JPH0511157A - プラスチツクレンズ鏡筒 - Google Patents
プラスチツクレンズ鏡筒Info
- Publication number
- JPH0511157A JPH0511157A JP18525791A JP18525791A JPH0511157A JP H0511157 A JPH0511157 A JP H0511157A JP 18525791 A JP18525791 A JP 18525791A JP 18525791 A JP18525791 A JP 18525791A JP H0511157 A JPH0511157 A JP H0511157A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lens barrel
- plastic lens
- lens
- plastic
- molded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Lens Barrels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
［目的］ 吸水性が低く、吸湿による変化がなく加工が
容易のプラスチックレンズ鏡筒。 ［構成］ プラスチックレンズ鏡筒を成形する材料に、
非晶質ポリオレフィンを主成分とし、ガラスファイバ
ー，カーボンブラックなどを充填剤とし、接着剤、安定
剤などの添加材として成形したレンズ鏡筒１の内周壁面
にレンズ装着用段部２，３，４を所望の間隔に設けて、
その段部２，４にそれぞれガラスレンズ５，７を、段部
３にはプラスチックレンズ６をそれぞれの外径の円周面
に接着剤８，９，１０を塗布して挿入し、レンズ鏡筒１
の内周壁面と接合構成したので吸水性が低く、吸湿によ
る変化が生じなく、加工が容易なプラスチックレンズ鏡
筒。
容易のプラスチックレンズ鏡筒。 ［構成］ プラスチックレンズ鏡筒を成形する材料に、
非晶質ポリオレフィンを主成分とし、ガラスファイバ
ー，カーボンブラックなどを充填剤とし、接着剤、安定
剤などの添加材として成形したレンズ鏡筒１の内周壁面
にレンズ装着用段部２，３，４を所望の間隔に設けて、
その段部２，４にそれぞれガラスレンズ５，７を、段部
３にはプラスチックレンズ６をそれぞれの外径の円周面
に接着剤８，９，１０を塗布して挿入し、レンズ鏡筒１
の内周壁面と接合構成したので吸水性が低く、吸湿によ
る変化が生じなく、加工が容易なプラスチックレンズ鏡
筒。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズを保持するプラ
スチックレンズ鏡筒に関する。
スチックレンズ鏡筒に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来は、レンズ鏡筒に金属材料を加工し
たものが用いられいたが、近年においては、量産化、低
コスト化、軽量化などの諸要求からプラスチック材料に
よるレンズ鏡筒に移行されつつある。このプラスチック
材料によるレンズ鏡筒は、金属材料によるレンズ鏡筒よ
りもレンズ材料とレンズ鏡筒材料との線膨張係数差が大
きくなり易く、従ってレンズの歪や応力、変形も大きく
なるという問題があった。また、プラスチック材料のレ
ンズ鏡筒は、吸水性が高く、高湿下では寸法変化を生じ
たり、レンズの裏面へのくもりを生じやすいという問題
もあった。
たものが用いられいたが、近年においては、量産化、低
コスト化、軽量化などの諸要求からプラスチック材料に
よるレンズ鏡筒に移行されつつある。このプラスチック
材料によるレンズ鏡筒は、金属材料によるレンズ鏡筒よ
りもレンズ材料とレンズ鏡筒材料との線膨張係数差が大
きくなり易く、従ってレンズの歪や応力、変形も大きく
なるという問題があった。また、プラスチック材料のレ
ンズ鏡筒は、吸水性が高く、高湿下では寸法変化を生じ
たり、レンズの裏面へのくもりを生じやすいという問題
もあった。
【０００３】また、レンズ材料とレンズ鏡筒材料との線
膨張係数差による光学性能低下を防止するための文献と
して、例えば特開昭６１−１６０７１０号公報がある。
この公報に記載された技術は、酸化ジルコニウムを使用
して鏡筒の性能を維持するようにしたレンズ鏡筒が開示
されている。
膨張係数差による光学性能低下を防止するための文献と
して、例えば特開昭６１−１６０７１０号公報がある。
この公報に記載された技術は、酸化ジルコニウムを使用
して鏡筒の性能を維持するようにしたレンズ鏡筒が開示
されている。
【０００４】しかし、この公報に開示されている酸化ジ
ルコニウム材によるレンズ鏡筒は、硬質材であるがため
加工が非常に困難である。それがため量産化、低コスト
化が図れないという問題が生じていた。
ルコニウム材によるレンズ鏡筒は、硬質材であるがため
加工が非常に困難である。それがため量産化、低コスト
化が図れないという問題が生じていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点に鑑みてなされたもので、吸水性が低く、吸湿
性による変化が生じなく、かつ加工が容易なプラスチッ
クレンズ鏡筒を提供することを目的とするものである。
な問題点に鑑みてなされたもので、吸水性が低く、吸湿
性による変化が生じなく、かつ加工が容易なプラスチッ
クレンズ鏡筒を提供することを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、レ
ンズ鏡筒の成形材料に非晶性ポリオレフィン樹脂を主成
分として成形することにより、成形されたレンズ鏡筒
は、非晶質構造となり成形収縮が小さく、高い寸法精度
で成形することができる。従って、低吸水性を有し、種
々の温度雰囲気下での寸法変化が極めて小さく保持でき
るので、レンズの光学性能を損なうことがなく、量産性
と原価性に優れた高品質のプラスチックレンズ鏡筒が成
形できる。
ンズ鏡筒の成形材料に非晶性ポリオレフィン樹脂を主成
分として成形することにより、成形されたレンズ鏡筒
は、非晶質構造となり成形収縮が小さく、高い寸法精度
で成形することができる。従って、低吸水性を有し、種
々の温度雰囲気下での寸法変化が極めて小さく保持でき
るので、レンズの光学性能を損なうことがなく、量産性
と原価性に優れた高品質のプラスチックレンズ鏡筒が成
形できる。
【０００７】
【実施例１】本発明のプラスチックレンズ鏡筒の実施例
を図面に基づいて説明する。図１は、本発明のプラスチ
ックレンズ鏡筒の正面よりの断面図である。図に示す円
筒形状の筒体は、多数個のレンズを装着するレンズ鏡筒
１である。このレンズ鏡筒１の内周壁面には、所望の間
隔を設けてレンズ装着用段部２，３，４がそれぞれ成形
されている。このそれぞれの段部２，３，４には、所望
の形状のレンズ５，６，７がその外径周面に接着剤８，
９，１０を塗布して接合装着されている。
を図面に基づいて説明する。図１は、本発明のプラスチ
ックレンズ鏡筒の正面よりの断面図である。図に示す円
筒形状の筒体は、多数個のレンズを装着するレンズ鏡筒
１である。このレンズ鏡筒１の内周壁面には、所望の間
隔を設けてレンズ装着用段部２，３，４がそれぞれ成形
されている。このそれぞれの段部２，３，４には、所望
の形状のレンズ５，６，７がその外径周面に接着剤８，
９，１０を塗布して接合装着されている。
【０００８】上記構成においてのレンズ鏡筒１に用いた
材料は、非晶質ポレオレフィン樹脂、例えば、商品名Ｚ
ｅｏｎｅｘ（日本ゼオン株式会社の共役ジエン系重合体
環化物）または商品名Ａｐｏ、Ｔｐｘ（三井石油化学株
式会社製）を主成分とし、２０％のガラスファイバーで
充填した補強材（または、カーボンブラックまたはカー
ボンファイバーなどを添加してもよい。）その他着色
剤、安定剤（帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤な
ど）を添加して成形されたものてある。
材料は、非晶質ポレオレフィン樹脂、例えば、商品名Ｚ
ｅｏｎｅｘ（日本ゼオン株式会社の共役ジエン系重合体
環化物）または商品名Ａｐｏ、Ｔｐｘ（三井石油化学株
式会社製）を主成分とし、２０％のガラスファイバーで
充填した補強材（または、カーボンブラックまたはカー
ボンファイバーなどを添加してもよい。）その他着色
剤、安定剤（帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤な
ど）を添加して成形されたものてある。
【０００９】また、上記した図１に示すレンズ５，６，
７のうち、レンズ１とレンズ３はガラスレンズであり、
レンズ２はプラスチックレンズをそれぞれに用いてい
る。
７のうち、レンズ１とレンズ３はガラスレンズであり、
レンズ２はプラスチックレンズをそれぞれに用いてい
る。
【００１０】本実施例におけるレンズ鏡筒１に用いられ
た材料と従来のレンズ鏡筒に用いられているプラスチッ
クＰＣ（ポリカーボネート）との吸水率、吸水寸法変
化、真円度の比較したものを下表に示す。
た材料と従来のレンズ鏡筒に用いられているプラスチッ
クＰＣ（ポリカーボネート）との吸水率、吸水寸法変
化、真円度の比較したものを下表に示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】
【表２】
【００１３】
【表３】
【００１４】上記実施例のように、成形されたレンズ鏡
筒は、非晶質ポレオレフィンを主成分として成形したの
で水分を通さない。また成形による収縮が小さく複雑な
形状も精度維持できる。また、本実施例においては、レ
ンズ鏡筒１の両端にそれぞれガラスレンズ（レンズ１と
レンズ３）を用いたことで、真ん中に配設したレンズ
（レンズ２）、吸水性のあるプラスチックレンズを用い
ることができる。
筒は、非晶質ポレオレフィンを主成分として成形したの
で水分を通さない。また成形による収縮が小さく複雑な
形状も精度維持できる。また、本実施例においては、レ
ンズ鏡筒１の両端にそれぞれガラスレンズ（レンズ１と
レンズ３）を用いたことで、真ん中に配設したレンズ
（レンズ２）、吸水性のあるプラスチックレンズを用い
ることができる。
【００１５】
【発明の効果】上記のように構成された本発明によれ
ば、レンズ鏡筒の主成分に非晶質ポレオレフィン樹脂を
用いたことにより、吸水性を低く抑えることができるの
で、従来のプラスチックレンズ鏡筒のように、吸水によ
るレンズ鏡筒の膨張によるレンズに圧力が加わるような
ことがない。また、高湿下においても水分がレンズ鏡筒
１を通して内側に侵入しにくく、特に、レンズ鏡筒１の
両端部にガラスレンズ１，３をそれぞれ接着下場合は、
レンズの裏面への水滴やくもりの発生が抑えられるの
で、光学性能を損なうことがない。更に、レンズ鏡筒１
を低吸水性、寸法安定性を有するプラスチック材料で成
形したので、複雑な加工も精度よく得られ、量産化，軽
量化およびコスト低減化などが可能となった効果は大き
い。
ば、レンズ鏡筒の主成分に非晶質ポレオレフィン樹脂を
用いたことにより、吸水性を低く抑えることができるの
で、従来のプラスチックレンズ鏡筒のように、吸水によ
るレンズ鏡筒の膨張によるレンズに圧力が加わるような
ことがない。また、高湿下においても水分がレンズ鏡筒
１を通して内側に侵入しにくく、特に、レンズ鏡筒１の
両端部にガラスレンズ１，３をそれぞれ接着下場合は、
レンズの裏面への水滴やくもりの発生が抑えられるの
で、光学性能を損なうことがない。更に、レンズ鏡筒１
を低吸水性、寸法安定性を有するプラスチック材料で成
形したので、複雑な加工も精度よく得られ、量産化，軽
量化およびコスト低減化などが可能となった効果は大き
い。
【図１】本発明に係わるプラスチックレンズ鏡筒の正面
よりの断面図である。
よりの断面図である。
１ レンズ鏡筒 ２，３，４ 段部 ５，６，７ レンズ ８，９，１０ 接着剤
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 レンズを保持するプラスチック鏡筒にお
いて、そのプラスチックレンズ鏡筒を成形する材料が、
非晶質ポリオレフィンを主成分とする樹脂材料から成形
されていることを特徴とするプラスチックレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18525791A JPH0511157A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | プラスチツクレンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18525791A JPH0511157A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | プラスチツクレンズ鏡筒 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0511157A true JPH0511157A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16167657
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18525791A Pending JPH0511157A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | プラスチツクレンズ鏡筒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0511157A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006040216A1 (de) * | 2004-10-13 | 2006-04-20 | Robert Bosch Gmbh | Gasdicht montierter linsenstapel für ein kameragehäuse |
| JP2007298873A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Pentax Corp | 樹脂製レンズの固定方法 |
| WO2008056534A1 (fr) * | 2006-11-09 | 2008-05-15 | Konica Minolta Opto, Inc. | Cône de caméra à objectif |
| US7626773B2 (en) | 2004-11-08 | 2009-12-01 | Panasonic Corporation | Lens unit |
| CN112925076A (zh) * | 2019-12-06 | 2021-06-08 | 大立光电股份有限公司 | 成像镜头与电子装置 |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP18525791A patent/JPH0511157A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006040216A1 (de) * | 2004-10-13 | 2006-04-20 | Robert Bosch Gmbh | Gasdicht montierter linsenstapel für ein kameragehäuse |
| US8123420B2 (en) | 2004-10-13 | 2012-02-28 | Robert Bosch Gmbh | Lens stack, mounted in a gas-tight manner, for a camera housing |
| US7626773B2 (en) | 2004-11-08 | 2009-12-01 | Panasonic Corporation | Lens unit |
| JP2007298873A (ja) * | 2006-05-02 | 2007-11-15 | Pentax Corp | 樹脂製レンズの固定方法 |
| US7468848B2 (en) | 2006-05-02 | 2008-12-23 | Hoya Corporation | Fixing method for resin lens |
| WO2008056534A1 (fr) * | 2006-11-09 | 2008-05-15 | Konica Minolta Opto, Inc. | Cône de caméra à objectif |
| JPWO2008056534A1 (ja) * | 2006-11-09 | 2010-02-25 | コニカミノルタオプト株式会社 | レンズ鏡胴 |
| JP5146319B2 (ja) * | 2006-11-09 | 2013-02-20 | コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 | レンズ鏡胴 |
| CN112925076A (zh) * | 2019-12-06 | 2021-06-08 | 大立光电股份有限公司 | 成像镜头与电子装置 |
| CN112925076B (zh) * | 2019-12-06 | 2023-06-23 | 大立光电股份有限公司 | 成像镜头与电子装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5963099B2 (ja) | プラスチックレンズ | |
| EP1454175B1 (en) | Precisely aligned lens structure and a method for its fabrication | |
| JPH0416910A (ja) | 光学レンズ | |
| US20190204527A1 (en) | Lens unit and manufacturing method of metal mold | |
| JP2005513523A6 (ja) | 正確に整列されたレンズ構造およびその製造方法 | |
| JPH04171401A (ja) | 接合樹脂レンズ | |
| JPH0634882A (ja) | ズームレンズ | |
| JPH0511157A (ja) | プラスチツクレンズ鏡筒 | |
| JP2006330116A (ja) | 複合光学レンズとその製造方法 | |
| JPH09113783A (ja) | レンズ保持鏡筒及びそれを用いた光学機器 | |
| KR20050027938A (ko) | 렌즈 경통 및 광학 기기 | |
| JPS62145201A (ja) | プラスチツクレンズ | |
| JP2898122B2 (ja) | 光学素子及びその成形方法及び成形装置 | |
| JP2008094658A (ja) | 光学素子の製造方法および光学素子 | |
| CN113687498A (zh) | 一种编码器光学镜头 | |
| JPH06347696A (ja) | ズームレンズ | |
| JPS60501576A (ja) | 光学系用薄肉プラスチック補正レンズ | |
| WO2004097488A1 (en) | Method of manufacturing hybrid aspherical lens | |
| JP2020030334A (ja) | レンズユニット | |
| JPS6114617A (ja) | プラスチツクレンズ | |
| JPH10232350A (ja) | 小型ズームレンズ | |
| JPS6197609A (ja) | プラスチツクレンズ | |
| JPH06106552A (ja) | コンタクトレンズ製造用型 | |
| JPS60126610A (ja) | 成形レンズの製造方法 | |
| JPS63115120A (ja) | 温度補償を施した対物レンズ系 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000229 |