JPH05108808A - 指紋入力装置 - Google Patents

指紋入力装置

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JPH05108808A
JPH05108808A JP3264546A JP26454691A JPH05108808A JP H05108808 A JPH05108808 A JP H05108808A JP 3264546 A JP3264546 A JP 3264546A JP 26454691 A JP26454691 A JP 26454691A JP H05108808 A JPH05108808 A JP H05108808A
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Kenji Sakamoto
憲治 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性の良い指紋入力装置を提供する。 【構成】 使用者はファインダ101を覗くと、ハーフ
ミラー103a,103bを通してガイド115の立体
画像と挿入している自分の指を同時に見ることができ
る。使用者は、ガイド115と自分の指を重ねるように
して指を空中で固定する。その後キー入力装置113に
より所定のキーを入力すると指紋画像撮像装置109が
指紋画像を撮像し、記憶装置112に記憶される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は指紋の登録またはその
照合、識別等に使用する指紋入力装置に関し、特に非接
触状態で指紋の入力および照合が可能な指紋入力装置に
関する。
【0002】
【関連の技術】指紋照合等に使用する指紋入力装置とし
ては、非接触状態で直接指紋面を二次元画像として入力
する方法が考えられる。この方法によれば、指紋パター
ンを入力すべき指を所定位置に導く指ガイドが実際に設
けられる。この指ガイドには、指紋面想定位置に対応し
て開口窓が設けられ、この指紋面想定位置に焦点を合わ
せて二次元イメージセンサーと、指紋面想定位置を照明
する照明とが設けられる。指紋を登録する人は、指を指
ガイドに沿って挿入し、挿入した指の頭頂部で撮像スイ
ッチを作動し、二次元イメージセンサーと光源とを作動
させて指紋面が直接撮像される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記指紋入力装置にお
いては、指紋画像を入力する場合にその入力状態が使用
者にわからないため、操作性が悪く、強制的に筒状の指
ガイドに指を挿入することには違和感や不安感がある。
さらに、登録時と入力時において登録者の指の置き方の
違いによって同一人物でありながら安定した指紋の照合
ができないという問題点があった。
【0004】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、操作性がよくさらに、安定した
照合が可能な指紋入力装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る指紋入力装置は、指を載置するガイドの立体画像を表
示するガイド表示手段と、載置された指の指紋とガイド
の立体画像とを同時に目視で確認できる目視確認手段と
を含み、それによって非接触状態で指紋の入力が可能で
ある。
【0006】この発明の請求項2に係る指紋入力装置
は、請求項1に係る指紋入力装置においてさらに、ガイ
ド上に載置された指の指紋を撮影するための指紋撮影装
置と、撮影された指紋を記憶する記憶手段と、指紋の登
録者を特定する特定手段とを含み、特定手段により、登
録者が指紋を照合する場合であると判断されたときは、
登録時に撮影した指紋画像を照合時に表示する表示手段
とを含む。
【0007】
【作用】請求項1に係る発明においては、指を載置する
ガイドの立体画像が表示され、その像に合わせて置かれ
た指とその指紋とが同時に目視で確認できる。したがっ
て、指紋登録者は、指をどこに置けばよいか、またうま
く指紋が読取れるかどうかを目視で確認できる。
【0008】請求項2に係る指紋入力装置においては、
登録者が自分の指紋を照合するときは、前に登録された
状態が認識できる。したがって、どのように指を置けば
よいかが判断できる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
【0010】図1は、本発明の指紋入力装置の一実施例
の要部を示すブロック図である。図1を参照して、この
発明に係る指紋入力装置は、顔面を固定し、指紋入力状
態を見るためのファインダ101と、指をガイドするガ
イドの立体画像を表示する立体画像表示装置102a,
102bと、画像を左右の視野にそれぞれ導くためのハ
ーフミラー103a,103bと、指紋の立体画像を撮
影する撮影装置104a,104bおよびA/D変換装
置106a,106bと、指紋画像を撮影装置にそれぞ
れ導くためのハーフミラー105a,105bと、指紋
面を照明するランプ107a,107bと、それぞれの
ランプを点灯する点灯装置108と、指紋画像を撮像す
る撮像装置109およびA/D変換装置110とを含
む。撮影装置104a,104bは指の形状を撮影し、
撮像装置109は指紋を撮影するために用いられる。し
たがって撮像装置109の方が小さい部分を拡大して撮
影する。
【0011】上記の装置は、それぞれ全体の制御を司る
中央制御装置111に接続され、中央制御装置111は
ガイドの立体画像および登録者の指紋画像を記憶してい
る記憶装置112と、入力動作の開始あるいは個人識別
番号の入力をするキー入力装置113とに接続されてい
る。
【0012】なお、立体画像を撮影する撮影装置の詳細
はたとえばテレビジョン学会誌Vol.41,No.7
(1987)に記載されている。
【0013】次にこの発明に係る指紋入力装置の動作原
理について説明する。まず、装置の使用者はキー入力装
置113を動作させ、入力開始を中央制御装置111に
伝える。ランプ107a,107bを点灯装置108に
より点灯して指紋面を照明する。使用者は、指紋画像の
入力状態を見るためにファインダ101を覗く。ファイ
ンダ101を覗くと、立体画像表示装置102a,10
2bと、ハーフミラー103a,103bで構成される
ガイドの立体画像115が眼の位置から先dcmのとこ
ろに見える。本実施例では、実際の装置にしたときの操
作性や立体感が強調できる範囲などを考慮してd=50
とする。また、ハーフミラーの中心軸間の間隔は、標準
的な眼の間隔から6cmとする。表示されるガイド11
5は、標準的な指の立体形状をしている。次にこのガイ
ド115がどのように表示されるかについて図2を参照
して説明する。図2は、表示装置102a,102bの
管面上に表示される画像と、実際にファインダ101を
覗いて見える画像の関係を示す図である。表示装置10
2a,102bの管面上の画像302は、ハーフミラー
103a,103bで反射し、視野に入る。このとき、
使用者には眼からdcmのところにガイドの虚像303
が見える。
【0014】ガイド115は、先に述べたように、ハー
フミラー103a,103bを通して見ているため、使
用者は、前記ガイドの立体画像と挿入している自分の指
を同時に見ることができる。使用者は、ガイド115と
自分の指を重ねるようにして指を空中で固定する。使用
者がキー入力装置113により所定のキーを入力する
か、自動的にガイドと使用者の指の重なり具合を検出し
てその検出結果が所定の一致度より一致すれば、撮像装
置109が指紋画像を撮像し、A/D変換装置110お
よび中央制御装置111を介して記憶装置112に指紋
画像が記憶される。記憶された指紋画像は、外部出力装
置114を介して他の照合装置等に出力されて指紋照合
が行なわれる。
【0015】図3は本発明に係る指紋入力装置の外観の
例を示す模式図である。ファインダ101は、顔面を固
定しやすいようにゴムなど軟らかい素材でできている。
指が置かれる背面板202は、光を吸収するように黒色
に塗られている。
【0016】次に自動的にガイド115と使用者の指の
重なり具合を検出する方法について説明する。指の位置
を測定する距離測定装置の一実施例を図4に示す。図4
を参照して、所定の間隔を置いて配設された撮影装置1
04aおよび104bはそれぞれ視野403および40
4を持つ。ガイド115が表示される位置は405で示
す位置であり、指はたとえば406,407,408で
示される位置に置かれる。撮影装置104a,104b
が撮影する指の画像は、指が406の位置のとき図5
(a)および(b)、407のとき図5(d)および
(e)、408のとき図5(g)および(h)となる。
ただし左側が撮影装置104aによる画像であり、右側
が撮影装置104bによる画像であるとする。
【0017】図5中破線はガイド115の想定位置を表
わしている。このガイド想定位置を重ねるように左右の
画像を重ねたものがそれぞれ図5(c)、(f)、
(i)に示す図である。
【0018】指紋入力装置の使用者の指とガイド115
の位置が一致したか否かの判断は下記計算式で得られる
値(一致度)を用いて行なう。一致度が所定の値より大
きければ、使用者の指とガイド115の位置が一致した
と判断する。たとえば一致度が0.9より大きくなった
ときに一致したと判断すればよい。
【0019】 なお、左右の指の面積の算出方法についてはたとえば
「画像処理技術講座」(工学研究社)に開示されてい
る。
【0020】次に一旦登録を終った使用者が指紋の再確
認をする場合の動作について説明する。
【0021】使用者が指紋入力装置を用いて指紋入力画
像を登録するときには、撮影装置104a,104b
と、ハーフミラー105a,105bで構成される立体
画像撮影装置が登録者の指の立体画像を撮影し、この登
録者固有の識別番号と対応付けて共に記憶装置112に
記憶する。この登録者が、キー入力装置114を用い
て、予め登録した識別番号を入力すると、識別番号に対
応する指の立体画像が表示装置102a,102bと、
ハーフミラー103a,103bで構成される立体画像
表示装置により、ガイド115の代わりに登録者が登録
時に撮像された指の立体画像が表示される。使用者は、
この指の立体画像に自分自身の指を重ねるようにして先
に説明したのと同様の方法で指紋の照合を行なう。
【0022】このようにすると、登録時と同様にして指
が載置されるため、安定した指紋の照合が可能になる。
【0023】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1に係る
発明によれば、指を載置するガイドの立体画像が表示さ
れ、その像に合わせて置かれた指と指紋とが同時に目視
で確認できる。指紋登録者は指をどこに置けばよいか、
またうまく指紋が読取れるかということを目視で確認で
きるため、操作性の良い指紋入力装置が提供できる。
【0024】請求項2に係る発明においては、予め自分
の指紋を登録した登録者が自分の指紋を照合するときに
は、前に登録された状態を確認しながら照合が行なえ
る。その結果、安定した照合が可能な指紋入力装置が提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る指紋入力装置の要部を示すブロ
ック図である。
【図2】表示装置の管面上で表示される画像と実際に見
える画像の関係を示す図である。
【図3】この発明に係る指紋入力装置の外観を示す図で
ある。
【図4】自動的にガイドと使用者の指の重なり具合を検
出する方法を説明するための図である。
【図5】自動的にガイドと使用者の指の重なり具合を検
出する方法を示す図である。
【符号の説明】
101 ファインダ 102a,102b 立体画像表示装置 103a,103b 立体画像表示用ハーフミラー 104a,104b 立体画像撮影装置 105a,105b 立体画像撮影用ハーフミラー 111 中央制御装置 112 記憶装置 113 キー入力装置 114 外部出力装置 115 ガイドの立体画像

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指を載置するガイドの立体画像を表示す
    るガイド表示手段と、 前記載置された指の指紋と前記ガイドの立体画像とを同
    時に目視で確認できる目視確認手段とを含み、それによ
    って非接触状態で前記指紋の入力が可能な指紋入力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド上に載置された指の指紋を撮
    影するたの指紋撮影装置と、 前記撮影された指紋を記憶する記憶手段と、 前記指紋の登録者を特定する特定手段とを含み、 前記特定手段により、前記登録者が登録された指紋を照
    合する場合であると判断されたときは、前記登録時に撮
    影された前記指紋画像を前記照合時に表示する表示手段
    とをさらに含む、請求項1の指紋入力装置。
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