JPH05113134A - セラミツクスガスタービン - Google Patents

セラミツクスガスタービン

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Publication number
JPH05113134A
JPH05113134A JP30240091A JP30240091A JPH05113134A JP H05113134 A JPH05113134 A JP H05113134A JP 30240091 A JP30240091 A JP 30240091A JP 30240091 A JP30240091 A JP 30240091A JP H05113134 A JPH05113134 A JP H05113134A
Authority
JP
Japan
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intermediate duct
shroud
peripheral wall
side member
scroll
Prior art date
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Pending
Application number
JP30240091A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Aiki
久 相木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Diesel Engine Co Ltd filed Critical Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Priority to JP30240091A priority Critical patent/JPH05113134A/ja
Publication of JPH05113134A publication Critical patent/JPH05113134A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンプレッサータービン側ハウジング23と出
力タービン側ハウジング24との間に、セラミックス製の
シュラウド4と、固定ノズル5と、シム16と、セラミッ
クス製の中間ダクト7の外周壁7aと、可変ノズル8を支
持するセラミックス製支持部材9とが弾性部材26を介し
挟まれる。そのシュラウド4の中間ダクト側部材4bと中
間ダクトの外周壁7aとによりスクロール2の内周壁が構
成される。 【効果】 シュラウドの中間ダクト側部材と中間ダクト
の外周壁とスクロールの内周壁との熱応力による破損防
止。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックスガスタービ
ンに関し、そのセラミックス製部材の破損の防止を図る
ものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックスガスタービンとして特開平
2‐115533号公報に開示されたものがある。これ
は、図7に示すように、ガス燃焼器101に接続される
セラミックス製の環状スクロール102と、このスクロ
ール102の径方向内方に配置されると共にコンプレッ
サー103のタービンローター115の外周に設けられ
たコンプレッサータービンブレード104を覆うセラミ
ックス製のシュラウド105と、そのスクロール102
の内部とシュラウド105の内部を連通する環状の固定
ノズル106と、そのシュラウド105から出力タービ
ンローター116の外周に設けられた出力タービンブレ
ード107に燃焼ガスを導くセラミックス製の中間ダク
ト108と、この中間ダクト108の出口に周方向に沿
って配置される複数の可変ノズル109と、この可変ノ
ズル109を支持する環状のセラミックス製支持部材1
10とを備えている。
【0003】そのシュラウド105は環状のコンプレッ
サータービン側部材105aと、環状の中間ダクト側部
材105bとにより構成され、このコンプレッサーター
ビン側部材105aと中間ダクト側部材105bとによ
り固定ノズル106が挟まれる。そのシュラウド105
の中間ダクト側部材105bはコンプレッサータービン
ブレード104に近接するように径方向に沿う部分10
5b′と軸方向に沿う部分105b′′とを有する形状
とされている。そのコンプレッサー103から燃焼器1
01に供給された圧縮空気は、保持部材114により保
持される燃料噴射ノズル112から噴射される燃料と混
合され、プラグ119が火花を発生することで燃焼す
る。その燃焼ガスは、燃焼器101のセラミックス製ラ
イナー113からスクロール102に導入され、このス
クロール102から固定ノズル106のノズル孔106
aを通ってコンプレッサータービンブレード104に吹
き付けられる。これによりローター115が回転してコ
ンプレッサー103が駆動される。しかる後に燃焼ガス
は、シュラウド105の内部から中間ダクト108を通
り、可変絞り109により流量調節されて出力タービン
ブレード107に吹き付けられ、出力タービンローター
116を回転させる。この出力タービンローター116
の回転が動力として取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のセラミック
スガスタービンにあっては、スクロール102の内周壁
102a、シュラウド105の中間ダクト側部材105
bおよび中間ダクト108の外周壁108aは、内部が
最も高温の燃焼ガスにさらされると共に、外部が大気に
さらされる。そのため、その内外の温度差による熱応力
によって破損するおそれがあった。
【0005】また、シュラウド105、中間ダクト10
8の外周壁108aおよび可変ノズル109の支持部材
110は、コンプレッサータービン側ハウジング117
と出力タービン側ハウジング118とに取り付ける必要
があるが、セラミックス製で割れを生じ易いため、ボル
トのような締結具を用いて取り付けることはできない。
そのため、それらシュラウド105、中間ダクト108
の外周壁108aおよび可変ノズル109の支持部材1
10を、バネ115のバネ力で環状支持部材500を介
し、コンプレッサータービン側ハウジング117と出力
タービン側ハウジング118とで挟み込んで保持してい
た。そのバネ115を介し保持することで、熱による軸
方向の変位を吸収していた。しかし、シュラウド105
の中間ダクト側部材105bは、効率向上のためにコン
プレッサータービンブレード104に近接して配置され
る。そのため、シュラウド105の中間ダクト側部材1
05bが熱膨張により中間ダクト108の外周壁108
aに軸方向から押し付けられ、この軸方向力により変形
してコンプレッサータービンブレード104に接触し、
そのブレード104を破損するおそれがあった。
【0006】また、燃焼器101のライナー113が急
激な温度変化により破損し、その破片が飛散してタービ
ン全体に損傷を与えるおそれがあった。また、燃焼器1
01のライナー113は、その内部に飛び込んできた物
体と衝突して破損することがあった。また、ライナー1
13と燃料噴射ノズル112の保持部材114とはセラ
ミックス同志の接触になるため、高温での接着現象によ
り破損したり、振動により破損するおそれがあった。
【0007】本発明は上記従来技術の問題を解決するこ
とのできるセラミックスガスタービンを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、ガス燃焼器に接続されるセラミックス製の環状ス
クロールと、このスクロールの径方向内方に配置される
と共にコンプレッサータービンブレードを覆うセラミッ
クス製のシュラウドと、そのスクロールの内部とシュラ
ウドの内部を連通する環状の固定ノズルと、そのシュラ
ウドから出力タービンブレードに燃焼ガスを導くセラミ
ックス製の中間ダクトと、この中間ダクトの出口に周方
向に沿って配置される複数の可変ノズルと、この可変ノ
ズルを支持する環状のセラミックス製支持部材とを備
え、そのシュラウドが環状のコンプレッサータービン側
部材と環状の中間ダクト側部材とにより構成され、その
コンプレッサータービン側部材と中間ダクト側部材との
間に前記固定ノズルがシムを介し挟まれ、そのシュラウ
ドの中間ダクト側部材がコンプレッサータービンブレー
ドに近接する径方向に沿う部分と軸方向に沿う部分とを
有する形状とされ、そのシュラウドの中間ダクト側部材
と可変ノズルの支持部材との間に中間ダクトの外周壁が
配置され、コンプレッサータービン側ハウジングと出力
タービン側ハウジングとの間に、シュラウドと固定ノズ
ルと中間ダクトの外周壁と可変ノズルの支持部材とが弾
性部材を介し挟まれているセラミックスガスタービンに
おいて、前記シュラウドの中間ダクト側部材と中間ダク
トの外周壁とによりスクロールの内周壁が構成される点
にある。
【0009】そのシュラウドの中間ダクト側部材がスク
ロール側部材とブレード側部材とに分割され、そのブレ
ード側部材と中間ダクトの外周壁との軸方向間に、熱膨
張吸収用の隙間が設けられているのが好ましい。
【0010】そのガス燃焼器が燃料噴射ノズルを保持す
るセラミックス製の筒状保持部材と、この保持部材に連
結される筒状のセラミックス製ライナーとを有し、その
ライナーがセラミックス繊維製のカバーにより覆われて
いるのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の構成によれば、シュラウドの中間ダク
ト側部材と中間ダクトの外周壁とによりスクロールの内
周壁が構成されるため、これらシュラウドの中間ダクト
側部材、中間ダクトの外周壁およびスクロールの内周壁
が外気にさらされることはない。これにより、スクロー
ル、シュラウドおよび中間ダクトの内部を流動する高温
の燃焼ガスと外気との温度差による熱応力の発生はな
い。
【0012】シュラウドの中間ダクト側部材がスクロー
ル側部材とブレード側部材とに分割され、そのブレード
側部材と中間ダクトの外周壁との軸方向間に、熱膨張吸
収用の隙間が設けられることにより、そのブレード側部
材が軸方向に熱膨張しても、中間ダクトの外周壁に押し
付けられることはない。これにより、シュラウドのブレ
ード側部材は、軸方向力により変形することはないの
で、コンプレッサータービンブレードに当接するのが防
止される。
【0013】ガス燃焼器のライナーがセラミックス繊維
製のカバーに覆われることで、その内部に飛び込む物体
による破損や、燃料噴射ノズルの保持部材との直接接触
による破損を防止することができる。また、急激な温度
変化によってライナーが破損しても、その破片が分散す
ることはなく、タービン全体に損傷を与えるのが防止さ
れる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0015】図1に示すセラミックスガスタービンは、
ガス燃焼器1に接続されるセラミックス製の環状スクロ
ール2と、このスクロール2の径方向内方に配置される
と共にコンプレッサータービンブレード3を覆うセラミ
ックス製のシュラウド4と、そのスクロール2の内部と
シュラウド4の内部を連通する環状の固定ノズル5と、
そのシュラウド4から出力タービンブレード6に燃焼ガ
スを導くセラミックス製の中間ダクト7と、この中間ダ
クト7の出口に周方向に沿って配置される複数の可変ノ
ズル8と、この可変ノズル8を支持する環状のセラミッ
クス製支持部材9とを備えている。
【0016】そのガス燃焼器1は、図2に示すように燃
料噴射ノズル(図示省略)を保持する筒状のセラミック
ス製保持部材11と、この保持部材11に連結される筒
状のセラミックス製第1ライナー12と、この第1ライ
ナー12に接続される筒状の第2ライナー13とを有す
る。各ライナー12、13には複数の空気導入孔14が
開口され、各空気導入孔14には、熱応力による亀裂発
生を防止するため筒状の保護部材15が嵌合されてい
る。
【0017】そのスクロール2は外周壁2aと内周壁と
により主構成され、その外周壁2aにガス燃焼器1の第
2ライナー13との接続口2bが形成されている。
【0018】そのコンプレッサータービンブレード3
は、コンプレッサー50の駆動用ローター51の外周に
取り付けられ、そのローター51の回転によりコンプレ
ッサー50は駆動される。そのコンプレッサー50は従
来と同様の公知のものを用いることができ、また、コン
プレッサータービン側ハウジング23により覆われてい
る。
【0019】そのシュラウド4は、環状のコンプレッサ
ータービン側部材4aと、環状の中間ダクト側部材4b
とにより構成されている。その中間ダクト側部材4b
は、コンプレッサータービンブレード3に近接する径方
向に沿う部分4b′と軸方向に沿う部分4b′′とを有
する形状とされている。その径方向に沿う部分4b′と
コンプレッサータービンブレード3との軸方向間には図
中δ1で示す隙間が形成され、その軸方向に沿う部分4
b′′とコンプレッサータービンブレード3との径方向
間には図中δ2で示す隙間が形成されている。
【0020】その固定ノズル5には、周方向に沿って複
数の貫通孔5aが形成され、この貫通孔5aを通って燃
焼ガスがスクロール2の内部からシュラウド4の内部に
導入される。この固定ノズル5とシュラウド4の中間ダ
クト側部材4bとの軸方向間にはシム16が介在されて
いる。
【0021】その中間ダクト7は外周壁7aと内周壁7
bとを有する。その外周壁7aおよび内周壁7bは共に
中空の円錐台形状とされ、この外周壁7aと内周壁7b
の内外周間が燃焼ガスの流路7cとされている。この流
路7cの入口がコンプレッサータービンブレード3に対
向し、出口が出力タービンブレード6に対向する。中間
ダクト7の外周壁7aは、シュラウド4の中間ダクト側
部材4bと可変ノズル8の支持部材9との間に配置され
ている。本実施例では、中間ダクト7の外周壁7aはシ
ュラウド側部材7a′と出力ブレード側部材7b′の2
部材を接合することで構成されている。
【0022】その中間ダクト7の出口に配置される各可
変ノズル8は、径方向外方に突出する回転軸20を有
し、この回転軸20が支持部材9に回転可能に支持され
ている。また、その回転軸20の突出端に歯車21が嵌
合され、支持部材9にリングギヤ22が回転可能に取り
付けられ、このリングギヤ22に各歯車21が噛み合わ
されている。そのリングギヤ22は図外駆動装置により
回転駆動され、このリングギヤ22の回転が、歯車21
を介して可変ノズル8に伝達され、可変ノズル8が軸2
0中心に回転する。この可変ノズル8の回転により中間
ダクト7の流路7cの絞り度が変化し、出力タービンブ
レード6に吹き付けられる燃焼ガスの流量が調節され、
出力の調節が成される。
【0023】その出力タービンブレード6はローター2
5の外周に取り付けられ、このローター25の回転が図
外減速機を介して動力として取り出される。その出力タ
ービンブレード6は出力タービン側ハウジング24によ
り覆われている。
【0024】そして、コンプレッサータービン側ハウジ
ング23と出力タービン側ハウジング24との間に、シ
ュラウド4と固定ノズル5と中間ダクト7の外周壁7a
と可変ノズル8の支持部材9とが弾性部材26を介し挟
まれている。本実施例では、その弾性部材26はコイル
バネとされ、周方向に複数配置され、出力タービン側ハ
ウジング24と支持部材9との間に介在されている。ま
た、シュラウド4のコンプレッサータービン側部材4a
とコンプレッサータービン側ハウジング23との間には
キー55を介して調節用プレート27が介在され、この
調節用プレート27はボルト28によりコンプレッサー
タービン側ハウジング23に取り付けられている。その
ボルト28の挿入孔27aはボルト28の径より大きく
され、ボルト28を緩めることで調節プレート27は径
方向に変位可能とされている。
【0025】これにより、シュラウド4と固定ノズル5
と中間ダクト7の外周壁7aと支持部材9とは、弾性部
材26の弾性力によりコンプレッサータービン側ハウジ
ング23に押し付けられて保持される。また、固定ノズ
ル5とシュラウド4の中間ダクト側部材4bとの間のシ
ム16の厚さ調節により、前記コンプレッサータービン
ブレード3と中間ダクト側部材4bとの軸方向間の隙間
δ1の調節が可能とされている。また、調節プレート2
7を径方向に変移させることで、コンプレッサータービ
ンブレード3とシュラウド4の中間ダクト側部材4bと
の径方向間の隙間δ2の調節が可能とされている。その
各隙間δ1、δ2の調節により機関効率の向上が図られ
ている。
【0026】そして、シュラウド4の中間ダクト側部材
4bと、中間ダクト7の外周壁7aのシュラウド側部材
7a′とで、スクロール2の内周壁が構成されている。
【0027】なお、本実施例では、スクロール2の外周
壁2aと中間ダクト7の外周壁7aのシュラウド側部材
7a′との間にリング状部材30が介在され、このリン
グ状部材30と中間ダクト7の出力タービンブレード側
部材7a′′との間にリング状の波状バネ31が介在さ
れている。また、スクロール2の外周壁2aは、そのリ
ング状部材30に、鉛直方向に対し傾斜する環状の面2
a′を介し当接し、シュラウド4のコンプレッサーター
ビン側部材4aに、鉛直面に対し傾斜する環状の面2
a′′を介し当接する。これにより、スクロール2の外
周壁2aも出力タービン側ハウジング24とコンプレッ
サータービン側ハウジング23との間に挟まれる。
【0028】上記構成によれば、コンプレッサー50に
より圧縮された空気はガス燃焼機1の内部に供給され、
燃料噴射ノズルから噴射される燃料と混合され、プラグ
(図示省略)が火花を発生することで燃焼される。この
燃焼ガスがスクロール2に導入され、このスクロール2
から固定ノズル5の貫通孔5aを通ってシュラウド4の
内部に導入され、コンプレッサータービンブレード3に
吹き付けられてローター51を回転させる。このロータ
ー51の回転力によりコンプレッサー50が駆動され
る。このシュラウド4に導入された燃焼ガスは、中間ダ
クト7を通って出力タービンブレード6に吹き付けら
れ、出力タービンローター25を回転させ、このロータ
ー25の回転が出力として取り出される。その中間ダク
ト7から噴出される燃焼ガスの流量が可変ノズル8によ
り調節されることで出力調節が成される。
【0029】そして、スクロール2の内周壁がシュラウ
ド4の中間ダクト側部材4bと中間ダクト7の外周壁7
aとにより構成されることにより、高温の燃焼ガスにさ
らされるスクロール2の内周壁、シュラウド4の中間ダ
クト側部材4bおよび中間ダクト7の外周壁7aは外気
にさらされることはなく、外気と燃焼ガスの温度差によ
る熱応力の作用を受けることはなく、亀裂が発生して破
損するのを防止できる。
【0030】前記ガス燃焼器1の第1ライナー12は、
セラミックス繊維製のカバー40により覆われる。その
カバー40は、第1ライナー12を覆う以前においては
図3に示すように筒状とされ、第1ライナー12に挿入
される。この挿入後に図4に示すように折り返されるこ
とで、カバー40は第1ライナー12を覆う。その折り
返し後に図5に示すように、一端の外周と他端の外周と
が縫い合わされることで、カバー40は第1ライナー1
2から外れることはない。また、この固定後において前
記空気導入孔14に対応する部分に開口40aが形成さ
れる。なお、セラミックス繊維としては、例えばSi‐
Ti‐C‐O繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ長繊維で
あって、直径10ミクロン前後のものを用いるのが好ま
しい。
【0031】これにより、内部に飛び込んできた物体に
よる第1ライナー12の破損や、第1ライナー12と燃
焼器ノズルの保持部材11との直接接触や第1ライナー
12と第2ライナー13との直接接触による破損が防止
される。また、第1ライナー12が急激な熱変化により
破損しても、その破片が飛散することはないので、ター
ビン全体の損傷が防止される。さらに、カバー40によ
り保護部材15の開口14からの脱落が防止される。な
お、第2ライナー13をセラミックス製繊維により覆う
ようにしてもよい。
【0032】図6は本発明の第2実施例を示す。上記実
施例との相違は、シュラウド4の中間ダクト側部材が、
スクロール側部材4b1とブレード側部材4b2とに分
割され、そのブレード側部材4b2と中間ダクト7の外
周壁7aとの軸方向間に熱膨張吸収用の隙間Sが形成さ
れている点にある。また、スクロール側部材4b1は径
方向に沿う部分4b1′と軸方向に沿う部分4b1′′
とを有する形状とされ、同様にブレード側部材4b2
は、径方向に沿う部分4b2′と軸方向に沿う部分4b
2′′とを有する形状とされている。
【0033】これにより、シュラウド4の中間ダクト側
部材4bは、そのスクロール側部材4b1が中間ダクト
7の外周壁7aに当接し、弾性部材26の弾性力を伝達
することができるので、シュラウド4と固定ノズル5と
中間ダクト7の外周壁7aと支持部材9とを弾性部材2
6の弾性力によりコンプレッサータービン側ハウジング
23に押し付けて保持することができる。そして、シュ
ラウド4の中間ダクト側部材4bのブレード側部材4b
2は、中間ダクト7の外周壁7aとの間に隙間Sが形成
されることで、軸方向に熱膨張しても中間ダクト7の外
周壁7aに当接することはなく軸方向力の作用を受ける
ことはない。これにより、そのブレード側部材4b2は
変形することはなく、コンプレッサータービンブレード
3と衝突することはないので、コンプレッサータービン
ブレード3の破損を防止することができる。
【0034】他は上記実施例と同様で同一部分は同一符
号で示す。
【0035】
【発明の効果】本発明によるセラミックスガスタービン
によれば、シュラウドの中間ダクト側部材と中間ダクト
の外周壁とスクロールの内周壁とは、外気にさらされる
ことがないため、熱応力により破損するのが防止され
る。
【0036】また、シュラウドの中間ダクト側部材がス
クロール側部材とブレード側部材とに分割され、そのブ
レード側部材と中間ダクトの外周壁との軸方向間に、熱
膨張吸収用の隙間が形成されることで、コンプレッサー
タービンブレードがシュラウドの中間ダクト側部材に当
接して破損するのを防止できる。
【0037】また、ガス燃焼器のライナーがセラミック
ス繊維製のカバーにより覆われることで、その破損を防
止することができると共に、たとえ破損しても破片が飛
散することはないためタービン全体に損傷を与えるのが
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るセラミックスガスタービ
ンの要部の断面図
【図2】本発明の実施例に係る燃焼器のライナーの断面
【図3】本発明の実施例に係る燃焼器のライナーのカバ
ーの構成説明図
【図4】本発明の実施例に係る燃焼器のライナーのカバ
ーの構成説明図
【図5】本発明の実施例に係る燃焼器のライナーのカバ
ーの構成説明図
【図6】本発明の異なった実施例に係るセラミックスガ
スタービンの要部の断面図
【図7】従来例に係るセラミックスガスタービンの断面
【符号の説明】
1 ガス燃焼器 2 スクロール 3 コンプレッサータービンブレード 4 シュラウド 5 固定ノズル 6 出力タービンブレード 7 中間ダクト 8 可変ノズル 9 支持部材 12 ライナー 16 シム 26 弾性部材 40 カバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス燃焼器に接続されるセラミックス製
    の環状スクロールと、このスクロールの径方向内方に配
    置されると共にコンプレッサータービンブレードを覆う
    セラミックス製のシュラウドと、そのスクロールの内部
    とシュラウドの内部を連通する環状の固定ノズルと、そ
    のシュラウドから出力タービンブレードに燃焼ガスを導
    くセラミックス製の中間ダクトと、この中間ダクトの出
    口に周方向に沿って配置される複数の可変ノズルと、こ
    の可変ノズルを支持する環状のセラミックス製支持部材
    とを備え、そのシュラウドが環状のコンプレッサーター
    ビン側部材と環状の中間ダクト側部材とにより構成さ
    れ、そのコンプレッサータービン側部材と中間ダクト側
    部材との間に前記固定ノズルがシムを介し挟まれ、その
    シュラウドの中間ダクト側部材がコンプレッサータービ
    ンブレードに近接する径方向に沿う部分と軸方向に沿う
    部分とを有する形状とされ、そのシュラウドの中間ダク
    ト側部材と可変ノズルの支持部材との間に中間ダクトの
    外周壁が配置され、コンプレッサータービン側ハウジン
    グと出力タービン側ハウジングとの間に、シュラウドと
    固定ノズルと中間ダクトの外周壁と可変ノズルの支持部
    材とが弾性部材を介し挟まれているセラミックスガスタ
    ービンにおいて、前記シュラウドの中間ダクト側部材と
    中間ダクトの外周壁とによりスクロールの内周壁が構成
    されることを特徴とするセラミックスガスタービン。
  2. 【請求項2】 シュラウドの中間ダクト側部材がスクロ
    ール側部材とブレード側部材とに分割され、そのブレー
    ド側部材と中間ダクトの外周壁との軸方向間に、熱膨張
    吸収用の隙間が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載のセラミックスガスタービン。
  3. 【請求項3】 ガス燃焼器が燃料噴射ノズルを保持する
    セラミックス製の筒状保持部材と、この保持部材に連結
    される筒状のセラミックス製ライナーとを有し、そのラ
    イナーがセラミックス繊維製のカバーにより覆われてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセ
    ラミックスガスタービン。
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