JPH05108649A - 生産・物流スケジユール作成装置 - Google Patents

生産・物流スケジユール作成装置

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JPH05108649A
JPH05108649A JP26733791A JP26733791A JPH05108649A JP H05108649 A JPH05108649 A JP H05108649A JP 26733791 A JP26733791 A JP 26733791A JP 26733791 A JP26733791 A JP 26733791A JP H05108649 A JPH05108649 A JP H05108649A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
schedule
operation schedule
candidate
candidates
simulation result
Prior art date
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Pending
Application number
JP26733791A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yokota
健司 横田
Koichi Matsuda
浩一 松田
Kazuo Nose
和夫 能勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産プロセスの設備の稼動スケジュール又は
物流プロセスの工程の稼動スケジュールを極めて最適に
作成することのできる生産・物流スケジュール作成装置
の提供。 【構成】 生産スケジュール作成装置1では,初期スケ
ジュール候補作成部2により複数の初期スケジュール候
補が作成されるので,存在し得る稼動スケジュール候補
のうちから広範囲にわたって稼動スケジュール候補を抽
出できる。次に,各初期スケジュール候補についてシミ
ュレーション部3がシミュレーションを実行し,シミュ
レーション結果評価及びスケジュール候補修正部4が上
記シミュレーション結果の評価結果に基づいてそれぞれ
の初期スケジュール候補を繰返し改善し各最適スケジュ
ール候補とする。そして,スケジュール決定部5は上記
評価結果の最もよい最適スケジュール候補を生産プロセ
スの設備の稼動スケジュールとして決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,原料を処理する設備を
備えた生産プロセスにより上記原料から製品を生産する
とき,又は物を運搬若しくは保管する物流プロセスによ
り上記物を運搬若しくは保管するときの稼動スケジュー
ルを,例えばシミュレーション手法を用いて作成する生
産・物流スケジュール作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,上記したようなシミュレーション
手法を利用した,例えば生産プロセスの設備の稼動スケ
ジュールの作成方法としては,特開平1−109060
号公報(従来例(1))や特開平2−185351号公
報(従来例(2))に開示された方法がある。上記従来
例(1)によれば,上記稼動スケジュール作成者の経験
又はこれらの知識に基づいて得たルールを用いた推論に
より,生産プロセスの設備毎の原料加工順,即ち稼動ス
ケジュール候補を複数個作成し,各稼動スケジュール候
補についてそれぞれ上記生産プロセスのシミュレーショ
ンを実行する。そして,例えば製造リードタイム,納期
余裕,設備稼動率といった評価項目を含むシミュレーシ
ョン結果を求め,これらのシミュレーション結果を所定
の評価関数で総合的に評価し,その評価結果の最も優れ
た稼動スケジュール候補を実際に適用すべき稼動スケジ
ュールとして決定するものである。一般的に考えられる
多数の稼動スケジュール候補と,上記したような評価関
数(評価値)との関係は,図12に示すように,多峰性
を有する離散的な曲線になることがよく知られており,
図中においては評価値の小さな稼動スケジュール候補程
最適であるものとする。以下,図10及び図13のグラ
フについても同様である。上記従来例(1)の場合,作
成された複数の稼動スケジュール候補が,例えば図12
中A6〜A9で示す4つの候補であったとすると,その
うち評価値の最も小さな稼動スケジュール候補A8が,
実際に利用される稼動スケジュールAP8として決定さ
れる。一方,上記従来例(2)では,まず上記生産プロ
セスの設備の稼動スケジュール候補が1つ初期設定され
る。そこで,当該稼動スケジュール候補について上記生
産プロセスのシミュレーションを実行し,各種の評価項
目によりシミュレーション結果を評価する。なお,上記
各評価項目については,それぞれ目標値が予め設定され
ている。上記目標値は生産プロセスの操業上必要な条件
や熟練した稼動スケジュール作成者の経験を盛り込んだ
値である。そこで,上記評価項目のうち,上記目標値に
達しない評価項目があれば,その原因を解析し,この解
析結果に基づいて当該評価項目をも含めた全ての評価項
目がそれぞれの目標値に達するように,上記稼動スケジ
ュール候補が修正変更される。上記したような稼動スケ
ジュール候補についての一連の修正変更処理は,ルール
を用いた推論により実行され,全ての評価項目がそれぞ
れの目標値に達するまで繰返される。上記従来例(2)
の場合,図13に示すように,まず初期設定された稼動
スケジュール候補としては,図中A10で示す稼動スケ
ジュール候補が設定され,この稼動スケジュール候補A
10に係るシミュレーション結果が評価され,上記評価
値を小さくするべく逐次稼動スケジュール候補の修正,
シミュレーションの実行,シミュレーション結果の評価
が繰返される。そして,上記目標値に達した稼動スケジ
ュール候補AP10が実際に利用される稼動スケジュー
ルとして決定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例(1)によ
れば,複数の稼動スケジュール候補が作成されるので,
多数存在し得る稼動スケジュール候補のうちから比較的
広範囲にわたって適宜の稼動スケジュール候補を抽出す
ることができる。そして,これら抽出された複数の稼動
スケジュール候補のうちから最適な稼動スケジュールが
決定されるのであるが,この最適とされた稼動スケジュ
ールについても更に改善の余地が残っていることも考え
られる。例えば,図12において例示すると,このとき
決定された稼動スケジュールAP8よりも,評価値が小
さく極小値である稼動スケジュール候補APMが存在す
る。しかしながら,上記従来例(1)では,上記したよ
うな改善の余地が解消されることなく稼動スケジュール
が決定されていた。一方,上記従来例(2)によれば,
初期設定された1つの稼動スケジュール候補は,上記シ
ミュレーション結果の評価に基づいて繰返し改善されて
目標値に達した最適な稼動スケジュールとして決定され
るが,上記したように多数存在し得る稼動スケジュール
候補のうち,局部的な狭い範囲に存在する稼動スケジュ
ール候補のうちからでしか最適な稼動スケジュールを求
めることができず,他の残りの範囲に存在する稼動スケ
ジュール候補に,例えば図13中のAPMで示すような
より最適な稼動スケジュール候補が存在するかもしれな
い。従って,本発明の目的とするところは,上記生産プ
ロセスの設備,又は物流プロセスの工程の稼動スケジュ
ールを極めて最適に作成することのできる生産・物流ス
ケジュール作成装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明が採用する第1の手段であって,上記生産プ
ロセスに適用される手段は,原料を処理する設備を備え
た生産プロセスにより上記原料から製品を生産するとき
の上記生産プロセスの設備の稼動スケジュールを,少な
くとも上記生産プロセス及び原料に関する定義を含む操
業データに基づいて作成する生産スケジュール作成装置
において,上記操業データに基づいて複数の初期稼動ス
ケジュール候補を作成する稼動スケジュール候補作成手
段と,上記作成された初期稼動スケジュール候補毎に上
記操業データに基づいた生産プロセスのシミュレーショ
ンを実行し,当該シミュレーション結果を評価するシミ
ュレーション結果評価手段と,上記シミュレーション結
果の評価に基づいて上記初期稼動スケジュール候補を修
正しつつ上記シミュレーションの実行及びシミュレーシ
ョン結果の評価を繰返し,上記初期稼動スケジュール候
補毎の最適稼動スケジュール候補を求めるスケジュール
候補修正手段と,上記初期スケジュール候補毎の最適稼
動スケジュール候補のシミュレーション結果を記憶する
記憶手段と,上記記憶された最適稼動スケジュール候補
のうち,最も評価結果のよい最適稼動スケジュール候補
を上記生産プロセスの稼動スケジュールとして決定する
第1の稼動スケジュール決定手段と,を具備してなる点
に係る生産スケジュール作成装置として構成されてい
る。
【0005】また,上記目的を達成するために,本発明
が採用する第2の手段であって,上記生産プロセスに適
用される手段は,原料を処理する設備を備えた生産プロ
セスにより上記原料から製品を生産するときの上記生産
プロセスの設備の稼動スケジュールを,少なくとも上記
生産プロセス及び原料に関する定義を含む操業データに
基づいて作成する生産スケジュール作成装置において,
上記操業データに基づいて複数の初期稼動スケジュール
候補を作成する稼動スケジュール候補作成手段と,上記
作成された初期稼動スケジュール候補毎に上記操業デー
タに基づいた生産プロセスのシミュレーションを実行
し,当該シミュレーション結果を評価するシミュレーシ
ョン結果評価手段と,上記シミュレーション結果の評価
に基づいて上記初期稼動スケジュール候補を修正しつつ
上記シミュレーションの実行及びシミュレーション結果
の評価を繰返し,上記初期稼動スケジュール候補毎の最
適稼動スケジュール候補を求めるスケジュール候補修正
手段と,上記初期スケジュール候補毎の最適稼動スケジ
ュール候補のシミュレーション結果を記憶する記憶手段
と,上記記憶されたシミュレーション結果と予め設定さ
れた上記シミュレーション結果の目標値とを比較し,上
記目標値に達したシミュレーション結果の最適稼動スケ
ジュール候補を抽出する最適稼動スケジュール候補抽出
手段と,上記抽出された最適稼動スケジュール候補のう
ち,最も評価結果のよい最適稼動スケジュール候補を上
記生産プロセスの稼動スケジュールとして決定する第2
の稼動スケジュール決定手段と,を具備してなる点に係
る生産スケジュール作成装置として構成されている。
【0006】そして,上記目的を達成するために,本発
明が採用する第3の手段であって,上記物流プロセスに
適用される手段は,物を運搬又は保管する物流プロセス
により上記物を運搬又は保管するときの上記物流プロセ
スの工程の稼動スケジュールを,少なくとも上記物流プ
ロセス及び被運搬物に関する定義を含む操業データに基
づいて作成する物流スケジュール作成装置において,上
記操業データに基づいて複数の初期稼動スケジュール候
補を作成する稼動スケジュール候補作成手段と,上記作
成された初期稼動スケジュール候補毎に上記操業データ
に基づいた物流プロセスのシミュレーションを実行し,
当該シミュレーション結果を評価するシミュレーション
結果評価手段と,上記シミュレーション結果の評価に基
づいて上記初期稼動スケジュール候補を修正しつつ上記
シミュレーションの実行及びシミュレーション結果の評
価を繰返し,上記初期稼動スケジュール候補毎の最適稼
働スケジュール候補を求めるスケジュール候補修正手段
と,上記初期スケジュール候補毎の最適稼動スケジュー
ル候補のシミュレーション結果を記憶する記憶手段と,
上記記憶された最適稼動スケジュール候補のうち,最も
評価結果のよい最適稼動スケジュール候補を上記物流プ
ロセスの稼動スケジュールとして決定する第3の稼動ス
ケジュール決定手段と,を具備してなる点に係る物流ス
ケジュール作成装置として構成されている。
【0007】更に,上記目的を達成するために,本発明
が採用する第4の手段であって,上記物流プロセスに適
用される手段は,物を運搬又は保管する物流プロセスに
より上記物を運搬又は保管するときの上記物流プロセス
の工程の稼動スケジュールを,少なくとも上記物流プロ
セス及び被運搬物に関する定義を含む操業データに基づ
いて作成する物流スケジュール作成装置において,上記
操業データに基づいて複数の初期稼動スケジュール候補
を作成する稼動スケジュール候補作成手段と,上記作成
された初期稼動スケジュール候補毎に上記操業データに
基づいた物流プロセスのシミュレーションを実行し,当
該シミュレーション結果を評価するシミュレーション結
果評価手段と,上記シミュレーション結果の評価に基づ
いて上記初期稼動スケジュール候補を修正しつつ上記シ
ミュレーションの実行及びシミュレーション結果の評価
を繰返し,上記初期稼動スケジュール候補毎の最適稼動
スケジュール候補を求めるスケジュール候補修正手段
と,上記初期スケジュール候補毎の最適稼動スケジュー
ル候補のシミュレーション結果を記憶する記憶手段と,
上記記憶されたシミュレーション結果と予め設定された
上記シミュレーション結果の目標値とを比較し,上記目
標値に達したシミュレーション結果の最適稼動スケジュ
ール候補を抽出する最適稼動スケジュール候補抽出手段
と,上記抽出された最適稼動スケジュール候補のうち,
最も評価結果のよい最適稼動スケジュール候補を上記物
流プロセスの稼動スケジュールとして決定する第4の稼
動スケジュール決定手段と,を具備してなる点に係る物
流スケジュール作成装置として構成されている。
【0008】
【作用】本発明に係る上記第1の手段における生産スケ
ジュール作成装置によれば,先ず,稼動スケジュール候
補作成手段が,少なくとも上記生産プロセス及び原料に
関する定義を含む操業データに基づいて複数の初期稼動
スケジュール候補を作成する。従って,存在し得る稼動
スケジュール候補のうちから抽出される稼動スケジュー
ル候補の範囲が広くなり,より最適な稼動スケジュール
を決定し得る確率が高くなる。次に,上記作成された複
数の初期稼動スケジュール候補は,シミュレーション結
果評価手段により個々に上記操業データに基づいた生産
プロセスのシミュレーションが実行され,そのシミュレ
ーション結果が評価される。続いて,スケジュール候補
修正手段は,上記シミュレーション結果の評価に基づい
て上記初期稼動スケジュール候補を修正しつつ上記シミ
ュレーションの実行及びシミュレーション結果の評価を
繰返し,上記初期稼動スケジュール候補毎の最適稼動ス
ケジュール候補を求める。更に,第1の稼動スケジュー
ル決定手段によって,上記最適稼動スケジュール候補の
うち,最も評価結果のよい最適稼動スケジュール候補が
上記生産プロセスの稼動スケジュールとして決定され
る。従って,上記決定された最適稼動スケジュール候補
は,上記生産プロセスの設備の稼動スケジュールとして
極めて最適なものとなる。上記したような稼動スケジュ
ールの決定手法は,本発明の上記第3の手段に示す如く
の構成により,物を運搬又は保管する物流プロセスによ
り上記物を運搬又は保管するときの上記物流プロセスの
工程の稼動スケジュールを作成する場合にも適用するこ
とができる。
【0009】また,本発明に係る上記第2の手段におけ
る生産スケジュール作成装置によれば,上記第1の手段
に係る構成に加えて,上記スケジュール候補修正手段に
より求められた初期稼動スケジュール候補毎の最適稼動
スケジュール候補のシミュレーション結果に係る目標値
が予め設定されている。そして,最適稼動スケジュール
候補抽出手段は,各シミュレーション結果と上記目標値
とを比較し,上記目標値に達したシミュレーション結果
の最適稼動スケジュール候補を抽出し,第2の稼動スケ
ジュール決定手段が,上記抽出された最適稼動スケジュ
ール候補のうち,最も評価結果のよい稼動スケジュール
候補を上記生産プロセスの稼動スケジュールとして決定
する。この場合,稼動スケジュールの良否を判断する判
断指標となる上記シミュレーション結果の目標値が設定
され,且つ上記シミュレーション結果が目標値に達した
候補のうちから上記稼動スケジュールが決定されるの
で,より最適な稼動スケジュールを決定することができ
る。上記したような目標値を設定する手法は,本発明の
上記第4の手段に係る構成を採ることにより,上記物流
スケジュール作成装置においても適用することが可能で
ある。
【0010】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る生産スケジュール作
成装置の概略構成を示すブロック図,図2は上記生産ス
ケジュール作成装置が適用される生産プロセスの概略構
成図,図3は上記生産スケジュール作成装置による上記
生産プロセスの設備の稼動スケジュール作成に係る処理
手順のメインルーチンを示すフローチャート,図4は図
3中のスケジュール候補修正のためのサブルーチンを示
すフローチャート,図5は上記生産プロセスにより生産
される製品の製品データ例を示す図表,図6は上記生産
スケジュール作成装置により作成された初期スケジュー
ル候補例を示す説明図,図7は初期スケジュール候補を
作成する態様を示す説明図,図8は上記初期スケジュー
ル候補における設備稼動状況を示すタイムチャート,図
9は上記初期スケジュール候補における仕掛品置場での
仕掛品の在庫状況を示すタイムチャート,図10は上記
生産スケジュール作成装置により最適な稼動スケジュー
ルを作成する処理における稼動スケジュール候補と評価
値との関係を示すグラフ図,図11は本発明の第2の実
施例に係る生産スケジュール作成装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【0011】本実施例に係る生産スケジュール作成装置
1(図1)は,原料を処理する設備を複数備えた生産プ
ロセスにより上記原料から製品を生産するときの各設備
の稼動スケジュールを作成するシミュレーション装置で
あって,CPUを中心として構成された,例えばワーク
ステーション等により具現化される。上記生産スケジュ
ール作成装置1は,図1に示すように,POP( point
ofproduct)システムから適時に入力された,又は熟練
のスケジュール作成者から入力された生産プロセス20
(図2参照)の操業状況データ(以下,生産状況データ
という),例えば現在どの設備や置場にどの製品(原料
又は半製品を含む)がいかなる数量で加工または保持さ
れているといったデータを格納する生産状況データ記憶
部9と,上位システムである生産計画システム又は上記
スケジュール作成者から入力された月間又は週間といっ
た中長期的な生産計画データを格納する生産計画データ
記憶部14と,図5に示す如くの製品の品種P1 〜PM
毎に加工に供される設備,加工順及び当該設備における
加工時間等の製品データを格納する製品データ記憶部7
と,上記生産プロセス20の定修時期や設備の故障状況
等に関する工程データを格納する工程データ記憶部13
と,上記生産状況データ記憶部9,生産計画データ記憶
部14,製品データ記憶部7,工程データ記憶部13か
らの上記生産プロセス20及び製品に関する各種の操業
データに基づいて上記生産プロセス20の各設備毎の製
品の加工順をシミュレーション時刻に沿って組み合わせ
てなる初期の稼動スケジュール候補A1〜AN(上記稼
動スケジュール候補を以下スケジュール候補と略称す
る)を複数個作成する初期スケジュール候補作成部2
と,上記初期スケジュール候補作成部2により作成され
た複数の初期スケジュール候補やこれらの初期スケジュ
ール候補から修正されて得たスケジュール候補を格納す
るスケジュール候補記憶部6と,上記生産プロセス20
の各設備の配置,各設備の製品毎の設備間の移動順等を
ルール化したモデルを格納した生産シミュレーションモ
デル記憶部8と,上記製品データ記憶部7の製品データ
や工程データ記憶部13の工程データ及びスケジュール
候補記憶部6のある初期スケジュール候補を参照しつ
つ,上記生産シミュレーションモデル記憶部8のモデル
のルールに従って,上記生産プロセス20の操業状況の
時間的挙動をシミュレーションするシミュレーション部
3と,上記シミュレーション部3において実行された上
記ある初期スケジュール候補についてのシミュレーショ
ン結果としての生産プロセスの状態及び製品の状態等を
格納するシミュレーション結果記憶部11と,上記シミ
ュレーション結果記憶部11に格納されたシミュレーシ
ョン結果について上記ある初期スケジュール候補につい
ての改善の余地の有無を判断するルールを格納する結果
解析ルール記憶部10と,上記シミュレーション結果記
憶部11のシミュレーション結果を上記結果解析ルール
記憶部10のシミュレーション結果解析ルールに適用
し,当該シミュレーション結果に係る初期スケジュール
候補について改善の余地の有無を判断し,改善の余地が
あると判断したとき当該初期スケジュール候補を組替え
て修正した後スケジュール候補記憶部6に書換え更新す
るシミュレーション結果評価及びスケジュール候補修正
部4と,上記スケジュール候補記憶部6に最終的に書換
え更新されたスケジュール候補のそれぞれに対応してシ
ミュレーション結果記憶部11に格納されたシミュレー
ション結果を比較し,それらのうち最もよいシミュレー
ション結果を決定し,当該シミュレーション結果に対応
するスケジュール候補を上記生産プロセス20の各設備
の稼動スケジュールとして決定し,CRT等に出力する
スケジュール決定部5と,を備えてなっている。
【0012】上記生産プロセス20は,図2に示すよう
に,N台の設備F1〜FNと,原料置場と,全ての製品
1 〜PM に共通の仕掛品置場と,同じく共通の完成品
置場とよりなっている。上記各設備には,それぞれ稼動
スケジュールが与えられる。例えば設備F1は原料置場
から原料を取り出し上記稼動スケジュールに従ってM種
の半製品に順に加工し上記仕掛品置場へ運ぶ。上記M種
の半製品は,引き続きF2〜FNの設備で加工される
が,どの設備でいかなる設備順序で加工されるかは製品
毎に異なっている。そして,上記F2〜FNの各設備は
上記稼動スケジュールで指示された順序に従って上記仕
掛品置場から半製品を取り出して加工した後未完成であ
れば仕掛品置場へ再び戻す。そして製品として完成すれ
ば完成品置場へ運ぶ。このような生産プロセス20の稼
動状態や製品の状態は,上記したように生産シミュレー
ションモデル記憶部8のルール化されたモデルとして格
納されている。なお,上記初期スケジュール候補作成部
2,シミュレーション部3,シミュレーション結果評価
及びスケジュール候補修正部4,及びスケジュール決定
部5により生産プロセス20の設備の稼動スケジュール
を決定する処理手順は動作プログラムとして予め図外の
メモリに格納されている。本実施例に係る生産スケジュ
ール作成装置1は上記したように構成されている。
【0013】引き続き,図3及び図4に示すフローチャ
ートに基づいて上記生産スケジュール作成装置1により
生産プロセス20の設備の稼動スケジュールを決定する
場合の手順につき説明する。なお,各図中のS1,S
2,・・・はそれぞれ動作ステップを示す。先ず,初期
スケジュール候補作成部2は,生産状況データ記憶部
9,生産計画データ記憶部14,製品データ記憶部7,
工程データ記憶部13からそれぞれ生産状況データ,生
産計画データ(計画期間,加工品種,数量,納期),製
品データ,工程データを入力し(S1),これらを参照
して上記生産プロセス20の各設備について加工すべき
品種とその数量及び加工順序を組み合わせてなる初期ス
ケジュール候補A1〜ANを複数個作成する(S2)。
即ち,上記ステップS2において少なくとも上記生産プ
ロセス及び製品(原料)に関する定義を含む操業データ
に基づいて複数の初期稼動スケジュール候補を作成する
機能を実現する手段が本発明の稼動スケジュール候補作
成手段である。上記したような初期スケジュール候補
は,図6に示すような内容であって,同図においては初
期スケジュール候補A1の一部を示している。上記した
ような初期スケジュール候補を作成する手法の一例を以
下に示す。先ず,設備F1による製品P1 〜PM の加工
順をルールを用いて決定しその加工順に合わせて引き続
く設備F2〜FNによる製品の加工順及び加工量を決定
する。なお,例えば上記設備F1による製品の加工順を
決めるルールとしては,以下に示す各項目単独又は各項
目の組み合わせを条件部とするものが用いられる。 最小作業時間順 最早納期順 最小納期余裕順 最大加工数順 最小段取り替え回数 上記設備F1において決定された製品の加工順の一例を
図7の左部の図表に示す。そして,設備F2〜FNによ
る製品(仕掛品)の加工順は次のアルゴリズムによって
実行される。先ず,設備F1で加工された製品に対し,
設備F2〜FNで行われる加工作業が可能な設備を調べ
る。そして,それぞれの設備において可能な加工作業に
基づいて上記設備F1における製品の加工順に従って,
例えば図7の右上部の図表に示す如く製品の品種毎に順
次加工される設備の設備順及び加工時間が決定される。
当該図表内の括弧内の記号及び数値は左から順に製品の
品種,加工される設備,加工時間を表している。これら
の組み合わせにより上記したような初期スケジュール候
補が決定される。なお,当該初期スケジュール候補にお
いて,例えば設備F6における製品の加工順は図7の右
下部に示す図表の如くP1 →P4 →・・・といった順に
なる。これらの初期スケジュール候補A1〜ANはスケ
ジュール候補記憶部6に格納される(S3)。そして,
シミュレーション部3は上記スケジュール候補記憶部6
に格納された初期スケジュール候補のうちの1つを読出
し(S4),この初期スケジュール候補についてのシミ
ュレーションを実行する(S5)。上記ステップS5に
ついては図4に示す如くのサブルーチンが実行される。
先ず,ステップS51において,シミュレーション部3
は,設備毎に与えられた稼動スケジュールに従い半製品
等を仕掛品置場又は原料置場から取り出し加工時間通り
に加工し仕掛品置場又は完成品置場へ出力する態様が記
述された生産シミュレーションモデル記憶部8内のルー
ルに基づいて,上記生産プロセス20のシミュレーショ
ンを実行する。上記シミュレーション(S51)の対象
として上記スケジュール候補A1を用いて得たシミュレ
ーション結果としての設備稼動状況及び仕掛品置場の在
庫状況は,図8及び図9にそれぞれ示す図表の内容の如
くである。なお,上記初期スケジュール候補についての
シミュレーション結果には,以下の(1)式で示すよう
な稼動スケジュールの最適性を示す評価値が演算され
る。 評価値=f(製造リードタイム,設備稼動率,段取り替え数,待行列の長さ ,・・・) =C0 ×(製造リードタイム)+C1 ×(設備稼動率)+C2 ×(段 取り換え数)+C3 ×(待行列の長さ)+・・・ ・・・(1) ここで,C0 ,C1 ,…は各評価項目(製造リードタイ
ム等)の係数であって,上記スケジュール結果の評価が
良いほど上記評価値が小さくなるように,各評価項目毎
に予め設定される。上記演算された評価値は他のシミュ
レーション結果と共に上記シミュレーション結果記憶部
11に格納される(S52)。
【0014】上記シミュレーション結果は引き続き評価
されるが,この評価にあたり上記結果解析ルール記憶部
10に格納されたシミュレーション結果解析ルールが用
いられる。このシミュレーション結果解析ルールの一例
につき例示する。 ルール例1(ただし,i=1〜N) もし 設備Fiに非稼動の時間帯がある。且つ その非
稼動時間に上記設備Fiにおいて加工可能の製品Pa
仕掛品置場において設備Fiへの加工待ちであった。且
つ 設備Fiは稼動スケジュールの指示により別の製品
b を加工する予定であったが,上記製品Pb は仕掛品
置場になかった。ならば 設備Fiの稼動スケジュール
を変更し,製品Pb を加工する前に製品Pa の加工スケ
ジュールを割り込みさせ,上記製品Pa を加工する予定
であった元のスケジュールから上記製品Paを削除す
る。そこで,上記シミュレーション結果評価及びスケジ
ュール候補修正部4は,シミュレーション結果記憶部1
1のシミュレーション結果を参照しこれを上記結果解析
ルール記憶部10に格納されている全てのシミュレーシ
ョン結果解析ルールの条件部と照合して上記シミュレー
ション結果を解析する(S53)。その結果全てのルー
ルについてそれぞれの条件部と上記シミュレーション結
果とが一致しなければ(S54,NO),この初期スケ
ジュール候補は当該初期スケジュール候補についての最
適スケジュール候補として上記スケジュール候補記憶部
6に書換え更新されて保持される(S56)。一方,上
記シミュレーション結果がいずれかのルールの条件部と
一致すれば,即ち当該初期スケジュール候補に改善の余
地があると判断され(S54,YES),当該初期スケ
ジュール候補は,上記製造リードタイム,設備稼動率等
の評価項目を向上させるように,スケジュールの一部が
修正され(S55),当該スケジュール候補に改善の余
地がなくなるまで(S54,NO),上記ステップS5
1〜S55の処理が繰返される。即ち,上記ステップS
51〜S53において,上記初期稼動スケジュール候補
毎に上記操業データに基づいた生産プロセスのシミュレ
ーションを実行し,当該シミュレーション結果を評価す
る機能を実現する手段が本発明のシミュレーション結果
評価手段である。また,上記ステップS51〜S55ま
での処理の繰返し及びS56において,上記シミュレー
ション結果の評価に基づいて上記初期稼動スケジュール
候補を修正しつつ上記シミュレーションの実行及びシミ
ュレーション結果の評価を繰返し,上記初期稼動スケジ
ュール候補毎の最適スケジュール候補を求める機能を実
現する手段がスケジュール候補修正手段である。
【0015】このように1つの初期スケジュール候補に
ついて改善の余地のない最適スケジュール候補が決定さ
れこれがスケジュール候補記憶部6に確定的に保持され
ると処理手順はメインルーチン(S5)へ戻る。引き続
き次の初期スケジュール候補が上記スケジュール候補記
憶部6から読み出され(S6→S4),全ての初期スケ
ジュール候補について上記最適スケジュール候補が決定
されスケジュール候補記憶部6に記憶されるまで(S
6,YES),上記シミュレーションの実行,シミュレ
ーション結果の解析,シミュレーション結果の記憶,上
記スケジュール候補の評価及びスケジュール候補の修正
等(S51〜S56)のサブルーチン(S5)の処理が
初期スケジュール候補毎に繰返し実行される。即ち,上
記ステップS56において,上記シミュレーション結果
記憶部11に上記初期スケジュール候補毎の最適スケジ
ュール候補のシミュレーション結果を記憶する機能を実
現する手段が本発明の記憶手段である。そして,スケジ
ュール決定部5はシミュレーション結果記憶部11に格
納されている各最適スケジュール候補に対応する評価値
を比較参照し,そのうち最も評価値のよい最適スケジュ
ール候補を上記スケジュール候補記憶部6から読出し,
これを上記生産プロセス20の設備の最適な稼動スケジ
ュールとして決定し(S7),例えばCRTに画面出力
する。即ち上記スケジュール決定部5によりステップS
7において,上記記憶された最適スケジュール候補のう
ち最も評価結果のよい最適スケジュール候補を上記生産
プロセスの稼動スケジュールとして決定する機能を実現
する手段が本発明の第1の(又は第2の)稼動スケジュ
ール決定手段である。なお,上記したように,本実施例
装置は,図10に示すように,生産プロセス20及び製
品(原料を含む)に関する定義を含む操業データに基づ
いて,例えば5つの初期稼動スケジュール候補A1〜A
5を作成し,これらの初期スケジュール候補毎に上記生
産プロセス20のシミュレーションを実行しこれらのシ
ミュレーション結果の評価に基づいて当該初期スケジュ
ール候補を修正しつつ上記シミュレーションの実行及び
シミュレーション結果の評価を繰返し上記初期スケジュ
ール候補毎の最適スケジュール候補AP1〜AP5を求
める。このとき,上記最適スケジュール候補のシミュレ
ーション結果,例えば評価値がシミュレーション結果記
憶部11にそれぞれ記憶されており,そのうち最も評価
結果のよい評価値に対応した最適スケジュール候補(同
図においては最適スケジュール候補AP3である)を上
記生産プロセスの最適な稼動スケジュールAPMとして
決定する。従って,本実施例装置によれば,存在し得る
稼動スケジュール候補のうちの広い範囲から最適な稼動
スケジュールを抽出する確率が高くなり,且つ抽出され
た最適と思われる稼動スケジュールについてもそれぞれ
更に改善が繰返され,そのうち最も最適な稼動スケジュ
ールが決定される。その結果,上記生産スケジュール作
成装置1は,生産プロセス20の設備について極めて最
適な稼動スケジュールを作成することができる。
【0016】一方,上記稼動スケジュールの評価値に対
して目標値が設定されることがある。この目標値は上記
生産プロセス20の各種の操業条件を評価する評価基準
又は許容値として設定されることが多く,シミュレーシ
ョンに用いられる稼動スケジュール候補の評価値を上記
設定された目標値と比較することは有用である。そこ
で,第2の実施例として上記目標値が設定される生産ス
ケジュール作成装置1a を図11に示す。この生産スケ
ジュール作成装置1aが先の実施例装置である生産スケ
ジュール作成装置1と構成上異なるのは,上記目標値を
設定入力する目標値入力部12と,上記シミュレーショ
ン結果記憶部11に記憶されたシミュレーション結果
(評価値)と上記目標値入力部12から予め設定され図
外のメモリに記憶されている上記評価値の目標値とを比
較し,上記目標値に達した評価値の最適スケジュール候
補を抽出する目標値比較部15(本発明にいう最適稼動
スケジュール候補抽出手段)と,上記抽出された最適ス
ケジュール候補のうち最も評価結果のよい最適スケジュ
ール候補を上記生産プロセス20の稼動スケジュールと
して決定するスケジュール決定部5a (本発明にいう第
3又は第4の稼動スケジュール決定手段)が採用された
ことである。
【0017】上記生産スケジュール作成装置1a を用い
て上記稼動スケジュールを作成する場合,図10に示す
ように,上記目標値入力部12から2点鎖線で示す目標
値が設定されている。この場合,上記目標値比較部15
は,上記目標値に達していない最適スケジュール候補A
P4を抽出することなくそれ以外の最適スケジュール候
補AP1,AP2,AP3,AP5のみを抽出し上記ス
ケジュール決定部5a に出力し,結果的には先の実施例
と同じであるが上記最適スケジュール候補AP3が稼動
スケジュールAPMとして決定される。ところで,上記
目標値比較部15により各最適スケジュール候補毎の評
価値が上記目標値とそれぞれ比較された結果,いずれの
最適スケジュール候補の評価値も上記目標値に達しない
場合が考えられる。このような場合でも,先の実施例に
おける生産スケジュール作成装置1によれば,いずれも
上記目標値に達しなかった最適スケジュール候補のうち
から最も評価結果のよい最適スケジュール候補を稼動ス
ケジュールとして決定する。しかしながら,このように
決定された稼動スケジュールの評価値は上記したような
目標値に達していないので適切であるということができ
ない。このような場合,この生産スケジュール作成装置
a では,上記最適スケジュール候補の評価値がいずれ
も上記目標値に達していないことを初期スケジュール候
補作成部2に出力し,これによって,初期スケジュール
候補作成部2は前回作成された初期スケジュール候補A
1〜A5とは異なる初期スケジュール候補を複数個改め
て作成し,再度上記稼動スケジュール作成のための演算
処理を実行する。このような初期スケジュール候補の再
作成処理は,少なくともいずれかの最適スケジュール候
補の評価値が上記目標値に達するまで繰返される。な
お,上記した各実施例では,生産プロセスの設備の稼動
スケジュールを作成する例について述べたが,本発明
は,これに限定されるものではなく,例えば物を運搬又
は保管する物流プロセスにより上記物を運搬又は保管す
るときの上記物流プロセスの工程の稼動スケジュール
を,少なくとも上記物流プロセス及び被運搬物に関する
定義を含む操業データに基づいて作成する物流スケジュ
ール作成装置として適用することもできる。但しこの場
合,上記生産スケジュール作成装置1,1a の各記憶部
7,8,9,10,11,13,14に格納されている
生産プロセス,設備,製品等に関するデータやルールの
内容を物流プロセス,工程,被運搬物等に関するデータ
やルールの内容に置き換えておけばよい。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記したように構成されてい
る。それにより,存在し得る稼動スケジュール候補のう
ちから広範囲にわたって最適スケジュール候補を抽出す
ることができ,且つこれらの抽出された最適スケジュー
ル候補についても繰返し改善され,そのうち最も評価結
果のよい最適稼働スケジュール候補が決定される。従っ
て本発明によれば上記生産プロセスの設備又は物流プロ
セスの工程の稼動スケジュールを極めて最適に作成する
ことができる。更に,上記最適稼働スケジュール候補の
評価結果について目標値を設定し,この目標値に達した
シミュレーション結果の最適稼働スケジュール候補のう
ちから最も評価結果のよい最適稼働スケジュール候補を
稼動スケジュールとして決定する構成をとることによ
り,上記決定された稼動スケジュールの最適性はより一
層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る生産スケジュール作
成装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】 上記生産スケジュール作成装置が適用される
生産プロセスの概略構成図。
【図3】 上記生産スケジュール作成装置による上記生
産プロセスの設備の稼動スケジュール作成に係る処理手
順のメインルーチンを示すフローチャート。
【図4】 図3中のスケジュール候補修正のためのサブ
ルーチンを示すフローチャート。
【図5】 上記生産プロセスにより生産される製品の製
品データ例を示す図表。
【図6】 上記生産スケジュール作成装置により作成さ
れた初期スケジュール候補例を示す説明図。
【図7】 初期スケジュール候補を作成する態様を示す
説明図。
【図8】 上記初期スケジュール候補における設備稼動
状況を示すタイムチャート。
【図9】 上記初期スケジュール候補における仕掛品置
場での仕掛品の在庫状況を示すタイムチャート。
【図10】 上記生産スケジュール作成装置により最適
な稼動スケジュールを作成する処理における稼動スケジ
ュール候補と評価値との関係を示すグラフ図。
【図11】 本発明の第2の実施例に係る生産スケジュ
ール作成装置の概略構成を示すブロック図。
【図12】 本発明の背景の一例となる従来の生産スケ
ジュール作成装置により最適なスケジュールを作成する
処理における稼動スケジュール候補と評価値との関係を
示すグラフ図。
【図13】 本発明の背景の別例となる従来の生産スケ
ジュール作成装置により最適なスケジュールを作成する
処理における稼動スケジュール候補と評価値との関係を
示すグラフ図。
【符号の説明】
1,1a …生産スケジュール作成装置 2…初期スケジュール候補作成部 3…シミュレーション部 4…シミュレーション結果評価及びスケジュール候補修
正部 5,5a …スケジュール決定部 6…スケジュール候補記憶部 7…製品データ記憶部 8…生産シミュレーションモデル記憶部 9…生産状況データ記憶部 10…結果解析ルール記憶部 11…シミュレーション結果記憶部 12…目標値入力部 15…目標値比較部 20…生産プロセス F1〜FN…設備 P1 〜PM …製品

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を処理する設備を備えた生産プロセ
    スにより上記原料から製品を生産するときの上記生産プ
    ロセスの設備の稼動スケジュールを,少なくとも上記生
    産プロセス及び原料に関する定義を含む操業データに基
    づいて作成する生産スケジュール作成装置において,上
    記操業データに基づいて複数の初期稼動スケジュール候
    補を作成する稼動スケジュール候補作成手段と,上記作
    成された初期稼動スケジュール候補毎に上記操業データ
    に基づいた生産プロセスのシミュレーションを実行し,
    当該シミュレーション結果を評価するシミュレーション
    結果評価手段と,上記シミュレーション結果の評価に基
    づいて上記初期稼動スケジュール候補を修正しつつ上記
    シミュレーションの実行及びシミュレーション結果の評
    価を繰返し,上記初期稼動スケジュール候補毎の最適稼
    動スケジュール候補を求めるスケジュール候補修正手段
    と,上記初期スケジュール候補毎の最適稼動スケジュー
    ル候補のシミュレーション結果を記憶する記憶手段と,
    上記記憶された最適稼動スケジュール候補のうち,最も
    評価結果のよい最適稼動スケジュール候補を上記生産プ
    ロセスの稼動スケジュールとして決定する第1の稼動ス
    ケジュール決定手段と,を具備してなることを特徴とす
    る生産スケジュール作成装置。
  2. 【請求項2】 原料を処理する設備を備えた生産プロセ
    スにより上記原料から製品を生産するときの上記生産プ
    ロセスの設備の稼動スケジュールを,少なくとも上記生
    産プロセス及び原料に関する定義を含む操業データに基
    づいて作成する生産スケジュール作成装置において,上
    記操業データに基づいて複数の初期稼動スケジュール候
    補を作成する稼動スケジュール候補作成手段と,上記作
    成された初期稼動スケジュール候補毎に上記操業データ
    に基づいた生産プロセスのシミュレーションを実行し,
    当該シミュレーション結果を評価するシミュレーション
    結果評価手段と,上記シミュレーション結果の評価に基
    づいて上記初期稼動スケジュール候補を修正しつつ上記
    シミュレーションの実行及びシミュレーション結果の評
    価を繰返し,上記初期稼動スケジュール候補毎の最適稼
    動スケジュール候補を求めるスケジュール候補修正手段
    と,上記初期スケジュール候補毎の最適稼動スケジュー
    ル候補のシミュレーション結果を記憶する記憶手段と,
    上記記憶されたシミュレーション結果と予め設定された
    上記シミュレーション結果の目標値とを比較し,上記目
    標値に達したシミュレーション結果の最適稼動スケジュ
    ール候補を抽出する最適稼動スケジュール候補抽出手段
    と,上記抽出された最適稼動スケジュール候補のうち,
    最も評価結果のよい最適稼動スケジュール候補を上記生
    産プロセスの稼動スケジュールとして決定する第2の稼
    動スケジュール決定手段と,を具備してなることを特徴
    とする生産スケジュール作成装置。
  3. 【請求項3】 物を運搬又は保管する物流プロセスによ
    り上記物を運搬又は保管するときの上記物流プロセスの
    工程の稼動スケジュールを,少なくとも上記物流プロセ
    ス及び被運搬物に関する定義を含む操業データに基づい
    て作成する物流スケジュール作成装置において,上記操
    業データに基づいて複数の初期稼動スケジュール候補を
    作成する稼動スケジュール候補作成手段と,上記作成さ
    れた初期稼動スケジュール候補毎に上記操業データに基
    づいた物流プロセスのシミュレーションを実行し,当該
    シミュレーション結果を評価するシミュレーション結果
    評価手段と,上記シミュレーション結果の評価に基づい
    て上記初期稼動スケジュール候補を修正しつつ上記シミ
    ュレーションの実行及びシミュレーション結果の評価を
    繰返し,上記初期稼動スケジュール候補毎の最適稼働ス
    ケジュール候補を求めるスケジュール候補修正手段と,
    上記初期スケジュール候補毎の最適稼動スケジュール候
    補のシミュレーション結果を記憶する記憶手段と,上記
    記憶された最適稼動スケジュール候補のうち,最も評価
    結果のよい最適稼動スケジュール候補を上記物流プロセ
    スの稼動スケジュールとして決定する第3の稼動スケジ
    ュール決定手段と,を具備してなることを特徴とする物
    流スケジュール作成装置。
  4. 【請求項4】 物を運搬又は保管する物流プロセスによ
    り上記物を運搬又は保管するときの上記物流プロセスの
    工程の稼動スケジュールを,少なくとも上記物流プロセ
    ス及び被運搬物に関する定義を含む操業データに基づい
    て作成する物流スケジュール作成装置において,上記操
    業データに基づいて複数の初期稼動スケジュール候補を
    作成する稼動スケジュール候補作成手段と,上記作成さ
    れた初期稼動スケジュール候補毎に上記操業データに基
    づいた物流プロセスのシミュレーションを実行し,当該
    シミュレーション結果を評価するシミュレーション結果
    評価手段と,上記シミュレーション結果の評価に基づい
    て上記初期稼動スケジュール候補を修正しつつ上記シミ
    ュレーションの実行及びシミュレーション結果の評価を
    繰返し,上記初期稼動スケジュール候補毎の最適稼動ス
    ケジュール候補を求めるスケジュール候補修正手段と,
    上記初期スケジュール候補毎の最適稼動スケジュール候
    補のシミュレーション結果を記憶する記憶手段と,上記
    記憶されたシミュレーション結果と予め設定された上記
    シミュレーション結果の目標値とを比較し,上記目標値
    に達したシミュレーション結果の最適稼動スケジュール
    候補を抽出する最適稼動スケジュール候補抽出手段と,
    上記抽出された最適稼動スケジュール候補のうち,最も
    評価結果のよい最適稼動スケジュール候補を上記物流プ
    ロセスの稼動スケジュールとして決定する第4の稼動ス
    ケジュール決定手段と,を具備してなることを特徴とす
    る物流スケジュール作成装置。
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