JPH05114873A - ２重系コマンド切替方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号内に制御情報を内包するように信号伝送
路の１＋１双方向の２重化において、コマンド切替の処
理を、１＋１双方向２重化の構成に適合した簡易な方式
で実現する。 【構成】 切替コマンドで指定される切替優先順位ＳＩ
３と、現在の自側の切替状態ＳＩ１と、現在の対向側の
切替状態ＳＩ２から、自側の切替の可否の判定（手順１
２，１３）と実行（手順１４）を独自に行う。対向側へ
は切替を行った事を切替状態ＳＩ１とＯＩ１（系選択情
報）で伝える（手順１５）。対向側では、系選択情報が
変化した事から切替の処理を開始し（手順１１０）、同
様に切替の可否の判定と実行と系選択情報の変更（手順
１３０，１４０，１５０）を対向側で独自に行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は２重系コマンド切替方式
に関し、特に１＋１双方向の２重化で、制御情報を添付
された信号伝送路２重系のコマンド切替方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】１＋１双方向の２重化の場合、信号の２
重化は、図３のような構成となる。１本の信号を２分岐
して２重化して送信器３１で送信し、受信器３２を通し
て受信された２本の信号は、セレクタ（２：１のスイッ
チ）３３でどちらか１本を選択するようになっている。
これが双方向に構成される。

【０００３】セレクタ３３は、制御部３４によってどち
らの信号を選択するかを制御されている。コマンドによ
る切替命令は、外部から制御部３４に入り、セレクタ３
３を制御することで実現される。

【０００４】信号内には、外部に対してサービスを提供
する目的の主信号と信号を扱う装置の制御を行う制御情
報が含まれている。

【０００５】図４は、切替に使用される制御情報の流れ
を示したものである。

【０００６】切替制御情報には、 外部からのコマンド切替で指示されるＳＩ３ Ａ局からＢ局に信号を通じて流れるＳＩ１ Ｂ局からＡ局に信号を通じて流れるＳＩ２ セレクタ３３を制御し切替を実行するＳＣ１，ＳＣ２ 及びＳＩ１に添付して運用系が２本のうちどちらの系か
を示す系選択情報ＯＩ１がある。

【０００７】従来の２重系のコマンド切替方式は、図２
のフローチャートに示すように、外部からの切替コマン
ドの入力で開始され（手順１１）、そのコマンドの切替
優先順位を示すＳＩ３を、ＳＩ１へ代入し、ＯＩ１を変
更することで、Ａ局からＢ局へ制御情報ＳＩ１，ＯＩ１
を用いて命令され（手順２１）、それを受けたＢ局は
（手順２２）、自側の切替状態ＳＩ２と受け取ったＳＩ
１（＝ＳＩ３）の優先順位を比較し（手順２３）、ＳＩ
１の方が高ければ切替を実行し（手順２４）、Ａ局へ切
替た事を通知するためにＳＩ２に切替命令の優先順位を
入れ（手順２５）、ＳＩ１の方が低ければ切替は実行せ
ずＳＩ２の値は変化しない。Ａ局は、手順２１の切替命
令に対する結果として、ＳＩ２を受け取り、Ａ局の切替
状態ＳＩ１の優先順位と比較し（手順２６）、ＳＩ１の
方が高ければ切替を実行し（手順１４）、低ければ切替
は実行せず、ＳＩ１の元の切替状態に戻し（手順２１で
ＢＵに記憶している）、系選択情報ＯＩ１も元に戻す
（手順２７）。

【０００８】結局、Ａ局側で受けたコマンド（ＳＩ３）
から、ＳＩ１，ＯＩ１を用いて、Ｂ局側で先に切替を実
行させ、その結果をＳＩ２で見たうえで、Ａ局側も追従
して切替を実行する方式となっている。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の２重系のコマンド切替方式では、１＋１双方向の２
重化だけではなく、１：１，１：Ｎの片方向、双方向の
２重化も考慮したものであるため、１＋１双方向の２重
化のコマンド切替方式としては、 （１）信号の送信についてはもともと完全にて２重化さ
れているので、対向側の切替及びその結果確認を行わな
くても可能であるため不必要な処理を含んでいる。

【００１０】（２）自側と対向側の双方の処理シーケン
スが相互に関連して依存するため、異常シケーンスにな
った場合のタイムアウト処理や、元の状態に戻すための
処理などが必要となり処理が複雑化する。という非効率
な方式となっている。

【００１１】そこで、本発明の技術的課題、上記欠点に
鑑み、１＋１双方向の２重化構成に適合した簡易なコマ
ンド切替方式を提供することである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、１＋１
双方向で２重化された信号伝送路で、信号内に切替制御
情報が添付されている２重系コマンド切替方式におい
て、前記切替制御情報を、自側の切替状態を対向側へ通
知するための切替状態情報として使用して、対向側の切
替処理自体とは独立して、自側の切替処理を実行するよ
うにし、対向側の切替処理は、前記切替状態情報を対向
側が認識して追従して切替るようにしたことを特徴とす
る２重系コマント切替方式が得られる。

【００１３】また本発明によれば、１＋１双方向で２重
化された信号伝送路で、信号内に制御情報が添付されて
いる場合に、外部からの切替コマンドを受ける手順と、
自側及び対向側の現在の切替状態を確認し、前記切替コ
マンドの切替優先順位と比較する手順と、自側の切替状
態を実行する手順と、自側の切替状態を変更する手順
と、対向側の切替状態を認識する手順と、自側と対向側
の切替処理を各々独立して行う手順を設けることを特徴
とする２重系コマンド切替方式が得られる。

【００１４】

【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
説明する。

【００１５】図１は本発明の一実施例のフローチャート
である。

【００１６】コマンド切替は、切替コマンドの入力で開
始する（手順１１）。

【００１７】本方式では、自側（ここではＡ局側）を独
立して切替ることから切替を行ってよいかどうかを確認
するため、切替コマンドの切替優先順位ＳＩ３と、自側
の現在の切替状態ＳＩ１との比較（手順１２）、及び、
対向側の現在の切替状態ＳＩ２との比較（手順１３）を
行い、ＳＩ３の方が高ければ、切替を実行し（手順１
４）、自側の状態ＳＩ１をＳＩ３に変更し、系選択状態
ＯＩ１も変更し（手順１５）、終了する（手順１８）。

【００１８】ＳＩ３の方が低ければ、切替は行わず終了
する（手順１９）。

【００１９】以上でＡ局側の処理は終了する。

【００２０】Ｂ局側は、手順１５でＯＩ１が変更された
ことから、独自に対向側（Ａ局側）の切替が起こったこ
とを認識し（手順１１０）、自側の切替状態ＳＩ２と比
較し（手順１３０）。

【００２１】対向側のＳＩ１（＝ＳＩ３）の方が高けれ
ば切替を実行し（手順１４０）、系選択状態ＯＩ２を変
更し（手順１５０）、終了する（手順１８０）。

【００２２】ＳＩ１（＝ＳＩ３）の方が低ければ切替は
実行しないで終了する（手順１９０）。

【００２３】Ａ局とＢ局の各々の処理は、手順１５及び
手順１１０のＳＩ１とＯＩ１の送受によってつながって
いるだけであり、各々独立に動作する。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
（１）切替制御情報を自側の切替状態を通知するために
使用するものとし、（２）コマンド切替を受けた側とそ
れに対向する側とで各々独立に切替処理を行うようにし
たので、１＋１双方向の２重化構成に適合した、不要な
処理を含まない簡易な方法でコマンド切替処理を実現で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のフローチャートである。

【図２】従来の方式のフローチャートである。

【図３】１＋１双方向２重化の信号系の構成図である。

【図４】１＋１双方向２重化の切替制御情報の流れを示
す図である。

【符号の説明】

３１ 送信器 ３２ 受信器 ３３ セレクタ ３４ 制御部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １＋１双方向で２重化された信号伝送路
   で、信号内に切替制御情報が添付されている２重系コマ
   ンド切替方式において、 前記切替制御情報を、自側の切替状態を対向側へ通知す
   るための切替状態情報として使用して、対向側の切替処
   理自体とは独立して、自側の切替処理を実行するように
   し、 対向側の切替処理は、前記切替状態情報を対向側が認識
   して追従して切替るようにしたことを特徴とする２重系
   コマンド切替方式。
2. 【請求項２】 １＋１双方向で２重化された信号伝送路
   で、信号内に制御情報が添付されている場合に、外部か
   らの切替コマンドを受ける手順と、自側及び対向側の現
   在の切替状態を確認し、 前記切替コマンドの切替優先順位と比較する手順と、自
   側の切替状態を実行する手順と、 自側の切替状態を変更する手順と、 対向側の切替状態を認識する手順と、 自側と対向側の切替処理を各々独立して行う手順を設け
   ることを特徴とする２重系コマンド切替方式。