JPH05107796A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH05107796A
JPH05107796A JP3255765A JP25576591A JPH05107796A JP H05107796 A JPH05107796 A JP H05107796A JP 3255765 A JP3255765 A JP 3255765A JP 25576591 A JP25576591 A JP 25576591A JP H05107796 A JPH05107796 A JP H05107796A
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JP
Japan
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heat
toner
isocyanate
fixing
isothiocyanate
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Application number
JP3255765A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Yasuda
晋一朗 安田
Kuniyasu Kawabe
邦康 河辺
Mitsuhiro Sasaki
三普 佐々木
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】感光体を帯電させる帯電工程と、前記感光体を
露光する露光工程と、前記感光体上に形成された静電潜
像にトナーを付着させてトナー像を形成させる現像工程
と、形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写工程
および転写されたトナー像を記録媒体に定着する定着工
程とからなる画像形成方法において、前記トナーが所定
の熱特性を有する熱解離型カプセルトナーであり、前記
感光体が耐熱性感光性フィルムベルトであり、転写工程
と定着工程を該耐熱性感光性フィルムベルト上で40〜
120℃の温度で同時に行うことを特徴とする画像形成
方法。 【効果】本発明によれば、転写・定着工程が大幅に簡略
化され、未転写による廃棄トナーが発生しないので、廃
棄トナー用のスペースが不要になり、システムが大幅に
小型化される。感光体に耐熱性をもたせることにより感
光体寿命と信頼性を大幅に向上させることができ、かつ
感光体を小型化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は普通紙複写機やレーザプ
リンタ及び普通紙ファクシミリ等に用いられる画像形成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やレーザビームプリンタ等
において画像を形成する場合、一般にカールソン方式が
用いられている(米国特許明細書2,221,776 、 2,297,6
91及び2,357,809 号、"Electrophotography:p22-p41,R.
M.Shaffert 1965,The Focal Press )。従来の画像形成
方法においては、光学的手段によって感光体上に形成さ
れた静電潜像は先ず現像工程で現像された後、転写工程
で記録紙等の記録媒体に転写され、次いで定着工程で一
般に熱と圧力で定着され画像が形成される。そして、上
記感光体は繰り返し使用する為、その回転に伴って転写
後の残存トナーを清掃するクリーニング装置が設置され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成方法においては、静電潜像を形成してから記録
媒体に定着させる迄の工程が長く装置が煩雑になるばか
りでなく大型になり、また転写工程でのトナーの転写効
率が悪いため残存トナーの清掃により回収した回収トナ
ーの廃棄の手間や、装置内外へのトナーの飛散による汚
染等の問題があった。
【0004】そこで、転写と定着を同時に行う方法が提
供されている(米国特許明細書4,448,872)。この方法に
おいては、誘電体ドラム上に現像されたトナー像を記録
媒体に圧力により転写と定着を同時に行うようになって
いるため、確かに装置の簡素化を図ることはできるが、
定着時に圧力のみしかかけられないため定着性が悪く、
転写効率が改善されないという問題が残されている。ト
ナーの定着は一般にトナーの溶融温度が高いため高温下
で行うことが必要であり、そのため熱効率の良い装置が
必要となる。定着工程は通常単独で存在し、200℃前
後の高い温度で定着を行っているのが実情である。その
ために定着器周辺には高価な耐熱性樹脂、耐熱性ゴム等
を使用した耐熱性部材が必要とされている。また、この
ように定着を高温下で行うと紙のカール、ジャムり等の
トラブルが発生し易く不具合が発生するので、装置的に
も放熱を考慮し、最適放熱装置が必要とされているのが
実情である。
【0005】一方、このような課題を解決する方法とし
て、感光体ドラム上に一部が密接して移動する転写フィ
ルム上にトナーを付着させてトナー像を形成させ、感光
体ドラムと離れたところで転写フィルムと記録紙が加圧
ロールと発熱ロールにより挟持されることにより転写・
定着工程を同時に行う画像形成方法が提案されている
(特開平2−197884号公報)。
【0006】しかしながら、この方法によると転写定着
用の一対のローラの一方である圧力ローラを転写フィル
ムの内側に巻き掛け、外側にヒートローラを設置した場
合、記録媒体をその背面から加熱することになるが、紙
等の断熱効果を有するものには背面から加熱しても熱効
率が悪く、定着に必要な充分な熱をトナーに与えること
は出来ない。そのため、定着が不充分となるという問題
が指摘される。また、ヒートローラを転写フィルムの内
側に巻き掛け、外側に圧力ローラを設置した場合、該フ
ィルムベルトの内部に発熱体が置かれることになりフィ
ルムベルト内部の放熱の問題が生ずる。フィルムベルト
内部に発熱体を設置すると、放熱状態が不充分になり易
く、また感光体が熱による感度劣化、耐久性の低下など
を引き起こす恐れがある。また、フィルムを介して定着
を行うため熱の伝達が遅くなり、より高いヒートローラ
ーの定着温度が要求されるものと考えられる等の問題が
指摘される。
【0007】また、感光体として感光性フィルムを用い
る方法としては、現像工程後トナーの付着した感光性フ
ィルムを背面から加熱して記録媒体に転写・定着する実
施例が知られている(特開平3−36581号公報)。
しかし、この方法ではトナーが通常のトナーを用いてい
るため、感光性フィルムが熱により劣化してしまうとい
う問題が指摘されており、満足できるものではないのが
実情である。従って、これらの観点からも新しい画像形
成のシステムとそれに適応したトナーの開発が期待され
ているが、未だ満足できるものは得られていないのが実
情である。本発明の目的は、前記の種々の課題を解決す
る新規な画像形成方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成方法
は、前記の課題を解決するために、感光体を帯電させる
帯電工程と、前記感光体を露光する露光工程と、前記感
光体上に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナ
ー像を形成する現像工程と、形成されたトナー像を記録
紙等の記録媒体に転写する転写工程、および転写された
トナー像を記録媒体に定着する定着工程とからなる画像
形成方法において、該トナーが少なくとも着色剤を含有
する熱溶融性芯材と、その芯材の表面を被覆するよう設
けた外殻とにより構成されるカプセルトナーであって、
該外殻の主成分が、(1) 1価のイソシアネート化合物及
び/又はイソチオシアネート化合物をイソシアネート化
合物及び/又はイソチオシアネート化合物全体の0〜30
モル%、(2) 2価以上のイソシアネート化合物及び/又
はイソチオシアネート化合物をイソシアネート化合物及
び/又はイソチオシアネート化合物全体の100 〜70モル
%と、(3) イソシアネート基及び/又はイソチオシアネ
ート基と反応する活性水素を1個有する化合物をイソシ
アネート基及び/又はイソチオシアネート基と反応する
化合物全体の0〜30モル%、(4) イソシアネート基及び
/又はイソチオシアネート基と反応する活性水素を2個
以上有する化合物をイソシアネート基及び/又はイソチ
オシアネート基と反応する化合物全体の100 〜70モル%
のうち、 (1)+(2) のモル数と (3)+(4) のモル数との
比が1:1〜1:20の範囲で反応させてなる樹脂よりな
り、当該樹脂中全イソシアネート基及び/又はイソチオ
シアネート基が関与する結合のうち、その数において少
なくとも30%以上のものが熱解離性を示す結合であるカ
プセルトナーであり、前記感光体が耐熱性感光性フィル
ムベルトであり、転写工程と定着工程を該耐熱性感光性
フィルムベルト上で40〜120℃の温度で同時に行う
ことからなる。また、耐熱性感光性フィルムベルトがシ
リコン系感光体、酸化亜鉛樹脂分散型感光体または有機
感光体からなり、前記感光体のバインダーのガラス転移
点が100℃以上であるものが用いられる。また、転写
工程および定着工程において、耐熱性感光性フィルムベ
ルトおよび記録媒体がヒートローラと圧力ローラで挟持
されることにより行なわれる。あるいは、転写工程およ
び定着工程において、耐熱性感光性フィルムベルト上の
トナーを予熱した後、該耐熱性感光性フィルムベルトお
よび記録媒体が2つの圧力ローラで挟持されることによ
り行われる。また、前記のヒートローラあるいは圧力ロ
ーラに対向してクリーニング装置が配設されることから
なる。
【0009】ここで熱解離性を示す結合とは、フェノー
ル性ヒドロキシル基及び/又はチオール基とイソシアネ
ート基及び/又はイソチオシアネート基の反応に由来す
る結合であることが好ましい。具体的には、前記(1) の
1価のイソシアネート化合物としては、イソシアン酸エ
チル、イソシアン酸オクチル、イソシアン酸2−クロロ
エチル、イソシアン酸クロロスルホニル、イソシアン酸
シクロヘキシル、イソシアン酸n−ドデシル、イソシア
ン酸ブチル、イソシアン酸n−ヘキシル、イソシアン酸
ラウリル、イソシアン酸フェニル、イソシアン酸m−ク
ロロフェニル、イソシアン酸4−クロロフェニル、イソ
シアン酸p−シアノフェニル、イソシアン酸 3,4−ジク
ロロフェニル、イソシアン酸o−トリル、イソシアン酸
m−トリル、イソシアン酸p−トリル、イソシアン酸p
−トルエンスルホニル、イソシアン酸1−ナフチル、イ
ソシアン酸o−ニトロフェニル、イソシアン酸m−ニト
ロフェニル、イソシアン酸p−ニトロフェニル、イソシ
アン酸フェニル、イソシアン酸p−ブロモフェニル、イ
ソシアン酸o−メトキシフェニル、イソシアン酸m−メ
トキシフェニル、イソシアン酸p−メトキシフェニル、
イソシアナト酢酸エチル、イソシアナト酢酸ブチル、イ
ソシアン酸トリクロロアセチル等の1価のイソシアネー
ト化合物等が挙げられる。
【0010】前記(2) の2価以上のイソシアネート化合
物としては、例えば、2,4 −トリレンジイソシアネー
ト、2,4 −トリレンジイソシアネートの二量体、2,6 −
トリレンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシア
ネート、m−キシリレンジイソシアネート、4,4'−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、1,5 −ナフチレンジイ
ソシアネート、3,3'−ジメチル−ジフェニル−4,4'−ジ
イソシアネート、3,3'−ジメチル−ジフェニルメタン−
4,4'−ジイソシアネート、メタフェニレンジイソシアネ
ート、トリフェニルメタン−トリイソシアネート、ポリ
メチレンフェニルイソシアネート等の如き芳香族イソシ
アネート化合物、ヘキサメチレンジイソシアネート、ト
リメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイ
ソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート等の如き脂
肪族イソシアネート化合物、イソホロンジイソシアネー
ト、4,4'−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネー
ト)、メチルシクロヘキサン−2,4(又は2,6)ジイソシア
ネート、1,3 −(イソシアネートメチル)シクロヘキサ
ン等の如き脂環族イソシアネート化合物、トリレンジイ
ソシアネート3モルとトリメチロールプロパン1モルと
の付加体等の如きイソシアネート化合物等が挙げられ
る。またイソチオシアネート基を有する化合物として
は、イソチオシアン酸フェニル、キシリレン−1,4 −ジ
イソチオシアネート、エチリジンジイソチオシアネート
等の化合物等が挙げられる。中でも芳香環にイソシアネ
ート基が直接結合している化合物がウレタン結合生成
後、熱解離温度を下げるのに効果があり、好ましく用い
られる。
【0011】前記(1) の1価のイソシアネート化合物及
び/又はイソチオシアネート化合物は外殻樹脂の分子量
調整も兼ねてイソシアネート化合物及び/又はイソチオ
シアネート化合物全体の30モル%迄用いることができる
が、30モル%を超えるとカプセルトナーの保存安定性が
悪化し好ましくない。
【0012】前記(3) のイソシアネート基及び/又はイ
ソチオシアネート基と反応する活性水素を1個有する化
合物としては、メチルアルコール、エチルアルコール、
プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチル
アルコール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコ
ール、ペンチルアルコール、ヘキシルアルコール、シク
ロヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチル
アルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ラ
ウリルアルコール、ステアリルアルコール等の脂肪族ア
ルコール、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾー
ル、p−クレゾール、4−ブチルフェノール、2−sec
−ブチルフェノール、2−tert−ブチルフェノール、3
−tert−ブチルフェノール、4−tert−ブチルフェノー
ル、ノニルフェノール、イソノニルフェノール、2−プ
ロペニルフェノール、3−プロペニルフェノール、4−
プロペニルフェノール、2−メトキシフェノール、3−
メトキシフェノール、4−メトキシフェノール、3−ア
セチルフェノール、3−カルボメトキシフェノール、2
−クロロフェノール、3−クロロフェノール、4−クロ
ロフェノール、2−ブロモフェノール、3−ブロモフェ
ノール、4−ブロモフェノール、ベンジルアルコール、
1−ナフトール、2−ナフトール、2−アセチル−1−
ナフトール等の芳香族アルコール、ε−カプロラクタム
等のアミド類等の化合物が挙げられる。
【0013】中でも、下式(I)で表されるフェノール
誘導体が好ましく用いられる。
【化1】 (式中、R1 , R2 , R3 , R4 , R5 は、独立して
H、又は炭素数1〜9のアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アルカノイル基、カルボアルコキシ基若し
くはアリール基又はハロゲンを示す。)
【0014】前記(4) のイソシアネート基及び/又はイ
ソチオシアネート基と反応する活性水素を2個以上有す
る化合物の内、2価以上のアルコール化合物としては、
例えばカテコール、レゾルシン、ハイドロキノン、4−
メチルカテコール、4−t −ブチルカテコール、4−ア
セチルカテコール、3−メトキシカテコール、4−フェ
ニルカテコール、4−メチルレゾルシン、4−エチルレ
ゾルシン、4−t−ブチルレゾルシン、4−ヘキシルレ
ゾルシン、4−クロロレゾルシン、4−ベンジルレゾル
シン、4−アセチルレゾルシン、4−カルボメトキシレ
ゾルシン、2−メチルレゾルシン、5−メチルレゾルシ
ン、t−ブチルハイドロキノン、2,5 −ジ−t−ブチル
ハイドロキノン、2,5 −ジ−t−アミルハイドロキノ
ン、テトラメチルハイドロキノン、テトラクロロハイド
ロキノン、メチルカルボアミノハイドロキノン、メチル
ウレイドハイドロキノン、ベンゾノルボルネン−3,6 −
ジオール、ビスフェノールA、ビスフェノールS、3,3'
−ジクロロビスフェノールS、2,2'−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、2,4 −ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4'
−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシジ
フェニル、4,4'−ジヒドロキシジフェニル、2,2'−ジヒ
ドロキシジフェニルメタン、3,4 −ビス(p−ヒドロキ
シフェニル)ヘキサン、1,4 −ビス(2−(p−ヒドロ
キシフェニル)プロピル)ベンゼン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メチルアミン、1,3 −ジヒドロキシナフ
タレン、1,4 −ジヒドロキシナフタレン、1,5 −ジヒド
ロキシナフタレン、2,6 −ジヒドロキシナフタレン、1,
5 −ジヒドロキシアントラキノン、2−ヒドロキシベン
ジルアルコール、4−ヒドロキシベンジルアルコール、
2−ヒドロキシ−3,5 −ジ−t−ブチルベンジルアルコ
ール、4−ヒドロキシ−3,5 −ジ−t−ブチルベンジル
アルコール、4−ヒドロキシフェネチルアルコール、2
−ヒドロキシエチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2
−ヒドロキシエチル−4−ヒドロキシフェニルアセテー
ト、レゾルシンモノ−2−ヒドロキシエチルエーテル、
ヒドロキシヒドロキノン、ガリック酸、3,4,5 −トリヒ
ドロキシ安息香酸エチル等が挙げられる。中でも下式
(II)で表されるカテコール誘導体又は下式(III)で表
されるレゾルシン誘導体が好ましく用いられる。
【0015】
【化2】 (式中、R6 , R7 , R8 , R9 は、独立してH、又は
炭素数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アルカノイル基、カルボアルコキシ基若しくはアリ
ール基又はハロゲンを示す。)
【化3】 (式中、R10,R11, R12,R13は、独立してH、又は
炭素数1〜6のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アルカノイル基、カルボアルコキシ基若しくはアリ
ール基又はハロゲンを示す。)
【0016】その他、イソシアネート基及び/又はイソ
チオシアネート基と反応するヒドロキシル基以外の官能
基を少なくとも1つ以上有し、フェノール性ヒドロキシ
ル基を少なくとも1つ有する化合物としては、例えば、
o−ヒドロキシ安息香酸、m−ヒドロキシ安息香酸、p
−ヒドロキシ安息香酸、5−ブロモ−2−ヒドロキシ安
息香酸、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、4−ク
ロロ−2−ヒドロキシ安息香酸、5−クロロ−2−ヒド
ロキシ安息香酸、3,5 −ジクロロ−4−ヒドロキシ安息
香酸、3−メチル−2−ヒドロキシ安息香酸、5−メト
キシ−2−ヒドロキシ安息香酸、3,5 −ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシ安息香酸、4−アミノ−2−ヒドロキ
シ安息香酸、5−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸、2,
5 −ジニトロサリチル酸、スルホサリチル酸、4−ヒド
ロキシ−3−メトキシフェニル酢酸、カテコール−4−
カルボン酸、2,4 −ジヒドロキシ安息香酸、2,5 −ジヒ
ドロキシ安息香酸、2,6 −ジヒドロキシ安息香酸、3,4
−ジヒドロキシ安息香酸、3,5 −ジヒドロキシ安息香
酸、3,4 −ジヒドロキシフェニル酢酸、m−ヒドロキシ
桂皮酸、p−ヒドロキシ桂皮酸、2−アミノ−4−メチ
ルフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノール、5
−アミノ−2−メチルフェノール、3−アミノ−2−ナ
フトール、8−アミノ−2−ナフトール、1−アミノ−
2−ナフトール−4−スルホン酸、2−アミノ−5−ナ
フトール−4−スルホン酸、2−アミノ−4−ニトロフ
ェノール、4−アミノ−2−ニトロフェノール、4−ア
ミノ−2,6 −ジクロロフェノール、o−アミノフェノー
ル、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、4
−クロロ−2−アミノフェノール、1−アミノ−4−ヒ
ドロキシアントラキノン、5−クロロ−2−ヒドロキシ
アニリン、α−シアノ−3−ヒドロキシ桂皮酸、α−シ
アノ−4−ヒドロキシ桂皮酸、1−ヒドロキシナフトエ
酸、2−ヒドロキシナフトエ酸、3−ヒドロキシナフト
エ酸、4−ヒドロキシフタル酸等が挙げられる。
【0017】また1分子中に1個以上のチオール基を有
するポリチオール化合物としては、エタンチオール、1
−プロパンチオール、2−プロパンチオール、チオフェ
ノール、ビス(2−メルカプトエチル)エーテル、1,2
−エタンジチオール、1,4 −ブタンジチオール、ビス
(2−メルカプトエチル)スルフィド、エチレングリコ
ールビス(2−メルカプトアセテート)、エチレングリ
コールビス(3−メルカプトプロピオネート)、2,2 −
ジメチルプロパンジオールビス(2−メルカプトアセテ
ート)、2,2 −ジメチルプロパンジオールビス(3−メ
ルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパント
リス(2−メルカプトアセテート)、トリメチロールプ
ロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)、トリ
メチロールエタントリス(2−メルカプトアセテー
ト)、トリメチロールエタントリス(3−メルカプトプ
ロピオネート)、ペンタエリスリトールテトラキス(2
−メルカプトアセテート)、ペンタエリスリトールテト
ラキス(3−メルカプトプロピオネート)、ジペンタエ
リスリトールヘキサキス(2−メルカプトアセテー
ト)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(3−メルカ
プトプロピオネート)、1,2 −ジメルカプトベンゼン、
4−メチル−1,2 −ジメルカプトベンゼン、3,6 −ジク
ロロ−1,2 −ジメルカプトベンゼン、3,4,5,6 −テトラ
クロロ−1,2 −ジメルカプトベンゼン、キシリレンジチ
オール、1,3,5 −トリス(3−メルカプトプロピル)イ
ソシアヌレートなどが挙げられる。
【0018】本発明に用いられる熱解離性外殻用樹脂に
おいて、熱解離する結合は、全イソシアネート基及び/
又はイソチオシアネート基が関与する結合の内、その数
で少なくとも30%以上必要で、好ましくは50%あれば良
い。この熱解離する結合が全イソシアネート基及び/又
はイソチオシアネート基が関与する結合の数の30%未満
では熱圧力定着時にカプセル外殻強度の低下が充分でな
く、芯材の優れた定着性能を引き出しきれない。
【0019】本発明におけるカプセルトナーにおいて
は、全イソシアネート基及び/又はイソチオシアネート
基が関与する結合の内、フェノール性ヒドロキシル基及
び/又はチオール基との反応による結合がその数で30%
を下回らない範囲でフェノール性ヒドロキシル基及び/
又はチオール基以外でイソシアネート基と反応する官能
基を有する化合物、例えばマロン酸エステル類、アセト
酢酸エステル類のような活性メチレン基含有化合物、メ
チルエチルケトンオキシムのようなオキシム類、カルボ
ン酸、ポリオール、ポリアミン、アミノカルボン酸、ア
ミノアルコール等を外殻形成物質として使用できる。
【0020】本発明において、前記(3) のイソシアネー
ト基及び/又はイソチオシアネート基と反応する活性水
素を1個有する化合物は、イソシアネート基及び/又は
イソチオシアネート基と反応する化合物全体の30モル%
迄用いる事ができるが、30モル%を超えるとカプセルト
ナーの保存安定性が悪化し好ましくない。また外殻を構
成するイソシアネート化合物及び/又はイソチオシアネ
ート化合物〔(1) +(2) 〕と、イソシアネート基及び/
又はイソチオシアネート基と反応する化合物〔(3) +
(4)〕のモル数の比は、未反応のイソシアネート基を残
存させないために、1:1〜1:20が好ましい。
【0021】カプセルトナーの製造において、外殻形成
は界面重合、in−situ重合により行われるのが好ましい
が、例えば芯物質としての母粒子と数平均粒子径が母粒
子の数平均粒子径の 1/8以下である外殻形成材料の子粒
子とを気流中で高速撹拌して外殻を形成するといった乾
式法にて行われてもよい。
【0022】外殻用樹脂は無触媒でも製造できるが、触
媒を使用する場合は、ジブチル錫ジラウレート等の錫系
触媒、1,4 −ジアザビシクロ〔2.2.2 〕オクタン、N,N,
N −トリス(ジメチルアミノプロピル)−ヘキサヒドロ
−S−トリアジン等のアミン系触媒等、公知のウレタン
触媒を使用することができる。
【0023】本発明におけるカプセルトナーの芯材に用
いられる樹脂としては、ガラス転移点(Tg)が10℃以上50
℃以下のポリエステル樹脂、ポリエステル・ポリアミド
樹脂、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂が
挙げられ、ビニル樹脂が特に好ましい。ガラス転移点が
10℃未満ではカプセルトナーの保存安定性が悪化し、50
℃を越えるとカプセルトナーの定着強度が悪化し好まし
くない。
【0024】ビニル樹脂を構成する単量体としては、例
えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−
エチルスチレン、2,4 −ジメチルスチレン、p−クロル
スチレン、ビニルナフタレン等のスチレン若しくはスチ
レン誘導体、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、
イソブチレン等の如きエチレン系不飽和モノオレフィン
類、例えば塩化ビニル、臭化ビニル、弗化ビニル、酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、ギ酸ビニル、カプロン酸
ビニル等の如きビニルエステル類、例えばアクリル酸、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−
プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、
アクリル酸アミル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリ
ル酸n−オクチル、アクリル酸イソオクチル、アクリル
酸デシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸メトキシ
エチル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸
グリシジル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸
フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタ
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタク
リル酸t−ブチル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸
シクロヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリ
ル酸イソオクチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸
ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリ
ル酸ステアリル、メタクリル酸メトキシエチル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリシジ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等の如き
エチレン性モノカルボン酸及びそのエステル、例えばア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミド
等の如きエチレン性モノカルボン酸置換体、例えばマレ
イン酸ジメチル等の如きエチレン性ジカルボン酸及びそ
の置換体、例えばビニルメチルケトン等の如きビニルケ
トン類、例えばビニルメチルエーテル等の如きビニルエ
ーテル類、例えばビニリデンクロリド等の如きビニリデ
ンハロゲン化物、例えば N−ビニルピロール、 N−ビニ
ルピロリドン等の如き N−ビニル化合物類がある。好ま
しくは、本発明に係る芯材用の樹脂を構成する成分の
内、樹脂の主骨格形成にスチレンもしくはスチレン誘導
体が好ましくは50〜90重量部、樹脂の軟化温度等の熱特
性の調節にエチレン性モノカルボン酸及びそのエステル
が好ましくは10〜50重量部用いられる。
【0025】本発明に係る芯材用の樹脂を構成する単量
体組成物中に架橋剤を添加する場合、公知の架橋剤を適
宜(必要に応じて2種以上組み合わせて)用いることが
できる。これらの架橋剤は、使用量が多いとトナーが熱
で溶融しにくくなり、熱定着性又は熱圧定着性が劣るこ
ととなる。また使用量が少ないと、熱圧力定着におい
て、トナーの一部が紙に完全に固着しないでローラー表
面に付着し、次の紙に転移するというオフセット現象を
防ぎにくくなる。更に、これらの架橋剤の使用量は、重
合性単量体を基準にして0.001〜15重量%(より好まし
くは0.1 〜10重量%) で使用するのが良い。芯材中には
必要に応じて、熱圧力定着における耐オフセット性を改
善する目的で、公知のオフセット防止剤を一種以上含有
せしめても良い。これらのオフセット防止剤の芯材中の
樹脂に対する割合は1〜20重量%が好ましい。
【0026】本発明におけるカプセルトナーの芯材中に
着色剤が含有されるが、従来のトナー用着色剤に用いら
れている染料、顔料等のすべてを使用できる。通常、芯
材中の樹脂 100重量部に対して1〜15重量部程度が使用
される。
【0027】また、本発明におけるカプセルトナーの外
殻材料中には荷電制御剤として、従来よりトナーに用い
られているカルボキシル基又は窒素基を有する有機化合
物の金属錯体等の含金属染料、ニグロシンなどを適量添
加してもよい。また、この荷電制御剤をトナーと混合し
て用いることもできる。
【0028】本発明におけるカプセルトナーには、必要
に応じて、流動性向上剤、クリーニング性向上剤などを
用いることができる。更に現像性を調整するための添加
剤、例えばメタクリル酸メチルエステルの重合物の微粒
子粉末などを用いてもよい。更に調色、抵抗調整などの
ために少量のカーボンブラックを用いてもよい。本発明
におけるカプセルトナーの軟化点は、80℃以上150 ℃以
下であることが好ましいが、80℃未満では耐オフセット
性が悪化し、150 ℃を越えると定着強度が悪化し好まし
くない。なお、本発明におけるカプセルトナーの粒径は
別段制約を受けるものではないが、平均粒径は通常3〜
30μm とされる。カプセルトナーの外殻の厚みは0.01〜
1μm が好ましく、0.01μm 未満では耐ブロッキング性
が悪化し、1μm を超えると熱溶融性が悪化し好ましく
ない。
【0029】
【作用】本発明によれば、現像工程において耐熱性感光
性フィルムベルト上に形成されたトナー像が、40〜1
20℃の温度という低温で転写・定着されるため、転写
・定着工程が大幅に簡略化される。また、現像工程のト
ナーのほとんどが転写・定着されることにより未転写に
よる廃棄トナーが発生しないので、廃棄トナー用のスペ
ースが不要になる。従って、システムが大幅に小型化さ
れる。また、低温定着されるため放熱装置が大幅に簡略
化、小型化されることになる。さらに、耐熱性感光性フ
ィルムベルト上に残存する微量のトナーは、溶融状態の
間に除去することができるように、ヒートローラあるい
は圧力ローラに対向してクリーニング装置が配設されて
いるので、除去効率が良く感光性フィルム面を損傷しな
い。また、独立した転写工程が不要な為、記録紙等の記
録媒体の抵抗調整も不要となる。感光体に耐熱性をもた
せることにより感光体寿命と信頼性を大幅に向上させる
ことができ、かつ感光体を小型化できる。
【0030】
【実施例】カプセルトナーの製造例 スチレン70.0重量部、2−エチルヘキシルアクリレート
30.0重量部、ジビニルベンゼン1.0 重量部に、カーボン
ブラック「#44 」(三菱化成社製)10.0重量部、2,2'−
アゾビスイソブチロニトリル4.0 重量部、4,4'−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート「Millionate MT 」(日本
ポリウレタン工業社製)9.5 重量部を添加し、アトライ
ター(三井三池化工機製)に投入し、10℃にて5時間分
散し、重合性組成物を得た。これを容量2リットルのガ
ラス製セパラブルフラスコにて予め調製したリン酸三カ
ルシウム4重量%の水性コロイド溶液800g中に30重量%
になる量だけ添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業社
製)を用いて、5℃にて、回転数10000rpmで2分間乳化
分散させた。4つ口のガラス製の蓋をし、還流式冷却
管、温度計、窒素導入管付滴下ロート、ステンレススチ
ール製撹拌棒を取り付け、電熱マントル中に設置した。
レゾルシン22.0g 、マロン酸ジエチル3.6g、1,4 −ジア
ザビシクロ〔2.2.2 〕オクタン0.5g、イオン交換水40g
の混合溶液を調製し滴下ロートより、撹拌しながら、30
分かけて滴下した。その後、窒素下にて撹拌を続けなが
ら、80℃迄昇温し、10時間反応せしめた。冷却後、10%
塩酸水溶液にて分散剤を溶かし、濾過、水洗を経て、45
℃にて12時間、20mmHgで減圧乾燥し、風力分級機にて分
級し、平均粒径9μm の外殻が熱解離性ウレタン結合を
有する樹脂からなるカプセルトナーを得た。芯材中の樹
脂に由来するガラス転移点は30.2℃、また軟化点は130.
0 ℃であった。
【0031】以下、本発明における前記のカプセルトナ
ーを用いた実施例について図面を参照しながら詳細に説
明する。図1は、転写工程および定着工程にヒートロー
ラと圧力ローラを用いた本発明の画像形成方法の概念図
である。1は耐熱性感光性フィルムベルトである。感光
体には一般にセレン系、シリコン系、有機系などが実用
化されているが、感光体はかなりの熱を受けるため、本
発明においてはシリコン系感光体もしくは耐熱性を考慮
した酸化亜鉛樹脂分散型感光体または有機感光体が好ま
しい。本発明においては、これらの感光体をフィルムベ
ルトとして用いるものである。
【0032】シリコン系感光体とは、アモルファスシリ
コンあるいはシリコンカーバイトからなるものであり
(特開昭54−86341号公報等)、例えばアモルフ
ァスシリコンにホウ素原子をドープしたp型感光体又
は、リン原子をドープしたn型感光体などを用いること
ができる。
【0033】酸化亜鉛樹脂分散型感光体としては、導電
性支持体上に酸化亜鉛微粒子、増感色素、バインダーか
らなる感光層を有するものが用いられる(USP2,9
52,536号公報等)。酸化亜鉛微粒子は0.1〜1
μmの粒子径のものが感光体の感度および帯電性能の点
から好ましい。増感色素は露光装置の光源の波長にあう
ように選択されるのが好ましく、代表的にはローズベン
ガル等のキサンテン系、クリスタルバイオレット等のト
リフェニルメタン系、メチレンブルー等のチアジン系お
よびシアニン系色素が挙げられる。
【0034】有機感光体としては、導電性支持体上に電
荷発生および電荷輸送能を有する材料およびバインダー
からなる感光層を有する単層型または積層型感光体が用
いられる。電荷発生材としてはペリレン顔料、多環キノ
ン系顔料、フタロシアニン顔料、ビスアゾ顔料、トリス
アゾ顔料、スクエアリウム顔料等が挙げられ、好ましく
はペリレン顔料、フタロシアニン顔料である。電荷輸送
材としてはヒドラゾン誘導体、ピラゾリン誘導体、オキ
サジアゾール誘導体、アリールアミン誘導体、スチリル
誘導体等を挙げることができ、好ましくはアリールアミ
ン誘導体である。
【0035】本発明における耐熱性感光性フィルムベル
トに用いられるバインダーとしては、ガラス転移点が1
00℃以上のものが好適に用いられる。代表的にはポリ
カーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリア
ミド等の縮合系重合体、ポリメタクリレート、スチレン
−メタクリレート共重合体、ポリアセタール等の付加重
合体およびエポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹
脂、ウレタン樹脂、ウレア樹脂等の熱硬化性樹脂を挙げ
ることができる。これらの場合、ガラス転移点が100
℃未満ではトナーの付着、潜像のみだれ等をひき起こす
ので好ましくない。本発明で用いられる耐熱性感光性フ
ィルムベルトには、これらのいずれのものでもよく、通
常耐熱性の性能として感光層のガラス転移点が100℃
以上のものであればよい。
【0036】7は帯電装置であり、耐熱性感光性フィル
ムベルト1に対向して設けられている。帯電手段として
は特に制限されるものではなく、例えばコロナ帯電器や
ブラシ帯電器等を利用することが出来る。
【0037】2は露光装置であり、耐熱性感光性フィル
ムベルト1に対向して設置され、感光性フィルム面上に
静電潜像を形成する装置である。露光装置2としてはレ
ーザ、LED又はELアレイ等の光源を作像光学系と組
み合わせて使用される。もしくは一般に複写機に使用さ
れている原稿の反射光を投影する光学系等の装置を用い
る事が出来る。
【0038】3は現像器であり、耐熱性感光性フィルム
ベルト1に対向して設置され感光性フィルム面上に形成
した静電潜像をトナーで可視化せしめる為の現像装置で
ある。現像装置としては通常使用されている2成分磁気
ブラシ現像器、1成分磁気ブラシ現像器、1成分非磁性
現像器等いずれの現像器も使用する事が出来る。
【0039】現像工程により耐熱性感光性フィルムベル
ト上に形成されたトナー像は、現像工程後図示していな
い所定の駆動手段により、図中に示した方向に一定の周
速で移動する耐熱性感光性フィルムベルトの移動に伴っ
て定着部まで搬送される。これに対し、記録紙等の記録
媒体6は例えば図1に示すように、該トナー像の始端に
同期するように搬送ベルト11で示されるような搬送手
段により定着部まで搬送される。
【0040】定着部では、ヒートローラ4と圧力ローラ
5からなり、ヒートローラには従来はフッ素樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等
の耐熱性樹脂が使用されているが、本発明においては定
着温度が低いため、従来の耐熱性フィルムを使用する場
合その使用寿命は長くなり、またポリエステル樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のフィルムやセ
ロファンなども使用できる。
【0041】圧力ローラ5は、トナー画像を有する耐熱
性感光性フィルムベルト面上に記録媒体を圧接させて転
写・定着するための手段である。通常の定着装置では高
温で定着せしめるため、圧力ローラに耐熱性シリコーン
ゴムなどを使用することが必要であるが、本発明では定
着温度が低いことから圧力ローラには高い熱が伝わらな
いため特に耐熱性は要求されない。従って、120℃以
上の軟化点を持つ弾性体であればその材料は特に制限さ
れるものではなく、通常の安価な弾性材料を使用するこ
とができる。また、線圧も4Kg/cm未満と小さくて
すむため耐用寿命も長くなる。
【0042】本発明においては、耐熱性感光性フィルム
ベルトおよび記録媒体がヒートローラと圧力ローラで挟
持されることにより、転写・定着が同時に行われる。即
ち、耐熱性感光性フィルムベルト上のトナーをヒートロ
ーラ4により通常40〜120℃の温度範囲で加熱し、
ヒートローラ4と圧力ローラ5の間を通過させることに
より、記録紙等の記録媒体6面上に圧接させて、転写・
定着を同時に行う。この場合、ヒートローラ4による加
熱温度が40℃よりも低いとトナーの溶融が充分でなく
なるので好ましくない。また、120℃を超えると定着
温度が高くなり、前記のような従来法での問題点が生じ
てくる。また、定着時の線圧は、一般に定着温度が低い
程、高くする必要があり、従来法では通常4kg/cm
以上の線圧が必要とされている。しかし、本発明によれ
ば定着温度が高々120℃であるにも拘らず、線圧は通
常0.1〜4kg/cm、多くは2kg/cm未満で充
分な定着強度が得られる。これにより、転写・定着が同
時に行われ、又低線圧で定着する為、トナー飛散による
画像のとびちり、細線のつぶれ、画像のにじみがなく高
画質となる。また、トナーの紙への転写効率が非常に高
い為、廃棄トナーが発生しない。
【0043】転写・定着工程後、耐熱性感光性フィルム
ベルト上に残存する微量のトナーを除去するため、クリ
ーニングウェブ等のクリーニング装置8を配設すること
ができる。この場合、トナーを溶融状態の間に除去する
ことができるようにクリーニング装置8をヒートローラ
4に対向して配設するのが好ましい。これにより、残存
するトナーの除去効率が良くなり、また感光性フィルム
面を損傷することもなくなる。
【0044】耐熱性感光性フィルムベルト1は、図1に
示すように少なくとも支持ローラ12およびヒートロー
ラ4により張架されているが、ローラの数は特に限定さ
れるものではない。ヒートローラ4、圧力ローラ5、支
持ローラ12、搬送ベルト11は、図示していない所定
の駆動手段により図1に示す方向に一定の周速で回転す
る。その結果、耐熱性感光性フィルムベルト1は図示矢
印方向に移動し、帯電工程、露光工程、現像工程、転写
・定着工程後、除電ランプなどの除電装置9によって残
存の電荷が中和され、再び帯電工程に戻り再使用され
る。また、このようにして記録媒体6上にトナーが転写
・定着された後は、所定の排紙手段により装置外へ排出
される。
【0045】次に、転写工程および定着工程において、
耐熱性感光性フィルムベルト上のトナーを予熱した後、
該耐熱性感光性フィルムベルトおよび記録媒体が2つの
圧力ローラで挟持される本発明の画像形成方法の概念図
を図2に示す。帯電工程、露光工程および現像工程は、
前記の図1に示される場合と同様であり、耐熱性感光性
フィルムベルト上に形成されたトナーは、現像工程後図
示していない所定の駆動手段により図中に示した方向
に、図1と同様に一定の周速で移動する耐熱性感光性フ
ィルムベルトの移動に伴って移動し、定着部まで搬送さ
れる。これに対して、記録紙などの記録媒体6は、図1
と同様に該トナー像の始端に同期するように搬送ベルト
11で示されるような搬送手段により耐熱性感光性フィ
ルムベルトの移動とは別に搬送されることにより定着部
である圧力ローラ5a,5bまで搬送される。
【0046】この耐熱性感光性フィルムベルト上のトナ
ーは、搬送中にトナーを予熱する加熱手段により予め加
熱され、カプセルトナーの外殻が解離し易い程度に処理
される。即ち、本発明における加熱手段は耐熱性感光性
フィルムベルトに対向して耐熱性感光性フィルムベルト
の内面側に配設され、移動中の耐熱性感光性フィルムベ
ルトの裏面からトナー表面を40〜120℃の温度範囲
に予熱する発熱体が用いられる。加熱温度が40℃より
も低いとトナーの溶融が充分でなくなるので好ましくな
い。また、120℃を超えると定着温度が高くなり、前
記のような従来からの定着方法での問題点が生じてく
る。
【0047】耐熱性感光性フィルムベルト面上に与える
熱が一般に高すぎると、定着温度が高くなり記録紙がカ
ールし、低すぎるとトナーの定着が不充分になり記録の
保存が出来にくくなるが、本発明においては前記のよう
に40℃〜120℃で定着出来るため、そのような問題
は発生しにくい。このような発熱体である加熱用ヒータ
13としては、耐熱性感光性フィルムベルト面を高々1
20℃迄熱する事が出来る装置で有ればその方式を問わ
ない。例えば、ホットプレート、石英ヒータランプ、フ
ラッシュランプ、発熱ベルト、発熱素子等の熱源を使用
する事が出来る。
【0048】次に、このようにして予熱されたトナーを
記録媒体上に転写・定着する手段としては、圧力ローラ
が用いられ、一対の圧力ローラ5aおよび5bにより記
録媒体6が耐熱性感光性フィルムベルト1を介して挟持
されて転写・定着が同時に行われる。即ち、圧力ローラ
5aおよび圧力ローラ5bは、耐熱性感光性フィルムベ
ルト上のトナー画像を記録媒体面上に圧接させて同時に
転写・定着するための手段である。通常の定着方法では
高温で定着せしめるため、圧力ローラに耐熱性シリコー
ンゴムなどを使用することが必要であるが、本発明では
圧力ローラには直接に熱が伝わらないため特に耐熱性は
要求されない。従って、120℃以上の軟化点を持つ弾
性体であればその材料は特に制限されるものではなく、
通常の安価な弾性材料を使用することができる。
【0049】また、この場合の圧力ローラによる線圧
は、図1の場合と同様に通常0.1〜4kg/cmと小
さくてすむため耐用寿命も長くなる。定着時の線圧は、
一般に定着温度が低い程、高くする必要があり、従来の
定着方法では通常4kg/cm以上の線圧が必要とされ
ている。しかし、本発明によれば前記のように定着温度
が高々120℃であるにも拘らず、線圧は4kg/cm
未満、多くは2kg/cm未満で充分な定着強度が得ら
れる。
【0050】また、本発明の画像形成方法においては、
さらに圧力ローラ5aおよび5bにより記録媒体が耐熱
性感光性フィルムベルトに圧接されて転写・定着された
のち、耐熱性感光性フィルムベルト1の冷却を兼ねて耐
熱性感光性フィルムベルト上に残留する微量なトナーを
除去するクリーニング装置8を具備していてもよい。ク
リーニング装置8としては、例えばクリーニングウエブ
が用いられ、トナーが溶融状態の間に除去することがで
きるように、圧力ローラ5aに対向して配置するのが好
ましい。
【0051】耐熱性感光性フィルムベルト1は、図1に
示される場合と同様に図2に示すように少なくとも支持
ローラ12および圧力ローラ5aにより張架されている
が、ローラの数は特に限定されるものではない。圧力ロ
ーラ5a,5b、支持ローラ12、搬送ベルト11は、
図示していない所定の駆動手段により図2に示す方向に
一定の周速で回転する。その結果、耐熱性感光性フィル
ムベルト1は図示矢印方向に移動し、帯電工程、露光工
程、現像工程、転写・定着工程後、除電ランプなどの除
電装置9によって残存の電荷が中和され、再び帯電工程
に戻り再使用される。また、このようにして記録媒体6
上にトナーが転写・定着された後は、所定の排紙手段に
より装置外へ排出される。
【0052】次に前記構成からなる画像形成方法の各工
程について説明する。帯電工程においては図3に示すよ
うに、例えばコロナ帯電器7により所定の電荷が感光性
フィルム面上に均一に与えられる。ここでは、一例とし
て導電性支持体1b面上に感光層1aが被覆された無端
型の耐熱性感光性フィルムベルト1を形成している。こ
の感光層1aにコロナ帯電器7により高電圧が印加さ
れ、感光層1aの表面上にプラスの極性の帯電が行われ
る。
【0053】露光工程においては、図4に示すように耐
熱性感光性フィルムベルト1面に露光装置2から出た光
が照射され、露光された部分のみ電荷がリークし感光層
1aに静電潜像が形成される。
【0054】現像工程においては、図5に示すように現
像器内で摩擦帯電されたトナーが回転スリーブ3aを通
して運ばれ、耐熱性感光性フィルムベルト1面上の電荷
に応じて付着し現像する。現像工程には電荷のある所に
その電荷と逆の極性のトナーがクーロン力で付着する正
規現像と光が照射され電荷が消された場所に付着せしめ
る反転現像がある。本発明の現像工程ではその何れにも
使用できるが、図5では正規現像の例を図示した。
【0055】転写・定着工程においては、耐熱性感光性
フィルムベルト1面上で転写と定着が同時に行われる。
即ち、耐熱性感光性フィルムベルト上に付着したトナー
によって現像されたトナー像が定着部まで搬送され、一
方、該画像の始端に同期するように記録紙等の記録媒体
6が搬送手段、例えば搬送ベルト11により定着部まで
搬送される。定着部では、耐熱性感光性フィルムベルト
1および記録媒体6がヒートローラ4と圧力ローラ5に
より挟持されることにより、耐熱性感光性フィルムベル
ト上のトナーを記録媒体6面上に圧接させて、転写・定
着を同時に行う。あるいは、この耐熱性感光性フィルム
ベルト上のトナーは、搬送中にトナーを予熱する加熱手
段により予め加熱され、カプセルトナーの外殻が解離し
易い程度に処理され、次いで一対の圧力ローラ5aおよ
び5bにより記録媒体6が耐熱性感光性フィルムベルト
1を介して挟持されて転写・定着が同時に行われる。こ
の場合、ヒートローラ4による場合も、耐熱性感光性フ
ィルムベルト上のトナーを予熱する場合も、通常40〜
120℃の温度範囲でトナー表面が加熱される。また、
このように定着温度が高々120℃であるにも拘らず、
転写・定着時の線圧は、4kg/cm未満、多くは2k
g/cm未満で充分な定着強度が得られる。
【0056】本発明においては、トナーはその殆ど全て
が記録媒体に転写・定着されるため回収トナーの装置は
必要ではない。尚、記録媒体6へ転写・定着後わずかの
トナーが耐熱性感光性フィルムベルト面上に残留する事
があるが、これは例えばヒートローラ4あるいは圧力ロ
ーラ5aに対向して設けられたクリーニングウェブなど
の耐熱性感光性フィルムベルトへの圧接により擦消する
事ができ、耐熱性感光性フィルムベルトは繰り返し使用
する事ができる。
【0057】トナーは絶縁性カプセルトナーのみなら
ず、導電性カプセルトナーも使用する事が出来る。本発
明で用いるカプセルトナーは、前記のようにその原料、
製造方法により多種存在するが、熱特性が所定の要求さ
れる範囲に入っているものであれば、特にその製造工
程、材料は限定されるものではない。即ち、トナーがヒ
ートローラにより、あるいは前記のような予熱手段によ
り40℃〜120℃の範囲で加熱されることにより溶融
し、圧力ローラからの圧力により容易に転写・定着でき
るような熱特性を有するものが選ばれる。尚、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、本発明の原理に
基づいて各装置の種類、工程等の仕様変更は可能であ
る。
【0058】
【発明の効果】本発明の画像形成方法によると、 (1) 転写効率が非常によく、回収トナーを保存するスペ
ースが不要であり、かつ回収の手間、メンテナンス、環
境保全に効果がある。 (2) トナーが溶融状態の間に耐熱性感光性フィルムベル
ト上の微量のトナーを除去するため、除去効率がよくな
り、また感光性フィルム面を損傷しない。 (3) 120℃以下の定着温度で定着を行う為、定着装置
が簡素になり小型化・低価格化が可能となる。 (4) 120℃以下の定着温度で定着を行う為、定着装置
及びその周辺には耐熱仕様の部材が不要となり安価な材
料が使用でき、低価格な印字装置となる。 (5) 120℃以下の定着温度で定着を行い、線圧も低く
出来る為、紙のカールが発生し難く, 紙つまりも発生し
難くなり省メンテナンスとなる。 (6) 120℃以下の定着温度と低線圧で定着を行う為、
定着装置及びその周辺の部材の寿命が長くなり省メンテ
ナンスとなる。 (7) 低温定着のトナーを使用する為、定着用装置内の発
熱体の温度が低く設定でき、温度上昇が小さい。従っ
て、機内に電動ファン等の強制放熱装置が小さくなるか
又は本発明におけるハニカム型の放冷器で放熱すること
で足りるため騒音の問題が解消する。 (8) 定着装置の昇温に必要な待ち時間が短く出来るた
め、クイック印字が可能となる。 (9) 転写・定着が同時に行われ、又低線圧で定着する
為、トナー飛散による画像のとびちり、細線のつぶれ、
画像のにじみがなく高画質となる。 (10)トナーの紙への転写効率が非常に高い為、廃棄トナ
ーが発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法の概念図を示す。
【図2】本発明の画像形成方法の概念図を示す。
【図3】本発明の画像形成方法における帯電工程を示す
概念図である。
【図4】本発明の画像形成方法における露光工程を示す
概念図である。
【図5】本発明の画像形成方法における現像工程を示す
概念図である。
【符号の説明】
1 耐熱性感光性フィルムベルト 1a 感光層 1b 導電性支持体 2 露光装置 3 現像器 3a 回転スリーブ 4 ヒートローラ 5 圧力ローラ 5a 圧力ローラ 5b 圧力ローラ 6 記録媒体(記録紙など) 7 帯電装置 8 クリ−ニング装置 9 除電装置 10 トナ− 11 搬送ベルト 12 支持ローラ 13 加熱用ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/05 104 A 8305−2H 5/08 105 7144−2H 9/08 15/16 101 7818−2H 15/20 6830−2H 21/00 119 6605−2H

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体を帯電させる帯電工程と、前記感光
    体を露光する露光工程と、前記感光体上に形成された静
    電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成する現像工
    程と、形成されたトナー像を記録紙等の記録媒体に転写
    する転写工程、および転写されたトナー像を記録媒体に
    定着する定着工程とからなる画像形成方法において、、
    該トナーが少なくとも着色剤を含有する熱溶融性芯材
    と、その芯材の表面を被覆するよう設けた外殻とにより
    構成されるカプセルトナーであって、該外殻の主成分
    が、 (1) 1価のイソシアネート化合物及び/又はイソチオシ
    アネート化合物をイソシアネート化合物及び/又はイソ
    チオシアネート化合物全体の0〜30モル%、 (2) 2価以上のイソシアネート化合物及び/又はイソチ
    オシアネート化合物をイソシアネート化合物及び/又は
    イソチオシアネート化合物全体の100 〜70モル%と、 (3) イソシアネート基及び/又はイソチオシアネート基
    と反応する活性水素を1個有する化合物をイソシアネー
    ト基及び/又はイソチオシアネート基と反応する化合物
    全体の0〜30モル%、 (4) イソシアネート基及び/又はイソチオシアネート基
    と反応する活性水素を2個以上有する化合物をイソシア
    ネート基及び/又はイソチオシアネート基と反応する化
    合物全体の100 〜70モル% のうち、 (1)+(2) のモル数と (3)+(4) のモル数との
    比が1:1〜1:20の範囲で反応させてなる樹脂よりな
    り、当該樹脂中全イソシアネート基及び/又はイソチオ
    シアネート基が関与する結合のうち、その数において少
    なくとも30%以上のものが熱解離性を示す結合であるカ
    プセルトナーであり、前記感光体が耐熱性感光性フィル
    ムベルトであり、転写工程と定着工程を該耐熱性感光性
    フィルムベルト上で40〜120℃の温度で同時に行う
    ことを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱解離性を示す結合が、
    フェノール性ヒドロキシル基及び/又はチオール基とイ
    ソシアネート基及び/又はイソチオシアネート基の反応
    に由来する結合であることを特徴とする請求項1記載の
    画像形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のカプセルトナー中、熱溶
    融性芯材の主成分が熱可塑性樹脂よりなり、当該樹脂に
    由来するガラス転移点が10〜50℃であることを特徴
    とする請求項1記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のカプセルトナーの軟化点
    が80〜150℃であることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 耐熱性感光性フィルムベルトがシリコン
    系感光体、酸化亜鉛樹脂分散型感光体または有機感光体
    からなり、前記感光体のバインダーのガラス転移点が1
    00℃以上である請求項1記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 転写工程および定着工程において、耐熱
    性感光性フィルムベルトおよび記録媒体がヒートローラ
    と圧力ローラで挟持されることを特徴とする請求項1ま
    たは5記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 転写工程および定着工程において、耐熱
    性感光性フィルムベルト上のトナーを予熱した後、該耐
    熱性感光性フィルムベルトおよび記録媒体が2つの圧力
    ローラで挟持されることを特徴とする請求項1または5
    記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載のヒートローラに対向し
    て配設されるクリーニング装置を有することを特徴とす
    る請求項6記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の圧力ローラに対向して
    配設されるクリーニング装置を有することを特徴とする
    請求項7記載の画像形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09281719A (ja) * 1996-04-10 1997-10-31 Mitsubishi Chem Corp 電子写真感光体
US6934484B2 (en) 2002-08-01 2005-08-23 Ricoh Company, Ltd. Image-forming apparatus and image-forming method

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