JPH05117109A - 除草性3−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン類 - Google Patents

除草性3−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン類

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JPH05117109A
JPH05117109A JP30126391A JP30126391A JPH05117109A JP H05117109 A JPH05117109 A JP H05117109A JP 30126391 A JP30126391 A JP 30126391A JP 30126391 A JP30126391 A JP 30126391A JP H05117109 A JPH05117109 A JP H05117109A
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compound
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alkyl
hydroxy
cyclopenten
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Application number
JP30126391A
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English (en)
Inventor
Toshio Goshima
敏男 五島
Shuzo Kaji
集三 加持
Hidenori Hayakawa
秀則 早川
Tadao Asami
忠男 浅見
Akihiko Yanagi
顯彦 柳
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Bayer CropScience KK
Original Assignee
Nihon Bayer Agrochem KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】式: 【化1】 で表される構造を有する化合物(I)及びその製法。 【化2】 化合物(I)を有効成分として含有する除草剤、並びに
新規中間体(III)。 【効果】 式(I)の化合物は、優れた除草活性を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、新規3−ヒドロキシ
−2−シクロペンテン−1−オン類、その製法及び該化
合物を有効成分として含有する除草剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本願出願日前公知の特開昭54−115
349号、特開昭63−146856号、特開平1−1
3066号には、シクロヘキサン誘導体が除草活性を有
することが記載されている。また、特開平2−1422
号には、炭素数5〜7のシクロアルキル誘導体が除草活
性を有することが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、除草剤の
有効成分として有用な新規活性化合物及びその製造方法
並びに該活性化合物の中間体に関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明化合物の3−ヒド
ロキシ−2−シクロペンテン−1−オン類は下記式
(I)で表される。 式:
【化2】 式中、R1 は、C1-4 アルキルまたはハロゲン置換され
ていてもよいC3-4 アルケニルを示し、R2 は、C1-3
アルキルを示し、R3 は、ハロゲン、C1-2 アルキル、
1-2 アルコキシ、C1-2 ハロアルキル、C1-2 ハロア
ルコキシまたはC1-2 ハロアルキルチオを示し、そし
て、nは、0、1、2または3を示す。
【0005】本発明式(I)の化合物は、例えば、下記
方法により合成できる。 製法a) 式:
【化3】 式中、R3 及びnは前記と同じ、Yはハロゲン、メタン
スルホニル、パラトルエンスルホニル等の脱離基を示
す、で表される化合物と、 式:
【化4】 式中、R1 及びR2 は前記と同じ、で表される化合物と
を反応させることを特徴とする式(I)で表される3−
ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン類の製造方
法。
【0006】本願発明式(I)の3−ヒドロキシ−2−
シクロペンテン−1−オン類は、強力な除草活性を示
す。驚くべきことには、例えば、特願平2−1442号
に具体的に記載されているシクロペンタン誘導体に比較
し、実質的に極めて卓越した除草活性を示す。本発明式
(I)の化合物に於いて、好ましくは、R1 は、C1-3
アルキルまたはクロル置換されていてもよいアリルを示
し、R2 は、C1-3 アルキルを示し、R3 は、塩素、フ
ッ素、メチル、メトキシ、ジフルオロメチル、トリフル
オロメチル、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキ
シまたはトリフルオロメチルチオを示し、そして、n
は、0、1または2を示す。本発明式(I)の化合物に
於いて、特に好ましくは、R1 は、メチル、エチル、ア
リルまたは3−クロロアリルを示し、R2 は、メチル、
エチルまたはプロピルを示し、R3 は、塩素、フッ素、
メチル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキ
シを示し、nは、1または2を示す。
【0007】そして、本発明式(I)の化合物の具体例
として、下記化合物を挙げることができる。4−{3−
(4−クロロ)フェニルチオ}プロピル−3−ヒドロキ
シ−2−(1−メトキシイミノ)プロピル−2−シクロ
ペンテン−1−オン。4−{3−(4−クロロ)フェニ
ルチオ}プロピル−2−(1−エトキシイミノ)プロピ
ル−3−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン。
4−{3−(3−クロロ)フェニルチオ}プロピル−2
−(1−エトキシイミノ)プロピル−3−ヒドロキシ−
2−シクロペンテン−1−オン。4−{3−(3,4−
ジフルオロ)フェニルチオ}プロピル−2−(1−エト
キシイミノ)プロピル−3−ヒドロキシ−2−シクロペ
ンテン−1−オン。4−{3−(4−トリフルオロメチ
ル)フェニルチオ}プロピル−2−(1−エトキシイミ
ノ)プロピル−3−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−
1−オン。4−{3−(3−クロロ−2−メチル)フェ
ニルチオ}プロピル−2−{1−(3−クロロ)アリル
オキシイミノ}プロピル−3−ヒドロキシ−2−シクロ
ペンテン−1−オン。
【0008】製法a)に於いて、原料として、例えば、
2−(1−エトキシイミノ)プロピル−3−ヒドロキシ
−2−シクロペンテン−1−オンと3−(4−クロロ)
フェニルチオプロピルクロライドとを用いると下記の反
応式で表される。
【化5】 上記製法a)に於いて原料である式(II)の化合物は、
前記R3 、n及びYの定義に基づいたものを意味する、
3 及びnに於いて、好ましくは、前記R3 及びnの好
ましい定義と同義を示し、Yは好ましくは、塩素、臭
素、メタンスルホニル又はパラトルエンスルホニルを示
す。
【0009】式(II)の化合物は、例えば、特開昭52
−42841等に記載された公知のものであり、その具
体例としては、下記化合物を挙げることができる。3−
(4−クロロ)フェニルチオプロピルクロライド、3−
(3−クロロ)フェニルチオプロピルクロライド、3−
(3,4−ジフルオロ)フェニルチオプロピルクロライ
ド、3−(4−トリフルオロメチル)フェニルチオプロ
ピルクロライド、3−(3−クロロ−2−メチル)フェ
ニルチオプロピルクロライド等。上記製法a)に於い
て、原料である式(III)の化合物は、前記R1 及びR2
の定義に基づいたものを意味し、好ましくは、前記好ま
しい定義と同義を示す。
【0010】式(III)の化合物は、新規化合物であり、
例えば、下記製法により得ることができる。 製法b) 式:
【化6】 式中、R2 は前記と同じ、で表される化合物と 式: H2NOR1 (V) 式中、R1 は前記と同じ、で表される化合物を反応させ
ることを特徴とする化合物式(III)の製造方法。製法
b)の反応は、例えば、特開昭54−46749等に記
載された方法と同様にして行うことができる。
【0011】式(IV)の化合物は、例えば、無水シュウ
酸とイソペンテニルアセテートを反応させる方法(文
献、ORGANIC SYNTHESES vol 6,
p.28〜30)または、シクロペンタジオンにR2
カルボン酸クロライドを反応させた後、転位させる方法
により合成することができる。上記製法に於いて、式
(V)の化合物は、特開昭63−170352等に記載
された公知の化合物である。その具体例として、メトキ
シアミン塩酸塩、エトキシアミン塩酸塩、アリルオキシ
アミン塩酸塩、(3−クロロ)アリルオキシアミン塩酸
塩等を挙げることができる。
【0012】上記製法a)の実施に際しては、適当な希
釈剤として、すべての不活性な有機溶媒を挙げることが
できる。斯かる希釈剤の例としては、炭化水素類、例え
ば、ペンタン、ヘキサン等、エーテル類、例えば、ジオ
キサン、ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフ
ラン(THF)、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル(DGM)、酸アミド類、例えば、ジメチルホルムア
ミド(DMF)、N−メチルピロリドン、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン、ヘキサメチルフォスフォ
リックトリアミド(HMPA)等を挙げることができ
る。製法a)は、酸結合剤の存在下で行うことができ、
斯かる酸結合剤としては、無機アルカリ金属アミド類、
例えば、リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウム
アミド類を挙げることができる。有機リチウム化合物
類、例えば、メチルリチウム、n−ブチルリチウム、s
ec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、フ
ェニルリチウム、ジメチルカッパーリチウム、リチウム
ジイソプロピルアミド、リチウムシクロヘキシルイソプ
ロピルアミド、リチウムジシクロヘキシルアミド、n−
ブチルリチウム・DABCO、n−ブチルリチウム・D
BU、n−ブチルリチウム・TMEDA等を挙げること
ができる。
【0013】製法a)は、実質的に広い温度範囲内にお
いて実施することができる。一般には、約−100〜約
50℃、好ましくは、約−80〜約25℃の間で実施で
きる。また、諸反応は常圧の下で行うことが望ましい
が、加圧または減圧下で操作することもできる。製法
a)を実施するにあたっては、例えば、式(I)の化合
物1モルに対し、希釈剤例えばテトラヒドロフラン中、
1モル量乃至1.2モル量の式(II)の化合物を、2モ
ル量乃至2.4モル量の酸結合剤の存在下で反応させる
ことによって目的化合物を得ることができる。
【0014】本発明の活性化合物は、除草剤として使用
することができる。雑草とは広義には、望ましくない場
所に生育するすべての植物を意味する。本発明化合物
は、使用濃度によって非選択性または選択性除草剤とし
て作用する。本発明の活性化合物は、例えば下記の植物
との間で使用できる。 双子葉雑草の属: カラシ (Sinapis)、マメグンバイナ
ズナ (Lepidium) 、ヤエムグラ・キヌタソウ (Galium)
、ハコベ (Stellaria)、アカザ・アリタソウ (Chenopo
dium)、イラクサ (Urtica) 、ハンゴンソウ・ノボロギ
ク・キオン (Senecio)、ヒユ・ハゲイトウ (Amaranthu
s) 、スベリヒユ・マツバボタン (Portulaca)、オナモ
ミ (Xanthium) 、アサガオ (Ipomoea)、ミチヤナギ (Po
lygonum)、ブタクサ (Ambrosia) 、ノアザミ・フジアザ
ミ(Cirsium) 、ノゲシ (Sonchus)、ナス・ジャガイモ
(Solanum)、イヌガラシ (Rorippa)、オドリコソウ (Lam
ium) 、クワガタソウ・イヌノフグリ(Veronica)、チョ
ウセンアサガオ (Datura)、スミレ・パンジー (Viol
a)、チシマオドロ (Galeopsis)、ケシ (Papaver)、ヤグ
ルマギク (Centaurea)、ハキダメギク (Galinsoga)、キ
カシグサ (Rotala) 、アゼナ(Lindernia)等々。
【0015】双子葉栽培植物の属: ワタ (Gossypiu
m)、ダイズ (Glycine)、フダンソウ・サトウダイコン(B
eta)、ニンジン (Daucus) 、インゲンマメ・アオイマダ
(Phaseolus)、エンドウ (Pisum)、ナス・ジャガイモ
(Solanum)、アマ (Linum)、サツマイモ・アサガオ (Ipo
moe) 、ソラマメ・ナンテンハギ (Vicia)、タバコ (Nic
otiana)、トマト (Lycopersicon) 、ナンキンマメ (Ara
chis)、アブラナ・ハクサイ・カブラ・キャベツ (Brass
ica) 、アキノノゲシ (Lactuca)、キュウリ・メロン (C
ucumis)、カボチャ (Cucurbita)等々。 単子葉雑草の属: ヒエ (Echinochloa)、エノコロ・ア
ワ(Setaria)、キビ (Panicum)、メヒシバ (Digitari
a)、アワガエリ・チモシー (Phleum) 、イチゴツナギ・
スズメノカタビラ (Poa)、ウシノケグサ・トボシガラ
(Festuca)、オヒシバ・シコクビエ (Eleusine) 、ドク
ムギ (Lolium) 、キツネガヤ・イヌムギ (Bromus) 、カ
ラスムギ・オートムギ(エンバク)(Avena) 、カヤツリ
グサ・パピルス・シチトウイ・ハマスゲ (Cyperus)、モ
ロコシ (Sorghum)、カモジグサ (Agropyron)、コナギ
(Monochoria) 、テンツキ (Fimbristylis) 、オモダカ
・クワイ(Sagittaria) 、ハリイ・クログワイ (Eleoch
aris) 、ホタルイ・ウキヤグラ・フトイ (Scirpus)、ス
ズメノヒエ (Paspalum) 、カモノハシ (Ischaemum)、ヌ
カボ (Agrostis) 、スズメノテッポウ (Alopecurus) 、
ギョウギシバ (Cynodon)等々。 単子葉栽培植物の属: イネ (Oryza)、トウモロコシ・
ホップコーン (Zea)、コムギ (Triticum) 、オオムギ
(Hordeum)、カラスムギ・オートムギ (エンバク) (Aven
a) 、ライムギ (Secale) 、モロコシ (Sorghum)、キビ
(Panicum)、サトウキビ・ワセオバナ (Saccharum)、パ
イナップル (Ananas) 、アスパラガス (Asparagus)、ネ
ギ・ニラ (Allium) 等々。
【0016】本発明化合物の使用は、上記の植物に限定
されることはなく、他の植物に対しても同様に適用され
得る。また、使用濃度によって、活性化合物は、雑草を
非選択的に防除でき、例えば、工場等の産業用地、鉄道
軌道、道路そして植林地並びに非植林地等に於いて使用
できる。更に、活性化合物は、多年性植物栽培におい
て、雑草防除に使用でき、例えば、植林、観賞用植林、
果樹園、ブドウ園、カンキツ果樹園、ナッツ果樹園、バ
ナナ栽培場、コーヒー栽培場、茶栽培場、ゴム栽培場、
ギネアアブラヤシ栽培場、ココア栽培場、小果樹園及び
ホップ栽培地に適用でき、また一年性植物栽培に於い
て、選択的雑草防除のために、適用できる。
【0017】本発明の活性化合物は通常の製剤形態にす
ることができる。そして斯かる形態としては、液剤、水
和剤、エマルジョン、懸濁剤、粉剤、泡沫剤、ペース
ト、粒剤、エアゾール、活性化合物浸潤−天然及び合成
物、マイクロカプセル、種子用被覆剤、燃焼装置を備え
た製剤(例えば燃焼装置としては、くん蒸及び煙霧カー
トリッジ、かん並びにコイル)、そしてULV〔コール
ドミスト (cold mist)、ウォームミスト (warm mist)〕
を挙げることができる。これらの製剤は、公知の方法で
製造することができる。斯かる方法は、例えば、活性化
合物を、展開剤、即ち、液体希釈剤;液化ガス希釈剤;
固体希釈剤又は担体、場合によっては界面活性剤、即
ち、乳化剤及び/又は分散剤及び/又は泡沫形成剤を用
いて、混合することによって行なわれる。
【0018】展開剤として水を用いる場合には、例え
ば、有機溶媒はまた補助溶媒として使用することができ
る。液体希釈剤又は担体としては、概して、芳香族炭化
水素類(例えば、キシレン、トルエン、アルキルナフタ
レン等)、クロル化芳香族又はクロル化脂肪族炭化水素
類(例えば、クロロベンゼン類、塩化エチレン類、塩化
メチレン等)、脂肪族炭化水素類〔例えば、シクロヘキ
サン等、パラフィン類(例えば鉱油留分等)〕、アルコ
ール類(例えば、ブタノール、グリコール及びそれらの
エーテル、エステル等)、ケトン類(例えば、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又は
シクロヘキサノン等)、強極性溶媒(例えば、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)そして水も挙
げることができる。液化ガス希釈剤又は担体は、常温常
圧でガスであり、その例としては、例えば、ブタン、プ
ロパン、窒素ガス、二酸化炭素、そしてハロゲン化炭化
水素類のようなエアゾール噴射剤を挙げることができ
る。
【0019】固体希釈剤としては、土壌天然鉱物(例え
ば、カオリン、クレー、タルク、チョーク、石英、アタ
パルガイド、モンモリロナイト又は珪藻土等)、土壌合
成鉱物(例えば、高分散ケイ酸、アルミナ、ケイ酸塩
等)を挙げることができる。粒剤のための固体担体とし
ては、粉砕且つ分別された岩石(例えば、方解石、大理
石、軽石、海泡石、白雲石等)、無機及び有機物粉の合
成粒、そして有機物質(例えば、おがくず、ココやしの
実のから、とうもろこしの穂軸そしてタバコの茎等)の
細粒体を挙げることができる。乳化剤及び/又は泡沫剤
としては、非イオン及び陰イオン乳化剤〔例えば、ポリ
オキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂
肪酸アルコールエーテル(例えば、アルキルアリールポ
リグリコールエーテル、アルキルスルホン酸塩、アルキ
ル硫酸塩、アリールスルホン酸塩等)〕、アルブミン加
水分解生成物を挙げることができる。
【0020】分散剤としては、例えば、リグニンサルフ
ァイト廃液、そしてメチルセルロースを包含する。固着
剤も、製剤(粉剤、粒剤、乳剤)に使用することがで
き、斯かる固着剤としては、カルボキシメチルセルロー
スそして天然及び合成ポリマー(例えば、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコールそしてポリビニルアセテート
等)を挙げることができる。着色剤を使用することもで
き、斯かる着色剤としては、無機顔料(例えば酸化鉄、
酸化チタンそしてプルシアンブルー)、そしてアリザリ
ン染料、アゾ染料又は金属フタロシアニン染料のような
有機染料そして更に、鉄、マンガン、ボロン、銅、コバ
ルト、モリブデン、亜鉛のそれらの塩のような微量要素
を挙げることができる。該製剤は、一般には、前記活性
成分を0.1〜95重量%、好ましくは0.5〜90重
量%含有することができる。
【0021】本発明の活性化合物はそれ自体で、又はそ
れらの製剤形態で、雑草防除のために、使用でき、また
公知除草剤との混合剤としても、使用でき、斯かる混合
剤は、最終的製剤形態又はタンクミックスの双方を可能
にしている。混合剤としての可能な組み合わせとして
は、例えば、下記の公知除草剤を例示できる。禾穀類栽
培に於ける雑草防除に対して、4−アミノ−6−(1,
1−ジメチルエチル)−3−エチルチオ−1,2,4−
トリアジン−5(4H)−オン、1−アミノ−6−エチ
ルチオ−3−(2,2−ジメチルプロピル)−1,3,
5−トリアジン−2,4(1H,3H)−ジオン、又は
N−(2−ベンゾチアゾリル)−N,N′−ジメチルウ
レア等々;さとうきび栽培に於ける雑草防除に対して、
4−アミノ−3−メチル−6−フェニル−1,2,4−
トリアジン−5(4H)−オン等々;大豆栽培に於ける
雑草防除に対して、4−アミノ−6−(1,1−ジメチ
ルエチル)−3−メチルチオ−1,2,4−トリアジン
−5(4H)−オン等々。
【0022】驚くべきことに、本発明化合物のいくつか
の混合剤はまた、相乗効果を現わす。本発明の活性化合
物を使用する場合、そのまま直接使用するか、又は散布
用調製液、乳剤、懸濁剤、粉剤、ペーストそして粒剤の
ような製剤形態で使用するか、又は更に希釈して調製さ
れた使用形態で使用することができる。活性化合物は、
液剤散布 (watering) 、噴霧(spraying atomising) 、
散粒等で使用することができる。本発明活性化合物は、
植物の発芽前及び発芽後のいずれにも、使用することが
できる。また、それらは播種前に、土壊中に取り込まれ
ることもできる。活性化合物の濃度は、実質範囲内でか
えることができる。それは、望むべき効果の性質によっ
て、基本的に異なる。除草剤として使用する場合、使用
濃度としては、例えば、1ヘクタール当り、活性化合物
として、約0.01〜約10kg、好ましくは約0.1〜
約5kgを例示できる。次に本発明化合物の製造及び用途
を下記の実施例により、具体的に示すが、本発明はこれ
のみに限定されるべきものではない。
【0023】
【実施例】
合成例 実施例1
【化7】 テトラヒドロフラン(30ml)、ヘキサメチルフォスフ
ォリックトリアミド(2ml)、ジイソプロピルアミン
(2.2g)を−70℃で窒素気流下攪拌しておき、n
−ブチルリチウム(15%ヘキサン溶液)(14ml)を
滴下する。15分攪拌後、2−(1−エトキシイミノ)
プロピル−3−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−
オン(1.97g)をテトラヒドロフラン(100ml)
に溶かし滴下する。20分攪拌後、室温まで暖めテトラ
ヒドロフラン(15ml)に溶かした3−(4−クロロ)
フェニルチオプロピルクロライド(2.65g)を滴下
する。1時間攪拌し希塩酸溶液(100ml)に注ぐ。酢
酸エチル(50ml)で3回抽出し有機層を合わせ、無水
硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮する。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製し、目的の4−
{3−(4−クロロ)フェニルチオ}プロピル−2−
(1−エトキシイミノ)プロピル−3−ヒドロキシ−2
−シクロペンテン−1−オンを得る。 外1
【外1】 実施例1と同様にして合成することができる化合物を下
記第1表に示す。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】生物試験例 実施例2 畑地雑草に対する茎葉処理試験 活性物質の調整 担体 : アセトン5重量部 乳化剤: ベンジルオキシポリグリコールエーテル1重
量部 活性物質の調合剤は1重量部の活性化合物と、上述の分
量の担体および乳化剤とを混合し、乳剤として得られ
る。その調合剤の所定薬量を水で希釈して調整する。 試験方法 温室内において、畑土壌を詰めた1000cm2 ポットの
表層に、ヒエ、メヒシバ、オヒシバ、エノコログサ、カ
ラスムギ及びスズメノテッポウを播種し生育させた。各
雑草が3〜10cmの草丈になった時点で、上記調整の所
定薬量を各試験ポットの土壌表層に均一に散布した。散
布4週間後に除草効果及び作物に対する薬害の程度を調
査した。
【0027】 除草効果の評価 10: 無処理区に対する殺草率 100%(完全枯死) 9: 無処理区に対する殺草率 90% 以上 100%未満 8: 無処理区に対する殺草率 80% 以上 90%未満 7: 無処理区に対する殺草率 70% 以上 80%未満 6: 無処理区に対する殺草率 60% 以上 70%未満 5: 無処理区に対する殺草率 50% 以上 60%未満 4: 無処理区に対する殺草率 40% 以上 50%未満 3: 無処理区に対する殺草率 30% 以上 40%未満 2: 無処理区に対する殺草率 20% 以上 30%未満 1: 無処理区に対する殺草率 10% 以上 20%未満 0: 無処理区に対する殺草率 10% 未満(除草効果なし)
【0028】 薬害の評価 10: 無処理区に対する殺草率 100%(完全枯死・壊滅的ダメージ) 9: 無処理区に対する殺草率 90% 以上 100%未満 8: 無処理区に対する殺草率 80% 以上 90%未満 7: 無処理区に対する殺草率 70% 以上 80%未満 6: 無処理区に対する殺草率 60% 以上 70%未満 5: 無処理区に対する殺草率 50% 以上 60%未満 4: 無処理区に対する殺草率 40% 以上 50%未満 3: 無処理区に対する殺草率 30% 以上 40%未満 2: 無処理区に対する殺草率 20% 以上 30%未満 1: 無処理区に対する殺草率 10% 以上 20%未満 0: 無処理区に対する殺草率 10% 未満(薬害なし) 試験結果を第2表にしめす。
【0029】
【表3】
【0030】実施例3 畑地雑草に対する発芽後茎葉処理試験 試験方法 温室内において、畑土壌を詰めた2000cm2 ポットに
大豆の種子を播き、その上にヒエ、メヒシバ、オヒシ
バ、エノコログサ、スズメノカタビラ、ギョウギシバの
各種子を混入した土壌を1cmの深さに覆土した。播種覆
土10日後、(雑草は平均2葉期、大豆は本葉展開初
期)に上記実施例と同様にして調製した所定量の薬量を
各試験ポットの供試植物の茎葉部に均一に散布した。散
布3週間後に除草効果及び作物に対する薬害の程度を調
査した。薬害及び除草効果の評価の方法は上記実施例と
同じである。試験結果を第3表に示す。
【0031】
【表4】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 式中、Rは、C1−4アルキルまたはハロゲン置換さ
れていてもよいC3−4アルケニルを示し、 Rは、C1−3アルキルを示し、 Rは、ハロゲン、C1−2アルキル、1−2アルコ
キシ、1−2ハロアルキル、C1−2ハロアルコキ
シ、または、C1−2ハロアルキルチオを示し、そして
nは、0、1、2または3を示す、で表される3−ヒド
ロキシ−2−シクロペンテン−1−オン類。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式: 【化1】 式中、R1 は、C1-4 アルキルまたはハロゲン置換され
    ていてもよいC3-4 アルケニルを示し、 R2 は、C1-3 アルキルを示し、 R3 は、ハロゲン、C1-2 アルキル、C1-2 ハロアルキ
    ル、C1-2 ハロアルコキシ、または、C1-2ハロアルキ
    ルチオを示し、そしてnは、0、1、2または3を示
    す、 で表される3−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−
    オン類。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物において、 R1 がC1-3 アルキルまたはクロル置換されていてもよ
    いアリルを示し、 R2 がC1-3 アルキルを示し、 R3 が塩素、フッ素、メチル、メトキシ、ジフルオロメ
    チル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、トリ
    フルオロメトキシまたはトリフルオロメチルチオを示
    し、そしてnは0、1または2を示す、 3−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン類。
  3. 【請求項3】請求項1記載の化合物において、 R1 がメチル、エチル、アリルまたは3−クロロアリル
    を示し、 R2 がメチル、エチルまたはプロピルを示し、 R3 が塩素、フッ素、メチル、トリフルオロメチルまた
    はトリフルオロメトキシを示し、そしてnが1または2
    を示す、 3−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン類。
  4. 【請求項4】請求項1で表される3−ヒドロキシ−2−
    シクロペンテン−1−オン類を有効成分として含有する
    除草剤。
JP30126391A 1991-10-22 1991-10-22 除草性3−ヒドロキシ−2−シクロペンテン−1−オン類 Pending JPH05117109A (ja)

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