JPH05115008A - 正規化係数計算装置 - Google Patents

正規化係数計算装置

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JPH05115008A
JPH05115008A JP27416691A JP27416691A JPH05115008A JP H05115008 A JPH05115008 A JP H05115008A JP 27416691 A JP27416691 A JP 27416691A JP 27416691 A JP27416691 A JP 27416691A JP H05115008 A JPH05115008 A JP H05115008A
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coefficient
normalization
orthogonal transformation
mean square
root mean
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Application number
JP27416691A
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English (en)
Inventor
Katsuya Oshima
勝也 大島
Shoji Yanaida
尚司 谷内田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像信号圧縮に際し必要となる直交変換係数の
正規化係数を簡単な構成で、且つ短時間に計算できるよ
うにする。 【構成】クラス分け部35は、ブロック毎に直交変換が
施された画像信号の直交変換係数K1に対し、ブロック
毎に交流成分の二乗平均を計算し、二乗平均の大きさに
より4つのクラスに分ける。クラス別平均値計算部31
〜34は、クラス別に交流成分の二乗平均値をそれぞれ
計算する。選択部25は、選択信号S1に応じて二乗平
均値K31〜K34を選択し、最適の二乗平均値K5を
送出する。正規化ファクタ演算部12は、最適二乗平均
値K5を関数f(x)により演算して正規化ファクタK
6を計算する。指数演算部13は、直交変換係数の各々
の量子化ビット数Kbおよび正規化ファクタK6を受
け、正規化ファクタに量子化ビット数に応じた指数を乗
算して正規化係数Knを演算し出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直交変換係数を正規化す
るための正規化係数を算出する正規化係数計算装置に関
し、特に直交変換を用いた画像信号圧縮符号化装置に適
用する正規化係数計算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の直交変換を用いた画像
信号圧縮符号化装置に使用される正規化係数計算装置の
一例を示すブロック図である。この正規化係数計算装置
に関しては、アイイーイーイー・トランザクションズ・
オン・コミュニケーションズ(IEEE Transa
ctions on Communication
s),COM−25巻,11号,1285頁〜1292
頁,1977年11月発行に記載のアダプティブ・コー
ディング・オブ・モノクローム・アンド・カラー・イメ
ージズ(Adaptive Coding of Mo
nochrome and Color Image
s)に述べられている。
【0003】本文献によれば、画像信号に直交変換を施
し、各直交変換係数を量子化して画像信号の圧縮符号化
を行う場合、量子化の際の量子化特性が標準偏差1のモ
デルをもとに設計されているため、直交変換係数を標準
偏差1に近づけるための正規化処理を行う必要があり、
この正規化を行うための正規化係数を計算する処理につ
いて述べている。
【0004】さて、図10において、ブロック化および
直交変換処理を施された画像信号の直交変換係数k1が
入力される。なお、この画像信号圧縮符号化処理では、
直交変換として離散コサイン変換を用いている。また、
外部から各ブロックの量子化ビット数kbが入力され
る。この量子化ビット数は、直交変換係数k1を用いて
画面毎に最適ビット割り当てを計算し、その結果得られ
た各ブロックの直交変換係数の量子化ビット数である。
【0005】まず、画面内分散計算部51は、直交変換
係数k1によりブロック内の各直交変換係数の画面内の
分散値を計算し、画面内分散値k2を1ビット量子化部
抽出部52へ出力する。1ビット量子化部抽出部52
は、画面内分散値k2および量子化ビット数kbを受
け、量子化ビット数kbが1ビット量子化と規定する領
域を画面内分散値k2から抽出し、1ビット量子化され
る直交変換係数の画面内分散値k3として最大値計算部
53へ出力する。最大値計算部53は、画面内分散値k
3の最大値を計算し、最大分散値k4として標準偏差計
算部54へ出力する。標準偏差計算部54は、最大分散
値k4の平方根を求めて標準偏差を計算し、正規化ファ
クタk5として指数演算部55へ出力する。
【0006】ここで、正規化ファクタk5が決定する
と、各ブロックの直交変換係数の正規化係数は量子化ビ
ット数kbにより一意に決めることができる。すなわ
ち、指数演算部55は、量子化ビット数kbに応じた指
数を正規化ファクタk5に乗じて正規化係数knを算出
する。この指数演算部55での演算処理は、ブロック内
のある直交変換係数の正規化係数をkn、同じ直交変換
係数の量子化ビット数をkb、正規化ファクタをkとす
ると、kn=k・2kb-1 である。この正規化係数kn
を使用して直交変換係数k1を正規化することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の正規化
係数計算装置では、直交変換係数から正規化係数を求め
るための処理が、画面内分散計算、1ビット量子化部抽
出、最大値計算、標準偏差計算、指数演算と多くの処理
が必要であり、このため装置の規模が大きくなり、また
処理時間が長いという問題点がある。したがって、この
正規化係数計算装置を用いた画像圧縮符号化装置は規模
が大きくなり、また画像処理時間も長くかかるという欠
点を有している。
【0008】本発明の目的は、構成が簡単で、計算処理
時間が短く、また直交変換係数に適合した正規化係数を
計算できる正規化係数計算装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の正規化係数
計算手段は、画面内の複数のブロック毎に直交変換が施
された画像信号の直交変換係数を正規化するための正規
化係数を算出する正規化係数計算装置において、前記直
交変換係数を受けこの直交変換係数の交流成分の二乗平
均値を算出する手段と、前記二乗平均値に対し予め定め
られた関数により演算を行って正規化ファクタを出力す
る手段と、前記正規化ファクタに対し外部から入力され
る前記直交変換係数の各々の量子化ビット数に応じた指
数を乗算して前記正規化係数を出力する手段とを備えて
いる。
【0010】また、第2の発明の正規化係数計算手段
は、画面内の複数のブロック毎に直交変換が施された画
像信号の直交変換係数を正規化するための正規化係数を
算出する正規化係数計算装置において、前記直交変換係
数を受けこの直交変換係数の交流成分の二乗平均値を算
出する手段と、前記二乗平均値に対し互いに異なる予め
定められた関数によりそれぞれ演算を行って複数の正規
化ファクタを出力する手段と、外部から入力される選択
信号に応じて前記複数の正規化ファクタの内一つを選択
し最適正規化ファクタとして出力する手段と、前記最適
正規化ファクタに対し外部から入力される前記直交変換
係数の各々の量子化ビット数に応じた指数を乗算して前
記正規化係数を出力する手段とを備えている。
【0011】また、第3の発明の正規化係数計算手段
は、画面内の複数のブロック毎に直交変換が施された画
像信号の直交変換係数を正規化するための正規化係数を
算出する正規化係数計算装置において、前記直交変換係
数を受け各ブロックの交流成分の大きさにより前記複数
のブロックを複数のクラスに分ける手段と、このクラス
分け手段によって分けられた前記直交変換係数に対し前
記複数のクラス毎に交流成分の二乗平均値をそれぞれ算
出する手段と、外部から入力される選択信号に応じて前
記複数のクラス毎の二乗平均値の内一つを選択し最適二
乗平均値として出力する手段と、前記最適二乗平均値に
対して予め定められた関数によりそれぞれ演算を行って
正規化ファクタを出力する手段と、この選択された正規
化ファクタに対して外部から入力される前記直交変換係
数の各々の量子化ビット数に応じた指数を乗算して前記
正規化係数を出力する手段とを備えている。
【0012】更に、第4の発明の正規化係数計算装置
は、画面内の複数のブロック毎に直交変換が施された画
像信号の直交変換係数を正規化するための正規化係数を
算出する正規化係数計算装置において、前記直交変換係
数を受け各ブロックの交流成分の大きさにより前記複数
のブロックを複数のクラスに分ける手段と、このクラス
分け手段によって分けられた前記直交変換係数に対し前
記複数のクラス毎に交流成分の二乗平均値をそれぞれ算
出する手段と、前記複数のクラス毎の二乗平均値に対し
クラス毎に予め定めた関数によりそれぞれ演算を行って
クラス毎に正規化ファクタを出力する手段と、外部から
入力される選択信号に応じて前記複数のクラス毎の正規
化ファクタの内一つを選択し出力する手段と、この選択
された正規化ファクタに対して外部から入力される前記
直交変換係数の各々の量子化ビット数に応じた指数を乗
算して前記正規化係数を出力する手段とを備えている。
【0013】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0014】図1は本発明の第1の実施例を示すブロッ
ク図であり、画面内平均値計算部11と、正規化ファク
タ演算部12と、指数演算部13とを備えている。
【0015】まず、画面内平均値計算部11は、ブロッ
ク化および直交変換された画像信号の直交変換係数K1
を受け、直交変換係数の交流成分の二乗平均値を計算す
る。
【0016】ところで、図3は、1ブロックが8画素×
8ラインからなる画面に対して直交変換を施した場合の
直交変換係数を示している。ここで、左上に位置する直
交変換係数k11はブロック内の画像信号の直流成分を
表し、ブロック内の他の直交変換係数(例えば直交変換
係数k12)は、それぞれブロック内の画像信号の異な
る周波数の交流成分を表している。画面内平均値計算部
11で行われる直交変換係数の交流成分の二乗平均値計
算は、ブロック内の交流成分を表す全ての直交変換係数
について二乗平均値を計算するものである。
【0017】正規化ファクタ演算部12は、画面内平均
値計算部11が算出した二乗平均値K2を受け、予め設
定された関数f(x)により演算を行って正規化ファク
タK3を出力す。ここで、関数f(x)は、図10に示
した従来例における、分散が1となる部分の最大値から
標準偏差を算出して求めた正規化ファクタとほぼ同等の
値となるように設定する。
【0018】指数演算部13は、正規化ファクタK3に
量子化ビット数Kbに応じた指数を乗じて正規化係数K
nを算出する。また指数演算部13で行われる演算は、
ブロック内のある直交変換係数の正規化係数をKn、同
じ直交変換係数の量子化ビット数をKb、正規化ファク
タをKとすると、 Kn=K・2Kb-1 …(1)である。
【0019】さて、図2は、図1に示した第1の実施例
の正規化係数計算装置を組み入れた画像信号圧縮符号化
装置の一例を示すブロック図である。
【0020】同図において、直交変換部1は、画像信号
に対してブロック化および直交変換処理を行う。ここで
ブロック化処理とは、例えば一画面を8画素×8ライン
の複数の小面積ブロックに分割する処理である。また直
交変換処理とは、例えばアダマール変換や離散コサイン
変換等の処理である。
【0021】直交変換部1から出力される直交変換係数
K1は、遅延部2およびビット割当部5、並びに正規化
係数計算装置10の画面内平均値計算部11にそれぞれ
入力する。
【0022】まず、ビット割当部5においては、直交変
換係数K1を基にして一画面毎にブロック内の各直交変
換係数の量子化ビット数Kbを決定して送出する。一般
に、画像信号のエネルギーは直流成分や低周波成分に集
中しているため、低周波成分を表す直交変換係数は大き
な値をもち、逆に高周波成分を表す直交変換係数は小さ
な値をもってる。そこで、例えば、直流成分や低周波成
分を表す直交変換係数には量子化ビット数を多く割り当
て、高周波成分を表す直交変換係数には量子化ビット数
を少なく割り当てる。具体的には、一画面内の全てのブ
ロックの各直交変換係数の分散値を計算し、その分散値
の大きさに応じたビット割り当てを行う等の処理が考え
られる。
【0023】図4は、このようにして決定されたブロッ
ク内の各直交変換係数へのビット割り当ての一例を示し
ている。ここで、ブロックの左上に位置する直交変換係
数は直流成分を表しており、量子化ビット数として11
ビットが割り当てられている。また、その他のブロック
内の右方向あるいは下方向に位置する直交変換係数は交
流成分を表しており、右方向あるいは下方向にいくにつ
れて、直交変換係数の量子化ビット数は少なくなってい
る。
【0024】さて、図2において、ビット割当部5が出
力する量子化ビット数Kbは、量子化部4および正規化
係数計算装置10の指数演算部13に入力する。一方、
画面内平均値計算部11では、直交変換係数K1を受
け、一画面内の全ての交流成分を表す直交変換係数の二
乗平均値K2を計算する。正規化ファクタ演算部12は
二乗平均値K2を受け、予め定められた関数f(x)に
より正規化ファクタK3=f(K2)を演算する。
【0025】ここで関数f(x)としては、図10に示
した従来例において、分散が1となる部分の最大値から
標準偏差を算出して求めた正規化ファクタとほぼ同等の
値となるなるように、予め設定する。例えば、 f(x)=ax+b(但しx<A),f(x)=c(但
しx≧A)…(2) のような関数を使う。ここで、a,b,c,Aは実験等
によって設定される定数である。
【0026】指数演算部13は、ビット割当部5から出
力される量子化ビット数Kbに応じた指数を正規化ファ
クタK3に乗じて正規化係数Knを算出し、正規化部3
へ送出する。
【0027】一方、遅延部2は、正規化係数計算装置1
0において正規化係数の計算が完了するまでの時間、直
交変換係数K1を遅延させる。従って、正規化部3に
は、直交変換係数K1および正規化係数Knが同じタイ
ミングで入力する。正規化部3は、直交変換係数K1を
正規化係数Knで除算して正規化を行う。量子化部4で
は、正規化された直交変換係数に対して、量子化ビット
数Kbにより量子化処理を行う。このようにして画像信
号を圧縮符号化して伝送路へ送出する。
【0028】図5は本発明の第2の実施例を示すブロッ
ク図であり、画面内平均値計算部11と、正規化ファク
タ演算部21〜24と、選択部25と、指数演算部13
とを備えている。ここで、画面内平均値計算部11およ
び指数演算部13は、図1に示した同一符号のものと同
じである。
【0029】画面内平均値計算部11は、ブロック化お
よび直交変換された画像信号の直交変換係数K1の交流
成分の二乗平均値を計算し、画面内二乗平均値K2とし
て正規化ファクタ演算部21〜24へそれぞれ送出す
る。正規化ファクタ演算部21〜24は、それぞれ異な
る関数f1(x)〜f4(x)により演算処理を行い、
それぞれ値が異なる正規化ファクタK21〜K24を出
力する。ここで、関数f1(x)〜f4(x)は、図1
0に示した従来例において、分散が1となる部分の最大
値から標準偏差を算出して求めた正規化ファクタとほぼ
同等の値となるなるように、予め設定する。
【0030】選択部25は、正規化ファクタK21〜K
24の内、最適な正規化ファクタを選択信号S1に応じ
て選択し、最適正規化ファクタK4として出力する。指
数演算部13は、最適正規化ファクタK4に量子化ビッ
ト数Kbに応じた指数を乗じて正規化係数Knを出力す
る。
【0031】さて、図6は、図5に示した第2の実施例
の正規化係数計算装置を組み入れた画像信号圧縮符号化
装置の一例を示すブロック図である。図2に示した画像
信号圧縮符号化装置と相違するところは、正規化係数計
算装置20の他、クラク分け部6およびビット割当部7
が設けられたことである。
【0032】クラス分け部6は、直交変換係数K1を受
け、交流成分を表す直交変換係数を用いて交流成分の大
きさを計算し、その大きさによってブロック毎にクラス
分けを行って選択信号S1を生成し、ビット割当部7お
よび正規化係数計算装置20の選択部25へ送出する。
クラス分けの方法としては、例えば、ブロック内の交流
成分を表す直交変換係数の二乗和をブロック毎に計算
し、その二乗和と、あるしきい値とを比較して大小を判
定して分類する方法がある。ここでは一例として、4種
類のクラスに分類しているが、複数種類であればよい。
【0033】また、ビット割当部7は、直交変換係数K
1および選択信号S1をもとに、一画面毎またはクラス
毎にブロック内の各直交変換係数の量子化ビット数を決
定する。この場合、画像信号のエネルギーは直流成分や
低周波成分に集中しているので、直流成分や低周波成分
を表す直交変換係数には量子化ビット数を多く割り当
て、高周波成分を表す直交変換係数には量子化ビット数
を少なく割り当てる。具体的には、例えば、一画面内の
ブロックの各直交変換係数の分散値をクラス毎に計算
し、その分散値の大きさに応じて、図4に示したような
ビット割り当てをクラス毎に行う。
【0034】ところで、この場合はクラス数が4種類あ
るので、一画面当りビット割り当て方法も4種類できる
ことになる。このように、クラス分け部6で分類された
クラスに従って、4種類の量子化ビット割り当て方法が
決められている場合は、それぞれの量子化ビット割り当
て方法に適した正規化係数によって正規化を行うことに
より、圧縮符号化効率を向上させることができる。
【0035】そこで、正規化係数計算装置20の正規化
ファクタ演算部21〜24には、各クラスに対応した関
数f1(x)〜f4(x)をそれぞれ設定する。例え
ば、 f1(x)=dx(但しx<B),f1(x)=e(但
しx≧B)、f2(x)=gx(但しx<C),f2
(x)=h(但しx≧C)、f3(x)=ix(但しx
<C),f3(x)=j(但しx≧C)、f4(x)=
mx(但しx<C),f4(x)=n(但しx≧C)
……(3) のような関数を設定する。ここで、d,e,g,h,
i,j,m,n,B,Cは実験等によって設定される定
数である。
【0036】選択部25は、各正規化ファクタ演算部2
1〜24により演算された正規化ファクタK21〜K2
4を受け、クラス分け部6が出力する選択信号S1に応
じて該当する正規化ファクタをブロック毎に選択し、最
適正規化ファクタK4として指数演算部13へ送出す
る。
【0037】なお、直交変換部1,遅延部2,正規化部
3および量子化部4については、図2に示したものと同
じであるので説明を省略する。
【0038】このようにすることにより、正規化係数の
計算処理が簡単になり、処理時間も少なくて済み、か
つ、量子化方法が適応化された画像信号圧縮符号化装置
にも適用可能な正規化係数計算装置を提供できる。
【0039】図7は本発明の第3の実施例を示すブロッ
ク図であり、クラス別平均値計算部31〜34と、クラ
ス分け部35と、選択部25と、正規化ファクタ演算部
12と、指数演算部13とを備えている。ここで、正規
化ファクタ演算部12と指数演算部13および選択部2
5は、図1および図5に示した同一符号のものと同じで
ある。
【0040】ここで、クラス分け部35は、ブロック化
および直交変換された画像信号の直交変換係数K1を受
け、一画面内の各ブロックの直交変換係数の交流成分の
大きさを比較して複数のクラスに分ける。この場合、例
えば、ブロック内の直交変換係数の交流成分の二乗和を
ブロック毎に計算し、その二乗和とあるしきい値とを比
較して大小の判別により分類する方法がある。ここで
は、一例として4つのクラスに分けるものとする。
【0041】クラス別平均値計算部31〜34は、クラ
ス分け部35においてクラス分けされたクラス(クラス
1〜クラス4)にそれぞれ対応して、各クラスのブロッ
ク内の直交変換係数の交流成分の二乗平均値をそれぞれ
計算し、二乗平均値K31〜K34を送出する。例え
ば、クラス1平均値計算部31で行われる直交変換係数
の交流成分の二乗平均値計算は、画面内における全ての
ブロックの内、クラス1とされたブロックの交流成分の
直交変換係数について二乗平均を計算し、二乗平均値K
31として送出する。
【0042】選択部25は、二乗平均値K31〜K34
を受け、選択信号S1に応じて選択して、最適な二乗平
均値K5として送出する。正規化ファクタ演算部12
は、最適二乗平均値K5を予め設定された関数f(x)
により演算して正規化ファクタK6を出力する。この場
合の関数f(x)としては、第1の実施例で示した式
(2)と同様な関数を使用する。指数演算部13は、正
規化ファクタK6に量子化ビット数Kbに応じた指数を
乗じ、正規化係数Knを出力する。
【0043】さて、図8は、図7に示した第3の実施例
の正規化係数計算装置を組み入んだ画像信号圧縮符号化
装置の一例を示すブロック図である。
【0044】直交変換部1から出力される直交変換係数
K1は、遅延部2およびビット割当部7、並びに正規化
係数計算装置30のクラス分け部35およびクラス別平
均値計算部31〜34へそれぞれ入力する。
【0045】ビット割当部7は、直交変換係数K1およ
び選択信号S1をもとに、一画面毎またはクラス毎にブ
ロック内の各直交変換係数の量子化ビット数Kbを決定
し、正規化係数計算装置30の指数演算部13および量
子化部4へ送出する。
【0046】なお、直交変換部1,遅延部2,正規化部
3および量子化部4については、図2に示したものと同
じであるので説明を省略する。
【0047】図9は本発明の第4の実施例を示すブロッ
ク図であり、クラス別平均値計算部31〜34と、クラ
ス分け部35と、クラス別正規化ファクタ演算部41〜
44と、選択部25と、指数演算部13とを備えてい
る。ここで、クラス別平均値計算部31〜34とクラス
分け部35、および選択部25と指数演算部13は、図
7に示した同一符号のものと同じである。また、図7に
示した正規化係数計算装置と相違するところは、クラス
別正規化ファクタ演算部41〜44が、クラス別平均値
計算部31〜34と選択部25との間に設けられたこと
である。さて、クラス別正規化ファクタ演算部41〜4
4は、クラス別平均値計算部31〜34から出力される
クラス毎のブロックの直交変換係数の交流成分の二乗平
均値K31〜K34をそれぞれ受け、関数f1(x)〜
f4(x)によりそれぞれ演算して、正規化ファクタK
41〜K44をそれぞれ出力する。なお、関数f1
(x)〜f4(x)は、例えば、第2の実施例で示した
式(3)と同様に設定する。
【0048】このように構成しても、同様な効果が得ら
れることは明らかである。
【0049】なお、上述した第1〜第4の実施例では、
ブロックの大きさとして8画素×8ラインとしたが、こ
の大きさに限定する必要はない。また、クラス分けは4
つとした場合について説明したが、このクラス数に限定
する必要はない。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、画
面内の複数のブロック毎に直交変換が施された画像信号
の直交変換係数の交流成分の二乗平均値を計算し、この
二乗平均値に対し予め定められた関数により演算を行っ
て正規化ファクタを算出し、この正規化ファクタに対し
て直交変換係数の各々の量子化ビット数に応じた指数を
乗算して正規化係数を計算することにより、簡単な構成
となり、装置規模を小さくすることができる。また、正
規化係数の計算時間も少なくて済むため、この正規化係
数計算装置を画像信号圧縮符号化装置に組み入れた場
合、構成が簡単となり処理時間が短いという特徴から、
動画信号のリアルタイム処理に適している。
【0051】また、二乗平均値に対し互いに異なる予め
定められた関数によりそれぞれ演算を行って複数の正規
化ファクタを算出し、選択信号に応じて複数の正規化フ
ァクタの内最適の正規化ファクタを選択して正規化係数
を計算することにより、符号化効率向上のための適応的
な量子化を行うことができるので、計算処理が簡単で処
理時間を短縮できるばかりでなく、量子化方法が適応化
された画像信号圧縮符号化装置にも適用可能となる。
【0052】更に、各ブロックの直交変換係数の交流成
分の大きさによりブロックを複数のクラスに分け、クラ
ス毎に交流成分の二乗平均値をそれぞれ計算し、選択信
号に応じてクラス毎の二乗平均値の内一つを選択し、こ
の選択した最適の二乗平均値に対して、予め定められた
関数によりそれぞれ演算を行って正規化ファクタを求め
ても、直交変換係数に適合して正規化係数を計算でき、
同様な効果が得られる。
【0053】また更に、クラス毎の二乗平均値に対し予
め定めた関数によりそれぞれ演算を行ってクラス毎に正
規化ファクタを算出し、最適の正規化ファクタを選択し
て正規化係数を計算しても同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示した第1の実施例の正規化係数計算装
置を組み入れた画像信号圧縮符号化装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図3】直交変換を施されたブロックの直交変換係数を
説明するための図である。
【図4】ブロックの直交変換係数への量子化ビット割り
当てを説明するための図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図6】図5に示した第2の実施例の正規化係数計算装
置を組み入れた画像信号圧縮符号化装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示すブロック図であ
る。
【図8】図7に示した第3の実施例の正規化係数計算装
置を組み入れた画像信号圧縮符号化装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図9】本発明の第4の実施例を示すブロック図であ
る。
【図10】従来の正規化係数計算装置の一例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
6,35 クラス分け部 5,7 ビット割当部 10,20,30,40 正規化係数計算装置 11 画面内平均値計算部 12,21〜24,41〜44 正規化ファクタ演算
部 13 指数演算部 25 選択部 31〜34 クラス別平均値計算部 K1 直交変換係数 K2,K31〜K34 二乗平均値 K3,K21〜K24,K6,K41〜K44 正規
化ファクタ K4 最適正規化ファクタ K5 最適二乗平均値 Kb 量子化ビット数 Kn 正規化係数 S1 選択信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面内の複数のブロック毎に直交変換が
    施された画像信号の直交変換係数を正規化するための正
    規化係数を算出する正規化係数計算装置において、前記
    直交変換係数を受けこの直交変換係数の交流成分の二乗
    平均値を算出する手段と、前記二乗平均値に対し予め定
    められた関数により演算を行って正規化ファクタを出力
    する手段と、前記正規化ファクタに対し外部から入力さ
    れる前記直交変換係数の各々の量子化ビット数に応じた
    指数を乗算して前記正規化係数を出力する手段とを備え
    ることを特徴とする正規化係数計算装置。
  2. 【請求項2】 画面内の複数のブロック毎に直交変換が
    施された画像信号の直交変換係数を正規化するための正
    規化係数を算出する正規化係数計算装置において、前記
    直交変換係数を受けこの直交変換係数の交流成分の二乗
    平均値を算出する手段と、前記二乗平均値に対し互いに
    異なる予め定められた関数によりそれぞれ演算を行って
    複数の正規化ファクタを出力する手段と、外部から入力
    される選択信号に応じて前記複数の正規化ファクタの内
    一つを選択し最適正規化ファクタとして出力する手段
    と、前記最適正規化ファクタに対し外部から入力される
    前記直交変換係数の各々の量子化ビット数に応じた指数
    を乗算して前記正規化係数を出力する手段とを備えたこ
    とを特徴とする正規化係数計算装置。
  3. 【請求項3】 画面内の複数のブロック毎に直交変換が
    施された画像信号の直交変換係数を正規化するための正
    規化係数を算出する正規化係数計算装置において、前記
    直交変換係数を受け各ブロックの交流成分の大きさによ
    り前記複数のブロックを複数のクラスに分ける手段と、
    このクラス分け手段によって分けられた前記直交変換係
    数に対し前記複数のクラス毎に交流成分の二乗平均値を
    それぞれ算出する手段と、外部から入力される選択信号
    に応じて前記複数のクラス毎の二乗平均値の内一つを選
    択し最適二乗平均値として出力する手段と、前記最適二
    乗平均値に対して予め定められた関数によりそれぞれ演
    算を行って正規化ファクタを出力する手段と、この選択
    された正規化ファクタに対して外部から入力される前記
    直交変換係数の各々の量子化ビット数に応じた指数を乗
    算して前記正規化係数を出力する手段とを備えたことを
    特徴とする正規化係数計算装置。
  4. 【請求項4】 画面内の複数のブロック毎に直交変換が
    施された画像信号の直交変換係数を正規化するための正
    規化係数を算出する正規化係数計算装置において、前記
    直交変換係数を受け各ブロックの交流成分の大きさによ
    り前記複数のブロックを複数のクラスに分ける手段と、
    このクラス分け手段によって分けられた前記直交変換係
    数に対し前記複数のクラス毎に交流成分の二乗平均値を
    それぞれ算出する手段と、前記複数のクラス毎の二乗平
    均値に対しクラス毎に予め定めた関数によりそれぞれ演
    算を行ってクラス毎に正規化ファクタを出力する手段
    と、外部から入力される選択信号に応じて前記複数のク
    ラス毎の正規化ファクタの内一つを選択し出力する手段
    と、この選択された正規化ファクタに対して外部から入
    力される前記直交変換係数の各々の量子化ビット数に応
    じた指数を乗算して前記正規化係数を出力する手段とを
    備えたことを特徴とする正規化係数計算装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0276385A (ja) * 1988-09-12 1990-03-15 Toshiba Corp 画像データ圧縮装置
JPH02132971A (ja) * 1988-11-14 1990-05-22 Casio Comput Co Ltd 適応的離散コサイン符号化方法
JPH02262786A (ja) * 1988-12-14 1990-10-25 Fuji Photo Film Co Ltd 画像信号圧縮符号化装置

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