JPH05111262A - Gto素子形のターンオフ大パワー半導体素子の直列回路を有する回路装置 - Google Patents

Gto素子形のターンオフ大パワー半導体素子の直列回路を有する回路装置

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JPH05111262A
JPH05111262A JP4087217A JP8721792A JPH05111262A JP H05111262 A JPH05111262 A JP H05111262A JP 4087217 A JP4087217 A JP 4087217A JP 8721792 A JP8721792 A JP 8721792A JP H05111262 A JPH05111262 A JP H05111262A
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gto
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snubber
circuit
turn
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JP4087217A
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Horst Gruening
グリユーニング ホルシユト
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ABB Asea Brown Boveri Ltd
ABB AB
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ABB Asea Brown Boveri Ltd
Asea Brown Boveri AB
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/10Modifications for increasing the maximum permissible switched voltage
    • H03K17/105Modifications for increasing the maximum permissible switched voltage in thyristor switches
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/10Modifications for increasing the maximum permissible switched voltage

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、非常に高い電圧に適していて、比
較的に単純な構成を特徴とするGTO素子の直列回路の
ための回路装置を得ることである。 【構成】 直列に接続されたGTO素子(G
5,...,G7)を有する回路において、個々のGT
O素子(G5,...,G7)のスイッチング遅延時間
d がターンオン及びターンオフのときに2μs以内と
なるようにゲート電流の変化率dIG /dtが選択さ
れ、ターンオン時に順方向電流の上昇率dI/dtが1
kA/μs以上となる様に該インダクタの大きさが選択
されるときに達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はバワー・エレクトロニクスの分野
に関する。本発明は、特に、GTO素子形のターンオフ
大パワー半導体素子の直列回路を有する回路装置に関
し、(a) 該GTO素子の各々にはゲート電流IG を出
力する駆動用のゲート・ユニットがそれぞれ割り当てら
れており、(b) 該GTO素子の各々はそれぞれスナッバ
ーに並列に接続されており、このスナッバーは、ターン
オフ時の逆方向電圧の上昇率dV/dtを制限するもの
であって、スナッバー・コンデンサ及びスナッバー・ダ
イオードから成っており、(c) 該GTO素子と直列
に、ターンオフ時の順方向電流の上昇率dI/dtを制
限するインダクタが接続されており、(d) 該GTO素
子は動作時に一緒にオン・オフされる。
【0002】この様な回路装置は、例えば、H.サオト
メ等(H. Saotome et al. )の論文『Proc. IPE Confer
ence, Tokyo, April 2−6(1990)』のページ4
21〜425から公知となっている。
【0003】
【従来技術とその問題点】いろいろな大パワーのアプリ
ケーション(HVDCT,SVC,無変圧器機関車又は
複数系統機関車)において、ターンオフ大パワー半導体
素子(GTO,HF−GTO,SITh,FCTh)の
直列回路は、現在採用されている解決策に比べると明ら
かな利点を持っている。この様な直列回路の最初の応用
と経験とは、冒頭において言及した印刷刊行物に既に詳
しく記載されている。
【0004】しかし、特に該直列回路において在来の駆
動回路により操作される在来のGTOの特性は、回路に
高い経費を要し、損失を著しく高めることになる。これ
に関する原因は、(1) 該直列回路の個々の素子のスイ
ッチング遅延時間td に制御出来ない差があること、
(2) 順方向電流dI/dtの上昇率に制限が必要であ
り、これが(1)と共に新しい問題を引き起こすこと、
(3) 逆方向電圧の上昇率dV/dtの許容値が小くて
該スナッバーに相当大きなロスを生じさせることであ
る。
【0005】数kVの電圧でのアプリケーション(例え
ばSVCアプリケーションなど)では、問題は、まだジ
ョイント・クランプ(この出願の図1と、冒頭において
言及した印刷刊行物の図2におけるクランプ・ダイオー
ドDC1,...,DC4及びクランプ・コンデンサC
C)を使ってかなり現実的に解決出来る。対照的に、H
VDCTの場合には、その様な解決策は、電圧が高い
(500kV−≧1MV)ために完全に妨げられる。
【0006】
【発明の概要】従って、本発明の目的は、非常に高い電
圧に適していて、比較的に単純な構成を特徴とするGT
O素子(これはこの発明の範囲内でGTO素子又はGT
O類似素子として理解される)の直列回路のための回路
装置を提供することである。この目的は、冒頭において
述べた種類の回路装置において、(e) 個々のGTO素
子のスイッチング遅延時間td がターンオン及びターン
オフのときに2μs以内となるようにゲート電流の変化
率dIG /dtが選択され、(f) ターンオン時に順方
向電流の上昇率dI/dtが1kA/μs以上となる様
に該インダクタの大きさが選択されるときに達成され
る。
【0007】本発明の解決策の基本的思想は、次のとお
りに説明できるものである:冒頭において既に述べたよ
うに、GTO素子又はGTO類似素子の直列接続におけ
る著しい問題は、個々の素子のスイッチング遅延時間t
d の長さが可変であって、そのためにスイッチング時に
時間差DELTAtd が生じることである。駆動を加速
することによってスイッチング遅延時間における重大な
差DELTAtd を短縮できることは、冒頭において言
及した印刷刊行物において確かに既に公知となってい
る。しかし、(LG ≒300nHの比較的に高いゲート
回路インダクタンスを有する)在来の駆動技術からはず
れているものではなく、ゲート電流IG の変化率、即
ち、dIG /dt、は1.3倍ないし1.9倍に増加したに
過ぎなかった。更に、この様な動作の場合にはスパイク
電圧が上昇するので、スナッバー回路に特別に小さなイ
ンダクタが必要になることが既に認められている。
【0008】本発明において、少なくとも遅延時間td
が1〜2μs以下の範囲内に移ることになるようにdI
G /dtを大きくすることが最初に提案される。このと
き必然的にDELTAtd は±100ns〜±200n
sより小さくなる。本発明の別の重要な特徴は、GTO
素子のターンオンが対応的に速いので、(a) dI/dt
を大きくすることが出来、(b) 該ターンオンが、スイッ
チング遅延が起きるときに問題にならなくなることであ
る。特に、下記の効果が(b) に寄与する。即ち、若し一
つのGTOが、他より量DELTAtd だけ遅くターン
オンされると、主アームにおける電流増大が既に始まっ
ている。このとき電流Ion=dI/dt×DELTAt
d (時間依存性のインダクタンスの場合)は、遅延した
GTOのスナッバーを介して流れて、そのスナッバー・
ダイオードを順方向にロードする。従って、遅延したG
TOは、Ionに対して(dI/dt)制限無しにターン
オンしなければならないだけでなくて、更に最初にそれ
自身のスナッバー・ダイオードをクリアしなければなら
ない(逆方向回復)。従って、冒頭に言及した印刷刊行
物において、(dI/dt)−リアクトルL1及びL2
(この出願の図1におけるL1及びL2)は可飽和リア
クトルとして具体化される。
【0009】ここで、DELTAtd が小さくされると
同時にGTOがターンオン時のdI/dtによるオーバ
ーローディングに対し鈍感にされたならば、ターンオン
時の電圧サージが小さいままであるので: 可飽和リアクトルを無くすことが可能であると共に、以
上の場合(DELTAt d ≧2μs)と比べて著しく減
少させることが出来る(例えば、CS=3μF、dI/
dt=3kA/μs、DELTAtd =100nsで
は、結果は、DELTAUon=5Vとなる)。従って、
クランプ・ダイオード及びクランプ・コンデンサ(図1
におけるDC1,...,DC4及びCC)から飽和イ
ンダクタ及びジョイント・クランプを無くすことが出来
る。
【0010】しかし、CSにおける(dI/dt)制限
のための該インダクタからのエネルギーが過剰な電圧サ
ージにつながるのを防止するために、dI/dtを在来
の回路における500A/μsから1kA/μs、好ま
しくは3kA/μs以上の値まで増大させる必要があ
る。これは、ターンオン時の駆動がより速いことで可能
になる。
【0011】本発明の第1の好適な実施例では、ターン
オフ時の逆方向電圧の上昇率(dV/dt)が、スナッ
バー・コンデンサCSの大きさを小さくすることによ
り、500V/μs、好ましくは1kV/μs以上の値
に増大される。DELTAtd ≦±200nsでは、D
ELTAUoff =DELTAtd ×(dV/dt)≦±
200Vのターンオフ後に電圧アンバランスを生み出す
が、これは周期的ピーク逆方向電圧VDRM ≧3.0kVの
場合に何らの悪影響もない。
【0012】本発明の他の有利な実施例は、GTO素子
の各々が電子なだれダイオードにクランプとして並列に
接続されるという特徴を持っている。この様にして、望
ましくないピーク電圧を簡単に且つ効果的に制限するこ
とが出来る。別の実施例は従属請求項に従う。以下の詳
細な説明を添付図面と関連させて考察すれば、本発明
と、その利点とをより良く理解出来る。
【0013】
【実施例】図面においては、同じ参照数字は同一又は対
応する部分を指す。図1は、冒頭において言及した印刷
刊行物に開示されたGTOの直列接続に関する従来技術
を表す。高電圧GTOインバータの図示されたアーム
は、逆方向伝導(2.5kV/2kA)GTOサイリスタ
の形の4個の直列接続されたGTO素子G1,...,
G4から成る。GTO素子G1,...,G4の各々は
(dV/dt)制限のための別のスナッバーに並列に接
続されており、これは各々の場合に既知の態様でスナッ
バー・ダイオード(DS1,...,DS4)と、これ
に並列のスナッバー抵抗器(RS1,...,RS4)
と、直列接続されたスナッバー・コンデンサ(CS
1,...,CS4;容量は各々の場合に4μF)とか
ら成る。
【0014】更に、該スナッバーと並列に個々の分圧抵
抗器RD1,...,RD4が設けられており、これ
は、個々の素子の間の静電圧の均一な分割を保証するべ
きものである。GTO素子G1,...,G4と直列に
飽和インダクタL2が接続されており、このインダクタ
は、『逆方向回復』時にスナッバー・ダイオードDS
1,...,DS4のローディングを減少させ、且つ、
飽和インダクタL1と共にターンオン時の電流上昇dI
/dtを制限する。更にGTO直列接続と並列にジョイ
ント・クランプが配置されていて、このクランプは4個
のクランプ・ダイオードDC1,...,DC4とクラ
ンプ・コンデンサCCとから成る。
【0015】既に述べた様に、この公知の回路ではGT
O素子G1,...,G4は在来の態様で、即ち、比較
的に高いゲート回路インダクタンスLG (≒300n
H)により駆動されるので、動的電流及び電圧値を制限
するために飽和インダクタL1及びL2及びジョイント
・クランプDC1,...,DC4,CCが必要であ
る。
【0016】ここで、本発明は異なる方法を取る。即
ち、個々のGTO素子を急速駆動することにより、スイ
ッチング遅延時間td が短縮され、従ってその時間の差
DELTAtd も減少する。このとき、dI/dtを制
限するためにスナッバー・コンデンサ及びインダクタを
著しく小さくすることが出来る。この場合には飽和イン
ダクタ及びジョイント・クランプを完全に省略すること
が出来る。
【0017】本発明の直列接続の好適な実施例が図2に
示されている。この場合にも複数のGTO素子G
5,...,G7が直列に接続されている。個々のGT
O素子G5,...,G7の各々は、付随のゲート・ユ
ニットGU1,...,GU3により急速に駆動され
る。個々のGTO素子G5,...,G7の各々は、公
知の態様で、スナッバー・コンデンサCS5,...,
CS7、スナッバー・ダイオードDS5,...,DS
7、及びスナッバー抵抗器RS5,...,RS7から
成るスナッバーと並列に接続されると共に電子なだれダ
イオードZ1,...,Z3と並列に接続されている。
該電子なだれダイオードの機能については後に説明す
る。更に、(dI/dt)制限のための別のインダクタ
LS1,...,LS3GTO素子G5,...,G7
の各々の上流側に接続されている。
【0018】図2のゲート・ユニットGU1,...,
GU3について、図3及び図4に示されているブロック
図を基本的に考察する。図3の回路はターンオフに使わ
れ、図4の回路は、対照的に、ターンオンのために使わ
れる。個々のGTO素子Gに属する図3のゲート・ユニ
ットGUは、避けることのできないゲート回路インダク
タLG と、ゲート電流をスイッチングするための電界効
果トランジスタFETと、高電圧を有する第1コンデン
サと、CR1に並列で低電圧を有する第2コンデンサC
E1と、2個のコンデンサCR1及びCE1の電圧を分
離するためにCR1とCE1との間に配置された第1ダ
イオードD1とから成る。
【0019】図3のゲート・ユニットは準共振動作モー
ドで作動する。これが電界効果トランジスタFETによ
ってゲート・ユニットGUの出力に接続されたとき、高
電圧(好ましくは100V以上。例えば200V)の第
1コンデンサCR1は最初にゲート電流を供給し、この
電流はゲート回路インダクタLG の存在に関わらず急速
に増大し、第2コンデンサCE1によるその放電後にタ
ーンオフ・プロセスの長い持続時間にわたって維持され
る。この場合、CR1の容量は、放電後には、ターンオ
フされることの出来る最大電流に対応するゲート電流を
確立していることとなる様な大きさである。このとき、
CE1からの比較的に長く持続する電流は、GTO素子
Gのゲート・カソード・セクションの電子なだれ電圧
(15〜25V)より低い電圧で供給されなければなら
ない。
【0020】ゲート回路インダクタLG に関して下記の
ことに注意するべきである。在来の回路では、ゲート回
路インダクタLG の大部分はゲート・ユニットGUと、
GTO素子の外側ゲート端子との間の同軸ケーブルによ
って作られる。代表的合計値300nHのうち、約30
nHだけがGTOハウジング自体に局在する。ここで、
例えばEP−A1−0,381,849から公知となっ
ているものなどのフラット・ストリップ・コンダクター
によりゲート・ユニットGUがGTO素子Gに接続され
るとすると、GTO素子Gのハウジングを変更すること
なしに総計50nH以内のゲート回路インダクタLG
実現することが可能である。これは所望の高いゲート電
流上昇率(dIG /dt)につながるが、これは、この
とき、1kA/μs以上の範囲にある。この様にして、
GTO素子Gは『固く』なり、スイッチング遅延時間t
d は対応的に短縮する。
【0021】図4のゲート・ユニットGUはGTO素子
Gの『固い』ターンオンを実現する。即ち、電界効果ト
ランジスタFETが閉じられるとき、急速に立ち上がる
ゲート電流が第3コンデンサCR2からGTO素子Gの
ゲートへ高電圧(好ましくは100V以上)で注入され
る。比較的に小さいコンデンサCR2の放電後に、より
大きな第4のコンデンサCE2が所要の時間にわたって
トリガー電流を維持する。ここでも、CE2はCR2と
比べると低い電圧(代表的には15V)を有する。第2
ダイオードD2は2個のコンデンサCR2とCE2とを
分離する。最後に、所要のラッチング電流は追加の電池
Bからラッチング電流抵抗器RHを介して来る。
【0022】一般に、直列接続された素子を有する装置
には、機能の信頼性に関して極めて高度の要件が課され
る。素子(GTO素子、ゲート・ユニット、スナッバ
ー、など)の故障は、如何なる場合にも装置全体の故障
につながってはならない。更なる手段無しでは、これは
条件付きで達成可能であるに過ぎない。個々のGTO素
子の駆動が無いと、例えば、そのスナッバー・コンデン
サCSに電圧サージが生じ、従って、若しGTO素子の
破壊値に従ってスナッバー・コンデンサの大きさが超過
設定されていなければ、破壊して、それに応じた結果を
生じる。
【0023】更に、同一のdI/dtの場合におけるC
Sの減少に起因する(dV/dt)値の増大は、再び著
しいピーク逆方向電圧VDRM につながる(例えば、dI
/dt=3kV/μs、Voff =3kV、即ち、L=1
μH;GTO素子のテール電流を無視して、dV/dt
=2kV/μs、I=3kA、即ちCS=1.5μF;そ
の結果として、VDRM =Voff +I√(L/C)=3k
V+2.4kV=5.4kV)。この様な値は、それが装置
全体の大きさが著しく超過設定されていることを意味す
るならば、非常に不都合である。
【0024】冒頭において言及した印刷刊行物では、ジ
ョイント・クランプ(クランプ・ダイオードDC
1,...,DC4、クランプ・コンデンサCC)を使
うことによりこの問題を処理する道が追求されている。
しかし、この道は、大きな高電圧コンデンサと、インダ
クタL2によるクランプ・ダイオードDC1,...,
DC4の『逆方向回復』の制限とを必要とする。他の道
は、別のクランプを各GTO素子のスナッバーに並列に
接続することである。しかし、この場合には、上記方式
に従ってクランプ・コンデンサCCはCSより遙かに大
きくなければならない、即ち、上記の例ではVDRM ≦4
kVについては少なくとも7.5μFでなければならな
い)。更に、これらのクランプは、GTO素子が定常状
態(ON又はOFF)であるときにクランプ・コンデン
サCCをVoff まで反復的に放電する放電装置を必要と
する。
【0025】従って、電子なだれダイオードZ
1,...,Z3にクランプの機能を処理させることが
図2に示されている好適な実施例により提案される。特
に好適な実施例では、これらの電子なだれダイオードZ
1,...,Z3は高速ダイオードとして具体化される
ので、GTO素子G5,...,G7に関して逆平行ダ
イオードの機能を同時に引き受ける。
【0026】この実施例により下記の利点が得られる。 − GTO素子の電圧に関して過剰なストレスを受けな
い。 − 各のGTO電圧が別々に監視されるので、電圧分割
が短時間の間不均一であってもよい。 − スナッバーが最早エネルギーを吸収出来なくなった
ときに初めてクランプは作動状態となる。
【0027】− GTO素子の故障の場合には、残りの
GTO素子の間で新しい平衡状態が自動的に確立され
る。 − GTO素子が中断した場合には、付随のクランプが
オーバーロードされ、短絡される。 − 図2に示されている様に、インダクタLS
1,...,LS3を各GTO素子に割り当ててもよ
く、これにより寄生的効果(例えば『スナッバー・ダイ
オードDS5,...,DS7の『逆方向回復』)によ
って最高の対称性と最低の(dV/dt)値とが得られ
る。
【0028】− 分圧抵抗器(図1のRD1,...,
RD4)を非常に高く選択することが出来、また完全に
無くすることも出来る。 本発明の別の好適な実施例は、導通(conduction-throu
gh) に対するラッチングに関する(図5)。トリガー・
スルー(tirigger-through) はdI/dt及びVの高い
値で破滅的結果をもたらすので、これを完全に排除しな
ければならない。従って、そのアームが上側半部及び下
側半部から成るブリッジ(各半部は直列接続された同数
のGTO素子を含む;図5を見よ)の場合に、図5に描
かれている二重矢印に従って上側半部の一つずつのGT
O素子G11,...,G13を下側半部中の対応する
GTO素子によって、その二つが同時には決してターン
オンされない様にラッチすることが提案される。
【0029】よって、装置全体の制御の故障はラッチに
よりクランプされ、駆動の故障の発生で閉じられたラッ
チの故障の場合には、唯一のGTO素子が誤ってターン
オンされるので、関連する分岐がなお常に全電圧をブロ
ックすることが出来る(この場合はGTO素子の故障と
同等である!)。当然に、この場合には適当な状況照合
示度を後のサービスを目的として中央処理装置に記録さ
せることが出来る。
【0030】最後に、図6に示されている様に、直列接
続と並列接続との組合せも可能である。この様にして、
より大きな電流を処理することが出来る。図2からの個
々のGTO素子G5,...,G7の代わりに、このと
きには多数の並列接続されたGTO素子G1A,G1
B,があり、その各々にそれ自身のインダクタLS1
A,LS1Bが割り当てられる。スナッバーは、並列G
TO素子の各々について完全に別々に実施されることが
出来、或いは、図6に示されている様に、相互に結合さ
れることが出来る(別々のスナッバー・ダイオードDS
1A,DS1B;ジョイント・スナッバー・コンデンサ
CS11)。後者の場合には、スナッバー・コンデンサ
についての経費を、信頼性を損なわずに減少させること
が出来る。
【0031】図6の実施例における並列接続されたGT
O素子C1A,G1Bの各々についてもクランプの代わ
りに別々の電子なだれダイオードZ1A,Z1Bが設け
られる。概して、本発明は直列接続されたGTO素子を
有する回路装置を提供するものであり、これは単純な構
成と、減少した大きさの付加回路要素と関連して最高の
電圧及び電流まで使えるものである。
【0032】明らかに、本発明のいろいろな修正及び変
形が上記の教示に鑑みて可能である。従って、特許請求
の範囲の欄の記載内容の範囲内で、明細書に詳しく記載
した以外の態様で本発明を実施できることが理解されな
ければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるGTOの直列接続を示す。
【図2】本発明の第1の好適な実施例によるGTO素子
を有する直列接続を示す。
【図3】図2からGTO素子をターンオフするためのゲ
ート・ユニットの可能な実施例の原理を示す。
【図4】図2からGTO素子をターンオンするためのゲ
ート・ユニットの可能な実施例の原理を示す。
【図5】本発明の第2の好適な実施例によるブリッジ・
アームの異なる半部におけるGTO素子のラッチングの
原理を示す。
【図6】本発明の第3の好適な実施例による直列回路の
内側の複数のGTO素子の並列構成を示す。
【符号の説明】
B 電池 CC クランプ・コンデンサ CE1,CE2;CR1,CR2 コンデンサ CS1,...,CS7,CS11 スナッバー・コン
デンサ D1,D2 ダイオード DC1,...,DC4 クランプ・ダイオード DS1,...,DS7 スナッバー・ダイオード DS1A,DS1B スナッバー・ダイオード FET 電界効果トランジスタ G,G1,...,G7 GTO素子 G11,...,G23 GTO素子 G1A,G1B GTO素子 GU,GU1,...,GU3 ゲート・ユニット L1,L2 インダクタ LG ゲート回路インダクタ LS1,...,LS3 インダクタ LS1A,LS1B インダクタ RD1,...,RD4 分圧抵抗器 RH ラッチング電流抵抗器 RS1,...,RS7 スナッバー抵抗器 Z1,...,Z3 電子なだれダイオード Z1A,Z1B 電子なだれダイオード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GTO素子(G;G1,...,G7;
    G11,...,G23;G1A,G1B)形のターン
    オフ大パワー半導体素子の直列回路を有する回路装置で
    あって、 (a) 該GTO素子(G;G1,...,G7;G1
    1,...,G23;G1A,G1B)の各々には、ゲ
    ート電流IG を出力する駆動用のゲート・ユニット(G
    U;GU1,...,GU3)がそれぞれ割り当てられ
    ており、 (b) 該GTO素子(G;G1,...,G7;G1
    1,...,G23;G1A,G1B)の各々はそれぞ
    れスナッバーに並列に接続されており、このスナッバー
    は、ターンオフ時の逆方向電圧の上昇率dV/dtを制
    限するものであって、スナッバー・コンデンサ(CS
    1,...CS7;C11)及びスナッバー・ダイオー
    ド(DS1,...,DS7;DS1A,DS1B)か
    ら成っており、 (c) 該GTO素子(G;G1,...,G7;G1
    1,...,G23;G1A,G1B)と直列に、ター
    ンオン時の順方向電流の上昇率dI/dtを制限するイ
    ンダクタ(L1,L2;LS1,...,LS3;LS
    1A,LS1B)が接続されており、 (d) 該GTO素子(G;G1,...,G7;G1
    1,...,G23;G1A,G1B)は動作時に一緒
    にオン・オフされる様になっており、 (e) 個々のGTO素子(G;G5,...,G7;G
    11,...,G23;G1A,G1B)のスイッチン
    グ遅延時間td がターンオン及びターンオフのときに2
    μs以内となるようにゲート電流の変化率dIG/dt
    が選択され、 (f) ターンオン時に順方向電流の上昇率dI/dtが
    1kA/μs以上となる様に該インダクタ(LS
    1,...,LS3;LS1A,LS1B)の大きさが
    選択されることを特徴とする回路装置。
  2. 【請求項2】 該インダクタ(LS1,...,LS
    3;LS1A,LS1B)の大きさは、ターンオン時に
    順方向電流の上昇率dI/dtが3kA/μs以上とな
    る様に選択されることを特徴とする請求項1に記載の回
    路装置。
  3. 【請求項3】 該GTO素子(G;G5,...,G
    7;G11,...,G23;G1A,G1B)の各々
    はクランプとして電子なだれダイオード(Z
    1,...,Z3;Z1A,Z1B)に並列に接続され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の回路装置。
  4. 【請求項4】 該インダクタ(LS1,...,LS
    3;LS1A,LS1B)は個々のGTO素子(G;G
    5,...,G7;G11,...,G23;G1A,
    G1B)の各々に割り当てられていることを特徴とする
    請求項3に記載の回路装置。
  5. 【請求項5】 該電子なだれダイオード(Z
    1,...,Z3;Z1A,Z1B)は高速ダイオード
    として具体化されていることを特徴とする請求項3に記
    載の回路装置。
  6. 【請求項6】 (a) 該GTO素子(G11,...,
    G23)はブリッジ・アームの上側半部及び下側半部を
    形成し、その各半部は同数の素子から成っており、 (b) 該上側半部の各GTO素子(G11,...,G
    13)は、対応するGTO素子(G21,...,G2
    3)によって、二つの指定された素子が同時には決して
    ターンオン出来ない様にラッチされることを特徴とする
    請求項1に記載の回路装置。
  7. 【請求項7】 該直列回路において各GTO素子は少な
    くとも2個の同一のGTO素子(G1A,G1B)の並
    列回路によって置換されていることを特徴とする請求項
    1に記載の回路装置。
  8. 【請求項8】 並列のGTO素子(G1A,G1B)の
    各々は別々のスナッバーを有することを特徴とする請求
    項7に記載の回路装置。
  9. 【請求項9】 並列のGTO素子(G1A,G1B)の
    スナッバーは相互に結合されていることを特徴とする請
    求項7に記載の回路装置。
  10. 【請求項10】 スナッバー・コンデンサ(SC
    1,...,CS7;C11)の大きさは、該GTO素
    子(G;G5,...,G7;G11,...,G2
    3;G1A,G1B)の最大電流のターンオフ時の逆方
    向電圧の上昇率dV/dtが500V/μs以上、好ま
    しくは1kV/μsとなる様に選択されていることを特
    徴とする請求項1に記載の回路装置。
JP4087217A 1991-04-18 1992-04-08 Gto素子形のターンオフ大パワー半導体素子の直列回路を有する回路装置 Pending JPH05111262A (ja)

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