JPH0511789A - 電子サイレン装置 - Google Patents

電子サイレン装置

Info

Publication number
JPH0511789A
JPH0511789A JP16415791A JP16415791A JPH0511789A JP H0511789 A JPH0511789 A JP H0511789A JP 16415791 A JP16415791 A JP 16415791A JP 16415791 A JP16415791 A JP 16415791A JP H0511789 A JPH0511789 A JP H0511789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
frequency
siren
sound
amplitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16415791A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuuji Fujihata
裕二 藤畠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sasaki Electric Corp
Original Assignee
Sasaki Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sasaki Electric Corp filed Critical Sasaki Electric Corp
Priority to JP16415791A priority Critical patent/JPH0511789A/ja
Publication of JPH0511789A publication Critical patent/JPH0511789A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】PROM15には、サイレン音の周波数データ
および振幅データが時系列に従って記憶されている。こ
れらのデータは演算等なしにそのまま用いることができ
るデータである。マイクロコンピュータ11は、PRO
M15から周波数データおよび振幅データをシーケンシ
ャルに読み出して音声データを作成し、D/A変換器1
2に与える。D/A変換器12では、音声データがアナ
ログ音声信号に変換される。この音声信号は、増幅器1
3で増幅されてスピーカ14で音響化される。 【効果】マイクロコンピュータ11は、サイレン音の発
生のために複雑な計算を行う必要がないから、サイレン
音発生以外の処理も良好に担当できる。また、PROM
15を交換することで、サイレン音の変更にも容易に対
応できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パトロールカーや救急
車のような緊急用車両などで用いられ、サイレン音に対
応した発音信号を発生させる電子サイレン装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、パトロールカーや救急車など
の緊急用車両では、サイレン音を電子的に生成する電子
サイレン装置が搭載されている。このような電子サイレ
ン装置は、一般に、電圧制御形発振器(VCO)を用
い、この電圧制御形発振器に与える制御電圧を変化させ
ることで、たとえば手動サイレン装置から発生されるサ
イレン音と等しい周波数変化および振幅変化を示すサイ
レン音を発生させるようにしている。
【0003】しかし、このように、いわばアナログ的に
サイレン音を発生させる構成では、部品のばらつきによ
り、周波数、周波数立上がり特性および減衰特性などに
ばらつきが生じ、手動サイレン装置のサイレン音を正確
に再現することが困難である。さらに、サイレン音が固
定化されるために、たとえばパトロールカー、救急車お
よび消防車などの各サイレン音のように、異なる種類の
サイレン音を同一の装置では発生させることができない
という問題がある。
【0004】これらの問題を解決するため、たとえば特
開昭63−133199号公報や特開昭63−1332
00号公報には、マイクロコンピュータを用いてサイレ
ン音を生成させるようにした電子サイレン装置が開示さ
れている。上記の公報に開示された電子サイレン装置の
基本的な構成は図7に示されている。すなわち、1チッ
プマイクロコンピュータ1によりサイレン音に対応した
発音データが作成され、この発音データがディジタル/
アナログ変換器2(以下「D/A変換器2」という。)
でアナログ信号に変換された後、増幅器3により増幅さ
れ、スピーカ4で音響化される。
【0005】1チップマイクロコンピュータ1内の記憶
部5には、手動サイレン装置における周波数の時間変化
を再現するためのデータを格納したテーブルが記憶され
ている。このテーブルには、周波数を連続的に変化させ
ることにより得られるサイレン音の1周期を単位時間ず
つに分割したときの各区分毎の開始周波数および周波数
上昇率を表すデータが格納されている。このデータに基
づく計算によって、マイクロコンピュータ1は、充分に
短い所定時間毎の周波数および振幅を求め、上記各区分
内の周波数などの時間変化を再現する。そして、この再
現されたデータに基づいて作成された発音データがD/
A変換器2に与えられることによって、サイレン音が発
生されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
先行技術では、サイレン音を発生させる度ごとに、テー
ブルに格納したデータに基づいて周波数の時間変化など
を計算により再現するようにしているため、サイレン音
の発生のためのマイクロコンピュータ1での処理時間が
長くなるという問題がある。
【0007】一方、最近では、電子サイレン装置に備え
られたマイクロコンピュータによって、緊急用車両のル
ーフ上などに設けた警光燈の制御などをも行うことが提
案されている。したがって、上記のようにサイレン音の
発生に対するマイクロコンピュータ1の負担が大きくな
る構成では、警光燈の制御などのような他の処理を良好
に行うことができない。反対に、警光燈の制御などを良
好に行おうとすると、周波数の時間変化などの再現の精
度が劣化するおそれがある。
【0008】また、1チップのマイクロコンピュータ1
内の記憶部5にサイレン音発生のためのデータを記憶さ
せているため、メモリ空間に制限があり、記憶部5に記
憶されたデータにより再現されるサイレン音以外のサイ
レン音を発生させようとする場合には、マイクロコンピ
ュータ1自体を交換する必要が生じることになる。この
ため、たとえば今後要求されると考えられる不快感の少
ないサイレン音の発生などに対応することが困難であ
る。しかも、プログラムにより周波数の時間変化などの
計算を定義しているため、サイレン音の変更やサイレン
音の微調整が極めて困難である。
【0009】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、サイレン音の発生に対するマイクロコンピ
ュータの負担を軽減することができるとともに、サイレ
ン音の変更にも容易に対応することができる電子サイレ
ン装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1記載の電子サイレン装置は、周波数を時間
変化させることにより生成されるサイレン音に対応した
発音信号を発生する電子サイレン装置であって、サイレ
ン音の周波数データが時系列に従って記憶された周波数
データ記憶手段と、この周波数データを上記時系列に従
って順に読み出し、この読み出したデータを発音データ
に変換するマイクロコンピュータと、上記発音データを
アナログ発音信号に変換する変換手段とを含み、上記記
憶手段は、上記マイクロコンピュータとは別の素子で構
成されていることを特徴とする。
【0011】上記記憶手段を構成する素子は、装置に対
して着脱可能であることが好ましい。請求項2記載の電
子サイレン装置は、サイレン音の振幅データが時系列に
従って記憶された振幅データ記憶手段をさらに備え、上
記マイクロコンピュータは、上記周波数データ記憶手段
からのデータの読み出しとともに、上記振幅データ記憶
手段からの振幅データを時系列に従って読み出すもので
あることを特徴とする。
【0012】なお、上記周波数データ記憶手段と振幅デ
ータ記憶手段とは、共通の記憶媒体により構成されても
よく、別の記憶媒体により構成されてもよい。また、上
記記憶媒体には、たとえばプログラマブルROMを用い
ることができる。
【0013】
【作用】上記の構成によれば、周波数データ記憶手段や
振幅データ記憶手段には、サイレン音の周波数データや
振幅データが時系列に従って記憶されている。そして、
マイクロコンピュータは、これらの記憶手段から上記時
系列に従って順にデータを読み出し、この読み出したデ
ータを発音データに変換する。この発音データが変換手
段によりアナログ発音信号に変換され、サイレン音に対
応する発音信号が得られる。
【0014】マイクロコンピュータは、周波数データ記
憶手段や振幅データ記憶手段から時系列に従って順に読
み出した周波数データや振幅データを発音データに変換
するだけであり、発音データを得るために複雑なデータ
処理が必要となることはない。また、周波数データ記憶
手段とマイクロコンピュータとは別の素子で構成されて
いるから、周波数データ記憶手段を交換すれば、サイレ
ン音の変更にも容易に対応できる。
【0015】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図1は本発明の一実施例の電子サイレン装置の
基本的な構成を示すブロック図である。この電子サイレ
ン装置は、マルチチップ型のマイクロコンピュータ11
から出力される発音データを変換手段であるディジタル
/アナログ変換器12(以下「D/A変換器12」とい
う。)でアナログ発音信号に変換し、この発音信号を増
幅器13で増幅した後に、スピーカ14に与えて音響化
させるようにしたものである。
【0016】マイクロコンピュータ11には、周波数デ
ータ記憶手段および振幅データ記憶手段として機能する
プログラマブルROM(以下「PROM」という。)1
5が接続されている。このPROM15は、たとえばI
Cソケットを用いることで、装置に対して着脱可能とな
っている。このPROM15には、周波数および振幅を
時間変化させることにより生成される1周期のサイレン
音のデータが、演算等なしにそのまま利用できる状態で
記憶されている。すなわち、1周期のサイレン音の所定
のサンプリング周期(たとえば4μ秒)毎の周波数デー
タおよび振幅データが、時系列に従ってシーケンシャル
に記憶されている。この周波数データおよび振幅データ
は、たとえば周波数または振幅の時間変化をパルス符号
化(PCM)して作成したものであってもよい。
【0017】この構成によって、サイレン音の発生に当
たっては、マイクロコンピュータ11は、PROM15
から、周波数データおよび振幅データをシーケンシャル
に読み出し、これらのデータに基づいて作成した発音デ
ータをD/A変換器12に与える。これにより、スピー
カ14からサイレン音が発生されることになる。図2は
本実施例の電子サイレン装置の外観構成を示す正面図で
ある。フレーム20の前面は操作パネルとなっており、
複数のキースイッチなどが備えられている。すなわち、
4秒周期でサイレン音を繰り返し発生させるための自動
スイッチ21、8秒周期でサイレン音を繰り返し発生さ
せるための自動スイッチ22、サイレン音を停止させる
ための停止スイッチ23、サイレン音の発生を手動制御
するための手動スイッチ24、サイレンの音色を試験す
るためのテストスイッチ25、運転席の足元などに配置
されてサイレン音を発生させるためのフットスイッチ
(図示せず。)からの入力を受け付ける状態と入力を禁
止する状態とを切り換える足踏み能動化切換えスイッチ
26、および消防車において用いられる警鐘の発生/停
止を制御するための警鐘スイッチ27などが設けられて
いる。さらに、この電子サイレン装置では、緊急用車両
のルーフ上などに取り付けられて警告光を周囲に発生す
る警光燈を動作または動作停止させるための警光燈スイ
ッチ28が設けられている。29は、各スイッチに対応
する動作が行われていることなどを表示するための表示
灯であり、発光ダイオードなどを用いて構成されてい
る。
【0018】また、フレーム20には、音声による警告
を行うためのマイクロフォンを接続するためのジャック
31、テープレコーダからの発音信号を入力するための
ジャック32、およびマイクロフォンから入力された音
声の出力音量を調整するためのボリウム33が設けられ
ている。34は、電源スイッチである。図1のマイクロ
コンピュータ11は、自動スイッチ21,22または手
動スイッチ24などからの入力操作に応答して、PRO
M15からデータを読み出し、それぞれの周期に対応し
て発音データを出力する。一方、マイクロコンピュータ
11は、サイレン音の発生の他に、警光燈の制御をも担
当しており、警光燈スイッチ28の操作に応答して、警
光燈を動作または動作停止させる。たとえば警光燈が車
両の進行方向に交差する方向に配列した4個の光源を有
する場合には、警光燈操作スイッチ28の操作の度ごと
に、4個の光源全部を動作させる状態、および中央の2
個の光源は停止させ外側の2個の光源を動作させる状
態、全部の光源を動作停止させる状態が、循環的に切り
換えられるようにしてもよい。この場合に、たとえば警
光燈スイッチ28に対応する表示灯29を、各動作毎
に、点灯状態、点滅状態、消灯状態のように切り換えれ
ば、車内の乗務員は警光燈の動作状態を把握することが
できる。
【0019】図3は、手動サイレン装置の周波数の時間
変化を示す図であり、パトロールカーなどで用いられる
「ウーウー」音の例が示されている。たとえば、開始周
波数50Hzで発生開始したサイレン音は、立上り時間T
1で最高周波数850Hzにまで立ち上がる。そして、飽
和時間T2に渡って最高周波数850Hzが維持された
後、飽和時間T2の終わりに駆動停止される。そして、
減衰時間T3で周波数が漸減し、停止状態に至る。最高
周波数に立ち上がるまでの立上り時間T1等は用途別に
定められた規格により定められており、たとえば1周期
が8秒のサイレン音の場合1.5秒で最高周波数にまで
立ち上がることとされている。また、最高周波数は、8
00〜900Hzと定められている。さらに、飽和時間T
2も別途設定されている。
【0020】電子サイレン装置では、上記の手動サイレ
ン装置の発生音を再現しようとしており、したがって、
PROM15に記憶される周波数データは、「ウーウ
ー」音の場合には、基本的には、図3に示された周波数
の時間変化を表すデータとなる。振幅データに関しても
同様である。図4は、PROM15へのデータの書込の
ための基本構成を示す概念図である。キーボード41や
マウス42などの入力装置、およびCRTなどの表示装
置43を備えたパーソナルコンピュータ40に、PRO
Mライタ45が接続されている。そして、データ作成プ
ログラムを利用して、パーソナルコンピュータ40にお
いて作成されたデータが、シリアル通信ポート(RS−
232C)を介してPROMライタ45に与えられ、こ
のPROMライタ45に装着されたPROM15に書き
込まれる。
【0021】図5は、PROM15に書き込むべき周波
数データの作成作業を説明するための図であり、表示装
置43の表示態様が示されている。周波数データの作成
は、周波数の時間変化を表す曲線Lを、複数の線分L1
〜10を結合させて形成させるようにして行われる。こ
の曲線Lを形成させるために、キーボード41またはマ
ウス42から、曲線Lの節点P1〜P11を設定するた
めの入力操作が行われる。
【0022】キーボード41からのキー入力操作により
周波数データを作成する場合には、先ず、参照符号A1
で示すように、線分L1の開始点の周波数である開始周
波数の入力を促すメッセージが表示される。これに応答
して、操作者がたとえば「50」と入力することによ
り、開始周波数が50Hzに設定され、節点P1がプロッ
トされる。この開始周波数の入力に応答して、参照符号
A2で示すように、線分L1の終端の周波数である終了
周波数の入力が促される。そして、操作者がたとえば
「100」と入力すると、終了周波数が100Hzに設定
される。さらに、参照符号A3で示すように、開始周波
数から終了周波数に周波数が変化するまでの時間である
時間変化Δの入力が促され、この時間変化Δの入力に応
答して、節点P2がプロットされる。そして、節点P
1,P2を結合する線分L1が描画される。なお、時間
変化Δは、たとえば8秒周期のサイレン音に対応して入
力される。すなわち、作成されるデータは、8秒周期の
サイレン音に対応している。
【0023】次に、線分L2の形成のための動作が行わ
れる。すなわち、線分L1の終了周波数が線分L2の開
始周波数に設定され、表示装置43には、終了周波数お
よび時間変化の入力を促すメッセージが順に表示され
る。このメッセージに応答して、操作者がキー入力操作
を行うことにより、節点P3がプロットされ、線分L2
が描画される。
【0024】以下同様な処理の繰り返しにより、曲線L
が形成されることになる。次に、プロットされた各節点
P1〜P11の間の各線分L1〜L10上の周波数値
が、所定のサンプング時間間隔毎に、たとえば直線補間
により演算されて作成される。この作成された周波数デ
ータは、演算等なしにそのまま利用できるデータであ
る。このようにして対話形式で作成されたデータは、た
とえば一旦フロッピーディスクなどの外部記憶媒体に格
納される。そして、別の処理プログラムにより、外部記
憶媒体に記憶された周波数データが、図4のPROMラ
イタ45に与えられ、PROM15への周波数データの
書込が行われる。
【0025】振幅データの作成およびPROM15への
書込処理も、同様にして行われる。なお、振幅データ
は、各時点毎の周波数データに基づいて、演算により作
成してもよい。すわなち、たとえば特開昭63−133
200号公報に開示されているように、最高周波数と各
時点での周波数との比を基本として、各時点での振幅デ
ータを計算により求め、この計算結果を振幅データとし
てもよい。
【0026】周波数データなどの作成はまた、マウス4
2により行うこともできる。この場合には、図5の各節
点P1〜P11を、マウス42の移動によるカーソル移
動とクリック操作とによって順次指定していくことで、
一層簡単に周波数の時間変化を表す曲線Lを形成させる
ことができる。図6は、PROM15に書き込まれたデ
ータに基づくサイレン音発生動作を説明するためのフロ
ーチャートであり、マイクロコンピュータ11による処
理が示されている。処理は、周波数が立ち上がる立上り
期間Iと、周波数が最高周波数となって維持される飽和
期間IIと、周波数が最高周波数から立ち下がっていく減
衰期間III との3つのブロックに区分される(図3参
照。)。本実施例では、最高周波数は、電子サイレン装
置のフレーム外から操作できる位置に設けたディップス
イッチ(図示せず。)の設定により、たとえば800H
z、850Hz、900Hzの3種類に設定することができ
るようになっている。このため、ステップn1では、先
ず上記のディップスイッチの設定を調べることにより、
最高周波数の読込処理が行われる。
【0027】次にステップn2では、立上り期間Iの周
波数データおよび振幅データが、PROM15から読み
出される。そして、ステップn3では、読み出した周波
数データおよび振幅データが発音データに変換されて出
力され、D/A変換器12に与えられる。なお、8秒周
期でサイレン音を発生させる場合には、全てのデータを
用いることとし、4秒周期でサイレン音を発生させる場
合には、たとえば1つ置きのデータを用いるようにして
もよい。
【0028】ステップn4では、操作パネルからのキー
スイッチの入力がされたかどうかが判断され、キースイ
ッチの入力操作がなされた場合には、ステップn5で当
該入力されたキースイッチに対応した処理が行われる。
キースイッチの入力が無ければ、ステップn6で、出力
しているサイレン音の周波数がステップn1で読み込ん
だ最高周波数に達しているかどうかが判断され、最高周
波数に達していなければステップn2に戻って、次の周
波数データおよび振幅データが読み込まれる。
【0029】出力周波数が最高周波数にまで立ち上がる
と、その時点で立上り期間Iのデータの読込は中止さ
れ、ステップn7からの飽和期間IIの動作に移る。すな
わち、、本実施例では最高周波数をディップスイッチに
より設定できることとしているので、PROM15内の
データよりもディップスイッチによる設定に優位性を持
たせるようにしている。
【0030】ステップn7では、最高周波数に対応した
発音データが出力され、ステップn8ではキースイッチ
の入力操作がなされたかどうかが判断される。そして、
いずれかのキースイッチが操作されたときは、当該操作
されたキースイッチに対応する処理がステップn9で行
われる。一方、キースイッチの入力が無ければ、ステッ
プn10において、最高周波数に対応した発音データの
出力開始から所定時間が経過したかどうかが判断され
る。この所定時間は、飽和期間IIの時間であり、4秒周
期の場合と8秒周期の場合とのそれぞれに関して、規格
により定められている時間である。このようにして、最
高周波数が維持される飽和期間IIの動作は、PROM1
5のデータによることなく行われる。
【0031】ステップn10で所定時間が経過したと判
断されて、飽和期間IIを終了すべき時刻となると、ステ
ップn11に進み、PROM15から減衰期間III の周
波数データおよび振幅データが読み込まれる。そしてス
テップn12で、読み込んだデータに対応する発音デー
タが出力される。次に、ステップn13では、キースイ
ッチの入力操作の有無が調べられ、キースイッチが入力
されたときには、ステップn14で操作されたキースイ
ッチに対応する処理が行われる。キースイッチの入力が
無ければ、ステップn15において、減衰期間III の終
了時点の周波数である折り返し周波数であるかどうかが
判断される。折り返し周波数でなければステップn11
に戻って次のデータが読み出される。また、出力周波数
が折り返し周波数となったときには、ステップn2から
の立上り期間Iの動作が行われる。
【0032】以上のように本実施例の電子サイレン装置
では、サイレン音の発生は、時系列に従ってPROM1
5に記憶された周波数データおよび振幅データをシーケ
ンシャルに読み出し、このデータを発音信号に変換する
ようにして行われる。周波数データおよび振幅データは
演算等なしにそのまま利用できるので、サイレン音の発
生時にマイクロコンピュータ11において複雑な計算が
必要となることはない。換言すれば、1周期のサイレン
音を形成する周波数データおよび振幅データを計算する
処理は、PROM15にデータを書き込む前段階の処理
として、パーソナルコンピュータ40により行われる。
【0033】このため、マイクロコンピュータ11のサ
イレン音発生に対する負担が格段に軽減されるから、こ
のマイクロコンピュータ11は警光燈の制御やその他の
各種の処理を併せて担当し、これらの処理を良好に行う
ことができる。これにより、電子サイレン装置の多機能
化に寄与することができる。しかも、サイレン音発生の
ための処理が簡単であるので、マイクロコンピュータ1
1で複数種類の処理を行わせても、処理能力に余裕があ
り、サイレン音の周波数や振幅の時間変化の再現性に劣
化が生じることもない。
【0034】一方、サイレン音の変更が必要なときに
は、PROM15を別の周波数データおよび振幅データ
を書き込んだPROMと交換すればよい。この場合に、
新たなサイレン音を形成するデータは、パーソナルコン
ピュータ40により対話形式で容易に作成できる。この
ように、サイレン音の変更のために、マイクロコンピュ
ータチップ自体の変更やプログラムの変更が必要となる
こともなく、データの作成も容易であるので、極めて簡
単にサイレン音の変更に対応することができる。
【0035】PROM15には、たとえば周波数の時間
変化および振幅の時間変化をパルス符号化したデータが
記憶されるが、これらのデータ量は発音データ自体のデ
ータ量に比較して極めて少ない。したがって、PROM
15に過大な記憶容量が要求されることはない。なお、
本発明は上記の実施例に限定されるものではない。たと
えば、上記の実施例では、主として「ウーウー」音に関
して説明したが、消防車の警鐘である「ウーウー」「カ
ンカン」音や、救急車のサイレン音である「ピーポー」
音に関しても同様に扱える。また、外国の緊急用車両に
おいて用いられる特殊なサイレン音についても同様に扱
えることは言うまでもない。
【0036】さらに、たとえばPROM15に、「ウー
ウー」音および「ピーポー」音のそれぞれについての周
波数データおよび振幅データを記憶させるとともに、操
作パネルにおいてサイレン音の種類を切り換えるスイッ
チを設ければ、複数種類のサイレン音を1台の電子サイ
レン装置により生成させることができる。また、上記の
実施例では、周波数データ記憶手段および振幅データ記
憶手段を1個のPROM15により構成したが、各記憶
手段毎に異なるPROMを用いてもよい。また、PRO
Mの他にも、たとえばICカードなどの他の記憶媒体を
各記憶手段として用いることもできる。その他本発明の
要旨を変更しない範囲で種々の設計変更を施すことが可
能である。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明の電子サイレン装置
によれば、マイクロコンピュータは、周波数データ記憶
手段や振幅データ記憶手段から時系列に従って順に読み
出した周波数データや振幅データを発音データに変換す
るだけであり、発音データを得るために複雑なデータ処
理が必要となることはない。このため、サイレン音の発
生に対するマイクロコンピュータの負担を軽減すること
ができ、このマイクロコンピュータにサイレン音発生以
外のための処理を良好に行わせることもできる。
【0038】また、周波数データ記憶手段や振幅データ
記憶手段を交換することにより、サイレン音の変更にも
容易に対応することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電子サイレン装置の基本的
な構成を示すブロック図である。
【図2】電子サイレン装置の操作パネルを示す正面図で
ある。
【図3】手動サイレン装置から発生されるサイレン音の
周波数の時間変化を示す図である。
【図4】PROMにデータを書き込むための基本構成を
示す概念図である。
【図5】PROMに書き込むべきデータを作成する際の
表示装置における表示態様を示す図である。
【図6】サイレン音発生時の処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】先行技術の基本構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 マイクロコンピュータ 12 D/A変換器(変換手段) 13 増幅器 14 スピーカ 15 PROM(周波数データ記憶手段、振幅データ記
憶手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数を時間変化させることにより生成さ
    れるサイレン音に対応した発音信号を発生する電子サイ
    レン装置であって、 サイレン音の周波数データが時系列に従って記憶された
    周波数データ記憶手段と、 この周波数データを上記時系列に従って順に読み出し、
    この読み出したデータを発音データに変換するマイクロ
    コンピュータと、 上記発音データをアナログ発音信号に変換する変換手段
    とを含み、 上記記憶手段は、上記マイクロコンピュータとは別の素
    子で構成されていることを特徴とする電子サイレン装
    置。
  2. 【請求項2】サイレン音の振幅データが時系列に従って
    記憶された振幅データ記憶手段をさらに備え、 上記マイクロコンピュータは、上記周波数データ記憶手
    段からのデータの読み出しとともに、上記振幅データ記
    憶手段からの振幅データを時系列に従って読み出すもの
    であることを特徴とする請求項1記載の電子サイレン装
    置。
  3. 【請求項3】上記周波数データ記憶手段と振幅データ記
    憶手段とは、共通の記憶媒体により構成されていること
    を特徴とする請求項2記載の電子サイレン装置。
  4. 【請求項4】上記記憶媒体は、プログラマブルROMで
    あることを特徴とする請求項3記載の電子サイレン装
    置。
JP16415791A 1991-07-04 1991-07-04 電子サイレン装置 Pending JPH0511789A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16415791A JPH0511789A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 電子サイレン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16415791A JPH0511789A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 電子サイレン装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0511789A true JPH0511789A (ja) 1993-01-22

Family

ID=15787825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16415791A Pending JPH0511789A (ja) 1991-07-04 1991-07-04 電子サイレン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0511789A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5949226A (en) * 1995-04-10 1999-09-07 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakush DC/DC converter with reduced power consumpton and improved efficiency
EP1014336A3 (de) * 1998-12-23 2004-02-04 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zum Erzeugen von Geräuschen, insbesondere von Schaltgeräuschen
JP2006053790A (ja) * 2004-08-12 2006-02-23 New Cosmos Electric Corp 火災報知器
JP2012059203A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Nec Access Technica Ltd 特定音声認識装置および特定音声認識方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63133200A (ja) * 1986-11-26 1988-06-04 クラリオン株式会社 電子サイレン
JPS63133199A (ja) * 1986-11-26 1988-06-04 クラリオン株式会社 電子サイレン
JPH0215300A (ja) * 1989-03-27 1990-01-18 Yamaha Corp 電子楽器用パラメータ情報設定装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63133200A (ja) * 1986-11-26 1988-06-04 クラリオン株式会社 電子サイレン
JPS63133199A (ja) * 1986-11-26 1988-06-04 クラリオン株式会社 電子サイレン
JPH0215300A (ja) * 1989-03-27 1990-01-18 Yamaha Corp 電子楽器用パラメータ情報設定装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5949226A (en) * 1995-04-10 1999-09-07 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakush DC/DC converter with reduced power consumpton and improved efficiency
US6157182A (en) * 1995-04-10 2000-12-05 Kabushiki Kaisha Toyoda DC/DC converter with multiple operating modes
EP1014336A3 (de) * 1998-12-23 2004-02-04 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und Vorrichtung zum Erzeugen von Geräuschen, insbesondere von Schaltgeräuschen
JP2006053790A (ja) * 2004-08-12 2006-02-23 New Cosmos Electric Corp 火災報知器
JP2012059203A (ja) * 2010-09-13 2012-03-22 Nec Access Technica Ltd 特定音声認識装置および特定音声認識方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4373116A (en) Voice trip information system for an automotive vehicle
GB2062870A (en) Voice warning system for vehicle with automatic speed control
JP3614061B2 (ja) 自動演奏装置及び自動演奏プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JPH0511789A (ja) 電子サイレン装置
JP4882327B2 (ja) コンテンツ再生装置、コンテンツ再生方法、及びコンテンツ再生プログラム
JPH04339000A (ja) 音楽再生装置
JP3845577B2 (ja) 鉄道模型の制御装置
JP2004516515A (ja) 区別された音声出力のための装置及び方法
US5721390A (en) Musical tone signal producing apparatus with enhanced program selection
JPH0437356Y2 (ja)
JP2605663B2 (ja) 録音機能付電子機器
JPS6177095A (ja) 電子楽器の回路
KR0140517B1 (ko) 차량용 제어신호 발생장치 및 방법
KR0153152B1 (ko) 자동차용 경고 메세지 발생 방법 및 장치
JPH0667660A (ja) 電子楽器
JPH06332500A (ja) 可変速再生機能付音声再生装置
KR20000002386A (ko) 차량 경음기의 사운드 다양화 장치 및 그 방법
JPH07302083A (ja) 音声信号発生装置
JPS6042577A (ja) 冷蔵庫等の音声発生装置
JPS60112295U (ja) 電子楽器のプリセツト装置
JPH04265892A (ja) 音響信号発生装置
JP2000276145A (ja) 音源装置および、該音源装置を備えたカラオケ装置
JP2001291178A (ja) 電子音警報器
JPS5850490U (ja) 電子楽器
JPH09146550A (ja) サンプラ