JPH05117229A - 化合物、製造および使用 - Google Patents

化合物、製造および使用

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JPH05117229A
JPH05117229A JP3318749A JP31874991A JPH05117229A JP H05117229 A JPH05117229 A JP H05117229A JP 3318749 A JP3318749 A JP 3318749A JP 31874991 A JP31874991 A JP 31874991A JP H05117229 A JPH05117229 A JP H05117229A
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JP
Japan
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disulfide
compound
general formula
carbon atoms
bis
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JP3318749A
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English (en)
Inventor
Peter W Austin
ピー・ダブリユー・オースチン
N Tyreman
エヌ・テイルマン
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Imperial Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Imperial Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C323/00Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups
    • C07C323/23Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups, bound to the same carbon skeleton
    • C07C323/30Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups, bound to the same carbon skeleton having the sulfur atom of at least one of the thio groups bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring of the carbon skeleton
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07D275/00Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings
    • C07D275/04Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C323/00Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups
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    • C07C323/61Thiols, sulfides, hydropolysulfides or polysulfides substituted by halogen, oxygen or nitrogen atoms, or by sulfur atoms not being part of thio groups containing thio groups and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton having the sulfur atom of at least one of the thio groups bound to a carbon atom of a ring other than a six-membered aromatic ring of the carbon skeleton
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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 式 【化1】 〔式中、R1 およびR2 が一緒になって、およびR3
よびR4 が一緒になって、独立に3または4の炭素原子
を持つポリメチレン鎖、または1から4の炭素原子を持
つ少くとも1つの低級アルキル基で置換された3または
4の炭素原子を持つポリメチレン鎖を表わし、およびR
5 からR8 は独立して水素、ヒドロカルビルまたは置換
ヒドロカルビルである。典型的にはR1 およびR2 およ
びまたR3 およびR4 はトリメチレン環を完成し、R5
およびR7 は各々水素であり、およびR6 およびR8
メチルのごときアルキルである〕で表される化合物。 【効果】 産業用生物致死性薬剤として有用であり、ペ
ンキ、接着剤、皮革、木材、金属作用性流体および冷却
水の保存等に用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用生物致死性薬剤と
して有用な化合物およびそのような化合物の製造および
使用に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用生物致死性薬剤は特に、細菌およ
び真菌類により起こされる産業上の損傷の防止に有用で
ある。産業用生物致死性薬剤はペンキ、ラテックス、接
着剤、皮革、木材、金属使用性流体および冷却水の保存
に応用される。
【0003】産業用生物致死性薬剤として使用できる化
合物の1つの群はイソチアゾリノン構造に基づいてい
る。有用な生物致死性を持つと記述しているイソチアゾ
リノン誘導体の多くの特許開示がある。米国特許第37
61488号は任意に置換されてもよいアルキル、アル
ケニル、アルキニル、シクロアルキル、アラルキルまた
はアリール基が窒素原子に結合され、4および5位が無
置換またはハロゲンまたは低級アルキル基で置換されて
いるイソチアゾリノン誘導体を開示している。米国特許
第4165318号は極性有機溶媒中のイソチアゾリン
−3−オンの溶液を開示しており、その溶液はまた安定
剤量のホルムアルデヒドも含んでいる。英国特許出願第
2087388号はポリメチレン鎖が3つまたは4つの
炭素原子を持つ4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾ
リン−3−オン類について開示している。
【0004】産業用生物致死性薬剤として使用できるこ
とが見い出されている別の群の化合物は2,2′−ビス
(メチルアミノカルボニル)ジフェニルジスルフィドの
ごときジスルフィドであり、その使用は英国特許出願第
1532984号に記載および特許請求されている。
【0005】これらの群の化合物は両方とも産業用生物
致死性薬剤として商業的に重要になってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】産業用生物致死性薬剤
として有効であり、驚くほど有用な殺菌および特に抗菌
性質を持つ新規の群の化合物が発見された。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、一般式
Iの化合物が提供される。
【化10】 1 およびR2 は一緒になって、およびR3およびR4
は一緒になって独立して3または4の炭素原子を持つポ
リメチレン鎖または1から4の炭素原子を持つ少くとも
1つの低級アルキル基により置換された3または4の炭
素原子を持つポリメチレン鎖を表わし;およびR5 から
8 は各々独立して水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒ
ドロカルビルまたはR5 およびR6 は窒素原子と一緒に
なって環を形成し、および/またはR7 およびR8 は窒
素原子と一緒になって環を形成する〕
【0008】R1 およびR2 が低級アルキルにより置換
されたポリメチレン鎖を形成する場合、8つまでの低級
アルキル基が存在してもよい。しかしながら、R1 およ
びR2 がアルキル置換を含まないものが好適である。
【0009】R1 およびR2 が一緒になって、およびR
3 およびR4 が一緒になってポリメチレン鎖を形成して
いる本発明の1つの特別の実施態様においては化合物は
一般式IIの1つである。
【化11】 〔式中、R5 からR8 は前に定義したとおり;およびt
およびvは独立に1または2である〕
【0010】好適であるのはtおよびvは同じであり、
特に両方とも1である。
【0011】R5 からR8 はヒドロカルビルまたは置換
ヒドロカルビルであり、R5 、R6、R7 およびR8
各々20までの炭素原子および特に12までの炭素原子
を含んでもよい。R5 からR8 がヒドロカルビルである
場合、それはアルキル、アリール、シクロアルキル、ア
ルカリルまたはアルケニルであり得、R5 からR8 が置
換ヒドロカルビルである場合、それは酸素、窒素、硫黄
および例えばフッ素、塩素および臭素などのハロゲンか
ら選択される少くとも1つのヘテロ原子をさらに含むま
たは運ぶ前述のものの1つのごときヒドロカルビル部分
である。
【0012】R5 およびR6 が窒素原子と一緒に、およ
び/またはR7 およびR8 が窒素原子と一緒に環を形成
する場合、環は酸素、硫黄および窒素のごときヘテロ原
子をさらに含んでいてもよい。好適であるのはモルホリ
ノ、ピペリジノまたはピペラジノ環のごとき5または6
員環である。
【0013】一般式Iの化合物の好適な実施態様におい
て、R5 はR7 のものと同じであり、およびR6 はR8
のものと同じである。
【0014】R5 からR8 は水素またはヒドロカルビ
ル、特にアルキル(直鎖でもまたは分枝していてもよ
い)が一般的に好適である。特に有用な化合物はtおよ
びvが両方とも1であり、およびR5 からR8 がすべて
水素である一般式IIの化合物、およびまたR5 および
7 が両方とも水素であり、R6 およびR8 がC1 −C
12アルキル、特にC1 −C6 アルキル(メチルのごと
き)である化合物である。
【0015】具体的な例は、ビス−(2−アミノカルボ
ニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィド、ビス−
(2−メチルアミノカルボニルシクロペンタ−1−エニ
ル)ジスルフィド、ビス−(2−ブチルアミノカルボニ
ルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィド、ビス−
(2−ヘキシルアミノカルボニルシクロペンタ−1−エ
ニル)ジスルフィドおよびビス−(2−オクチルアミノ
カルボニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィドで
ある。
【0016】一般式Iの化合物は例えば、一般式III
aおよび/またはIIIbのチオール−アミド前駆体の
制御された酸化による任意の都合のよい方法により製造
されるであろう。
【化12】
【0017】チオール−アミドのジスルフィドへの変換
は、無水条件下適した非水液体媒質にチオール−アミド
を懸濁または好適には溶解させて好適に実施される。液
体媒質は問題とする特定のチオール−アミドおよび酸化
剤に適するように選択され、典型的にはメタノールまた
はエタノールのごときアルコール、トルエンのごとき芳
香族溶剤、ヘキサンのごとき脂肪族溶媒および特にはメ
チレンクロリド、クロロホルムまたはテトラクロロエチ
レンのごときクロロ脂肪族炭化水素から選択される。ま
た溶媒の混合物を使用してもよい。しかしながら、もし
チオール−アミドが水に十分に可溶であり、およびより
重要な点は酸化剤が水と適合するならばそのような情況
下では液体媒質は水であってもよい。
【0018】酸化剤は過酸化水素、アルカリ金属過酸化
物、過酢酸のごとき有機ペルオキシ化合物のごときペル
オキシ化合物、塩素および臭素のごときハライドおよび
特に塩化スルフリルのごとき硫黄のオキシハライドから
選択される。酸化剤は例えばアルミナ上のメタ過ヨウ素
酸ナトリウムのごとく不活性担体上に支持されていても
よい。前述のほとんどの酸化剤では、反応は実質的に無
水の条件下、好適には1つまたはそれ以上の上述の有機
溶媒中で実施されねばならない。
【0019】チオール−アミドの反応は容易に起こり、
通常60℃以下および典型的には30℃以下(例えば0
および10℃の間)で実施される。
【0020】温度、酸化剤、溶媒および反応物の濃度な
どの反応条件の選択は一般式Iのジスルフィド、特にR
5 およびR7 が水素である化合物の製造の際に重要であ
る。もし酸化剤があまりに強力であるか、または条件が
あまりに強制的であり、またはチオール−アミドに対す
る酸化剤の比があまりに高ければ、反応は進行しすぎ、
類似の環状4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オンまたはその更なる酸化生成物を与える。
【0021】チオール−アミドをクロロ脂肪族炭化水素
溶媒中、低温でチオールのモル数当り約0.5モルの塩
化スルフリルと反応させることにより、一般式IIIa
および/またはIIIbのチオール−アミドが効果的に
一般式Iのジスルフィドへ変換されることが発見され
た。
【0022】それ故、本発明の更なる態様に従うと、一
般式IIIaおよび/またはIIIbのチオール−アミ
ドをメチレンクロリドのごときクロロ脂肪族炭化水素溶
媒中で1モル未満の塩化スルフリルのごとき硫黄のオキ
シハライドと60℃を越えない温度で反応させることに
より一般式Iのジスルフィドを製造する方法が提供され
る。好適には反応は30℃以下、例えば0から10℃の
間で実施される。理想的には硫黄のオキシハライドの比
率はチオール−アミドのモル当り0.7モル以下で、特
に0.5モル/モル以下(例えばチオール−アミドのモ
ル当り0.3から0.5モルの間)である。
【0023】チオール−アミドのジスルフィドへの変換
は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)のごとき通
常の方法でモニターされ、反応はジスルフィドの収率を
最高にする適当な時間に停止されるであろう。
【0024】一般式Iのジスルフィドは溶媒の蒸発、水
中への抽出または濾過および乾燥のごとき通常の手段に
より単離および回収されるであろう。
【0025】先に説明したごとくチオール−アミドは使
用される酸化剤の性質およびチオール−アミドに対する
酸化剤の化学量論比に依存して一般式Iのジスルフィド
または類似の4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾリ
ン−3−オンまで酸化されるであろう。それ故一般式I
のジスルフィドそれ自身もイソチアゾリン−3−オンへ
変換されるであろう。したがって、R5 およびR7 が両
方とも水素であり、R1 からR4 およびR6 およびR8
が前に定義したとうりの一般式Iのジスルフィドはそれ
自身4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾリン−3−
オン製造のための価値ある中間体である。ジスルフィド
の環状イソチアゾリン−3−オンへの変換は酸化剤およ
びジスルフィドの性質および相対量にさほど依存しない
が、もし条件があまりに強いとイソチアゾリン−3−オ
ンを越えた酸化が起こり得る。一般式Iのジスルフィド
は水および有機溶媒へは比較的低い溶解性を示し、それ
故イソチアゾリン−3−オンの収率は低い。しかしなが
ら、反応を適当な有機溶媒およびその有機溶媒と混じる
強有機酸の混合物で実施することにより一般式Iのジス
ルフィドがイソチアゾリン−3−オンへ高収率で変換で
きるであろうことが見い出された。有機溶媒は好適には
反応不活性であり、好適にはメチレンクロリドのごとき
クロロ−脂肪族炭化水素溶媒から選択され、および強有
機酸で好適であるのはギ酸である。
【0026】反応は容易に起こり好適には60℃を越え
ない温度、より好適には30℃以下でおよび特に0から
10℃で実施される。
【0027】酸化剤は前に記載したものから選択される
が、特には塩化スルフリルのごとき硫黄のオキシクロリ
ドである。
【0028】チオール−アミドから一般式Iへの酸化に
対して、ジスルフィドから環状4,5−ポリメチレン−
4−イソオキサゾリン−3−オンへの酸化はより強い条
件を一般的に必要とし、典型的には(0.5モルを越え
る酸化剤/ジスルフィドモル数)の酸化剤のモル比率で
実施される。ジスルフィドモル当り10モル過剰の酸化
剤の比率を用いてもよいが、それには何の利点も見い出
されず、高濃度の酸化剤、高い温度および長い反応時間
はイソチアゾリン−3−オンの歓迎しがたい酸化副生成
物を生じる。それ故、酸化剤(塩化スルフリルのごと
き)の比率をジスルフィドモル当り0.5モルを越える
酸化剤で、しかしジスルフィドモル当り10モル以下の
酸化剤に保つのが好適である。一般的には、ジスルフィ
ドからのイソチアゾリン−3−オンの高収率はジスルフ
ィドのモル当り1から5モルの酸化剤で、特にはジスル
フィドモル当り1から2モルの酸化剤で、より特別には
1から1.2モルの酸化剤で得ることができることを見
い出している。
【0029】それ故、本発明のさらなる実施態様とし
て、一般式Iの化合物(式中、R5 およびR7 は両方水
素であり、R1 からR4 およびR6 およびR8 は前に定
義したとおりである。)の酸化により4,5−ポリメチ
レン−4−イソチアゾリン−3−オンを製造する方法が
提供される。生成物はR12 およびR34 が異な
り、およびR6 およびR8 が異なる2つの4,5−ポリ
メチレン−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物であ
ろう。
【0030】一般式Iのジスルフィドからそのようなイ
ソチアゾリノンを製造する場合、単一の生成物が生成さ
れるようにR1 およびR2がR3 およびR4 と同じであ
りR6 およびR8 が同じであることが一般的に好適であ
る。
【0031】それ故一般式IVの4,5−ポリメチレン
−4−イソオキサゾリン−3−オンを製造する方法が、
【化13】 一般式Vのジスルフィドの酸化によることにより提供さ
れる。
【化14】 〔式中R1 、R2 およびR6 は前に定義したとおりであ
る〕
【0032】酸化は反応不活性有機溶媒中で実施される
が、一般式Vのジスルフィドの低溶解性のため、反応不
活性有機溶媒および強有機酸の混合物を使用することが
一般的に好適である。強有機酸で好適であるのはギ酸で
あり、反応不活性有機溶媒は好適にはメチルクロリドの
ごときクロロ−脂肪族炭化水素である。
【0033】酸化剤で好適であるのは塩化スルフリルの
ごとき硫黄のオキシハライドである。酸化剤の比率は一
般的に少くともジスルフィドのモル当り0.5モルの酸
化剤で、ジスルフィドのモル当り10モル未満の酸化剤
である。酸化剤の量はジスルフィドのモル当り1モルか
ら5モルの酸化剤、特にジスルフィドのモル当り1モル
から2モルの酸化剤が好適である。
【0034】反応温度で好適であるのは60℃を越えて
いないもので、より好適には30℃以下で、特に0から
10℃である。
【0035】一般式IVのイソチアゾリン−3−オンは
一般式Vのジスルフィドから直接製造されることが理解
されよう。R6 が水素である一般式Vのジスルフィドか
らR6 が水素である一般式IVへのイソチアゾリン−3
−オンへの酸化およびこれをヒドロカルビルまたは置換
ヒドロカルビル基、R6 、を含む適当な試薬と反応させ
ることによりR6がヒドロカルビルまたは置換ヒドロカ
ルビルである一般式IVのイソチアゾリン−3−オンが
製造されるであろう。適当な試薬とは英国特許出願第2
087388号に記載されているものである。
【0036】イソチアゾリン−3−オンは濾過のごとく
本分野で既知の多くの方法により単離でき、または溶媒
を留去することにより溶液から回収されるであろう。好
都合なのは、イソチアゾリン−3−オンまたは有機相か
ら単離されることなく工業的使用のために処方でき、ま
たは水相へ抽出された後単離することなく水性処方とし
て処方されるであろう。
【0037】一般式Vのジスルフィドは酸化されて一般
式IVの環状ポリメチレン イソチアゾリン−3−オン
を生成するので、イソチアゾリン−3−オンはそれ自身
が還元されてジスルフィドを生成するであろうことが理
解されよう。
【0038】それ故、本発明のさらに別の実施態様にお
いて、一般式IVの4,5−ポリメチレン−4−イソチ
アゾリン−3−オンを還元することにより、一般式Vの
ジスルフィドを製造する方法が提供される。
【0039】反応は容易に起こり、好適には60℃を越
えない温度で、好適には30℃以下で、特に0から20
℃で実施される。
【0040】反応は好適には水、メタノールまたはエタ
ノールのごときアルカノールまたは水性アルカノール溶
液のごとき極性溶媒中で実施される。
【0041】典型的な還元剤は亜硫酸水素およびハイド
ロサルファイト陰イオンのアルカリ金属塩(特にナトリ
ウム塩)である。
【0042】イソチアゾリン−3−オンのモル当り10
モルの還元剤のごとく比較的高い比率の還元剤が使用さ
れるであろう。しかしながら、イソチアゾリン−3−オ
ンのモル当り1モルから2モルの還元剤で反応がよく進
行することが見い出されている。
【0043】反応は典型的には水またはメタノール溶液
中、イソチアゾリン−3−オンおよび還元剤を一緒に攪
拌することにより実施する。そのような条件下、ジスル
フィドは通常分離し、濾過により回収されるであろう。
【0044】多くの例において、実験室規模ではジスル
フィドをシリカ支持体上へ吸着させ、「フラッシュ ク
ロマトグラフィー」により精製および単離を達成するの
がより都合がよい。この場合、ジスルフィドはシリカか
ら適当な溶媒またはより極性を増加させた溶媒の混合物
中に選択的に溶出される。
【0045】R1 、R2 、R3 およびR4 が前に定義し
たとおりであり、R5 およびR7 が水素であり、および
6 およびR8 が水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒド
ロカルビルである一般式IIIaまたはIIIbのある
種のチオール−アミドは英国特許出願第2087388
号に開示されており、それにはまた2−モノ置換アミノ
カルボニルシクロアルケン−1−オンへの硫化水素の作
用によるそのようなチオール−アミドの製造も開示され
ている。
【0046】我々はシクロアルカノン−2−カルボキシ
ラートとアミンを反応させて2−アミノカルボニル誘導
体を生成させ、続いてこれを硫化水素と反応させて2−
アミノカルボニルシクロアルケン−1−イル チオール
を生成させることにより式IIIaまたはIIIbの化
合物が容易に製造されることを見い出した。もしくは、
およびより好適には、シクロアルカノン−2−カルボキ
シラートを硫化水素と反応させて1−メルカプトシクロ
アルケン−1−イル−2−カルボキシラートを生成させ
それをアミンと反応させてチオール−アミドを生成させ
る。
【0047】それ故、本発明のさらに別の態様のごと
く、一般式VIの1−メルカプトシクロアルケン−1−
イル−2−カルボキシラートを式HNR56 のアミン
と反応させることを特徴とする一般式IIIaのチオー
ル−アミドを製造するための方法が提供される。
【化15】 〔式中、R1 およびR2 およびR5 およびR6 は前に定
義したとおりであり;およびR9 はヒドロカルビルまた
は置換ヒドロカルビル基である〕
【0048】ヒドロカルビル基R9 は好適には12を越
える炭素原子は含んでいず、典型的には8より多くない
炭素原子を含んでいる。R9 が置換ヒドロカルビルであ
る場合、窒素、酸素または硫黄から選択される少くとも
1つのヘテロ原子を含むおよび/またはフッ素、塩素ま
たは臭素のごときハロゲンを含むヒドロカルビル基であ
る。
【0049】好適であるのはR9 は12より多くない炭
素原子をおよび特には8より多くない炭素原子を含むア
ルキルで、それは直鎖でも分枝していてもよい。
【0050】R9 がメチルのごときC1 −C4 アルキル
である場合に反応がよく進行することが見い出されてい
る。
【0051】カルボキシラートとアミンの反応は特定の
アミンに依存して、緩和な条件下達成されるであろう。
最終ジスルフィド生成物がビス(2−アミノカルボニル
シクロアルカ−1−エニル)ジスルフィドであるために
は、アミンはR5 およびR6が両方とも水素であるもの
(即ちアンモニア)である。もしアミノ基が置換されて
いるジスルフィドを得ることを望むなら、少くとも基R
5 およびR6 の1つは水素以外であるべきであり(好適
にはヒドロキカルビル基または置換ヒドロカルビル)、
またはR5 およびR6 が窒素原子と一緒になって環を形
成しなければならない。基R5 およびR6 はそれ故アル
キル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、アラル
キルまたはアルカリル基であり、典型的には20までの
炭素原子、および特には1から12の炭素原子を含んで
いる。R5 が水素であり、R6 が水素またはアルキル基
であることが一般的に好適である。
【0052】カルボキシラートとアミンの反応は、もし
アミンがメチルアミンのごとき低級アミンであるなら適
当な溶媒(水であろう)中で達成される。基R5 または
6の少くとも1つが高級アルキル基であるアミンにつ
いては他の溶媒の使用が必要であろう、例えば、ヘキサ
ン、キシレンおよび石油エーテルまたはその混合物のご
とき炭化水素溶媒。未反応アミンからのチオール−アミ
ドの分離を容易にするために水−非混和性溶媒の使用が
一般的に好適である。
【0053】カルボキシラートおよびアミン間の反応は
容易に起こり、低級アルキルアミンを用いた場合、室温
に近い反応温度で十分である。より特定的には反応温度
は一般的に50℃を越えず、好適には40℃より高くな
く特定的には25から30℃である。
【0054】カルボキシラートは都合良くアミンの溶液
(例えば水溶液)へ添加される。アミンの濃度は重量で
10%から重量でほとんど100%(そのような高濃度
は低沸点を持ち、そのため室温およびそれ以下でも容易
に揮発する低級アルキルアミンには望ましくない)の範
囲にあるであろう。都合がよいのは重量で20%から6
0%のアミン濃度である、例えば重量で40%。
【0055】アミンは好適にはカルボキシラートに比較
してモルで過剰に使用される。典型的には、カルボキシ
ラートの各々のモル数に対して少くとも2倍モルのアミ
ンから20倍までのモル数のアミンを使用してよいが、
非常に高い比率のアミンの使用では何の利点も得られな
いと信じられている。カルボキシラートの各々のモル数
に対して10倍モルのメチルアミンの使用が満足すべき
結果を与えた。
【0056】反応の進行は、例えば液相クロマトグラフ
ィーなどの適当な分析技術によりモニターされるであろ
う。ここに示した条件下では、典型的には反応は約6時
間で完了した
【0057】反応生成物はアミドであり、反応が水中で
行われる場合には沈殿を形成する。過剰の、未反応のア
ミンは減圧下(水銀柱で50mmまたはそれ以下の圧力
で、水道ポンプを用いて達成できる)蒸留により反応混
合物から除去できる。
【0058】固体チオール−アミドは濾過のごとき適当
な手段により反応混合物から回収でき、固形物は必要に
応じ洗浄および乾燥される。
【0059】上のごとくして製造されたチオール−アミ
ドは容易に精製されるであろう。アミンがアンモニアま
たはメチルアミンである場合過剰のアミンは単に水で洗
浄するだけで除去できる。アミンがより水に溶け難い場
合、過剰のアミンは希水性酸で洗浄することにより除去
されるであろう。もしくは、チオール−アミドをアルカ
リ水溶液に溶解し、過剰のアミンを適当な溶媒中へ抽出
する。チオール−アミドは中和および濾過により回収さ
れるであろう。
【0060】前に説明したごとくチオール−アミドは一
般式〔化1〕のジスルフィドの製造に使用されるであろ
うし、またはGB2176187に記載されているごと
く環化工程を用いたポリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オンの製造に使用されるであろう。
【0061】種々の型の応用において、一般式〔化1〕
のビス(2−アミノカルボニルシクロアルカ−1−エニ
ル)ジスルフィドを適当な液体媒質に(特に水またはア
ルコールのごとき極性有機溶媒)処方するのがしばしば
必要または都合が良い。
【0062】本発明のジスルフィド化合物は殺菌性を持
っており、産業用生物致死性薬剤としての使用に適して
いる。それらは良好な湿った状態での殺菌性を示し、切
断液体防腐剤、冷却水および製紙工場溶液中の微生物増
殖の阻害に使用されるであろう。本化合物はまた染料お
よび印刷インキのごとき彩色のために使用される産業的
に重要な処方(特に水性基剤処方)および流動可能な除
草剤および殺虫剤のごとき農業化学処方の保存にも使用
されるであろう。
【0063】本発明の化合物のさらに別の重要な応用に
は微生物損傷を抑制するためのジーゼル燃料、接着剤お
よび化粧品のごとき炭化水素液での使用および木材およ
び皮革の防腐のための使用が含まれる。
【0064】本発明の化合物はペンキの防腐(特に水性
基剤ラテックス)に特に有用である。
【0065】好適なラテックスはポリビニル アクリラ
ートおよび特にアクリル性ラテックス、特に7以上のp
Hを持ち、より特別にはアンモニアまたはアミンを含む
ものである。
【0066】本発明の組成物は単独でまたは適当な担体
とともに使用されるであろう。
【0067】それ故、本発明の更なる態様として、担体
および有効量の本発明に従った一般式Iの化合物を特徴
とする生物致死性薬剤組成物が提供される。
【0068】担体は典型的には殺菌活性をほとんど示さ
ず(たとえあるとしても)、細菌のごとき微生物の増殖
が可能な物質である(または物質を含んでいる)、担体
は好適には液体媒質であり、生物致死性薬剤組成物は好
適には液体担体中に加えた一般式Iの化合物の溶液、懸
濁液または乳濁液である。担体は水または酢酸、N,N
−ジメチルホルムアミド、プロピレングリコール、エチ
レンジアミン、ジメチルスルホキシドまたはN−メチル
−2−ピロリドンまたはそのような液状物の混合物のご
とき親水性溶媒であろう。もし組成物が懸濁剤または乳
化剤の形であるならば、相分離を防ぐために表面活性剤
が含まれているであろう。生物致死性薬剤組成物に使用
されることが知られている任意の表面活性剤がそのよう
な系で使用されるであろう、例えば脂肪アルコール、ア
ルキルフェノールのアルキレンオキシド付加物およびナ
フトール スルホナートとホルムアルデヒドとの反応で
得られるようなアニオン性表面活性剤。
【0069】生物致死性薬剤組成物中に存在する化合物
または一般式Iの化合物の量は殺菌効果を持つのにちょ
うど十分であるかまたはこの量より実質的に過剰に存在
しているかである。生物致死性薬剤組成物は大量輸送の
ため濃縮溶液として提供され、続いて抗菌保護に使用す
るために希釈されることが理解されるであろう。それ
故、生物致死性薬剤組成物に存在する一般式Iの化合物
の量は典型的には重量で生物致死性薬剤組成物の0.0
001%から30%までの範囲である。
【0070】本発明の組成物は抗細菌活性を提供するの
に特に有用である。それ故、組成物は微生物の増殖を阻
害するための種々の媒質の処理に使用できる。
【0071】本発明のさらなる態様として、一般式Iの
化合物または前に定義したごとき一般式Iの化合物を含
む組成物で媒質を処理することを特徴とする媒質上(ま
たは中)の微生物の増殖を阻害する方法が提供される。
【0072】組成物は微生物が増殖し問題を起こす系に
使用できる。これらの系には液体(特に水性)系、例え
ば冷却水液、製紙工場液、金属作用性液体、地質調査ド
リル用潤滑液、ポリマー乳化剤およびペンキ、ワニスお
よびラッカーのごとき表面被覆組成物、および木材およ
び皮革のごとき固体系が含まれる。本発明の組成物は抗
菌効果を提供するためにそのような系に含ませることが
できる。組成物の量はそれが添加される系に関して重量
で典型的には0.0001から10%まで、好適には
0.001から5%まで、および特に0.002から
0.1%までである。多くの場合、重量で0.0005
%から0.01%までの組成物で微生物阻害が達成され
ている。
【0073】一般式Iの化合物は本発明の組成物の唯一
の生物活性化合物であろうし、唯一の抗菌化合物であろ
うが、本組成物はさらに抗菌特性を持つ化合物を含んで
もよい。本組成物は1つ以上の一般式Iの化合物を含ん
でいてもよい。もしくは、本発明に使った化合物Iの組
成物は1つまたはそれ以上の抗菌化合物と一緒に使用し
てもよい。抗菌化合物の混合物の使用はより広い抗菌ス
ペクトルを持つ組成物を提供でき、それ故それらの個々
の成分より一般的により効果的である。別の抗菌化合物
は抗細菌、抗真菌、抗藻菌または別の抗菌特性を持って
いるものであろう。本発明の化合物Iと別の抗菌化合物
の混合物は典型的には化合物Iの重量で1から99%、
および特に重量で40から60%(全抗菌活性化合物の
重量に相関して)を含んでいる。
【0074】化合物Iと一緒に使用される既知の抗菌化
合物の例としては、ジエチルドデシルベンジル アンモ
ニウム クロリド;ジメチルオクタデシル−(ジメチル
ベンジル)−アンモニウム クロリド;ジメチルジデシ
ルアンモニウム クロリド;ジメチルジドデシルアンモ
ニウム クロリド;トリメチル−テトラデシルアンモニ
ウム クロリド;ベンジルジメチル(C12−C13アルキ
ル)アンモニウム クロリド;ジクロロベンジルジメチ
ルドデシルアンモニウム クロリド;ヘキサデシルピリ
ジニウム クロリド;ヘキサデシルピリジニウム ブロ
ミド;ヘキサデシルトリメチルアンモニウム ブロミ
ド;ドデシルピリジニウム クロリド;ドデシルピリジ
ニウム ビスルフェート;ベンジルドデシル−ビス(ベ
ーターヒドロキシエチル)アンモニウム クロリド;ド
デシルベンジルトリメチルアンモニウム クロリド;ベ
ンジルジメチル(C12−C18アルキル)アンモニウム
クロリド;ドデシルジメチルエチルアンモニウム エチ
ルスルフェート;ドデシルジメチル−(1−ナフチルメ
チル)アンモニウム クロリド;ヘキサデシルジメチル
ベンジル アンモニウム クロリド;ドデシルジメチル
ベンジル アンモニウム クロリドおよび1−(3−ク
ロロアリル)−3,5,7−トリアゾ−1−アゾニア−
アダマンタンクロリドのごとき4級アンモニウム化合
物;1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメ
チルヒダントイン;ビス(ヒドロキシメチル)尿素;テ
トラキス(ヒドロキシメチル)アセチレン=尿素;1−
(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントイン
およびイミダゾリジニル尿素のごとき尿素誘導体;1,
3−ビス(2−エチル−ヘキシル)−5−メチル−5−
アミノヘキサヒドロピリミジン、ヘキサメチレン テト
ラミン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)プロパ
ン、および2−〔(ヒドロキシメチル)−アミノ〕エタ
ノールのごときアミノ化合物;1−〔2−(2,4−ジ
クロロフェニル)−2−(2−プロペニルオキシ)エチ
ル〕−1H−イミダゾール;2−(メトキシカルボニル
アミノ)−ベンゾイミダゾールのごときイミダゾール誘
導体;2−ブロモ−2−ブロモメチルグルタロニトリ
ル、2−クロロ−2−クロロメチルグルタロニトリル、
および2,4,5,6−テトラ−クロロシソナフタロジ
ニトリルのごときニトリル化合物;メチレンビスチオシ
アナートのごときチオシアナート誘導体;トリブチルス
ズ−オキシド,クロリド,ナフトアート,ベンゾアート
または2−ヒドロキシベンゾアートのごときスズ化合物
または複合体;4,5−トリメチレン−4−イソチアゾ
リン−3−オン,2−メチル−4,5−トリメチレン−
4−イソチアゾリン−3−オン,2−メチル−イソチア
ゾリン−3−オン,5−クロロ−2−メチル−イソチア
ゾリン−3−オン,ベンゾイソチアゾリン−3−オンお
よび2−メチル−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのご
ときイソチアゾリン−3−オン;2−チオシアノメチル
チオ)−ベンゾチアゾール,メルカプトベンゾチアゾー
ルのごときチアゾール誘導体;トリス(ヒドロキシメチ
ル)ニトロメタン,5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−
ジオキセタンおよび2−ブロモ−2−ニトロプロパン−
1,3−ジオールのごときニトロ化合物;ヨードプロピ
ニル ブチル カーバメートおよびトリ−ヨードアリル
アルコールのごときヨウ素化合物;グルタルアルデヒド
(ペンタンジアール),p−クロロフェニル−3−ヨー
ドプロパルギル ホルムアルデヒドおよびグリオキサー
ルのごときアルデヒドおよび誘導体;クロロアセトアミ
ド,N,N−ビス(ヒドロキシメチル)クロロアセトア
ミド,N−ヒドロキシメチル−クロロアセトアミドおよ
びジチオ−2,2−ビス(ベンズメチルアミド)のごと
きアミド;ポリヘキサメチレン ビグアニドおよび1,
6−ヘキサメチレン−ビス〔5−(4−クロロフェニ
ル)ビグアニド〕のごときグアニジン誘導体;3,5−
ジメチルテトラヒドロ−1,3,5−2H−チオジアジ
ン−2−チオンのごときチオン;ヘキサヒドロトリアジ
ンおよび1,3,5−トリ−(ヒドロキシエチル)−
1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンのごときトリアジ
ン誘導体;オキサゾリジンおよびビス−オキサゾリジン
のごときその誘導体;フランおよび2,5−ジヒドロ−
2,5−ジアルコキシ−2,5−ジアルキルフランのご
ときその誘導体;ソルビン酸およびその塩および4−ヒ
ドロキシ安息香酸およびその塩およびエステルのごとき
カルボン酸およびその塩およびエステル;フェノールお
よび5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)
フェノール、チオ−ビス(4−クロロフェノール)およ
び2−フェニルフェノールのごとき誘導体;ジヨードメ
チル−パラトルイルスルホン、2,3,5,6−テトラ
クロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジンおよびヘキ
サクロロジメチル スルホンのごときスルホン誘導体が
挙げられる。
【0075】本発明のさらなる態様は以下の例示的実施
例に記載されており、そこでは変更が述べられていない
限り、すべての量は重量による割合で与えられている。
【0076】以下の実施例において本発明に従った化合
物は、以下に詳述するごとく無菌条件下抗菌性の評価が
なされた:微生物試験において、化合物の細菌、真菌お
よび酵母に対する抗菌活性が試験された。大腸菌、緑膿
菌、黄色ブドウ球菌および枯草菌の1つまたはそれ以上
の細菌が使用された。アスペルギルスニガAsper
gillus niger)、カンジダ アルビカンス
Candida albicans)、オーレオバシ
ジウム プルランスAureobasidium
ullulans)、グリオクラジウム ローゼウム
Gliocladium roseum)およびペニ
シリウム ピノフィルムPenicillium
inophilum)の1つまたはそれ以上の真菌/酵
母が使用された。これらの試験微生物は以後各々EC、
PA、SA、BS、AN、CA、AP、GRおよびPP
のごとく表わされるであろう。
【0077】微生物静力学評価 試験されるべき物質を適当な溶媒に溶解し、得られた溶
液は所望の生成物濃度を与えるためにさらに同一溶媒で
希釈された。
【0078】適当な寒天培地に生成物の所望の濃度を与
えるように生成物溶液を加えた。生成物を含む寒天培地
をペトリ皿プレート内へ注ぎ放置して固めた。
【0079】試験微生物は多点接種装置により試験プレ
ート上へ表面接種した。各々の試験プレートに細菌、真
菌および酵母が接種された。プレートは25℃で4日間
インキュベートした。
【0080】インキュベーション期間が終わったら、プ
レートは視覚的に微生物の増殖が評価された。特定の微
生物の増殖を阻害した生成物の濃度が記録された。これ
は最小阻害濃度(M.I.C.)である。
【0081】一般に化合物は細菌に対して25および1
00ppm濃度で、真菌および酵母に対しては5,25
および100ppm濃度で評価される。
【0082】
【実施例1】 ビス(2−アミノカルボニルシクロペンタ−1−エニ
ル)ジスルフィドの製造 2−アミノカルボニルシクロペンタノン(28.25
部)をメタノール(88部)に加えアミドがほとんど完
全に溶解するまで攪拌した。外部冷却により温度を35
℃以下に維持するようにして、硫酸(98%,110
部)を徐々に加える。反応液は次に20−25℃に冷却
し、硫化水素ガス洗浄装置を備えた容器に移した。
【0083】かき混ぜながら、および外部冷却により温
度を20−25℃に維持し、約5時間以上かけて硫化水
素(9.35部)を反応液中へゆっくりぶくぶくと通気
した。
【0084】反応液はさらに1.5時間攪拌し、次に激
しくかき混ぜながら蒸留水(383部)および砕いた氷
(110部)の中へ加えた。メチレンクロリド(292
部)を次に加え、攪拌を止める前に10−15分間かき
混ぜ、放置してメチレンクロリドを分離させ下相を形成
させる。メチレンクロリド層を分離し、水相はメチレン
クロリドで2度洗浄した(2×292部)。
【0085】2−アミノカルボニルシクロペンタ−1−
エニル チオールを含むメチレンクロリド相は残存する
硫化水素を脱ガスするために加熱還流(40℃)した。
反応物は次に25℃に冷却して、攪拌し外部冷却により
温度を30℃以下に維持しながら塩化スルフリル(1
4.63部)を徐々に添加した。
【0086】塩化スルフリル添加後、反応物はさらに1
5分間攪拌し、分離したジスルフィドを濾取し、メチレ
ンクロリドで洗浄して乾燥させると30部の“ジスルフ
ィド二塩酸塩”を得る。これは水でスラリー状とし、水
酸化ナトリウム水溶液で中和し、濾過し、水で洗浄して
乾燥させるとビス(2−アミノカルボニルシクロペンタ
−1−エニル)ジスルフィド(23.8部)を得る。
【0087】微生物静力学評価において、ビス(2−ア
ミノカルボニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィ
ドは前述のプロトコールに従った5,10,25,50
および100ppmで下に示した3つの細菌に対して評
価され、以下の値を与えた。
【0088】EC 25ppm PA 50ppm SA 10ppm
【実施例2】 ビス(2−メチルアミノカルボニルシクロペンタ−1−
エニル)ジスルフィドの製造 2−メチル−4,5−トリエチレン−4−イソチアゾリ
ン−3−オン(1部)を蒸留水中(25部)20−25
℃で攪拌した。30分以上かけてハイドロサルファイト
ナトリウム(2×0.2部)を2つに分けて添加した。
HPLC分析は2つの生成物の生成を示した。
【0089】最初に生成された白色固形物を濾取し、エ
タノール/水から再結晶すると147−151℃で融解
するジスルフィド(0.43部)を得た。
【0090】元素分析は以下の結果を与えた: C1420222 ・0.5H2 Oとして 計算値 52.3%C, 6.5%H, 8.7%
N, 19.9%S 実測値 52.3%C, 6.7%H, 8.4%
N, 19.3%S 重クロロホルム中のプロトンNMR分析は以下の結果を
与えた: プロトンNMR(CDCl3 ):2.0(2H,−CH
2CH2 −CH2 −);2.68(2H,−C−CH
2 −C−C−);2.90(2H,−C−CH2 −C−
S−);2.90(3H,−N−CH3 );5.6(1
H,−NH−) 微生物静力学評価は以下のMIC値を与えた: EC 25ppm AN GT100ppm PA 100ppm CA 100ppm SA 25ppm AP 100ppm BS 25ppm GR 25ppm PP 100ppm GT=より大きい。
【0091】
【実施例3】混合接種物は以下の微生物を栄養寒天上3
0℃で24時間培養することにより調製された。
【0092】フェロモナス ヒドロフィラAerom
onas hydrophila)(P.R.A.8)プロテウス レトゲリProteus rettge
ri)(NCIB 10842)シュードモナス アエルギノサPseudomona
aeruginosa
(BSI ex P.R.A.)セラチア マルセスセンスSerratia mar
cescens)(NCIB 9523)アルカリゲネス sp .(Alcaligenes s
p.)(実験室単離物AC4)シュードモナス セパセアPseudomonas
cepacea)(実験室単離物AC5)シュードモナス プチダPseudomonas
utida)(実験室単離物AC7)
【0093】各々の微生物の懸濁液は約1×108 細胞
/ml(トーマ計算板)の濃度に容積で4分の1の強度
のリンガー液で調製された。混合接種物は等量の各々の
細胞懸濁液を合わせることにより調製された。
【0094】実施例1に記載されたごとくして製造され
たビス−(2−メチルアミノカルボニルシクロペンタ−
1−エニル)ジスルフィドを重量で0.2%の酵素抽出
物を含む標準アクリル乳化ペンキの一部50gmに以下
の表に示した重量による濃度で取り込ませた。これらの
試料は3つの別々の場合にわけられ(一週間の間隔
で)、容量で1部の混合接種物と30℃でインキュベー
トされた。
【0095】1,3および7日の接触時間後、各々の試
料の一部を少量とり、栄養寒天プレートの表面を横ぎっ
てすじをつけて接種し、30℃で2日間インキュベート
した。細菌増殖の存在または不在は視覚的に決定され
た。
【0096】結果は下記の表1に示されており、殺菌剤
としてジスルフィドを含まない対照実験が含まれてい
る。
【表1】 表1の注 a) 0 増殖なしを意味する(コロニーが見られな
い) 1 痕跡程度の増殖が見られることを意味する 2 軽微な増殖を意味する(2,3のコロニーが見ら
れる) 3 中程度の増殖を意味する(分離したコロニーが見
られる、おそらくいくつかが合体して) 4 密な/コンフルエント増殖を意味する(全体に合
体したコロニーが見られる)
【0097】
【実施例4】 4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、および2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イ
ソチアゾリン−3−オンの製造 実施例1に記載されたごとく調製されたビス(2−アミ
ノカルボニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィド
二塩酸塩(16.1部)を25−30℃で攪拌しながら
ギ酸(107部)およびメチレンクロリド(107部)
に溶解させた。
【0098】続いて攪拌しながら、および温度を40℃
以下に保つように外部から冷却しながら塩化スルフリル
(6.68部)をすみやかに加えた。反応物は次に25
−30℃に冷却し、さらに30分間攪拌した。
【0099】メチレンクロリドを35℃以下で真空蒸留
により除去した。真空度をさらに高め(20−25To
rr)ギ酸(52mmHg圧で30℃および82mmH
g圧で40℃にて沸とうする)の一部を除去する。約
7.2部のギ酸が除去されるまで蒸留を続けた。
【0100】反応物を激しく攪拌しながら蒸留水(20
0部)中へ注いだ。この段階で中和およびメチレンクロ
リドへの抽出により4,5−トリメチレン−4−イソチ
アゾリン−3−オンが回収できた。しかしながらこの場
合、それはそのまま単離されないでN−メチル類似体へ
変換された。
【0101】残存するギ酸およびジスルフィド二塩酸塩
出発物質からの塩酸を中和する為、注ぎ入れられた液体
を攪拌しながら水酸化ナトリウム水溶液(146部、重
量で31%)を徐々に添加した。外部冷却により温度は
30℃以下に維持された。液体のpHを約9に合わせる
ためさらに苛性液を加えた後攪拌しながら1から11/
2時間以上かけてジメチル硫酸(10.8部)を徐々に
加え、その間更に苛性ソーダ溶液を加えることによりp
Hを9.0±1.0に維持し、外部冷却により温度を3
0℃以下に維持していた。
【0102】ジメチル硫酸添加後、メチレンクロリド
(100部)を添加し、反応物はさらに30分間攪拌し
た。かき混ぜを止め、メチレンクロリドは放置して分離
される前に下相を形成させた。水相はさらに追加のメチ
レンクロリド(100部)で抽出された。
【0103】メチレンクロリド液を合併し、蒸発により
溶媒を除去すると2−メチル−4,5−メチレン−4−
イソチアゾリン−3−オンを白色固形物として得た(1
0部)。
【0104】
【実施例5】 ビス(2−ブチルアミノカルボニルシクロペンタ−1−
エニル)ジスルフィドの製造 2−ブチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリ
ン−3−オン(0.64部)を蒸留水(20部)に溶解
し、攪拌しながら20−25℃で30分離して2つに分
けたハイドロサルファイト ナトリウム(2×0.2
部)を添加した。
【0105】直後に白色沈殿が生じるがその後タール状
になっていく。反応生成物は一夜攪拌し、続いてメタノ
ール(20部)を添加することにより溶解させ、蒸発さ
せてシリカ支持体上に残す。
【0106】反応生成物は「フラッシュクロマトグラフ
ィー」により分離した。カラムにつめたシリカ支持体を
最初は石油エーテル(沸点40から60℃の間)で溶出
し、続いてメチレンクロリドの含量を増加させた、メチ
レンクロリドは10%(容量で)づつ増加させ100%
メチレンクロリドまで増やした。カラムは次にメチレン
クロリドおよびメタノールで溶出し、メタノールは1%
(容量)づつ増加させた。
【0107】各々の工程での溶出系の変化は溶出液が容
量で100部後に実施された。
【0108】ジスルフィドは容量で3%メタノールを含
むメチレンクロリドの分画中に溶出された。溶媒を蒸発
させるとジスルフィドを粘着性固形物として得た(0.
26部)。
【0109】ジスルフィドの元素分析は以下の結果を得
た: C2032222 :0.5H2 Oとして 計算値 59.2%C, 8.1%H, 6.9%N,
15.8%S 実測値 61.9%C, 8.5%H, 5.4%N,
13.4%S
【0110】重ジメチルフィホキシド中のプロトンNM
Rは以下の結果を得た: プロトンNMR(DMSO):0.85(3H,CH3
−C−);1.25(2H,−CH2 −CH3 ):1.
40(2H,−CH2CH2 −CH2 −);1.90
(2H,ring−CH2CH2 −CH2 −);2.
65(4H,−CH2 −C−);3.16(2H,−N
CH2 −C−);7.55(1H,−NH−).
【0111】重ジメチルスルホキシド中の13C NMR
は以下の結果を与えた:−13 C NMR(DMSO):13.6(CH3 −);1
9.5(−CH22 −CH2 −);21.6(−
CH22 −CH2 −);31.2(−N−2
−);33.2(−CH22 −CH2 −);3
7.0(−CH22 −C−C−);38.2(−
CH22 −C−S−);133.6(−CH2
−C−);150.0(−CH2−S−);16
4.5(=O)
【0112】ジスルフィドに対する微生物静力学評価は
以下のMIC値を与えた。 EC 100ppm AN GT100ppm PA GT100ppm CA GT100ppm SA 25ppm AR GT100ppm BS 25ppm GR GT100ppm PP GT100ppm GT=より大きい。
【0113】
【実施例6】 ビス(2−ヘキシルアミノカルボニルシクロペンタ−1
−エニル)ジスルフィドの製造 実施例5の過程をくり返す、ただ2−ブチルイソチアゾ
リン−3−オンの代わりに2−ヘキシル−4,5−トリ
メチレン−4−イソチアゾリン−3−オン(1.55
部)が使用された。
【0114】反応生成物は再び“フラッシュ クロマト
グラフィー”により分離され、ジスルフィドを粘着性の
固形物として得た(0.4部)。
【0115】ジスルフィドに対する元素分析は以下の結
果を与えた: C2440222 として 計算値:63.7%C, 8.8%H, 6.2%N,
14.1%S 実測値:63.6%C, 8.8%H, 5.1%N,
12.4%S
【0116】ジスルフィドは重ジメチルスルホキシド中
での溶液として以下のNMRスペクトルを与えた。プロ
トンNMR(DMSO):0.8(3H,C3 −C
−);1.2(8H,マルチプレット−(CH2 4
CH3 );1.4(2H,−N−CH2CH2
C);1.9(2H,−CH2CH2 −CH2 −);
2.6(4H,−CH2 −CH2CH2 −);3.1
(2H,−N−CH2 −C−);7.6(1H,−NH
−)
【0117】微生物静力学評価は以下のMIC値を与え
た: EC GT100ppm AN 100ppm PA GT100ppm CA 100ppm SA 25ppm AP 25ppm BS 25ppm GR 100ppm PP 25ppm GT=より大きい。
【0118】
【実施例7】 ビス(2−オクチルアミノカルボニルシクロペンタ−1
−エニル)ジスルフィドの製造 2−オクチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾ
リン−3−オン(1.0部)を蒸留水(25部)中、ハ
イドロサルファイトナトリウム(0.2部)と20−2
5℃にて一夜攪拌した。高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)による分析は、約33%の出発物質の存在
を示していた。さらに新しいハイドロサルファイトナト
リウム(0.2部)を加え、反応物は20−25℃でさ
らに1時間攪拌した。HPLCによる分析は反応はまだ
不完全であることを示したので、さらにハイドロサルフ
ァイト(0.2部)を添加し、反応物はさらに2時間攪
拌された。HPLCによると反応は完了したように見え
た。
【0119】濾過により分離されたジスルフィドを水で
洗浄し、乾燥すると116−118℃で融解する白色固
形物を与えた(0.42部)。
【0120】ジスルフィドの元素分析は以下の結果を与
えた: C2848222 ・0.5H2 Oとして 計算値 65.0%C, 9.5%H, 5.4%
N, 12.4%S 実測値 65.3%C, 9.5%H, 5.2%
N, 12.5%S
【0121】重クロロホルム溶液としてのプロトンNM
Rは以下の結果を与えた:プロトンNMR(CDCl
3 ):0.9(3H,CH3 −C−);1.3(10
H,マルチプレット−C−(CH2 5 −CH3 );
1.5(2H,−NCH2CH2 −C−);2.0
(2H,−CH2CH2 −CH2 −);2.7(2
H,−CH2CH2 −C−C);2.9(2H,−C
2CH2 −C−S−);3.3(2H,−N−CH
2 −C−);5.5(1H,NH−)
【0122】微生物静力学評価は以下のMIC値を与え
た: EC GT100ppm AN GT100ppm PA GT100ppm CA GT100ppm SA 25ppm AP 25ppm BS 25ppm GR GT100ppm PP GT100ppm GT=より大きい。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用生物致死性薬剤と
して有用な化合物およびそのような化合物の製造および
使用に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用生物致死性薬剤は特に、細菌およ
び真菌類により起こされる産業上の損傷の防止に有用で
ある。産業用生物致死性薬剤はペンキ、ラテックス、接
着剤、皮革、木材、金属使用性流体および冷却水の保存
に応用される。
【0003】産業用生物致死性薬剤として使用できる化
合物の1つの群はイソチアゾリノン構造に基づいてい
る。有用な生物致死性を持つと記述しているイソチアゾ
リノン誘導体の多くの特許開示がある。米国特許第37
61488号は任意に置換されてもよいアルキル、アル
ケニル、アルキニル、シクロアルキル、アラルキルまた
はアリール基が窒素原子に結合され、4および5位が無
置換またはハロゲンまたは低級アルキル基で置換されて
いるイソチアゾリノン誘導体を開示している。米国特許
第4165318号は極性有機溶媒中のイソチアゾリン
−3−オンの溶液を開示しており、その溶液はまた安定
剤量のホルムアルデヒドも含んでいる。英国特許出願第
2087388号はポリメチレン鎖が3つまたは4つの
炭素原子を持つ4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾ
リン−3−オン類について開示している。
【0004】産業用生物致死性薬剤として使用できるこ
とが見い出されている別の群の化合物は2,2′−ビス
(メチルアミノカルボニル)ジフェニルジスルフィドの
ごときジスルフィドであり、その使用は英国特許出願第
1532984号に記載および特許請求されている。
【0005】これらの群の化合物は両方とも産業用生物
致死性薬剤として商業的に重要になってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】産業用生物致死性薬剤
として有効であり、驚くほど有用な殺菌および特に抗菌
性質を持つ新規の群の化合物が発見された。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に従うと、一般式
Iの化合物が提供される。
【化10】 1 およびR2 は一緒になって、およびR3およびR4
は一緒になって独立して3または4の炭素原子を持つポ
リメチレン鎖または1から4の炭素原子を持つ少くとも
1つの低級アルキル基により置換された3または4の炭
素原子を持つポリメチレン鎖を表わし;およびR5 から
8 は各々独立して水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒ
ドロカルビルまたはR5 およびR6 は窒素原子と一緒に
なって環を形成し、および/またはR7 およびR8 は窒
素原子と一緒になって環を形成する〕
【0008】R1 およびR2 が低級アルキルにより置換
されたポリメチレン鎖を形成する場合、8つまでの低級
アルキル基が存在してもよい。しかしながら、R1 およ
びR2 がアルキル置換を含まないものが好適である。
【0009】R1 およびR2 が一緒になって、およびR
3 およびR4 が一緒になってポリメチレン鎖を形成して
いる本発明の1つの特別の実施態様においては化合物は
一般式IIの1つである。
【化11】 〔式中、R5 からR8 は前に定義したとおり;およびt
およびvは独立に1または2である〕
【0010】好適であるのはtおよびvは同じであり、
特に両方とも1である。
【0011】R5 からR8 はヒドロカルビルまたは置換
ヒドロカルビルであり、R5 、R6、R7 およびR8
各々20までの炭素原子および特に12までの炭素原子
を含んでもよい。R5 からR8 がヒドロカルビルである
場合、それはアルキル、アリール、シクロアルキル、ア
ルカリルまたはアルケニルであり得、R5 からR8 が置
換ヒドロカルビルである場合、それは酸素、窒素、硫黄
および例えばフッ素、塩素および臭素などのハロゲンか
ら選択される少くとも1つのヘテロ原子をさらに含むま
たは運ぶ前述のものの1つのごときヒドロカルビル部分
である。
【0012】R5 およびR6 が窒素原子と一緒に、およ
び/またはR7 およびR8 が窒素原子と一緒に環を形成
する場合、環は酸素、硫黄および窒素のごときヘテロ原
子をさらに含んでいてもよい。好適であるのはモルホリ
ノ、ピペリジノまたはピペラジノ環のごとき5または6
員環である。
【0013】一般式Iの化合物の好適な実施態様におい
て、R5 はR7 のものと同じであり、およびR6 はR8
のものと同じである。
【0014】R5 からR8 は水素またはヒドロカルビ
ル、特にアルキル(直鎖でもまたは分枝していてもよ
い)が一般的に好適である。特に有用な化合物はtおよ
びvが両方とも1であり、およびR5 からR8 がすべて
水素である一般式IIの化合物、およびまたR5 および
7 が両方とも水素であり、R6 およびR8 がC1 −C
12アルキル、特にC1 −C6 アルキル(メチルのごと
き)である化合物である。
【0015】具体的な例は、ビス−(2−アミノカルボ
ニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィド、ビス−
(2−メチルアミノカルボニルシクロペンタ−1−エニ
ル)ジスルフィド、ビス−(2−ブチルアミノカルボニ
ルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィド、ビス−
(2−ヘキシルアミノカルボニルシクロペンタ−1−エ
ニル)ジスルフィドおよびビス−(2−オクチルアミノ
カルボニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィドで
ある。
【0016】一般式Iの化合物は例えば、一般式III
aおよび/またはIIIbのチオール−アミド前駆体の
制御された酸化による任意の都合のよい方法により製造
されるであろう。
【化12】
【0017】チオール−アミドのジスルフィドへの変換
は、無水条件下適した非水液体媒質にチオール−アミド
を懸濁または好適には溶解させて好適に実施される。液
体媒質は問題とする特定のチオール−アミドおよび酸化
剤に適するように選択され、典型的にはメタノールまた
はエタノールのごときアルコール、トルエンのごとき芳
香族溶剤、ヘキサンのごとき脂肪族溶媒および特にはメ
チレンクロリド、クロロホルムまたはテトラクロロエチ
レンのごときクロロ脂肪族炭化水素から選択される。ま
た溶媒の混合物を使用してもよい。しかしながら、もし
チオール−アミドが水に十分に可溶であり、およびより
重要な点は酸化剤が水と適合するならばそのような情況
下では液体媒質は水であってもよい。
【0018】酸化剤は過酸化水素、アルカリ金属過酸化
物、過酢酸のごとき有機ペルオキシ化合物のごときペル
オキシ化合物、塩素および臭素のごときハライドおよび
特に塩化スルフリルのごとき硫黄のオキシハライドから
選択される。酸化剤は例えばアルミナ上のメタ過ヨウ素
酸ナトリウムのごとく不活性担体上に支持されていても
よい。前述のほとんどの酸化剤では、反応は実質的に無
水の条件下、好適には1つまたはそれ以上の上述の有機
溶媒中で実施されねばならない。
【0019】チオール−アミドの反応は容易に起こり、
通常60℃以下および典型的には30℃以下(例えば0
および10℃の間)で実施される。
【0020】温度、酸化剤、溶媒および反応物の濃度な
どの反応条件の選択は一般式Iのジスルフィド、特にR
5 およびR7 が水素である化合物の製造の際に重要であ
る。もし酸化剤があまりに強力であるか、または条件が
あまりに強制的であり、またはチオール−アミドに対す
る酸化剤の比があまりに高ければ、反応は進行しすぎ、
類似の環状4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オンまたはその更なる酸化生成物を与える。
【0021】チオール−アミドをクロロ脂肪族炭化水素
溶媒中、低温でチオールのモル数当り約0.5モルの塩
化スルフリルと反応させることにより、一般式IIIa
および/またはIIIbのチオール−アミドが効果的に
一般式Iのジスルフィドへ変換されることが発見され
た。
【0022】それ故、本発明の更なる態様に従うと、一
般式IIIaおよび/またはIIIbのチオール−アミ
ドをメチレンクロリドのごときクロロ脂肪族炭化水素溶
媒中で1モル未満の塩化スルフリルのごとき硫黄のオキ
シハライドと60℃を越えない温度で反応させることに
より一般式Iのジスルフィドを製造する方法が提供され
る。好適には反応は30℃以下、例えば0から10℃の
間で実施される。理想的には硫黄のオキシハライドの比
率はチオール−アミドのモル当り0.7モル以下で、特
に0.5モル/モル以下(例えばチオール−アミドのモ
ル当り0.3から0.5モルの間)である。
【0023】チオール−アミドのジスルフィドへの変換
は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)のごとき通
常の方法でモニターされ、反応はジスルフィドの収率を
最高にする適当な時間に停止されるであろう。
【0024】一般式Iのジスルフィドは溶媒の蒸発、水
中への抽出または濾過および乾燥のごとき通常の手段に
より単離および回収されるであろう。
【0025】先に説明したごとくチオール−アミドは使
用される酸化剤の性質およびチオール−アミドに対する
酸化剤の化学量論比に依存して一般式Iのジスルフィド
または類似の4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾリ
ン−3−オンまで酸化されるであろう。それ故一般式I
のジスルフィドそれ自身もイソチアゾリン−3−オンへ
変換されるであろう。したがって、R5 およびR7 が両
方とも水素であり、R1 からR4 およびR6 およびR8
が前に定義したとうりの一般式Iのジスルフィドはそれ
自身4,5−ポリメチレン−4−イソチアゾリン−3−
オン製造のための価値ある中間体である。ジスルフィド
の環状イソチアゾリン−3−オンへの変換は酸化剤およ
びジスルフィドの性質および相対量にさほど依存しない
が、もし条件があまりに強いとイソチアゾリン−3−オ
ンを越えた酸化が起こり得る。一般式Iのジスルフィド
は水および有機溶媒へは比較的低い溶解性を示し、それ
故イソチアゾリン−3−オンの収率は低い。しかしなが
ら、反応を適当な有機溶媒およびその有機溶媒と混じる
強有機酸の混合物で実施することにより一般式Iのジス
ルフィドがイソチアゾリン−3−オンへ高収率で変換で
きるであろうことが見い出された。有機溶媒は好適には
反応不活性であり、好適にはメチレンクロリドのごとき
クロロ−脂肪族炭化水素溶媒から選択され、および強有
機酸で好適であるのはギ酸である。
【0026】反応は容易に起こり好適には60℃を越え
ない温度、より好適には30℃以下でおよび特に0から
10℃で実施される。
【0027】酸化剤は前に記載したものから選択される
が、特には塩化スルフリルのごとき硫黄のオキシクロリ
ドである。
【0028】チオール−アミドから一般式Iへの酸化に
対して、ジスルフィドから環状4,5−ポリメチレン−
4−イソオキサゾリン−3−オンへの酸化はより強い条
件を一般的に必要とし、典型的には(0.5モルを越え
る酸化剤/ジスルフィドモル数)の酸化剤のモル比率で
実施される。ジスルフィドモル当り10モル過剰の酸化
剤の比率を用いてもよいが、それには何の利点も見い出
されず、高濃度の酸化剤、高い温度および長い反応時間
はイソチアゾリン−3−オンの歓迎しがたい酸化副生成
物を生じる。それ故、酸化剤(塩化スルフリルのごと
き)の比率をジスルフィドモル当り0.5モルを越える
酸化剤で、しかしジスルフィドモル当り10モル以下の
酸化剤に保つのが好適である。一般的には、ジスルフィ
ドからのイソチアゾリン−3−オンの高収率はジスルフ
ィドのモル当り1から5モルの酸化剤で、特にはジスル
フィドモル当り1から2モルの酸化剤で、より特別には
1から1.2モルの酸化剤で得ることができることを見
い出している。
【0029】それ故、本発明のさらなる実施態様とし
て、一般式Iの化合物(式中、R5 およびR7 は両方水
素であり、R1 からR4 およびR6 およびR8 は前に定
義したとおりである。)の酸化により4,5−ポリメチ
レン−4−イソチアゾリン−3−オンを製造する方法が
提供される。生成物はR12 およびR34 が異な
り、およびR6 およびR8 が異なる2つの4,5−ポリ
メチレン−4−イソチアゾリン−3−オンの混合物であ
ろう。
【0030】一般式Iのジスルフィドからそのようなイ
ソチアゾリノンを製造する場合、単一の生成物が生成さ
れるようにR1 およびR2がR3 およびR4 と同じであ
りR6 およびR8 が同じであることが一般的に好適であ
る。
【0031】それ故一般式IVの4,5−ポリメチレン
−4−イソオキサゾリン−3−オンを製造する方法が、
【化13】 一般式Vのジスルフィドの酸化によることにより提供さ
れる。
【化14】 〔式中R1 、R2 およびR6 は前に定義したとおりであ
る〕
【0032】酸化は反応不活性有機溶媒中で実施される
が、一般式Vのジスルフィドの低溶解性のため、反応不
活性有機溶媒および強有機酸の混合物を使用することが
一般的に好適である。強有機酸で好適であるのはギ酸で
あり、反応不活性有機溶媒は好適にはメチルクロリドの
ごときクロロ−脂肪族炭化水素である。
【0033】酸化剤で好適であるのは塩化スルフリルの
ごとき硫黄のオキシハライドである。酸化剤の比率は一
般的に少くともジスルフィドのモル当り0.5モルの酸
化剤で、ジスルフィドのモル当り10モル未満の酸化剤
である。酸化剤の量はジスルフィドのモル当り1モルか
ら5モルの酸化剤、特にジスルフィドのモル当り1モル
から2モルの酸化剤が好適である。
【0034】反応温度で好適であるのは60℃を越えて
いないもので、より好適には30℃以下で、特に0から
10℃である。
【0035】一般式IVのイソチアゾリン−3−オンは
一般式Vのジスルフィドから直接製造されることが理解
されよう。R6 が水素である一般式Vのジスルフィドか
らR6 が水素である一般式IVへのイソチアゾリン−3
−オンへの酸化およびこれをヒドロカルビルまたは置換
ヒドロカルビル基、R6 、を含む適当な試薬と反応させ
ることによりR6がヒドロカルビルまたは置換ヒドロカ
ルビルである一般式IVのイソチアゾリン−3−オンが
製造されるであろう。適当な試薬とは英国特許出願第2
087388号に記載されているものである。
【0036】イソチアゾリン−3−オンは濾過のごとく
本分野で既知の多くの方法により単離でき、または溶媒
を留去することにより溶液から回収されるであろう。好
都合なのは、イソチアゾリン−3−オンまたは有機相か
ら単離されることなく工業的使用のために処方でき、ま
たは水相へ抽出された後単離することなく水性処方とし
て処方されるであろう。
【0037】一般式Vのジスルフィドは酸化されて一般
式IVの環状ポリメチレン イソチアゾリン−3−オン
を生成するので、イソチアゾリン−3−オンはそれ自身
が還元されてジスルフィドを生成するであろうことが理
解されよう。
【0038】それ故、本発明のさらに別の実施態様にお
いて、一般式IVの4,5−ポリメチレン−4−イソチ
アゾリン−3−オンを還元することにより、一般式Vの
ジスルフィドを製造する方法が提供される。
【0039】反応は容易に起こり、好適には60℃を越
えない温度で、好適には30℃以下で、特に0から20
℃で実施される。
【0040】反応は好適には水、メタノールまたはエタ
ノールのごときアルカノールまたは水性アルカノール溶
液のごとき極性溶媒中で実施される。
【0041】典型的な還元剤は亜硫酸水素およびハイド
ロサルファイト陰イオンのアルカリ金属塩(特にナトリ
ウム塩)である。
【0042】イソチアゾリン−3−オンのモル当り10
モルの還元剤のごとく比較的高い比率の還元剤が使用さ
れるであろう。しかしながら、イソチアゾリン−3−オ
ンのモル当り1モルから2モルの還元剤で反応がよく進
行することが見い出されている。
【0043】反応は典型的には水またはメタノール溶液
中、イソチアゾリン−3−オンおよび還元剤を一緒に攪
拌することにより実施する。そのような条件下、ジスル
フィドは通常分離し、濾過により回収されるであろう。
【0044】多くの例において、実験室規模ではジスル
フィドをシリカ支持体上へ吸着させ、「フラッシュ ク
ロマトグラフィー」により精製および単離を達成するの
がより都合がよい。この場合、ジスルフィドはシリカか
ら適当な溶媒またはより極性を増加させた溶媒の混合物
中に選択的に溶出される。
【0045】R1 、R2 、R3 およびR4 が前に定義し
たとおりであり、R5 およびR7 が水素であり、および
6 およびR8 が水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒド
ロカルビルである一般式IIIaまたはIIIbのある
種のチオール−アミドは英国特許出願第2087388
号に開示されており、それにはまた2−モノ置換アミノ
カルボニルシクロアルケン−1−オンへの硫化水素の作
用によるそのようなチオール−アミドの製造も開示され
ている。
【0046】我々はシクロアルカノン−2−カルボキシ
ラートとアミンを反応させて2−アミノカルボニル誘導
体を生成させ、続いてこれを硫化水素と反応させて2−
アミノカルボニルシクロアルケン−1−イル チオール
を生成させることにより式IIIaまたはIIIbの化
合物が容易に製造されることを見い出した。もしくは、
およびより好適には、シクロアルカノン−2−カルボキ
シラートを硫化水素と反応させて1−メルカプトシクロ
アルケン−1−イル−2−カルボキシラートを生成させ
それをアミンと反応させてチオール−アミドを生成させ
る。
【0047】それ故、本発明のさらに別の態様のごと
く、一般式VIの1−メルカプトシクロアルケン−1−
イル−2−カルボキシラートを式HNR56 のアミン
と反応させることを特徴とする一般式IIIaのチオー
ル−アミドを製造するための方法が提供される。
【化15】 〔式中、R1 およびR2 およびR5 およびR6 は前に定
義したとおりであり;およびR9 はヒドロカルビルまた
は置換ヒドロカルビル基である〕
【0048】ヒドロカルビル基R9 は好適には12を越
える炭素原子は含んでいず、典型的には8より多くない
炭素原子を含んでいる。R9 が置換ヒドロカルビルであ
る場合、窒素、酸素または硫黄から選択される少くとも
1つのヘテロ原子を含むおよび/またはフッ素、塩素ま
たは臭素のごときハロゲンを含むヒドロカルビル基であ
る。
【0049】好適であるのはR9 は12より多くない炭
素原子をおよび特には8より多くない炭素原子を含むア
ルキルで、それは直鎖でも分枝していてもよい。
【0050】R9 がメチルのごときC1 −C4 アルキル
である場合に反応がよく進行することが見い出されてい
る。
【0051】カルボキシラートとアミンの反応は特定の
アミンに依存して、緩和な条件下達成されるであろう。
最終ジスルフィド生成物がビス(2−アミノカルボニル
シクロアルカ−1−エニル)ジスルフィドであるために
は、アミンはR5 およびR6が両方とも水素であるもの
(即ちアンモニア)である。もしアミノ基が置換されて
いるジスルフィドを得ることを望むなら、少くとも基R
5 およびR6 の1つは水素以外であるべきであり(好適
にはヒドロキカルビル基または置換ヒドロカルビル)、
またはR5 およびR6 が窒素原子と一緒になって環を形
成しなければならない。基R5 およびR6 はそれ故アル
キル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、アラル
キルまたはアルカリル基であり、典型的には20までの
炭素原子、および特には1から12の炭素原子を含んで
いる。R5 が水素であり、R6 が水素またはアルキル基
であることが一般的に好適である。
【0052】カルボキシラートとアミンの反応は、もし
アミンがメチルアミンのごとき低級アミンであるなら適
当な溶媒(水であろう)中で達成される。基R5 または
6の少くとも1つが高級アルキル基であるアミンにつ
いては他の溶媒の使用が必要であろう、例えば、ヘキサ
ン、キシレンおよび石油エーテルまたはその混合物のご
とき炭化水素溶媒。未反応アミンからのチオール−アミ
ドの分離を容易にするために水−非混和性溶媒の使用が
一般的に好適である。
【0053】カルボキシラートおよびアミン間の反応は
容易に起こり、低級アルキルアミンを用いた場合、室温
に近い反応温度で十分である。より特定的には反応温度
は一般的に50℃を越えず、好適には40℃より高くな
く特定的には25から30℃である。
【0054】カルボキシラートは都合良くアミンの溶液
(例えば水溶液)へ添加される。アミンの濃度は重量で
10%から重量でほとんど100%(そのような高濃度
は低沸点を持ち、そのため室温およびそれ以下でも容易
に揮発する低級アルキルアミンには望ましくない)の範
囲にあるであろう。都合がよいのは重量で20%から6
0%のアミン濃度である、例えば重量で40%。
【0055】アミンは好適にはカルボキシラートに比較
してモルで過剰に使用される。典型的には、カルボキシ
ラートの各々のモル数に対して少くとも2倍モルのアミ
ンから20倍までのモル数のアミンを使用してよいが、
非常に高い比率のアミンの使用では何の利点も得られな
いと信じられている。カルボキシラートの各々のモル数
に対して10倍モルのメチルアミンの使用が満足すべき
結果を与えた。
【0056】反応の進行は、例えば液相クロマトグラフ
ィーなどの適当な分析技術によりモニターされるであろ
う。ここに示した条件下では、典型的には反応は約6時
間で完了した
【0057】反応生成物はアミドであり、反応が水中で
行われる場合には沈殿を形成する。過剰の、未反応のア
ミンは減圧下(水銀柱で50mmまたはそれ以下の圧力
で、水道ポンプを用いて達成できる)蒸留により反応混
合物から除去できる。
【0058】固体チオール−アミドは濾過のごとき適当
な手段により反応混合物から回収でき、固形物は必要に
応じ洗浄および乾燥される。
【0059】上のごとくして製造されたチオール−アミ
ドは容易に精製されるであろう。アミンがアンモニアま
たはメチルアミンである場合過剰のアミンは単に水で洗
浄するだけで除去できる。アミンがより水に溶け難い場
合、過剰のアミンは希水性酸で洗浄することにより除去
されるであろう。もしくは、チオール−アミドをアルカ
リ水溶液に溶解し、過剰のアミンを適当な溶媒中へ抽出
する。チオール−アミドは中和および濾過により回収さ
れるであろう。
【0060】前に説明したごとくチオール−アミドは一
般式〔化1〕のジスルフィドの製造に使用されるであろ
うし、またはGB2176187に記載されているごと
く環化工程を用いたポリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オンの製造に使用されるであろう。
【0061】種々の型の応用において、一般式〔化1〕
のビス(2−アミノカルボニルシクロアルカ−1−エニ
ル)ジスルフィドを適当な液体媒質に(特に水またはア
ルコールのごとき極性有機溶媒)処方するのがしばしば
必要または都合が良い。
【0062】本発明のジスルフィド化合物は殺菌性を持
っており、産業用生物致死性薬剤としての使用に適して
いる。それらは良好な湿った状態での殺菌性を示し、切
断液体防腐剤、冷却水および製紙工場溶液中の微生物増
殖の阻害に使用されるであろう。本化合物はまた染料お
よび印刷インキのごとき彩色のために使用される産業的
に重要な処方(特に水性基剤処方)および流動可能な除
草剤および殺虫剤のごとき農業化学処方の保存にも使用
されるであろう。
【0063】本発明の化合物のさらに別の重要な応用に
は微生物損傷を抑制するためのジーゼル燃料、接着剤お
よび化粧品のごとき炭化水素液での使用および木材およ
び皮革の防腐のための使用が含まれる。
【0064】本発明の化合物はペンキの防腐(特に水性
基剤ラテックス)に特に有用である。
【0065】好適なラテックスはポリビニル アクリラ
ートおよび特にアクリル性ラテックス、特に7以上のp
Hを持ち、より特別にはアンモニアまたはアミンを含む
ものである。
【0066】本発明の組成物は単独でまたは適当な担体
とともに使用されるであろう。
【0067】それ故、本発明の更なる態様として、担体
および有効量の本発明に従った一般式Iの化合物を特徴
とする生物致死性薬剤組成物が提供される。
【0068】担体は典型的には殺菌活性をほとんど示さ
ず(たとえあるとしても)、細菌のごとき微生物の増殖
が可能な物質である(または物質を含んでいる)、担体
は好適には液体媒質であり、生物致死性薬剤組成物は好
適には液体担体中に加えた一般式Iの化合物の溶液、懸
濁液または乳濁液である。担体は水または酢酸、N,N
−ジメチルホルムアミド、プロピレングリコール、エチ
レンジアミン、ジメチルスルホキシドまたはN−メチル
−2−ピロリドンまたはそのような液状物の混合物のご
とき親水性溶媒であろう。もし組成物が懸濁剤または乳
化剤の形であるならば、相分離を防ぐために表面活性剤
が含まれているであろう。生物致死性薬剤組成物に使用
されることが知られている任意の表面活性剤がそのよう
な系で使用されるであろう、例えば脂肪アルコール、ア
ルキルフェノールのアルキレンオキシド付加物およびナ
フトール スルホナートとホルムアルデヒドとの反応で
得られるようなアニオン性表面活性剤。
【0069】生物致死性薬剤組成物中に存在する化合物
または一般式Iの化合物の量は殺菌効果を持つのにちょ
うど十分であるかまたはこの量より実質的に過剰に存在
しているかである。生物致死性薬剤組成物は大量輸送の
ため濃縮溶液として提供され、続いて抗菌保護に使用す
るために希釈されることが理解されるであろう。それ
故、生物致死性薬剤組成物に存在する一般式Iの化合物
の量は典型的には重量で生物致死性薬剤組成物の0.0
001%から30%までの範囲である。
【0070】本発明の組成物は抗細菌活性を提供するの
に特に有用である。それ故、組成物は微生物の増殖を阻
害するための種々の媒質の処理に使用できる。
【0071】本発明のさらなる態様として、一般式Iの
化合物または前に定義したごとき一般式Iの化合物を含
む組成物で媒質を処理することを特徴とする媒質上(ま
たは中)の微生物の増殖を阻害する方法が提供される。
【0072】組成物は微生物が増殖し問題を起こす系に
使用できる。これらの系には液体(特に水性)系、例え
ば冷却水液、製紙工場液、金属作用性液体、地質調査ド
リル用潤滑液、ポリマー乳化剤およびペンキ、ワニスお
よびラッカーのごとき表面被覆組成物、および木材およ
び皮革のごとき固体系が含まれる。本発明の組成物は抗
菌効果を提供するためにそのような系に含ませることが
できる。組成物の量はそれが添加される系に関して重量
で典型的には0.0001から10%まで、好適には
0.001から5%まで、および特に0.002から
0.1%までである。多くの場合、重量で0.0005
%から0.01%までの組成物で微生物阻害が達成され
ている。
【0073】一般式Iの化合物は本発明の組成物の唯一
の生物活性化合物であろうし、唯一の抗菌化合物であろ
うが、本組成物はさらに抗菌特性を持つ化合物を含んで
もよい。本組成物は1つ以上の一般式Iの化合物を含ん
でいてもよい。もしくは、本発明に使った化合物Iの組
成物は1つまたはそれ以上の抗菌化合物と一緒に使用し
てもよい。抗菌化合物の混合物の使用はより広い抗菌ス
ペクトルを持つ組成物を提供でき、それ故それらの個々
の成分より一般的により効果的である。別の抗菌化合物
は抗細菌、抗真菌、抗藻菌または別の抗菌特性を持って
いるものであろう。本発明の化合物Iと別の抗菌化合物
の混合物は典型的には化合物Iの重量で1から99%、
および特に重量で40から60%(全抗菌活性化合物の
重量に相関して)を含んでいる。
【0074】化合物Iと一緒に使用される既知の抗菌化
合物の例としては、ジエチルドデシルベンジル アンモ
ニウム クロリド;ジメチルオクタデシル−(ジメチル
ベンジル)−アンモニウム クロリド;ジメチルジデシ
ルアンモニウム クロリド;ジメチルジドデシルアンモ
ニウム クロリド;トリメチル−テトラデシルアンモニ
ウム クロリド;ベンジルジメチル(C12−C13アルキ
ル)アンモニウム クロリド;ジクロロベンジルジメチ
ルドデシルアンモニウム クロリド;ヘキサデシルピリ
ジニウム クロリド;ヘキサデシルピリジニウム ブロ
ミド;ヘキサデシルトリメチルアンモニウム ブロミ
ド;ドデシルピリジニウム クロリド;ドデシルピリジ
ニウム ビスルフェート;ベンジルドデシル−ビス(ベ
ーターヒドロキシエチル)アンモニウム クロリド;ド
デシルベンジルトリメチルアンモニウム クロリド;ベ
ンジルジメチル(C12−C18アルキル)アンモニウム
クロリド;ドデシルジメチルエチルアンモニウム エチ
ルスルフェート;ドデシルジメチル−(1−ナフチルメ
チル)アンモニウム クロリド;ヘキサデシルジメチル
ベンジル アンモニウム クロリド;ドデシルジメチル
ベンジル アンモニウム クロリドおよび1−(3−ク
ロロアリル)−3,5,7−トリアゾ−1−アゾニア−
アダマンタンクロリドのごとき4級アンモニウム化合
物;1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメ
チルヒダントイン;ビス(ヒドロキシメチル)尿素;テ
トラキス(ヒドロキシメチル)アセチレン=尿素;1−
(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチルヒダントイン
およびイミダゾリジニル尿素のごとき尿素誘導体;1,
3−ビス(2−エチル−ヘキシル)−5−メチル−5−
アミノヘキサヒドロピリミジン、ヘキサメチレン テト
ラミン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)プロパ
ン、および2−〔(ヒドロキシメチル)−アミノ〕エタ
ノールのごときアミノ化合物;1−〔2−(2,4−ジ
クロロフェニル)−2−(2−プロペニルオキシ)エチ
ル〕−1H−イミダゾール;2−(メトキシカルボニル
アミノ)−ベンゾイミダゾールのごときイミダゾール誘
導体;2−ブロモ−2−ブロモメチルグルタロニトリ
ル、2−クロロ−2−クロロメチルグルタロニトリル、
および2,4,5,6−テトラ−クロロシソナフタロジ
ニトリルのごときニトリル化合物;メチレンビスチオシ
アナートのごときチオシアナート誘導体;トリブチルス
ズ−オキシド,クロリド,ナフトアート,ベンゾアート
または2−ヒドロキシベンゾアートのごときスズ化合物
または複合体;4,5−トリメチレン−4−イソチアゾ
リン−3−オン,2−メチル−4,5−トリメチレン−
4−イソチアゾリン−3−オン,2−メチル−イソチア
ゾリン−3−オン,5−クロロ−2−メチル−イソチア
ゾリン−3−オン,ベンゾイソチアゾリン−3−オンお
よび2−メチル−ベンゾイソチアゾリン−3−オンのご
ときイソチアゾリン−3−オン;2−チオシアノメチル
チオ)−ベンゾチアゾール,メルカプトベンゾチアゾー
ルのごときチアゾール誘導体;トリス(ヒドロキシメチ
ル)ニトロメタン,5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−
ジオキセタンおよび2−ブロモ−2−ニトロプロパン−
1,3−ジオールのごときニトロ化合物;ヨードプロピ
ニル ブチル カーバメートおよびトリ−ヨードアリル
アルコールのごときヨウ素化合物;グルタルアルデヒド
(ペンタンジアール),p−クロロフェニル−3−ヨー
ドプロパルギル ホルムアルデヒドおよびグリオキサー
ルのごときアルデヒドおよび誘導体;クロロアセトアミ
ド,N,N−ビス(ヒドロキシメチル)クロロアセトア
ミド,N−ヒドロキシメチル−クロロアセトアミドおよ
びジチオ−2,2−ビス(ベンズメチルアミド)のごと
きアミド;ポリヘキサメチレン ビグアニドおよび1,
6−ヘキサメチレン−ビス〔5−(4−クロロフェニ
ル)ビグアニド〕のごときグアニジン誘導体;3,5−
ジメチルテトラヒドロ−1,3,5−2H−チオジアジ
ン−2−チオンのごときチオン;ヘキサヒドロトリアジ
ンおよび1,3,5−トリ−(ヒドロキシエチル)−
1,3,5−ヘキサヒドロトリアジンのごときトリアジ
ン誘導体;オキサゾリジンおよびビス−オキサゾリジン
のごときその誘導体;フランおよび2,5−ジヒドロ−
2,5−ジアルコキシ−2,5−ジアルキルフランのご
ときその誘導体;ソルビン酸およびその塩および4−ヒ
ドロキシ安息香酸およびその塩およびエステルのごとき
カルボン酸およびその塩およびエステル;フェノールお
よび5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)
フェノール、チオ−ビス(4−クロロフェノール)およ
び2−フェニルフェノールのごとき誘導体;ジヨードメ
チル−パラトルイルスルホン、2,3,5,6−テトラ
クロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジンおよびヘキ
サクロロジメチル スルホンのごときスルホン誘導体が
挙げられる。
【0075】本発明のさらなる態様は以下の例示的実施
例に記載されており、そこでは変更が述べられていない
限り、すべての量は重量による割合で与えられている。
【0076】以下の実施例において本発明に従った化合
物は、以下に詳述するごとく無菌条件下抗菌性の評価が
なされた:微生物試験において、化合物の細菌、真菌お
よび酵母に対する抗菌活性が試験された。大腸菌、緑膿
菌、黄色ブドウ球菌および枯草菌の1つまたはそれ以上
の細菌が使用された。アスペルギルスニガAsper
gillus niger)、カンジダ アルビカンス
Candida albicans)、オーレオバシ
ジウム プルランスAureobasidium
ullulans)、グリオクラジウム ローゼウム
Gliocladium roseum)およびペニ
シリウム ピノフィルムPenicillium
inophilum)の1つまたはそれ以上の真菌/酵
母が使用された。これらの試験微生物は以後各々EC、
PA、SA、BS、AN、CA、AP、GRおよびPP
のごとく表わされるであろう。
【0077】微生物静力学評価 試験されるべき物質を適当な溶媒に溶解し、得られた溶
液は所望の生成物濃度を与えるためにさらに同一溶媒で
希釈された。
【0078】適当な寒天培地に生成物の所望の濃度を与
えるように生成物溶液を加えた。生成物を含む寒天培地
をペトリ皿プレート内へ注ぎ放置して固めた。
【0079】試験微生物は多点接種装置により試験プレ
ート上へ表面接種した。各々の試験プレートに細菌、真
菌および酵母が接種された。プレートは25℃で4日間
インキュベートした。
【0080】インキュベーション期間が終わったら、プ
レートは視覚的に微生物の増殖が評価された。特定の微
生物の増殖を阻害した生成物の濃度が記録された。これ
は最小阻害濃度(M.I.C.)である。
【0081】一般に化合物は細菌に対して25および1
00ppm濃度で、真菌および酵母に対しては5,25
および100ppm濃度で評価される。
【0082】
【実施例1】 ビス(2−アミノカルボニルシクロペンタ−1−エニ
ル)ジスルフィドの製造 2−アミノカルボニルシクロペンタノン(28.25
部)をメタノール(88部)に加えアミドがほとんど完
全に溶解するまで攪拌した。外部冷却により温度を35
℃以下に維持するようにして、硫酸(98%,110
部)を徐々に加える。反応液は次に20−25℃に冷却
し、硫化水素ガス洗浄装置を備えた容器に移した。
【0083】かき混ぜながら、および外部冷却により温
度を20−25℃に維持し、約5時間以上かけて硫化水
素(9.35部)を反応液中へゆっくりぶくぶくと通気
した。
【0084】反応液はさらに1.5時間攪拌し、次に激
しくかき混ぜながら蒸留水(383部)および砕いた氷
(110部)の中へ加えた。メチレンクロリド(292
部)を次に加え、攪拌を止める前に10−15分間かき
混ぜ、放置してメチレンクロリドを分離させ下相を形成
させる。メチレンクロリド層を分離し、水相はメチレン
クロリドで2度洗浄した(2×292部)。
【0085】2−アミノカルボニルシクロペンタ−1−
エニル チオールを含むメチレンクロリド相は残存する
硫化水素を脱ガスするために加熱還流(40℃)した。
反応物は次に25℃に冷却して、攪拌し外部冷却により
温度を30℃以下に維持しながら塩化スルフリル(1
4.63部)を徐々に添加した。
【0086】塩化スルフリル添加後、反応物はさらに1
5分間攪拌し、分離したジスルフィドを濾取し、メチレ
ンクロリドで洗浄して乾燥させると30部の“ジスルフ
ィド二塩酸塩”を得る。これは水でスラリー状とし、水
酸化ナトリウム水溶液で中和し、濾過し、水で洗浄して
乾燥させるとビス(2−アミノカルボニルシクロペンタ
−1−エニル)ジスルフィド(23.8部)を得る。
【0087】微生物静力学評価において、ビス(2−ア
ミノカルボニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィ
ドは前述のプロトコールに従った5,10,25,50
および100ppmで下に示した3つの細菌に対して評
価され、以下の値を与えた。
【0088】EC 25ppm PA 50ppm SA 10ppm
【実施例2】 ビス(2−メチルアミノカルボニルシクロペンタ−1−
エニル)ジスルフィドの製造 2−メチル−4,5−トリエチレン−4−イソチアゾリ
ン−3−オン(1部)を蒸留水中(25部)20−25
℃で攪拌した。30分以上かけてハイドロサルファイト
ナトリウム(2×0.2部)を2つに分けて添加した。
HPLC分析は2つの生成物の生成を示した。
【0089】最初に生成された白色固形物を濾取し、エ
タノール/水から再結晶すると147−151℃で融解
するジスルフィド(0.43部)を得た。
【0090】元素分析は以下の結果を与えた: C1420222 ・0.5H2 Oとして 計算値 52.3%C, 6.5%H, 8.7%
N, 19.9%S 実測値 52.3%C, 6.7%H, 8.4%
N, 19.3%S 重クロロホルム中のプロトンNMR分析は以下の結果を
与えた: プロトンNMR(CDCl3 ):2.0(2H,−CH
2CH2 −CH2 −);2.68(2H,−C−CH
2 −C−C−);2.90(2H,−C−CH2 −C−
S−);2.90(3H,−N−CH3 );5.6(1
H,−NH−) 微生物静力学評価は以下のMIC値を与えた: EC 25ppm AN GT100ppm PA 100ppm CA 100ppm SA 25ppm AP 100ppm BS 25ppm GR 25ppm PP 100ppm GT=より大きい。
【0091】
【実施例3】混合接種物は以下の微生物を栄養寒天上3
0℃で24時間培養することにより調製された。
【0092】フェロモナス ヒドロフィラAerom
onas hydrophila)(P.R.A.8)プロテウス レトゲリProteus rettge
ri)(NCIB 10842)シュードモナス アエルギノサPseudomona
aeruginosa
(BSI ex P.R.A.)セラチア マルセスセンスSerratia mar
cescens)(NCIB 9523)アルカリゲネス sp .(Alcaligenes s
p.)(実験室単離物AC4)シュードモナス セパセアPseudomonas
cepacea)(実験室単離物AC5)シュードモナス プチダPseudomonas
utida)(実験室単離物AC7)
【0093】各々の微生物の懸濁液は約1×108 細胞
/ml(トーマ計算板)の濃度に容積で4分の1の強度
のリンガー液で調製された。混合接種物は等量の各々の
細胞懸濁液を合わせることにより調製された。
【0094】実施例1に記載されたごとくして製造され
たビス−(2−メチルアミノカルボニルシクロペンタ−
1−エニル)ジスルフィドを重量で0.2%の酵素抽出
物を含む標準アクリル乳化ペンキの一部50gmに以下
の表に示した重量による濃度で取り込ませた。これらの
試料は3つの別々の場合にわけられ(一週間の間隔
で)、容量で1部の混合接種物と30℃でインキュベー
トされた。
【0095】1,3および7日の接触時間後、各々の試
料の一部を少量とり、栄養寒天プレートの表面を横ぎっ
てすじをつけて接種し、30℃で2日間インキュベート
した。細菌増殖の存在または不在は視覚的に決定され
た。
【0096】結果は下記の表1に示されており、殺菌剤
としてジスルフィドを含まない対照実験が含まれてい
る。
【表1】 表1の注 a) 0 増殖なしを意味する(コロニーが見られな
い) 1 痕跡程度の増殖が見られることを意味する 2 軽微な増殖を意味する(2,3のコロニーが見ら
れる) 3 中程度の増殖を意味する(分離したコロニーが見
られる、おそらくいくつかが合体して) 4 密な/コンフルエント増殖を意味する(全体に合
体したコロニーが見られる)
【0097】
【実施例4】 4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、および2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イ
ソチアゾリン−3−オンの製造 実施例1に記載されたごとく調製されたビス(2−アミ
ノカルボニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィド
二塩酸塩(16.1部)を25−30℃で攪拌しながら
ギ酸(107部)およびメチレンクロリド(107部)
に溶解させた。
【0098】続いて攪拌しながら、および温度を40℃
以下に保つように外部から冷却しながら塩化スルフリル
(6.68部)をすみやかに加えた。反応物は次に25
−30℃に冷却し、さらに30分間攪拌した。
【0099】メチレンクロリドを35℃以下で真空蒸留
により除去した。真空度をさらに高め(20−25To
rr)ギ酸(52mmHg圧で30℃および82mmH
g圧で40℃にて沸とうする)の一部を除去する。約
7.2部のギ酸が除去されるまで蒸留を続けた。
【0100】反応物を激しく攪拌しながら蒸留水(20
0部)中へ注いだ。この段階で中和およびメチレンクロ
リドへの抽出により4,5−トリメチレン−4−イソチ
アゾリン−3−オンが回収できた。しかしながらこの場
合、それはそのまま単離されないでN−メチル類似体へ
変換された。
【0101】残存するギ酸およびジスルフィド二塩酸塩
出発物質からの塩酸を中和する為、注ぎ入れられた液体
を攪拌しながら水酸化ナトリウム水溶液(146部、重
量で31%)を徐々に添加した。外部冷却により温度は
30℃以下に維持された。液体のpHを約9に合わせる
ためさらに苛性液を加えた後攪拌しながら1から11/
2時間以上かけてジメチル硫酸(10.8部)を徐々に
加え、その間更に苛性ソーダ溶液を加えることによりp
Hを9.0±1.0に維持し、外部冷却により温度を3
0℃以下に維持していた。
【0102】ジメチル硫酸添加後、メチレンクロリド
(100部)を添加し、反応物はさらに30分間攪拌し
た。かき混ぜを止め、メチレンクロリドは放置して分離
される前に下相を形成させた。水相はさらに追加のメチ
レンクロリド(100部)で抽出された。
【0103】メチレンクロリド液を合併し、蒸発により
溶媒を除去すると2−メチル−4,5−メチレン−4−
イソチアゾリン−3−オンを白色固形物として得た(1
0部)。
【0104】
【実施例5】 ビス(2−ブチルアミノカルボニルシクロペンタ−1−
エニル)ジスルフィドの製造 2−ブチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリ
ン−3−オン(0.64部)を蒸留水(20部)に溶解
し、攪拌しながら20−25℃で30分離して2つに分
けたハイドロサルファイト ナトリウム(2×0.2
部)を添加した。
【0105】直後に白色沈殿が生じるがその後タール状
になっていく。反応生成物は一夜攪拌し、続いてメタノ
ール(20部)を添加することにより溶解させ、蒸発さ
せてシリカ支持体上に残す。
【0106】反応生成物は「フラッシュクロマトグラフ
ィー」により分離した。カラムにつめたシリカ支持体を
最初は石油エーテル(沸点40から60℃の間)で溶出
し、続いてメチレンクロリドの含量を増加させた、メチ
レンクロリドは10%(容量で)づつ増加させ100%
メチレンクロリドまで増やした。カラムは次にメチレン
クロリドおよびメタノールで溶出し、メタノールは1%
(容量)づつ増加させた。
【0107】各々の工程での溶出系の変化は溶出液が容
量で100部後に実施された。
【0108】ジスルフィドは容量で3%メタノールを含
むメチレンクロリドの分画中に溶出された。溶媒を蒸発
させるとジスルフィドを粘着性固形物として得た(0.
26部)。
【0109】ジスルフィドの元素分析は以下の結果を得
た: C2032222 :0.5H2 Oとして 計算値 59.2%C, 8.1%H, 6.9%N,
15.8%S 実測値 61.9%C, 8.5%H, 5.4%N,
13.4%S
【0110】重ジメチルフィホキシド中のプロトンNM
Rは以下の結果を得た: プロトンNMR(DMSO):0.85(3H,CH3
−C−);1.25(2H,−CH2 −CH3 ):1.
40(2H,−CH2CH2 −CH2 −);1.90
(2H,ring−CH2CH2 −CH2 −);2.
65(4H,−CH2 −C−);3.16(2H,−N
CH2 −C−);7.55(1H,−NH−).
【0111】重ジメチルスルホキシド中の13C NMR
は以下の結果を与えた:−13 C NMR(DMSO):13.6(CH3 −);1
9.5(−CH22 −CH2 −);21.6(−
CH22 −CH2 −);31.2(−N−2
−);33.2(−CH22 −CH2 −);3
7.0(−CH22 −C−C−);38.2(−
CH22 −C−S−);133.6(−CH2
−C−);150.0(−CH2−S−);16
4.5(=O)
【0112】ジスルフィドに対する微生物静力学評価は
以下のMIC値を与えた。 EC 100ppm AN GT100ppm PA GT100ppm CA GT100ppm SA 25ppm AR GT100ppm BS 25ppm GR GT100ppm PP GT100ppm GT=より大きい。
【0113】
【実施例6】 ビス(2−ヘキシルアミノカルボニルシクロペンタ−1
−エニル)ジスルフィドの製造 実施例5の過程をくり返す、ただ2−ブチルイソチアゾ
リン−3−オンの代わりに2−ヘキシル−4,5−トリ
メチレン−4−イソチアゾリン−3−オン(1.55
部)が使用された。
【0114】反応生成物は再び“フラッシュ クロマト
グラフィー”により分離され、ジスルフィドを粘着性の
固形物として得た(0.4部)。
【0115】ジスルフィドに対する元素分析は以下の結
果を与えた: C2440222 として 計算値:63.7%C, 8.8%H, 6.2%N,
14.1%S 実測値:63.6%C, 8.8%H, 5.1%N,
12.4%S
【0116】ジスルフィドは重ジメチルスルホキシド中
での溶液として以下のNMRスペクトルを与えた。プロ
トンNMR(DMSO):0.8(3H,C3 −C
−);1.2(8H,マルチプレット−(CH2 4
CH3 );1.4(2H,−N−CH2CH2
C);1.9(2H,−CH2CH2 −CH2 −);
2.6(4H,−CH2 −CH2CH2 −);3.1
(2H,−N−CH2 −C−);7.6(1H,−NH
−)
【0117】微生物静力学評価は以下のMIC値を与え
た: EC GT100ppm AN 100ppm PA GT100ppm CA 100ppm SA 25ppm AP 25ppm BS 25ppm GR 100ppm PP 25ppm GT=より大きい。
【0118】
【実施例7】 ビス(2−オクチルアミノカルボニルシクロペンタ−1
−エニル)ジスルフィドの製造 2−オクチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾ
リン−3−オン(1.0部)を蒸留水(25部)中、ハ
イドロサルファイトナトリウム(0.2部)と20−2
5℃にて一夜攪拌した。高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)による分析は、約33%の出発物質の存在
を示していた。さらに新しいハイドロサルファイトナト
リウム(0.2部)を加え、反応物は20−25℃でさ
らに1時間攪拌した。HPLCによる分析は反応はまだ
不完全であることを示したので、さらにハイドロサルフ
ァイト(0.2部)を添加し、反応物はさらに2時間攪
拌された。HPLCによると反応は完了したように見え
た。
【0119】濾過により分離されたジスルフィドを水で
洗浄し、乾燥すると116−118℃で融解する白色固
形物を与えた(0.42部)。
【0120】ジスルフィドの元素分析は以下の結果を与
えた: C2848222 ・0.5H2 Oとして 計算値 65.0%C, 9.5%H, 5.4%
N, 12.4%S 実測値 65.3%C, 9.5%H, 5.2%
N, 12.5%S
【0121】重クロロホルム溶液としてのプロトンNM
Rは以下の結果を与えた:プロトンNMR(CDCl
3 ):0.9(3H,CH3 −C−);1.3(10
H,マルチプレット−C−(CH2 5 −CH3 );
1.5(2H,−NCH2CH2 −C−);2.0
(2H,−CH2CH2 −CH2 −);2.7(2
H,−CH2CH2 −C−C);2.9(2H,−C
2CH2 −C−S−);3.3(2H,−N−CH
2 −C−);5.5(1H,NH−)
【0122】微生物静力学評価は以下のMIC値を与え
た: EC GT100ppm AN GT100ppm PA GT100ppm CA GT100ppm SA 25ppm AP 25ppm BS 25ppm GR GT100ppm PP GT100ppm GT=より大きい。
フロントページの続き (72)発明者 エヌ・テイルマン イギリス国エルエル33・0イーテイー,グ イネスド,ランフエアーフエチヤン,ヴア レイ・ロード,(番地なし)フロン・ウエ ン

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式Iの化合物。 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は一緒になって、およびR3
    よびR4 は一緒になって、独立して3または4の炭素原
    子を持つポリメチレン鎖または1から4の炭素原子を持
    つ少くとも1つの低級アルキル基で置換された3または
    4の炭素原子を持つポリメチレン鎖を表わし;およびR
    5 からR8 は独立して水素、ヒドロカルビルまたは置換
    ヒドロカルビルであるか、またはR5 およびR6 は窒素
    原子と一緒になって環を形成し、および/またはR7
    よびR8 は窒素原子と一緒になって環を形成する〕
  2. 【請求項2】 一般式IIを持つ、請求項1の化合物。 【化2】 〔式中、R5 からR8 は前に定義したとおりであり;お
    よびtおよびvは独立して1または2である〕
  3. 【請求項3】 R5 およびR7 が同じであり、およびR
    6 およびR8 が同じである、請求項1または請求項2の
    化合物。
  4. 【請求項4】 R5 およびR7 が両方とも水素であり、
    およびR6 およびR8 が両方とも12までの炭素原子を
    含むアルキルである、請求項1から3のいずれか1項に
    記載された化合物。
  5. 【請求項5】 ビス(2−アミノカルボニルシクロペン
    タ−1−エニル)ジスルフィド;ビス(2−メチルアミ
    ノカルボニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィ
    ド;ビス(2−ブチルアミノカルボニルシクロペンタ−
    1−エニル)ジスルフィド;ビス(2−ヘキシルアミノ
    カルボニルシクロペンタ−1−エニル)ジスルフィド,
    およびビス(2−オクチルアミノカルボニルシクロペン
    タ−1−エニル)ジスルフィドから選択される化合物。
  6. 【請求項6】 一般式IIIaおよび/またはIIIb
    のチオール−アミド 【化3】 【化4】 を反応させることにより請求項1から9のいずれか1項
    に記載された化合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 担体および一般式Iから成る組成物。 【化5】 〔式中、R1 およびR2 は一緒になって、およびR3
    よびR4 は一緒になって、独立して3または4の炭素原
    子を持つポリメチレン鎖または1から4の炭素原子を持
    つ少くとも1つの低級アルキル基で置換された3または
    4の炭素原子を持つポリメチレン鎖を表わし;およびR
    5 からR8 は独立して水素、ヒドロカルビルまたは置換
    ヒドロカルビルであるか、またはR5 およびR6 は窒素
    原子と一緒になって環を形成し、および/またはR7
    よびR8 は窒素原子と一緒になって環を形成する〕
  8. 【請求項8】 微生物の増殖を阻害するのに十分な量の
    請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物を含む、
    微生物攻撃ができる培地。
  9. 【請求項9】 重量で培地の0.001から30%の化
    合物を含む請求項8に記載の培地。
  10. 【請求項10】 冷却水システム、製紙工場溶液、金属
    作用性流体、地質調査ドリル用潤滑剤、ポリマー乳剤、
    ラテックス、ペンキ、ラッカー、ワニス、炭化水素液、
    接着剤、化粧品、染料またはインク処方、農業化学処
    方、皮革または木材から選択される、請求項8または請
    求項9に記載の培地。
  11. 【請求項11】 請求項1から5のいずれか1項に記載
    の化合物で培地を処理することを含む、培地上または培
    地中での微生物の増殖を阻害する方法。
  12. 【請求項12】 一般式Vの化合物 【化6】 を溶媒中で酸化剤と反応させることによる、一般式IV
    の化合物の製造方法。 【化7】 〔式中、R1 およびR2 は一緒になって3または4の炭
    素原子を持つポリメチレン鎖、または1から4の炭素原
    子を持つ少くとも1つの低級アルキル基で置換された3
    または4の炭素原子を持つポリメチレン鎖を表わし;お
    よびR6 は水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
    ビルである〕
  13. 【請求項13】 一般式IVの化合物 【化8】 を溶媒中で還元剤と反応させることによる、一般式Vの
    化合物の製造方法。 【化9】 〔式中、R1 およびR2 は一緒になって3または4の炭
    素原子を持つポリメチレン鎖、または1から4の炭素原
    子を持つ少くとも1つの低級アルキル基で置換された3
    または4の炭素原子を持つポリメチレン鎖を表わし;お
    よびR6 は水素、ヒドロカルビルまたは置換ヒドロカル
    ビルである〕
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