JPH05110919A

JPH05110919A - カメラコントロールシステム

Info

Publication number: JPH05110919A
Application number: JP3292261A
Authority: JP
Inventors: Katsumi Osawa; 克己大沢
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1991-10-11
Filing date: 1991-10-11
Publication date: 1993-04-30

Abstract

(57)【要約】【目的】ビデオカメラとカメラコントローラとの間
で、１本の伝送路を用いて映像信号と同期信号とを多重
伝送するシステムを簡単な構成で実現する。【構成】ビデオカメラ３０とカメラコントローラ４０
との間を１本の伝送路１で接続する。この伝送路１を介
してカメラコントローラ４０から同期信号をビデオカメ
ラ３０側に伝送する。ビデオカメラ３０は、終端抵抗３
５の両端の信号の差分を取ることによりこの同期信号を
抽出し、撮像素子からこの同期信号に同期した映像信号
を得る。ビデオカメラ３０からは、同期信号を含まない
この映像信号をカメラコントローラ４０側に伝送する。
カメラコントローラ４０は、伝送路１とインピーダンス
素子４３との接続点から複合映像信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ビデオカメラとカメ
ラコントローラとの間を１本の伝送路で接続し、映像信
号と同期信号とを双方向多重伝送するカメラコントロー
ルシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のカメラコントロールシス
テムの一例として、図３に示すようなものが知られてい
る。

【０００３】図３において、１０はビデオカメラ、２０
はカメラコントローラ、１はこれら間を接続する同軸ケ
ーブルからなる伝送路で、映像信号と同期信号との双方
向多重伝送路を構成する。この場合、同軸ケーブルから
なる伝送路１とカメラ１０との接続部と、伝送路１とカ
メラコントローラ２０との接続部には、それぞれ同軸ケ
ーブルと同じインピーダンス値である７５Ωの抵抗器１
５及び２３が接続されている。これらの抵抗器１５及び
２３は、それぞれ伝送路１に対して信号送り出し時のイ
ンピーダンス決定抵抗及び終端抵抗として働く。

【０００４】そして、カメラ１０においては、例えばＣ
ＣＤで構成される撮像素子１１からの映像信号が信号処
理回路１２に供給される。この信号処理回路１２には、
後述するようにして抽出されたカメラコントローラ２０
からの同期信号SYNCが供給されており、この信号処理回
路１２からは、この同期信号SYNCに同期した映像信号の
取り出しタイミング信号が撮像素子１１に供給される。
したがって、撮像素子１１からの映像信号は、同期信号
SYNCに同期している。

【０００５】信号処理回路１２からの映像信号は、加算
回路１３に供給され、前記同期信号SYNCが、映像信号に
加算される。そして、この加算回路１３からの同期信号
を含む複合映像信号が、バッファアンプ１４を介して抵
抗器１５に対して供給される。抵抗器１５と、バッファ
アンプ１４との接続点Ｐ1 には、図４Ａに示すような複
合映像信号Ｓ１が得られる。そして、この複合映像信号
Ｓ１が抵抗器１５を介して伝送路１に送出され、カメラ
コントローラ２０側に伝送される。

【０００６】一方、カメラコントローラ２０では、同期
信号発生回路２１からの同期信号がバッファアンプ２２
を介して抵抗器２３に供給される。バッファアンプ２２
と抵抗器２３との接続点Ｐ3 には、図４Ｃに示すような
同期信号Ｓ３が得られる。そして、この同期信号Ｓ３が
抵抗器２３を介して伝送路１に送出され、カメラ１０側
に伝送される。

【０００７】したがって、伝送路１では、映像信号と同
期信号が多重伝送されており、この伝送路１中のある点
Ｐ2 には、図４Ｂに示すような複合映像信号Ｓ２が得ら
れる。この複合映像信号Ｓ２は、点Ｐ1 に得られた複合
映像信号Ｓ１と、点Ｐ3 に得られた同期信号Ｓ３が、そ
れぞれ１／２に分圧されたものの合成信号となってい
る。すなわち、点Ｐ1 に得られた複合映像信号Ｓ１が、
映像信号部分のピークツーピーク値が１．４Ｖｐｐ、同
期信号部分の振幅が０．６Ｖｐｐであって、点Ｐ3 に得
られた同期信号Ｓ３の振幅が０．６Ｖｐｐであるとき、
点Ｐ2 に得られる複合映像信号Ｓ２の映像信号部分のピ
ークツーピーク値が０．７Ｖｐｐ、同期信号部分の振幅
が０．６Ｖｐｐとなる。

【０００８】そして、カメラ１０においては、抵抗器１
５の両端に得られる複合映像信号Ｓ１とＳ２との差分と
して同期信号SYNCが抽出される。すなわち、この場合、
信号Ｓ１と信号Ｓ２とでは、映像信号部分のピークツー
ピーク値が２：１になっている。そこで、この映像信号
部分を除去して同期信号のみとするため、信号Ｓ１はレ
ベル減衰器１６により１／２にレベルが減衰されて差動
アンプ１７の一方の入力端に供給される。また、信号Ｓ
２は、そのまま差動アンプ１７の他方の入力端に供給さ
れる。すると、この差動アンプ１７からは、映像信号部
分が除去され、振幅が１／２の０．３Ｖｐｐにされた同
期信号SYNCが得られる。

【０００９】また、カメラコントローラ２０において
は、抵抗器２３の両端に得られる複合映像信号Ｓ２と同
期信号Ｓ３との差分として規格に定められた複合映像信
号Ｓ４（図４Ｄ参照）が得られる。すなわち、規格に定
められた複合映像信号の映像信号部分のピークツーピー
ク値は０．７Ｖｐｐ、同期信号の振幅は０．３Ｖｐｐで
ある。しかし、前述したように、信号Ｓ２は、その同期
信号の振幅が０．６Ｖｐｐであって、規格に合致してい
ない。このため、この例では、抵抗器２３の両端の信号
Ｓ２とＳ３との差分として目的の複合映像信号Ｓ４を得
るようにしている。

【００１０】すなわち、同期信号Ｓ３はレベル減衰器２
４により１／２にレベルが減衰されて差動アンプ１７の
一方の入力端に供給される。また、信号Ｓ２は、そのま
ま差動アンプ１７の他方の入力端に供給される。する
と、この差動アンプ１７からは、映像信号部分はそのま
まの０．７Ｖｐｐで、同期信号部分の振幅が１／２の
０．３Ｖｐｐにされた複合映像信号Ｓ４が得られる。な
お、この複合映像信号Ｓ４は、バッファアンプ２６及び
インピーダンス整合用の抵抗器２７を介して出力端子２
８に導出され、例えば画像モニター装置に供給される。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】以上のようにして、従
来のカメラコントロールシステムにおいては、１本の伝
送路により映像信号と同期信号とを多重伝送できるよう
にしている。しかしながら、以上の従来のシステムの場
合、カメラ１０側及びカメラコントローラ２０側の両方
に、信号分離用の差動アンプが必要になり、構成が複雑
になると共に、システムの構築に際して価格が高価にな
ってしまう。

【００１２】この発明は、以上の点に鑑み、構成の簡略
化を図ったカメラコントロールシステムを提供しようと
するものである。

【００１３】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によるカメラコントロールシステムは、後
述の実施例の参照符号を対応させると、ビデオカメラ３
０と、カメラコントローラ４０と、ビデオカメラ３０か
らの映像信号をカメラコントローラ４０側に伝送すると
共に、カメラコントローラ４０からの同期信号を前記ビ
デオカメラ３０側に伝送するためにビデオカメラ３０と
カメラコントローラ４０との間を接続する１本の伝送路
１とを備え、この伝送路１のインピーダンスと等しいイ
ンピーダンス値のインピーダンス素子３５，４３が、ビ
デオカメラ３０と伝送路１との接続部及びカメラコント
ローラ４０と伝送路１との接続部に、それぞれ設けら
れ、ビデオカメラ３０側では、インピーダンス素子３
５，４３の両端に得られる信号の差分を取ることにより
カメラコントローラ４０からの同期信号を抽出すると共
に、同期信号を含まない映像信号をカメラコントローラ
４０側に伝送路１を介して伝送し、カメラコントローラ
４０側では、伝送路１とインピーダンス素子４３との接
続点から映像信号を得るようにする。

【００１４】

【作用】ビデオカメラ３０は、カメラコントローラ４０
からの同期信号に同期する映像信号を得るが、カメラコ
ントローラ４０には同期信号を含まない映像信号を伝送
路１を介して伝送する。カメラコントローラ４０では、
伝送路１とインピーダンス素子４３との接続点から、こ
のカメラ３０からの映像信号と同期信号とが合成された
複合映像信号を得ることができる。

【００１５】ビデオカメラ３０では、映像信号に同期信
号を付加する加算回路が不要になる。また、カメラコン
トローラ４０では、目的の複合映像信号を得るための差
動アンプが不要になる。したがって、従来に比べて構成
が簡単になり、システムを安価に構築することができ
る。

【００１６】

【実施例】図１は、この発明によるカメラコントロール
システムの一実施例のブロックで、３０はビデオカメ
ラ、４０はカメラコントローラで、これらビデオカメラ
３０とカメラコントローラ４０との間は同軸ケーブルか
らなる１本の伝送路１により接続されている。

【００１７】この場合、同軸ケーブルからなる伝送路１
とカメラ３０との接続部と、伝送路１とカメラコントロ
ーラ４０との接続部には、それぞれ同軸ケーブルと同じ
インピーダンス値である７５Ωの抵抗器３５及び４３が
接続されている。これらの抵抗器３５及び４３は、それ
ぞれ伝送路１に対して信号送り出し時のインピーダンス
決定抵抗及び信号受信時の終端抵抗として働く。

【００１８】この例の場合、カメラ３０は、例えばＣＣ
Ｄで構成される撮像素子３１と、信号処理回路３２と、
バッファアンプ３４と、前記抵抗器３５と、レベル減衰
器３６と、差動アンプ３７とを備え、図３の従来例のカ
メラ１０とは異なり、同期信号の加算回路を有しない。

【００１９】また、カメラコントローラ４０は、同期信
号発生回路４１と、バッファアンプ４２と、前記抵抗器
４３と、バッファアンプ４６と、抵抗器４７と、出力端
子４８とを備えている。この例の場合、後述することか
ら分かるように、図３の従来例のカメラコントローラ２
０とは異なり、規格に合致した複合映像信号を得るため
の差動アンプ及びレベル減衰器は備える必要はない。

【００２０】図１の例のシステムの動作を次に説明す
る。カメラ３０においては、前述の従来例と同様にし
て、差動アンプ３７により後述するようにして抽出され
たカメラコントローラ４０からの同期信号SYNCが信号処
理回路３２に供給されている。そして、この信号処理回
路３２から同期信号SYNCに同期した映像信号の取り出し
タイミング信号が撮像素子３１に供給され、撮像素子３
１からは同期信号SYNCに同期している映像信号が得られ
る。

【００２１】この撮像素子３１からの映像信号は、信号
処理回路３２に供給される。この信号処理回路３２から
の映像信号（同期信号は含まず）Ｓ５は、バッファアン
プ３４を介して抵抗器３５に対して供給される。抵抗器
３５と、バッファアンプ３４との接続点Ｐａには、図２
Ａに示すような同期信号を含まない映像信号Ｓ５が得ら
れる。そして、この映像信号Ｓ５が抵抗器３５を介して
伝送路１に送出され、カメラコントローラ４０側に伝送
される。

【００２２】カメラコントローラ４０では、図３の従来
例と同様にして同期信号発生回路４１からの同期信号が
バッファアンプ４２を介して抵抗器４３に供給される。
バッファアンプ４２と抵抗器４３との接続点Ｐｃには、
図２Ｃに示すような同期信号Ｓ７が得られる。そして、
この同期信号Ｓ７が抵抗器４３を介して伝送路１に送出
され、カメラ３０側に伝送される。

【００２３】したがって、伝送路１では、映像信号Ｓ５
と同期信号Ｓ７とが多重伝送されており、この伝送路１
中のある点Ｐｂには、図２Ｂに示すような複合映像信号
Ｓ６が得られる。この複合映像信号Ｓ６は、点Ｐａに得
られた映像信号Ｓ５と、点Ｐｃに得られた同期信号Ｓ７
が、それぞれ１／２に分圧されたものの合成信号となっ
ている。すなわち、点Ｐａに得られた映像信号Ｓ５のピ
ークツーピーク値が１．４Ｖｐｐ、点Ｐｃに得られた同
期信号Ｓ７の振幅が０．６Ｖｐｐであるので、点Ｐｂに
得られる複合映像信号Ｓ６は、映像信号の部分のピーク
ツーピーク値が、０．７Ｖｐｐで、同期信号の振幅が
０．３Ｖｐｐとなって規格に合致したものとなる。

【００２４】この複合映像信号Ｓ６は、カメラコントロ
ーラ４０の抵抗器４３と伝送路１との接続点に得られ
る。この複合映像信号Ｓ６は、バッファアンプ４６を介
し、抵抗器４７を介して出力端子４８に導出される。

【００２５】一方、カメラ３０では、点Ｐａに得られる
映像信号Ｓ５がレベル減衰器３６により１／２に減衰さ
れて差動アンプ３７の一方の入力端に供給され、抵抗器
３５と伝送路１との接続点に得られる信号Ｓ６が差動ア
ンプ３７の他方の入力端に供給されることにより、両入
力の差として映像信号が除去されて同期信号SYNCのみが
抽出される。

【００２６】以上のように構成したことにより、カメラ
３０では従来の構成に比べて同期信号の加算回路が不要
になり、また、カメラコントローラ４０ではレベル減衰
器と差動アンプが不要になり、構成が簡略化できる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、１本の伝送路で、カメラからの映像信号をカメラコ
ントローラに伝送し、カメラコントローラからの同期信
号をカメラに伝送する多重伝送方式において、カメラか
らカメラコントローラ側には、カメラコントローラから
の同期信号に同期した状態の同期信号を含まない映像信
号を伝送している。

【００２８】このため、カメラコントローラ側では差動
アンプとレベル減衰器が不要になり、また、カメラ側で
は同期信号の加算回路を除去することができるので、シ
ステムの構成を簡略化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明によるカメラコントロールシステムの
一実施例のブロック図である。

【図２】図１の例の説明のための波形図である。

【図３】従来のカメラコントロールシステムの一例のブ
ロック図である。

【図４】図３の例の説明のための波形図である。

【符号の説明】

１伝送路３０ビデオカメラ３１撮像素子３２信号処理回路３５抵抗器３７差動アンプ４０カメラコントローラ４１同期信号発生回路４３抵抗器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ビデオカメラと、カメラコントローラと、前記ビデオカメラからの映像信号を前記カメラコントロ
ーラ側に伝送すると共に、前記カメラコントローラから
の同期信号を前記ビデオカメラ側に伝送するために前記
ビデオカメラと前記カメラコントローラとの間を接続す
る１本の伝送路とを備え、前記伝送路のインピーダンスと等しいインピーダンス値
のインピーダンス素子が、前記ビデオカメラと前記伝送
路との接続部及び前記カメラコントローラと前記伝送路
との接続部に、それぞれ設けられ、前記ビデオカメラ側では、前記インピーダンス素子の両
端に得られる信号の差分を取ることにより前記カメラコ
ントローラからの同期信号を抽出すると共に、同期信号
を含まない映像信号を前記カメラコントローラ側に前記
伝送路を介して伝送し、前記カメラコントローラ側では、前記伝送路と前記イン
ピーダンス素子との接続点から映像信号を得るようにし
たカメラコントロールシステム。