JP2008031871A - ストラット構造及びガスタービン - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で熱応力を抑制し、装置の寿命を延ばすことができるストラット構造及びガスタービンを提供する。
【解決手段】筒状に形成されるケーシング7aと、筒状に形成され該ケーシング7aの内側に設けられる内側ディフューザ7bと、ケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間に高温流体が通過可能に形成される高温流体流路10bと、中空状に形成され、高温流体流路10bを横切ってケーシング7aと内側ディフューザ7bとを連結すると共に肉厚t1がケーシング7aの肉厚t2よりも厚く設定されるストラット9とを備えるので、簡易な構造で熱応力を抑制し、装置の寿命を延ばすことができるストラット構造及びガスタービンを提供することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、内側ディフューザを支持するストラットの構造及び圧縮した圧縮空気に燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンに供給して回転動力を得るガスタービンに関する。
従来から、ガスタービンは、例えば、ヘリコプタのターボシャフトエンジンに適用されるものがある。このようなガスタービンは、圧縮機と燃焼器とタービンにより構成されており、空気取入口から取り込まれた空気が圧縮機によって圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器にて、この圧縮空気に対して燃料を供給して燃焼させ、高温・高圧の燃焼ガスがタービンを駆動し、この回転動力がタービンに連結された出力軸としての回転軸を介してヘリコプタのトランスミッションに出力される。この場合、タービンは、車室内に複数の静翼及び動翼が交互に配設されて構成されており、燃焼ガスにより動翼を駆動することで回転軸を回転駆動している。そして、タービンを駆動した燃焼ガスは、排気車室のディフューザにより静圧に変換されてから大気に放出される。
このように構成されるガスタービンでは、排気車室の外側ケーシング及び内側ディフューザとこれを支持するストラットとの構造において、このストラットが高温流体の流路を横切るように設けられるものがある。すなわち、外側ケーシングと内側ディフューザとを複数のストラットにより連結することで排気車室が形成されると共に、この外側ケーシングと内側ディフューザとの間に形成される燃焼ガスの流路内にこのストラットが位置している。この場合、このガスタービンは、起動時では装置全体が低温状態にあり、燃焼ガスのタービンへの供給が開始されると、この高温・高圧の燃焼ガスの影響で装置の各部の温度が上昇し、装置全体が徐々に燃焼ガスの温度、例えば、600℃程度に近づいていく。このとき、上述のストラットは、燃焼ガスの流路を横切るように設けられていることから、ケーシングなどの他の構造体よりも燃焼ガスの影響を受けやすく、温度上昇が他の構造体と比べて速くなり、先に高温となる。そして、このストラットと他の構造体との間に過渡的に大きな温度差が生じ、この温度差に起因した熱膨張差によりケーシングやストラットの熱変形が生じ、このケーシング、ストラットに過大な熱応力が発生し、これにより、ケーシングとストラットとの連結部に応力が集中してこの連結部が損傷してしまうおそれがある。つまり、非定常熱応力による低サイクル疲労破壊が起こり、低サイクル寿命が短くなってしまうおそれがある。また、ガスタービンの停止時においては、負荷下降し、フライトアイドルではガス温度が低下し、ストラットはこのガスによって冷却され、温度低下が他の構造体と比べて速くなり、その結果、起動時と同様に過大な熱応力が発生する。
このような問題に対し、内側リングと外側リングとを連結するストラット内部に燃焼ガスよりも温度が遥かに低いベンチレーションエアを流すことでこのストラットを冷却し、その冷却時の熱交換によって温度が上昇したベンチレーションエアを内側リングに供給してこの内側リングの温度を上昇させることで、ストラットを燃焼ガスより低温側に温度制御しつつ各部材の熱膨張差を低減して長寿命化を図ったものがある(例えば、特許文献1)。
特開平11−36983号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されているターボファンエンジンのタービンフレーム構造では、冷却用空気を強制的に循環させてストラットを冷却していることから、低温の空気及びこれを循環させる構造が必要となり、構成部品点数が多くなり構造も複雑になってしまい、これにより、装置が重量化し製造コストも高くなってしまっていたことから、より簡易な構造で性能の向上を図ることのできる構造が望まれていた。
そこで本発明は、簡易な構造で熱応力を抑制し、装置の寿命を延ばすことができるストラット構造及びガスタービンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明によるストラット構造は、筒状に形成されるケーシングと、筒状に形成され該ケーシングの内側に設けられる内側ディフューザと、前記ケーシングと前記内側ディフューザとの間に高温流体が通過可能に形成される高温流体流路と、中空状に形成され、前記高温流体流路を横切って前記ケーシングと前記内側ディフューザとを連結すると共に肉厚が前記ケーシングの肉厚よりも厚く設定されるストラットとを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項2に係る発明によるストラット構造は、筒状に形成されるケーシングと、筒状に形成され該ケーシングの内側に設けられる内側ディフューザと、前記ケーシングと前記内側ディフューザとの間に高温流体が通過可能に形成される高温流体流路と、中空状に形成され、前記高温流体流路を横切って前記ケーシングと前記内側ディフューザとを連結すると共に肉厚が前記内側ディフューザの肉厚と同等、又は、前記内側ディフューザの肉厚よりも厚く設定されるストラットとを備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明によるストラット構造では、前記内側ディフューザは、肉厚が前記ケーシングの肉厚よりも厚く設定されることを特徴とする。
請求項4に係る発明によるストラット構造では、前記ストラットは、前記肉厚が前記ケーシングの肉厚の1.5倍以上3倍以下に設定され、前記内側ディフューザは、前記肉厚が前記ケーシングの肉厚の1.5倍以上3倍以下に設定されることを特徴とする。
請求項5に係る発明によるストラット構造では、前記ケーシング及び前記内側ディフューザと前記ストラットとの連結部の周囲に曲面状のフィレット部が設けられることを特徴とする。
請求項6に係る発明によるストラット構造では、前記ストラットは、前記ケーシング及び前記内側ディフューザを貫通し、前記フィレット部は、前記高温流体流路の内側及び外側に設けられることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項7に係る発明によるガスタービンは、圧縮機で圧縮した圧縮空気に燃焼器で燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンの静翼及び動翼に供給することで回転動力を得るガスタービンにおいて、前記タービンは、筒状に形成されるケーシングと、筒状に形成され該ケーシングの内側に設けられる内側ディフューザと、前記ケーシングと前記内側ディフューザとの間に形成されると共に前記動翼を通過した燃焼ガスを排気ガスとして排出可能な排気ガス流路と、中空状に形成され、前記排気ガス流路を横切って前記ケーシングと前記内側ディフューザとを連結すると共に肉厚が前記ケーシングの肉厚よりも厚く、且つ、前記内側ディフューザの肉厚と同等、又は、前記内側ディフューザの肉厚よりも厚く設定されるストラットとを備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によるストラット構造によれば、筒状に形成されるケーシングと、筒状に形成され該ケーシングの内側に設けられる内側ディフューザと、ケーシングと内側ディフューザとの間に高温流体が通過可能に形成される高温流体流路と、中空状に形成され、高温流体流路を横切ってケーシングと内側ディフューザとを連結すると共に肉厚がケーシングの肉厚よりも厚く設定されるストラットとを備える。
したがって、共に筒状に形成されるケーシングと内側ディフューザとの間に高温流体が通過可能な高温流体流路が形成され、この高温流体流路を横切るストラットによりケーシングと内側ディフューザとが連結されると共に、このストラットの肉厚がケーシングの肉厚よりも厚く設定されることから、高温流体が直撃するストラットの熱容量が相対的に大きくなり温度変化が遅くなる一方、ケーシングの熱容量が相対的に小さくなり温度変化が速くなることで、装置の起動時、停止時におけるストラットとケーシングとの温度差が小さくなり、ストラットの熱変形の応答性が低下し、ケーシングの熱変形の応答性が向上し、これにより、温度差に起因した熱膨張差によりストラットとケーシングとの間に過大な熱応力が発生することが抑制され、熱応力が低減されるので、簡易な構造で熱応力を抑制し、装置の疲労寿命を延ばすことができる。
請求項2に係る発明によるストラット構造によれば、筒状に形成されるケーシングと、筒状に形成され該ケーシングの内側に設けられる内側ディフューザと、ケーシングと内側ディフューザとの間に高温流体が通過可能に形成される高温流体流路と、中空状に形成され、高温流体流路を横切ってケーシングと内側ディフューザとを連結すると共に肉厚が内側ディフューザの肉厚と同等、又は、内側ディフューザの肉厚よりも厚く設定されるストラットとを備える。
したがって、共に筒状に形成されるケーシングと内側ディフューザとの間に高温流体が通過可能な高温流体流路が形成され、この高温流体流路を横切るストラットによりケーシングと内側ディフューザとが連結されると共に、このストラットの肉厚が内側ディフューザの肉厚と同等、又は、内側ディフューザの肉厚よりも厚く設定されることから、高温流体が直撃するストラットの熱容量が相対的に大きくなり温度変化が遅くなる一方、内側ディフューザの熱容量が相対的に小さくなり温度変化が速くなることで、装置の起動時、停止時におけるストラットと内側ディフューザとの温度差が小さくなり、ストラットの熱変形の応答性が低下し、内側ディフューザの熱変形の応答性が向上し、これにより、温度差に起因した熱膨張差によりストラットと内側ディフューザとの間に過大な熱応力が発生することが抑制され、熱応力が低減されるので、簡易な構造で熱応力を抑制し、装置の疲労寿命を延ばすことができる。
請求項3に係る発明によるストラット構造によれば、内側ディフューザは、肉厚がケーシングの肉厚よりも厚く設定される。したがって、内側ディフューザの肉厚がケーシングの肉厚よりも厚く設定されることから、内側ディフューザの熱容量が相対的に大きくなり温度変化が遅くなる一方、ケーシングの熱容量が相対的に小さくなり温度変化が速くなることで、内側ディフューザの熱変形の応答性が低下し、ケーシングの熱変形の応答性が向上する。そして、共に筒状に形成される内側ディフューザとケーシングとは、起動時において筒状中心から外方に向かって膨張する際は、外側に設けられるケーシングが先行して膨張し、内側ディフューザよりも膨張量が大きくなることから、ケーシングと内側ディフューザとの間隔が広くなり、これにより、ストラットが熱伸びしても、このストラットの熱伸びに応じてケーシングと内側ディフューザとの間隔も広くなるので、ストラットに大きな圧縮応力が作用することを抑制することができる。さらに、停止時において筒状の外方から中心に向かって収縮する際は、ケーシングが先行して収縮し内側ディフューザよりも収縮量が大きくなることから、ケーシングと内側ディフューザとの間隔が狭くなり、これにより、ストラットが熱収縮しても、このストラットの熱収縮に応じてケーシングと内側ディフューザとの間隔も狭くなるので、ストラットに大きな引張応力が作用することを抑制することができる。
請求項4に係る発明によるストラット構造によれば、ストラットは、肉厚がケーシングの肉厚の1.5倍以上3倍以下に設定され、内側ディフューザは、肉厚がケーシングの肉厚の1.5倍以上3倍以下に設定される。したがって、ケーシング、内側ディフューザ、ストラットは、[ケーシングの肉厚:内側ディフューザの肉厚:ストラットの肉厚=1:1.5〜3:1.5〜3]を満たすように形成されるので、ケーシング、内側ディフューザ及びストラットの関係において、それぞれの温度変化及び熱変形の応答性のバランスがとれることから、装置の起動時、停止時に装置全体でバランスよく伸び縮みすることができ、過大な熱応力が発生することを装置全体で平均的に抑制することができる。
請求項5に係る発明によるストラット構造によれば、ケーシング及び内側ディフューザとストラットとの連結部の周囲に曲面状のフィレット部が設けられる。したがって、フィレット部がケーシングとストラットとの連結部の周囲及び内側ディフューザとストラットとの連結部の周囲に曲面状に設けられ、このフィレット部により各連結部の応力が分散され、この各連結部における応力集中が緩和されるので、ケーシング及び内側ディフューザとストラットとの連結部の損傷を抑制することができる。
請求項6に係る発明によるストラット構造によれば、ストラットは、ケーシング及び内側ディフューザを貫通し、フィレット部は、高温流体流路の内側及び外側に設けられる。したがって、ストラットによりケーシング及び内側ディフューザが貫通され、各連結部に対して高温流体流路の内側及び外側の両方にそれぞれフィレット部が設けられるので、ケーシング及び内側ディフューザとストラットとの各連結部の応力集中を広い面でバランスよく緩和することができると共に各連結部の剛性が向上することでこの各連結部の変形を極力抑えることができる。
請求項7に係る発明によるガスタービンによれば、圧縮機で圧縮した圧縮空気に燃焼器で燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンの静翼及び動翼に供給することで回転動力を得るガスタービンにおいて、タービンは、筒状に形成されるケーシングと、筒状に形成され該ケーシングの内側に設けられる内側ディフューザと、ケーシングと内側ディフューザとの間に形成されると共に動翼を通過した燃焼ガスを排気ガスとして排出可能な排気ガス流路と、中空状に形成され、排気ガス流路を横切ってケーシングと内側ディフューザとを連結すると共に肉厚がケーシングの肉厚よりも厚く、且つ、内側ディフューザの肉厚と同等、又は、内側ディフューザの肉厚よりも厚く設定されるストラットとを備える。
したがって、圧縮機で圧縮した圧縮空気に燃焼器で燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンの静翼及び動翼に供給することで回転動力を得る。動翼を通過した燃焼ガスはケーシングと内側ディフューザによって形成される排気ガス流路を介して排気ガスとして装置外に排出される。この間、この排気ガス流路を横切るストラットによりケーシングと内側ディフューザとが連結されると共に、このストラットの肉厚がケーシングの肉厚よりも厚く、且つ、内側ディフューザの肉厚と同等、又は、内側ディフューザの肉厚よりも厚く設定されることから、排気ガスが直撃するストラットの熱容量が相対的に大きくなり温度変化が遅くなる一方、ケーシング、内側ディフューザの熱容量が相対的に小さくなり温度変化が速くなることで、装置の起動時、停止時におけるストラットとケーシング、内側ディフューザとの温度差が小さくなり、ストラットの熱変形の応答性が低下し、ケーシング、内側ディフューザの熱変形の応答性が向上し、これにより、温度差に起因した熱膨張差によりストラットとケーシング、内側ディフューザとの間に過大な熱応力が発生することが抑制され、熱応力が低減されるので、簡易な構造で熱応力を抑制し、装置の疲労寿命を延ばすことができる。
以下に、本発明に係るストラット構造及びガスタービンの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例1に係るガスタービンとしてのターボシャフトエンジンの模式的断面図、図2は、本発明の実施例1に係るターボシャフトエンジンのストラットを含む部分断面図である。本実施例では本発明に係るストラット構造をガスタービンとしてのターボシャフトエンジン1に適用して説明する。本図に示すターボシャフトエンジン1は、例えば、ヘリコプタ用のエンジンとして用いられる。
ターボシャフトエンジン1は、図1に示すように、圧縮機2で圧縮した圧縮空気に燃焼器3で燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービン4の静翼及び動翼に供給することで回転動力を得るものである。具体的には、ターボシャフトエンジン1は、圧縮機2と燃焼器3とタービン4により構成され、このタービン4に図示しない出力軸が連結される。この圧縮機2は、空気を取り込む空気取入口2aを有し、圧縮機車室内に複数の静翼と動翼が交互に配設されてなる。燃焼器3は、圧縮機2で圧縮された圧縮空気に対して燃料を供給し、バーナーで点火することで燃焼可能となっている。タービン4は、コンプレッサタービン4aと、コンプレッサタービン4aの下流に位置するパワータービン4bとを含んで構成される。さらに、タービン4は、タービン車室内に複数の静翼16(図2参照)と動翼17(図2参照)が交互に配設され、タービンロータ5及びパワータービン4bの下流に位置する排気室6を備える。後述するストラット9は、排気室6に位置する。タービンロータ5は、圧縮機2、燃焼器3、タービン4の中心部を貫通するように位置しており、排気室6側の端部が排気室側軸受部8(図2参照)により回転自在に支持される一方、圧縮機2側の端部が圧縮機側軸受部(不図示)により回転自在に支持される。そして、このタービンロータ5は、タービン4の動翼17が連結されると共に、圧縮機2側に図示しない出力軸が連結される。
したがって、圧縮機2の空気取入口2aから取り込まれた空気が、複数の静翼と動翼を通過して圧縮されることで高温・高圧の圧縮空気となり、燃焼器3にて、この圧縮空気に対して所定の燃料が供給されることで燃焼する。そして、この燃焼器3で生成された作動流体である高温・高圧の燃焼ガスが、タービン4を構成する複数の静翼16と動翼17を通過することでタービンロータ5を駆動回転し、このタービンロータ5に連結された出力軸を駆動する一方、排気ガスは排気室6のディフューザ7(図2参照)を通過して静圧に変換されてから後方に放出される。
タービン4は、さらに具体的には、図2に示すように、ディフューザ7をなすケーシング7a及び内側ディフューザ7bと、ケーシング7aと内側ディフューザ7bとを連結するストラット9(ストラット構造のストラットに相当)を備える。さらに、タービン4は、内側ディフューザ7b内に収容される軸受部8と、軸受部8により回転自在に支持されるタービンロータ5を備える。ここで、ケーシング7aは、内側ディフューザ7b等を収容する外側ケーシングであると共にディフューザ7の外側ディフューザとしても兼用される。また、内側ディフューザ7bは、ディフューザ7をなすと共に軸受部8等を収容する内側ケーシングとしても兼用される。
ケーシング7a及び内側ディフューザ7bは、ともに円筒状に形成され、この円筒形の中心軸線がほぼ一致するようにストラット9により連結される。内側ディフューザ7bは、ケーシング7aの内側に設けられ、このケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間に円環状の燃焼ガス流路10a及び排気ガス流路10b(ストラット構造の高温流体流路に相当)が形成される。燃焼ガス流路10aは、排気ガス流路10bの上流側に位置し、この燃焼ガス流路10aには、静翼16が周方向に均等に間隔をあけて固定される。燃焼ガス流路10aと排気ガス流路10bとは静翼16、静翼16の下流側に位置する動翼17を挟んで連通され、燃焼ガス流路10aは、高温流体としての燃焼ガス(600℃程度)が通過可能であると共にこの燃焼ガスを静翼16、動翼17に導入可能であり、排気ガス流路10bは、動翼17を通過した燃焼ガスを排気ガスとして排出可能である。
ストラット9は、内側ディフューザ7b周りに周方向に所定間隔をあけて放射状に6本設けられており、この6本のストラット9は、それぞれ排気ガス流路10bを横切ってケーシング7aと内側ディフューザ7bとを連結する。なお、本図では6本のストラット9のうちの1本のみを図示している。また、ストラット9は、中空状の楕円筒状に形成される。なおここでは、ストラット9、ケーシング7a及び内側ディフューザ7bは、鋳造により一体に形成しているが、板金により形成するようにしてもよい。
軸受部8は、ベアリング11と、このベアリング11を収容するベアリングケース12を備える。ベアリングケース12は、円筒状に形成され、その外周側において反力低減手段としての軸受フレーム13によって内側ディフューザ7bと連結される。さらに、ベアリングケース12は、その内周側、すなわち、中空部分にベアリング11を保持し、このベアリング11は、内側ディフューザ7b内でタービンロータ5を回転自在に支持する。
タービンロータ5は、円筒形に形成され回転軸線14aを中心に回転可能なシャフト14と、このシャフト14に固定されるディスク15を有する。ディスク15は、円盤状に形成され、このディスク15の外周部に上述した複数の動翼17が周方向に均等に間隔をあけて固定される。複数の動翼17は、燃焼ガスの流動方向に対して上述した複数の静翼16と対向するようにその下流側に位置している。
また、タービン4は、軸受部8に潤滑油を供給する潤滑油供給管18を備える。潤滑油供給管18は、ケーシング7aの外側からストラット9の内側を通って軸受部8の近傍まで延設される。潤滑油供給管18は、潤滑油を軸受部8に供給し、軸受部8は、この潤滑油により潤滑されると共に冷却される。
軸受フレーム13は、内側ディフューザ7bとベアリングケース12とを連結する。さらに、軸受フレーム13は、軸受部8側における径方向の反力を低減するように径方向の剛性を低くして構成される。これにより、例えば、タービンロータ5が異常回転して動翼17が破断し、タービンロータ5がアンバランスになり、このタービンロータ5に大きな振動が発生した場合でも、この振動により装置が損傷されることが抑制される。なおここで、軸受部8側における径方向の反力とは、回転軸線14aに対して直交する方向に対する反力である。同様に、径方向の剛性とは、回転軸線14aに対して直交する方向に対する剛性である。
すなわち、軸受部8を支持する軸受フレーム13は、径方向の剛性を低くして柔構造をなすように構成することで、この軸受フレーム13が径方向に対して弾性変形することにより、軸受部8が内側ディフューザ7bに対して相対的に変位することができるようになり、例えば、剛構造により構成する場合のようにタービンロータ5のアンバランス力(回転軸線のぶれによる振動等)としての反力を全部受けてしまうことがなくなり、この軸受フレーム13によりこの反力を低減することで装置全体に対して伝達される反力が低減される。
具体的には、軸受フレーム13は、全体として軸受部8周りに円環状に形成される。軸受フレーム13は、3枚のダイヤフラムとして金属製の第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20及び第3のダイヤフラム23と、これらを接続する金属製の第1の接続部21と第2の接続部22を有する。第1のダイヤフラム19は、基端が内側ディフューザ7bの内周面に接続され、第2のダイヤフラム20は、基端がベアリングケース12の外周面に接続され、第3のダイヤフラム23は、第2のダイヤフラム20に対して第1のダイヤフラム19の反対側に設けられる。第1の接続部21は、第1のダイヤフラム19の先端と第3のダイヤフラム23の一端とを接続し、第2の接続部22は、第3のダイヤフラム23の他端と第2のダイヤフラム20の先端とを接続する。
第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20、第3のダイヤフラム23は、回転軸線14aに対して垂直な円盤状に形成される。ここで、第2のダイヤフラム20は、その外径r2が第1のダイヤフラム19の内径r1よりも小さくなるように形成され、第3のダイヤフラム23は、その内径が第2のダイヤフラム20の外径r2と等しく、その外径が第1のダイヤフラム19の内径r1に等しくなるように形成される。そして、第1の接続部21、第2の接続部22は、中心軸線が回転軸線14aと平行な円筒状に形成される。第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20及び第3のダイヤフラム23は、剛性が低く、すなわち、ばね力が弱く、柔らかい。一方、第1の接続部21、第2の接続部22は、第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20よりも剛性が高い。これにより、軸受フレーム13は、全体として周方向に高い剛性及び強度を有することとなり、内側ディフューザ7bとベアリングケース12との連結部分において周方向に対する高いねじれ剛性及び強度を確保することができる。
そして、第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20、第3のダイヤフラム23の剛性及び第1のダイヤフラム19と第3のダイヤフラム23との間隔、すなわち、第1の接続部21の軸方向に対する長さ、第2のダイヤフラム20と第3のダイヤフラム23との間隔、すなわち、第2の接続部22の軸方向に対する長さをそれぞれ調整することで、軸受フレーム13全体の径方向に対する剛性を調整することができる。つまり、第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20、第3のダイヤフラム23の剛性を低くするとともに、第1の接続部21、第2の接続部22の軸方向に対する長さを長くすることで、軸受フレーム13全体の径方向に対するばね定数が低下され、剛性が低下される。
このように構成されるターボシャフトエンジン1では、タービンロータ5は、この動翼17が全て存在している状態において回転体としてバランスがよい。そして、例えば、このタービンロータ5が異常回転し、動翼17が破断した場合、このタービンロータ5は、回転体としてアンバランスになり、回転軸線14aがぶれて径方向に大きく振動してしまうおそれがある。このとき、この振動が軸受部8を介して径方向から第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20、第3のダイヤフラム23に加わると、各第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20、第3のダイヤフラム23は、ばね力が弱く、柔らかく形成されていることから、タービンロータ5の回転軸線14aがぶれて径方向に大きく振動し、軸受部8を径方向に大きく振動させても、面外の方向、すなわち、回転軸線14a方向に大きく撓んで曲がることでこの反力を低減する。つまり、軸受フレーム13により軸受部8を内側ディフューザ7bに対して相対的に変位しやすくすることで、タービンロータ5の振動が緩衝され、装置全体に対して伝達される反力が低減される。
ところで、このように構成されるターボシャフトエンジン1は、起動時では装置全体が低温状態にあり、燃焼ガスのタービンへの供給が開始されると、この燃焼ガス及び排気ガスの影響で装置の各部の温度が上昇し、装置全体が徐々に燃焼ガスの温度(600℃程度)に近づいていく。このとき、上述のストラット9は、高温の燃焼ガス及び排気ガスの流路を横切るように設けられていることから、このストラット9は、ディフューザ7などの他の構造体よりも高温ガスの影響を受けやすく、ディフューザ7と比べて温度上昇が速くなり、先に600℃程度の高温となり、これにより、ストラット9とディフューザ7との間に大きな温度差が生じ、この温度差に起因した熱膨張差によりストラット9やディフューザ7の熱変形が生じ、過大な熱応力が発生して、ストラット9とディフューザ7との連結部が損傷するおそれがある。つまり、非定常熱応力による低サイクル疲労破壊が起こり、低サイクル寿命が短くなる可能性がある。また、ターボシャフトエンジン1の停止時においては、負荷下降し、フライトアイドルではガス温度が低下し、ストラット9はこのガスによって冷却され、温度低下が他の構造体と比べて速くなり、その結果、起動時と同様に過大な熱応力が発生するおそれがある。
そこで、本実施例に係るターボシャフトエンジン1は、ストラット9の肉厚(以下「ストラット肉厚」という)t1をケーシング7aの肉厚(以下「ケーシング肉厚」という)t2よりも厚く、且つ、内側ディフューザ7bの肉厚(以下「内側ディフューザ肉厚」という)t3よりも厚く設定することで、簡易な構造で熱応力の抑制を図っている。
すなわち、ストラット9、ケーシング7a、内側ディフューザ7bは、それぞれ次式(1)、(2)を満たすように形成される。

t1>t2 ・・・(1)

t1>t3 ・・・(2)

t1;ストラット肉厚
t2;ケーシング肉厚
t3;内側ディフューザ肉厚
ストラット9とケーシング7aとを式(1)を満たすように形成することで、排気ガスが直撃するストラット9の熱容量が相対的に大きくなり温度変化が遅くなる一方、ケーシング7aの熱容量が相対的に小さくなり、ストラット9の熱変形の応答性が低下し、ケーシング7aの熱変形の応答性が向上する。同様に、ストラット9と内側ディフューザ7bとを式(2)を満たすように形成することで、ストラット9の熱容量が相対的に大きくなり温度変化が遅くなる一方、内側ディフューザ7bの熱容量が相対的に小さくなり温度変化が速くなり、ストラット9の熱変形の応答性が低下し、内側ディフューザ7bの熱変形の応答性が向上する。
また、このターボシャフトエンジン1では、内側ディフューザ7bは、内側ディフューザ肉厚t3がケーシング7aのケーシング肉厚t2よりも厚く設定される。すなわち、ケーシング7a、内側ディフューザ7bは、次式(3)を満たすように形成される。

t3>t2 ・・・(3)

すなわち、ストラット9、ケーシング7a、内側ディフューザ7bの各肉厚の関係は、式(1)、(2)、(3)に基づいて次式(4)に示す関係になる。

t1>t3>t2 ・・・(4)
ストラット9、ケーシング7a、内側ディフューザ7bを式(4)を満たすように形成することで、内側ディフューザ肉厚t3がケーシング肉厚t2よりも厚く設定されることから、内側ディフューザ7bの熱容量が相対的に大きくなり温度変化が遅くなる一方、ケーシング7aの熱容量が相対的に小さくなり温度変化が速くなり、内側ディフューザ7bの熱変形の応答性が低下し、ケーシング7aの熱変形の応答性が向上する。
ここで、さらに、ストラット9は、ストラット肉厚t1がケーシング肉厚t2の1.5倍以上3倍以下に設定され、内側ディフューザ7bは、内側ディフューザ肉厚t3がケーシング肉厚t2の1.5倍以上3倍以下に設定される。つまり、ストラット9、ケーシング7a、内側ディフューザ7bは、次式(5)を満たすように形成される。

t2:t3:t1=1:1.5〜3:1.5〜3 ・・・(5)
ケーシング7a、内側ディフューザ7b及びストラット9を式(5)を満たすように形成することで、ケーシング7a、内側ディフューザ7b及びストラット9の関係において、それぞれの温度変化及び熱変形の応答性を装置全体においてバランスよくすることができるようになる。
上記のように構成されるターボシャフトエンジン1では、起動時では装置全体が低温状態にあり、燃焼ガスのタービンへの供給が開始されると、この燃焼ガス及び排気ガスの影響で装置の各部の温度が上昇し、装置全体が徐々に燃焼ガスの温度(600℃程度)に近づいていく。このとき、ケーシング7a、内側ディフューザ7b及びストラット9は、上述の(4)を満たすように設定されることから、装置の起動時において、排気ガスが直撃するストラット9の熱容量が相対的に大きくなり温度上昇が遅くなる一方、ケーシング7a、内側ディフューザ7bの熱容量が相対的に小さくなり温度上昇が速くなることで、ストラット9とケーシング7a、内側ディフューザ7bの温度変化がほぼ等しくなり、これらの温度差が小さくなる。また、停止時において、ガスが直撃するストラット9の温度低下が遅くなる一方、ケーシング7a、内側ディフューザ7bの温度低下が速くなることで、ストラット9とケーシング7a、内側ディフューザ7bの温度変化がほぼ等しくなり、これらの温度差が小さくなる。
さらに、共に筒状に形成される内側ディフューザ7bとケーシング7aとは、起動時において筒状中心から外方に向かって膨張する際は、外側に設けられるケーシング7aが先行して膨張し内側ディフューザ7bよりも膨張量が大きくなることから、ケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間隔が広くなり、これにより、ストラット9が熱伸びしても、このストラット9の熱伸びに応じてケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間隔も広くなる。さらに、停止時において筒状の外方から中心に向かって収縮する際は、ケーシング7aが先行して収縮し内側ディフューザ7bよりも収縮量が大きくなることから、ケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間隔が狭くなり、これにより、ストラット9が熱収縮しても、このストラット9の熱収縮に応じてケーシング7aと内側ディフューザ7との間隔も狭くなる。
以上で説明した本発明の実施例1に係るターボシャフトエンジン1によれば、圧縮機2で圧縮した圧縮空気に燃焼器3で燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービン4の静翼16及び動翼17に供給することで回転動力を得る。さらに、タービン4は、筒状に形成されるケーシング7aと、筒状に形成され該ケーシング7aの内側に設けられる内側ディフューザ7bと、ケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間に形成されると共に動翼17を通過した燃焼ガスを排気ガスとして排出可能な排気ガス流路10bと、中空状に形成され、排気ガス流路10bを横切ってケーシング7aと内側ディフューザ7bとを連結すると共に肉厚t1がケーシング7aの肉厚t2よりも厚く、且つ、内側ディフューザ7bの肉厚t3よりも厚く設定されるストラット9を備える。
したがって、装置の起動時においては、排気ガスが直撃するストラット9の熱容量が相対的に大きくなり温度上昇が遅くなる一方、ケーシング7a、内側ディフューザ7bの熱容量が相対的に小さくなり温度上昇が速くなることで、ストラット9とケーシング7a、内側ディフューザ7bとの温度差が小さくなり、ストラット9の熱変形の応答性が低下し、ケーシング7a、内側ディフューザ7bの熱変形の応答性が向上し、これにより、温度差に起因した熱膨張差によりストラット9とケーシング7a、内側ディフューザ7bとの間に過大な熱応力が発生することが抑制され、熱応力が低減されるので、簡易な構造で熱応力を抑制し、装置の疲労寿命を延ばすことができる。同様に装置の停止時においては、ガスが直撃するストラット9の温度低下が遅くなる一方、ケーシング7a、内側ディフューザ7bの温度低下が速くなることで、ストラット9とケーシング7a、内側ディフューザ7bとの温度差が小さくなり、温度差に起因した熱膨張差によりストラット9とケーシング7a、内側ディフューザ7bとの間に過大な熱応力が発生することが抑制され、熱応力が低減されるので、簡易な構造で熱応力を抑制し、装置の疲労寿命を延ばすことができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例1に係るターボシャフトエンジン1によれば、内側ディフューザ7bは、肉厚t3がケーシング7aの肉厚t2よりも厚く設定される。したがって、内側ディフューザ7bの熱容量が相対的に大きくなり温度変化が遅くなる一方、ケーシング7aの熱容量が相対的に小さくなり温度変化が速くなることで、共に筒状に形成される内側ディフューザ7bとケーシング7aとは、起動時において筒状中心から外方に向かって膨張する際は、外側に設けられるケーシング7aが先行して膨張し内側ディフューザ7bよりも膨張量が大きくなることから、ケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間隔が広くなり、これにより、ストラット9が熱伸びしても、このストラット9の熱伸びに応じてケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間隔も広くなるので、ストラット9に大きな圧縮応力が作用することを抑制することができる。さらに、停止時において筒状の外方から中心に向かって収縮する際は、ケーシング7aが先行して収縮し内側ディフューザ7bよりも収縮量が大きくなることから、ケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間隔が狭くなり、これにより、ストラット9が熱収縮しても、このストラット9の熱収縮に応じてケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間隔も狭くなるので、ストラット9に大きな引張応力が作用することを抑制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例1に係るターボシャフトエンジン1によれば、ストラット9は、肉厚t1がケーシング7aの肉厚t2の1.5倍以上3倍以下に設定され、内側ディフューザ7bは、肉厚t3がケーシング7aの肉厚t2の1.5倍以上3倍以下に設定される。したがって、ケーシング7a、内側ディフューザ7b及びストラット9の関係において、それぞれの温度変化及び熱変形の応答性のバランスがとれることから、装置の起動時、停止時に装置全体でバランスよく伸び縮みすることができ、過大な熱応力が発生することを装置全体で平均的に抑制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例1に係るターボシャフトエンジン1によれば、タービン4は、円筒状に形成され内側ディフューザ7b内に収容される軸受部8と、燃焼ガスの流動方向に対して静翼16の下流側に位置する動翼17を有し、軸受部8により回転自在に支持されるタービンロータ5と、ケーシング7aと内側ディフューザ7bとの間に形成され、動翼17を通過した燃焼ガスを排気ガスとして排出可能な排気ガス流路10bと、内側ディフューザ7bと軸受部8とを連結すると共に、軸受部8側における径方向の反力を低減可能な軸受フレーム13を備える。
したがって、タービンロータ5を回転自在に支持する軸受部8は、軸受フレーム13を介してこの内側ディフューザ7b内に連結されるので、例えば、タービンロータ5が異常回転して動翼17が破断しこのタービンロータ5がアンバランスになり、大きな振動が発生した場合でも、この軸受フレーム13により軸受部8側における径方向の反力が低減されることから、タービンロータ5の振動により装置が損傷されることを抑制することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例1に係るターボシャフトエンジン1によれば、軸受フレーム13は、軸受部8周りに円環状に形成され、周方向に径方向より高い剛性及び強度を有する。したがって、軸受部8周りに円環状に、かつ、周方向に径方向より高い剛性及び強度を有して形成される軸受フレーム13により、内側ディフューザ7bとベアリングケース12との連結部分において周方向に対する高いねじれ剛性及び強度を確保することができるので、例えば、ベアリング11がスティックし、タービンロータ5がベアリングケース12ごと回転しようとしても、このベアリングケース12を介したねじれ力に抗することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例1に係るターボシャフトエンジン1によれば、軸受フレーム13は、タービンロータ5の回転軸線14aに対して垂直な円盤状に形成される複数のダイヤフラムとしての第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20及び第3のダイヤフラム23を有する。したがって、回転軸線14aに対して垂直な円盤状に形成される第1のダイヤフラム19、第2のダイヤフラム20及び第3のダイヤフラム23が面外に曲がって変形することにより、軸受部8側における径方向の反力を効果的に低減することができる。
さらに、以上で説明した本発明の実施例1に係るターボシャフトエンジン1によれば、軸受フレーム13は、中心軸線が回転軸線14aと平行な円筒状に形成され、隣接する第1のダイヤフラム19と第3のダイヤフラム23の一端同士を接続する第1の接続部21と、第3のダイヤフラム23と第2のダイヤフラム20の一端同士を接続する第2の接続部22を有する。したがって、第1のダイヤフラム19と第3のダイヤフラム23とは第1の接続部21により、第3のダイヤフラム23と第2のダイヤフラム20とは第2の接続部22により互いに間隔をあけて平行に接続されるので、軸受フレーム13全体の径方向に対する剛性を高めることがなく、周方向に対する剛性及び強度を確保しつつ、軸受部8側における径方向の反力をより効果的に低減することができる。
図3は、本発明の実施例2に係るターボシャフトエンジンのストラットを含む部分断面図である。実施例2に係るターボシャフトエンジン201は、実施例1に係るターボシャフトエンジン1と略同様の構成であるが、曲面状のフィレット部を備えている点で実施例1に係るターボシャフトエンジン1とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
実施例2のターボシャフトエンジン201では、ケーシング7aとストラット9との連結部としての外側付根部30の周囲に曲面状のフィレット部30aが設けられる。外側付根部30は、ストラット9とケーシング7aとが交わっている環状の部分である。言い換えれば、外側付根部30は、楕円筒状に形成されるストラット9のケーシング7a側の筒端面に沿った環状の部分である。そして、フィレット部30aは、ストラット9の外面側において、この外側付根部30の周囲の全周に円環状に設けられる。また、フィレット部30aは、凹状の曲面形状に形成され、この曲面部分により外側付根部30に作用する応力を分散する。ターボシャフトエンジン201では、内側ディフューザ7bとストラット9との連結部としての内側付根部31の周囲にも同様に曲面状のフィレット部31aが設けられる。内側付根部31は、ストラット9と内側ディフューザ7bとが交わっている環状の部分である。
以上で説明した本発明の実施例2に係るターボシャフトエンジン201によれば、ケーシング7a及び内側ディフューザ7bとストラット9との連結部としての外側付根部30、内側付根部31の周囲に曲面状のフィレット部30a、31aが設けられる。したがって、フィレット部30a、31aがケーシング7aとストラット9との連結部としての外側付根部30の周囲及び内側ディフューザ7bとストラット9との連結部としての内側付根部31の周囲に曲面状に設けられ、このフィレット部30a、31aにより外側付根部30、内側付根部31に作用する応力が分散され、この外側付根部30、内側付根部31における応力集中が緩和されるので、ケーシング7a及び内側ディフューザ7bとストラット9との連結部の損傷を抑制することができる。
図4は、本発明の実施例3に係るターボシャフトエンジンのストラットを含む部分断面図である。実施例3に係るターボシャフトエンジン301は、実施例2に係るターボシャフトエンジン201と略同様の構成であるが、ストラットがケーシング及び内側ディフューザを貫通している点で実施例2に係るターボシャフトエンジン201とは異なる。その他、実施例2と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
実施例3のターボシャフトエンジン301では、ストラット9は、ケーシング7a及び内側ディフューザ7bを上下に貫通する。そして、フィレット部30a、31aに加えて、この貫通した外側付根部30、内側付根部31の各突出側にもそれぞれフィレット部30b、31bが設けられる。すなわち、フィレット部30aは、ケーシング7aの径方向内側に設けられ、フィレット部31aは、内側ディフューザ7bの径方向外側に設けられ、フィレット部30bは、ケーシング7aの径方向外側に設けられ、フィレット部31bは、内側ディフューザ7bの径方向内側に設けられる。言い換えれば、フィレット部30a、31aは、排気ガス流路10bの内側に設けられ、フィレット部30b、31bは、排気ガス流路10bの外側に設けられる。
このようにストラット9とケーシング7a、内側ディフューザ7bとの連結部としての外側付根部30、内側付根部31に対して排気ガス流路10bの内側及び外側の両方にそれぞれフィレット部30a、31a、30b、31bを設けることで、外側付根部30、内側付根部31の剛性が増すと共にフィレット部30a、31a、30b、31b全体での曲面部分の面積が増すことで広い面で応力を分散できるようになる。
以上で説明した本発明の実施例3に係るターボシャフトエンジン301によれば、ストラット9は、ケーシング7a及び内側ディフューザ7bを貫通し、フィレット部30a、31a、30b、31bは、排気ガス流路10bの内側及び外側の両方に設けられる。したがって、ストラット9によりケーシング7a及び内側ディフューザ7bが貫通され、外側付根部30、内側付根部31に対して排気ガス流路10bの内側及び外側の両方にそれぞれフィレット部30a、31a、30b、31bが設けられるので、ケーシング7a及び内側ディフューザ7bとストラット9との各連結部としての外側付根部30、内側付根部31の応力集中を広い面でバランスよく緩和することができると共に外側付根部30、内側付根部31の剛性が向上することでこの外側付根部30、内側付根部31の変形を極力抑えることができる。
図5は、本発明の実施例4に係るターボシャフトエンジンのストラットを含む部分断面図である。実施例4に係るターボシャフトエンジン401は、実施例1に係るターボシャフトエンジン1と略同様の構成であるが、内側ディフューザの肉厚が部位によって異なる点で実施例1に係るターボシャフトエンジン1とは異なる。その他、実施例1と共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略するとともに、同一の符号を付す。
実施例4のターボシャフトエンジン401では、内側ディフューザ7bは、肉厚が厚い厚肉部32aと、この厚肉部32aよりも肉厚が薄い薄肉部32b、32cを有する。厚肉部32aは、内側ディフューザ7bとストラット9とが交わる環状の内側付根部31に応じた部分に位置する。厚肉部32aの肉厚t3は上述したようにケーシング肉厚t2よりも厚く設定される。一方、内側ディフューザ7bの厚肉部32a以外の部分は、薄肉部32b、32cとして形成され、この薄肉部32b、32cの肉厚t3’は、厚肉部32aの肉厚t3よりも薄く設定される。すなわち、ターボシャフトエンジン401では、内側ディフューザ7bとストラット9とが接続する部分としての厚肉部32aの肉厚t3だけを厚くし、それ以外の部位、すなわち、軸受フレーム13が接続する薄肉部32b、ストラット9の下流側の薄肉部32cの肉厚t3’は薄くしている。
以上で説明した本発明の実施例4に係るターボシャフトエンジン401によれば、内側ディフューザ7bとストラット9とが接続する部分としての厚肉部32aの肉厚t3だけを厚くし、軸受フレーム13が接続する薄肉部32b、ストラット9の下流側の薄肉部32cの肉厚t3’を薄くする。したがって、内側ディフューザ7bにおいてストラット9が接続する厚肉部32aの肉厚t3だけをケーシング肉厚t2よりも厚くすることで、ストラット9に過大な応力が作用することを抑制すると共に、ストラット9の応力抑制に関係のない接続部以外の部位、すなわち、薄肉部32b、32cの肉厚t3’を薄くすることで、装置を軽量化することができる。
なお、上述した本発明の実施例に係るガスタービン及びストラット構造は、上述した実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。以上の説明では、ガスタービン及びストラット構造をヘリコプタ用のターボシャフトエンジンに適用するものとして説明したが、ターボジェットエンジン、ターボファンエンジン、ターボプロップエンジン等に用いてもよい。また、航空用のガスタービンではなく、産業用のガスタービンに用いてもよい。
また、以上の説明では、ストラット9、ケーシング7a、内側ディフューザ7bの関係は、それぞれ[ストラット肉厚t1>ケーシング肉厚t2]であると共に[ストラット肉厚t1>内側ディフューザ肉厚t3]であるものとして説明したが、いずれか一方を満たせばよい。また、ストラット9と内側ディフューザ7bの関係は、[ストラット肉厚t1>内側ディフューザ肉厚t3]であるものとして説明したが、ストラット肉厚t1が内側ディフューザ肉厚t3と同等であってもよく、すなわち、[ストラット肉厚t1≧内側ディフューザ肉厚t3]であってもよい。また、ケーシング7aと内側ディフューザ7bの関係は、 [内側ディフューザ肉厚t3>ケーシング肉厚t2]を満たすものとして説明したがこれに限らない。ストラット9、ケーシング7a、内側ディフューザ7bは、 [ケーシング肉厚t2:内側ディフューザ肉厚t3:ストラット肉厚t1=1:1.5〜3:1.5〜3]を満たすように形成することが好適であるものとして説明したがこれに限らない。
本発明に係るストラット構造及びガスタービンは、簡易な構造で熱応力を抑制し、装置の寿命を延ばすものであり、部材を連結するストラットを有する種々の装置に適用することができる。
本発明の実施例1に係るガスタービンとしてのターボシャフトエンジンの模式的断面図である。 本発明の実施例1に係るターボシャフトエンジンのストラットを含む部分断面図である。 本発明の実施例2に係るターボシャフトエンジンのストラットを含む部分断面図である。 本発明の実施例3に係るターボシャフトエンジンのストラットを含む部分断面図である。 本発明の実施例4に係るターボシャフトエンジンのストラットを含む部分断面図である。
符号の説明
1、201、301、401 ターボシャフトエンジン(ガスタービン)
2 圧縮機
3 燃焼器
4 タービン
5 タービンロータ
6 排気室
7 ディフューザ
7a ケーシング
7b 内側ディフューザ
8 軸受部
9 ストラット
10a 燃焼ガス流路
10b 排気ガス流路(高温流体流路)
11 ベアリング
12 ベアリングケース
13 軸受フレーム
14a 回転軸線
16 静翼
17 動翼
18 潤滑油供給管
19、20、23 ダイヤフラム
21、22 接続部
30 外側付根部
30a、30b、31a、31b フィレット部
31 内側付根部
32a 厚肉部
32b、32c 薄肉部
t1 ストラット肉厚
t2 ケーシング肉厚
t3 内側ディフューザ肉厚

Claims (7)

  1. 筒状に形成されるケーシングと、
    筒状に形成され該ケーシングの内側に設けられる内側ディフューザと、
    前記ケーシングと前記内側ディフューザとの間に高温流体が通過可能に形成される高温流体流路と、
    中空状に形成され、前記高温流体流路を横切って前記ケーシングと前記内側ディフューザとを連結すると共に肉厚が前記ケーシングの肉厚よりも厚く設定されるストラットとを備えることを特徴とする、
    ストラット構造。
  2. 筒状に形成されるケーシングと、
    筒状に形成され該ケーシングの内側に設けられる内側ディフューザと、
    前記ケーシングと前記内側ディフューザとの間に高温流体が通過可能に形成される高温流体流路と、
    中空状に形成され、前記高温流体流路を横切って前記ケーシングと前記内側ディフューザとを連結すると共に肉厚が前記内側ディフューザの肉厚と同等、又は、前記内側ディフューザの肉厚よりも厚く設定されるストラットとを備えることを特徴とする、
    ストラット構造。
  3. 前記内側ディフューザは、肉厚が前記ケーシングの肉厚よりも厚く設定されることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載のストラット構造。
  4. 前記ストラットは、前記肉厚が前記ケーシングの肉厚の1.5倍以上3倍以下に設定され、
    前記内側ディフューザは、前記肉厚が前記ケーシングの肉厚の1.5倍以上3倍以下に設定されることを特徴とする、
    請求項3に記載のストラット構造。
  5. 前記ケーシング及び前記内側ディフューザと前記ストラットとの連結部の周囲に曲面状のフィレット部が設けられることを特徴とする、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のストラット構造。
  6. 前記ストラットは、前記ケーシング及び前記内側ディフューザを貫通し、
    前記フィレット部は、前記高温流体流路の内側及び外側に設けられることを特徴とする、
    請求項5に記載のストラット構造。
  7. 圧縮機で圧縮した圧縮空気に燃焼器で燃料を供給して燃焼し、発生した燃焼ガスをタービンの静翼及び動翼に供給することで回転動力を得るガスタービンにおいて、
    前記タービンは、
    筒状に形成されるケーシングと、
    筒状に形成され該ケーシングの内側に設けられる内側ディフューザと、
    前記ケーシングと前記内側ディフューザとの間に形成されると共に前記動翼を通過した燃焼ガスを排気ガスとして排出可能な排気ガス流路と、
    中空状に形成され、前記排気ガス流路を横切って前記ケーシングと前記内側ディフューザとを連結すると共に肉厚が前記ケーシングの肉厚よりも厚く、且つ、前記内側ディフューザの肉厚と同等、又は、前記内側ディフューザの肉厚よりも厚く設定されるストラットとを備えることを特徴とする、
    ガスタービン。
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