JPH05115162A - かご形回転子及びその製造方法 - Google Patents

かご形回転子及びその製造方法

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JPH05115162A
JPH05115162A JP3188088A JP18808891A JPH05115162A JP H05115162 A JPH05115162 A JP H05115162A JP 3188088 A JP3188088 A JP 3188088A JP 18808891 A JP18808891 A JP 18808891A JP H05115162 A JPH05115162 A JP H05115162A
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JP
Japan
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rotor
bar
rotor bar
end ring
squirrel
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Pending
Application number
JP3188088A
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English (en)
Inventor
Kenji Motoyama
研二 本山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 珪素鋼板の絶縁を破壊することなく、回転中
にロータが振動を生ずる恐れもなく、しかも鋳造欠陥が
生ずることなく、少量生産にも適しているかご形回転子
及びその製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 回転子溝1Sにロータバー5を納め、その両
端にエンドリング4を設けたかご形回転子において、ロ
ータバー5を導電性のパイプによって構成し、ロータバ
ー5を外方に拡げることによってロータバー5と回転子
溝1S及び前記エンドリング4とを一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はかご形回転子及びその製
造方法に係り、特に回転子溝(スロット)に導体(ロー
タバー)を納め、その両端に短絡環(エンドリング)を
設けたかご形誘導電動機のかご形回転子及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のかご形回転子(モータロータ)に
おいては、ロータバー及びエンドリングは、その材質が
アルミニウムの場合にはダイキャストあるいは遠心鋳造
で一体に製造していた。また、ロータバー及びエンドリ
ングが銅の場合には、銅板をシアリング等で切断したも
のをモータロータの珪素鋼板のスロットに挿入し、エン
ドリングとロータバーとをロー付溶接して接続してい
る。
【0003】次に、ロータバーとして銅バーを使用した
場合の従来のかご形回転子を図2を参照して説明する。
【0004】図2において珪素鋼板を積層したコア1に
はスロット1Sが形成されており、このスロット1S内
に銅バーからなるロータバー3が挿入されている。前記
コア1の両端には、エンドリング4,4が配設されてお
り、そして、ロータバー3とエンドリング4,4とはロ
ー付溶接Wにより接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
バーがアルミニウムからなる従来のかご形回転子におい
ては、上述したようにダイキャストや遠心鋳造によって
製作していたため、鋳造欠陥が存在する場合があるとい
う問題点があった。また、ダイキャストや遠心鋳造によ
る製造方法であるため、金型製作等の必要性から大量生
産には適しているが、少量生産には適していないという
問題点があった。
【0006】一方、図2に示す銅バーを使用した従来の
かご形回転子においては、ロータバー3とエンドリング
4とをロー付溶接Wにより接続していたため、エンドリ
ング4に隣接した領域(図2において領域A)にある珪
素鋼板が熱影響を受け、珪素鋼板の絶縁が破壊される恐
れがあるという問題点があった。また、図2に示すよう
にロータバー3とコア1の珪素鋼板との間にはすき間g
が存在するためロータが剛性不足となり、回転中に珪素
鋼板が動き、動釣り合いがとれず振動発生の原因となる
という問題点があった。
【0007】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、珪素鋼板の絶縁を破壊するこ
となく、回転中にロータが振動を生ずる恐れもなく、し
かも鋳造欠陥が生ずることなく、少量生産にも適してい
るかご形回転子及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明のかご形回転子は、回転子溝にロータバー
を納め、その両端にエンドリングを設けたかご形回転子
において、前記ロータバーを導電性のパイプによって構
成し、該ロータバーを膨出させて外方に拡げることによ
って、該ロータバーと前記回転子溝及び前記エンドリン
グとを一体化することを特徴とするものである。また、
本発明のかご形回転子の製造方法は、回転子溝にロータ
バーを納め、その両端にエンドリングを設けたかご形回
転子の製造方法において、前記回転子溝及び前記エンド
リングに導電性パイプからなるロータバーを挿入し、そ
の後、該ロータバーを膨出させて外方に拡げることによ
つて、該ロータバーと前記回転子溝及び前記エンドリン
グとを一体化することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、ダイキ
ャストや遠心鋳造によって製作することがないため、鋳
造欠陥を生ずることなく、大量生産及び少量生産のいず
れにも適している。また、ロータバーとエンドリングの
間のロー付溶接が必要なくなるため、珪素鋼板の絶縁の
破壊を防ぐことが可能となる。しかも、エンドリングと
ロータバーの間の電気抵抗を溶接なしに微小にすること
が可能になる。また、エンドリングのスロットとロータ
バーの隙間がほとんどないために、必要な場合には、従
来不可能であった電子ビーム溶接やレーザビームによる
溶接を行うことができる。さらに、コアの珪素鋼板とエ
ンドリングとロータバーとを一体にすることができるた
め、モータロータ全体が剛体となり、ロータの回転中に
変形が微小で振動等の発生を防止できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るかご形回転子及びその製
造方法を図1を参照して説明する。
【0011】本発明のかご形回転子は、図1に示すよう
に珪素鋼板を積層したコア1と、コア1のスロット1S
内に挿入された銅パイプからなるロータバー5と、コア
1の両端に配設されたエンドリング4,4とからなって
いる。
【0012】前記ロータバー5の外周面は、コア1に形
成されたスロット1S及びエンドリング4に形成された
開口4aに密接して配設されている。
【0013】次に、図1に示すかご形回転子を製造する
工程を説明する。
【0014】コア1のスロット1S及びエンドリング4
の開口4aに、スロット1S及び開口4aより小さい寸
法を有した銅パイプからなるロータバー5を挿入する。
このとき、ロータバー5とコア1のスロット1S及びエ
ンドリング4の開口4aとの間には所定の隙間が存在す
る。
【0015】次に、ロータバー5に油圧を利用したバル
ジ加工を施し、ロータバー5を外方に膨出させて外形を
外側に拡げる。このとき、ロータバー5は、ロータバー
5の外周面がスロット1Sの内周面及び開口4aの内周
面に密接するまで拡げる。このロータバー5のバルジ加
工によって、コア1と、ロータバー5と、エンドリング
4とは一体化される。そして、ロータバー5の外周面と
スロット1Sの内周面及びエンドリング4の開口4aの
内周面とが緊密に密接するため、コア1の珪素鋼板及び
エンドリング4はロータバー5を媒介としてモータロー
タにしっかりと固定され、モータロータ全体の剛性が向
上する。
【0016】なお、ロータバー5のバルジ加工の後に、
ロータバー5とエンドリング4とを電子ビーム溶接又は
レーザビーム溶接によって溶接することもできる。本実
施例においては、エンドリング4の開口4aとロータバ
ー5の隙間がないために、従来不可能であった電子ビー
ム溶接又はレーザビーム溶接が可能となる。
【0017】本実施例では、パイプ状のロータバー5を
外方に拡げるためにロータバー5にバルジ加工を施した
が、エクスパンダ等の他の手段によってロータバーを外
方に拡げることもできる。
【0018】また、本実施例では、パイプ状のロータバ
ーとして銅パイプを例に挙げたが、導電性を有し、かつ
展延性を有する金属パイプであれば、他の材料を勿論使
用できる。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のかご形回転子及びその製造方法によれば以下に列挙す
る効果が得られる。 (1)ダイキャストや遠心鋳造によって製作することが
ないため、鋳造欠陥を生ずることなく、大量生産及び少
量生産のいずれにも適している。 (2)ロータバーとエンドリングの間のロー付溶接が必
要なくなるため、珪素鋼板の絶縁の破壊を防ぐことが可
能となる。しかも、エンドリングとロータバーの間の電
気抵抗を溶接なしに微小にすることが可能になる。ま
た、エンドリングのスロットとロータバーの隙間がほと
んどないために、必要な場合には、従来不可能であった
電子ビーム溶接やレーザビームによる溶接を行うことが
できる。この電子ビーム溶接やレーザビーム溶接では、
熱入力が最小限に抑えることができるため、珪素鋼板の
絶縁破壊を起こすことがない。 (3)コアの珪素鋼板とエンドリングとロータバーとを
一体にすることができるため、モータロータ全体が剛体
となり、ロータの回転中に変形が微小で振動等の発生を
防止できる。 (4)ロータバーにパイプを使用しているため、ロータ
バーを貫通する冷却用の流路ができ、モータの回転中に
モータ内の空気や他の流体に流れを与え、モータの冷却
が大いに促進する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るかご形回転子及びその製造方法の
一実施例を示す断面図。
【図2】従来のかご形回転子の製造方法を示す断面図。
【符号の説明】
1 コア IS スロット 4 エンドリング 5 ロータバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子溝にロータバーを納め、その両端
    にエンドリングを設けたかご形回転子において、前記ロ
    ータバーを導電性のパイプによって構成し、該ロータバ
    ーを膨出させて外方に拡げることによって、該ロータバ
    ーと前記回転子溝及び前記エンドリングとを一体化する
    ことを特徴とするかご形回転子。
  2. 【請求項2】 回転子溝にロータバーを納め、その両端
    にエンドリングを設けたかご形回転子の製造方法におい
    て、前記回転子溝及び前記エンドリングに導電性パイプ
    からなるロータバーを挿入し、その後、該ロータバーを
    膨出させて外方に拡げることによつて、該ロータバーと
    前記回転子溝及び前記エンドリングとを一体化すること
    を特徴とするかご形回転子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エンドリングと前記ロータバーとを
    一体化した後、該エンドリングと該ロータバーとを電子
    ビーム溶接又はレーザビーム溶接によって溶着すること
    を特徴とする請求項2記載のかご形回転子の製造方法。
JP3188088A 1991-07-02 1991-07-02 かご形回転子及びその製造方法 Pending JPH05115162A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7339303B2 (en) 2003-10-03 2008-03-04 Rolls-Royce Plc Electrical machine
JP2011078158A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Toshiba Corp かご形回転子及びその製造方法
JP2024057272A (ja) * 2022-10-12 2024-04-24 三菱重工業株式会社 鉄心ユニット、および、回転子

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59117448A (ja) * 1982-12-24 1984-07-06 Toshiba Corp かご形回転子の製造方法
JPS6351569B2 (ja) * 1981-02-27 1988-10-14 Anritsu Corp

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