JP2020017117A - シミュレーション装置、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム - Google Patents

シミュレーション装置、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の設備を用いた多品種生産において、仕掛品を適切に管理する。【解決手段】シミュレーション装置1は、複数のエリア20のそれぞれに割り当てられた処理前置場40と処理後置場50とについて、処理前置場40と処理後置場50とをそれぞれ特定する置場情報I2を含む入力情報I1を記憶する記憶部130と、複数のエリア20のそれぞれについて、処理前置場40で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数の推移を、入力情報I1を基にして算出する算出部120と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、多品種生産に適用されるシミュレーション技術に関する。
複数の設備を用いて多品種生産をする場合、品種毎に、使用される設備、及び、設備での処理条件が定められている。
このような場合、製品の生産の開始から完成までに要する日数、製品の生産量等を正しく見積もるために、生産シミュレーション及び生産スケジューリングが重要である。
例えば、特許文献1は、品種及び工程毎に与えられた工程データ及び各設備における処理条件毎のロットの集約条件に基づいて、ロットの集約シミュレーションを行い、工程順序の異なる品種間でロット集約を行ったり、工程毎に集約方法が異なるロット集約を行う生産ラインの生産スケジュールを仮想実行する、生産工程シミュレーション装置を開示している。
例えば、特許文献2は、各製品を対応するロットに分類する製品分類部と、ロットを処理するか否かを判定するための基準となる基準時刻を設定する基準時刻設定部と、基準時刻において最早処理開始可能時刻を求める処理可能時刻算出部と、基準時刻においてロット毎に最早ロット完成時刻を求める最早ロット完成時刻算出部と、ロット待ち限界時刻を求めるロット待ち限界時刻算出部と、ロットを処理するか否かを判定するロット処理判定部と、ロット処理判定部によって処理すると判定されたロットを工程別生産スケジュールに組み込むことによって工程別生産スケジュールを生成する生産スケジュール生成部とを備えるスケジューリング装置を開示している。
特開平10−55393号公報 特開2005−100360号公報
複数の設備を用いた多品種生産では、製品別、処理工程別に、それぞれ仕掛品があり、上記見積もりを正しくするには、仕掛品の適切な管理が必要である。
本発明の目的は、複数の設備を用いた多品種生産において、仕掛品を適切に管理することができるシミュレーション装置、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラムを提供することである。
本発明の一態様に係るシミュレーション装置は、少なくとも1つの設備と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理される前の仕掛品が待機する処理前置場と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理された後の前記仕掛品が待機する処理後置場と、が設けられたエリアを複数備え、前記エリア間で前記仕掛品が搬送される施設で行われる多品種生産に適用されるシミュレーション装置であって、複数の前記エリアのそれぞれに割り当てられた前記処理前置場と前記処理後置場とについて、前記処理前置場と前記処理後置場とをそれぞれ特定する置場情報を含む所定の入力情報を記憶する記憶部と、複数の前記エリアのそれぞれについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数の推移、及び、前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数の推移を、前記入力情報を基にして算出する算出部と、を備える。
複数のエリアのそれぞれには、少なくとも1つの設備が設けられている。エリアに複数の設備が設けられている場合、複数の設備は、処理前置場を共用し、処理後置場を共用する。
実際の現場において、処理前置場で待機している仕掛品の数が処理前置場の収容能力を超えると、この処理前置場で収容できない仕掛品が、別の置場に緊急搬送されたり、設備が停止されたりするので、生産性が低下する。処理後置場で待機している仕掛品の数が処理後置場の収容能力を超えた場合についても同様である。
従来のこの種のシミュレーション装置は、仕掛品の置場を、処理前置場と処理後置場とに区別しておらず、処理前置場で待機している仕掛品の数が処理前置場の収容能力を超えるか否か、及び、処理後置場で待機している仕掛品の数が処理後置場の収容能力を超えるか否かについて、シミュレーション装置のユーザは分からなかった。本発明者は、この知見を基にして、本発明の一態様に係るシミュレーション装置を創作した。
シミュレーションに用いる入力情報は、置場情報を含む。置場情報は、複数のエリアのそれぞれに割り当てられた処理前置場と処理後置場とについて、処理前置場と処理後置場とをそれぞれ特定する情報(これらを区別して特定する情報)である。これにより、算出部は、複数のエリアのそれぞれについて、処理前置場で待機している仕掛品の数の推移(時間的推移)、及び、処理後置場で待機している仕掛品の数の推移(時間的推移)を算出することできる。従って、シミュレーション装置のユーザは、複数のエリアのそれぞれについて、処理前置場で待機している仕掛品の数が処理前置場の収容能力を超えるか否か、及び、処理後置場で待機している仕掛品の数が処理後置場の収容能力を超えるか否かを知ることができる。よって、本発明の一態様に係るシミュレーション装置によれば、複数の設備を用いた多品種生産において、仕掛品を適切に管理することができる。
上記構成において、前記算出部は、前記置場情報が、複数の前記設備が設けられた前記エリアの情報を含む場合、当該エリアについて、前記設備毎に、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数の推移、及び、前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数の推移を、前記入力情報を基にして算出する。
あるエリアに2つの設備A,Bが設けられている例で説明する。算出部は、処理前置場で待機している、設備Aで処理される前の仕掛品の数の推移、及び、処理前置場で待機している、設備Bで処理される前の仕掛品の数の推移を算出する。算出部は、処理後置場で待機している、設備Aで処理された後の仕掛品の数の推移、及び、処理後置場で待機している、設備Bで処理された後の仕掛品の数の推移を算出する。この構成によれば、ユーザは、設備毎に、処理前置場で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場で待機している仕掛品の数の推移を知ることができるので、これを参考にして操業ルールを変更することができる。
なお、処理前置場で待機している、設備A,Bで処理される前の仕掛品の数を合算した数の推移が、そのエリアに設けられた処理前置場で待機している仕掛品の数の推移となる。処理後置場で待機している、設備A,Bで処理された後の仕掛品の数を合算した数の推移が、そのエリアに設けられた処理後置場で待機している仕掛品の数の推移となる。
上記構成において、前記算出部は、前記置場情報が、複数の前記設備と、前記処理前置場と前記処理後置場とを兼用する兼用置場と、が設けられた前記エリアの情報を含む場合、当該エリアについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数と前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数とを合算した数の推移を、前記入力情報を基にして算出する。
複数の設備が処理前置場を共用し、処理後置場を共用しているので、複数の設備は、兼用置場を共用していることになる。この構成によれば、ユーザは、兼用置場で待機している仕掛品の数が、この兼用置場の収容能力を超えるか否かを知ることができる。
上記構成において、前記算出部は、当該エリアについて、前記設備毎に、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数と前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数とを合算した数の推移を、前記入力情報を基にして算出する。
この構成によれば、ユーザは、設備毎に、兼用置場で待機している仕掛品の数の推移を知ることができるので、これを参考にして操業ルールを変更することができる。
上記構成において、前記算出部は、前記置場情報が、1つの前記設備と、前記処理前置場と前記処理後置場とを兼用する兼用置場と、が設けられた前記エリアの情報を含む場合、当該エリアについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数と前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数とを合算した数の推移を、前記入力情報を基にして算出する。
この構成によれば、ユーザは、1つの設備が設けられたエリアにおいて、兼用置場で待機している仕掛品の数が、この兼用置場の収容能力を超えるか否かを知ることができる。
上記構成において、前記入力情報は、複数の前記エリアのそれぞれについて、前記エリアの前記処理前置場に前記仕掛品が受け入れられてから、前記エリアの前記設備で前記仕掛品の処理が開始されるまでに要する第1予定時間、及び、前記設備で処理された後の前記仕掛品が前記エリアの前記処理後置場に受け入れられてから、次の前記エリアの前記処理前置場へ向けて搬送が開始されるまでに要する第2予定時間を示す時間情報を含む。
第1予定時間及び第2予定時間は、処理前置場で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場で待機している仕掛品の数の推移の算出に用いられるパラメータの具体例である。
本発明の他の態様に係るシミュレーション方法は、少なくとも1つの設備と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理される前の仕掛品が待機する処理前置場と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理された後の前記仕掛品が待機する処理後置場と、が設けられたエリアを複数備え、前記エリア間で前記仕掛品が搬送される施設で行われる多品種生産に適用されるシミュレーション方法であって、シミュレーション装置が、複数の前記エリアのそれぞれに割り当てられた前記処理前置場と前記処理後置場とについて、前記処理前置場と前記処理後置場とをそれぞれ特定する置場情報を含む所定の入力情報を記憶する記憶ステップと、前記シミュレーション装置が、複数の前記エリアのそれぞれについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数の推移、及び、前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数の推移を、前記入力情報を基にして算出する算出ステップと、を備える。
本発明の他の態様に係るシミュレーション方法は、本発明の一態様に係るシミュレーション装置を方法の観点から規定しており、本発明の一態様に係るシミュレーション装置と同様の作用効果を有する。
本発明のさらに他の態様に係るシミュレーションプログラムは、少なくとも1つの設備と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理される前の仕掛品が待機する処理前置場と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理された後の前記仕掛品が待機する処理後置場と、が設けられたエリアを複数備え、前記エリア間で前記仕掛品が搬送される施設で行われる多品種生産に適用されるシミュレーションプログラムであって、複数の前記エリアのそれぞれに割り当てられた前記処理前置場と前記処理後置場とについて、前記処理前置場と前記処理後置場とをそれぞれ特定する置場情報を含む所定の入力情報を記憶する記憶ステップと、複数の前記エリアのそれぞれについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数の推移、及び、前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数の推移を、前記入力情報を基にして算出する算出ステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明のさらに他の態様に係るシミュレーションプログラムは、本発明の一態様に係るシミュレーション装置をコンピュータプログラムの観点から規定しており、本発明の一態様に係るシミュレーション装置と同様の作用効果を有する。
本発明によれば、複数の設備を用いた多品種生産において、仕掛品を適切に管理することができる。
多品種生産(多品種少量生産)をする施設の一例である生産施設を示す模式図である。 実施形態の原理を説明する説明図である。 処理前置場で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフである。 多品種生産(多品種少量生産)をする施設の他の例である生産施設を示す模式図である。 実施形態に係るシミュレーション装置のブロック図である。 シミュレーションの対象となる生産施設を示す模式図である。 実施形態に係るシミュレーション装置の動作の概略を説明するフローチャートである。 実施形態に係るシミュレーション装置の動作の詳細を説明するフローチャートである。 置場60−1で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフである。 置場60−2で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフである。 置場60−3で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフである。 第1の熱処理機について、置場60−2で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフである。 操業ルール変更後の生産施設を示す模式図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。各図において、同一符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その構成について、既に説明している内容については、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し(例えば、エリア20)、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す(例えば、エリア20−1)。
図1は、多品種生産(多品種少量生産)をする施設10の一例である生産施設10−1を示す模式図である。生産施設10−1は、フローショップである。生産施設10−1は、工場でもよいし、プラントでもよい。
生産施設10−1は、3つのエリア20−1,20−2,20−3を備える。エリア20の数が3を例にして説明するが、エリア20の数は、3に限定されず、複数であればよい。
各エリア20には、少なくとも1つの設備30と、処理前置場40と、処理後置場50と、が設けられている。設備30は、仕掛品を処理するものである。各エリア20に設けられた設備30の数は、例示であり、これらに限定されない。
エリア20−1には、設備30−1a,30−1bと、これらの設備が共用する処理前置場40−1と、これらの設備が共用する処理後置場50−1と、が設けられている。処理前置場40−1は、設備30−1a,30−1bに対応付けられ、これらの設備で仕掛品が処理される前に仕掛品を待機させる場所である。処理後置場50−1は、設備30−1a,30−1bに対応付けられ、これらの設備で処理された後の仕掛品を待機させる場所である。
エリア20−2は、設備30−2と、処理前置場40−2と、処理後置場50−2と、が設けられている。処理前置場40−2は、設備30−2で仕掛品が処理される前に仕掛品を待機させる場所である。処理後置場50−2は、設備30−2で処理された後の仕掛品を待機させる場所である。
エリア20−3は、設備30−3a,30−3b,30−3cと、これらの設備が共用する処理前置場40−3と、これらの設備が共用する処理後置場50−3と、が設けられる。処理前置場40−3は、設備30−3a,30−3b,30−3cに対応付けられ、これらの設備で仕掛品が処理される前に仕掛品を待機させる場所である。処理後置場50−3は、設備30−3a,30−3b,30−3cに対応付けられ、これらの設備で処理された後の仕掛品を待機させる場所である。
図1中の矢印は、仕掛品の搬送の流れを示している。設備30−1aで処理される仕掛品を例にして説明する。処理前置場40−1で待機している仕掛品のうち、設備30−1aで処理される仕掛品は、設備30−1aに搬送され、設備30−1aで処理される。設備30−1aで処理された後の仕掛品は、処理後置場50−1に搬送され、処理後置場50−1で待機する。処理後置場50−1で待機している仕掛品のうち、設備30−1aで処理された後の仕掛品は、エリア20−2の処理前置場40−2に搬送される。
エリア20内において、設備30と処理前置場40との距離、設備30と処理後置場50との距離は、比較的短い。このため、エリア20内において、仕掛品の搬送には、例えば、クレーン、フォークリフトが利用される。エリア20間の距離は、比較的長い。このため、エリア20間での仕掛品の搬送には、例えば、トラックが利用される。
以下の(1)及び(2)を条件に含む比較例のシミュレーションについて考える。
(1)あるエリア20の処理後置場50と、次のエリア20の処理前置場40とが区別されておらず、仕掛品が待機する仕掛品置場とされる。図1の場合、比較例では、エリア20−1の処理後置場50−1とエリア20−2の処理前置場40−2とを、仕掛品が待機する仕掛品置場とし、エリア20−2の処理後置場50−2とエリア20−3の処理前置場40−3とを、仕掛品が待機する仕掛品置場とする。
(2)複数の設備30が仕掛品置場を共用する場合が考慮されない。例えば、比較例では、設備30−1aと設備30−1bとが処理後置場50−1を共用していることを考慮しない。
(1)に関して、比較例のシミュレーションの問題を、処理後置場50−1、処理前置場40−2及び設備30−2を例にして説明する。比較例では、処理後置場50−1と処理前置場40−2とを区別せずに、仕掛品置場としているので、仕掛品が仕掛品置場に待機していれば、設備30−2で処理ができると見なしている。しかしながら、仕掛品が処理後置場50−1で待機している場合、設備30−2は、仕掛品を処理できない。エリア20−1とエリア20−2との距離は比較的大きいので、処理後置場50−1に待機している仕掛品を、直ちに、処理前置場40−2に待機させることはできない。
比較例では、仕掛品置場で待機している仕掛品の数が、この仕掛品置場の収容能力(仕掛品置場で待機させることができる仕掛品の数の上限値)内であれば、仕掛品が仕掛品置場からオーバーフローしていないとする。しかしながら、仕掛品が処理後置場50−1又は処理前置場40−2の一方に集中すれば、一方において、仕掛品がオーバーフローすることになる。
(2)に関して、比較例のシミュレーションの問題を、設備30−1a、設備30−1b及び処理後置場50−1を例にして説明する。比較例では、設備30−1aで処理された後の搬送品の数が、仕掛品置場の収容能力内のとき、仕掛品が仕掛品置場からオーバーフローしていないとし、設備30−1bで処理された後の搬送品の数が、仕掛品置場の収容能力内のとき、仕掛品が仕掛品置場からオーバーフローしていないとする。しかしながら、設備30−1aと設備30−1bとは処理後置場50−1を共用している。このため、処理後置場50−1に搬送されてきた、設備30−1aで処理された後の搬送品の数と、処理後置場50−1に搬送されてきた、設備30−1bで処理された後の搬送品の数とを合算した数(合計)が、処理後置場50−1の収容能力を超えれば、処理後置場50−1において、仕掛品がオーバーフローすることになる。
本発明者は、このような問題に着目して、実施形態を創作した。実施形態は、仕掛品置場を、処理前置場40と処理後置場50とに区別し、複数の設備30が処理前置場40を共用し、処理後置場50を共用する場合を考慮する。
実施形態の原理を説明する。図2は、これを説明する説明図である。図2は、図1において、仕掛品Pをさらに加えた図である。仕掛品Pのうち、仕掛品P−1は、設備30−2で処理され、処理後置場50−2で待機し、処理後置場50−2から処理前置場40−3に搬送され、処理前置場40−3で待機し、設備30−3aで処理される。仕掛品Pのうち、仕掛品P−2は、設備30−2で処理され、処理後置場50−2で待機し、処理後置場50−2から処理前置場40−3に搬送され、処理前置場40−3で待機し、設備30−3b又は設備30−3cで処理される。
(a)設備30−2が仕掛品P−1を処理する予定時間が30分とする。
(b)処理後置場50−2で仕掛品P−1が待機(滞留)する予定時間(設備30−2で処理された後の仕掛品P−1が、処理後置場50−2に受け入れられたてから、処理前置場40−3に向けてトラックで搬送が開始されるまでに要する予定時間)が10分とする。
(c)仕掛品P−1を処理後置場50−2から処理前置場40−3に搬送する予定時間が10分とする。
(d)処理前置場40−3で仕掛品P−1が待機(滞留)する予定時間(搬送されてきた仕掛品P−1が処理前置場40−3に受け入れられてから、設備30−3aで処理が開始されるまでに要する予定時間)が10分とする。
(e)設備30−2で仕掛品P−1の処理が開始された時点を時刻0とする。この時点において、処理後置場50−2で待機している仕掛品P−2の数が3とし、処理前置場40−3で待機している仕掛品P−2の数が5とし、時刻0から60分経過するまで、処理後置場50−2で待機している仕掛品P−2の数(3)、及び、処理前置場40−3で待機している仕掛品P−2の数(5)が変化しないとする。
図3は、処理前置場40−3で待機している仕掛品Pの数の推移、及び、処理後置場50−2で待機している仕掛品Pの数の推移を示すグラフである。グラフの縦軸が仕掛品Pの数を示し、横軸が時間を示す。0〜30分までの時間帯では、設備30−2で仕掛品P−1が処理されている。従って、この時間帯において、処理後置場50−2で待機している仕掛品Pの数、及び、処理前置場40−3で待機している仕掛品Pの数は、変化しない。
30分経過後、設備30−2で処理された後の仕掛品P−1が処理後置場50−2に受け入れられる。このため、処理後置場50−2で待機している仕掛品Pの数は、3から4に変化する。処理前置場40−3で待機している仕掛品Pの数は、変化しない。
処理後置場50−2に受け入れられた仕掛品P−1が、処理後置場50−2で待機する予定時間は10分である。従って、40分経過後、処理後置場50−2で待機している仕掛品Pの数は、4から3に変化する。処理前置場40−3で待機している仕掛品Pの数は、変化しない。
仕掛品P−1の搬送の予定時間は10分である。従って、50分経過後、処理前置場40−3で待機している仕掛品Pの数は、5から6となる。処理後置場50−2で待機している仕掛品Pの数は、変化しない。
処理前置場40−3に受け入れられた仕掛品P−1が、処理前置場40−3に待機する予定時間は10分である。従って、60分経過後、処理前置場40−3で待機している仕掛品Pの数は、6から5に変化する。処理後置場50−2で待機している仕掛品Pの数は、変化しない。
以上、処理後置場50−2及び処理前置場40−3で待機している仕掛品Pの数の推移について簡単に説明した。設備30−2で処理される各仕掛品Pについて、設備30−2で処理されている時間帯、処理後置場50−2で待機している時間帯、処理後置場50−2から処理前置場40−3に搬送されている時間帯、処理前置場40−3で待機している時間帯を、時間軸で示すことにより、処理後置場50−2で待機している仕掛品Pの数の推移、及び、処理前置場40−3で待機している仕掛品Pの数の推移が算出される。
このように、実施形態によれば、処理前置場40で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数の推移が分かる。従って、ユーザは、生産施設10−1に備えられる複数のエリア20のそれぞれについて、処理前置場40で待機している仕掛品の数が処理前置場40の収容能力を超えるか否か、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数が処理後置場50の収容能力を超えるか否かを知ることができる。よって、実施形態によれば、複数の設備30を用いた多品種生産において、仕掛品を適切に管理することができる。
実施形態が適用される生産施設10は、図1に示す生産施設10−1のようなフローショップに限らない。実施形態は、ジョブショップにも適用することができる。図4は、多品種生産(多品種少量生産)をする施設10の他の例である生産施設10−2を示す模式図である。生産施設10−2は、ジョブショップである。生産施設10−2が、図1に示す生産施設10−1と相違する点を説明する。エリア20−1の処理後置場50−1で待機している仕掛品、及び、エリア20−2の処理後置場50−2で待機している仕掛品は、エリア20−3の処理前置場20−3へ搬送される。
図1に示す生産施設10−1及び図4に示す生産施設10−2において、各エリア20では、処理前置場40と処理後置場50とが別々に設けられているが、処理前置場40と処理後置場50とを兼用する兼用置場が設けられてもよい。
図5は、実施形態に係るシミュレーション装置1のブロック図である。シミュレーション装置1は、本体部100と、入力部200と、出力部300と、を備える。本体部100は、機能ブロックとして、制御処理部110と、算出部120と、記憶部130と、を備えるコンピュータ装置である。
本体部100は、ハードウェアプロセッサである。詳しくは、本体部100は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び、HDD(Hard Disk Drive)等のハードウェア、上記機能ブロックの機能を実行するためのプログラム及びデータ等によって実現される。
制御処理部110は、本体部100の各部(算出部120、記憶部130)を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御するための装置である。
算出部120は、所定の入力情報I1(パラメータ)を基にして、シミュレーションプログラムを実行する。算出部120が実行するシミュレーションプログラムのフローチャートが、後で説明する図7である。シミュレーションの結果には、生産施設10に備えられる複数のエリア20のそれぞれについて、処理前置場40で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数の推移が含まれる。
記憶部130は、シミュレーションプログラム及び所定の入力情報I1を予め記憶する。シミュレーションプログラムは、入力情報I1を記憶部130に予め記憶させる記憶プログラムと、複数のエリア20のそれぞれについて、処理前置場40で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数の推移を、入力情報I1を基にして算出する算出プログラムと、を含む。入力情報I1については後で説明する。
入力部200は、シミュレーション装置1のユーザが、各種の情報、データ、命令等を入力するための装置である。入力部200は、キーボード、マウス、タッチパネル等によって実現される。
出力部300は、シミュレーションの結果等を出力する。出力部300は、プリンタ、表示装置等によって実現される。表示装置は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)である。
シミュレーション装置1に入力される情報(入力情報I1)について説明する。入力情報I1として、製品に関する情報と、設備30に関する情報と、置場・搬送に関する情報と、がある。
製品に関する情報として、生産量と、工程設計と、各工程でのロット集約条件を示す情報と、がある。生産量は、生産施設10で生産される製品の数である。生産施設10において、仕掛品が複数の設備30で順番に処理されて製品となる。工程設計は、生産施設10に設けられた全ての設備30のうち、その製品の仕掛品を処理する複数の設備30とこれらの順番である。
ロット集約条件は、ロット集約操業と関連する。多品種少量生産では、通常、1つの設備30で、多品種の製品のそれぞれについて、仕掛品が処理される。一般に、製品毎に、処理条件が異なる。処理条件とは、例えば、冷延処理の場合、ロールの形状であり、熱処理の場合、処理温度である。処理条件を変える毎に、段取時間が発生する。段取時間は、生産性を低下させる原因となるので、処理条件はできるだけ変えないことが望ましい。このため、同じ処理条件の仕掛品を連続して処理する計画が立てられる(ロット編成)。ロット編成を基本とする操業をロット集約操業と呼ぶ。
ロット集約条件の一例を表1に示す。
Figure 2020017117
表1は、特許文献1の図4と同じであるので、説明を省略する。
設備30に関する情報として、処理時間と、処理条件と、ロット条件と、がある。処理時間は、例えば、各品種について、工程毎に設定される。シミュレーションの対象によって、処理時間の設定の仕方が異なる。品種毎の処理時間及び処理条件の一例を表2に示す。設備30毎の処理条件の一例を表3に示す。
Figure 2020017117

Figure 2020017117
表2は、特許文献1の図3と同じであり、表3は、特許文献1の図5と同じであるので、説明を省略する。
ロット条件は、まとめられるロットの最小本数と、まとめられるロットの最大本数と、ロット待ち時間との組み合わせである。シミュレーションの対象によって、ロット条件の設定の仕方が異なる。例えば、品種毎にロット条件が設定されてもよいし、設備30毎にロット条件が設定されてもよい。ロットの数は、本数として計算されるので、最小本数、最大本数としている。ロット待ち時間とは、設定した最小本数にロットの本数が到達するまでの待ち時間である。この時間に到達しても、ロットの本数が最小本数に到達しないとき、特例で、処理を開始することができる。
置場・搬送に関する情報として、置場情報I2と、時間情報I3(第1予定時間T1、第2予定時間T2、第3予定時間T3)と、がある。これらについて、図1を参照して説明する。置場情報I2は、生産施設10に備えられる複数のエリア20(全てのエリア20)のそれぞれに割り当てられた処理前置場40と処理後置場50とについて、処理前置場40と処理後置場50とをそれぞれ特定する情報である。詳しくは、置場情報I2は、複数のエリア20のそれぞれに割り当てられた処理前置場40のIDと処理前置場40の収容能力を示す値、及び、複数のエリア20のそれぞれに割り当てられた処理後置場50のIDと処理後置場50の収容能力を示す値を含む。処理前置場40と処理後置場50とが兼用される兼用置場が設けられたエリア20がある場合、置場情報I2は、このエリア20を特定する情報を含む。
第1予定時間T1は、処理前置場40に仕掛品が受け入れられてから、設備30でこの仕掛品の処理が開始されるまでに要する予定時間である。言い換えれば、第1予定時間T1は、処理前置場40に仕掛品が待機(滞留)している時間である。第1予定時間T1は、トラックに搭載されて搬送されてきた仕掛品が、処理前置場40に到着していから、仕掛品がトラックから降ろされて、処理前置場40−1に置かれるまでの時間を含む。
第2予定時間T2は、設備30で処理された後の仕掛品が処理後置場50に受け入れられてから、次のエリア20の処理前置場40へ向けて、その仕掛品がトラックで搬送が開始されるまでに要する予定時間である。言い換えれば、第2予定時間T2は、処理後置場50に仕掛品が待機(滞留)している時間である。第2予定時間T2は、処理後置場50に置かれている仕掛品をトラックに載せるのに要する時間を含む。また、例えば、仕掛品が加熱処理されている場合、第2予定時間T2は、仕掛品の冷却に要する時間を含む。
第3予定時間T3は、あるエリア20の処理後置場50で、仕掛品を載せたトラックが、処理後置場50を出発してから、次のエリア20の処理前置場40に到着するまでに要する時間である。言い換えれば、第3予定時間T3は、エリア20間を仕掛品が移動するのに要する時間である。仕掛品に応じて第3予定時間が異なる場合(例えば、重量が大きい仕掛品を搭載したトラックと、重量が軽い仕掛品を搭載したトラックとでは、第3予定時間が異なる)、仕掛品毎に、第3予定時間T3が定められてもよい。
シミュレーション装置1は、入力情報I1を基にして、様々な結果を出力することができる。シミュレーション装置1が出力できる結果をいくつか説明する。シミュレーション装置1は、設備30毎に、仕掛品の処理実績及び設備30の負荷状況を出力することができる。シミュレーション装置1は、設備30毎に、仕掛品の数の推移を出力することができる。これは、第3予定時間T3の長短と無関係である。例えば、ある仕掛品が設備30(前設備30)の処理後置場50から、次設備30の処理前置場40に移動するまでの間(移動時間は、第3予定時間T3である)、シミュレーション装置1は、下記3つのタイミングで設備30毎に仕掛品の負荷状況を出力できる。
(i)仕掛品が前設備30の処理後置場50に移動した瞬間
仕掛品が前設備30の処理後置場50に存在するとして、仕掛品が計上される。
(ii)仕掛品がトラックに載せられ、前設備30の処理後置場50を出発した瞬間
前設備30の処理後置場50、次設備30の処理前置場40のいずれにも、仕掛品は計上されない。
(iii)仕掛品が次設備30の処理前置場40に到着した瞬間
仕掛品が次設備30の処理前置場40存在するとして、仕掛品が計上される。
シミュレーション装置1は、製品別に、製造リードタイム(製品の製造開始から製品の出荷までに要する時間)を出力することができる。シミュレーション装置1は、設備30毎に、設備30の非付加価値時間(設備30が実際に処理をしていない時間)を出力することができる。非付加価値時間は、例えば、設備30の段取時間、待ち時間である。
実施形態では、上述したように、入力情報I1に、置場・搬送に関する情報が含まれる。このため、算出部120は、生産施設10に備えられる複数のエリア20のそれぞれについて、処理前置場40で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数の推移を算出することができる。
また、算出部120は、兼用置場が設けられたエリア20について、兼用置場を処理前置場40としたときに兼用置場で待機している仕掛品の数と、兼用置場を処理後置場50としたときに兼用置場で待機している仕掛品の数とを合算した数の推移を算出することができる。言い換えれば、算出部120は、置場情報I2が、複数の設備30と、処理前置場40と処理後置場50とを兼用する兼用置場と、が設けられたエリア20の情報を含む場合、当該エリア20について、処理前置場40で待機している仕掛品の数と処理後置場50で待機している仕掛品の数とを合算した数の推移を算出することができる。算出部120は、置場情報I2が、1つの設備30と、処理前置場40と処理後置場50とを兼用する兼用置場と、が設けられたエリア20の情報を含む場合、当該エリア20について、処理前置場40で待機している仕掛品の数と処理後置場50で待機している仕掛品の数とを合算した数の推移を算出することができる。
入力情報I1は、置場・搬送に関する情報及び設備30に関する情報を含む。このため、算出部120は、複数の設備30が設けられたエリア20の場合、設備30毎に、処理前置場40で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数の推移を算出することができる。すなわち、算出部120は、置場情報I2が、複数の設備30が設けられたエリア20の情報を含む場合、当該エリア20について、設備30毎に、処理前置場40で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数の推移を算出することができる。なお、算出部120は、兼用置場が設けられたエリア20の場合、設備30毎に、処理前置場40で待機している仕掛品の数と処理後置場50で待機している仕掛品の数とを合算した数の推移を算出する。
設備30毎の推移について、図1に示すエリア20−1に設けられた設備30−1a,30−1bを例にして説明する。算出部120は、処理前置場40−1で待機している、設備30−1aで処理される前の仕掛品の数の推移、及び、処理前置場40−1で待機している、設備30−1bで処理される前の仕掛品の数の推移を算出する。算出部120は、処理後置場50−1で待機している、設備30−1aで処理された後の仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50−1で待機している、設備30−1bで処理された後の仕掛品の数の推移を算出する。これによれば、ユーザは、設備30毎に、処理前置場40で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数の推移を知ることができるので、これを参考にして操業ルールを変更することができる。
なお、処理前置場40−1で待機している、設備30−1a,30−1bで処理される前の仕掛品の数を合算した数の推移が、エリア20−1に設けられた処理前置場40−1で待機している仕掛品の数の推移となる。処理後置場50−1で待機している、設備30−1a,30−1bで処理された後の仕掛品の数を合算した数の推移が、エリア20−1に設けられた処理後置場50−1で待機している仕掛品の数の推移となる。
以上が入力情報I1の説明である。
シミュレーション装置1の動作について説明する。図6は、このシミュレーションの対象となる生産施設10−3を示す模式図である。図7は、シミュレーション装置1の動作の概略を説明するフローチャートである。図8は、この動作の詳細を説明するフローチャートである。
図6を参照して、生産施設10−3は、多品種生産(多品種少量生産)をするジョブショップである。生産施設10−3は、3つのエリア20−4,20−5,20−6を備える。
エリア20−4には、第1の加工機(設備30)と、置場60−1と、が設けられている。置場60−1は、兼用置場である。兼用置場は、図1及び図4で説明した処理前置場40と処理後置場50とを兼用する。
エリア20−5には、第2の加工機(設備30)と、第1の熱処理機(設備30)と、第2の熱処理機(設備30)と、置場60−2と、が設けられている。置場60−2は、兼用置場である。
エリア20−6には、表面処理機(設備30)と、梱包機(設備30)と、置場60−3と、が設けられている。置場60−2は、表面処理機に対して、兼用置場として機能し、梱包機に対して、処理前置場40として機能する。梱包機に対して、処理後置場50として機能するのは、出荷待ち置場61である。
エリア20間での仕掛品の搬送には、例えば、トラックが利用される。エリア20内の仕掛品の搬送には、比較的短い距離の場合、例えば、クレーンが利用され、比較的長い距離の場合、例えば、フォークリフトが利用される。
各設備30について、処理前置場40となる置場、処理後置場50となる置場を表4に示す。
Figure 2020017117
各設備30について、処理前置場40で仕掛品が待機する予定時間(すなわち、第1予定時間T1)、処理後置場50で仕掛品が待機する予定時間(すなわち、第2予定時間T2)を表5に示す。
Figure 2020017117
エリア20間の搬送時間(すなわち、第3予定時間T3)を表6に示す。
Figure 2020017117
各置場60について、仕掛品の収容能力を表7に示す。
Figure 2020017117
図5及び図7を参照して、シミュレーション装置1のユーザは、入力部200を操作して入力情報I1を、本体部100に入力する(ステップS11)。入力情報I1には、表1〜表7の内容が含まれる。なお、図8は、特許文献1の図2と同じであるので、説明を省略する。図8のステップS8の処理の内容が、実施形態と特許文献1とで異なる。
制御処理部110は、入力された入力情報I1を記憶部130に記憶させる(ステップS12)。これは、図8のステップS1と対応する。
ユーザは、入力部200を操作して、シミュレーションを実行する命令を、本体部100に入力する。これにより、算出部120は、シミュレーションの結果を得るために必要な各種演算・処理を実行する(ステップS13)。これは、図8のステップS2〜S9と対応する。
図5及び図6を参照して、各種演算・処理は、置場60−1で待機している仕掛品の数の推移の算出と、置場60−2で待機している仕掛品の数の推移の算出と、置場60−3で待機している仕掛品の数の推移の算出と、を含む。すなわち、算出部120は、置場60−1(兼用置場)を処理前置場40とした場合に処理前置場40で待機している仕掛品の数と、置場60−1を処理後置場50とした場合に処理後置場50で待機している仕掛品の数とを合算した数の推移を、入力情報I1を基にして算出する。算出部120は、置場60−2(兼用置場)を処理前置場40とした場合に処理前置場40で待機している仕掛品の数と、置場60−2を処理後置場50とした場合に処理後置場50で待機している仕掛品の数とを合算した数の推移を、入力情報I1を基にして算出する。算出部120は、置場60−3(兼用置場)を処理前置場40とした場合に処理前置場40で待機している仕掛品の数と、置場60−3を処理後置場50とした場合に処理後置場50で待機している仕掛品の数とを合算した数の推移を、入力情報I1を基にして算出する。
ユーザは、置場60−1,60−2,60−3のそれぞれで待機している仕掛品の数の推移を示すグラフを見たい場合、入力部200を操作して、これらのグラフを出力する命令を本体部100に入力する。制御処理部110は、出力部300にこれらのグラフを出力させる。図9は、置場60−1で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフである。図10は、置場60−2で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフである。図11は、置場60−3で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフである。これらのグラフは、置場60−1,60−2,60−3で待機している仕掛品の数の最大値を日毎に示している。これらのグラフにおいて、縦軸は、仕掛品の数の最大値を示し、横軸は、日を示す。開始日は、シミュレーションの対象期間の最初の日であり、終了日は、シミュレーションの対象期間の最後の日である。
これらのグラフにより、置場60−1,60−2,60−3の観点から生産施設10−3の生産状況を可視化することができる。図9を参照して、シミュレーションの対象期間中、置場60−1で待機している仕掛品の数は、置場60−1の収容能力が超えないことが分かる。図11を参照して、シミュレーションの対象期間中、置場60−3で待機している仕掛品の数は、置場60−3の収容能力が超えないことが分かる。これに対して、図10を参照して、シミュレーションの対象期間中、置場60−2で待機している仕掛品の数が、置場60−2の収容能力が超える日があることが分かる。置場60−2に対して、何らかの対策をとる必要がある。
対策として、設備投資(置場60−2の面積を広げる。生産施設10−3内の各設備30の処理能力を上げる。)と、操業ルールの変更と、がある。設備投資は、必ずしもできるとは限らない。ここでは、操業ルールを変更することによって、置場60−2で待機している仕掛品の数が、置場60−2の収容能力が超えないようにする。以下、詳しく説明する。
図5及び図6を参照して、置場60−2が設けられているエリア20−5には、複数の設備30(第2の加工機、第1の熱処理機、第2の熱処理機)が設けられている。ユーザは、入力部200を操作して、エリア20−5に設けられた設備30毎に、置場60−2で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフを出力する命令を、本体部100に入力する。
これにより、算出部120は、設備30毎に(第2の加工機、第1の熱処理機、第2の熱処理機のそれぞれについて)、置場60−2(兼用置場)を処理前置場40とした場合に処理前置場40で待機している仕掛品の数と、置場60−2を処理後置場50とした場合に処理後置場50で待機している仕掛品の数とを合算した数の推移を、入力情報I1を基にして算出する。なお、置場60−2が処理前置場40と処理後置場50とに区別されている場合、算出部120は、設備30毎に、処理前置場40で待機している仕掛品の数の推移、及び、処理後置場50で待機している仕掛品の数の推移を、入力情報I1を基にして算出する。
制御処理部110は、これらの推移を示すグラフを、出力部300に出力させる。ユーザは、出力されたグラフを見て、操業ルールの変更を検討する。具体例で説明する。図12は、第1の熱処理機について、置場60−2で待機している仕掛品の数の推移を示すグラフである。詳しくは、図12は、第1の熱処理機について、置場60−2を処理前置場40とした場合に処理前置場40で待機している仕掛品の数と、置場60−2を処理後置場50とした場合に処理後置場50で待機している仕掛品の数とを合算した数の推移を示すグラフである。仕掛品の数の最大値が45本程度であることが分かる。図9に示すグラフを参照して、置場60−1では、仕掛品の数の最大値が100本に到達していない。置場60−1の収容能力は、この最大値に対して、50本以上余裕がある。
これにより、ユーザは、以下に示す操業ルールの変更を考えることができる。図13は、操業ルール変更後の生産施設10−3を示す模式図である。図13を参照して、表面処理機で処理される前の仕掛品及び処理された後の仕掛品の搬送に利用される複数のフォークリフトのうち、いくつかのフォークリフトを、第1の熱処理機で処理される前の仕掛品及び処理された後の仕掛品の搬送に利用する。そして、第1の熱処理機で処理される前の仕掛品及び処理された後の仕掛品の置場を、置場60−2から置場60−1に変更する。このような操業ルールを変更する場合、ユーザは、次の確認が必要である。
ユーザは、第1の熱処理機で処理される前の仕掛品及び処理された後の仕掛品の搬送に利用するフォークリフトの能力(本/分)が、第1の熱処理機の処理能力(本/分)を超えていることを確認する。超えていなければ、第1の熱処理機で処理される仕掛品が欠乏し、生産施設10−3の生産能力が低下するからである。
表面処理機で処理される前の仕掛品及び処理された後の仕掛品の搬送に利用する複数のフォークリフトの台数が減る。ユーザは、台数が減らされたフォークリフトを利用して、表面処理機で処理される前の仕掛品及び処理された後の仕掛品の搬送に利用するフォークリフトの能力(本/分)が、表面処理機の処理能力(本/分)を超えていることを確認する。超えていなければ、表面処理機で処理される仕掛品が欠乏し、生産施設10−3の生産能力が低下するからである。
1 シミュレーション装置
10−1〜10−3 生産施設
20−1〜20−6 エリア
30−1〜30−6 設備
40−1〜40−3 処理前置場
50−1〜50−3 処理後置場
60−1〜60−3 置場
61 出荷待ち置場
P−1,P−2 仕掛品

Claims (8)

  1. 少なくとも1つの設備と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理される前の仕掛品が待機する処理前置場と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理された後の前記仕掛品が待機する処理後置場と、が設けられたエリアを複数備え、前記エリア間で前記仕掛品が搬送される施設で行われる多品種生産に適用されるシミュレーション装置であって、
    複数の前記エリアのそれぞれに割り当てられた前記処理前置場と前記処理後置場とについて、前記処理前置場と前記処理後置場とをそれぞれ特定する置場情報を含む所定の入力情報を記憶する記憶部と、
    複数の前記エリアのそれぞれについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数の推移、及び、前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数の推移を、前記入力情報を基にして算出する算出部と、を備えるシミュレーション装置。
  2. 前記算出部は、前記置場情報が、複数の前記設備が設けられた前記エリアの情報を含む場合、当該エリアについて、前記設備毎に、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数の推移、及び、前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数の推移を、前記入力情報を基にして算出する、請求項1に記載のシミュレーション装置。
  3. 前記算出部は、前記置場情報が、複数の前記設備と、前記処理前置場と前記処理後置場とを兼用する兼用置場と、が設けられた前記エリアの情報を含む場合、当該エリアについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数と前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数とを合算した数の推移を、前記入力情報を基にして算出する、請求項1又は2に記載のシミュレーション装置。
  4. 前記算出部は、当該エリアについて、前記設備毎に、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数と前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数とを合算した数の推移を、前記入力情報を基にして算出する、請求項3に記載のシミュレーション装置。
  5. 前記算出部は、前記置場情報が、1つの前記設備と、前記処理前置場と前記処理後置場とを兼用する兼用置場と、が設けられた前記エリアの情報を含む場合、当該エリアについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数と前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数とを合算した数の推移を、前記入力情報を基にして算出する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシミュレーション装置。
  6. 前記入力情報は、複数の前記エリアのそれぞれについて、前記エリアの前記処理前置場に前記仕掛品が受け入れられてから、前記エリアの前記設備で前記仕掛品の処理が開始されるまでに要する第1予定時間、及び、前記設備で処理された後の前記仕掛品が前記エリアの前記処理後置場に受け入れられてから、次の前記エリアの前記処理前置場へ向けて搬送が開始されるまでに要する第2予定時間を示す時間情報を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシミュレーション装置。
  7. 少なくとも1つの設備と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理される前の仕掛品が待機する処理前置場と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理された後の前記仕掛品が待機する処理後置場と、が設けられたエリアを複数備え、前記エリア間で前記仕掛品が搬送される施設で行われる多品種生産に適用されるシミュレーション方法であって、
    シミュレーション装置が、複数の前記エリアのそれぞれに割り当てられた前記処理前置場と前記処理後置場とについて、前記処理前置場と前記処理後置場とをそれぞれ特定する置場情報を含む所定の入力情報を記憶する記憶ステップと、
    前記シミュレーション装置が、複数の前記エリアのそれぞれについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数の推移、及び、前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数の推移を、前記入力情報を基にして算出する算出ステップと、を備えるシミュレーション方法。
  8. 少なくとも1つの設備と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理される前の仕掛品が待機する処理前置場と、前記設備に対応付けられ、前記設備で処理された後の前記仕掛品が待機する処理後置場と、が設けられたエリアを複数備え、前記エリア間で前記仕掛品が搬送される施設で行われる多品種生産に適用されるシミュレーションプログラムであって、
    複数の前記エリアのそれぞれに割り当てられた前記処理前置場と前記処理後置場とについて、前記処理前置場と前記処理後置場とをそれぞれ特定する置場情報を含む所定の入力情報を記憶する記憶ステップと、
    複数の前記エリアのそれぞれについて、前記処理前置場で待機している前記仕掛品の数の推移、及び、前記処理後置場で待機している前記仕掛品の数の推移を、前記入力情報を基にして算出する算出ステップと、をコンピュータに実行させるシミュレーションプログラム。
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