JPH05111066A - 構内用電話交換システムにおける外線発信識別番号の任意選択方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄積プログラム方式の構内用電話交換システ
ムにおける市外発信時の誤ダアイヤル接続を低減する。 【構成】 構内用電話交換機に収容される電話機の内線
閉番号の第１番目となる数字以外の番号の中から任意に
選択した１桁の数字を外線発信識別番号として構内用電
話交換機の記憶装置５に記憶し、内線電話機より発呼し
たときに受信したダイヤル数字の第１番目の数字と記憶
装置５に記憶されている外線発信識別番号とを照合し、
一致したとき、公衆電話網への発信と判断し、公衆電話
網への出線接続を制御し、照合結果が不一致のとき、構
内の内線相互接続と判断し、内線相互接続を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は蓄積プログラム方式の構
内用電話交換システムにおいて、公衆電話網への発信識
別方式に関し、特に交換オンラインプログラムにおける
外線発信識別番号の任意選択方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の構内用電話交換システムは、公衆
電話網への発信処理の流れを図２に示すように、内線電
話機１Ａ（図３参照）から公衆電話網４（図３参照）へ
の発信を行う場合、ステップＳ₁ で、内線電話機１Ａの
発呼を検出する。ステップＳ₂で、第１番目のダイヤル
数字を受信する。ステップＳ₃ で、受信した第１番目の
ダイヤル数字を判定し、このダイヤル数字が外線識別番
号としてシステムに固定的な数字の「０」である（Ｙｅ
ｓ）ならば、ステップＳ₄ で、第２番目のダイヤル数字
を受信する。

【０００３】ステップＳ₅ で、受信した第２番目のダイ
ヤル数字を判定し、このダイヤル数字を開放番号の市外
識別番号である数字「０」である（Ｙｅｓ）ならば、ス
テップＳ₆ で、市外発信処理として公衆電話網への接続
制御処理を実行する。そして、全国番号をダイヤルする
ことにより、公衆電話網の加入者に接続する。

【０００４】また、ステップＳ₅ で、受信した第２番目
のダイヤル数字が「０」でない（Ｎｏ）ならば、ステッ
プＳ₇ で、市内他局への発信処理として公衆電話網への
接続制御処理を実行する。また、ステップＳ₃ で、受信
した第１番目のダイヤル数字が「０」でない（Ｎｏ）な
らば、ステップＳ₈ で構内用電話交換機内相互接続制御
を実行するものである。

【０００５】なお、図３は一般の構内用電話交換システ
ムを示す概略構成図である。同図において、１Ａおよび
１Ｂは内線電話機、２は内線閉番号により内線電話機相
互間を接続する構内用電話交換機および事業所集団電話
装置（単に、構内用電話交換機と言う）、３は出接続用
トランク、４は公衆電話網、５は記憶装置である。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来の構内用電話交換
システムでは、外線発信識別番号を任意に選べず、シス
テムで固定的に数字の「０」を外線識別番号に用いてい
る。このため、内線電話機から外線発信識別番号を正確
にダイヤルされない場合、および構内用電話交換機が第
１数字に外線識別番号を正確に受信できなかった場合、
構内用電話交換機は、続いてダイヤルされる開放番号の
第１数字に当たる市外識別番号を誤って外線発信識別番
号と判断するために、接続されるべき被呼者とは違う加
入者に誤って接続されてしまうというような問題点があ
った。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る構内用電話
交換システムにおける外線発信識別番号の任意選択方式
は、構内用電話交換機から公衆電話網への発信を識別す
る外線発信識別番号を、予め内線閉番号の第１番目とな
る数字以外の数字の中から任意に選択した１桁の数字を
構内用電話交換機内に設けた記憶装置に記録し、構内用
電話交換機に収容されている内線電話機より発呼したと
きに受信したダイヤル数字の第１番目の数字と記憶装置
に記憶してある外線発信識別番号と照合し、一致したと
き公衆電話網への発信と判断し、ダイヤル数字を全て受
信したのち公衆電話網への出接続制御するものである。

【０００８】

【作用】本発明は外線発信時の誤ダイヤル接続を低減す
ることができる。

【０００９】

【実施例】図１は本発明に係る構内用電話交換システム
における外線発信識別番号の任意選択方式の一実施例を
示す発信処理の流れ図である。まず、ステップＳ₁₀で、
内線電話機１Ａの発呼を検出する。ステップＳ₁₁で、第
１番目のダイヤル数字を受信する。ステップＳ₁₂で、記
憶装置５に記憶してある外線発信識別番号を読み出す。
ステップＳ₁₃で、受信した第１番目のダイヤル数字と読
み出した外線発信識別番号とを照合し、一致した場合、
すなわち外線発信と判定した場合、ステップＳ₁₄で、第
２番目以降のダイヤル数字を受信する。

【００１０】ステップＳ₁₅で、受信した第２番目のダイ
ヤル数字を判定し、このダイヤル数字が開放番号の市外
識別番号である数字「０」である（Ｙｅｓ）ならば、ス
テップＳ₁₆で、市外発信処理として公衆電話網への接続
制御処理を実行する。そして、全国番号をダイヤルする
ことにより、公衆電話網の加入者に接続することができ
る。

【００１１】また、ステップＳ₁₅で、受信した第２番目
のダイヤル数字が「０」でない（Ｎｏ）ならば、ステッ
プＳ₁₇で、市内他局発信処理として、公衆電話網への接
続制御処理を実行する。また、ステップＳ₁₄で、照合し
た結果が不一致であった場合、内線電話機相互接続と判
断し、接続制御処理を実行するものである。

【００１２】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る構内用電話交換システムにおける外線発信識別番号の
任意選択方式によれば、外線発信識別番号を任意に選択
し、構内用電話交換機の記憶装置に記憶することによ
り、内線電話機よりダイヤルする第１番目のダイヤル数
字が正確にダイヤルされない場合、および構内用電話交
換機が第１番目のダイヤル数字を正確に受信できなかっ
た場合に、この内線電話機より誤った番号をダイヤルし
たことをシステムが判断可能となり、間違い電話の可能
性を低下させることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る構内用電話交換システムにおける
外線発信識別番号の任意選択方式の一実施例を示す発信
処理の流れ図である。

【図２】従来の構内用電話交換システムにおける公衆電
話網への発信処理の流れを示す図である。

【図３】一般の構内用電話交換システムを示す概略構成
図である。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ 内線電話機 ２ 構内用電話交換機 ３ 出接続用トランク ４ 公衆電話網 ５ 記憶装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 構内用電話交換機に収容された電話機の
   内線閉番号の第１番目となる数字以外の番号の中から任
   意に選択した１桁の数字を外線発信識別番号として記憶
   する構内用電話交換機の記憶手段と、内線電話機より発
   呼したときに受信したダイヤル数字の第１番目の数と記
   憶手段に記憶した外線発信識別番号とを照合し、一致し
   たとき公衆電話網への発信と判断し、ダイヤル数字を全
   て受信したのち公衆電話網への出接続制御する手段と、
   照合結果が不一致のとき構内の内線相互接続と判断し、
   ダイヤル数字を全て受信したのち内線相互接続制御とす
   る手段とを備えたことを特徴とする構内用電話交換シス
   テムにおける外線発信識別番号の任意選択方式。