JPH05107617A - フイルム巻上げ装置 - Google Patents

フイルム巻上げ装置

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Publication number
JPH05107617A
JPH05107617A JP29833791A JP29833791A JPH05107617A JP H05107617 A JPH05107617 A JP H05107617A JP 29833791 A JP29833791 A JP 29833791A JP 29833791 A JP29833791 A JP 29833791A JP H05107617 A JPH05107617 A JP H05107617A
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JP
Japan
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film
switch
value
output
remote control
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Pending
Application number
JP29833791A
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English (en)
Inventor
Yasushi Tabata
靖司 田畑
Norio Numako
紀夫 沼子
Takuma Sato
琢磨 佐藤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE4235013A priority patent/DE4235013C2/de
Priority to US07/962,847 priority patent/US5323198A/en
Priority to GB9221919A priority patent/GB2260621B/en
Publication of JPH05107617A publication Critical patent/JPH05107617A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光電素子を用いてフィルムのパーフォレーシ
ョンの孔数を信頼性高くかつ正確に検出する。 【構成】 光電素子を用いてパーフォレーションの孔数
を計数することから、フィルムに対して何ら抵抗力を及
ぼすことなく信頼性高くフィルムの給送状態を判定する
ことができる。しかも、光電素子の出力信号の極大極小
値を検出し、該極値から求められた平均値を基準として
光電素子のワインドパルス出力信号を判別処理するた
め、極めて高速であって、しかも正確かつ信頼性の高い
パーフォレーションの孔数の計数が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのフィルム巻上
げ装置に関し、特にフィルムの給送状態を光電素子を用
いてしかも信頼性高く検出し得るようなフィルムの巻上
げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラのためのフィルムの巻上げ装置に
於いては、フィルムのローディング、フィルムの巻上げ
或いはフィルムの巻戻しに際して、フィルムの給送状態
を検出する必要があり、従来は、フィルムのパーフォレ
ーションに歯合するスプロケットにより機械式電気スイ
ッチを開閉することをもってフィルムの給送量を検出す
るようにしていた。しかしながら、このような機械式ス
イッチの信頼性を確保することが困難であることが認識
され、また近年になってカメラの電子化が進むに伴い、
フォトリフレクタ等の光電素子を用いてフィルムのパー
フォレーションの孔数を計数してフィルムの給送状態を
検出することが提案されている。
【0003】光電素子を用いることにより、機械式電気
スイッチを用いた場合に引き起こされるような、信頼性
を確保する上での問題は解消されるものの、フィルムの
性状またはフォトリフレクタの特性のばらつきにより、
フォトリフレクタの出力信号値がばらつき得るという問
題が生じる。即ち、光電素子を用いてパーフォレーショ
ンを検出するためには、光電素子の出力信号を所定の閾
値と比較し、出力信号が該閾値を横切る時点を計数する
ことにより、パーフォレーションの孔数を計数するのが
好都合であるが、光電素子の出力値のばらつきが過大で
ある場合には、光電素子の出力信号が、予め設定された
閾値を全く横切らないという事態が発生し得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、光電素子を用いて
フィルムのパーフォレーションの孔数を信頼性高くかつ
正確に検出し得るフィルムの巻上げ装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的は、本発明
によれば、フィルムのパーフォレーションに対向する位
置に設けられた光電素子を用いて、該フィルムのパーフ
ォレーションの孔数を計数して、フィルムの給送状態を
検出するフィルムの巻上げ装置であって、フィルムのロ
ーディングに際して、前記光電素子の出力の極大値及び
極小値を求め、前記極大値及び極小値から、前記光電素
子の出力の平均値を求め、かつ前記平均値に基づく基準
値と前記光電素子の出力信号レベルとを比較することに
より、前記パーフォレーションの孔数を計数することを
特徴とするフィルムの巻上げ装置を提供することにより
達成される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0007】図1〜4は、本発明に基づくカメラを示す
もので、カメラ本体1と、該カメラ本体に着脱可能に装
着されたリモコンユニット12とを備えている。カメラ
本体1は、固定及び可動ズームレンズ鏡筒2、3を備え
るもので、公知のカメラと同様に測距部4、ファインダ
5、ストロボ6を備えている。カメラ本体1の正面上部
に設けられた赤色のセルフランプ7は、リモコンユニッ
ト12が取外されたときに比較的遅い周期で点滅し、ま
たセルフタイマ機能が作動したときに、その作動状態に
応じて、連続的に点灯し、或いは比較的速い周期で点滅
する。図2に示されるように、カメラの裏蓋8は、裏蓋
解放レバー9により開くようにされ、可動ズームレンズ
鏡筒3は、カメラ上部に設けられたテレボタン10a或
いはワイドボタン10bを押すことにより望遠及び広角
両方向に連続的に可変制御し得るようにしてある。LC
D表示窓11には、後記するようにカメラの様々な状態
が表示され、カメラ本体の前後面に設けられたリモコン
受光窓13、14はリモコンユニット12から発せられ
る赤外線を受光する。更に、カメラの上部にはシャッタ
ボタン15及び電源ボタン16が設けられている。
【0008】カメラ本体1の裏側のファインダ5の周囲
には、カメラの作動モードを選択するためのモードボタ
ン20、カメラのドライブモードを選択するためのドラ
イブボタン21、オートフォーカス機能の合焦可否を表
示するための緑色ランプ22及び、ストロボ充電中には
点滅し、充電完了時には継続して点灯する赤色ランプ2
3が設けられている。カメラ本体1の正面のファインダ
の下方位置には、測光用の2つの測光窓24a、24b
が設けられている。
【0009】図4に示されるように、裏蓋を開くと、カ
メラ内部の右側にはフィルムのパトローネを収容する凹
部61及びパトローネに設けられたDXコードパッドに
接触するべきDX接点62が設けられている。カメラ内
部の左側にはフィルムを巻取るため巻き取り軸63が設
けられており、レンズ64に対向する位置で給送される
フィルムを支持するためのガイド部65が、カメラ内部
の中央部にて上下に設けられている。更に、フィルムの
パーフォレーションに対向するガイド部65の一部に
は、発光ダイオード及びフォトダイオードを組合せてな
るフォトリフレクタ66が設けられている。
【0010】また、図5に示されるように、リモコンユ
ニット12には、赤外線投光部17、シャッタボタンに
相当するリモコンシャッタボタン18及び可動ズームレ
ンズ鏡筒3を操作するためのリモコンズームボタン19
が備えられている。
【0011】図6は、LCD表示窓11の表示内容を示
すもので、その中央部にはフィルムカウンタ部分31が
設けられ、その左側には、ストロボの設定状態を表す部
分32、バルブ機能を表す部分33、通常のセルフタイ
マ機能を示す部分34a及び2〜5秒の間隔を置いて自
動的に2回の撮影を行うようなダブルセルフタイマ機能
を表す部分34b、シャッタボタン15を押している間
に連続的に撮影を行う連続撮影モードを表す部分35及
びリモコンユニット12が取外され、リモコン信号の受
信が可能になったことを示す部分36が設けられ、右側
にはバッテリの状態を表す部分37が設けられている。
【0012】図7はこのカメラの回路構成を表す単純化
されたブロック図であって、CPU40には、ストロボ
回路41、フィルム給送制御回路42、ズームレンズ制
御回路43、シャッタ制御回路44、測光回路45、測
距回路46、リモコン受光回路47、LCD表示部4
8、ランプ回路49、DX接点回路50が接続されてい
る。更にCPU40にはメインスイッチ51(電源ボタ
ン16)、裏蓋スイッチ52、測光スイッチ53、レリ
ーズスイッチ54、テレスイッチ55、ワイドスイッチ
56、モードスイッチ57、ドライブスイッチ58及び
リモコンスイッチ59が接続されている。これらのスイ
ッチは、裏蓋が閉じられたときに閉じる裏蓋スイッチ5
2及びリモコンユニット12が取外されたときに閉じる
リモコンスイッチ59を除いていずれもモメンタリスイ
ッチからなっている。また、測光スイッチ53は、シャ
ッタボタン15を軽く押したときに閉じ、レリーズスイ
ッチ54は、シャッタボタン15を更に深く押したとき
に閉じる。
【0013】図8に示されるように、フォトリフレクタ
66は、赤外線発光ダイオード66a及びフォトダイオ
ード66bを組合せてなるもので、フィルムのパーフォ
レーション71と、隣接するパーフォレーション間の部
分72との間の光の反射率の差に基づく出力信号をワイ
ンディングパルス(WP)検出回路67に供給する。
【0014】次に、図9〜図14に示されたフロー図に
基づき、本発明に基づくカメラの作動要領を説明する。
このカメラでは、低消費電力を実現するために、通常C
PU40を作動停止とするスタンバイ状態としている。
CPU40は、カメラの各々の状態によって設定された
起動条件が成立したときにスタンバイ状態を抜け出し、
メインフローの最初からソフト処理を行うものとする。
【0015】メイン処理にあっては、先ず、ステップ1
01に於て、ローディング即ちフィルムを装填する処理
が終了したか否かを判定し、ローディング処理が行われ
ていない場合には、裏蓋が閉じられているかをステップ
102に於て判定し、裏蓋が閉じられていればローディ
ング処理(ステップ103)を行う。ローディング処理
では、フィルム走行信号を検出することによりフィルム
の有無を判定している。次いで電源がオン状態であるか
否かを判定するステップ104に進む。電源オン状態と
は、電源が投入され、撮影が可能な状態を意味する。
【0016】ステップ101に於てローディングが終了
していると判定された場合には、裏蓋が開かれているか
否かをステップ105にて判定し、裏蓋が開かれていれ
ば、ステップ106に於てフィルム枚数(カウンタ)を
初期化し、電源オン状態を判定するステップ104に進
む。ステップ105に於て裏蓋が閉じられていると判定
された場合、或いはステップ102に於て裏蓋が開かれ
ていることが判定された場合には、メインスイッチ51
(電源ボタン16)が押されたことを判定するステップ
107に進む。メインスイッチ51が押されたことが検
出された場合には、既に電源オン状態であれば(ステッ
プ108)、電源オフ処理を行い(ステップ109)、
また電源がオン状態でない場合には自動電源オフ後30
分経過したか否かを判定し(ステップ110)、30分
経過後であれば、カメラは、裏蓋または電源ボタンのみ
に応答するオフ状態となっており、通常の電源オン処理
を行い(ステップ111)、30分を経過していない場
合には、自動電源オフ前の状態にカメラを復帰させる自
動電源オン処理を行う(ステップ112)。これらステ
ップ111、112を行った後に、ストロボ充電要求フ
ラッグをたてる(ステップ113)。このカメラは、可
動ズームレンズを保護するために、3分間何も操作され
ずに放置された場合、自動的にズームレンズを収納する
機能を有する。この時、レンズの焦点距離及びモード、
ドライブの設定状態を記憶し、自動収納後30分以内に
電源ボタンが押されたとき、自動収納前の状態にカメラ
を復帰させる。
【0017】一方、ステップ107に於いて、メインス
イッチ51が押されていない場合には、ステップ114
に進み、電源オン状態であれば、モードスイッチ57及
びドライブスイッチ58が押されたか否かを判定するス
テップ123、125を行い、それぞれのスイッチが押
された場合には、ストロボの設定状態及びバルブ機能を
切り換えるモード設定処理(ステップ124)或いはセ
ルフタイマ、ダブルセルフタイマ及び連続撮影機能を切
り換えるドライブ設定処理(ステップ126)を行う。
【0018】ステップ114に於て電源オン状態でない
と判定されるのは、自動電源オフ処理が行われた後の3
0分間であり、この場合には、30分タイマがタイムア
ップしたか(ステップ115)或いはリモコンユニット
が取外された状態から装着されたことを条件に(ステッ
プ116)、受光回路電源オフ処理(ステップ119)
を行い、モード、ドライブ、焦点距離等を記憶するメモ
リをクリアし(ステップ120)、メインスイッチ51
が離された(ステップ121)後に、裏蓋スイッチ52
の変化、またはメインスイッチ51が閉じられることに
よってのみ起動可能な状態にする(ステップ122)。
【0019】尚、ステップ104に於て電源オフ状態が
検出された場合或いはステップ109に於て電源オフ処
理を行った後も、同様にステップ119〜ステップ12
2の動作を行う。
【0020】ステップ115及びステップ116に於い
て30分タイマのタイムアップ前であって、かつリモコ
ンユニット12が外されていた場合には、リモコン信号
確認処理(ステップ117)を行い、リモコンズームス
イッチが押されたことを判定するステップ118に進
む。リモコンズーム信号が受信されない場合には、ステ
ップ149に進み、裏蓋スイッチの変化、メインスイッ
チ51の閉動作、リモコンスイッチ59の変化、30分
タイマのタイムアップまたはリモコン信号の入力によっ
てのみ起動可能な状態でスタンバイする。また、ステッ
プ118に於いてリモコンズーム信号が受信された場合
には、ステップ112の自動電源オン処理に進む。
【0021】ステップ123、125に於いて、モード
スイッチ57及びドライブスイッチ58のいずれも押さ
れなかったと判定された場合には、ローディングエラー
でなく(ステップ127)、巻戻し終了後でもなく(ス
テップ128)しかも測光スイッチ53がオン状態(シ
ャッタボタンが軽く押された状態)(ステップ129)
であれば、撮影処理(ステップ130)を行い、撮影処
理終了後に3分タイマをリセットする(ステップ13
1)。ステップ102に於いて裏蓋開閉操作がなされ、
ステップ104に於いて電源オン状態が検出された場
合、またはステップ112に於いて電源オン制御が行わ
れた後にステップ113にてストロボ充電要求フラッグ
をたてた場合、またはステップ123、124にてモー
ド設定処理を行ったか或いはステップ125、126に
てドライブ設定処理を行った場合にも、3分タイマをリ
セットする(ステップ131)。
【0022】ステップ127でローディングエラーが検
出された場合、ステップ128で巻戻し終了後であるこ
とが検出された場合、ステップ129で測光スイッチ5
3がオフ状態である場合或いはステップ130で撮影処
理が終了したことが検出された場合、テレスイッチ55
及びワイドスイッチ56の検出を行い、いずれかのスイ
ッチが押された場合には可動ズームレンズ鏡筒3の制御
(ステップ132〜137)を行う。何らかのズームレ
ンズ鏡筒制御を行った場合には、3分タイマがリセット
される(ステップ138)。
【0023】次に、ストロボ充電要求状態か否かをスト
ロボ充電要求フラッグにより判定する(ステップ13
9)。ストロボ充電要求フラッグがたてられるのは、リ
モコンユニット12が外された場合、電源がオンされた
場合、或いはストロボが発光した場合であり、ステップ
139にて充電要求フラッグが立っていることが検出さ
れた場合、ストロボ充電処理(ステップ141)に進
む。ストロボ充電処理では、充電中に作動が必要なスイ
ッチ操作がなされた場合、充電を中断して、ステップ1
42から、再びメインフローのステップ101に戻り、
必要な処理を行う。作動が必要な操作がなされていない
場合には、充電が完了するまでストロボ充電処理を続
け、充電が完了すれば、ストロボ充電要求フラッグをク
リアし、ステップ142からステップ143に進む。ス
テップ143では、前記モメンタリスイッチのいずれか
が押されている場合にはステップ132に戻り、全ての
スイッチがオフであれば、3分タイマがタイムアップし
たか否かを判定し(ステップ144)、タイムアップし
た場合には、焦点距離、モード及びドライブの状態をメ
モリに格納し(ステップ145)、自動電源オフ処理
(ステップ146)を行い、30分タイマをスタートす
る(ステップ147)。次に、リモコンユニット12が
外されているか否かを判定し(ステップ148)、リモ
コンユニット12が外されている場合にはステップ14
9に進み、リモコンユニットが装着されたままであれ
ば、裏蓋スイッチ52の変化、メインスイッチ51の閉
動作、または30分タイマのタイムアップ以外では起動
しない状態にする(ステップ150)。
【0024】ステップ144に於て3分タイマがタイム
アップしていなければ、前記ステップ127、128と
同様にローディングエラー及び巻戻し終了の条件を判定
し(ステップ151、152)、ローディングエラーま
たは巻戻し終了後である場合にはステップ154の受光
回路電源オフ処理を行い、裏蓋スイッチ52とリモコン
スイッチ59の変化、モメンタリスイッチの閉動作及び
3分タイマのタイムアップによる起動を許可してスタン
バイ状態とする。ローディングエラーもなく、また巻戻
し終了後でもない場合には、リモコンユニット12が取
外されていることを条件として(ステップ153)、受
光回路の電源がオンであるか否かを判定する(ステップ
156)。リモコンユニットが装着されたままであれば
受光回路電源オフ処理(ステップ154)を行った後、
ステップ155に進む。ステップ156に於いて、受光
回路電源がオンである場合には、リモコン作動中処理
(ステップ161)を行い、リモコン作動可能状態を表
すランプ7を1秒周期で点滅させ、リモコン信号受光ス
タンバイ状態を実現する。
【0025】ステップ156に於いて、受光回路電源が
オフである場合即ちリモコンユニットが取外されたとき
には、受光回路電源オン処理(ステップ157)を行
い、ドライブメモリに0を置き(ステップ158)、即
ち通常の1コマ毎の撮影を行うモードを強制的に設定し
た後、3分タイマをリセットし(ステップ159)、充
電要求フラッグをたて(ステップ160)、ステップ1
41に戻る。
【0026】ステップ162に於いて、リモコンレリー
ズ信号を受信したと判断した場合には、撮影処理に進み
(ステップ130)、リモコンズーム信号が受信された
と判断した場合(ステップ163)には、信号を受信す
る度毎にズームレンズ鏡筒をワイド端及びテレ端のいず
れかに向けてトグル操作し(ステップ164〜16
6)、いずれのリモコン信号も受信されない場合には、
裏蓋スイッチ52、リモコンスイッチ59の変化、1秒
及び3分タイマのタイムアップまたはリモコン信号の入
力により起動可能な状態にする(ステップ167)。本
実施例の場合には、リモコン信号によりワイド端及びテ
レ端のいずれかのみが達成されるようになっているが、
3段階以上の複数のズーム段階を有するものとする事も
できる。
【0027】図12〜図14は撮影処理の内容を示すフ
ローチャートである。
【0028】撮影処理に際しては、測距、AF(オート
フォーカス)演算処理、緑ランプ点灯点滅処理、測光処
理、測光変換処理及び露出演算処理(ステップ201〜
206)を行う。
【0029】次に、ステップ207に進み、ストロボの
発光が必要であるか否かを判定し、必要なければステッ
プ211に進み、発光が必要である場合にはストロボ充
電が完了したか否かを判定し(ステップ208)、充電
完了後であれば赤ランプ23を点灯させ(ステップ20
9)、充電が不十分である場合には撮影充電処理(ステ
ップ210)を行う。撮影充電処理に際して、充電中は
赤ランプ23を点滅させ、充電が完了すると赤ランプ2
3を点灯させる。また、リモコンレリーズでない場合に
は、測光スイッチ53がオフされると充電を中断して撮
影充電処理を抜ける。
【0030】次に、ステップ211に於いて、リモコン
レリーズの場合にはステップ215に進む。シャッタレ
リーズボタン15を軽く押した状態に対応する測光スイ
ッチ53のオン状態が保持され、更にシャッターレリー
ズボタン15が最後まで押されたことが判定された場合
(ステップ212、214)も、ステップ215に進
む。ステップ212に於て測光スイッチが離されれば、
緑ランプ22及び赤ランプ23を消灯してメインフロー
に戻る。
【0031】セルフタイマまたはダブルセルフタイマ機
能が選択されている場合には、ステップ215〜226
のセルフタイマ動作を行う。まず、通常のセルフタイマ
機能が選択されている場合またはダブルセルフタイマ機
能の1回目の撮影が行われる場合には(ステップ21
5)、リモコンレリーズ作動であれば(ステップ21
6)、セルフランプ7が点滅し(ステップ222)、3
秒タイマをスタートさせ(ステップ223)、3秒タイ
マのタイムアップ後に(ステップ225)、緑ランプ、
赤ランプ22、23を消灯し、セルフランプ7を点灯状
態にし、レンズのオートフォーカス動作を行い、セルフ
ランプ7を消灯した後に露出制御処理を実行する(ステ
ップ227〜231)。
【0032】ステップ216に於いて、リモコンレリー
ズ作動でない場合には、セルフランプ7を点灯させ、7
秒タイマをスタートさせ(ステップ218)、7秒タイ
マのタイムアップ前にメインスイッチが操作されなけれ
ば(ステップ219)、ステップ222に進み、セルフ
ランプ7を点滅させ、3秒タイマをスタートさせ(ステ
ップ223)、3秒タイマのタイムアップ前にメインス
イッチ51が操作されなければ(ステップ224)、ス
テップ227に進み、前記と同様に、ステップ227〜
231を実行する。尚、7秒タイマあるいは3秒タイマ
のタイムアップ前にメインスイッチ51が押された場合
には、セルフ機能をキャンセルするべくステップ226
に進む。
【0033】ステップ215に於いて、通常のセルフタ
イマ機能またはダブルセルフタイマ機能の1回目の撮影
でない場合には、ダブルセルフタイマ機能の2回目の撮
影であるか否かを判定し(ステップ221)、2回目で
あれば、3秒間のディレイ時間をもってダブルセルフタ
イマ機能の2回目の撮影を行うべく、ステップ222〜
226を実行する。ステップ221に於いて、ダブルセ
ルフタイマ機能の2回目の撮影でない場合には、そのま
まステップ227〜231を実行する。
【0034】このように、カメラ本体の側から通常のセ
ルフタイマ機能またはダブルセルフタイマ機能の1回目
の撮影を行う場合には、7秒タイマ及び3秒タイマの両
者がタイムアップしてはじめて撮影処理が実行され、結
果として10秒のディレイ時間が設定されるのに対し
て、ドライブモードがセルフタイマに設定されていると
きの、リモコンレリーズ作動の場合或いはダブルセルフ
タイマ機能の2回目の撮影が行われる場合には、3秒間
のディレイ時間をもって行われる。また、通常のセルフ
タイマ機能またはダブルセルフタイマ機能の1回目の撮
影に際するデイレイ時間中の始めの7秒間はランプ7が
常時点灯した状態にあるが、それに続く3秒間及びダブ
ルセルフタイマ機能の2回目の撮影に先立つディレイ時
間中はセルフランプ7が点滅する。更に、このセルフタ
イマ機能の作動中にメインスイッチ51が押された場合
には、セルフタイマ作動が中断され、緑ランプ22、赤
ランプ23及びセルフランプ7がいずれも消灯され(ス
テップ226)、再びメインフローに戻る。セルフタイ
マ機能が選択されなかった場合またはセルフタイマ機能
が正常に終了した後は、緑ランプ22、赤ランプ23を
消灯し、セルフランプ7を点灯状態にし、レンズのオー
トフォーカス動作を行い、セルフランプ7を消灯した後
に露出制御処理を実行する。
【0035】次にステップ231で露出制御処理を行っ
た後、バルブ機能が選択されているか否かを判定し(ス
テップ232)、バルブ機能が選択されていない場合に
は、セクタ閉作動を行い(ステップ238)、撮影処理
を終了させる。それに続いて、ストロボが発光したか否
かを判定し(ステップ239)、ストロボが発光した場
合にはストロボ充電要求フラッグをたてた後に(ステッ
プ240)、ストロボが発光しなかった場合にはそのま
ま、巻き上げ処理を行う(ステップ241)。この巻き
上げ処理では、フィルムを1コマ巻き上げるが、この時
フィルムの終端を検出したときには、自動巻き戻しを行
って当該処理を終了する。巻き上げ処理から戻ると、巻
戻し終了、連続撮影またはダブルセルフの1枚目であっ
たか否かを判定し(ステップ242、243、24
4)、継続して撮影を行う場合にはステップ201に戻
り、それ以外の場合にはメインフローに復帰する。
【0036】一方、ステップ232に於てバルブ機能が
選択されている場合には、500msecのタイマをスター
トさせ(ステップ233)、リモコンユニット12から
500msec以内の周期で送り出されるリモコン継続信号
が継続して受信されるのを確認し(ステップ235)、
リモコン継続信号が継続して受信されている限りシャッ
タを開放し続け(ステップ233〜236)、シャッタ
レリーズボタン(測光スイッチ)が軽く押され続けた場
合(ステップ237)にも同じくシャッタを開放し続
け、500msecタイマがタイムアップしかつ測光スイッ
チが離された場合にはシャッタを閉じる動作を行う(ス
テップ238)。尚、実際には例えばバルブ機能が選択
されている場合に、レリーズ信号が継続して受信されて
いる間シャッタを開く代わりに、1回目のリモコンレリ
ーズ信号によりシャッタを開き、2回目のリモコンレリ
ーズ信号によりシャッタを閉じるようにしても良い。
【0037】本発明に基づくカメラに於いてはステップ
103、109、111、112、130、134、1
37、146、165、166等、バッテリにより駆動
させる機能を作動させようとする場合には、図9〜図1
1に於いて小さなブロックBCにより示されるように、
これらのステップを実行する前にバッテリの放電状態の
適不適を判定するようにしている。
【0038】図15は、WP検出回路67に於いて、フ
ォトリフレクタ66の出力(WP出力)に基づきフィル
ムのパーフォレーションの孔数を計数する要領を示すダ
イヤグラム図である。WP出力が、WP出力の平均値と
してのレベルVthを横切るのを検出することをもって
WPをカウントすることもできるが、WP出力が、立ち
下がり及び立ち上がり時に、それぞれ異なる閾値レベル
Vth−CおよびVth+Cを横切るのを検出し、WP
出力が、立ち上がり時に、閾値レベルVth+Cを横切
る度毎に計数するようにしている。測定回路にこのよう
なヒステリシスを与えることにより、ノイズその他外乱
を受けた場合に誤った計数が行われるのを防止してい
る。
【0039】図16及び17は、WP出力信号のばらつ
きなどにより、WPの検出が困難になり得る状況を示し
ている。図16に示されるように、WP出力のばらつき
の範囲が信号A及びBにより示される範囲であれば、閾
値レベルをハッチングにより示される区間に設定するこ
とにより、WPの計数を行うことができる。しかしなが
ら、図17に示されるように、WP出力が信号A′及び
B′により示される範囲で変動する場合には、閾値レベ
ルを同じくハッチングで示される範囲に設定した場合に
はWPの検出が不可能になり得る。
【0040】そこで、本発明によれば、WP出力のばら
つきに関わらずWP出力信号の平均値Vthを基準とし
て閾値レベルを設定しているため、図15に示されるよ
うに、WP出力信号がどのように変動した場合でも、W
P出力の計数を確実かつ正確に行うことができる。ま
た、WP出力信号の平均値Vthを求めるために、WP
出力信号の最大値及び最小値を検出する必要があるが、
通常の方法であれば、WP出力信号の1サイクルを超え
る時間に渡ってWP出力信号をサンプリングする必要が
ある。しかしながら、本発明によれば、WP出力信号の
最大値及び最小値を極大値及び極小値として検出し、必
要最小限の時間でWP出力信号の最大値及び最小値を検
出し得るようにしている。
【0041】図18は、ローディング処理の詳細を示す
もので、まず、ステップ301に於てモード及びドライ
ブ設定状態を初期化し、ステップ302に於て、ワイン
ドパルス(WP)カウンタに値33を記憶し、フォトリ
フレクタ66及びWP検出回路67に電源を供給した後
に、巻上げモータの作動を開始する。電力消費を極小化
するために、通常はフォトリフレクタ66或いはWP検
出回路67には電力が供給されないが、巻上げモータを
作動する直前に電源をオンし、フィルムの給送が完了し
た後に再び電源をオフするようにしている。
【0042】次に、後記する要領をもってWP検出のた
めの閾値を設定するための処理をステップ303に於い
て行い、正常な処理が実行された場合には同じく後記す
る要領をもってステップ304に於いてWPの計数を行
う。次にステップ305に於いて枚数カウンタに値1を
代入し、ステップ306に於いて、フィルムカウンタ部
分31にコマ枚数の表示として1を表示し、フィルムの
1コマ目が、撮影可能な状態にセットされたことを表示
する。続いて、ステップ307に於いてWP検出回路の
電源を遮断し、ローディング処理を完了する。
【0043】ステップ303に於いて異常状態が検出さ
れた場合には、巻上げモータを、制動動作を伴って停止
させ(ステップ308)、DXコードを判定する(ステ
ップ309)。全てがオフであれば、パトローネが装填
されていないことを意味することから、ステップ307
に進んでローディング処理を終了させる。ステップ30
4に於いて、異常状態が検出された場合には、裏蓋が開
かれているか、閉じられているかをステップ311に於
いて判定し、裏蓋が開かれている場合には、ローディン
グ処理を行うべきではないことから、そのままステップ
307に進み、ローディング処理を終了させ、裏蓋が閉
じられている場合には、ローディングが何らかの理由に
より出来なかった意味するものであることから、ステッ
プ310に於いて、フィルムカウンタ部分に英文字Eを
点滅させ、ローディングエラー表示を行い、ステップ3
07に進む。ステップ309に於いてDXコードのいず
れかがオンである場合には、フィルムが装填されている
にも拘らずローディングが出来ないことから、同じくス
テップ310に於いてローディングエラー表示を行い、
ステップ307に於いてローディング処理を終了させ
る。
【0044】図19はワインドパルスレベルの検出処理
を示すフローである。まず、ステップ401に於いて、
後記する要領をもってWP入力処理を行い、WPma
x、WPmin、WPoに、取り込まれたWP出力信号
値をそれぞれ代入し、1.5秒タイマをスタートさせ
る。次に、ステップ402に於いて、後記する要領をも
って極値検出を行うが、正常に終了した場合には、後記
する極値検出の過程で定義される変数WPtopが0に
なったか否か、即ち極小値が検出されたか否かを判定し
(ステップ403)、変数WPtopが0に達するまで
このステップ402、403を繰り返す。ここで極小値
が検出されるが、次に、極大値をステップ404、40
5に於いて上記と同様な要領をもって検出する。
【0045】ステップ406に於いては、後記する極値
検出の過程で得られたWPmaxとWPminの差が所
定値B以上である場合に、Vthとして、これら2つの
値の平均値を用い(ステップ407)、しかもフィルム
が検出されたものして(ステップ408)、正常終了処
理を行う(ステップ409)。ステップ402、404
に於いて異常終了状態が検出された場合、或いはステッ
プ406に於いて極大値及び極小値間の差が所定値Bよ
りも小さい場合には、フィルムが正しく装填されていな
いものとして異常終了処理を行う(ステップ410、4
11)。
【0046】図20は、図19のステップ402、40
4の極値検出の過程を示すもので、まずステップ412
に於いて、用いられる3つの変数WPup、WPdw
n、WPtopにそれぞれ0を代入し、ステップ413
に於いて、WP検出過程に於いてスタートした1.5秒
タイマがタイムアップしたか否かを判定する。タイムア
ップしていなければ、裏蓋が閉じられているか否かを判
定して(ステップ415)、裏蓋が閉じられていればW
P入力処理を行い(ステップ417)、ステップ418
〜421により、それまでに取り込まれたWPの出力の
最大値及び最小値をWPmaxとWPminに代入す
る。
【0047】次に、図19のステップ402、403に
対応してステップ422に於いて、WPが前回値WPo
に対して所定値Aよりも小さいことが判定された場合に
は、WPが、前回値WPoに対して、A以上の減少分を
もって減少した否かを判定し(ステップ423)、肯定
的な結果が得られた場合には、ステップ424に於い
て、WPdwn及びWPtopにそれぞれ1を代入し、
前回値WPoを更新する(ステップ426)。そして、
ステップ427に於いてWPupが依然0であることか
ら、ステップ413に戻る。ステップ423にてWP出
力の減少が終了し、ステップ422に於いて、WP出力
が所定の値A以上の度合いで増大し始めると、ステップ
425〜427を経て、WPtopに0を代入して正常
終了のステップに進む(ステップ428)。このように
して極小値が検出され、そのときのWP値がWPmin
に代入されることとなる。
【0048】次に、図19のステップ404、405に
対応してステップ422に於いて、WPが、前回値WP
oに対して、所定値A以上の増分をもって増加した否か
を判定し、肯定的な結果が得られた場合には、ステップ
425に於いて、WPup及びWPtopにそれぞれ1
及び0を代入し、前回値WPoを更新する(ステップ4
26)。そして、ステップ427に於いてWPdwnが
依然0であることから、ステップ413に戻る。ステッ
プ422にてWP出力の増大が終了し、ステップ423
に於いて、WP出力が所定値A以下の度合いで減少し始
めると、ステップ424、426、427を経て、WP
topに1を代入して正常終了のステップに進む(ステ
ップ428)。このようにして極大値が検出され、その
ときのWP値がWPmaxに代入されることとなる。
【0049】図21は、WP入力処理の詳細を示すもの
である。まずステップ501に於いて、各変数WPSU
M及びCに値0を代入し、ステップ502に於いて、W
P信号を取り込む。そして、WPSUMにWPを加算し
(ステップ503)、Cに1を加算する(ステップ50
4)。更にステップ505に進み、Cが値4よりも小さ
いか否かを判定し、Cが4よりも小さい場合はステップ
502に戻り、Cが4に達するとステップ506に進
み、WPの値としてWPSUMを4で除した数値を用い
る。即ちステップ502〜506に於いて、4回続けて
得られたWP信号を平均してそれをWP信号として取り
扱うようにし、ノイズなどの外乱による障害が発生する
のを回避している。
【0050】次のステップ507及びステップ508で
は、WPがFF(16進数)から所定値A(16進数)
を引いた値以上の場合にはWPとして値FF−Aを用
い、WPがFF−Aよりも小さい場合にはそのままの数
値を用いる。次に、ステップ509及びステップ510
ではWPが上記所定値A以下か否かを判定し、WPがA
以下であれば、WPとして値Aを用い、そうでない場合
にはそのままの値を用いる。これは、WPが、FFまた
は00の近傍である場合には、何らかの誤差が生じた場
合に好ましくない桁上がりまたは桁下がりを生じ、演算
過程が不安定となり得る事態を回避するためのものであ
る。
【0051】図22は、WPカウンタ処理の詳細なフロ
ー図である。まずステップ601に於いてWPメモリに
値1を格納し、ステップ602に於いて1.5秒タイマ
をスタートさせる。次に裏蓋が開かれているか否かを判
定し(ステップ603)、裏蓋が閉じられていれば、前
記したWP入力処理(ステップ604)を行い、この時
WPメモリに1が格納されていれば(ステップ60
5)、WPがVthから所定値Cを引いた値以下か否か
を判定する(ステップ606)。即ち、WP信号の立ち
下がりでVth−Cのレベルを横切った場合にはWPメ
モリに0を格納し(ステップ607)、ステップ602
に戻る。ステップ605に於いて、WPメモリに0が格
納されている場合には、WP信号の立ち上がりに於い
て、Vth+Cのレベルを横切る点を検出するために、
ステップ608に於いてWPがVthに所定値Cを加え
た値以上か否かを判定する。WPがVth+C以上であ
れば、WPメモリに1を格納し(ステップ609)、か
つステップ610に於いてWPカウンタから1を減算し
て、このWPカウンタが0となった場合には巻上げ動作
を制動動作を伴って停止させ、正常終了処理を行い、W
Pカウンタが0でなければステップ602に戻る。
【0052】このようにして、例えばローディング処理
の際に、WP信号がVth+Cのレベルを下から上に3
3回横切り、WP=0となったことが検出されたならば
巻上げモータを停止させ、処理が正常に終了したものと
してメインフローに戻り、後記する通常の巻上げ処理の
場合には、WP信号がVth+Cのレベルを下から上に
8回横切った時にコマ送りが完了するものとする。
【0053】一方、ステップ603に於いて裏蓋が開か
れていることが検出された場合には、枚数カウンタを0
にし、ローディングエラーを表示すると共に巻戻し終了
表示を解除し(ステップ613)、巻上げモータを停止
させ(ステップ614)、処理異常が生じたことを表示
し、メインフローに戻る(ステップ615)。
【0054】また、ステップ606に於いてWPがVt
h−Cよりも大きいと判定された場合及びステップ60
8に於いてWPがVth+Cよりも小さいと判定された
場合には、WP出力が閾値を横切っていないと判断し、
1.5秒タイマがタイムアップしていないことを条件と
して(ステップ616)、ステップ603に戻る。ここ
で、1.5秒タイマがタイムアップしていた場合には、
パルスが正常に計数されなかったことを意味することか
ら、ステップ614、615に於いて異常処理動作を行
う。
【0055】図23は、このようなWPカウント構造を
用いた巻上げ処理の手順を示すもので、まずステップ7
01に於いてローディング処理が終了したことが検出さ
れた場合には、フィルムの有無を確かめ(ステップ70
2)、フィルムが有ればWPカウンタに値8を代入し、
WP検出回路に電源を供給し、巻上げモータを正転させ
る(ステップ703)。次にWPカウンタによるカウン
トを実行し(ステップ704)、枚数カウンタを加算し
(ステップ705)、同時に枚数表示を行い(ステップ
706)、WP回路の電源を遮断して(ステップ70
7)、メインフローに戻る。ステップ701に於いてロ
ーディングが終了していないことが判定された場合、或
いはステップ702に於いてフィルムが装填されていな
いことが検出された場合には、即座にWP回路の電源を
遮断する(ステップ707)。また、ステップ704に
於いて異常状態が検出された場合に、その異常原因が裏
蓋が開かれたことである場合には(ステップ708)、
ステップ707に於いてWP回路の電源を遮断する。異
常原因が、タイムアップである場合には、フィルムが巻
上げ不可能の状況、即ちフィルムが最後まで使用された
ことが考えられることから自動巻戻しの処理を行う(ス
テップ709)。
【0056】図24、25は、自動巻戻し処理の詳細を
示すもので、先ずWPメモリに値1を代入し、WPカウ
ンタに値8を代入する(ステップ801)。これは、パ
ーフォレーションの孔数8がフィルムの1コマに対応す
ることによるものである。次に巻上げモータを逆転させ
(ステップ802)、3.5秒タイマをスタートさせる
(ステップ803)。この3.5秒タイマがタイムアッ
プする前にあっては、裏蓋が開かれている否かを判定し
(ステップ805)、裏蓋が閉じられていれば、前記し
たWP入力処理を行い(ステップ806)、WPメモリ
に0が格納されている場合、即ちWP出力の立ち上がり
時には(ステップ807)、WP信号が所定の閾値(V
th+C)を横切った否かを判定し(ステップ80
8)、閾値を横切ったことが検出された場合にはWPメ
モリに1を代入し(ステップ809)、WPカウンタの
減算を行い、WPカウンタが0に達した場合には(ステ
ップ810)、枚数カウンタを減算し(ステップ81
1)、枚数表示を行い(ステップ812)、WPカウン
タに再び値8を代入し(ステップ813)、ステップ8
03に戻る。またステップ810に於いてWPカウンタ
が0に達する前であった場合も、ステップ803に戻
る。
【0057】ステップ807に於いてWPメモリに1が
格納されていれば、即ちWP出力の立ち下がり時には、
ステップ814に於いてWPがレベルVth−Cを上か
ら下に横切るのを検出し、検出された場合にはWPメモ
リに0を代入し(ステップ815)、ステップ803に
戻る。また、ステップ814に於いて、WP信号の立ち
下がりがVth−Cを横切っていない場合にはそのまま
ステップ804に戻る。
【0058】一方、ステップ804に於いて、3.5秒
タイマがタイムアップすれば、巻上げモータを停止させ
(ステップ816)、枚数カウンタを0に戻し(ステッ
プ817)、巻戻し終了表示を行い(ステップ81
8)、次にパトローネを挿入し易いようにギヤを巻上げ
側に設定しておくために必要な巻上げモータの正転処理
を行い(ステップ819)、500msの間モータを正転
させた後に(ステップ820)、モータを停止させ(ス
テップ821)、WP回路の電源を遮断する(ステップ
822)。また、ステップ805に於いて裏蓋が開かれ
ていることが検出された場合には、前記したようなワイ
ンダー系の初期化を行い(ステップ823)、モータを
停止させた後(ステップ824)、ステップ819以下
の処理を行う。
【0059】
【発明の効果】このように、本発明によれば、光電素子
を用いてパーフォレーションの孔数を計数することか
ら、フィルムに対して何ら抵抗力を及ぼすことなく信頼
性高くフィルムの給送状態を判定することができる。し
かも、光電素子の出力信号の極大極小値を検出し、該極
値から求められた平均値を基準として光電素子のワイン
ドパルス出力信号を判別処理するため、極めて高速であ
って、しかも正確かつ信頼性の高いパーフォレーション
の孔数の計数が可能となる。特に、光電素子の出力信号
の増大時及び減少時に、それぞれ異なる閾値を横切る時
点を検出することによりワインドパルスを計数すれば、
ノイズその他の外乱が存在する場合でも、パーフォレー
ションの孔数を正確に計数することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくカメラの正面図である。
【図2】本発明に基づくカメラの背面図である。
【図3】本発明に基づくカメラの上面図である。
【図4】本発明に基づくカメラの、裏蓋を取外した状態
の背面図である。
【図5】リモコンユニットの正面図である。
【図6】LCD表示窓の正面図である。
【図7】本発明に基づくカメラの制御回路を示すブロッ
ク図である。
【図8】本発明に基づくカメラのWP検出回路を示すブ
ロック図である。
【図9】本発明に基づくカメラの動作のメインフローを
図10及び図11と共に示すフロー図である。
【図10】本発明に基づくカメラの動作のメインフロー
を図9及び図11と共に示すフロー図である。
【図11】本発明に基づくカメラの動作のメインフロー
を図9及び図10と共に示すフロー図である。
【図12】本発明に基づくカメラの撮影処理動作を図1
3及び図14と共に示すフロー図である。
【図13】本発明に基づくカメラの撮影処理動作を図1
2及び図14と共に示すフロー図である。
【図14】本発明に基づくカメラの撮影処理動作を図1
2及び図13と共に示すフロー図である。
【図15】本発明に基づくカメラに於けるWP検出処理
過程の原理を示すダイヤグラム図である。
【図16】従来技術に基づいて設定された閾値によって
もWP検出が可能な状態を示すダイヤグラム図である。
【図17】従来技術に基づいて設定された閾値によって
はWP検出が不可能な状態を示すダイヤグラム図であ
る。
【図18】本発明に基づくカメラに於けるローディング
処理を示すフロー図である。
【図19】本発明に基づくカメラに於けるWP検出のた
めの基準値Vthを求めるための演算処理を示すフロー
図である。
【図20】図19のフロー図に於ける極値検出処理の詳
細を示すフロー図である。
【図21】本発明に基づくカメラに於けるWP入力処理
を示すフロー図である。
【図22】本発明に基づくカメラに於けるWPカウント
処理を示すフロー図である。
【図23】本発明に基づくカメラのフィルム巻き上げ処
理を示すフロー図である。
【図24】本発明に基づくカメラのフィルム巻き戻し処
理を図25と共に示すフロー図である。
【図25】本発明に基づくカメラのフィルム巻き戻し処
理を図24と共に示すフロー図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 固定ズームレンズ鏡筒 3 可動ズームレンズ鏡筒 4 測距部 5 ファインダ 6 ストロボ 7 セルフランプ 8 裏蓋 9 裏蓋解放レバー 10a テレボタン 10b ワイドボタン 11 LCD表示窓 12 リモコンユニット 13、14 リモコン受光窓 15 シャッタボタン 16 電源ボタン 17 赤外線投光部 18 リモコンシャッタボタン 19 ズームボタン 20 モードボタン 21 ドライブボタン 22 緑色ランプ 23 赤色ランプ 24a、24b 測光窓 31〜37 部分 40 CPU 41 ストロボ回路 42 フィルム給送制御回路 43 ズームレンズ制御回路 44 シャッタ制御回路 45 測光回路 46 測距回路 47 リモコン受光回路 48 LCD表示部 49 ランプ回路 50 DX接点回路 51 メインスイッチ 52 裏蓋スイッチ 53 測光スイッチ 54 レリーズスイッチ 55 テレスイッチ 56 ワイドスイッチ 57 モードスイッチ 58 ドライブスイッチ 59 リモコンスイッチ 61 凹部 62 DX接点 63 巻取り軸 64 レンズ 65 ガイド部 66 フォトリフレクタ 67 WP検出回路 71 パーフォレーション 72 部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】カメラ本体1の裏側のファインダ5の周囲
には、カメラの露出モードを選択するためのモードボタ
ン20、カメラの撮影モードを選択するためのドライブ
ボタン21、オートフォーカス機能の合焦可否を表示す
るための緑色ランプ22及び、ストロボ充電中には点滅
し、ストロボ発光時には点灯する赤色ランプ23が設け
られている。カメラ本体1の正面のファインダの下方位
置には、測光用の2つの測光窓24a、24bが設けら
れている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図7はこのカメラの回路構成を表す単純化
されたブロック図であって、CPU40には、ストロボ
回路41、フィルム給送制御回路42、ズームレンズ制
御回路43、シャッタ制御回路44、測光回路45、測
距回路46、リモコン受光回路47、LCD表示部4
8、ランプ回路49、DX接点回路50が接続されてい
る。更にCPU40にはメインスイッチ51(電源ボタ
ン16)、裏蓋スイッチ52、測光スイッチ53、レリ
ーズスイッチ54、テレスイッチ55、ワイドスイッチ
56、モードスイッチ57、ドライブスイッチ58及び
リモコンスイッチ59が接続されている。これらのスイ
ッチは、裏蓋が閉じられたときに閉じる裏蓋スイッチ5
2及びリモコンユニット12が取外されたときに閉じる
リモコンスイッチ59を除いていずれもモメンタリス
イッチからなっている。また、測光スイッチ53は、シ
ャッタボタン15を軽く押したときに閉じ、レリーズス
イッチ54は、シャッタボタン15を更に深く押したと
きに閉じる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】本発明に基づくカメラに於いてはステップ
103、109、111、112、130、134、1
37、146、165、166等、モータ等の大電流で
作動させようとする場合には、図9〜図11に於いて小
さなブロックBCにより示されるように、これらのステ
ップを実行する前にバッテリの放電状態の適不適を判定
するようにしている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】図16及び17は、WP出力信号のばらつ
きなどにより、WPの検出が困難になり得る状況を示し
ている。図16に示されるように、WP出力のばらつき
の範囲が信号A及びBにより示される範囲であれば、閾
値レベルをハッチングにより示される区間に設定するこ
とにより、WPの計数を行うことができる。しかしなが
ら、図17に示されるように、WP出力が信号A′及び
B′により示される範囲で変動する場合には、WPを計
数できる閾値レベルが設定できない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】ステップ406に於いては、後記する極値
検出の過程で得られたWPmaxとWPminの差が所
定値B以上である場合に、Vthとして、これら2つの
値の平均値を用い(ステップ407)、しかもフィルム
が検出されたものして(ステップ408)、正常終了
処理を行う(ステップ409)。ステップ402、40
4に於いて異常終了状態が検出された場合、或いはステ
ップ406に於いて極大値及び極小値間の差が所定値B
よりも小さい場合には、フィルムが正しく装填されてい
ないものとして異常終了処理を行う(ステップ410、
411)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】次に、図19のステップ402、403に
対応してステップ422に於いて、WPが前回値WPo
に対して所定値A以上の減少分をもって減少した否かを
判定し、肯定的な結果が得られた場合には、ステップ4
24に於いて、WPdwn及びWPtopにそれぞれ1
を代入し、前回値WPoを更新する(ステップ42
6)。そして、ステップ427に於いてWPupが依然
0であることから、ステップ413に戻る。ステップ4
23にてWP出力の減少が終了し、ステップ422に於
いて、WP出力が所定の値A以上の度合いで増大し始め
ると、ステップ425〜427を経て、WPtopに0
を代入して正常終了のステップに進む(ステップ42
8)。このようにして極小値が検出され、そのときのW
P値がWPminに代入されることとなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムのパーフォレーションに対向
    する位置に設けられた光電素子を用いて、該フィルムの
    パーフォレーションの孔数を計数して、フィルムの給送
    状態を検出するフィルムの巻上げ装置であって、 フィルムのローディングに際して、前記光電素子の出力
    の極大値及び極小値を求め、前記極大値及び極小値か
    ら、前記光電素子の出力の平均値を求め、かつ前記平均
    値に基づく基準値と前記光電素子の出力信号レベルとを
    比較することにより、前記パーフォレーションの孔数を
    計数することを特徴とするフィルムの巻上げ装置。
JP29833791A 1991-10-17 1991-10-17 フイルム巻上げ装置 Pending JPH05107617A (ja)

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