JPH05118253A - 水素燃料エンジン - Google Patents

水素燃料エンジン

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JPH05118253A
JPH05118253A JP9163391A JP9163391A JPH05118253A JP H05118253 A JPH05118253 A JP H05118253A JP 9163391 A JP9163391 A JP 9163391A JP 9163391 A JP9163391 A JP 9163391A JP H05118253 A JPH05118253 A JP H05118253A
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隆文 寺本
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栄二 高野
Kenji Morimoto
賢治 森本
Hiroyasu Uchida
浩康 内田
Tsutomu Fukuma
勉 福馬
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】空燃比希薄化による窒素酸化物の生成抑制と出
力確保を両立できる気体燃料エンジンの提供。 【構成】エンジンと直列にセルダイナモ60を接続する
と共に、供給水素ガス量を流量調整弁によって調節可能
とし、制御装置50が流量調整弁を水素の空気に対する
容積率λ=2とするように開閉制御すると共に、高負荷
時にはセルダイナモ60を駆動してトルクを付加して出
力を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素ガスを燃料として
駆動する水素燃料エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、例えば、水素ガスを燃料として駆
動する水素燃料エンジンが種々提案されている。水素を
燃料とすることにより、燃焼によって炭酸ガス(一酸化
炭素及び二酸化炭素)を生じることがなく、又、有害な
未燃焼成分を排出することもない為、無公害エンジンと
して期待されているものである。ここで、従来のガソリ
ンエンジンにそのまま水素ガスを燃料として用いた場
合、ガソリンと水素ガスの物理的,化学的性質の差異に
より種々不具合が生ずる。即ち、可燃空燃比に於る空気
に対する水素ガスの容積率はガソリン等の霧化燃料とは
比較にならない程大きく(略2:1〜3:1)、その結
果、水素ガスを空気との混合気の状態で吸気管から供給
すると、空気吸入量が減少する為に出力低下を来す。
又、水素ガスは燃焼速度が速い為に吸気通路側に逆火を
起したり、過早着火を生じ易い。このような問題を解決
するものとして、吸気弁とは独立して水素ガス供給弁を
設け、この水素ガス供給弁を吸気弁閉弁後開弁させるよ
うにして空気の充填効率を向上させると共に逆火を防止
するもの(特公昭58−36172号公報)が提案され
ている。
【0003】ところで、従来のガソリンエンジン等で問
題となる有害な排気ガス成分の一つである窒素酸化物
は、空気中の窒素が燃焼による高温雰囲気で酸化されて
生成されるものである為、水素を燃料とするものからも
排出される。このような窒素酸化物の生成は混合気を希
薄化して燃焼温度を低下させることによって抑制でき、
ガソリンを燃料とするものでは窒素酸化物を生じない程
の希薄空燃比では安定した運転が不能であるのに対し、
燃焼速度の速い水素を燃料とするものでは、かなりの希
薄空燃比でも燃焼が可能であることからそうすることに
より窒素酸化物の生成・排出量を低減させることができ
る。ところが、空燃比を希薄化すると出力が低下すると
いう問題があり、この出力低下を防ぐ為に、吸気弁とは
独立して設けられた水素ガス供給弁を吸気弁の開弁期間
の終期付近から開弁させて充填効率を向上させるもの
(特公昭57−210126号公報)や、過給するもの
(特開昭51−34308号)等が提案されている。
【0004】
【従来技術の課題】しかし乍ら、上記従来構成では、窒
素酸化物の生成抑制と出力の確保の両立は充分なもので
はなく、実用化し得るものではなかった。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記の如き事情に鑑み、空燃
比希薄化による窒素酸化物の生成抑制と出力の確保の両
立を可能とし、無公害で高出力な水素燃料エンジンの提
供、を目的とする。
【0006】
【発明の構成】このため、本発明に係る水素燃料エンジ
ンは、空気を供給する空気ポートと水素を供給する水素
ポートを独立に設けたものであって、当該エンジンと直
列に接続された補助駆動手段と、供給水素ガス量を調整
可能な流量調整手段と、エンジン負荷を検知する負荷検
知手段と、負荷検知手段からのエンジン負荷情報に基い
て流量調整手段と補助駆動手段を制御駆動する制御手段
と、を備え、該制御手段は、λ=2以上となるように流
量調整手段を制御すると共に高負荷時には補助駆動手段
を駆動するよう構成したものである。そして、λ=2と
いう希薄な空燃比によって燃焼温度を低温化させて窒素
酸化物の生成を抑制すると共に、それによる出力低下を
補助駆動手段によって補うものである。
【0007】又、供給水素ガス量を調整可能な流量調整
手段と、エンジン負荷を検知する負荷検知手段と、該負
荷検知手段によるエンジン負荷情報に基いて流量調整手
段を制御駆動する制御手段と、を備えると共に、排気通
路に少なくとも還元機能を有する触媒を介設し、制御手
段は、低負荷時にはλ=2以上とすると共に高負荷時に
は略λ=1とするように流量調整手段を制御駆動するよ
う構成したものである。そして、低負荷時にはλ=2と
いう希薄な空燃比によって燃焼温度を低温化させて窒素
酸化物の生成を抑制すると共に、高負荷時に生成される
窒素酸化物は触媒によって還元して無害化するものであ
る。
【0008】又、エンジン方式をペリトロコイド曲線を
内周面とするハウジング内に前記ペリトロコイド曲線の
内方絡線を外形とするロータを配置したロータリピスト
ンエンジンとしたものである。これにより、作動室が移
動して各行程が行なわれ然もレシプロエンジンに比較し
て各行程のクランク角が長いというロータリピストンエ
ンジン特有の作用特性によって吸気行程作動室が加熱す
ることがなく過早着火が防げると共に空気と水素ガスの
混合が促進されて希薄空燃比での運転が良好に行なえる
ものである。
【0009】又、空気ポートに至る吸気通路に制御装置
により作動制御される電子制御流量制御弁を設け、該電
子制御流量制御弁により空燃比調整を行なうように構成
したものである。これにより、より正確な空燃比制御が
可能となる。又、機関温度を検知して制御装置に入力す
る機関温度検知手段を備え、制御装置はこの機関温度検
知手段からの機関温度情報に基いて低温時にはλ=2以
上とするように流量調整手段を制御駆動するよう構成し
たものである。これにより、冷関時には希薄空燃比化さ
れて熱損失が増大し迅速に暖機できる。又、水素ポート
からの水素供給期間を可変とする水素供給期間可変手段
を備え、始動時には水素供給期間を長くするよう構成し
たものである。これによれば、水素ガス供給圧が低い始
動時には水素供給期間が長くなり、水素ガスの充填効率
が向上して出力低下が防がれる。
【0010】
【発明の実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて
説明する。図1は、本発明に係る水素燃料エンジンの一
実施例の外観図、図2はその概念構成図である。該エン
ジンは、ローターを直列に二個連結した所謂2ロータの
ロータリピストンエンジンであって、図2はそれを左右
に展開して示したものである。
【0011】図示エンジンでは、当該エンジンからの出
力軸であるエキセントリックシャフト11が、図1に示
す如く補助駆動手段としてのセルダイナモ60及びクラ
ッチ70を介してトランスミッション80に接続されて
いる。セルダイナモ60は、図3にその拡大断面図を示
す如く、エキセントリックシャフト11に装着されたフ
ライホイールとしての機能を有するロータ16の外周部
に回転界磁極67を設けると共に、その内,外周にフィ
ールド部68及びステータ部69を配設して構成されて
いる。回転界磁極67は、ロータ16の外周部に多数の
爪をエンジン本体側に向けて所定間隔で突設した第一ポ
ールコア67Aと、該第一ポールコア67Aの各爪間に
夫々位置し且つトランスミッション側にを向く多数の爪
を有する第二ポールコア67Bと、これら両ポールコア
67A,67Bをその爪の先端部内周側で結合する非磁
性体リング67Cとにより構成されている。フィールド
部68は、エンジン本体のリアハウジング13に磁界を
遮断する部材を介して固着されたフィールドコア68A
に、導線を巻き付けてフィールドコイル68Bを形成し
たものであり、その外周面が回転界磁極67に内周面に
近接して対向している。ステータ部69は、多数の鋼板
の積層体から成るリング状のステータコア69Aに導線
を巻き付けてステータコイル69Bを形成したものであ
り、リアハウジング13とクラッチハウジング15との
間に介装されたステータコアハウジング14の内周に固
定され、その内周は回転界磁極67の外周面に近接して
対向している。尚、ステータコイル69Bは、図示しな
いがステータコア69Aの内周側周方向に所定間隔で設
けられたスリットに導線を3層分布巻きすることにより
3相コイルを構成しているものである。
【0012】そして、上記の如く構成されたセルダイナ
モ60では、フィールドコイル68Bに通電して回転界
磁極67を所定の極性で励磁する一方、回転界磁極67
の磁界に対して所定の位相を有する回転磁界が形成され
るようにエンジン出力軸(エキセントリックシャフト1
1)の回転に同期して電流を通電すれば、回転界磁極6
7が回転磁界から連続的に磁力を受けることにより、該
回転界磁極67が設けられたエンジン出力軸に回転トル
クが与えられ、セルモータとして機能してエンジンを停
止状態から始動し得ると共にエンジン運転中であればエ
ンジン出力軸にトルクを付加することができるようにな
っている。又、エンジン運転中にステータコイル69B
に対する通電を停止すれば、励磁された回転界磁極67
の作用で該ステータコイル69Bに誘導起電力が発生
し、これによってバッテリー90を充電することができ
る。このセルダイナモ60の作動制御は、詳しくは後述
する制御装置50によって行なわれるものである。
【0013】ロータリピストンエンジンは、図2に示す
如くペリトロコイド曲線を内周面とするロータハウジン
グ1内に三葉の内方包絡面を有するロータ2を配置し、
該ロータ2の三つの稜線部が夫々アペックスシールを介
してロータハウジング1の内周面に当接して、ロータハ
ウジング1の内周面,ロータ2の外周,ロータハウジン
グ1の両側面に装着されたサイドハウジング(図1には
図示せず)及びインタミディエイトハウジング3によっ
て三つの作動室4…が隔成され、この作動室4…がロー
タ2の偏心回転に伴なって容積変化してオットーサイク
ルを行なうものである。そして、ロータ2の回転によっ
て出力軸であるエキセントリックシャフト11が回転駆
動される。
【0014】その略吸気行程作動室4Kに臨むインタミ
ディエイトハウジング3の所定位置に、吸気ポートKP
と水素ポートHPが独立して開口形成されており、吸気
ポートKPへは吸気通路6を介して空気が供給されると
共に、水素ポートHPへはメタルハイドライドタンク
(以下MHタンクと略す)7に蓄えられた水素ガスが燃
料供給通路8を介して供給されるようになっている。水
素ガスと空気の供給制御は、詳しくは後述する制御装置
50により行なわれるようになっており、この制御装置
50には、エキセントリックシャフト11の回転数を検
知するエンジン回転数センサ51からのエンジン回転数
が制御情報として入力されるようになっている。尚、イ
ンタミディエイトハウジング3は、図1中右側(フロン
ト側)の気筒Fと左側(リア側)の気筒Rの間に介設さ
れる壁部材(所謂サイドハウジング)であり、その前後
両面に夫々の気筒F,Rのロータ2,2がサイドシール
(図示せず)を介して気密を保って当接摺動するもので
ある。又、両気筒F,Rのロータ2,2は、位相が18
0°ずれて作動する。
【0015】MHタンク7は、その内部に水素を吸蔵,
放出することのできる水素吸蔵合金を備え、当該水素吸
蔵合金に水素を供給する水素充填通路71が接続される
と共に、水素吸蔵合金を冷却する冷却水通路72と、水
素吸蔵合金を加熱する為にエンジン冷却水が供給される
加熱水通路73が接続されている。水素吸蔵合金は、水
素が金属結晶格子内部の格子間位置に侵入して金属水素
化物を形成することにより水素を貯蔵可能なものであ
り、冷却することにより金属水素化物生成が進行して水
素が吸蔵され、逆に加熱することにより水素が放出され
るものである。このような金属水素化物の化学式の一例
を下記に示す。
【化1】
【0016】水素充填通路71は、元栓71A及びリリ
ーフ弁71Bを介してMHタンク7に接続されている。
尚、71CはMHタンク7内の水素ガス圧を検知する圧
力センサである。冷却水通路72は、給水口72Aから
供給された冷却水がMHタンク7内を巡って水素吸蔵合
金を冷却して排水口72Bから排水されるように配設さ
れ、水素充填通路71を介して水素を供給して水素吸蔵
合金に水素を吸蔵させる際、水素吸蔵合金を冷却させる
よう作用する。加熱水通路73は、ロータハウジング1
のウォータジャケットから電動ウォータポンプ73P及
び逆止弁73Aを介してMHタンク7内を巡り、逆止弁
73B及び流量調整弁73Cを介してウォータジャケッ
トに戻るように配設され、ウォータジャケット内のエン
ジン冷却水を電動ウォータポンプ73Pによって循環さ
せて水素吸蔵合金を加熱し、水素吸蔵合金から水素を離
脱させるように作用する。この際、MHタンク7内の水
素ガス圧力は最大で略9気圧程度となる。尚、73Dは
供給されるエンジン冷却水の温度を検知する温度センサ
である。
【0017】図示ロータリピストンエンジンの吸気系
は、吸入口近傍にエアフローメータ61が介設された吸
気通路6がターボチャージャTCのコンプレッサ62に
繋がり、インタクーラ63,流量制御弁としての空気絞
り弁64を経て吸気ポートKPに接続されている。空気
絞り弁64の下流には吸気圧力センサ56及び吸気温度
センサ57が設けられ、該圧力センサ56による検知情
報は制御装置50に入力されるようになっている。そし
て、図示しないエアフィルターを介して導入された空気
は、エアフローメータ61によって吸気流量を測定さ
れ、ターボチャージャTCのコンプレッサ62によって
圧縮された後インタクーラ63で冷却され、空気絞り弁
64によって流量調整されて吸気ポートKPに供給され
るものである。空気絞り弁64は、アクチュエータとし
てのステップモータ65により開閉駆動されると共にそ
の開度を検知するポジションセンサ66が備えられてお
り、該ポジションセンサ66にが検知した空気絞り弁6
4の開度はフィードバック情報として制御装置50に入
力されるようになっている。
【0018】又、排気系は、排気行程の作動室に臨むロ
ータハウジング1に開口形成された排気ポートEPに接
続された排気管9が、ターボチャージャTCのタービン
91に接続され、更に触媒92を介して外部に至るよう
になっている。そして、排気ポートEPから排出された
排気は、そのエネルギーでターボチャージャTCのター
ビン91を回転駆動し、触媒92によって当該排気中に
含まれる有害物質を酸化還元処理(本実施例では主に窒
素酸化物を還元)された後、図示しないサイレンサーを
経て外部に排出されるものである。ターボチャージャT
Cと触媒92の間の排気通路9に臨んでO2 センサ52
が設けられると共に、触媒92にはその温度を検知する
温度センサ53が設けられており、これらO2 センサ5
2及び温度センサ53による検知情報は制御装置50に
入力されるようになっている。本実施例では、この温度
センサ53が機関温度検知手段として機能する。
【0019】更に、水素ガス供給系は、水素充填通路7
1の元栓71Aより上流側から分岐して水素ポートHP
に至る燃料通路8に、水素供給用弁81,電磁弁82,
圧力調整器83,アクセルペダルAPと連動する流量調
整手段としての燃料調整弁84,タイミング弁としての
噴射弁20及び流量調整弁30が介設されている。そし
て、MHタンク7から供給される水素ガスを圧力調整器
83によって略5気圧(3〜7気圧)に調圧し、燃料調
整弁84,噴射弁20及び流量調整手段としての流量調
整弁30を介して各気筒F,Rの水素ポートHPに水素
ガスを供給するものである。圧力調整器83と燃料調整
弁84の間の燃料通路8に臨んで当該燃料通路8内の水
素ガス圧力を検知する圧力センサ54と水素ガス温度を
検知する水素温度センサ58が設けられると共に、燃料
調整弁84にはその開度を検知すべくポジションセンサ
55が備えられており、これら圧力センサ54及びポジ
ションセンサ55による検知情報は制御装置50に入力
されるようになっている。本実施例に於ては、このポジ
ションセンサ55が負荷検知手段であって、これによる
燃料調整弁84の開度情報(即ちアクセルペダルAPの
操作量情報)が、負荷情報となる。又、流量調整弁30
は、アクチュエータとしてのステップモータ40により
開閉駆動されると共にその開度を検知するポジションセ
ンサ41が備えられており、該ポジションセンサ41が
検知した流量調整弁30の開度はフィードバック情報と
して制御装置50に入力されるようになっている。
【0020】ここで、インタミディエイトハウジング3
に開口形成された吸気ポートKP及び水素ポートHP
は、ロータ2の移動に伴なって当該インタミディエート
ハウジング3と対向する側の面に装着されたサイドシー
ル(図示せず)が通過して作動室と連通状態となる(作
動室に開口する)こととなるが、その開口タイミング
は、図7に示す如く設定されている。即ち、排気行程終
了時の上死点(TDC)からクランク角で32°経過し
た位置で吸気ポートKPが開口し、これからやや遅れる
TDC70°の時点で水素ポートHPが開口する。吸気
ポートKPは吸気行程終了時の下死点(BDC)から5
0°の時点で閉口し、水素ポートHPはこれから略10
0°遅れてBDC150°の時点で閉口するようになっ
ている。つまり、吸気ポートKPはTDC32°からB
DC50°迄クランク角288°の範囲で開口し、水素
ポートHPはTDC70°からBDC150°迄クラン
ク角370°の範囲で開口するものである。
【0021】次に、水素ガス供給系に備えられる噴射弁
20と流量調整弁30の構成を、図4乃至図6に示す拡
大断面図に基いて説明する。図4はインタミディエイト
ハウジング3をフロント側(図1中右側)の作動室側か
ら見た図であり、インタミディエイトハウジング3の水
素ポートHP近傍の外周面に、流量調整弁30のケーシ
ング31が固定されると共に該ケーシング31の側方に
噴射弁20が装着されている。尚、図は、流量調整弁3
0はその中央で断面とし、噴射弁20は手前側のポペッ
ト弁23の中央で断面としたものであり、流量調整弁3
0と噴射弁20とではその断面位置が異なっている。
【0022】流量調整弁30は、通路間に開口部が形成
された円柱状のバルブ部材を回転可能に介設してこのバ
ルブ部材の回転によって通路面積を変化させる所謂ロー
タリーバルブであって、バルブ部材としての円筒バルブ
32が、その下端をインタミディエイトハウジング3内
に、上端をケーシング31に回転可能に嵌挿配置して構
成されている。円筒バルブ32は、図2のA−A断面図
である図3に示す如く、中空内部に直径方向の隔壁32
Aが長手方向に延設され、この隔壁32Aによって内部
がフロント側とリア側の夫々の気筒F,Rに至る二つの
バルブ内通路32F,32Rに隔成されている。ケーシ
ング31に嵌挿されたその上端には、夫々のバルブ内通
路32F,32Rと連通するスリット33F,33Rが
円周方向所定角度範囲で周方向対称位置に開口形成さ
れ、両スリット33F,33Rは上下(円筒バルブ32
の長手方向)に所定間隔ずらされて当該円筒バルブ32
の回転によってもその回転域が重合しないようになって
いる。又、インタミディエイトハウジング3に嵌挿され
た先端は水素ポートHPの開口位置に達し、その先端に
は、図2のB−B断面図に相当する図4に示す如く夫々
のバルブ内通路32F,32Rと夫々対応する前後両気
筒F,Rの水素ポートHPとを連通する開口部34F,
34Rが形成されている。尚、図4中3Sは外側のサイ
ドハウジングである。
【0023】一方、この円筒バルブ32のスリット33
F,33R形成部位と対応するケーシング31部位に
は、周方向対称位置に形成された夫々のスリット33
F,33Rと対応するケーシング内通路31F,31R
が独立に形成されており、該通路31F,31Rの円筒
バルブ32と対向する開口部はスリット33F,33R
と一致する形状に形成され、図3に示す開口部とスリッ
ト33F,33Rとが完全に一致する全開状態から円筒
バルブ32を回転させることによりケーシング内通路3
1F,31Rとスリット33F,33Rの連通開口面積
が変化して流量規制できるようになっている。ケーシン
グ内通路31F,31Rの開口部とスリット33F,3
3Rの関係は、形成位置が前後の気筒F,Rで上下にず
れている以外は対称であり、従って、円筒バルブ32の
回転による連通開口面積変化は前後両気筒F,Rで等し
くなるようになっている。円筒バルブ32の回転操作
(開閉操作)は、図2には示されていないが前述の如く
制御装置50により制御駆動されるステップモータ40
によって行なわれるものである。
【0024】前後各気筒F,Rに接続される夫々のケー
シング内通路31F,31Rは、当該ケーシング31の
噴射弁20装着側面に夫々独立に開口しており、この開
口部が後述する噴射弁20からの通路(噴射弁通路22
F,22R)と連通している。噴射弁20は、図5に示
す如くハウジング21内に流量調整弁30のケーシング
内通路31F,31Rの開口部と対向して噴射弁通路2
2F,22Rが開口され、該噴射弁通路22F,22R
の開口部に夫々ポペット弁23,23を配置したもので
ある。両噴射弁通路22F,22Rは、ポペット弁2
3,23より上流側で合流して一本の合流通路22とな
り、ここに、燃料通路8が接続されて流量調整弁30か
らの水素ガスが供給されるようになっている。
【0025】ポペット弁23は、そのステム23Aがハ
ウジング21に固定されたガイド24に摺動可能に嵌合
すると共に、スプリング25によってその先端のバルブ
フェース23Bがシート26側に押圧付勢されて設けら
れ、スプリング25の付勢力によってバルブフェース2
3Bがシート26に密着すると噴射弁通路22F,22
Rを密閉遮断し、スプリング25の付勢力に抗してスラ
イド移動されることによって噴射弁通路22F,22R
を開くようになっているものである。そのステム23A
の後端側には、カムシャフト27がハウジング21に回
転可能に支持されて設けられており、該カムシャフト2
7の夫々のポペット弁23,23と対応する位置に設け
られたカム27F,27Rが、ポペット弁23,23を
スプリング25,25の付勢力に抗して押圧操作して噴
射弁通路22F,22Rを開閉するようになっている。
カムシャフト27は、図2に示す如く当該ロータリピス
トンエンジンのエキセントリックシャフト11と図中1
2で示すチェーン又はタイミングベルトによって同期回
転可能に連繋されており、従って、ポペット弁23,2
3はエキセントリックシャフト11の回転(即ち当該ロ
ータリピストンエンジンの回転)に同期して所定タイミ
ングで開閉駆動されるようになっているものである。
尚、両ポペット弁23,23を駆動操作するカム27
F,27Rは、対応する気筒F,Rのロータ2,2の位
相差と等しく180°位相をずらして設けられているも
のである。
【0026】更に、当該噴射弁20の両気筒F,Rに至
る噴射弁通路22F,22Rの上流の合流通路22から
分岐して流量調整弁30のケーシング内通路31F,3
1Rに夫々直結されるバイパス通路28が設けられ、そ
の通路間には開閉バルブ29が介設されている。つま
り、このバイパス通路28によってポペット弁23,2
3を迂回して合流通路22と流量調整弁30のケーシン
グ内通路31F,31Rとが接続され、開閉バルブ29
の開放操作によってポペット弁23,23の開閉動作と
は無関係にケーシング内通路31F,31Rに(即ち水
素ポートHPに)水素ガスを供給することができるよう
になっているものであり、このバイパス通路28及び開
閉バルブ29が本実施例に於て水素ガス供給期間可変手
段を構成しているものである。尚、この開閉バルブ29
は通常は閉じられていて水素の供給圧力が低い場合に開
放されるものであり、この開閉操作制御は制御装置50
によって行なわれる。
【0027】上記の如き流量調整弁30と噴射弁20の
構成によれば、水素ポートHPへの水素ガス供給は、噴
射弁20のバルブタイミング(ポペット弁23,23の
開閉タイミング)に依存すると共にその供給量は流量調
整弁30によって調整可能となる。又、バイパス通路2
8の開閉バルブ29を開放側に操作することにより、水
素ポートHPへは常時水素ガスが供給され、従って、作
動室への水素ガス供給は噴射弁20のバルブタイミング
に拘りなく水素ポートHPの開口全期間中に於て行なわ
れることとなる。ここで、噴射弁20のポペット弁2
3,23の開閉タイミングは、図7に示す如く、吸気ポ
ートKPの閉口(BDC50°)と同時に開口し、水素
ポートHPの閉口時期と略等しいBDC140°の時点
で閉口するように設定され、従って、ポペット弁23,
23はBDC50°からBDC140°迄の90°の範
囲で開弁するものである。
【0028】この噴射弁20のポペット弁23,23は
回転数に拘らず一定のクランク角度で開閉するものであ
り、従って、高回転時と低回転時では水素ガス供給時間
が異なることとなる。その結果、水素ガスの空気量に対
する流入割合も変化することとなり、所定の空燃比を維
持する為には水素ガスの供給量を回転数に応じて変化さ
せてやる必要があるが、これを、流量調整弁30によっ
て行なうことができる。即ち、流量調整弁30が全開で
高回転時に所定の空燃比を得られる水素ガスを供給可能
なように通路面積を設定すると共に、この設定では水素
ガス供給過剰となる低回転時には当該流量調整弁30を
絞って水素ガス供給量が適正となるよう調節することが
できるものである。流量調整弁30は、噴射弁20と水
素ポートHPの間の水素ポートHPに極めて近接した位
置に設けられており、水素ポートHPとの間のデッドボ
シュームが少なく制御の応答性に優れる。
【0029】而して、上記の如く構成されたロータリピ
ストンエンジンは、下記の如く作用する。即ち、MHタ
ンク7から供給される水素ガスは、圧力調整器83によ
って所定気圧(略5気圧)に調圧され、アクセルペダル
APと連動する燃料調整弁84によって供給量が調整さ
れて供給される。この時、制御装置50は、ポジション
センサ55によって検知される燃料調整弁84の開度と
燃料通路8に備えられた圧力センサ54からの水素ガス
圧力情報及び水素温度センサ58からの水素ガス温度情
報に基いて供給される水素ガス量を把握し、該把握した
供給される水素ガス量に応じて所定の空燃比を得られる
量の空気が吸気ポートKPに供給されるよう吸気通路6
の空気絞り弁63を開閉制御する。更に、これに加えて
エンジン回転数センサ51によって検知されたエンジン
回転数に基いて、流量調整弁30を開閉制御して水素ガ
ス供給量を微調整する。吸気行程作動室4Kに臨む吸気
ポートKP及び水素ポートHPは、前述の如く排気行程
終了時の上死点(TDC)からクランク角で32°経過
した時点で吸気ポートKPが開口し、その後、TDC7
0°の時点で水素ポートHPが開口する。これにより吸
気ポートKPから空気が吸気行程作動室4K内に流入供
給されるが、この時点では、噴射弁20のポペット弁2
3,23が通路を閉ざしており、水素ガスが供給される
ことはない。その後、吸気ポートKPが吸気行程終了時
の下死点(BDC)から50°の時点で閉口すると同時
に噴射弁20のポペット弁23,23が開弁し、これに
より、当該時点では開口状態にある水素ポートHPを介
して水素ガスが圧縮行程初期の作動室4内に供給され
る。
【0030】ここで、インタミディエートハウジング3
に開口された吸気ポートKP及び水素ポートHPは前述
の如くロータ2の移動に伴なってサイドシールが通過し
て作動室に開口するものであってその構造上開口時期と
開口面積は互いに関連し、開口期間を規定するとこれに
よって開口面積の上限が規制されることとなり、この
為、開口面積を所定(上限)以上に大きくするには開口
期間を長くぜざるを得なHPとの間のデッドボシューム
が少なく制御の応答性に優れる。
【0029】而して、上記の如く構成されたロータリピ
ストンエンジンは、下記の如く作用する。即ち、MHタ
ンク7から供給される水素ガスは、圧力調整器83によ
って所定気圧(略5気圧)に調圧され、アクセルペダル
APと連動する燃料調整弁84によって供給量が調整さ
れて供給される。この時、制御装置50は、ポジション
センサ55によって検知される燃料調整弁84の開度と
燃料通路8に備えられた圧力センサ54からの水素ガス
圧力情報及び水素温度センサ58からの水素ガス温度情
報に基いて供給される水素ガス量を把握し、該把握した
供給される水素ガス量に応じて所定の空燃比を得られる
量の空気が吸気ポートKPに供給されるよう吸気通路6
の空気絞り弁63を開閉制御する。更に、これに加えて
エンジン回転数センサ51によって検知されたエンジン
回転数に基いて、流量調整弁30を開閉制御して水素ガ
ス供給量を微調整する。吸気行程作動室4Kに臨む吸気
ポートKP及び水素ポートHPは、前述の如く排気行程
終了時の上死点(TDC)からクランク角で32°経過
した時点で吸気ポートKPが開口し、その後、TDC7
0°の時点で水素ポートHPが開口する。これにより吸
気ポートKPから空気が吸気行程作動室4K内に流入供
給されるが、この時点では、噴射弁20のポペット弁2
3,23が通路を閉ざしており、水素ガスが供給される
ことはない。その後、吸気ポートKPが吸気行程終了時
の下死点(BDC)から50°の時点で閉口すると同時
に噴射弁20のポペット弁23,23が開弁し、これに
より、当該時点では開口状態にある水素ポートHPを介
して水素ガスが圧縮行程初期の作動室4内に供給され
る。
【0030】ここで、インタミディエートハウジング3
に開口された吸気ポートKP及び水素ポートHPは前述
の如くロータ2の移動に伴なってサイドシールが通過し
て作動室に開口するものであってその構造上開口時期と
開口面積は互いに関連し、開口期間を規定するとこれに
よって開口面積の上限が規制されることとなり、この
為、開口面積を所定(上限)以上に大きくするには開口
期間を長くぜざるを得ないものであるが、本構成によれ
ば水素ポートHPを介する水素ガスの供給は噴射弁20
の開弁期間に依存する為、水素ポートHPの形状乃至開
口面積は、当該噴射弁20の開口期間と重合して開口す
ると共にその開弁時に水素ガス供給に必要充分な開口面
積となるように設定することが可能となる。
【0031】上記構成では、水素ポートHPを介しての
作動室4への水素ガスの供給は、噴射弁20の開くBD
C50°からBDC140°迄の90°の期間中に行な
われることとなり、ロータリピストンエンジンでは、T
DCからBDCに至るクランク角がレシプロエンジンの
180°に対して270°と長く、その分各行程がレシ
プロエンジンに比較してゆっくり進行する為に圧縮行程
に於ても作動室内の圧力上昇が遅く、又、水素ポートH
Pの形状乃至開口面積は開口期間に拘りなく水素ガス供
給に必要充分な開口面積となるように設定してあること
から水素ガスの供給圧が略5気圧という比較的低圧であ
っても圧縮行程初期の作動室内に必要な量を充填するこ
とができる。更に、この水素ガスの供給は吸気ポートK
Pは閉口後であることから作動室4内に供給された水素
ガスが吸気通路6側に流れることはなく逆火を生ずるこ
とはない。つまり、吸気ポートKP閉口後の圧縮行程初
期に水素ガスを効率良く多量に充填可能となり、充填効
率を向上させて出力向上を図ることができると共に逆火
を防ぐことができるものである。又、ロータリピストン
エンジンは作動室が移動して各行程を行なうものであ
り、燃焼作動室位置とは異なる低温の吸気作動室位置で
水素ガスと空気を供給して過早着火を生ずることなく長
時間混合することができ、従って、燃焼温度が低下する
こととなって窒素酸化物は殆ど生成しないλ=2以上の
希薄混合気での運転も可能となる。
【0032】次に、制御装置50による、バイパス通路
開閉制御,セルダイナモ60の作動制御及び空燃比制御
を説明する。制御装置50は、図8にその制御フローチ
ャートを示す如く、エンジン回転数センサ51からのエ
ンジン回転数情報,ポジションセンサ55からの燃料調
整弁84の開度情報(即ちアクセル開度情報),圧力セ
ンサ54からの水素ガス圧力情報,水素温度センサ58
からの水素ガス温度情報,O2 センサ52からの排気中
の残存酸素濃度情報,温度センサ53からの触媒92の
温度情報,吸気圧力センサ56からの吸気圧力情報及び
吸気温度センサ57からの吸気温度情報によってエンジ
ン運転状況を把握し、そのエンジン運転状況に応じて、
図13に示すバイパス通路開閉制御テーブルに従ってバ
イパス通路28を開閉(開閉バルブ29を開閉)制御す
ると共に、図15に示すエンジン回転数とアクセル開度
に基くトルク付加制御テーブルに従ってセルダイナモ6
0を作動制御し、更に、エンジン回転数とアクセル開度
に基いて目標空燃比を定めた図10又は図11に示す制
御テーブル(暖機後テーブル又は低温時テーブル)の何
れかを選択し、当該選択された制御テーブルから読み取
った目標空燃比とエンジン回転数に基いて、図17又は
図18に示す空気通路面積テーブル(暖機後空気通路面
積テーブル又は低温時空気通路面積テーブル)から空気
絞り弁64の開度を求め、又、図12に示す水素通路面
積テーブルから流量調整弁30の開度を求めて各々の弁
(空気絞り弁64,流量調整弁30)を開閉制御する
【0033】即ち、S1で上記各制御情報を読み込んだ
後、S2で水素ガス圧力:PHが所定圧力:PHCに達
しているか否かを判定する。ここで、水素ガス圧力:P
Hが所定圧力:PHC以下であった場合、開閉バルブ2
9を開放操作してバイパス通路28を開通させる(S
4)。これにより、水素ポートHPへは常時水素ガスが
供給されることとなり、作動室への水素ガス供給が噴射
弁20のバルブタイミングに拘りなく水素ポートHPの
開口全期間中に於て行なわれ、水素ガス圧力が低圧であ
ることによる充填不足を補って安定した運転が可能とな
る。水素ガス圧力:PHが所定圧力:PHCに達してい
る場合には開閉バルブ29は閉をバイパス通路28は閉
鎖する(S3)。
【0034】次に、アクセル開度:OAを図15のトル
ク付加制御テーブルに示すトルク付加閾値:OALと比
較し(S5)、アクセル開度:OAが当該回転数に於る
トルク付加閾値:OALより大きい場合にはセルダイナ
モ60を作動させてトルクを付加する(S6)と共に、
アクセル開度:OAが当該回転数に於るトルク付加閾:
OALより小さい場合にはセルダイナモ60は不作動と
する(S7)。セルダイナモ60は、その出力トルク特
性を図14に示す如く低回転に於て出力トルクが高く、
又、図15に示すトルク付加制御テーブルは、高負荷域
に於てセルダイナモ60を作動させてトルクを付加する
が、特に出力低下が著しい低回転時には比較的低負荷か
ら付加を開始するように設定してある。これにより、空
燃比をλ=2として運転すると共にこれにトルク付加制
御テーブルに基くセルダイナモ60によるトルク付加を
行なった場合のエンジン全体としての出力トルク特性
は、図16に示す如くλ=2の空燃比によるエンジン出
力に図中斜線で示すセルダイナモ60の出力が加えられ
たものとなり、その結果、λ=1の空燃比での運転と略
同等の出力特性が得られるものである。尚、λは空気過
剰率であって、λ=(実際の空燃比)/(理論空燃比)
で示されるものである。
【0035】更に、触媒温度:TCを基準温度:TCL
と比較して当該エンジンの暖機状態を判定し(S8)、
ここで、触媒温度:TCが基準温度:TCL以上であっ
て暖機終了後と判定された場合には、図10に示す暖機
後制御テーブルから対応する目標空燃比を読み取って当
該目標空燃比となるよう空気絞り弁64及び流量調整弁
30を開閉制御する(S9)と共に、触媒温度:TCが
基準温度:TCLに達しておらず低温時であると判定さ
れた場合には、図11に示す低温時制御テーブルから対
応する目標空燃比を読み取って当該目標空燃比となるよ
う空気絞り弁64及び流量調整弁30を開閉制御する
(S10)。
【0036】図10に示す暖機後制御テーブルに基く空
燃比制御は、図9にそのフローチャートを示す如く、エ
ンジン回転数センサ51からのエンジン回転数情報,ポ
ジションセンサ55からの燃料調整弁84の開度情報
(即ちアクセル開度情報)及びO2 センサ52からの排
気中の残存酸素濃度情報を入力情報(S11)とし、エ
ンジン回転数とアクセル開度に基いて当該暖機後制御テ
ーブルから目標空燃比を読み取り(S12)、この目標
空燃比がλ=1であった場合(S13)には、図17に
示す暖機後用空気通路面積制御テーブルから空気通路面
積を求めて空気絞り弁64の開度を設定すると共に図1
2に示す暖機時水素通路面積制御テーブルから水素通路
面積を求めて流量調整弁30の開度を設定し、更に、O
2 センサ52からの排気中の残存酸素濃度情報に基いて
λ=1となるように空気絞り弁64又は流量調整弁30
の何れかをフィードバック制御する(S14)。目標空
燃比がλ=1以外であった場合には、目標空燃比とエン
ジン回転数に基いて、図17に示す暖機後用空気通路面
積制御テーブルから空気通路面積を求めて空気絞り弁6
4の開度を設定すると共に図12に示す暖機時水素通路
面積制御テーブルから水素通路面積を求めて流量調整弁
30の開度を設定(オープン制御)する(S15)もの
である。尚、残存酸素濃度情報に基いてλ=1とすべく
行なうフィードバック制御は、空気絞り弁64又は流量
調整弁30の何れを開閉調節しても良いものであるが、
エンジン出力に対する影響の少ない吸気流量(即ち空気
絞り弁64)を変化させる方がより好ましい。
【0037】ここで、図10に示す暖機後制御テーブル
は、高負荷,高回転時に空燃比をλ=1とする領域が設
定されると共に、該λ=1の領域から低負荷,低回転に
なるに従って空燃比がリーン側に移行するように設定さ
れており、最も出力を必要とする高負荷,高回転時では
空燃比をλ=1として出力を向上させるようになってい
るものである 図12に示す水素通路面積制御テーブルは、暖機後用テ
ーブル又は低温時用テーブルにより求められた目標空燃
比を実現すべく、該目標空燃比とエンジン回転数に基い
て水素通路面積(規定流量調整弁30の開度)を規定し
たものであり、前述の如くエンジン回転数によって同一
空燃比を得る流量調整弁30の開度が異なる為、低回転
の場合には通路面積を絞り、高回転になるに従って開放
させて充填効率を高めるように設定してあるものであ
る。又、図17に示す暖機後用空気通路面積制御テーブ
ルは、高負荷,低回転の運転域にλ=1の領域が設定さ
れ、該λ=1の領域ではアクセル開度に比例して空気通
路面積が変化し(空気絞り弁64を開閉し)、λ>1
(即ち空燃比リーン側)の領域ではアクセル開度とは関
係なく一定の空気通路面積とするように設定されている
ものである。尚、高負荷,高回転時に於るλ=1の空燃
比での運転時に生成される窒素酸化物は、触媒92によ
って還元されて無害化されるものである。
【0038】一方、触媒温度:TCが基準温度:TCL
に達していない低温時に適用される図11に示す低温時
制御テーブルに基く空燃比制御は、暖機後制御テーブル
に於る目標空燃比がλ=1以外の場合と同様であり、エ
ンジン回転数とアクセル開度に基いて当該低温時制御テ
ーブルから目標空燃比を読取り、該目標空燃比とエンジ
ン回転数に基いて、図18に示す低温時空気通路面積制
御テーブルから空気通路面積を求めて空気絞り弁64の
開度を設定すると共に図12に示す暖機時水素通路面積
制御テーブルから水素通路面積を求めて流量調整弁30
の開度を設定(オープン制御)するものである。図11
に示す低温時制御テーブルは、高負荷,高回転時に空燃
比をλ=2とする領域が設定され、該λ=2の領域から
低負荷,低回転になるに従って空燃比がリーン側に移行
するように設定されており、流量調整弁30は全域オー
プン制御となる。又、図18に示す低温時空気通路面積
制御テーブルは、高負荷,低回転の運転域にλ=2の領
域が設定され、該λ=2の領域ではアクセル開度に比例
して空気通路面積が変化し(空気絞り弁64を開閉
し)、λ>2(即ち空燃比リーン側)の領域ではアクセ
ル開度とは関係なく一定の空気通路面積となるように設
定され、空気絞り弁64は全域オープン制御となるもの
である。λ=2以上のリーン燃焼では、前述の如く燃焼
速度が遅く燃焼温度も低く出力は低下するが、熱損失が
大きく迅速に暖機できると共に、窒素酸化物は殆ど生成
されない。又、高負荷時には前述の如くセルダイナモ6
0によるトルク付加を行なうことで、λ=2でもλ=1
の空燃比での運転と略同等の出力特性が得られる。
【0039】上記の如き構成によれば、低温時にはλ=
2以上の希薄混合気による運転を行なって迅速に暖機さ
せると共に、暖機後の出力を必要としない低負荷,低回
転域でもλ=2以上として窒素酸化物の生成を抑え、暖
機後の高負荷,高回転域ではλ=1の理論空燃比によっ
て運転して出力向上を図り、更に、高負荷域ではセルダ
イナモ60によってトルクを付加することにより、高出
力を得ることができる。理論空燃比での運転時に生成さ
れる窒素酸化物は触媒によって還元して無害化すること
ができ、水素燃料では元来有害な未燃焼成分の排出や炭
酸ガスの生成は行なわれないことと相俟って高出力で完
全な無公害エンジンが得られるものである。尚、上記実
施例は、本発明をロータリーピストエンジンに適用した
ものであるが、これに限るものではなく、一般的なレシ
プロエンジンに適用しても良いことは言う迄もない。
又、水素ガス圧力に応じて水素供給期間可変手段である
バイパス通路28を開閉するように構成したが、バイパ
ス通路28の開閉制御はこれに限るものではなく、水素
供給圧力の低い冷間始動時には常に所定時間バイパス通
路28を開放するようにしたり、温度センサを備えて所
定温度に達する迄はバイパス通路28を開放するよう構
成しても良いものである。
【0040】
【発明の効果】上記の如き、本発明に係る水素燃料エン
ジンによれば、流量調整手段によって空燃比をλ=2以
上として運転することにより、燃焼温度を低下させて窒
素酸化物の発生を抑制できると共に、空燃比リーン化に
よる出力の低下は補助駆動手段でアシストすることによ
って防ぐことがで、出力を維持して全く無公害なエンジ
ンと成し得るものである。又、排気通路に還元触媒を設
けると共に、高負荷時にはλ=1とすることにより、高
出力化と無公害の維持の両立が可能となる。更に、ロー
タリーピストエンジンとすることで、作動室が移動して
各行程が行なわれることから燃焼作動室位置とは異なる
低温の吸気作動室位置で水素ガスと空気を供給して過早
着火を生ずることなく長時間混合することができ、従っ
て、λ=2以上の希薄混合気での運転も可能となる。
又、請求項4に記載した発明によれば、吸気通路に設け
た流量制御弁により、吸気流量を制御して空燃比補正を
行なうことにより、空燃比のより正確な制御が可能とな
る。請求項5に記載した発明によれば、冷関時にはλ=
2以上とすることで、燃焼温度は低下するものの熱損失
が大きくなる為に迅速に暖機できるものである。請求項
6に記載した発明によれば、水素供給圧力が低く水素ガ
スの充填効率が低下する始動時には水素供給期間が長く
なり、水素ガスの充填効率を向上させて出力低下を防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水素燃料エンジンの一実施例の一
部断面外観図。
【図2】そのエンジンの部分の概念構成図。
【図3】補助駆動手段としてのセルダイナモの部分断面
図。
【図4】噴射弁及び流量調整弁部分の拡大断面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】図4のB−B相当の断面図。
【図7】各ポートの開口期間を示す図。
【図8】制御装置によるバイパス通路開閉,セルダイナ
モ及び空燃比の制御フローチャート。
【図9】制御装置による暖機後制御テーブルに基く空燃
比制御のフローチャート。
【図10】暖機後制御テーブル。
【図11】低温時制御テーブル。
【図12】目標空燃比とエンジン回転数に基く水素通路
面積制御テーブル。
【図13】バイパス通路開閉制御テーブル。
【図14】回転数に対するセルダイナモのトルクを示す
グラフ。
【図15】セルダイナモによるトルク付加制御テーブ
ル。
【図16】空燃比及びセルダイナモによる補助によるエ
ンジン出力を示すグラフ。
【図17】目標空燃比とエンジン回転数に基く暖機後空
気通路面積制御テーブル。
【図17】目標空燃比とエンジン回転数に基く低温時空
気通路面積制御テーブル。
【符号の説明】
1…ロータハウジング 2…ロータ 8…気体燃料通路 9…排気通路 28…バイパス通路(水素供給期間可変手段) 29…開閉バルブ(水素供給期間可変手段) 30…流量調整弁(流量調整手段) 50…制御装置(制御手段) 53…温度センサ(機関温度検知手段) 55…ポジションセンサ(エンジン負荷検知手段) 60…セルダイナモ(補助駆動手段) 64…空気絞り弁(電子制御流量制御弁) 84…燃料調整弁(流量調整手段) 92…触媒(還元触媒) KP…吸気ポート(空気ポート) HP…水素ポート(水素ポート)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水素燃料エンジンの一実施例の一
部断面外観図。
【図2】そのエンジンの部分の概念構成図。
【図3】補助駆動手段としてのセルダイナモの部分断面
図。
【図4】噴射弁及び流量調整弁部分の拡大断面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】図4のB−B相当の断面図。
【図7】各ポートの開口期間を示す図。
【図8】制御装置によるバイパス通路開閉,セルダイナ
モ及び空燃比の制御フローチャート。
【図9】制御装置による暖機後制御テーブルに基く空燃
比制御のフローチャート。
【図10】暖機後制御テーブル。
【図11】低温時制御テーブル。
【図12】目標空燃比とエンジン回転数に基く水素通路
面積制御テーブル。
【図13】バイパス通路開閉制御テーブル。
【図14】回転数に対するセルダイナモのトルクを示す
グラフ。
【図15】セルダイナモによるトルク付加制御テーブ
ル。
【図16】空燃比及びセルダイナモによる補助によるエ
ンジン出力を示すグラフ。
【図17】目標空燃比とエンジン回転数に基く暖機後空
気通路面積制御テーブル。
【図18】目標空燃比とエンジン回転数に基く低温時空
気通路面積制御テーブル。
【符号の説明】 1…ロータハウジング 2…ロータ 8…気体燃料通路 9…排気通路 28…バイパス通路(水素供給期間可変手段) 29…開閉バルブ(水素供給期間可変手段) 30…流量調整弁(流量調整手段) 50…制御装置(制御手段) 53…温度センサ(機関温度検知手段) 55…ポジションセンサ(エンジン負荷検知手段) 60…セルダイナモ(補助駆動手段) 64…空気絞り弁(電子制御流量制御弁) 84…燃料調整弁(流量調整手段) 92…触媒(還元触媒) KP…吸気ポート(空気ポート) HP…水素ポート(水素ポート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 21/02 311 G 7114−3G F02N 11/04 9149−3G (72)発明者 内田 浩康 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 福馬 勉 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気を供給する空気ポートと水素を供給す
    る水素ポートを独立に設けたものであって、 当該エンジンと直列に接続された補助駆動手段と、供給
    水素ガス量を調整可能な流量調整手段と、当該エンジン
    の負荷を検知する負荷検知手段と、該負荷検知手段から
    のエンジン負荷情報に基いて前記流量調整手段と前記補
    助駆動手段を制御駆動する制御手段と、を備え、 前記制御手段は、λ=2以上となるように前記流量調整
    手段を制御すると共に高負荷時には前記補助駆動手段を
    制御駆動するよう構成したこと、を特徴とする水素燃料
    エンジン。
  2. 【請求項2】空気を供給する空気ポートと水素を供給す
    る水素ポートを独立に設けたものであって、 供給水素ガス量を調整可能な流量調整手段と、当該エン
    ジンの負荷を検知する負荷検知手段と、前記負荷検知手
    段によるエンジン負荷情報に基いて前記流量調整手段を
    制御駆動する制御手段と、を備えると共に、排気通路に
    少なくとも還元機能を有する触媒を介設し、 前記制御手段は、低負荷時にはλ=2以上とすると共に
    高負荷時には略λ=1とするように前記流量調整手段を
    制御駆動するよう構成したこと、を特徴とする水素燃料
    エンジン。
  3. 【請求項3】ペリトロコイド曲線を内周面とするハウジ
    ング内に前記ペリトロコイド曲線の内方絡線を外形とす
    るロータを配置したロータリピストンエンジンであるこ
    と、を特徴とする請求項2記載の水素燃料エンジン。
  4. 【請求項4】上記空気ポートに至る吸気通路に上記制御
    手段により作動制御される電子制御流量制御弁を設け、
    該電子制御流量制御弁により空燃比調整を行なうように
    構成したこと、を特徴とする請求項1,2又は3記載の
    水素燃料エンジン。
  5. 【請求項5】機関温度を検知して上記制御手段に入力す
    る機関温度検知手段を備え、前記制御手段は、前記機関
    温度検知手段からの機関温度情報に基いて低温時にはλ
    =2以上とするように上記流量調整手段を制御駆動する
    よう構成したこと、を特徴とする請求項4記載の水素燃
    料エンジン。
  6. 【請求項6】上記水素ポートからの水素供給期間を可変
    とする水素供給期間可変手段を備え、始動時には前記水
    素供給期間を長くするよう構成したこと、を特徴とする
    請求項5記載の水素燃料エンジン。
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