JPH05113294A - 復水装置における復水器中の真空度制御装置及び復水装置における復水器中の真空度制御方法 - Google Patents

復水装置における復水器中の真空度制御装置及び復水装置における復水器中の真空度制御方法

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JPH05113294A
JPH05113294A JP27239691A JP27239691A JPH05113294A JP H05113294 A JPH05113294 A JP H05113294A JP 27239691 A JP27239691 A JP 27239691A JP 27239691 A JP27239691 A JP 27239691A JP H05113294 A JPH05113294 A JP H05113294A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御対象を、復水器真空度の設定値到達時点
で、排ガス流量等から真空度等に切り替えて、省力化及
びプラント運転の安定化を図ることを目的とする。 【構成】 復水器3中の真空度が設定値に到達する前ま
では、排ガス処理装置中の排ガス流量等を制御対象とし
て空気抽出量調整弁9の開度調整を自動的に行なって排
ガス流量等を設定値に制御する手段と、復水器3中の真
空度が設定値に到達した時点で、制御対象を排ガス流量
等から復水器中の真空度等に切り替える切替手段と、復
水器3中の真空度が設定値に到達した後は、復水器3中
の真空度等を制御対象として空気抽出量調整弁9の開度
調整を自動的に行なって真空度等を設定値に制御する手
段とを備える。この結果、空気抽出量調整弁9の開度調
整の操作が簡単であり、また安定したプラント運転が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば原子力発電プラ
ントなどの復水装置において、復水器中の真空度を設定
値にまで上昇させると共に、その復水器中の真空度を設
定値に保つための制御装置及び制御方法に係り、特に省
力化、プラント運転の安定化を図ることができる復水装
置における復水器中の真空度の制御装置及び復水装置に
おける復水器中の真空度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば原子力発電プラントなどの復水装
置においては、蒸気タービンから排出された蒸気を復水
する復水器と、その復水器中から不凝縮ガス等の空気を
抽出して排ガス処理装置に送る空気抽出器と、その復水
器と空気抽出器との間に設け、前記復水器中からの空気
の抽出量を調整する空気抽出量調整弁とが設備されてい
る。かかる復水装置においては、空気抽出器を駆動させ
て復水器中から空気を抽出すると共に、空気抽出量調整
弁の開度を調整して復水器中からの空気抽出量を調整し
ながら、復水器中の真空度を設定値にまで上昇させると
共に、その復水器中の真空度を設定値に保つように、復
水器中の真空度が制御されている。従来、上述の復水装
置における復水器中の真空度の制御装置は、タービン起
動前においては、排ガス処理装置中の排ガスの流量等を
監視しながら、その排ガス流量等が設定値を越えないよ
うに、空気抽出量調整弁の開度調整を手動で操作して復
水器中からの空気抽出量を調整し、復水器中の真空度を
設定値まで上昇させる。また、タービン起動後において
は、復水器中の真空度等が設定値を挟んである幅に入る
ように、空気抽出量調整弁の開度調整を手動で操作して
復水器中からの空気抽出量を調整し、復水器中の真空度
を設定値に制御するものである。この種の復水器中の真
空度制御装置として関連するものには、例えば特公昭5
2−26320号公報に記載のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の復水器中の真空度制御装置は、タービン起動前におい
ては、排ガス流量が設定値を越えないように、空気抽出
量調整弁の開度調整を手動にて長時間に亘って断続的に
操作しなければならないものであるから、空気抽出量調
整弁の開度調整の操作が面倒である。また、上述のター
ビン起動前においては、復水器中の真空度を連続監視し
ていないので、復水器中が高真空度となる場合があり、
その場合タービン起動時には、復水器中の真空度が適切
な値になるまで空気抽出量調整弁を閉操作しなければな
らないなどの無駄な操作が必要である。さらに、上述の
従来の復水器中の真空度制御装置は、タービン起動後に
おいては、復水器中の真空度が規定値を挟んである幅に
入るように、空気抽出量調整弁の開度調整を手動にて操
作しなければならないものであるから、空気抽出量調整
弁の開度調整の操作が面倒であり、しかもプラント運転
が不安定であるなどの問題がある。すなわち、タービン
起動後、空気抽出量調整弁を一定開度のままにすると、
負荷上昇に伴い、復水器中の真空度が低下し、プラント
効率が低下するので、その都度空気抽出量調整弁を、復
水器中の真空度が適切な値になるまで、手動にて開操作
しなければならない。一方、タービン負荷降下時、その
負荷降下に伴い、復水器中の真空度が上昇し、タービン
軸振動が大となるので、その都度空気抽出量調整弁を、
復水器中の真空度が適切な値になるまで、手動にて閉操
作しなければならない。
【0004】本発明の目的は、省力化、プラント運転の
安定化を図ることができる復水装置における復水器中の
真空度制御装置及び復水装置における復水器中の真空度
制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、排ガス処理装置中の排ガス流量等を検
出する検出器と、その排ガス流量検出器からの出力信号
に基づく制御信号を空気抽出量調整弁に出力し、かつそ
の制御信号に基づいて空気抽出量調整弁の開度を調整し
て前記排ガス流量等を設定値に制御する手段と、復水器
中の真空度等を検出する検出器と、その真空度検出器か
らの出力信号に基づく制御信号を空気抽出量調整弁に出
力し、かつその制御信号に基づいて空気抽出量調整弁の
開度を調整して前記真空度等を設定値に制御する手段
と、復水器中の真空度等が設定値未満から設定値に到達
した時点で前記空気抽出量調整弁に出力する制御信号
を、前記排ガス流量制御手段の制御信号から前記真空度
制御手段の制御信号に切り替える切替手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明は、上記の構成により、復水器中の真空
度が0から設定値に到達する前までは、排ガス流量制御
手段からの制御信号が空気抽出量調整弁に出力され、そ
の制御信号に基づいて、空気抽出量調整弁の開度調整が
自動的に行なわれ、排ガス流量等が設定値に制御される
こととなる。この結果、空気抽出量調整弁の開度を手動
的に調整する従来の復水器中の真空度制御装置と比較し
て空気抽出量調整弁の開度調整の操作が簡単である。ま
た、本発明は、上記の構成により、復水器中の真空度が
設定値に到達すると、切替手段が作動して空気抽出量調
整弁に出力する制御信号が排ガス流量制御手段の制御信
号から真空度制御手段の制御信号に切り替わるので、上
述の復水器中の真空度が設定値に到達した以降は、真空
度制御手段からの制御信号が空気抽出量調整弁に出力さ
れ、その制御信号に基づいて空気抽出量調整弁の開度調
整が自動的に行なわれ、真空度等が設定値に制御される
こととなる。この結果、空気抽出量調整弁の開度を手動
的に調整する従来の復水器中の真空度制御装置と比較し
て空気抽出量調整弁の開度調整の操作が簡単であり、し
かも安定したプラント運転が得られる。さらに、本発明
は、上記の構成により、復水器中の真空度を連続して監
視しながら、復水器中の真空度を制御するので、タービ
ン起動時には復水器中の真空度が設定値に到達している
ように、復水器中の真空度を制御することができる。こ
の結果、タービン起動時に復水器中の真空度が適切な値
になるまで空気抽出量調整弁を閉操作する必要がある従
来の復水器中の真空度制御装置と比較して空気抽出量調
整弁の開度調整の操作に無駄がない。従って、本発明
は、省力化及びプラント運転の安定化を図ることができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の復水装置における復水器中の
真空度制御装置の実施例の内の6例を添付図面を参照し
て説明する。図1は本発明の復水装置における復水器中
の真空度制御装置の第1の実施例を示した系統図、図2
(A)は図1の実施例の場合における空気抽出量調整弁
の開度の変化を時間に対して示した説明図、図2(B)
は図1の実施例の場合における真空度制御系の比例積分
器の出力及び排ガス流量制御系の比例積分器の出力及び
低値選択器の出力の変化を時間に対して示した説明図、
図2(C)は図1の実施例の場合における排ガス流量の
変化を時間に対して示した説明図、図2(D)は図1の
実施例の場合における真空度及び負荷の変化を時間に対
して示した説明図である。図において、1は原子炉であ
る。この原子炉1は、主蒸気管100により、タービン
2に連結され、さらに復水器3に連結されている。一
方、前記原子炉1は駆動蒸気管6により、第1段空気抽
出器7と第2段空気抽出器8とにそれぞれ連結されてい
る。この駆動蒸気管6には、圧力調節弁4及び圧力調節
器5が配設されている。この圧力調節弁4と圧力調節器
5とは相互に連結されている。前記復水器3は、抽出空
気管10により、第1段空気抽出器7に連結され、さら
に第2段空気抽出器8に連結されている。この復水器3
と第1段空気抽出器7との間の抽出空気管10には、空
気抽出量調整弁9が配設されており、かつ第1段空気抽
出器7と第2段空気抽出器8との間の抽出空気管10に
は、空気抽出器復水器11が配設されている。前記第2
段空気抽出器8は、排ガス予熱器12と、再結合器13
と、排ガス復水器14と、排ガス脱湿塔15と、希ガス
ホールドアップ塔16と、排気筒17とが直列に配設さ
れた排ガス処理装置に連結されている。
【0008】図において、18は真空度検出器である。
この真空度検出器18は、前記復水器3に取り付けられ
ており、その復水器3中の真空度を検出し、その検出信
号を後述する加算器20に出力するものである。19は
前記復水器3中の真空度の値を設定する真空度設定器で
ある。20は加算器である。この加算器20には、前記
真空度検出器18と前記真空度設定器19と比例積分器
21とがそれぞれ連結されている。また、この比例積分
器21は、後述する低値選択器26を介して前記空気抽
出量調整弁9に連結されている。この真空度設定器19
及び加算器20及び比例積分器21は真空度制御手段を
構成する。上述の真空度検出器18からの出力信号と、
前記真空度設定器19からの真空度設定値とは、加算器
20にそれぞれ入力されて加算される。その加算された
信号は、比例積分器21に入力されて比例積分される。
その比例積分された信号は、制御信号として、低値選択
器26に入力され、さらにこの低値選択器26から空気
抽出量調整弁9に出力される。この制御信号に基づい
て、空気抽出量調整弁9の開度調整が自動的に行なわれ
て、前記復水器3中の真空度が設定値に制御されること
となる。
【0009】図において、22は排ガス流量検出器であ
る。この排ガス流量検出器22は、前記排ガス処理装
置、例えば排ガス復水器14と排ガス脱湿塔15との間
に取り付けられており、その排ガス処理装置中の排ガス
流量を検出し、その検出信号を後述する加算器24に出
力するものである。23は前記排ガス処理装置中の排ガ
ス流量の値を設定する排ガス流量設定器である。24は
加算器である。この加算器24には、前記排ガス流量検
出器22と前記排ガス流量設定器23と比例積分器25
とが連結されている。この比例積分器25は、後述する
低値選択器26を介して前記空気抽出量調整弁9に連結
されている。この排ガス流量設定器23及び加算器24
及び比例積分器25は排ガス流量制御手段を構成する。
上述の排ガス流量検出器22からの出力信号と、排ガス
流量設定器23からの排ガス流量設定値とは、加算器2
4にそれぞれ入力されて加算される。その加算された信
号は、加算器24から比例積分器25に入力されて比例
積分される。その比例積分された信号は、制御信号とし
て、低値選択器26に入力され、さらにこの低値選択器
26から空気抽出量調整弁9に出力される。この制御信
号に基づいて、空気抽出量調整弁9の開度調整が自動的
に行なわれて、前記排ガス処理装置中の排ガス流量が設
定値に一定に制御されることとなる。
【0010】図において、26は低値選択器である。こ
の低値選択器26には、前記真空度制御系の比例積分器
21と、前記排ガス流量制御系の比例積分器25と、前
記空気抽出調整弁9とがそれぞれ連結されている。この
低値選択器26は、前記真空度制御系の比例積分器21
から入力された制御信号の値と、排ガス流量制御系の比
例積分器25から入力された制御信号の値とを比較し
て、値の低い方の制御信号を前記空気抽出量調整弁9に
出力するものである。
【0011】以下、上述の本発明の第1の実施例の復水
装置における復水器中の真空度制御装置の作動について
図2を参照して説明する。なお、図2(A)中の実線は
本発明の装置による空気抽出量調整弁9の開度、図2
(A)中の破線は従来の装置による空気抽出量調整弁の
開度、図2(B)中の実線は排ガス流量制御系の比例積
分器25の出力、図2(B)中の一点鎖線は真空度制御
系の比例積分器21の出力、図2(B)中の二点鎖線は
低値選択器26の出力、図2(C)中の実線は本発明の
装置による排ガス流量、図2(C)中の破線は従来の装
置による排ガス流量、図2(D)中の実線は本発明の装
置による真空度、図2(D)中の破線は従来の装置によ
る真空度、図2(D)中一点鎖線は負荷をそれぞれ示
す。まず、第1段空気抽出器7及び第2段空気抽出器8
を起動させる。この空気抽出器7及び8の起動直後、す
なわち真空度上昇開始直後は、復水器3中の真空度が
“0”なので、真空度設定器19の真空度設定値を例え
ば760mmHgに対して722mmHgに設定する
と、真空度制御系の加算器20の出力は+722/76
0×100%となり、真空度制御系の比例積分器21の
出力はほぼ100%となっている。一方、排ガス処理装
置中の排ガス流量は、空気抽出量調整弁9の開度を一定
にすると、復水器3が低真空度ほど大である特性を持っ
ているので、排ガス流量制御系の比例積分器25の出力
は低い値となっている。従って、低値選択器26から出
力される制御信号は排ガス流量制御系の比例積分器25
から出力される制御信号となり、この制御信号に基づい
て空気抽出量調整弁9の開度が自動的に調整されて、排
ガス処理装置中の排ガス流量が設定値に制御されること
となる(図2中のAの空気抽出起動点からBの真空度設
定値到達点までを参照)。このように、復水器3中の真
空度が0から設定値に到達する前までは、排ガス流量制
御手段からの制御信号が空気抽出量調整弁9に出力さ
れ、その制御信号に基づいて、空気抽出量調整弁9の開
度調整が自動的に行なわれ、排ガス流量等が一定に制御
されることとなる。この結果、空気抽出量調整弁の開度
を手動的に調整する従来の復水器中の真空度制御装置と
比較して空気抽出量調整弁の開度調整の操作が簡単であ
る。
【0012】上述の排ガス流量制御により、一定時間、
排ガス処理装置中の排ガス流量は、設定値に一定に制御
されているが、復水器3から空気が抽出されているの
で、復水器3中の真空度が上昇する(図2中のAの空気
抽出起動点からBの真空度規定値到達点までを参照)。
復水器3中の真空度が設定値に到達すると、排ガス流量
制御系の比例積分器25の出力信号の値と真空度制御系
の比例積分器21の出力信号の値とは、等しくなる(図
2中のBの真空度規定値到達点を参照)。上述の状態が
続くと、排ガス流量は大幅に減少するので、排ガス流量
制御系の比例積分器25の出力が大幅に増大し、排ガス
流量制御系の比例積分器25の制御信号の値が真空度制
御系の比例積分器21の制御信号の値より小となる。こ
の結果、低値選択器26から出力される制御信号は、真
空度制御系の比例積分器21から出力される制御信号と
なり、この制御信号に基づいて空気抽出量調整弁9の開
度が調整されて、復水器3中の真空度が設定値に制御さ
れることとなる(図2中のBの真空度規定値到達点以降
を参照)。このように、復水器3中の真空度が設定値に
到達すると、低値選択器26が作動して空気抽出量調整
弁9に出力する制御信号が排ガス流量制御手段の制御信
号から真空度制御手段の制御信号に切り替わるので、上
述の復水器3中の真空度が設定値に到達した後は、真空
度制御手段からの制御信号が空気抽出量調整弁9に出力
され、その制御信号に基づいて空気抽出量調整弁9の開
度調整が自動的に行なわれ、真空度等が一定に制御され
ることとなる。この結果、空気抽出量調整弁の開度を手
動的に調整する従来の復水器中の真空度制御装置と比較
して空気抽出量調整弁の開度調整の操作が簡単である。
しかも、安定したプラント運転が得られる。
【0013】上述のように、復水器3中の真空度が設定
値に到達した後は、制御対象が排ガス流量制御から真空
度制御に切り替わる。その復水器3中の真空度が設定値
に到達した以降において、タービンの負荷上昇に伴い、
真空度は設定値から多少変化するものの、排ガス流量は
設定値より十分に小さいので、負荷上昇から定格出力ま
での間においては、真空度が設定値に一定に制御される
こととなる(図2中のCのタービン起動点乃至Dの定格
出力点を参照)。このように、復水器3中の真空度を連
続して監視しながら、復水器3中の真空度を制御するの
で、タービン起動時には復水器3中の真空度が設定値に
到達しているように、復水器3中の真空度を制御するこ
とができる。この結果、タービン起動時に復水器中の真
空度が適切な値になるまで空気抽出量調整弁を閉操作す
る必要がある従来の復水器中の真空度制御装置と比較し
て空気抽出量調整弁の開度調整の操作に無駄がない。
【0014】図3は本発明の復水装置における復水器中
の真空度制御装置の第2の実施例を示した系統図であ
る。図中、図1と同符号は同一のものを示す。図におい
て、27は真空度検出器18の出力側に設けたモニタス
イッチである。このモニタスイッチ27は、復水器3中
の真空度が設定値に到達すると、それを検出してその検
出信号を後述する切替スイッチ28に出力するものであ
る。28は切替スイッチである。この切替スイッチ28
には、前記真空度制御系の比例積分器21と、前記排ガ
ス流量制御系の比例積分器25と、前記モニタスイッチ
27と、前記空気抽出量調整弁9とがそれぞれ連結され
ている。この切替スイッチ28は、復水器3中の真空度
が設定値未満のとき、接点a−cがONの状態にあり、
前記排ガス流量制御系の比例積分器25から出力された
制御信号を空気抽出量調整弁9に出力し、また復水器3
中の真空度が設定値に到達したとき、前記モニタスイッ
チ27からの出力信号により、接点a−cから接点b−
cに切り替わり接点b−cがONの状態となり、前記真
空度制御系の比例積分器21から出力された制御信号を
空気抽出量調整弁9に出力するものである。この実施例
における復水器中の真空度制御装置は、以上の如き構成
からなるので、復水器3中の真空度が上昇開始から設定
値に到達するまでの間においては、切替スイッチ28の
接点a−cがONの状態にあり、前記排ガス流量制御系
の比例積分器25から出力される制御信号が空気抽出量
調整弁9に出力されるので、その排ガス流量制御手段の
制御信号に基づいて、空気抽出量調整弁9の開度調整が
自動的に行なわれ、排ガス処理装置中の排ガス流量が設
定値に制御されることとなる。また、復水器3中の真空
度が設定値に到達したとき、前記モニタスイッチ27か
らの出力信号により、切替スイッチ28において接点a
−cから接点b−cに切り替わり接点b−cがONの状
態となり、前記真空度制御系の比例積分器21から出力
された制御信号が空気抽出量調整弁9に出力されるの
で、復水器3中の真空度が設定値に到達した以降は、真
空度制御手段の制御信号に基づいて、空気抽出量調整弁
9の開度調整が自動的に行なわれ、復水器3中の真空度
が真空度制御手段により設定値に制御されることとな
る。このように、この実施例におけるものは上述の第1
の実施例のものと同様の作用効果を達成することができ
る。
【0015】図4は本発明の復水装置における復水器中
の真空度制御装置の第3の実施例を示した系統図であ
る。図中、図1と同符号は同一のものを示す。図におい
て、29は排ガス流量を設定値に制御するための排ガス
流量系の所要弁開度演算器である。この所要弁開度演算
器29には、排ガス流量検出器22と、排ガス流量設定
器23と、真空度検出器18と、空気抽出量調整弁9に
設け、その空気抽出量調整弁9の現状の開度を検出する
弁開度検出器32と、低値選択器26とがそれぞれ連結
されている。この所要弁開度演算器29は、前記排ガス
流量検出器22からの出力信号と、排ガス流量設定器2
3からの出力信号と、真空度検出器18からの出力信号
と、弁開度検出器32からの出力信号とをそれぞれ入力
して、現状の復水器3中の真空度と、排ガス流量と、空
気抽出量調整弁9の開度とから、一定時間後の排ガス流
量を演算し、一方現状の排ガス流量と排ガス流量の設定
値とを比較して、その偏差値に基づいて上述の一定時間
後の排ガス流量に対応する一定時間後の空気抽出量調整
弁9の所要開度、すなわち排ガス流量を設定値に制御す
るための所要開度を求め、それを制御信号として低値選
択器26に出力するものである。31は真空度を設定値
に制御するための真空度系の所要弁開度演算器である。
この所要弁開度演算器31には、真空度検出器18と、
真空度設定器19と、一定時間後のタービン負荷を得る
ためのタービン負荷スケジュール設定器30と、タービ
ン2に設け、そのタービンの現状の負荷を検出するター
ビン負荷検出器39と、弁開度検出器32と、低値選択
器26とがそれぞれ連結されている。この所要弁開度演
算器31は、前記真空度検出器18からの出力信号と、
真空度設定器19からの出力信号と、タービン負荷スケ
ジュール設定器30からの出力信号と、タービン負荷検
出器39からの出力信号と、弁開度検出器32からの出
力信号とをそれぞれ入力して、一定時間後のタービン負
荷と、現状のタービン負荷と、現状の復水器3中の真空
度と、現状の空気抽出量調整弁9の開度とから、一定時
間後の真空度を演算し、一方現状の真空度と真空度の設
定値とを比較して、その偏差値に基づいて上述の一定時
間後の真空度に対応する一定時間後の空気抽出量調整弁
9の所要開度、すなわち真空度を設定値に制御するため
の所要開度を求め、それを制御信号として低値選択器2
6に出力するものである。
【0016】この実施例における復水器中の真空度制御
装置は、以上の如き構成からなるので、上述の第1の実
施例のものと同様に、復水器3中の真空度が上昇開始か
ら設定値に到達するまでの間においては、排ガス流量系
の所要弁開度演算器29からの出力が真空度系の所要弁
開度演算器31からの出力より小さく、また復水器3中
の真空度が設定値に到達すると、排ガス流量系の所要弁
開度演算器29からの出力と真空度系の所要弁開度演算
器31からの出力とが等しくなり、さらに復水器3中の
真空度が設定値に到達した以降においては、真空度系の
所要弁開度演算器31からの出力が排ガス流量系の所要
弁開度演算器29からの出力より小さくなる。この結
果、低値選択器26により、復水器3中の真空度が上昇
開始から設定値に到達するまでの間においては、排ガス
流量制御系の所要弁開度演算器29からの制御信号が空
気抽出量調整弁9に出力され、排ガス処理装置中の排ガ
ス流量が設定値に制御されることとなる。また、復水器
3中の真空度が設定値に到達した以降においては、真空
度制御系の所要弁開度演算器31からの制御信号が空気
抽出量調整弁9に出力され、復水器3中の真空度が設定
値に制御されることとなる。このように、復水器3中の
真空度が設定値に到達した時点で、制御対象を排ガス流
量制御から真空度制御に切り替わるので、上述の第1の
実施例のものと同様の作用効果を達成することができ
る。
【0017】図5は本発明の復水装置における復水器中
の真空度制御装置の第4の実施例を示した系統図であ
る。図中、図1と同符号は同一のものを示す。図におい
て、45は排ガス流量検出器22と加算器24との間に
設けた排ガス流量変化率演算器である。この排ガス流量
変化率演算器45は、補正用の第1加算器47が連結さ
れている。この第1加算器47には、変化率設定器46
と補正用の比例積分器48とがそれぞれ連結されてい
る。この比例積分器48には、排ガス流量系の比例積分
器25と低値選択器26との間に設けた補正用の第2加
算器49が連結されている。この実施例における復水器
中の真空度制御装置は、以上の如き構成からなるので、
上述の第1の実施例のものと同様に、復水器3中の真空
度が上昇開始から設定値に到達するまでの間において
は、排ガス流量系の比例積分器25からの制御信号が空
気抽出量調整弁9に出力され、排ガス処理装置中の排ガ
ス流量が設定値に制御されることとなる。また、復水器
3中の真空度が設定値に到達した以降においては、真空
度制御系の比例積分器21からの制御信号が空気抽出量
調整弁9に出力され、復水器3中の真空度が設定値に制
御されることとなる。このように、復水器3中の真空度
が設定値に到達した時点で、制御対象を排ガス流量制御
から真空度制御に切り替わるので、上述の第1の実施例
のものと同様の作用効果を達成することができる。特
に、この実施例においては、排ガス流量の変化を補正す
る手段を設けたので、真空度が上昇開始から設定値に到
達するまでの間において、排ガス流量の一定の設定値制
御が行なわれているのにも拘らず、排ガス流量が変化し
た場合は、その変化を検知して制御信号を補正して排ガ
ス流量を一定の設定値に制御するように補正動作が行な
われる。すなわち、変化率演算器45において、上述の
排ガス流量の変化が捕えられて、かつその変化率が演算
されて第1加算器47に出力される。この第1加算器4
7において、前記変化率演算器45からの出力と、変化
率設定器46からの出力とが比較されて、その偏差値が
補正用の比例積分器48に出力される。この比例積分器
48において、上述の偏差値に基づいて補正値が演算さ
れて、第2加算器49に出力される。この第2加算器4
9において、比例積分器48からの出力と、排ガス流量
系の比例積分器25からの出力とが加算されて、低値選
択器26に出力される。この結果、排ガス流量の変化が
補正されることとなる。
【0018】図6は本発明の復水装置における復水器中
の真空度制御装置の第5の実施例を示した系統図であ
る。図中、図1と同符号は同一のものを示す。図におい
て、38は真空度検出器18と加算器20との間に設け
た真空度変化率演算器である。この真空度変化率演算器
38には、補正用の第1加算器35が連結されている。
この第1加算器35には、変化率設定器34と補正用の
比例積分器36とがそれぞれ連結されている。この比例
積分器36には、真空度系の比例積分器21と低値選択
器26との間に設けた補正用の第2加算器37が連結さ
れている。この実施例における復水器中の真空度制御装
置は、以上の如き構成からなるので、上述の第1の実施
例のものと同様に、復水器3中の真空度が上昇開始から
設定値に到達するまでの間においては、排ガス流量系の
比例積分器25からの制御信号が空気抽出量調整弁9に
出力され、排ガス処理装置中の排ガス流量が設定値に制
御されることとなる。また、復水器3中の真空度が設定
値に到達した以降においては、真空度制御系の比例積分
器21からの制御信号が空気抽出量調整弁9に出力さ
れ、復水器3中の真空度が設定値に制御されることとな
る。このように、復水器3中の真空度が設定値に到達し
た時点で、制御対象を排ガス流量制御から真空度制御に
切り替わるので、上述の第1の実施例のものと同様の作
用効果を達成することができる。特に、この実施例にお
いては、真空度変化を補正する手段を設けたので、真空
度が設定値に到達した以降において、真空度の一定の設
定値制御が行なわれているのにも拘らず、真空度が変化
した場合は、その変化を検知して制御信号を補正して真
空度を一定の設定値に制御するように補正動作が行なわ
れる。すなわち、変化率演算器33において、上述の変
化が捕えられて、かつその変化率が演算されて第1加算
器35に出力される。この第1加算器35において、前
記変化率演算器33からの出力と、変化率設定器34か
らの出力とが比較され、その偏差値が補正用の比例積分
器36に出力される。この比例積分器36において、上
述の偏差値に基づいて補正値が演算されて、第2加算器
37に出力される。この第2加算器37において、前記
比例積分器36からの出力と、真空度系の比例積分器2
1からの出力とが加算されて、低値選択器26に出力さ
れる。この結果、真空度の変化が補正されることとな
る。
【0019】図7は本発明の復水装置における復水器中
の真空度制御装置の第6の実施例を示した系統図、図8
(A)は図7の実施例の場合における空気抽出量調整弁
の開度の変化を時間に対して示した説明図、図8(B)
は図7の実施例の場合における真空度制御系の比例積分
器の出力及び排ガス流量制御系の比例積分器の出力及び
低値選択器の出力の変化を時間に対して示した説明図、
図8(C)は図7の実施例の場合における排ガス流量の
変化を時間に対して示した説明図、図8(D)は図7の
実施例の場合における真空度及び負荷の変化を時間に対
して示した説明図である。なお、図8(A),(B),
(C),(D)中の線は図2(A),(B),(C),
(D)中の線と同一のものを示す。図中、図1及び図2
と同符号は同一のものを示す。図において、38は排ガ
ス流量検出器22と加算器24との間に設けた排ガス流
量用のモニタースイッチである。このモニタースイッチ
38の接点44は、後述する信号発生器40と低値選択
器26との間に設けられている。41は真空度検出器1
8と加算器20との間に設けた真空度用のモニタースイ
ッチである。このモニタースイッチ41の接点43は、
後述する信号発生器42と低値選択器26との間に設け
られている。前記モニタースイッチ38又は41は、排
ガス流量又は真空度が予め設定された異常値を越える
と、それを検知して前記接点44又は43をONさせる
ものである。前記信号発生器40及び42は、前記モニ
タースイッチ38及び41の接点44及び43がONと
なったとき、予め設定された空気抽出量調整弁9の開度
に相当する開度絞り信号を低値選択器26にそれぞれ出
力するものである。この実施例における復水器中の真空
度制御装置は、以上の如き構成からなるので、上述の第
1の実施例のものと同様に、復水器3中の真空度が上昇
開始から設定値に到達するまでの間においては、排ガス
流量系の比例積分器25からの制御信号が空気抽出量調
整弁9に出力され、排ガス処理装置中の排ガス流量が設
定値に制御されることとなる。また、復水器3中の真空
度が設定値に到達した以降においては、真空度制御系の
比例積分器21からの制御信号が空気抽出量調整弁9に
出力され、復水器3中の真空度が設定値に制御されるこ
ととなる。このように、復水器3中の真空度が設定値に
到達した時点で、制御対象を排ガス流量制御から真空度
制御に切り替わるので、上述の第1の実施例のものと同
様の作用効果を達成することができる。特に、この実施
例においては、排ガス流量異常検知手段及び真空度異常
検知手段を設けたものであるから、排ガス流量又は真空
度において異常が発生すると、排ガス流量異常検知手段
又は真空度異常検知手段が作動して、上述の異常を取り
除いて事故を未然に防ぐことができる。すなわち、排ガ
ス流量制御中において、排ガス流量が予め設定した異常
値を越えると、モニタースイッチ38がその異常を検知
してその接点44がONとなり、信号発生器40から開
度絞り信号が低値選択器26に出力され、その結果空気
抽出量調整弁9の開度が予め設定された開度まで絞り込
まれ、上述の異常が取り除かれる(図8中の点E乃至点
Fを参照)。また、真空度制御中において、真空度が予
め設定した異常値を越えると、モニタースイッチ41が
その異常を検知してその接点43がONとなり、信号発
生器42から開度絞り信号が低値選択器26に出力さ
れ、その結果空気抽出量調整弁9の開度が予め設定され
た開度まで絞り込まれ、上述の異常が取り除かれる(図
8中の点G乃至点Hを参照)。
【0020】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の真空
度制御装置は、復水器中の真空度が0から設定値に到達
する前までは、排ガス流量制御手段の制御信号に基づい
て、空気抽出量調整弁の開度調整を自動的に行なって、
排ガス流量等を設定値に制御するものであるから、空気
抽出量調整弁の開度を手動的に調整する従来の復水器中
の真空度制御装置と比較して空気抽出量調整弁の開度調
整の操作が簡単である。また、本発明は、復水器中の真
空度が設定値に到達すると、切替手段が作動して空気抽
出量調整弁に出力する制御信号が排ガス流量制御手段の
制御信号から真空度制御手段の制御信号に切り替わるの
で、上述の復水器中の真空度が設定値に到達した以降
は、真空度制御手段の制御信号に基づいて空気抽出量調
整弁の開度調整を自動的に行なって、真空度等を設定値
に制御するものであるから、空気抽出量調整弁の開度を
手動的に調整する従来の復水器中の真空度制御装置と比
較して空気抽出量調整弁の開度調整の操作が簡単であ
り、しかも安定したプラント運転が得られる。さらに、
本発明は、復水器中の真空度を連続して監視しながら、
復水器中の真空度を制御するので、タービン起動時には
復水器中の真空度が設定値に到達しているように、復水
器中の真空度を制御することができる。この結果、ター
ビン起動時に復水器中の真空度が適切な値になるまで空
気抽出量調整弁を閉操作する必要がある従来の復水器中
の真空度制御装置と比較して空気抽出量調整弁の開度調
整の操作に無駄がない。従って、本発明は、省力化及び
プラント運転の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の復水装置における復水器中の真空度制
御装置の第1の実施例を示した系統図である。
【図2】(A)は図1の実施例の場合における空気抽出
量調整弁の開度の変化を時間に対して示した説明図、
(B)は図1の実施例の場合における真空度制御系の比
例積分器の出力及び排ガス流量制御系の比例積分器の出
力及び低値選択器の出力の変化を時間に対して示した説
明図、(C)は図1の実施例の場合における排ガス流量
の変化を時間に対して示した説明図、(D)は図1の実
施例の場合における真空度及び負荷の変化を時間に対し
て示した説明図である。
【図3】本発明の復水装置における復水器中の真空度制
御装置の第2の実施例を示した系統図である。
【図4】本発明の復水装置における復水器中の真空度制
御装置の第3の実施例を示した系統図である。
【図5】本発明の復水装置における復水器中の真空度制
御装置の第4の実施例を示した系統図である。
【図6】本発明の復水装置における復水器中の真空度制
御装置の第5の実施例を示した系統図である。
【図7】本発明の復水装置における復水器中の真空度制
御装置の第6の実施例を示した系統図である。
【図8】(A)は図7の実施例の場合における空気抽出
量調整弁の開度の変化を時間に対して示した説明図、
(B)は図7の実施例の場合における真空度制御系の比
例積分器の出力及び排ガス流量制御系の比例積分器の出
力及び低値選択器の出力の変化を時間に対して示した説
明図、(C)は図7の実施例の場合における排ガス流量
の変化を時間に対して示した説明図、(D)は図7の実
施例の場合における真空度及び負荷の変化を時間に対し
て示した説明図である。
【符号の説明】
1…原子炉、2…タービン、3…復水器、4…圧力調整
弁、5…圧力調整器、6…駆動蒸気管、7…第1段空気
抽出器、8…第2段空気抽出器、9…空気抽出量調整
弁、10…空気抽出管、11…空気抽出復水器、12…
排ガス予熱器、13…再結合器、14…排ガス復水器、
15…排ガス脱湿塔、16…希ガスホールドアップ塔、
17…排気塔、18…真空度検出器、19…真空度設定
器、20…加算器、21…比例積分器、22…排ガス流
量検出器、23…排ガス流量設定器、24…加算器、2
5…比例積分器、26…低値選択器、27…モニタース
イッチ、28…切替スイッチ、29…所要弁開度演算
器、30…タービン負荷スケジュール設定器、31…所
要弁開度演算器、32…所要弁開度検出器、33…変化
率演算器、34…変化率設定器、35…第1加算器、3
6…比例積分器、37…第2加算器、38…モニタース
イッチ、39…タービン負荷検出器、40…信号発生
器、41…モニタースイッチ、42…信号発生器、43
…接点、44…接点、45…変化率演算器、46…変化
率設定器、47…第1加算器、48…比例積分器、49
…第2加算器、100…主蒸気管。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気タービンから排出された蒸気を復水
    する復水器と、その復水器から空気を抽出して下流側の
    排ガス処理装置に送る空気抽出器と、その復水器と空気
    抽出器との間に設け、前記復水器からの空気の抽出量を
    調整する空気抽出量調整弁とを備えた復水装置におい
    て、 前記排ガス処理装置中を流通する排ガス流量等を検出す
    る検出器と、 その排ガス流量検出器からの出力信号に基づく制御信号
    を前記空気抽出量調整弁に出力し、その制御信号に基づ
    いて空気抽出量調整弁の開度を調整して前記排ガス流量
    等を設定値に制御する手段と、 前記復水器中の真空度等を検出する検出器と、 その真空度検出器からの出力信号に基づく制御信号を前
    記空気抽出量調整弁に出力し、その制御信号に基づいて
    空気抽出量調整弁の開度を調整して前記真空度等を設定
    値に制御する手段と、 前記復水器中の真空度等が設定値未満から設定値に到達
    した時点で前記空気抽出量調整弁に出力する制御信号を
    前記排ガス流量制御手段の制御信号から前記真空度制御
    手段の制御信号に切り替える切替手段とを備えたことを
    特徴とする復水装置における復水器中の真空度制御装
    置。
  2. 【請求項2】 切替手段としては、排ガス流量制御手段
    及び真空度制御手段と空気抽出量調整弁との間に設け、
    排ガス流量制御手段の制御信号と真空度制御手段の制御
    信号とをそれぞれ入力し、その両制御手段の制御信号の
    うち、値の低い方の制御信号を空気抽出量調整弁に出力
    する低値選択器であることを特徴とする請求項1に記載
    の復水装置における復水器中の真空度制御装置。
  3. 【請求項3】 切替手段としては、復水器中の真空度が
    設定値未満から設定値に到達したことを検出する検出器
    と、排ガス流量制御手段及び真空度制御手段と空気抽出
    量調整弁との間に設け、前記真空度設定値到達検出器か
    らの出力信号により、空気抽出量調整弁に出力する制御
    信号を、排ガス流量制御手段の制御信号から真空度制御
    手段の制御信号に切り替える手段とからなることを特徴
    とする請求項1に記載の復水装置における復水器中の真
    空度制御装置。
  4. 【請求項4】 排ガス流量制御手段としては、排ガス流
    量検出器と、排ガス流量設定器と、排ガス流量検出器か
    らの出力信号と排ガス流量設定器からの出力信号とを加
    算する加算器と、その加算器からの出力信号を比例積分
    してそれを制御信号として切替手段に出力する比例積分
    器とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の復水装
    置における復水器中の真空度制御装置。
  5. 【請求項5】 真空度制御手段としては、真空度検出器
    と、真空度設定器と、真空度検出器からの出力信号と真
    空度設定器からの出力信号とを加算する加算器と、その
    加算器からの出力信号を比例積分してそれを制御信号と
    して切替手段に出力する比例積分器とを備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の復水装置における復水器中の
    真空度制御装置。
  6. 【請求項6】 排ガス流量制御手段としては、真空度検
    出器と、排ガス流量検出器と、空気抽出量調整弁の開度
    検出器と、排ガス流量設定器と、現状の真空度及び排ガ
    ス流量及び空気抽出量調整弁の開度から一定時間後の排
    ガス流量を演算し、一方現状の排ガス流量と排ガス流量
    設定値とを比較し、その偏差値に基づいて前記一定時間
    後の排ガス流量に対応する一定時間後の空気抽出量調整
    弁の所要開度を求め、それを制御信号として切替手段に
    出力する所要弁開度演算器とを備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の復水装置における復水器中の真空度制
    御装置。
  7. 【請求項7】 真空度制御手段としては、タービン負荷
    スケジュール設定器と、タービン負荷検出器と、真空度
    検出器と、空気抽出量調整弁の開度検出器と、真空度設
    定器と、一定時間後のタービン負荷及び現状のタービン
    負荷及び復水器中の真空度及び空気抽出量調整弁の開度
    から一定時間後の真空度を演算し、一方現状の真空度と
    真空度の設定値とを比較し、その偏差値に基づいて前記
    一定時間後の真空度に対応する一定時間後の空気抽出量
    調整弁の所要開度を求め、それを制御信号として切替手
    段に出力する所要弁開度演算器とを備えたことを特徴と
    する請求項1に記載の復水装置における復水器中の真空
    度制御装置。
  8. 【請求項8】 排ガス流量制御手段としては、排ガス流
    量の変化を検出してその変化率を演算する変化率演算器
    と、変化率設定器と、変化率演算器からの出力信号と変
    化率設定器からの出力信号とを比較してその偏差値を出
    力する加算器と、その加算器からの出力信号を比例積分
    する比例積分器と、その比例積分器からの出力と通常の
    排ガス流量制御系の比例積分器からの出力とを加算する
    加算器とを備え、排ガス流量制御中において、排ガス流
    量が変化した場合に、その変化率に応じて制御信号を補
    正して排ガス流量を一定の設定値に制御するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の復水装置における復
    水器中の真空度制御装置。
  9. 【請求項9】 真空度制御手段としては、真空度の変化
    を検出してその変化率を演算する変化率演算器と、変化
    率設定器と、変化率演算器からの出力信号と変化率設定
    器からの出力信号とを比較してその偏差値を出力する加
    算器と、その加算器からの出力信号を比例積分する比例
    積分器と、その比例積分器からの出力と通常の真空度制
    御系の比例積分器からの出力とを加算する加算器とを備
    え、真空度制御中において、真空度が変化した場合に、
    その変化率に応じて制御信号を補正して真空度を一定の
    設定値に制御するものであることを特徴とする請求項1
    に記載の復水装置における復水器中の真空度制御装置。
  10. 【請求項10】 排ガス流量の異常を検知する手段と、
    その排ガス流量異常検知手段からの検知信号により空気
    抽出量調整弁の開度を予め設定した開度に絞る手段と、
    真空度の異常を検知する手段と、その真空度異常検知手
    段からの検知信号により空気抽出量調整弁の開度を予め
    設定した開度に絞る手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の復水装置における復水器中の真空度制御
    装置。
  11. 【請求項11】 空気抽出量調整弁としては、流量−弁
    開度特性が、少なくとも低開度において、弁のCv値が
    小さく、かつ圧力損失が小さい弁を使用することを特徴
    とする請求項1に記載の復水装置における復水器中の真
    空度制御装置。
  12. 【請求項12】 蒸気タービンから排出された蒸気を復
    水する復水器と、その復水器から空気を抽出して下流側
    の排ガス処理装置に送る空気抽出器と、その復水器と空
    気抽出器との間に設け、前記復水器からの空気の抽出量
    を調整する空気抽出量調整弁とを備えた復水装置におい
    て、 前記復水器中の真空度等が設定値に到達する前までは、
    前記排ガス処理装置中を流通する排ガス流量等を検出
    し、その検出結果に基づく制御信号を前記空気抽出量調
    整弁に出力し、その制御信号に基づいて前記空気抽出量
    調整弁の開度を調整して前記排ガス流量等を設定値に制
    御し、前記復水器中の真空度等を上昇させ、その復水器
    中の真空度等が設定値に到達した時点で、制御対象を排
    ガス流量等から真空度等に切り替え、前記復水器中の真
    空度等が設定値に到達した後は、前記復水器中の真空度
    等を検出し、その検出結果に基づく制御信号を前記空気
    抽出量調整弁に出力し、その制御信号に基づいて前記空
    気抽出量調整弁の開度を調整して前記真空度等を設定値
    に制御するようになしたことを特徴とする復水装置にお
    ける復水器中の真空度制御方法。
  13. 【請求項13】 制御対象を切り替える方法としては、
    排ガス流量制御手段の制御信号と真空度制御手段の制御
    信号とをそれぞれ入力し、その両制御手段の制御信号の
    うち、値の低い方の制御信号を空気抽出量調整弁に出力
    するものであることを特徴とする請求項12に記載の復
    水装置における復水器中の真空度制御方法。
  14. 【請求項14】 制御対象を切り替える方法としては、
    復水器中の真空度が設定値未満から設定値に到達したこ
    とを検出し、空気抽出量調整弁に出力する制御信号を、
    排ガス流量制御手段の制御信号から真空度制御手段の制
    御信号に切り替えるものであることを特徴とする請求項
    12に記載の復水装置における復水器中の真空度制御方
    法。
  15. 【請求項15】 排ガス流量を制御する方法としては、
    排ガス流量等を検出し、それと排ガス流量設定値とを加
    算し、それを比例積分し、それを制御信号として切替手
    段に出力するものであることを特徴とする請求項12に
    記載の復水装置における復水器中の真空度制御方法。
  16. 【請求項16】 真空度を制御する方法としては、真空
    度を検出し、それと真空度設定値とを加算し、それを比
    例積分し、それを制御信号として切替手段に出力するも
    のであることを特徴とする請求項12に記載の復水装置
    における復水器中の真空度制御方法。
  17. 【請求項17】 排ガス流量を制御する方法としては、
    現状の復水器中の真空度と、排ガス流量と、空気抽出量
    調整弁の開度とから、一定時間後の排ガス流量を演算
    し、一方現状の排ガス流量と排ガス流量設定値とを比較
    し、その偏差値に基づいて前記一定時間後の排ガス流量
    に対応する一定時間後の空気抽出量調整弁の所要開度を
    求め、それを制御信号として切替手段に出力するもので
    あることを特徴とする請求項12に記載の復水装置にお
    ける復水器中の真空度制御方法。
  18. 【請求項18】 真空度を制御する方法としては、一定
    時間後のタービン負荷と、現状のタービン負荷と、現状
    の復水器中の真空度と、現状の空気抽出量調整弁の開度
    とから、一定時間後の真空度を演算し、一方現状の真空
    度と真空度の設定値とを比較し、その偏差値に基づいて
    前記一定時間後の真空度に対応する一定時間後の空気抽
    出量調整弁の所要開度を求め、それを制御信号として切
    替手段に出力するものであることを特徴とする請求項1
    2に記載の復水装置における復水器中の真空度制御方
    法。
  19. 【請求項19】 排ガス流量を制御する方法としては、
    排ガス流量制御中において、排ガス流量が変化した場合
    に、その変化を検知して制御信号を補正して排ガス流量
    を一定の設定値に制御するように、補正することができ
    るものであることを特徴とする請求項12に記載の復水
    装置における復水器中の真空度制御方法。
  20. 【請求項20】 真空度を制御する方法としては、真空
    度制御中において、真空度が変化した場合に、その変化
    を検知して制御信号を補正して真空度を一定の設定値に
    制御するように、補正することができるものであること
    を特徴とする請求項12に記載の復水装置における復水
    器中の真空度制御方法。
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