JPH05115336A

JPH05115336A - シート付ソフアー

Info

Publication number: JPH05115336A
Application number: JP4088898A
Authority: JP
Inventors: Vico Magistretti; マジストレツテイヴイコ
Original assignee: Flou SpA
Current assignee: Flou SpA
Priority date: 1991-04-11
Filing date: 1992-04-09
Publication date: 1993-05-14
Also published as: CA2063782A1; EP0508515A1; ITMI910318U1; MX9201671A; ITMI910318V0; IT221816Z2; US5195193A

Abstract

(57)【要約】【目的】簡単に２つの安定位置間を移動できかつ正規
の位置からソファーを予備的に移動させる必要なく移動
させることができるシート支持面をもち、ソファーとベ
ッドの両型式に使用可能のソファーを提供する。【構成】支持脚部（１２）と、背もたれ（３）とアー
ム（４）を形成する剛性で垂直の周囲構造体を備えた長
方形支持フレーム（１）を含み、フレーム（１）内に２
対の直線状案内（１３、１３ａ）を配置し、案内は互い
に平行でかつ横断側部にアーム（４）を支持し、案内の
各対間に水平軸をもつ遊動ローラ（１４、１５、１６）
を据え付け、ローラは自由に横移動する棒状部材（１
７）を案内でき、平行案内（１３、１３ａ）の対間を自
由に横移動し得る２つの棒状部材（１７）はその前端で
長手方向棒（１９）と一体をなし、前記棒は床上に載る
支持車輪（１９ａ）を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は水平に摺動する引き出し
シート支持フレームを備えて、シートをシングルベッド
として使用し得るようになしたソファーに関する。

【０００２】

【従来の技術】シートと背もたれを形成し、また或る場
合にはアームの側壁をも構成するクッションを備えた支
持構造体をもち、ベッドに変換し得るように構成された
既知型式の布張りしたソファーは多数存在する。

【０００３】一般に、これらのソファーをシングルベッ
ドとして使用するためには、マットレス用の支持体とし
てはね返り作用を有し又は弾性的に撓む支持面を使用し
得るようにするためクッションを除去する必要がある。
しかしその作業が終わると、マットレスの配列変え後に
使用に不便なベッドが得られる。その理由は、支持面の
片側に沿って背もたれの固定構造があり、また前記支持
面の両端には固定されたアームがあるからである。これ
らの固定した側部構造は実用性そ制限し、ベッドを使う
人の動きを制限する。

【０００４】マットレスを載せるために使用できる水平
面を得るように固定部分に対してシートの可動部分を倒
すことによってシングル又はダブルベッドに変換するこ
とができるソファーや肘掛け椅子も既知である。これら
の設計は複雑で、重い構造となり、通常、最初にソファ
ーが通常接している壁からソファーを離すように移動さ
せる必要があり、無視し得る物理的作用より大きい作用
を必要とする。従って、例えばシートが少なくとも２つ
の安定位置を占めることができるように構成した２つ又
は３つの場所をもつ正規寸法のソファーを製造するには
技術的な問題が生じる。安定位置の１つは便利な座り位
置を与えるために一部分が背もたれの下に来る位置であ
り、もう１つの位置はシングルベッドとして使用できる
ようにはシートの全有効面が露出する位置であり、それ
は使用者のベッドの有用性を妨害したり制限しないよう
に背もたれから及びそれと共同する側部アームから或る
距離を置いた位置である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は過度の
努力や特別の工具を用いることなく、簡単に前記２つの
安定位置間を移動できかつ正規の位置からソファーを予
備的に移動させる必要なく前記移動を行なわせることが
できるシート支持面をもつソファーを提供することにあ
る。

【０００６】本発明の他の目的はソファー型式とベッド
型式の両方において、何れの型式にもはね返り手段又は
ロック・アンロック装置を使用する必要なしに、安定性
の高い引き出し式シートをもつソファーを提供すること
にある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的は本発明のソフ
ァーにより達成され、このソファーは、地面に載る支持
脚部と、背もたれとアームを形成する剛性で垂直の周囲
構造体を備えた長方形支持フレームを含み、フレーム内
に２対の直線状案内が配置され、前記案内は互いに平行
でかつ横断側部に前記アームを支持し、前記案内の各対
間に水平軸をもつ遊動ローラが据え付けられ、前記ロー
ラは自由に横移動し得る棒状部材を案内することがで
き、前記平行案内の対間を自由に横移動し得る２つの棒
状部材はその前端で長手方向棒と一体をなしており、前
記棒は床上に載る支持車輪を備え、これらの組合せによ
って、ソファーのシートを支持しかつ２つの安定した位
置間で背もたれに直角をなす方向に横移動し得るフレー
ムを形成し、摺動フレームを前記横断棒と共同する保持
手段に手動作用を与えることによって背もたれから離れ
たシートをシングルベッドとして使用し得る位置へ引き
出し、その後ソファー位置に押し戻すことができるよう
構成したことを特徴とする。

【０００８】本発明の１実施例によれば、平行案内の前
記対の各々はシート形の２つの部材からなり、前記部材
は互いに平行でありかつ垂直方向に互いに向き合ってお
り、それらの間に端フランジを備えた水平軸をもつ遊動
ローラが挿入され、前記フランジは、より大きな直径を
もちかつ離間していて摺動と案内手段及び引き出しフレ
ームを形成する前記棒状部材のために垂直及び横移動の
両方向において保持する手段を形成するようになす。

【０００９】他の実施例によれば、引き出しフレームを
形成する前記棒状部材は前記端フランジ内で案内される
ように前記遊動ローラ上に配置したボックス形材からな
る。また、前記形材の下面に円弧形をなす中空部が形成
され、前記円弧はソファーの後部長手方向側部に最も近
く位置したローラの半径に実質的に等しい半径をもち、
前記円弧形の中空部は前記引き出しフレーム位置か又は
押し込みフレーム位置の何れかで前記前部ローラと掛合
したとき引き出しフレームのための安定した止め手段を
形成する。

【００１０】本発明の他の特徴と利点は図に基づく好適
実施例についての以下の説明から明らかになるであろ
う。

【００１１】

【実施例】図示の如く、本発明のソファーは実質的に固
定した長方形支持フレーム１を含み、このフレーム上に
布張りしたクッション２ｃを配置する。前記クッション
は固定又は着脱自在とする。フレームの長手方向側部に
は剛性シート形の背もたれ３が挿入されて定着される。
前記背もたれはシートに向かって前方に曲げられ、次い
で後方に湾曲して、２つの同寸法のかつ弾性的に撓むヘ
ッドレスト３ａを形成するようになしている。支持フレ
ーム１の対向する小さい側部にはアーム用の支持体を形
成する２つの剛性の平らな部材４が挿入されて定着され
る。図１に５、６で夫々示す布張りしたクッションは背
もたれとアームを形成する部材に当接して置かれる。背
もたれとアームの安定した、しかし着脱自在の支持のた
めに、固定支持フレーム１と一体の垂直直立材７からな
る軸線方向挿入システムを備える。前記直立材は背もた
れの内部とアームに対応するように形成した溝８に挿入
される。直立材７と溝８の横断面はばち形又は類似形の
如き管状又はプリズム形をなす。

【００１２】背もたれとアームに起因する妨害なしにソ
ファーをシングルベッドとして使用するために、本発明
により、シートを支持する特別な構造を備える。この構
造は図３、４に詳細に示す。

【００１３】前記構造は固定支持フレームを含み、この
フレームは図１、４に１で示され、長方形をなし、４つ
のボックス形材からなり、９で示すものは長手方向側部
を形成し、この側部と直立材７が共同し（図３）、直立
材は背もたれ３を支持する。１０で示すものは正面の長
手方向側部を形成し、１１で示すもの（図４）は２つの
対向する横断側部を形成する。

【００１４】固定フレーム１は長手方向形材９、１０と
一体で同寸法の脚部１２によって支持される。

【００１５】図４の平面図で示し、図３に断面で示すよ
うに、固定フレーム１内には、２対の平行案内１３、１
３ａが定着される。前記案内は互いにかつ横断側部１１
に対して平行であり、横断側部から等距離に位置する。

【００１６】各案内は２つの垂直壁１３ｂ、１３ｃをも
つ実質的に長方形断面のビームからなる。図３には側部
１３ｂのみを示す。前記垂直壁は垂直にかつ互いに平行
に配置され、それらの間に３つの遊動ローラ１４、１５
を設ける。前記ローラは水平軸をもち、これらは前記側
部に沿って実質的に等間隔をあけた位置にある。ローラ
１４はフレーム１の後側部９の近くに配置する。ローラ
１５は中間位置に置かれ、円形の本体１５ａからなり、
その端部と一体をなしているのは２つの円形で同軸の保
持フランジ１５ｂ（図３）である。同様にフレーム１６
は前側部１０の近くにローラ１６ａと２つの同軸の保持
フランジ１６ｂをもつ。

【００１７】更に、ローラ１４の直径は中心ローラ１５
ａの直径より小さく、そしてこの中心ローラは中心ロー
ラ１６ａの直径より小さい直径をもつ。

【００１８】２対の案内１３、１３ａ内にある遊動ロー
ラ組の上には棒状形材を配置し、この形材は図３に詳細
に示すように四角形のボックス形本体の形に作られる。

【００１９】棒状形材１７はローラ１４、１５、１６上
に置かれ、前記棒状形材の対向側面の縁が本体１５ａ、
１６ｂ上及びローラ１５、１６のフランジ１５ｂ、１６
ｂ間を移動することによって案内されるようになす。

【００２０】ローラ１４、１５、１６間の直径の差に基
づき、前記２つの棒状形材１７は前記フレーム１の前側
部から後方に支持面１に対して下方に傾斜させられる
（図３）。更に、各形材１７の側面１７ａの下部長手方
向縁に２つの中空部１８、１８ａが形成され、前記中空
部は前部の遊動ローラ１６の曲率半径に実質的に等しい
曲率半径をもつ。前記中空部の機能については後述す
る。

【００２１】２つの摺動可能の棒状形材１７は横断形材
１９によって互いに連結され、強化される。前記横断形
材は端部をフレーム１の前側部１０の外部に連結し（図
３）、それ故形材１７と棒１９は四角形フレームを形成
し、これは背もたれの直ぐ隣りの後側で開放する。前記
フレームは、その長さの一定部分にわたり前記背もたれ
３に直角に移動することによってフレーム１の外に出る
まで、前記ローラ上で自由に摺動する。

【００２２】更に、前記摺動可能の形材１７をフレーム
に連結する横断形材１９は棒又は類似物の形をなす保持
手段２０と共同し、一方、各案内１３のローラ１５、１
６の上には遊動ローラ２１、２２が夫々設けられる。こ
の遊動ローラは横移動する形材１７をそれらの横移動中
垂直方向に保持する働きをする。

【００２３】前記形材１９に２つのキャスタ１９ａが定
着される。前記キャスタはフレームが引き出されると
き、横移動する形材の外方摺動を助け、地面上における
安定した支持手段を構成する。

【００２４】最後に、２つの摺動する形材１７の対向端
の近くに４つの直立材２３（図３）を備え、これらの直
立材はソファーのシート２を構成する構造体をしっかり
支持することができる。このシートはマットレス２ｃを
支持するために図３に２ｂで示す如く、少なくとも部分
的に弾性的に撓む上面２ａをもつ剛性の四角形フレーム
によって形成することができる。

【００２５】図３は引き出しフレームが押し込みソファ
ー位置、換言すれば湾曲中空部１８ａが中心ローラ１６
ａ上に載っている状態にあるソファーを連続線で示し、
シングルベッドとして使用する位置にシート支持フレー
ムを引き出した同じソファーを破線で示す。

【００２６】シートを支持する横移動可能のフレームを
引き出す（及び押し戻す）ための作業は極めて簡単で、
迅速である。対応する手段２０を持つことによって引き
出しフレームを僅かに持ち上げて形材１７が湾曲中空部
１８ａを遊動ローラ１６ａから外すようになし、その後
２つの後部湾曲中空部１８が前記後部ローラ１６ａに安
定掛合する位置に来るまで、フレームを水平に引き出
す。この位置で引き出しフレームは落ち着き、床上にキ
ャスタ１９ａによって支持され及びローラ１６ａとフレ
ームが掛合することによって安定位置に留まる。引き出
したフレームを押し込むためには逆の作業を行う。棒２
０を僅かに持ち上げて、形材１７の後部湾曲部１８ａが
再び後部ローラ１６ａに掛合する位置に来るまで、可動
フレームに戻し方向の力を加える。

【００２７】本発明の引き出しシート支持フレームをも
つソファーの上記実施例について構造的かつ機能的に同
等の構成部品を変更、変化させることは、本発明の保護
の範囲から逸脱することなく、なし得るのは勿論であ
る。同様に使用材料、種々の部品の寸法も必要に応じて
変更することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のソファーを構成する構成素子の分解図
である。

【図２】組立て状態にある図１のソファーの斜視図であ
る。

【図３】図２の線III-III 上の図２のソファーの拡大断
面図である。

【図４】図２の線III-III に沿う横断面を通るフレーム
部分の平面図である。

【符号の説明】

１支持フレーム２ｃクッション３背もたれ３ａヘッドレスト７直立材８溝９長手方向形材１０長手方向形材１１横断側部１２脚部１３案内１４遊動ローラ１５遊動ローラ１６フレーム１７棒状形材１８中空部１９横断形材１９ａキャスタ２０保持手段２１遊動ローラ２３直立材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】地面に載る支持脚部（１２）と、背もた
れ（３）とアーム（４）を形成する剛性で垂直の周囲構
造体を備えた長方形支持フレーム（１）を含み、フレー
ム（１）内に２対の直線状案内（１３、１３ａ）が配置
され、前記案内は互いに平行でかつ横断側部に前記アー
ム（４）を支持し、前記案内の各対間に水平軸をもつ遊
動ローラ（１４、１５、１６）が据え付けられ、前記ロ
ーラは自由に横移動し得る棒状部材（１７）を案内する
ことができ、前記平行案内（１３、１３ａ）の対間を自
由に横移動し得る２つの棒状部材（１７）はその前端で
長手方向棒（１９）と一体をなしており、前記棒は床上
に載る支持車輪（１９ａ）を備え、これらの組合せによ
って、ソファーのシートを支持しかつ２つの安定した位
置間で背もたれに直角をなす方向に横移動し得るフレー
ムを形成し、摺動フレームを前記横断棒と共同する保持
手段に手動作用を与えることによって背もたれから離れ
た、シートをシングルベッドとして使用し得る位置へ引
き出し、その後ソファー位置に押し戻すことができるよ
う構成したことを特徴とするシングルベッドとして使用
し得るよう引き出すことができるシート付ソファー。
【請求項２】平行案内（１３、１３ａ）の前記対の各
々はシート形の２つの部材からなり、前記部材は互いに
平行でありかつ垂直方向に互いに向き合っており、それ
らの間に端フランジ（１５ｂ、１６ｂ）を備えた水平軸
（１４、１５、１６）をもつ遊動ローラが挿入され、前
記フランジは、より大きな直径をもちかつ離間していて
摺動、案内手段及び引き出しフレームを形成する前記棒
状部材のために垂直及び横移動の両方向において保持す
る手段を形成するようになしたことを特徴とする請求項
１に記載のソファー。
【請求項３】引き出しフレームを形成する前記棒状部
材は前記端フランジ（１５ｂ、１６ｂ）内で案内される
ように前記遊動ローラ上に配置したボックス形材（１
７）からなることを特徴とする請求項１又は２に記載の
ソファー。
【請求項４】前記形材（１７）の下面（１７ａ）に円
弧形をなす中空部（１８）が形成され、前記円弧はソフ
ァーの後部長手方向側部に最も近く位置したローラ（１
６）の半径に実質的に等しい半径をもち、前記円弧形の
中空部（１８）は前記引き出しフレーム位置か又は押し
込みフレーム位置の何れかで前記前部ローラ（１６）と
掛合したとき引き出しフレーム（１）のための安定した
止め手段を形成することを特徴とする請求項１から３の
何れか１項に記載のソファー。
【請求項５】摺動可能の形材（１７）の前端を連結す
る前記横断棒（１９）はフレーム（１）を摺動させかつ
引き出し位置に支持するために車輪（１９ａ）及びフレ
ームを横移動させる操作のために手で保持し得る素子
（２０）と共同することを特徴とする請求項１から４の
何れか１項に記載のソファー。
【請求項６】前記シート支持フレーム（２）は垂直直
立材（２３）によってその下の形材（１７）に定着され
たことを特徴とする請求項１から５の何れか１項に記載
のソファー。