせ、ス
テップ122及びステップ124で制御されるトータル
絞り弁23の開度を、タイマ47が所定時間(前述の一
定時間)を計時するまではガスバーナ30が燃焼を停止
した時点の開度とし、その後は最小開度とするようにし
てもよい。このようにしても、上記同様短時間で頻繁に
出湯停止を繰り返す場合の使用勝手を向上させることが
できる。
【0032】なお、上記第1実施例では入水状態の検出
を第1温度センサ41により行っているが、図1の二点
鎖線に示すように給水管25に流量センサ46を設けて
入水検出装置としてもよい。あるいはポンプ14と直列
に設けた絞り19などにより循環管路10の抵抗を調節
して保温状態ではポンプ14が作動しても流量センサ4
5の検出流量Wがある値(例えば2リットル/min)を越えな
いようにすることにより、流量センサ45を入水検出装
置に兼用することができ、この場合は検出流量Wが上記
ある値を越えれば入水と判断する。
【0033】次に図4〜図6に示す第2実施例の説明を
する。図4に示すように、この第2実施例の構造は、第
1実施例からタンク17、電気ヒータ35、バイパス管
路20、自動混合弁21及び第3温度センサ43を除い
たものであり、その他の構造は同一であるので詳細な説
明は省略する。この第2実施例では自動混合弁21を備
えていないので、給湯制御の内容は第2温度センサ42
の検出温度t2が出湯温度設定値Tとなるように比例電磁
弁33の開度を制御することである。トータル絞り弁2
3の通常制御は第1実施例と実質的に同じであるが、前
述のように第2温度センサ42の設定温度は出湯温度設
定値Tとなる。なお電子制御装置40は、流量センサ4
5が所定の流量を検出していない状態では主電磁弁32
を閉じてガスバーナ30の作動を停止させる。
【0034】次にこの第2実施例の作動を、図5及び図
6に示すフローチャートにより説明する。給湯栓16か
ら出湯されていない状態で即時給湯装置の電源を投入す
れば、第1実施例と同様CPUはステップ200,20
1からステップ202に制御動作を進め、ポンプ14を
作動させトータル絞り弁23を全開として循環管路10
内の水の循環を開始する。次いでCPUはステップ20
3及びステップ212を10秒間繰り返し、その間にW
>1.0リットル/minとなればステップ204で5秒間の時間
をとって制御動作をステップ205に進める。10秒間
以内にW>1.0リットル/minとならなければ何らかの異常が
あるので、CPUは制御動作をステップ213に進めて
ポンプ14を停止し、ランプなどにより異常を表示して
即時給湯装置の作動を停止させる。前述のように作動開
始直後にはWは7リットル/min未満、ΔWは比較的小、t1は
T−7未満、t2はT+3未満であるので、CPUはステ
ップ205〜ステップ210を繰り返し、ステップ20
9で主電磁弁32を開き比例電磁弁33を緩点火開度と
してガスバーナ30に点火して燃焼を開始させ、第2温
度センサ42の検出温度t2が出湯温度設定値T+2℃と
なるように比例電磁弁33によりガス供給量を制御す
る。これにより循環管路10を通る循環水はガスバーナ
30により次第に加熱される。そして第1温度センサ4
1の検出温度t1がT−7℃以上となれば、CPUはステ
ップ207から図6のステップ215に制御動作を進め
る。
【0035】即時給湯装置の作動開始直後で検出温度t1
が低いときは検出温度t1は出湯温度設定値Tよりも低い
ので、CPUは制御動作をステップ215から直ちにス
テップ219に進める。作動途中で検出温度t1が高くt1
<TでないときはCPUはステップ215からステップ
216に制御動作を進め、ポンプ14を停止させトータ
ル絞り弁23を最小開度とするが、これによりW=0と
なるので主電磁弁32が閉じてガスバーナ30の燃焼は
停止する。そしてステップ217及びステップ218を
繰り返し、放熱により循環管路10内の湯温が低下して
検出温度t1がT−3以下となれば、ステップ219に制
御動作を進める。ステップ219ではポンプ14を作動
させトータル絞り弁23を最小開度としてステップ22
0に制御動作を進め、ステップ220では前述のステッ
プ203と同様、10秒間の間にW>1.0リットル/minとな
れば制御動作をステップ221に進め、さもなければ即
時給湯装置の作動を停止する。
【0036】給湯栓16から出湯していない状態ではt1
<T−7ではないので、CPUはステップ221からス
テップ222に制御動作を進め、t2<T+2でなければ
ステップ221及びステップ222を繰り返し、t2<T
+2であればステップ223に進んでガスバーナ30の
燃焼を開始させ、第2温度センサ42の検出温度t2が出
湯温度設定値T+2℃となるように比例電磁弁33によ
りガス供給量を制御し、ステップ221〜ステップ22
4を繰り返す。これにより循環管路10を通る循環水は
ガスバーナ30により次第に加熱され、t2<T+3でな
くなればCPUは制御動作をステップ225に進め、主
電磁弁32を閉じてガスバーナ30の燃焼を停止させて
ステップ221に戻し、ステップ221とステップ22
2を繰り返す。そして放熱によりt2<T+2となれば再
びステップ223に進み、ガスバーナ30を作動させて
循環水を加熱する。以上の繰り返しにより循環管路10
内の第2温度センサ42付近の湯温が、出湯温度設定値
Tを基準として+2℃と+3℃の間に保たれる保温状態
となる。なお復管12の分岐管15付近の湯温は多少下
がって出湯温度設定値T付近となる。
【0037】ステップ221〜225の保温状態におい
て給湯栓16を開けば、循環管路10内を循環していた
出湯温度設定値T付近の湯が給湯栓16から出湯される
と同時に給水管25からの冷水が熱交換器13の入口側
に供給されるので第1温度センサ41の検出温度t1が低
下してt1<T−7となる。これによりCPUはステップ
221からステップ230に制御動作を進めてポンプ1
4の作動を停止させ、トータル絞り弁23が最小開度か
ら次第に開くようにしてステップ231に進む。給湯栓
16を開けばポンプ14を停止しても検出流量Wは通常
は1.5リットル/min以上であるので、制御動作はステップ2
32に進んで検出温度t2が出湯温度設定値Tとなるよう
に給湯制御を開始し、次第に増加する検出流量Wが4リット
ル/min以上にならないように制限して次のステップ23
3に進む。第2温度センサ42の検出温度t2が出湯温度
設定値T以下であればCPUは制御動作をステップ23
1に戻してステップ231〜233を繰り返し、t2>T
であればステップ234に制御動作を進めてトータル絞
り弁23の通常制御を行う。このように出湯開始時には
トータル絞り弁23は最小開度から次第に開き、また検
出温度t2が出湯温度設定値T以下であれば検出流量Wが
4リットル/min以上にならないように制限するので、給湯栓
16を急に開いた場合でも出湯量の増加はゆっくりであ
ると共に出湯量が過大となることはなく、従って熱交換
器13のフィンや管による熱容量や伝熱の遅れがあって
も出湯温度が出湯温度設定値T付近より低下することは
殆どない。
【0038】引き続きCPUは制御動作をステップ23
4から図5のステップ241に進め、W>1.5リットル/min
すなわち出湯がなされていればステップ241及び24
2を繰り返して給湯制御及びトータル絞り弁23の通常
制御を行い、これにより給湯栓16からは出湯温度設定
値Tの出湯される。この状態では、第1実施例と同様ト
ータル絞り弁23の作用により、加熱能力があるにもか
かわらず出湯量が制限されたり、加熱能力を越えて出湯
温度が出湯温度設定値より低下したりすることはなくな
る。給湯栓16を閉じて出湯を停止すれば、検出流量W
がほゞ0となるのでCPUはステップ241からステッ
プ243においてガスバーナ30の燃焼を停止した後、
制御動作をステップ201に戻す。この場合において検
出温度t1がT−7以下でなければ制御動作は直ちにステ
ップ201からステップ215に進み、ステップ21
9,220を経てステップ221〜225の保温状態と
なる。この場合にはステップ216〜218を通る可能
性が増大し、この状態から給湯栓16を開けば、制御動
作はステップ217からステップ242に進んで出湯が
なされる。
【0039】ステップ235は第1実施例のステップ1
35と実質的に同じなので、説明を省略する。またステ
ップ205及びステップ206も第1実施例のステップ
105及びステップ106と実質的に同じなので、説明
を省略する。電源投入と同時またはそれ以前に給湯栓1
6を大きく開いた場合も第1実施例と同様、CPUはス
テップ200からステップ242に制御動作を進めて、
直ちに給湯制御及びトータル絞り弁23の通常制御を行
う。
【0040】この第2実施例では給湯栓16からの出湯
中でも保温中でも温度センサ42付近の湯温はそれほど
変化しないが、給湯栓16を閉じてガスバーナ30を停
止させた直後には熱交換器13のフィンや管は高温に加
熱されており、その後比較的速く温度が低下する。この
温度低下後に出湯がなされガスバーナ30が燃焼を開始
した場合は、トータル絞り弁23を最小開度から開くよ
うにしないと熱交換器13のフィンや管の熱容量や伝熱
の遅れのため出湯温度が過渡的に出湯温度設定値Tより
も低下する。しかしガスバーナ30の停止直後で熱交換
器13のフィンや管が高温に加熱された状態では、トー
タル絞り弁23を最小開度としなくても出湯温度が過渡
的に出湯温度設定値Tより低下することはない。従っ
て、第1実施例の場合と同様、流量センサ45が流量を
検出しなくなってガスバーナ30が燃焼を停止した時点
で電子制御装置40に内蔵したタイマ47をスタートさ
せ、ステップ216及びステップ219で制御されるト
ータル絞り弁23の開度を、タイマ47が比較的短い所
定時間(例えば1分)を計時するまではその時点の開度
とし、その後は最小開度とするようにしてもよい。これ
により前述した第1実施例の変形例と同様、短時間で頻
繁に出湯停止を繰り返す場合にその都度出湯流量が低下
することなく、しかも出湯温度が過渡的に出湯温度設定
値Tより低下することもないので使用勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による即時給湯装置の第1実施例の全
体構成図である。
【図2】 図1の実施例の作動説明用フローチャートの
一部分である。
【図3】 図1の実施例の作動説明用フローチャートの
残りの部分である。
【図4】 本発明による即時給湯装置の第2実施例の全
体構成図である。
【図5】 図4の実施例の作動説明用フローチャートの
一部分である。
【図6】 図4の実施例の作動説明用フローチャートの
残りの部分である。
【図7】 従来技術による即時給湯装置の一例の全体構
成図である。
【符号の説明】
10…循環管路、11…往管、12…復管、13…熱交
換器、14…ポンプ、16…給湯栓、20…バイパス管
路、21…自動混合弁、23…トータル絞り弁、25…
給水管、30…ガスバーナ、40…制御装置(電子制御
装置)、41,45,46…入水検出装置(第1温度セ
ンサ、流量センサ)、42…温度センサ(第2温度セン
サ)、47…タイマ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスバーナにより加熱される熱交換器の
    入口側とポンプの吐出側を連結する往管及び前記熱交換
    器の出口側と前記ポンプの吸入側を連結する復管により
    構成されるループ状の循環管路と、前記復管の途中から
    分岐される給湯栓と、前記往管の途中に連結される給水
    管と、前記熱交換器の出口側と前記給湯栓への分岐位置
    との間の前記復管に設けられた温度センサを備えてなる
    即時給湯装置において、前記熱交換器の出口側と前記給
    湯栓への分岐位置との間の前記復管に設けられたトータ
    ル絞り弁と、前記給水管の入口側と前記熱交換器の入口
    側との間に設けられた入水検出装置と、前記熱交換器の
    出口側と前記トータル絞り弁との間の前記復管に一端が
    連結され前記給水管の連結位置と前記熱交換器の入口側
    との間の前記往管に他端が連結されたバイパス管路と、
    前記入水検出装置が入水状態を検出しているときは前記
    温度センサにより検出される湯温が設定された出湯温度
    設定値よりも所定値だけ高温の所定温度となるように前
    記ガスバーナへのガス供給量を制御すると共に、前記ト
    ータル絞り弁の開度を前記入水検出装置が入水状態を検
    出していないときは最小開度またはその付近とし、同入
    水検出装置が入水状態を検出しているときは出湯温度が
    出湯温度設定値以下とならない範囲において次第に増大
    させる制御装置と、前記バイパス管路の前記一端側に設
    けられ前記温度センサを通過した前記所定温度の高温水
    と同バイパス管路からの低温水を混合し出湯温度設定値
    の温度として前記給湯栓側に供給する自動混合弁を備え
    たことを特徴とする即時給湯装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記入水検出装置が入
    水状態を検出しなくなって前記ガスバーナが燃焼を停止
    した場合において前記トータル絞り弁の開度を、前記温
    度センサにより検出される湯温が前記所定値より小さい
    ある値だけ前記出湯温度設定値よりも高い所定の温度に
    低下するまでは同ガスバーナが燃焼を停止したときの開
    度に維持し、その後に最小開度またはその付近とする請
    求項1に記載の即時給湯装置。
  3. 【請求項3】 前記入水検出装置が入水状態を検出しな
    くなって前記ガスバーナが燃焼を停止した時点に計時を
    開始するタイマを更に備え、前記制御装置は、前記入水
    検出装置が入水状態を検出しなくなって前記ガスバーナ
    が燃焼を停止した場合において前記トータル絞り弁の開
    度を、前記タイマが所定時間の計時を終了するまでは同
    ガスバーナが燃焼を停止したときの開度に維持し、前記
    所定時間の計時終了後に最小開度またはその付近とする
    請求項1に記載の即時給湯装置。
  4. 【請求項4】 ガスバーナにより加熱される熱交換器の
    入口側とポンプの吐出側を連結する往管及び前記熱交換
    器の出口側と前記ポンプの吸入側を連結する復管により
    構成されるループ状の循環管路と、前記復管の途中から
    分岐される給湯栓と、前記往管の途中に連結される給水
    管と、前記熱交換器の出口側と前記給湯栓への分岐位置
    との間の前記復管に設けられた温度センサを備えてなる
    即時給湯装置において、前記熱交換器の出口側と前記給
    湯栓への分岐位置との間の前記復管に設けられたトータ
    ル絞り弁と、前記給水管の入口側と前記熱交換器の入口
    側との間に設けられた入水検出装置と、前記温度センサ
    により検出される湯温が設定された出湯温度設定値とな
    るように前記ガスバーナへのガス供給量を制御すると共
    に、前記トータル絞り弁の開度を前記入水検出装置が入
    水状態を検出していないときは最小開度またはその付近
    とし、同入水検出装置が入水状態を検出しているときは
    出湯温度が出湯温度設定値以下とならない範囲において
    次第に増大させる制御装置を備えたことを特徴とする即
    時給湯装置。
  5. 【請求項5】 前記入水検出装置41,45,46が入
    水状態を検出しなくなって前記ガスバーナ30が燃焼を
    停止した時点に計時を開始するタイマ47を更に備え、
    前記制御装置40は、前記入水検出装置41,45,4
    6が入水状態を検出しなくなって前記ガスバーナ30が
    燃焼を停止した場合において前記トータル絞り弁23の
    開度を、前記タイマ47が所定時間の計時を終了するま
    では同ガスバーナ30が燃焼を停止したときの開度に維
    持し、前記所定時間の計時終了後には最小開度またはそ
    の付近とする請求項4に記載の即時給湯装置。
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