JPH11244261A - アイリス認識方法及び装置、データ変換方法及び装置 - Google Patents

アイリス認識方法及び装置、データ変換方法及び装置

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JPH11244261A
JPH11244261A JP10071419A JP7141998A JPH11244261A JP H11244261 A JPH11244261 A JP H11244261A JP 10071419 A JP10071419 A JP 10071419A JP 7141998 A JP7141998 A JP 7141998A JP H11244261 A JPH11244261 A JP H11244261A
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Takahiro Oda
高広 小田
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/18Eye characteristics, e.g. of the iris

Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規に撮影したアイリスの識別データと過去
のアイリスの識別データとの照合が、被験者の頭や顔等
の傾きに影響を受けずに安定して実施できる装置を実現
する。 【解決手段】 先ず、撮影手段101で撮影した両目の
画像データから、両目の瞳孔を抽出する(ステップS1
1)。次に、両目の瞳孔の中心を通る基準直線を求める
(ステップS12)。次に、基準直線上の輝度分布によ
り、識別アイリス領域を求める(ステップS13)。次
に、識別アイリス領域の識別コードを作成し(ステップ
S20)、これを登録する(ステップS32)。一方、
照合する場合は、予め登録した識別コードを読込み(ス
テップS33)、新たに作成した識別コードと照合する
(ステップS34)。照合の結果、一致した場合は本人
承認とし(ステップS36)、一致しない場合は照合N
Gとする(ステップS37)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人間や動物の目の
アイリス(虹彩)を用いて個体識別を行うアイリス認識
方法および装置と、アイリスデータを用いてデータを暗
号化するデータ変換方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、人間の目のアイリス(虹彩)
を用いて個人識別を行うアイリス認識装置が知られてい
る。このアイリス認識装置は、人間の目のアイリスを撮
影し、アイリスコードを、予め登録しておいたアイリス
コードと照合することにより、個人識別を行うものであ
る。
【0003】図15は、従来のアイリス認識装置の説明
図である。図において、201は被験者、202は被験
者201の目、203は撮影レンズ、204は撮影レン
ズ203を介して被験者201の目画像を取得する撮像
素子を有するカメラ、205はカメラ204の撮影光
軸、206は被験者201の瞳孔、207はアイリス、
208は白目、209はまつげを示している。
【0004】このように構成された従来のアイリス認識
装置において、被験者201がアイリス入力装置のカメ
ラ204に登録、あるいは照合する目202を一つだけ
入力する。そのとき、カメラ204の撮影範囲におい
て、被験者201のアイリス207が所定のサイズと位
置に位置決めされたとき、同入力装置はアイリスパター
ンの撮影を開始し、アイリスパターンを画像データとし
て取得する。取得されたアイリス画像データは所定の画
像処理を経て識別コードに変換され、同入力装置で登録
される。
【0005】また、従来装置では、上記のアイリス認識
装置と同様な方法で過去に登録されていた識別コード
を、新規に撮影されたアイリスパターンから得られた識
別コードと照合し、被験者201の個人識別を実施す
る。このとき、照合した結果から過去の識別コードとの
一致性が確認できた場合、被験者201に照合が正常に
完了した結果を通知する。被験者201は、この結果か
ら本人の個人識別が正常に完了できたことを確認する。
【0006】カメラ204には、被験者201の目20
2をできるだけ大きく撮影するためのレンズ203が備
えられている。個人識別に使用するのは、目202の中
央にある瞳孔206の外周にあるアイリス207部分で
ある。
【0007】従来装置では、被験者201が個人識別す
るために登録されている目202を撮影レンズ203の
撮影光軸205上に位置するよう、体の姿勢を変化さ
せ、カメラ204に登録されている目が写るようにす
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の装置では、一つの撮影光軸205に二つの
目202のうちどちらか一方の目の視線を合わせること
になるため、こまめに体や頭の姿勢や位置を調整するこ
とになり、アイリス207の入力操作において、うまく
できる人とできない人との差が大きく、非常に使いにく
いという問題があった。
【0009】更に、上記のように、カメラ204とアイ
リス207との光軸合わせが難しいことから、同じ人物
でも過去に登録したときと同じ姿勢でアイリスパターン
を入力することが非常に困難である。これでは、同一人
物でも撮影姿勢が違ったために、新規に入力したアイリ
スパターンから作成した識別コードを、過去に登録した
識別コードと照合したときに、両者が一致しない確率が
高くなり、場合によっては新規に作成された識別コード
は別の人物の識別コードであると判定される可能性があ
った。
【0010】このような点から、常に一定したアイリス
パターンが得られ、新規に撮影したアイリスの識別デー
タと過去のアイリスの識別データとの照合が、被験者の
頭や顔等の傾きに影響を受けずに安定して実施すること
ができるアイリス認識方法および装置の実現が望まれて
いた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決するため次の構成を採用する。 〈請求項1の構成〉両目の中心点を通る直線を基準直線
とし、基準直線上に位置するアイリス部分を、照合する
アイリス領域の抽出データと、照合対象となるアイリス
領域の登録データとの双方の基準点としたことを特徴と
するアイリス認識方法である。
【0012】〈請求項1の説明〉アイリス認識は、例え
ば人間のアイリス認識であるが、人間に限定されるもの
ではなく、人間以外の動物であってもよい。請求項1の
発明は、照合するデータと、照合対象となる登録データ
との双方に基準点を有するため、アイリス領域のデータ
を標準化することができる。
【0013】〈請求項2の構成〉請求項1に記載のアイ
リス認識方法において、アイリス領域を複数個の同心円
に分割して、各同心円の輝度分布を円周に沿ってコード
化すると共に、各同心円の基準直線上に位置するアイリ
ス部分をコード化する場合の開始パターンと終了パター
ンに設定したことを特徴とするアイリス認識方法であ
る。
【0014】〈請求項2の説明〉請求項2の発明は、基
準直線上に位置するアイリス部分を基準点として各同心
円の輝度分布をコード化するようにしたものである。こ
れにより、コード化の開始パターンと終了パターンとが
常に一定となり、その結果、例えば、アイリスと瞳孔と
の境界円の半径が変動しても、アイリス領域のコードは
常に同じものが得られる。
【0015】〈請求項3の構成〉請求項1または2に記
載のアイリス認識方法において、左右の目のアイリス領
域の抽出データと登録データとのうち、いずれかの目の
データを選択して用いることを特徴とするアイリス認識
方法である。
【0016】〈請求項3の説明〉請求項3の発明は、請
求項1または2の発明において、左右いずれかの目のデ
ータを選択して用いるようにしたものである。これによ
り、照合時間を短縮できると共に、照合処理の負担を軽
減することができる。
【0017】〈請求項4の構成〉請求項1または2に記
載のアイリス認識方法において、左右の目のアイリス領
域のコードを合成することを特徴とするアイリス認識方
法である。
【0018】〈請求項4の説明〉請求項1または2の発
明では、左右の目のアイリスのコードの基準点が設けら
れていることから、コードの標準化が図れるという作用
がある。これにより、請求項4の発明のように、左右の
アイリスのコードを合成することが可能となる。そし
て、このような合成することにより、更に認識精度を向
上させることができると共に、コードの偽造防止を図る
ことができる。
【0019】〈請求項5の構成〉請求項1〜4のいずれ
かに記載のアイリス認識方法において、先ず、基準直線
と直交しかつ左右それぞれの目の中心を通る補助基準直
線上のアイリス領域の輝度分布により、補助基準直線上
におけるアイリスとアイリス以外の生体的特徴との境界
点を算出し、次に、境界点を通り、基準直線と同じ傾き
を有する境界基準直線を求め、瞳孔とアイリスとの境界
円と、アイリスと白目との境界円および境界基準直線に
囲まれたアイリス部分を、照合を行うための識別アイリ
スコア領域として設定することを特徴とするアイリス認
識方法である。
【0020】〈請求項5の説明〉請求項5の発明は、先
ず、目の中心を通る補助基準直線上のアイリス領域の輝
度分布に基づき、アイリスとアイリス以外の生体的特徴
との境界点を算出する。ここで、アイリス以外の生体的
特徴とは、例えばまぶたやまつげといった部分である
が、アイリス領域にかかっている領域であればどのよう
なものも対象とする。そして、境界点を求めたら、この
境界点を通り基準直線と同じ傾きを持つ境界基準直線を
求め、瞳孔とアイリスとの境界円と、アイリスと白目と
の境界円および境界基準直線に囲まれたアイリス部分
を、照合を行うための識別アイリスコア領域として設定
する。これにより、まぶたやまつげといったアイリス以
外の部分による認識精度を低下を防止することができ
る。
【0021】〈請求項6の構成〉両目の中心点を通る直
線を基準直線とすると共に、アイリス領域を複数個の同
心円に分割して、各同心円の輝度分布を円周に沿ってコ
ード化し、かつ、各同心円の基準直線上のアイリス部分
をコード化する場合の開始パターンと終了パターンに設
定してアイリス領域の識別コードを求め、識別コードを
暗号化の鍵として用い、予め決められた関数で元データ
を暗号化することを特徴とするデータ変換方法である。
【0022】〈請求項6の説明〉請求項6の発明は、請
求項2の発明のアイリス認識方法で求めたアイリスのコ
ードを、暗号化の鍵として用いるようにしたデータ変換
方法である。これにより、アイリスパターンが持つセキ
ュリティ性の高さでデータの暗号化が行え、しかも鍵を
記憶する必要がないため、管理方法も簡単であるという
効果が得られる。
【0023】〈請求項7の構成〉両目を一度に撮影する
撮影手段と、撮影手段で撮影された両目の画像から、両
目の瞳孔領域を抽出する瞳孔領域抽出手段と、両目の瞳
孔の中心点を結ぶ基準直線を求める基準直線導出手段
と、基準直線上の白目とアイリスと瞳孔の輝度を測定し
て、アイリスと白目の境界円の半径と、瞳孔とアイリス
との境界円の半径とを求め、これら瞳孔とアイリスとの
境界円と、アイリスと白目の境界円とに囲まれたアイリ
ス領域を識別アイリス領域に設定する識別アイリス領域
抽出手段と、識別アイリス領域に含まれる基準直線上に
存在するアイリスパターンを識別コード作成時の開始パ
ターンと終了パターンに設定し、かつ、識別アイリス領
域を瞳孔の中心位置で定義した複数個の同心円に分割
し、各同心円の円周に沿ってアイリスパターンの輝度分
布を解析して、各同心円のアイリスパターンの識別コー
ドを作成する識別コード作成手段と、識別コードを登録
する識別コード登録手段と、識別コード登録手段によっ
て予め登録されている識別コードと、識別コード作成手
段で求めた照合対象となる識別コードとを照合し、アイ
リスの同一性を識別する照合手段とを備えたことを特徴
とするアイリス認識装置である。
【0024】〈請求項7の説明〉撮影手段は、両目を一
度に撮影するものであれば、どのような構成であっても
よい。瞳孔領域抽出手段は、例えば、画像の濃度値によ
り瞳孔を抽出し、基準直線導出手段は、両目の瞳孔の中
心点を結ぶ基準直線を求める。また、識別アイリス領域
抽出手段は、基準直線上の白目とアイリスと瞳孔の輝度
を測定し、識別アイリス領域を抽出する。識別コード作
成手段は、識別アイリス領域を複数の同心円に分割し、
かつ、基準直線上に存在するアイリスパターンを識別コ
ード作成時の開始パターンと終了パターンとして各同心
円の識別コードを作成する。ここで、同心円の分割数は
例えば半径方向に4分割であるが、この分割数および同
心円の円周に沿った分割数はセキュリティレベルによっ
て種々選択が可能であるとする。
【0025】識別コード登録手段は、識別コード作成手
段によって作成された識別コードを登録し、照合手段
は、識別コード登録手段によって予め登録されている識
別コードと、新たに作成された照合するための識別コー
ドとを照合する。
【0026】このような構成により、請求項7の発明で
は、新規に撮影したアイリスデータと過去のアイリスデ
ータとの照合が、被験者の頭や顔等の傾きに影響を受け
ずに安定して実施することができる。また、アイリスパ
ターンから作成した識別コードの標準化も実現できる。
【0027】しかも、アイリスパターンの識別コード化
において、基準直線上にあるアイリスパターンを識別コ
ード化の開始パターンと終了パターンとしたので、識別
コード化の開始パターンと終了パターンが常に一定とな
り、従って、アイリスと瞳孔との境界円の半径が変動し
ても、常時、同じ識別コードを得ることができる効果が
ある。
【0028】また、請求項1の発明では、両目を一度に
撮影しているため、各目の位置関係も算出でき、その結
果、アイリスパターンから作成した識別コード以外に、
被験者の目の位置関係も識別コードとして登録すること
が可能となる。
【0029】〈請求項8の構成〉請求項7に記載のアイ
リス認識装置において、左右の目のうち、いずれか一方
のアイリスパターンの識別コードを、登録または照合す
るための識別コードとする選択手段を備えたことを特徴
とするアイリス認識装置である。
【0030】〈請求項8の説明〉請求項8の発明は、請
求項7の発明に加えて、左右の目の識別コードのうち、
いずれか一方を用いる選択手段を備えたものである。即
ち、請求項7の発明では両目を一度に撮影するため、同
時に左右両方の識別コードを得ることができる。従っ
て、左右いずれか一方の識別コードであってもアイリス
照合が可能となる。ここで、選択手段としては、用いる
左右いずれかの識別コードを装置で予め決定するといっ
た構成や、被験者が装置に対して用いる目を登録すると
いった構成であるが、その構成は種々選択が可能であ
る。
【0031】〈請求項9の構成〉請求項7に記載のアイ
リス認識装置において、左右の目の識別コードを合成し
て登録および照合を行うための識別コードとする識別コ
ード作成手段を備えたことを特徴とするアイリス認識装
置である。
【0032】〈請求項9の説明〉請求項9の発明は、左
右の目の識別コードを合成して、登録および照合を行う
ための識別コードとしたものである。ここで、合成方法
は、例えば、左右の目の識別コードの単純に繋げるとい
ったものであるが、どのような合成方法であってもよ
い。このような構成により、更に認識精度を向上させる
ことができると共に、コードの偽造防止を図ることがで
きる。
【0033】〈請求項10の構成〉請求項7〜9のいず
れかに記載のアイリス認識装置において、左右の瞳孔の
中心座標を通る基準直線と直交する傾きを持ち、各瞳孔
の中心座標を通る二つの補助基準直線を求め、補助基準
直線上のアイリス領域の輝度分布により、アイリスとア
イリス以外の生体的特徴との境界点を算出すると共に、
境界点を通り、基準直線と同じ傾きを持つ境界基準直線
を求め、瞳孔とアイリスとの境界円と、アイリスと白目
との境界円と、境界基準直線に囲まれたアイリス部分を
識別アイリスコア領域と設定する識別前補助処理手段
と、識別コード作成手段で作成された識別コードのう
ち、識別アイリス領域から識別アイリスコア領域を除い
た部分の識別コードを除いて登録する識別コード登録手
段とを備えたことを特徴とするアイリス認識装置であ
る。
【0034】〈請求項10の説明〉請求項10の発明
は、基準直線と直交する傾きを持ち、各瞳孔の中心座標
を通る二つの補助基準直線を設定し、この補助基準直線
上の輝度分布により識別アイリスコア領域を求める識別
前補助処理手段を備え、識別コード登録手段は、この識
別アイリスコア領域のみの識別コードを登録するように
したものである。
【0035】従って、例えば、アイリスがまぶたやまつ
げ等で隠れている目の被験者であっても、登録する識別
コードとして、これらのまぶたやまつげ等で隠されてい
る領域の識別コードを削除して登録することができるた
め、このような状態の被験者であっても認識精度の低下
を防止することができる。
【0036】〈請求項11の構成〉請求項7〜9のいず
れかに記載のアイリス認識装置において、左右の瞳孔の
中心座標を通る基準直線と直交する傾きを持ち、各瞳孔
の中心座標を通る二つの補助基準直線を求め、補助基準
直線上のアイリス領域の輝度分布により、アイリスとア
イリス以外の生体的特徴との境界点を算出すると共に、
境界点を通り、基準直線と同じ傾きを持つ境界基準直線
を求め、瞳孔とアイリスとの境界円と、アイリスと白目
との境界円と、境界基準直線に囲まれたアイリス部分を
識別アイリスコア領域と設定する識別前補助処理手段
と、登録されている識別コードのうち、識別アイリス領
域から識別アイリスコア領域を除いた部分の識別コード
を除いて照合する照合手段とを備えたことを特徴とする
アイリス認識装置である。
【0037】〈請求項11の説明〉請求項11の発明
は、基準直線と直交する傾きを持ち、各瞳孔の中心座標
を通る二つの補助基準直線を設定し、この補助基準直線
上の輝度分布により識別アイリスコア領域を求める識別
前補助処理手段を備え、照合手段は、予め登録されてい
る識別コードから、識別アイリスコア領域の識別コード
のみを用いて照合するようにしたものである。
【0038】従って、登録時の識別コードに対して照合
時の識別コードがまぶたやつけまつげ等の影響により変
化した場合でも、認識精度の低下を防止することができ
る。
【0039】〈請求項12の構成〉請求項7〜11のい
ずれかに記載のアイリス認識装置において、両目に対し
て近赤外光を照射する照明装置を備えたことを特徴とす
るアイリス認識装置である。
【0040】〈請求項12の説明〉請求項12の発明
は、両目に対して近赤外光を照射して撮影するようにし
たものである。即ち、アイリスは近赤外領域の波長を持
つ照明に対する反射強度が強いという生体的特徴を利用
し、目に対して近赤外光を照射することで、瞳孔よりも
アイリスを明るく撮影することができ、両者の輝度差か
ら瞳孔を正確に抽出することができる。
【0041】〈請求項13の構成〉両目を一度に撮影す
る撮影手段と、撮影手段で撮影された両目の画像から、
両目の瞳孔領域を抽出する瞳孔領域抽出手段と、両目の
瞳孔の中心点を結ぶ基準直線を求める基準直線導出手段
と、基準直線上の白目とアイリスと瞳孔の輝度を測定し
て、アイリスと白目の境界円の半径と、瞳孔とアイリス
との境界円の半径とを求め、これら瞳孔とアイリスとの
境界円と、アイリスと白目の境界円とに囲まれたアイリ
ス領域を識別アイリス領域に設定する識別アイリス領域
抽出手段と、識別アイリス領域に含まれる基準直線上に
存在するアイリスパターンを識別コード作成時の開始パ
ターンと終了パターンに設定し、かつ、識別アイリス領
域を瞳孔の中心位置で定義した複数個の同心円に分割
し、各同心円の円周に沿ってアイリスパターンの輝度分
布を解析して、各同心円のアイリスパターンの識別コー
ドを作成する識別コード作成手段と、識別コード作成手
段で作成した識別コードを暗号化の鍵として用い、予め
決められた関数で元データを暗号化する変換手段とを備
えたことを特徴とするデータ変換装置である。
【0042】〈請求項13の説明〉請求項13の発明
は、請求項7の発明のアイリス認識装置で作成した識別
コードを暗号化の鍵として用いるようにしたものであ
る。これにより、アイリスパターンが持つセキュリティ
性の高さで元データの暗号化が行え、しかも、鍵を記憶
する必要がないため、管理方法も簡単であるという効果
が得られる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。 《具体例1》 〈構成〉図1は本発明のアイリス認識装置における具体
例1の処理内容を示す説明図であるが、図1の説明に先
立ち、本具体例1のアイリス認識装置の構成を説明す
る。
【0044】図2は、本発明のアイリス認識装置の機能
ブロック図である。図の装置は、撮影手段101、瞳孔
領域抽出手段102、基準直線導出手段103、識別ア
イリス領域抽出手段104、識別コード作成手段10
5、識別コード登録手段106、照合手段107からな
る。
【0045】撮影手段101は、人間の両目を一度に撮
影する装置であり、これについては後述する。瞳孔領域
抽出手段102は、撮影手段101にて撮影された両目
の画像から、両目の瞳孔領域を抽出する手段である。基
準直線導出手段103は、瞳孔領域抽出手段102で抽
出された両目の瞳孔の中心点を求め、これら二つの中心
点を通る基準直線を求める機能部である。
【0046】識別アイリス領域抽出手段104は、基準
直線導出手段103にて求められた基準直線上に位置す
る白目とアイリスと瞳孔との輝度を測定し、アイリスと
白目の境界円の半径と、瞳孔とアイリスとの境界円の半
径とを求め、これら瞳孔とアイリスとの境界円と、アイ
リスと白目の境界円とに囲まれたアイリス領域を識別ア
イリス領域に設定する機能部である。
【0047】識別コード作成手段105は、識別アイリ
ス領域抽出手段104で求めた識別アイリス領域に含ま
れる基準直線上に存在するアイリスパターンを、識別コ
ード作成時の開始パターンと終了パターンに定義し、こ
の識別アイリス領域を瞳孔の中心位置で定義した複数の
同心円の円周に沿ってアイリスパターンの輝度分布を解
析して識別コードを作成する機能部である。また、識別
コード登録手段106は、識別コード作成手段105で
作成された識別コードを図示省略した記憶装置に登録す
る機能部である。
【0048】照合手段107は、識別コード登録手段1
06によって登録された識別コードと、前記の撮影手段
101から識別コード作成手段105の処理によって得
られた識別コードとを照合し、アイリスの同一性を判定
する機能部である。
【0049】尚、これら瞳孔領域抽出手段102〜照合
手段107は、プロセッサ、主記憶装置、外部記憶装置
等からなる電子計算機上に実現されている。
【0050】次に、図1を用いて、撮影手段101の具
体的な構成と、その撮影動作を説明する。図1におい
て、1は被験者、2は左目、3は右目である。また、撮
影手段101は、撮影レンズ4、撮像素子5、可視光カ
ットミラー6、照明装置7からなる。
【0051】撮影手段101における各部の位置関係
は、被験者1側から、可視光カットミラー6、撮影レン
ズ4、撮像素子5の順となっている。また、照明装置7
は、撮影レンズ4の下側に位置し、被験者1の両目を含
む領域(図中の四角枠で囲んだ範囲)に対して、近赤外
領域の光線を照射する照明装置である。
【0052】撮影手段101では、先ず、照明装置7に
よって照明された被験者1の両目領域の反射画像から可
視光カットミラー6にて可視光分をカットし、近赤外領
域の反射画像だけにする。そして、この反射画像を撮影
レンズ4にて撮像素子5の表面に結像させる。
【0053】このとき、本具体例の撮影手段101で
は、図中の四角枠で示した範囲(幅W0、高さH0)を一
度にアイリス認識が可能となる分解能で撮影できるよう
に、撮影レンズ4の焦点距離、撮像素子5のサイズ(幅
W、高さH)と、撮影可能な画素数を設定している。
【0054】また、撮影レンズ4と撮像素子5との距離
を固定すると、撮影レンズ4と被験者1との距離も固定
されるため、被験者1は撮影レンズ4との距離を、固定
された値に一致するよう顔を前後させ、撮像素子5に結
像する画像のピントを調整する必要がある。
【0055】そこで、本具体例では、被験者1が可視光
カットミラー6にて反射された可視光による影像を目視
し、被験者1が可視光カットミラー6に写った図中の四
角枠の反射画像の大きさと位置を見て、可視光カットミ
ラー6と被験者1との距離を推定することで、撮影画像
のピント調整と撮影範囲の位置決め等を行う。即ち、可
視光カットミラー6に目印を付けておき、この目印に向
かって、被験者1が四角枠の画像が反射して見え、しか
も所定の大きさになるように、顔や頭および姿勢を調整
する。
【0056】〈動作〉次に、撮影手段101にて撮影さ
れた四角枠の範囲の画像についての画像処理を説明す
る。これは図1における撮像素子5から矢印で示されて
いる瞳孔抽出処理以降の動作の説明である。
【0057】先ず、画像処理プロセスは、大きく分け
て、認識前処理(ステップS10)、識別コード作成
(ステップS20)、アイリス認識(ステップS30)
の三つのプロセスからなる。ステップS10の認識前処
理は、瞳孔抽出(ステップS11)、基準直線導出(ス
テップS12)、識別アイリス領域抽出(ステップS1
3)のステップから構成されている。ここで、瞳孔抽出
(ステップS11)〜識別アイリス領域抽出(ステップ
S13)は、それぞれ、瞳孔領域抽出手段102、基準
直線導出手段103、識別アイリス領域抽出手段104
が行う処理である。
【0058】また、ステップS30のアイリス認識で
は、ステップS20の識別コード作成プロセスで新規に
作成された識別コードを登録したり、新規に作成された
識別コードを過去に作成された識別コードと照合し、一
致性を判断したりする。この照合作業から識別コードの
一致性が確認できた場合にのみ、被験者1の本人性が承
認される。このような画像処理プロセスを更に詳細に説
明する。
【0059】図3、図4、図5は、画像処理プロセスの
詳細を示す説明図である。先ず、撮像素子5によって、
図3の(a)に示すような画像データが取得されたとす
る。ここで、8は撮影範囲、9は眉毛、10aは左目の
白目、10bは右目の白目、11aは左目のアイリス、
11bは右目のアイリス、12aは左目の瞳孔、12b
は右目の瞳孔を表す。
【0060】このような画像データに対して、先ず、ス
テップS11における瞳孔抽出処理を説明する。識別ア
イリス領域を抽出する場合、目の特徴からすると、白目
とアイリスの輝度の違いを利用した方が簡単であるが、
通常、目の開きには個人差があり、アイリスの全周と白
目との境界が確認できるように目をあけて撮影すること
は不可能である。しかし、瞳孔は人間がものを見るとき
には常にほぼ円形の状態で開いた状態にあり、アイリス
との境界も目を強制的にあけなくても普通の目の状態で
瞳孔全体が撮影できる。但し、瞳孔は室内の暗い環境で
は黒く観察されるため、日本人のような黒褐色のアイリ
スの場合には、アイリスと瞳孔の区別が難しくなる。
【0061】そこで、アイリスが近赤外領域の波長を持
つ照明に対する反射強度が強いという生体的特徴を利用
することで、本具体例の照明装置7によって、瞳孔より
もアイリスを明るく撮影でき、両者の輝度差から瞳孔を
抽出することができる。よって、図3の(b)における
撮影範囲8において、最も暗く、かつ、ほぼ円形をして
いるという画像抽出条件を設定し、画像処理を実施する
ことで、図3の(c)に示すような円を二つ抽出するこ
とができる。
【0062】ここで、これらの抽出された円に含まれる
画素数から面積を算出し、各円の中心座標とを求め
る。それぞれの座標を、点(xi1,yi1)、点(x
i2,yi2)とする。このときの座標軸は、図3(c)に
示すように、縦軸をY、横軸をXとする。
【0063】上記の瞳孔抽出処理が完了したら、各瞳孔
の中心座標が点(xi1,yi1)、点(xi2,yi2
として求められたから、次の基準直線導出処理(ステッ
プS12)を実行する。ここで、基準直線13とは、図
3の(b)に示すように、両目の瞳孔の中心を通る直線
である。そして、本具体例では、基準直線13とアイリ
スとが交差している部分を、アイリスパターンを識別コ
ードに変換する時の開始パターンと完了パターンに利用
する。これは、人間がものを見ている場合、この基準直
線13で結ばれたラインでは必ず白目、アイリス、瞳孔
の三つの生体的特徴が撮影することができるからであ
る。尚、点(xi1,yi1)、点(xi2,yi2)の2
点を通る直線の式は、 (y−yi1)/(yi2−yi1)=(x−xi1)/(xi2
−xi1) で表される。
【0064】上記ステップS12における基準直線導出
処理が終了すると、ステップS13の識別アイリス領域
抽出処理を行う。ここで、上記で定義された基準直線1
3のライン上は、常に白目、アイリス、瞳孔の三つの生
体的特徴が撮影できることから、基準直線13上に存在
する生体的特徴の輝度分布を解析する。
【0065】図4の(d)に被験者1の右目3を解析し
た結果を示す。ここで、基準直線13と右目3が持つ生
体的特徴との交差点を点からで示す。尚、点は目
の外側の皮膚と白目10bとの境界線と基準直線13と
の交差点、およびはアイリス11bと白目10bと
の境界円と基準直線13との交差点、およびは瞳孔
12bとアイリス11bとの境界円と基準直線13との
交差点、は涙丘と白目10bとの境界線と基準直線1
3との交差点である。
【0066】図4の(d)の下側に示す曲線Aは、基準
直線13で解析した右目の輝度分布を示す。被験者1の
右目3には、左目2と同様に、照明装置7から近赤外光
が照射されているため、最も明るいのは白目10bで、
最も暗いのは瞳孔12bとなる。尚、同図において、縦
軸は輝度値を示し、横軸は目の位置に対応している。
【0067】ここで、アイリス11bの形状を、瞳孔1
2bと同様に、瞳孔12bから算出した中心座標と同
じ中心で定義できる円環形状と仮定する。よって、距離
1とb2の大小比較からアイリス11bと瞳孔12bの
境界円の半径を、距離a1とa2の大小比較からアイリス
11bと白目10bの境界円の半径を推定する。このと
き、アイリスパターンから認識に有効な識別コードを安
定して作成できるようにするため、距離a1とa2を比較
して小さい値になる距離を、同様に距離b1とb2で比較
して大きい値になる距離を採用し、アイリス11bと瞳
孔12bの境界円の半径およびアイリス11bと白目1
0bの境界円の半径と定義する。以上の作業を左目につ
いても同様に実行する。
【0068】図4の(e)には、図4の(d)の解析結
果から定義されたアイリス11a,11bと瞳孔12
a,12bとの境界円、アイリス11a,11bと白目
10a,10bの境界円および基準直線13で設定され
た識別アイリス領域を示す。
【0069】ここで、中心座標を点と点とする2種
類の大小の円で囲まれた領域が本具体例でアイリスパタ
ーンを識別コード化に変換する範囲であり、これらを識
別アイリス領域と定義している。右目の瞳孔半径を
1、左目の瞳孔半径をr2、右目のアイリス半径を
3、左目のアイリス半径をr4とすると、図示する大小
の円の式は、以下のように定義できる。
【0070】(1)[右目]瞳孔とアイリスとの境界円:
(x−xi12+(y−yi12=r1 2 (2)[右目]アイリスと白目との境界円:(x−xi12
+(y−yi12=r3 2 (3)[左目]瞳孔とアイリスとの境界円:(x−xi22
+(y−yi22=r2 2 (4)[左目]アイリスと白目との境界円:(x−xi22
+(y−yi22=r4 2
【0071】上記の定義により、識別アイリス領域が確
定できたことから、次は、識別コード作成手段105に
よる識別コード作成の作業を開始する。アイリスと境界
円の半径は、人間の目が反応する可視光の強さで簡単に
変動し、しかも、アイリスの模様のほとんどは、この瞳
孔が行う伸縮運動に関係して、半径方向(半径に沿った
方向)および円周方向(円周に沿った方向)に変形する
生体模様である。
【0072】そこで、本具体例では、アイリスパターン
の識別コード化においては、前工程で定義した識別アイ
リス領域内部で基準直線13の直線上にあるアイリスパ
ターンを識別コード化の開始パターンと完了パターンに
して、半径方向と円周方向に所定の分割数で輝度測定を
行い、各帯状円の輝度分布を求める。
【0073】図5の(f)は、この輝度分布の説明図で
ある。具体的には、図4の(e)で定義した識別アイリ
ス領域と、撮像素子5を構成する画素の配列とを一致さ
せ、撮像素子5の画素の配列位置と画素数から識別アイ
リス領域における半径方向と円周方向の輝度測定の分割
数を決定する。図5の(f)に示す例が本発明の識別コ
ード作成の基本的な具体例である。つまり、識別アイリ
ス領域内部で基準直線13の直線上にあり、最も瞳孔に
近い位置となる撮像素子5の画素Sで輝度測定したアイ
リスパターンを識別コード化の開始パターン、最も白目
に近い位置になる撮像素子5の画素Eで輝度測定したア
イリスパターンを識別コード化の終了パターンとする。
また、図5の(f)では、識別アイリス領域を先ず半径
方向へ四つに分割し、各四つの帯状円の輝度測定の方向
を図示する矢印方向(反時計回り)とする。
【0074】次に、各帯状円の円周方向への分割数は、
アイリスと瞳孔の境界円に最も近い帯状円を分割したと
きの短冊帯の長さとほぼ同一になるように決める。図5
の(f)では、アイリスと瞳孔の境界円に最も近い帯状
円を21個の短冊帯に分割している。よって、残りの帯
状円の分割数は、この21個に分割された短冊帯の長さ
とほぼ同じになるように決める。即ち、残りの帯状円の
分割数は21個以上となる。
【0075】最後に四つの帯状円を一つに繋げること
で、識別アイリス領域の識別コードとする。ここで、四
つの帯状円の連結方法としては、図5(f)の基準直線
13部分に示す矢印の方向のように、連結前の帯状円の
最終の短冊帯の次に、連結後の帯状円の最初の短冊帯を
連結するように定義する。
【0076】図5の(g)に、アイリスと瞳孔の境界円
に最も近い帯状円について、21個の短冊帯の輝度値を
測定した結果を示す。ここで、縦軸は輝度値、横軸は2
1個の短冊帯の番号を示す。本具体例では、この輝度値
の変化が識別アイリス領域に存在するアイリスパターン
によって生じると考える。
【0077】次に、図5(g)の特性曲線14に含まれ
る低周波成分をハイパスフィルタで除去することで、ア
イリスパターン自身による輝度変化だけを求める。特性
曲線14は、図5の(h)に示す特性曲線15のように
なる。
【0078】最後に、特性曲線15のアナログ信号を、
図5の(i)に示すデジタル信号に変換することで、帯
状円の識別コードとする。つまり、21個の各短冊帯毎
に特性曲線15の輝度値の符号に着目し、輝度値の符号
が“+”の場合には「1」、“−”の場合には「0」と
する変換を実行することで、図5(h)の特性曲線15
のアナログ信号は、図5(i)の最上段に記述されたデ
ジタル信号の識別コードに定義できる。
【0079】上記の一連の工程は、アイリスと瞳孔の境
界円に最も近い帯状円の識別コードを作成する工程で説
明したが、残り三つの帯状円についても、同様の工程で
識別コードを作成することができる。但し、本具体例で
は、四つの帯状円から作成された識別コードを、図5
(f)の基準直線13に示す矢印方向に連結して一つの
コードに合成することとする。よって、図5の(f)で
設定された識別アイリス領域の識別コードは、図5の
(i)でデジタル信号で記述された識別コードとなる。
尚、本コードの開始コードはSで、完了コードはEであ
る。
【0080】以上の右目3の識別コード化が完了した
後、左目2についても同様の工程を実行し、それぞれの
目の識別コード列を作成すると、図5の(j)で定義し
た内容になり、本具体例の図1で説明したプロセス中、
識別コード作成処理(ステップS20)まで完了したこ
とになる。尚、図5の(j)中、17は右目の識別コー
ド、18は左目の識別コードを示す。
【0081】ここで、アイリスパターンを識別コード化
するときの識別アイリス領域の半径方向と円周方向の分
割数は、本発明のアイリス認識装置を使用するセキュリ
ティレベルで決めることにする。即ち、セキュリティを
高めるためには分割数を多くするが、識別コードに使用
する短冊帯の数が増加するため、識別コードを作成する
までに時間がかかり、作成時間を短縮するためには、こ
れに対応した画像処理速度をもつ装置が必要になり、そ
の結果、設備コストが高くなるためである。
【0082】また、本発明の撮影方法から、左右の目を
同時に撮影しているため、上記のように、左右の目が持
つアイリスパターンについて、図5の(j)に示す二つ
の識別コード列が作成できた。よって、本発明では、両
方の識別コード列を使用しても、どちらか一方の識別コ
ードを選択してもアイリス照合が可能となる。
【0083】図6は、どちらか一方の識別コードを選択
するための選択手段を備えたアイリス認識装置の機能ブ
ロック図である。ここで、選択手段108は、識別コー
ド作成手段105で作成された識別コードから、左右の
目のうち、いずれか一方のアイリスコードを識別コード
登録手段106に送り、かつ、照合手段107に送る機
能部である。尚、他の各構成は図2と同様であるため、
ここでの説明は省略する。
【0084】どちらか一方を選択する方法としては、装
置自身が右目か左目を決める方法と、被験者1自身が決
める方法とが考えられる。いずれの方法も、図1に示す
ステップにおいて、AとB部分で選択手段108による
選択処理を追加することで、上記の選択によるアイリス
認識が可能となる。
【0085】先ず、装置自身が決定する場合を説明す
る。識別コードを登録する場合には、図1中のA部で、
装置にて予め例えば右目と設定されていれば、図5
(j)の識別コード17と18の中から、識別コード1
7のコード列のみが選択手段108によって選択された
後、識別コード登録手段106によって登録され、照合
時には、図1中のB部において右目の識別コードのみが
照合手段107によって読み込まれ、照合が実行され
る。逆に、左目で設定されていれば、図5(j)の識別
コード17と18の中から18のコード列のみ選択され
て登録され、照合時にはB部において、左目の識別コー
ドのみ読み込まれて照合が実行される。
【0086】次に、被験者1が選択する場合について説
明する。尚、この場合の選択手段108の機能として
は、右目か左目のいずれか一方を被験者1に選択させる
ための選択部を備え、この選択部で選択された結果に基
づき、識別コード作成手段105の出力からいずれか一
方の目の識別データを選択して識別コード登録手段10
6と照合手段107とに出力するといった構成となる。
【0087】識別コードを登録する場合には、図1中の
A部において、被験者1が装置に登録する目を指定し、
その結果から、図5(j)の識別コード17と18のど
ちらかの識別コード列が選択されて登録される。照合時
には、Bにおいて被験者1が装置へ照合する目を指定
し、その結果から左右の目のどちらかの識別コードが読
み込まれ、照合が実行される。
【0088】上記のステップS20の識別コード作成処
理によって、識別コードが作成されると、次のプロセス
を実行する。次のプロセスは、アイリス認識処理(ステ
ップS30)である。ここでは、被験者1からアイリス
パターンを撮影する目的に応じて作業内容を二つに分類
している。一つは自分のアイリスパターンを新規に登録
する登録作業、もう一つは過去に登録したアイリスパタ
ーンとの照合を行う照合作業である。
【0089】先ず、被験者1のアイリスパターンを新規
に登録する作業を説明する。このとき、被験者1から新
規登録の指示が撮影前にあるため、図1中のステップS
31において、登録作業(ステップS32)へ移行し、
識別コード登録手段106は、ステップS20の識別コ
ード作成プロセスから得られた識別コードを、本装置の
図示省略した記憶装置に保存する。これで、アイリスパ
ターンの新規登録は完了する。登録が完了した場合、被
験者1に作業完了を通知する。具体的には、図示省略し
た照明を点滅する、あるいは消灯するといった動作によ
り被験者1がこれを目で確認できるようにする。
【0090】次に、被験者1がアイリスパターンを照合
する場合を説明する。この場合も上述した新規登録と同
様に、撮影前に本装置へ指示するため、図1のステップ
S31において、照合作業へ移行する。ここでは、照合
手段107が、新規登録に使用した記憶装置に保存され
ている識別コードの読み込みを先ず実行する(ステップ
S33)。次に、照合のために撮影されたアイリスパタ
ーンから作成された識別コード(ステップS20の識別
コード作成処理で作成された識別コード)と、ステップ
S33で読み込まれた識別コードとの照合を開始する
(ステップS34)。
【0091】照合の結果、ステップS35において両者
が一致した場合は、被験者1が過去にアイリスパターン
を登録したときの人物と同一人物であると承認されたこ
とになる(ステップS36)。よって、この場合には、
本装置から被験者1には「本人承認が完了した」ことを
通知する。そして、通知後、本装置はアイリス認識装置
の全プロセスを完了する。
【0092】一方、ステップS35の一致判定におい
て、両者に一致性が発見されなかった場合には、今回撮
影した被験者1が過去に本装置にてアイリスパターンを
登録していないことが判明したことになる。よって、不
一致の場合には、本装置から被験者1には「照合NG」
を通知する。このときの通知方法としては、図示しない
照合NGのときのみ点灯する照明を設けておき、照合N
Gとなったときのみ本照明を点灯することで、被験者1
に対して通知することができる。また、「該当するアイ
リスパターンの登録データがありません」といったメッ
セージを、図示しないモニタやLCD等で表示しても同
様な効果を得ることができる。そして、通知後、本装置
はアイリス認識装置の全プロセスを完了する。
【0093】〈効果〉以上のように、具体例1によれ
ば、アイリスパターンの登録あるいは照合するための基
準点を設けたので、新規に撮影したアイリスデータと過
去のアイリスデータとの照合が、被験者の頭や顔等の傾
きに影響を受けずに安定して実施することができる。ま
た、アイリスパターンから作成した識別コードの標準化
も実現できる。
【0094】しかも、アイリスパターンの識別コード化
において、基準直線上にあるアイリスパターンを識別コ
ード化の開始パターンと終了パターンとし、半径方向と
円周方向に所定の分割数で輝度測定を行い、各帯状円の
輝度分布を求めて識別コード化したので、識別コード化
の開始パターンと終了パターンが常に一定となり、従っ
て、アイリスと瞳孔との境界円の半径が変動しても、常
時、同じ識別コードを得ることができる効果がある。
【0095】また、本具体例では、被験者1は撮影手段
101が持つ横長の撮影範囲に両目を入力するだけでよ
いため、カメラと目との光軸合わせが従来装置よりも容
易となる。しかも、両目を同時に撮影するため、被験者
1は可視光カットミラー6に映し出された両目を見るこ
とで撮影状態を判断することができる。
【0096】更に、本具体例では、両目を同時に撮影す
るため、撮影された画像データの分解能が識別コードを
作成するのに十分に高ければ、従来装置のように、一つ
ずつ交替に左右の目の登録および照合をする必要がなく
なる。これは、従来装置よりもアイリスパターンを一度
に大量にかつ高速に取得できるため、セキュリティの面
で高い精度を得ることができる。
【0097】そして、本具体例では、被験者の両目を一
度に撮影し、各目の位置関係を算出できるため、アイリ
スパターンから作成した識別コード以外に、被験者の目
の位置関係(例えば、両目の中心座標を通る基準直線の
傾き等)も識別情報として登録することが可能となる。
このような識別情報も用いるようにすれば、本人を別の
人物として認識する確率は、両目のアイリスパターンと
両目の位置関係の全てが偽造されなければあり得ないこ
とになり、個人識別の信頼性を更に向上させることがで
きる。
【0098】《具体例2》具体例2は、上述した具体例
1における図5(j)のように、左右の目の識別コード
をそれぞれ独立に管理し保存することを不要にし、しか
も、将来、上記具体例1の識別コードの作成方法を用い
て本人以外のアイリスを撮影し、無断で識別コードを作
成された場合でもその偽造を防止するための方法を示す
具体例である。
【0099】〈構成〉図面上の機能ブロック構成は図2
または図6と同様であるため、その図示は省略する。具
体例2において、具体例1と異なるのは、識別コード作
成手段105が、左右の目の識別コードを合成して登録
および照合を行うための識別コードとする機能を有して
いる点である。他の構成は、具体例1と同様である。
【0100】〈動作〉具体例2では、識別コード作成手
段105が、具体例1の図3〜図5の手順で作成された
左右の目の識別コードを、次に示すように組み合わせ
る。
【0101】図7は、本発明のアイリス認識装置の具体
例2における識別コードの合成処理の説明図である。こ
こで、図中の(a)に示す19は右目の最終識別コー
ド、20は左目の第1識別コード、21は直列合成によ
る識別コード列である。また、図中の(b)に示す22
は右目の第1円の最終識別コード、23は左目の第1円
の第1識別コード、24は左目の第1円の最終識別コー
ド、25は右目の第2円の第1識別コード、26は右目
の第2円の最終識別コード、27は左目の第2円の第1
識別コード、28は左目の第2円の最終識別コード、2
9は右目の第3円の第1識別コード、30は右目の第3
円の最終識別コード、31は左目の第3円の第1識別コ
ード、32は左目の第3円の最終識別コード、33は右
目の第4円の第1識別コード、34は右目の第4円の最
終識別コード、35は左目の第4円の第1識別コード、
36は8の字合成による識別コード列を示している。
【0102】図中の(a)では、図3〜図5において説
明した具体例1における識別コード作成処理において、
左右の目が持つ識別アイリス領域から作成したそれぞれ
の識別コード17、18を直列的に連結する形で一つの
識別コードに作成する場合の一例を示す。具体的には、
図5の(j)に示した右目の識別コード17の最終コー
ドであるEコードと、同図の左目の識別コード18の開
始コードであるSコードとを削除し、右目の識別コード
17の次に左目の識別コード18を直線的に繋げる。
【0103】このような考え方から、図7の(a)に示
す識別アイリス領域については、右目の第1円の第1識
別コードSから順に図示された矢印の方向へ、第1円か
ら第4円まで識別コードを作成し、右目の第4円の最終
識別コード19が作成できた後は、左目の第1円の第1
識別コード20へ移動する。左目の第1円の第1識別コ
ード20以後は、第1円から第4円まで図示された矢印
の方向へ識別コードを作成し、左目の第4円の最終識別
コードEで識別コードの作成完了とする。このようにし
て作成した直列合成による識別コード列が、図中(a)
の識別コード21である。
【0104】次に、図中の(b)に示す方法は、上述し
た(a)のように、左右の目の識別コードを単純に直線
的に合成するのではなく、左右の目の同一順位にある円
の識別コードを8の字を描くように合成する方法であ
る。
【0105】具体的には、右目の第1円について、第1
識別コードSから最終識別コード22まで作成できた
ら、左目の第1円へ移動し、左目の第1円の第1識別コ
ード23から最終識別コード24までを作成する。次
は、右目の第2円の第1識別コード25へ移動し、右目
の第2円の第1識別コード25から最終識別コード26
までを作成する。その次以降は、左目の第2円の第1識
別コード27から最終識別コード28までというよう
に、(b)に示す作成順序を実施し、最終的には図中の
36に示す識別コードとする。この識別コード36が8
の字合成によって作成された識別コード列である。
【0106】尚、上記の二つの方法以外にも、右目と左
目の識別アイリス領域にある四つの円の識別コードを合
成する方法は考えられる。これは、本発明が識別コード
を作成するときに基準直線13と識別アイリス領域との
関係を基準にしたからである。即ち、帯状円の識別コー
ドに基準点があるため、どのように組み合わせても、照
合する識別コードと辞書データとなる識別コードとの対
応関係を正確に設定できるからである。
【0107】〈効果〉以上のように具体例2によれば、
左右の識別コードを合成するようにしたので、単に、ア
イリスを撮影し、同心円上に識別コードを作成しただけ
では、本人になりすますことができず、本人データの偽
造を防止することができる。
【0108】また、従来の装置のように、左右の目を一
つ一つ順番に撮影する方法では時間がかかるだけでな
く、コード化の基準がないため、作成された識別コード
の同一性の保証ができなかったが、本具体例では、左右
の目を同時に撮影し、かつ、コード化の基準点を設けた
ため、左右の目の識別コードをどのように合成しても、
作成された識別コードの同一性を容易に保証することが
できる。
【0109】《具体例3》アイリスパターンを個人識別
に使用する場合、本人を他人と誤認する確率は極めて少
ない。しかし、目の開け方が登録時よりも変化したり、
つけまつげ等で登録時よりもアイリスパターンが隠れた
りすると、同一人物であっても、新規に作成された識別
コードが登録時の識別コードと変化してしまい、両方の
コードを照合した結果照合NGとなり、本人と認められ
ない状態が発生する可能性がある。つまり、登録時は識
別コードとして使用できるアイリスパターンが存在して
いたが、照合時には上記の理由からアイリスパターン以
外のものになったことが認識できないために、全てを識
別コードに作成し登録時の識別コードと食い違い部分が
発生したものと考えられる。
【0110】そこで、具体例3では、目の開け方や装飾
品の装着状態を二つの瞳孔の中心座標を通る基準直線と
直交する傾きを持ち、各瞳孔の中心座標を通る二つの補
助基準直線の式を導出し、同補助基準直線の線上におけ
るアイリスとアイリス以外のまぶたやつけまつげ等との
境界点の座標を算出し、同境界点を通り基準直線と同じ
傾きを有する境界基準直線の式を導出し、瞳孔とアイリ
スとの境界円とアイリスと白目との境界円および同境界
基準直線に囲まれたアイリス領域を設定する。
【0111】この部分は、まぶたやつけまつげ等の影響
がない部分であり、識別に使用するアイリスパターンの
コア(核心部)といえる領域である。これを本具体例3
では、識別アイリスコア領域としている。そして、この
コア領域を画像取得された画像データから抽出する手段
を識別前補助処理手段としている。
【0112】〈構成〉図8は、具体例3の機能ブロック
図である。図の装置は、撮影手段101〜識別前補助処
理手段109からなる。ここで、撮影手段101〜識別
コード登録手段106は、具体例1、2と同様であるた
め、その説明は省略する。識別前補助処理手段109
は、左右の瞳孔の中心座標を通る基準直線と直交する傾
きを持ち、各瞳孔の中心座標を通る二つの補助基準直線
を求め、この補助基準直線の線上におけるアイリスとア
イリス以外の生体的特徴との境界点の座標を算出し、こ
の境界点を通り、基準直線と同じ傾きを持つ境界基準直
線を求め、瞳孔とアイリスとの境界円と、アイリスと白
目との境界円と、境界基準直線に囲まれたアイリスを識
別アイリスコア領域に設定する機能を有している。
【0113】また、照合手段107は、登録されている
識別コードのうち、識別アイリス領域から、識別前補助
処理手段109で求めた識別アイリスコア領域を除いた
部分を排除領域とし、この排除領域に相当する識別コー
ドを除いて照合を行う機能を有している。
【0114】〈動作〉図9および図10は、具体例3に
よる識別アイリスコア領域の抽出ステップの説明図であ
る。ここで、図9中の(a)と(g)は登録時の被験者
の画像データである。また、図9中の(b)は(a)で
登録した被験者の目が細くなったときを示す画像データ
であり、図9中の(h)は(g)で登録した被験者の目
につけまつげ38を装着したときの画像データを示す。
【0115】先ず、図9中の(a)から(b)へ目の状
態が変化したときについての問題点を説明する。図9中
の(c)と(d)は、図3〜図5で説明した方法で識別
アイリス領域を算出した結果を示す。
【0116】図9の(c)は、(a)の目の状態から識
別アイリス領域を算出したためにアイリスパターンを的
確に抽出できている。しかし、図中の(d)では、
(b)のように目が細くなっているにもかかわらず、識
別アイリス領域を算出するための基準直線13上の目の
輝度分布では、(b)の状態が(a)と同じになってし
まう。従って、(b)から算出した識別アイリス領域
は、(c)と同じ結果になる。その結果、(d)の領域
37は、目を細くした結果として識別アイリス領域にあ
るはずの、アイリスパターンが上まぶたあるいはまつげ
等に変化した領域といえる。そして、この部分が識別コ
ードの照合でNGの原因となる。
【0117】同様の考察を(g)と(h)について実施
すると、両者の識別アイリス領域は全く同じになること
が分かる。その結果として、(j)では識別アイリス領
域の上半分はつけまつげ38で変化していることが分か
る。
【0118】次に、本具体例3で定義する識別アイリス
コア領域の算出方法を説明する。特徴としては、基準直
線13だけでは目の変化が認識できない点に着目し、し
かも本発明の基本原理である識別コード化の基準化の主
旨を変えない方法として、基準直線13と直交する傾き
を持ち、各瞳孔の中心座標を通る二つの補助基準直線の
式を導出し、同補助基準直線の線上に沿って、まぶたと
まつげと白目およびアイリス並びに瞳孔の輝度を測定す
ることで、目の状態が認識できるようにした。
【0119】図10の(e)(f)は、上記の考え方で
基準直線39と補助基準直線40および基準直線44と
補助基準直線45の各直線上に沿って、輝度分布を測定
した結果を示している。ここで、41は白目、42はア
イリス、43は瞳孔、46は補助基準直線40の線上輝
度分布曲線、47は補助基準直線45の線上の輝度分布
曲線、48は基準直線39、44の線上の輝度分布曲線
を示す。各図に示す点(1)から(15)は目の生体的特徴
(アイリス、瞳孔、まつげ、まぶた、等)と基準曲線3
9、44および補助基準直線40、45との境界点を示
す。
【0120】ここで、図10中の(e)と(f)の輝度
分布の測定結果から、基準直線39と44については目
の状態とは無関係に同じ結果となる(図中の(f)の下
図参照)。しかし、補助基準直線40と45について
は、輝度分布の特性曲線に違いがはっきりと現れる。こ
れにより、目の状態を認識するためには補助基準直線4
0と45を算出し、同直線上に輝度分布を測定すること
が必要であることが分かる。
【0121】先ず、瞳孔とアイリスとの境界円の半径を
算出する。このときは基準直線39あるいは44の直線
上の輝度分布を測定した特性曲線48で最も輝度値が低
い範囲を求めることで算出できる。ここでは、点(2)か
ら点(5)と、点(5)から点(3)まで境界円の半径の大きさ
を決めるための候補値となる。尚、点(5)は瞳孔の中心
座標である。両者の大きさを比較し、小さい方の値を選
択し、瞳孔とアイリスとの境界円の半径とする。
【0122】次に、アイリスと白目との境界円の半径を
算出する。このときは、近赤外光と目との反射特性か
ら、白目部分が最も明るく、瞳孔部分が最も暗いことが
分かっていることから、アイリス部分は特性曲線48で
最も輝度値が低い範囲と最も輝度値が高い範囲とに囲ま
れた範囲となり、よって、アイリスと白目との境界円の
半径を算出する場合には、点(1)と点(5)間距離とを比較
し、小さい方の値を選択し、アイリスと白目との境界円
の半径とする。
【0123】最後に、上記の処理から得られた二つの境
界円で設定された識別アイリス領域において、図9の
(a)から(b)へ目が変化したときの影響部分37を
削除するための境界点を算出する。
【0124】ここで、近赤外光と目との反射特性から、
輝度値の大きさは瞳孔、まぶた、アイリス、白目の順番
に高くなることがあるが、まぶたとアイリスとの輝度値
の差については、肌の色等の関係から変動する場合もあ
る。そこで、本具体例3では、特性曲線48の点(1)と
点(5)間距離および点(5)と点(4)間距離、更に、点(1)と
点(2)および点(3)と点(4)の輝度値を基準値として、特
性曲線47の点(5)を中心に、輝度値が上記の基準値と
なる輝度値から大小に変化する部分の解析を行う。よっ
て、上記解析結果から点(8)、(12)、(9)、(13)の四つの
点が候補に挙がるが、ここではアイリスと瞳孔と境界円
以外に、アイリスの範囲を制限する部分を見つけ出すこ
とが目的であることから、上記四つの点のうち、点(12)
と点(13)が境界点として設定できる。
【0125】よって、点(5)と点(12)間距離および点(5)
と点(13)間距離を算出し、識別アイリス領域から、点(1
2)より上側および点(13)より下側の部分の識別コードを
削除することで、図9中の(a)と(b)の変化で識別
コード作成に影響しない部分を求めることができる。図
10中の(f)に示す範囲Bが影響しない範囲である。
尚、点(12)と点(13)は、補助基準直線45上にある点で
あるため、図4の(e)で定義したx−y座標系で位置
座標が設定できる。
【0126】また、図10中の(j)のつけまつげ38
の場合についても、上述した被験者の目が細くなった場
合と同様に輝度特性の解析を実施することで、図10中
の(g)と(h)の変化で識別コード作成に影響しない
部分(図10中の(k)に示す範囲D)を求めることが
できる。尚、この場合の境界点は輝度特性曲線51の点
(12)と点(7)となる。
【0127】図11は、具体例3による照合処理のフロ
ーチャートである。また、図12は、具体例3による識
別コードの作成プロセスを示す図である。
【0128】図11に示すフローチャートは、図1にお
ける撮影手段101より下側のフローチャートに対応す
る図である。また、図12は、図9および図10にて設
定された識別アイリス領域で作成した識別コードから、
図9および図10で説明した影響を削除し識別コードを
求めるプロセスを説明する図である。
【0129】先ず、図11に示すフローチャートの識別
前処理(ステップS10)において、ステップS11の
瞳孔抽出処理からステップS13の識別アイリス領域抽
出処理までは、具体例1と同様である。次の識別前補助
処理(ステップS14)は、識別前補助処理手段109
の行う処理であり、図12にその詳細を示す。
【0130】図12中の(a)は図10中の(f)の解
析結果から得られた識別アイリスコア領域、図12中の
(b)は図10中の(k)の解析結果から得られた識別
アイリスコア領域をそれぞれ示している。
【0131】図12の(a)において、53は基準直
線、54は識別アイリスコア領域、55は図10中の
(f)と(k)のような輝度特性の解析から得られた二
つの境界点と瞳孔中心点(5)との距離を比較し、大きい
方を半径として求めた境界基準円、56と57は境界基
準円に接し、基準直線53と同じ傾きを持つ境界基準直
線、58と59は排除領域を示す。また、図12の
(b)において、60は基準直線、61は境界基準直
線、62は識別アイリスコア領域、63は境界基準円5
5と同様の解析で算出された境界基準円、64は排除領
域を示す。
【0132】ステップS14の識別前補助処理では、こ
のようなアイリスコア領域54、62を求める。そし
て、ステップS20の識別コード作成処理では、このよ
うなアイリスコア領域54、62のみの識別コードを作
成する。
【0133】次のアイリス認識処理(ステップS30)
では、照合手段107が先ず図示しない記憶装置より予
め登録されているアイリス領域の識別アイリスコードを
読み込む(ステップS33)。尚、この処理は、図1に
おけるアイリスコード読込み処理と同様であり、登録さ
れている識別アイリスコードは、識別アイリス領域のコ
ードであるとする。
【0134】次に、照合手段107は、読み込んだ識別
アイリスコードのうち、識別前補助処理手段109で求
めたアイリスコア領域(図12における54、63)以
外の排除領域(図12における58、59および64)
の識別コードを削除し、ステップS20で作成した識別
コードとの照合を行う(ステップS34)。ここで、本
発明では、登録されている識別コードと照合する識別コ
ードとの基準点が同一であるため、たとえ排除領域(5
8、59、64)を削除したとしても、登録されている
識別コードと照合する識別コードとの対応関係は完全に
同一に保つことができる。
【0135】図11におけるステップS35以降の処理
については、図1と同様であるためその説明は省略す
る。
【0136】また、具体例3の考え方を、被験者の識別
コードを新規に登録する場合に適用することも可能であ
る。即ち、図9中の(b)や(h)の場合、この状態の
識別アイリスコードを照合するための辞書データとして
登録する。
【0137】特に、日本人の場合は、一般に目が細くア
イリスと白目との境界線が円としてはっきりと撮影でき
る人は非常に少なく、ほとんどの人のアイリス上部は上
まぶたおよびまつげで隠れている。更に、アイリス下部
が下まぶたで隠れている場合もある。従って、日本人の
ように、アイリスと白目との境界線が円としてはっきり
撮影することが困難な場合には、このような状態で登録
することが望ましい。
【0138】この場合、識別コード登録手段106は、
例えば、図12における識別アイリスコア領域54、6
2の識別アイリスコードを識別コードとして登録する。
また、このように登録した場合も、照合時においては、
上述した照合処理(被験者のアイリスコア領域を求め、
このアイリスコア領域の識別アイリスコードを照合する
処理)を行うことにより、登録時と被験者の撮影状態が
変わった場合でも、照合の精度が低下することを防止す
ることができる。
【0139】〈効果〉以上のように具体例3によれば、
識別前補助処理手段を設けたので、具体例1の効果に加
えて、登録時の識別コードに対して照合時の識別コード
がまぶたやつけまつげ等の影響により変化した場合で
も、認識精度の低下を防止することができる。
【0140】また、アイリスがまぶたやまつげ等で隠れ
ている目の被験者であっても、登録する識別コードとし
て、これらのまぶたやまつげ等で隠されている領域の識
別コードを削除して登録することができるため、このよ
うな状態の被験者であっても認識精度の低下を防止する
ことができる。
【0141】以上の具体例3の効果は、照合する識別コ
ードと登録した識別コードとの双方に基準点を設けたと
いう本発明の特徴点により、識別コードの一部分を削除
しても、これら双方の識別コードの対応関係を一致させ
ることができるという効果によるものである。
【0142】《具体例4》本発明のアイリス認識装置の
効果として、アイリスパターンの識別コード化におい
て、開始位置と完了位置との明確になり、被験者の入力
姿勢に影響しないことが挙げられる。その結果、従来で
は不可能であった、アイリスパターンによる識別コード
の標準化が可能になる。
【0143】ところで、現在、パーソナルコンピュータ
やワープロ機器等で作成された電子データは膨大にあ
り、これをいかに他人に盗用されないようにするかが重
要な技術となっており、暗号化技術はそのキーテクノロ
ジーである。ここで、暗号化する方法は、基本的には暗
号化するために鍵となるデータがあり、この鍵を使って
ある関数で元のデータを変換し、変換後のデータからは
元のデータが推定できない状態にすることである。
【0144】そのため、一度変換されたデータはこの鍵
と変換する関数を知らないと、二度と元のデータを読む
ことができない。しかし、この暗号の鍵の管理は暗号化
する人の個人管理に依存するため、その人自身が忘れて
しまうという危険性がある。また、暗号化するデータの
重要度に合わせて鍵を難しくしたいという要求もあり、
鍵を記憶という方法では益々管理できなくなる。
【0145】そこで、本発明のアイリス認識装置では、
アイリスパターンの識別コード化において、開始位置と
完了位置が明確になり、被験者の入力姿勢に影響せず、
従来は不可能であったアイリスパターンによる識別コー
ドの標準化が可能になったことから、上記の暗号化の鍵
にアイリスパターンから作成された識別コードを用いる
ことができる。これにより、アイリスパターンが持つセ
キュリティ性の高さでデータの暗号化ができ、しかも鍵
を記憶する必要がないため、管理方法も簡単となる。
【0146】〈構成〉図13は、具体例4としてデータ
変換装置を示す機能ブロック図である。図中、撮影手段
101〜識別コード作成手段105は、上記各具体例と
同様の構成であるため、ここでの説明は省略する。変換
手段110は、識別コード作成手段105で作成した識
別コードを暗号化の鍵として用い、予め決められた関数
で元データを暗号化する機能部である。
【0147】〈動作〉図14は、具体例4によるデータ
変換装置のデータ変換プロセスを示す説明図である。図
中、65は鍵に使用するアイリスパターンによる識別コ
ード列、66は元のデータ、67は変換後のデータを示
す。尚、図示例はデータ変換処理を簡単に説明するため
の一例であり、この考え方を用いることで変換方法は種
々選択することが可能である。
【0148】先ず、アイリスパターンから作成した識別
コード65(識別コード作成手段105で作成した識別
コード)を構成する各コードを開始コードSから順に
(1)コード、(2)コード、…、(M-2)コード、(M-1)コー
ド、(M)コードとする。つまり、M個のコードからなる
識別コード列とする。次に、元のデータ66はN個のコ
ードからなるとする。本具体例では、N/Mの値に相当
する数nで、元のデータ66を分割する。図14では、
データの開始コードXから上記分割したブロックを順
に、A(1)ブロック、A(2)ブロック、…、A(n-1)ブロ
ック、A(n)ブロックとする。
【0149】次に、変換手段110は、元データの各ブ
ロックを構成するコードを、識別コード65のコードで
変換する。図14の中央部にその例を示す。ここでは、
変換前後に元データが復元できるようにすることから、
「XOR」の関数を用いる。
【0150】A(1)ブロックのデータでは、識別コード
65のコード「0」を鍵とし、「XOR」の関数で図示
のようにデータ変換を行う。変換後の結果は、B(1)ブ
ロックのデータとなる。その他も、本変換方法と同じよ
うに行い、変換後をBブロックとする。以上の変換によ
り、元のデータ66は、データ67に変換されたことに
なる。データ67を元のデータ66に戻すには、識別コ
ード65を用いて、上記で説明した変換の方法を全く逆
に行うことで、元のデータに復元できる。但し、変換す
るための関数は「XOR」の関数である。
【0151】〈効果〉以上のように、具体例4によれ
ば、アイリスパターンを暗号化の鍵として用いるように
したので、鍵の管理が容易でかつセキュリティを高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアイリス認識装置の具体例1の処理内
容の説明図である。
【図2】本発明のアイリス認識装置の具体例1の機能ブ
ロック図である。
【図3】本発明のアイリス認識装置の具体例1における
画像処理プロセスを示す説明図(その1)である。
【図4】本発明のアイリス認識装置の具体例1における
画像処理プロセスを示す説明図(その2)である。
【図5】本発明のアイリス認識装置の具体例1における
画像処理プロセスを示す説明図(その3)である。
【図6】本発明のアイリス認識装置の具体例1において
選択手段を設けた場合の機能ブロック図である。
【図7】本発明のアイリス認識装置の具体例2における
識別コードの合成処理の説明図である。
【図8】本発明のアイリス認識装置の具体例3の機能ブ
ロック図である。
【図9】本発明のアイリス認識装置の具体例3による識
別アイリスコア領域の抽出ステップの説明図(その1)
である。
【図10】本発明のアイリス認識装置の具体例3による
識別アイリスコア領域の抽出ステップの説明図(その
2)である。
【図11】本発明のアイリス認識装置の具体例3による
照合処理のフローチャートである。
【図12】本発明のアイリス認識装置の具体例3による
識別コードの作成プロセスを示す説明図である。
【図13】本発明の具体例4のデータ変換装置の機能ブ
ロック図である。
【図14】本発明の具体例4のデータ変換装置における
データ変換プロセスを示す説明図である。
【図15】従来のアイリス認識装置の説明図である。
【符号の説明】
1 被験者 2 左目 3 右目 13 基準直線 101 撮影手段 102 瞳孔領域抽出手段 103 基準直線導出手段 104 識別アイリス領域抽出手段 105 識別コード作成手段 106 識別コード登録手段 107 照合手段 108 選択手段 109 識別前補助処理手段 110 変換手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両目の中心点を通る直線を基準直線と
    し、 当該基準直線上に位置するアイリス部分を、照合するア
    イリス領域の抽出データと、照合対象となるアイリス領
    域の登録データとの双方の基準点としたことを特徴とす
    るアイリス認識方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアイリス認識方法にお
    いて、 アイリス領域を複数個の同心円に分割して、各同心円の
    輝度分布を円周に沿ってコード化すると共に、各同心円
    の前記基準直線上に位置するアイリス部分を前記コード
    化する場合の開始パターンと終了パターンに設定したこ
    とを特徴とするアイリス認識方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のアイリス認識
    方法において、 左右の目のアイリス領域の抽出データと登録データとの
    うち、いずれかの目のデータを選択して用いることを特
    徴とするアイリス認識方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のアイリス認識
    方法において、 左右の目のアイリス領域のコードを合成することを特徴
    とするアイリス認識方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のアイリ
    ス認識方法において、 先ず、基準直線と直交しかつ左右それぞれの目の中心を
    通る補助基準直線上のアイリス領域の輝度分布により、
    当該補助基準直線上におけるアイリスとアイリス以外の
    生体的特徴との境界点を算出し、 次に、前記境界点を通り、前記基準直線と同じ傾きを有
    する境界基準直線を求め、 瞳孔とアイリスとの境界円と、アイリスと白目との境界
    円および前記境界基準直線に囲まれたアイリス部分を、
    照合を行うための識別アイリスコア領域として設定する
    ことを特徴とするアイリス認識方法。
  6. 【請求項6】 両目の中心点を通る直線を基準直線とす
    ると共に、 アイリス領域を複数個の同心円に分割して、各同心円の
    輝度分布を円周に沿ってコード化し、かつ、各同心円の
    前記基準直線上のアイリス部分を前記コード化する場合
    の開始パターンと終了パターンに設定して前記アイリス
    領域の識別コードを求め、 前記識別コードを暗号化の鍵として用い、予め決められ
    た関数で元データを暗号化することを特徴とするデータ
    変換方法。
  7. 【請求項7】 両目を一度に撮影する撮影手段と、 前記撮影手段で撮影された両目の画像から、両目の瞳孔
    領域を抽出する瞳孔領域抽出手段と、 前記両目の瞳孔の中心点を結ぶ基準直線を求める基準直
    線導出手段と、 前記基準直線上の白目とアイリスと瞳孔の輝度を測定し
    て、アイリスと白目の境界円の半径と、瞳孔とアイリス
    との境界円の半径とを求め、これら瞳孔とアイリスとの
    境界円と、アイリスと白目の境界円とに囲まれたアイリ
    ス領域を識別アイリス領域に設定する識別アイリス領域
    抽出手段と、 前記識別アイリス領域に含まれる前記基準直線上に存在
    するアイリスパターンを識別コード作成時の開始パター
    ンと終了パターンに設定し、かつ、当該識別アイリス領
    域を前記瞳孔の中心位置で定義した複数個の同心円に分
    割し、各同心円の円周に沿ってアイリスパターンの輝度
    分布を解析して、前記各同心円のアイリスパターンの識
    別コードを作成する識別コード作成手段と、 前記識別コードを登録する識別コード登録手段と、 前記識別コード登録手段によって予め登録されている識
    別コードと、前記識別コード作成手段で求めた照合対象
    となる識別コードとを照合し、アイリスの同一性を識別
    する照合手段とを備えたことを特徴とするアイリス認識
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のアイリス認識装置にお
    いて、 左右の目のうち、いずれか一方のアイリスパターンの識
    別コードを、登録または照合するための識別コードとす
    る選択手段を備えたことを特徴とするアイリス認識装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のアイリス認識装置にお
    いて、 左右の目の識別コードを合成して登録および照合を行う
    ための識別コードとする識別コード作成手段を備えたこ
    とを特徴とするアイリス認識装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載のアイ
    リス認識装置において、 左右の瞳孔の中心座標を通る基準直線と直交する傾きを
    持ち、各瞳孔の中心座標を通る二つの補助基準直線を求
    め、当該補助基準直線上のアイリス領域の輝度分布によ
    り、アイリスとアイリス以外の生体的特徴との境界点を
    算出すると共に、当該境界点を通り、前記基準直線と同
    じ傾きを持つ境界基準直線を求め、瞳孔とアイリスとの
    境界円と、アイリスと白目との境界円と、前記境界基準
    直線に囲まれたアイリス部分を識別アイリスコア領域と
    設定する識別前補助処理手段と、 識別コード作成手段で作成された識別コードのうち、識
    別アイリス領域から前記識別アイリスコア領域を除いた
    部分の識別コードを除いて登録する識別コード登録手段
    とを備えたことを特徴とするアイリス認識装置。
  11. 【請求項11】 請求項7〜9のいずれかに記載のアイ
    リス認識装置において、 左右の瞳孔の中心座標を通る基準直線と直交する傾きを
    持ち、各瞳孔の中心座標を通る二つの補助基準直線を求
    め、当該補助基準直線上のアイリス領域の輝度分布によ
    り、アイリスとアイリス以外の生体的特徴との境界点を
    算出すると共に、当該境界点を通り、前記基準直線と同
    じ傾きを持つ境界基準直線を求め、瞳孔とアイリスとの
    境界円と、アイリスと白目との境界円と、前記境界基準
    直線に囲まれたアイリス部分を識別アイリスコア領域と
    設定する識別前補助処理手段と、 登録されている識別コードのうち、識別アイリス領域か
    ら前記識別アイリスコア領域を除いた部分の識別コード
    を除いて照合する照合手段とを備えたことを特徴とする
    アイリス認識装置。
  12. 【請求項12】 請求項7〜11のいずれかに記載のア
    イリス認識装置において、 両目に対して近赤外光を照射する照明装置を備えたこと
    を特徴とするアイリス認識装置。
  13. 【請求項13】 両目を一度に撮影する撮影手段と、 前記撮影手段で撮影された両目の画像から、両目の瞳孔
    領域を抽出する瞳孔領域抽出手段と、 前記両目の瞳孔の中心点を結ぶ基準直線を求める基準直
    線導出手段と、 前記基準直線上の白目とアイリスと瞳孔の輝度を測定し
    て、アイリスと白目の境界円の半径と、瞳孔とアイリス
    との境界円の半径とを求め、これら瞳孔とアイリスとの
    境界円と、アイリスと白目の境界円とに囲まれたアイリ
    ス領域を識別アイリス領域に設定する識別アイリス領域
    抽出手段と、 前記識別アイリス領域に含まれる前記基準直線上に存在
    するアイリスパターンを識別コード作成時の開始パター
    ンと終了パターンに設定し、かつ、当該識別アイリス領
    域を前記瞳孔の中心位置で定義した複数個の同心円に分
    割し、各同心円の円周に沿ってアイリスパターンの輝度
    分布を解析して、前記各同心円のアイリスパターンの識
    別コードを作成する識別コード作成手段と、 前記識別コード作成手段で作成した識別コードを暗号化
    の鍵として用い、予め決められた関数で元データを暗号
    化する変換手段とを備えたことを特徴とするデータ変換
    装置。
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