JPH0511647A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0511647A
JPH0511647A JP3185331A JP18533191A JPH0511647A JP H0511647 A JPH0511647 A JP H0511647A JP 3185331 A JP3185331 A JP 3185331A JP 18533191 A JP18533191 A JP 18533191A JP H0511647 A JPH0511647 A JP H0511647A
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roller
image
toner
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JP3185331A
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Koichi Hiroshima
康一 廣島
Masahiro Goto
正弘 後藤
Tatsunori Ishiyama
竜典 石山
Koichi Suwa
貢一 諏訪
Manabu Takano
学 高野
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 像担持体3上に作像プロセス手段により可転
写像を形成担持させ、該像担持体3とこれに接触させた
接触転写手段9との間に転写材Pを通過させて像担持体
3側の可転写像を転写材P側にに転写させる転写方式の
画像形成装置において、本体電源投入後の接触転写手段
のクリーニング行程の実行により装置のウォーム・アッ
プ・タイムが長くなってしまうことを解決すること。 【構成】 装置本体の電源スイッチ投入直後に接触転写
手段をクリーニングする行程を実施すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導電性感光体・誘電
体・磁性体等の像担持体上に電子写真・静電記録・磁気
記録等の適宜の作像プロセス手段によりトナー像等の可
転写像を形成担持させ、該像担持体とこれに接触させた
ローラ体・ベルト体等の接触転写手段との間の転写部位
に転写材を通過させて像担持体側の可転写像を転写材側
に転写させて画像形成物を得る転写方式の複写機・プリ
ンタ等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばレーザ・プリンタにおいて接触転
写手段としての転写ローラは像担持体としての感光体ド
ラムに常に接触しているため、通紙中にジャムが発生し
た時等、転写ローラ表面にトナーが付着して汚されてし
まうおそれがある。転写ローラのトナー汚れは次のプリ
ントの裏面に転写ローラ表面の汚れとしてのトナーが付
着して転写裏汚れを発生させる。
【0003】この転写裏汚れを防止するために通常は転
写ローラに印加するバイアスのシーケンス中に転写ロー
ラクリーニング行程を入れ、転写ローラ表面に付着した
トナーを感光体側に転写させ、感光体側へ転写させたト
ナーは感光体クリーニング手段によって感光体面から除
去させることで、転写ローラの清浄を保たせている。よ
り具体的には通紙時(転写時)はトナーと逆極性のバイ
アスを転写ローラに印加して感光体面から転写材へのト
ナー像転写を行なわせ、非通紙時は通紙時とは逆の電界
で転写ローラ上の付着トナーを感光体に吐き出させる。
そしてプリント時には、転写ローラ表面上は清浄化され
ているのが普通である。
【0004】実機では本体電源を投入した後に感光体ド
ラムを回転駆動させ、転写ローラにクリーニングバイア
スを印加して転写ローラ表面をクリーニングしている。
通常この様な感光体ドラムの回転駆動は前多回転と呼ば
れる。この前多回転動作の主なる目的は前述の転写ロー
ラ表面のクリーニングと感光体表面上のクリーニング等
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】レーザープリンタ等の
画像形成装置においては、転写材にトナー像を定着させ
るために加熱定着する手段が組み込まれている。この様
な定着装置は内部にヒータを有するアルミシリンダであ
る定着ローラと、弾性を有する加圧ローラによって構成
されており、通常、定着ローラが駆動され、加圧ローラ
が定着ローラに従動回転する様になっている。定着ロー
ラはプリント動作前にトナーを溶融させる温度、いわゆ
る定着温度まで加熱され、通常、定着ローラが定着温度
まで達する時間をウォーム・アップ・タイム(ユーザか
らみれば待ち時間)という。
【0006】本体電源が投入されると定着ローラ内のヒ
ータが点燈し定着ローラが加熱されることになるのだ
が、転写ローラ等の接触転写手段を有するレーザ・プリ
ンタ等においては先述の通りプリント動作以前に転写ロ
ーラをクリーニングする事が不可欠であるため、本体電
源投入後に先述の前多回転動作を実施する。
【0007】ところが、定着装置のウォーム・アップ
時、つまり定着ローラを加熱して該ローラがある程度高
い温度となってから、この前多回転のモードに入ると、
定着ローラの温度と加圧ローラの温度とに差があるた
め、加圧ローラが回転すると定着ローラの熱が奪われ、
温度上昇率[℃/sec]が低下してしまい、定着ロー
ラ温調温度に到達するのに時間を多く費やしてしまう。
つまりウォーム・アップ・タイムが長くなってしまう。
【0008】本発明はこの問題を解決することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
特徴とする画像形成装置である。
【0010】(1)像担持体上に作像プロセス手段によ
り可転写像を形成担持させ、該像担持体とこれに接触さ
せた接触転写手段との間に転写材を通過させて像担持体
側の可転写像を転写材側に転写させる転写方式の画像形
成装置において、装置本体の電源スイッチ投入直後に前
記接触転写手段をクリーニングする行程を実施すること
を特徴とする画像形成装置。
【0011】(2)像転写を受けた転写材の転写像を定
着する定着装置の画像領域には接するものがないことを
特徴とする(1)記載の画像形成装置。
【0012】(3)装置本体の電源スイッチ投入直後に
接触転写手段をクリーニングする行程と現像器内の現像
剤残量を検知する手段を実施することを特徴とする
(1)記載の画像形成装置。 (4)装置本体の電源スイッチ投入直後に装置内に滞留
する転写材を自動的に機外に排出することを特徴とする
(1)または(2)記載の画像形成装置。
【0013】
【作用】本発明の特徴は、接触転写手段のクリーニング
を行なう行程(前多回転)を本体電源投入直後に持って
来たところにある。
【0014】この様なシーケンスにするメリットは前多
回転に伴って回転する定着ローラ・加圧ローラの両者温
度差がはるかに小さいために、定着ローラの熱が加圧ロ
ーラに奪われ難しくなり、ほぼ回転していない場合と同
程度の温度勾配で上昇することが可能となるところにあ
る。従って目標となる定着ローラ温調温度も速く達する
ことになり、装置がスタンバイとなるまでの時間、つま
りウォームアップ時間を短縮することが可能となる。
【0015】電源投入直後に接触転写手段にクリーニン
グバイアスを印加するので、プリント時迄の時間が十分
にあり、プリント時の一次帯電にクリーニングバイアス
が悪影響を及ぼすことが無いという効果もある。
【0016】現像バイアスのON・OFFが定着ローラ
の温度制御に関係することが無いので、装置のウォーム
アップ時間の短縮が実現され、転写ローラのクリーニン
グも行われる。
【0017】これらのメリットに加えて、トナー残量検
知を本体電源投入と同時に実施することができるので、
これまでのように定着装置が立ち上ってから前多回転を
行ってトナー残量検知を行う場合よりもはるかに早くト
ナー無し状態をユーザに知らせることができるようにな
る。従ってトナー有無が電源投入後即わかるので、無駄
時間が省かれるという利点が生まれる。
【0018】装置本体の電源スイッチ投入直後に装置内
に滞留する転写材を自動的に機外に排出させるシーケン
スとすることにより、装置のウォーム・アップタイムが
自動排紙のモードに影響されることは無く、初期電源投
入よりも同等か短い時間でスタンバイ状態になることを
確認した。
【0019】
【実施例】
<実施例1>(図1〜図3) (1)画像形成装置例 図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成図で
ある。本例の画像形成装置は電子写真プロセス利用のレ
ーザ・プリンタである。
【0020】1はプリンタの総括符号、2はプリンタ本
体1に対して着脱自在のプロセスカートリッジである。
本例のプロセスカートリッジは、像担持体としての感光
体ドラム3、一次帯電ローラ4、現像器6、クリーナ1
1の4つのプロセス機器を包含させてなる。
【0021】感光体ドラム3は、例えばAl等の導電性
ドラム基体の外周面にOPC感光体層を形成したもので
あり、矢示の時計方向に本例では50mm/secのプ
ロセス・スピード(周速度)をもって回転駆動される。
プリンタはA4サイズ紙で最大8枚のスループットを有
している。
【0022】一次帯電ローラ4は感光体ドラム3に所定
の押圧力で押圧接触させてあり、感光体ドラム3の回転
に従動して回転する。この一次帯電ローラ4に対して不
図示の高圧電源から帯電バイアスが印加されて回転感光
体ドラム3面が一様に負帯電処理される。
【0023】帯電ローラ4で一様に負帯電処理された回
転感光体ドラム3面に対してレーザスキャナ5から目的
の画像情報に対応して画像変調されて出力されたレーザ
光による走査露光がなされて、走査露光部分の電位が減
衰して回転感光体ドラム3面に目的の画像情報に対応し
た静電潜像が形成される。その静電潜像が反転現像器6
のネガトナー7によりトナー像として現像される。8は
現像スリーブである。そしてそのトナー像が感光体ドラ
ム1と接触転写手段としての転写ローラ9との間の転写
部位に給紙部から感光体ドラム3の回転とタイミングを
合せて給送された転写材Pに対して順次に転写されてい
く。転写ローラ9は感光体ドラム3に対して所定の押圧
力をもって圧接させてあり、感光体ドラム3とほぼ同一
の周速度をもって感光体ドラム3の回転に順方向に回転
しており、また不図示の高圧電源から転写バイアスが印
加される。
【0024】12は給紙部の紙カセットであり、該カセ
ット内から給紙ピックアップローラ13と分離爪との協
働で転写材Pが1枚宛給紙され、レジストローラ14に
よって同期取りされて転写部位へ給送されていく。
【0025】転写部位を通過した転写材Pは回転感光体
ドラム3から順次に分離されて定着装置10へ搬送さ
れ、転写トナー像の定着処理を受ける。10a・10b
は定着ローラと加圧ローラであり、転写材Pが該両ロー
ラ10a・10bとのニップ部を通過することでトナー
像が転写材P面に加熱定着される。
【0026】本実施例で用いた定着装置10の定着ロー
ラ10aは中空のアルミ芯金外面にフッ素樹脂層を設け
た構成で外径はφ20としている。またその中には不図
示のハロゲンヒータが配設されている。加圧ローラ10
bはφ8のSUS芯金の上に肉厚6mmで低温加硫型シ
リコーンゴム(LTV)の弾性層を形成したφ20のも
のを用いた。
【0027】転写材Pに対するトナー像転写後の感光体
ドラム3面はクリーナ11によって転写残りトナー等の
付着残留汚染物の除去を受けて清浄面化され、繰り返し
て作像に供される。
【0028】(2)転写ローラ 転写ローラ9は材質としては、ウレタンゴム、シリコー
ンゴム、EPR(エチレンプロピレンゴム)、EPDM
(エチレンプロピレンジェンの3元共重合体)、IR
(イソプレンゴム)等のゴム材が用いられる。本実施例
ではこれらの中よりEPDMを選択し、これをベースに
して酸化亜鉛を導電物質として分散し、絶縁油、カーボ
ンブラック等でその抵抗を実抵抗で107〜1010Ωに
入るように制御したものを用いた。他の導電物質として
はカーボン、酸化すずといったものが挙げられるが、酸
化亜鉛は比較的固有抵抗が高いので、抵抗の微妙な制御
が可能となる。
【0029】本実施例で使用した転写ローラ9は、酸化
亜鉛を分散したEPDMを発泡させ、φ8のSUSの芯
金の上に肉厚6mmでローラ状に形成した外径φ20の
発泡EPDM転写ローラである。抵抗値は約500gの
加重の下、接地に対して回転させ1.0KVの電圧印加
し、そのときの電圧・電流の関係より5×108〜1×
109Ωの範囲に収まっているものであった。感光体ド
ラム上の一次帯電電位は暗電位VD =−600V、露光
電位(明電位)VL =−100Vである。
【0030】転写ローラ等の接触転写手段を用いると、
印加電圧を従来のコロナワイア転写方式よりも低く抑え
ることができ、トランス容量の小型化が図れ、またシン
プルな構成でピッチムラが防止でき、印字精度が向上さ
れ、小型でコストパーフォーマンスの高い複写機、レー
ザ・プリンタが実現できる。
【0031】転写ローラ9は前述したようにその表面に
付着したトナーを除去するためにクリーニング手段を設
けなければならない。通常は転写ローラ9にトナーと同
極性、転写バイアスとは逆極性の電圧を印加し、転写ロ
ーラに付着のトナーを感光体側に吐き出すようにしてク
リーニングする。そのとき、転写ローラ9に印加する電
圧は先述のローラの場合で−1.5〜−2.0KVであ
った。本実施例中で述べる転写ローラクリーニングバイ
アスは−2.0kVに設定してある。
【0032】(3)制 御 上述したように、転写ローラ等の接触転写手段を用いる
場合には、その表面に付着したトナーをクリーニングす
る行程が必要であり、従来は定着装置10が十分加熱さ
れた後に前多回転と呼ばれる転写ローラクリーニング行
程があった。図3はその様子を示すシーケンスである。
なお横軸の時間スケールは正確ではない。図3の上半部
は本体電源、定着ヒータ、感光体ドラム駆動及び転写ロ
ーラクリーニングバイアスに限って描いたタイミングチ
ャートであり、下半部はこのタイミングで制御したとき
の定着ローラ表面温度の推移である。
【0033】本体電源投入後(スイッチ−ON)、初期
の低電圧電源、高圧電源等のチェックのため、直ぐには
定着ヒータは点燈しない。約1秒のチェックの後定着ヒ
ータは点燈し定着ローラを加熱し始める。定着ローラ表
面温度はサーミスタを用いて検知している。定着装置は
定着ローラと加圧ローラと呼ばれる弾性ローラが対とな
って構成されるのが普通であり、このときには加圧ロー
ラは回転していないので傾きa[℃/sec]で定着ロ
ーラの表面温度は上昇する。この傾き[℃/sec]は
本体電源への入力電圧及びヒータのwattageで変
化するものであり、本実験では入力電圧100V、wa
ttage500Wで行ったところaは約3℃/sec
となった。
【0034】本実験では定着ローラの温調温度を175
℃に設定し、温度が150℃となったところで前多回転
動作に入るようにしている。定着ローラ表面の温度が1
50℃となって前多回転がはじまると、加圧ローラも回
転する。このとき加圧ローラは定着ローラと接している
部分を除き殆ど温度上昇は無いので、定着ローラ表面の
温度は150℃−室温という温度差があるために奪われ
てしまい、温度上昇の傾きは小さくなり、傾きb[℃/
sec]で上昇するようになる。本実験で傾きbを求め
たところ約2℃/secになっていた。
【0035】この前多回転中に転写ローラ9はクリーニ
ングされるが、ウォームアップタイムは長くなってしま
い、約65秒となり、小型レーザ・プリンタの標準的な
ウォームアップタイムである、1分を切ることができな
かった。
【0036】図2に本発明を実施したときの一例を示
す。本発明の特徴は転写ローラクリーニングを行う前多
回転を本体電源投入直後に持って来たところにある。こ
の様なシーケンスにするメリットは前多回転に伴って回
転する定着ローラ・加圧ローラの両者温度差が前述のシ
ーケンスの場合の150℃−室温よりもはるかに小さい
ために、定着ローラの熱が加圧ローラに奪われ難しくな
り、ほぼ回転していない場合と同程度の温度勾配a[℃
/sec]で上昇することが可能となるところにある。
従って目標となる定着ローラ温調温度175℃に先の例
よりも速く達することになり、スタンバイ(STBY,
待機)となるまでの時間、つまりウォームアップ時間を
短縮することが可能となった。本実施例ではウォームア
ップ時間を先の例よりも約10秒以上の短縮が実現で
き、約54〜55秒でSTBY状態となり、1分を切る
ことができた。
【0037】また、転写ローラのクリーニングを従来の
様にウォームアップの後半(プリント直前)に設定する
と、ウォームアップ直後のプリント時において例えば低
温低湿の環境下等でクリーニングバイアスが、感光体上
の帯電に微妙な影響を及ぼし、均一帯電ができなくなっ
て画質に影響を与える怖れがある。特に感光体表面の電
位のならし手段として前露光手段が無いような場合に
は、画像上に帯電ムラを生じさせる可能性もある。
【0038】本発明では、電源投入直後に上記クリーニ
ングバイアスを印加するので、プリント時迄の時間が十
分にあるので、一次帯電に影響を及ぼすことが無いとい
う効果もある。
【0039】本発明は定着装置が十分暖まらない状態で
定着ローラを回転させるので定着ローラ表面に接触して
いる部品例えば温調用サーミスタ、サーモスイッチ、ク
リーニングパッド及び分離爪といったトナーが固着しや
すいものが画像領域にあると、固着したトナーが定着ロ
ーラ表面を傷付けてしまう怖れがあるが、逆に定着ロー
ラ表面に接触する物が何も無い場合においては、ウォー
ムアップ短縮に非常に効果があると言える。
【0040】<実施例2>(図4〜図7) 本実施例は本体電源投入直後に前多回転動作に入り、そ
の動作中に転写ローラクリーニングと現像器中のトナー
残量検知を行うものである。本実施例で用いたレーザ・
プリンタは実施例1で用いたものと全く同様なものであ
るのでここでの説明は省略する。
【0041】まず、トナー残量検知手段について述べ
る。図5のように現像器6内には現像スリーブ8があ
り、撹拌棒61によってトナー7が現像部へと送られ
る。62はトナー残量検知用のアンテナである。これら
現像スリーブ8とアンテナ62に現像バイアスが現像用
トランス63より供給される。トナー7がプリントに使
用され徐々に消費されていくと、残量トナーの静電容量
Tc[pF]も変化する。図6に現像スリーブ近傍のト
ナー量に応じて変化する静電容量Tcの変化を示す。図
6のグラフはレーザ・プリンタ内に組み込まれている図
7の静電容量検知回路を用いて測定している。
【0042】図7の回路において、63は現像用トラン
スであり、AC電源63aとDC電源63bを有する。
64は検出抵抗、65はトナー7の静電容量Tc[p
F]を表わすコンデンサ、66は静電容量Tcを電圧に
変換したときの出力である。
【0043】図6のグラフはこの図7に示す回路に現像
バイアスのAC成分をアンテナ62に印加したとき、ト
ナーの静電容量Tcに応じて変化する検出抵抗64の出
力電圧の変化を読み取った結果である。図6の縦軸は前
記出力レベルを静電容量に変換してプロットしている。
【0044】ここで出力レベルが一定値以下となった場
合に、トナー切れランプを点燈させることによってユー
ザにトナーの補給、もしくはカートリッジの交換を知ら
せることが可能となる。
【0045】而して図4に示すように、前多回転が始ま
ると同時にトナー残量検知と転写ローラクリーニングを
実施している。現像バイアスが印加されると現像スリー
ブ8からトナー7が感光体ドラム3上に飛翔してしまう
が、転写ローラ9には転写クリーニングバイアス即ちト
ナーとは同極性のバイアスがかかっているので転写ロー
ラ9には付着せずに感光体ドラムの回転方向下流側のク
リーナ11にそのトナーは回収される。従って転写ロー
ラクリーニングバイアスが印加されている期間内であれ
ば前多回転中のどのタイミングでトナー残量検知手段を
実施してもかまわない。
【0046】本実施例においては、現像バイアスのON
・OFFが定着ローラの温度制御に関係することが無い
ので、実施例1と同様にウォームアップ時間の短縮が実
現されるのは言うまでもなく、転写ローラのクリーニン
グも行われる。
【0047】これらのメリットに加えて、トナー量検知
を本体電源投入と同時に実施することができるので、こ
れまでのように定着装置が立ち上ってから前多回転を行
ってトナー残量検知を行う場合よりもはるかに早くトナ
ー無し状態をユーザに知らせることができるようにな
る。従ってトナー有無が電源投入後即わかるので、無駄
時間が省かれるという利点が生まれる。
【0048】<実施例3>(図8〜図11) 本実施例はジャム時に機内に滞留した転写材の自動排紙
を本体電源投入直後に行い、その時に転写ローラクリー
ニングを実施する様にしたものである。本実施例で用い
たレーザ・プリンタは実施例1・2で用いたものと同様
なのでここでの詳しい説明は省略する。
【0049】図1のレーザ・プリンタにおいて、ジャム
が発生した場合に転写材がどの様な位置に存在するかを
図8と表1を用いて説明する。図8は給紙から排紙まで
の転写材の搬送経路部分のみを示しており、搬送途中に
給紙センサa、レジストセンサb及び排紙センサcがあ
る。転写材が何らかの理由でジャム状態になった場合、
a〜cのセンサのいずれかをONする様に構成されてい
るのは言うまでもない。自動排紙は本体電源の再投入時
に感光体ドラム3を一定時間回転させ、滞留した転写材
Pを機外へ排出する動作を言う。
【0050】この自動排紙モードの時に転写ローラ9に
は感光ドラム上のトナーが付着する恐れがあるので、転
写ローラ9にはクリーニングバイアスを印加する必要が
ある。ところが通常のクリーニングバイアスはトナーと
同極性であるため転写ローラ9からトナーが吐き出す作
用があるので、転写材が転写部に搬送されず転写前で滞
留ジャムを生じた場合、転写ローラは感光体上のトナー
が転写された状態にあり、この様な時に本体電源を再投
入し自動排紙モードで転写材を送りながら、転写ローラ
9にトナーと同極性のバイアスを印加した場合には転写
材の裏面にトナーを吐き出してしまい機内飛散や搬送ガ
イド15を汚し、更に定着装置10の加圧ローラ10b
にトナーを付着させてしまう。その結果次のプリント時
には転写材裏汚れもしくは定着オフセットが生じてしま
う。従って転写材が転写ローラ9と感光体ドラム3の間
に介在するときは、トナーと同極性のバイアスを転写ロ
ーラに印加することは避けなければならない。
【0051】本実施例では、上記の様に転写部前に転写
材が存在するときには本体電源投入直後一旦、トナーと
逆極性のバイアスを印加し転写ローラ側にトナーを引き
寄せておき転写材が通過した後に、トナーを感光体上に
吐き出す電圧を印加するようにしている。
【0052】表1は、転写材の存在する位置によって、
本体電源投入し、再投入後の転写ローラクリーニングの
異なる自動排紙モードを設定するファンクションテーブ
ルを示している。
【0053】 図9・図10・図11は夫々は電源投入時に選択される
モード1・モード2・モード3のシーケンスである。
【0054】図9のモード1は、搬送系に転写材が存在
しない状態であるので、通常の電源投入と同じシーケン
スとなり、実施例1と同様のものとなる。
【0055】図10のモード2は、自動排紙によるドラ
ム駆動を実施するときに転写材が必ず転写部位を通過す
るときに入る場合に対応したもので、レジストセンサb
を転写材後端が転写部位通過し終るまで転写ローラには
トナーと逆極性(+)の転写バイアスを印加し、その
後、感光体ドラム3に転写ローラ9が接触したときに同
極性のバイアスを印加してトナーを吐き出している。
【0056】図11のモード3は、転写部位に転写材は
到来しないので、転写材を機外に排出するためのドラム
駆動が行われ、その間転写ローラには、転写クリーニン
グバイアス(−)を印加している。
【0057】上記シーケンスを有するレーザ・プリンタ
でジャム発生の様々なパターンを実施した。転写(+)
のバイアスとしては先述の転写ローラを用いた場合に+
1.5〜2.0KVの電圧で十分な効果が得られたの
で、1.5KVに設定した。
【0058】実験結果としては、ジャム発生後、本体電
源再投入で自動排紙と転写ローラクリーニングが実施さ
れ、次段のプリント時には転写裏汚れが無いことは言う
までもなく、更にトナーの機内への飛散、定着オフセッ
トを防止することができた。また、ジャム発生後の定着
装置10は既に加熱されている状態であるので、ウォー
ム・アップタイムが自動排紙のモードに影響されること
は無く、初期電源投入よりも同等か短い時間でスタンバ
イ状態になることを確認した。
【0059】
【発明の効果】以上説明した様に、接触転写手段を有す
る画像形成装置において、本体電源投入直後に転写ロー
ラ等の接触転写手段の表面をクリーニングする手段を実
施することによって、転写裏汚れ、ジャム発生時の機内
へのトナー飛散、定着オフセットの防止、更にウォーム
・アップタイムが短縮でき、ユーザの待ち時間が大幅に
短縮できるようになった。
【0060】また、トナー残量検知手段も電源投入直後
に実施できるようになり、電源投入直後に現像機内のト
ナー無しを表示できて無駄時間を除去できる。
【0061】更にプリント直前に転写クリーニングバイ
アスが入らないので、一次帯電とクリーニングバイアス
の影響を与えることがなくなり、帯電ムラによる画像劣
化が防止できる。
【0062】この様な構成は定着ローラの画像領域部に
接するものが何もない系において、非常に有効であると
言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例画像形成装置としてのレーザ・プリン
タの概略構成図
【図2】 シーケンスとそのときの定着温調を示すグラ
【図3】 従来装置のシーケンスとそのときの定着温調
を示すグラフ
【図4】 第2実施例装置のシーケンスとそのときの定
着温調を示すグラフ
【図5】 トナー残量検知手段を有する現像器の概略構
成図
【図6】 トナー残量とトナーの静電容量の関係を示す
グラフ
【図7】 トナー残量検知回路の等価回路
【図8】 転写材搬送経路に配置されるセンサの位置を
示す図
【図9】 自動排紙モード(モード1)のシーケンス図
【図10】 自動排紙モード(モード2)のシーケンス
【図11】 自動排紙モード(モード3)のシーケンス
【符号の説明】
1 レーザ・プリンタの総括符号 2 プロセスカートリッジ 3 像担持体としての感光体ドラム 4 一次帯電ローラ 5 レーザスキャナ 6 現像器 9 接触転写手段としての転写ローラ 10 定着装置 10a 定着ローラ 10b 加圧ローラ 11 クリーナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪 貢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高野 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に作像プロセス手段により可
    転写像を形成担持させ、該像担持体とこれに接触させた
    接触転写手段との間に転写材を通過させて像担持体側の
    可転写像を転写材側に転写させる転写方式の画像形成装
    置において、装置本体の電源スイッチ投入直後に前記接
    触転写手段をクリーニングする行程を実施することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像転写を受けた転写材の転写像を定着す
    る定着装置の画像領域には接するものがないことを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 装置本体の電源スイッチ投入直後に接触
    転写手段をクリーニングする行程と現像器内の現像剤残
    量を検知する手段を実施することを特徴とする請求項1
    記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 装置本体の電源スイッチ投入直後に装置
    内に滞留する転写材を自動的に機外に排出することを特
    徴とする請求項1または同2記載の画像形成装置。
JP3185331A 1991-06-28 1991-06-28 画像形成装置 Pending JPH0511647A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5621509A (en) * 1995-03-31 1997-04-15 Ricoh Company, Ltd. Apparatus and method for cleaning a transfer device of an image forming apparatus
JP2009251099A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Canon Inc 画像形成装置
US9026016B2 (en) 2011-08-09 2015-05-05 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

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JP2009251099A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Canon Inc 画像形成装置
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