JPH051074U - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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Publication number
JPH051074U
JPH051074U JP5521491U JP5521491U JPH051074U JP H051074 U JPH051074 U JP H051074U JP 5521491 U JP5521491 U JP 5521491U JP 5521491 U JP5521491 U JP 5521491U JP H051074 U JPH051074 U JP H051074U
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JP
Japan
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sliding surface
heat
sealing element
sealing
side sealing
Prior art date
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Pending
Application number
JP5521491U
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English (en)
Inventor
一義 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Eagle Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Eagle Industry Co Ltd filed Critical Eagle Industry Co Ltd
Priority to JP5521491U priority Critical patent/JPH051074U/ja
Publication of JPH051074U publication Critical patent/JPH051074U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密封摺動面Sにおける発熱を速やかに除去
し、長期間安定した密封性能を得る。 【構成】 固定側密封要素3に、一端91が密封摺動面
S近傍における摺動材内部に達し、他端92が該固定側
密封要素3の接液面32から突出する良導体金属からな
る熱伝導部材9を埋設することによって、密封対象液A
中への放熱性を高め、また、熱伝導部材9を複数のピン
で構成することによって、放熱性を高めるとともに密封
摺動面Sに温度差によるうねりを形成して潤滑性を高め
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、機器の回転軸部を密封するメカニカルシールに関し、密封摺動面で 発生する熱に対する放熱性を向上させるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、メカニカルシールの一種として、図3に示すように、ハウジング1 の内周にOリング2を介して気密的に嵌着固定された低摩擦摺動材例えばカーボ ンからなる固定側密封要素3と、回転軸4の外周面にパッキング5を介して軸方 向移動自在に装着されコイルスプリング6の圧縮反力で前記固定側密封要素3の 先端の摺動突起部31に押し付けられ気密的に摺接する回転側密封要素7とを備 え、両密封要素3,7の互いの密封摺動面Sの外周側の密封空間に充満する密封 対象液Aの軸周からの漏洩を阻止してなるものが周知である。8は前記密封摺動 面Sの外周側に臨んでハウジング1に開設され、密封対象液Aを密封空間内に流 通させるフラッシング孔である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなメカニカルシールの密封摺動面Sでは摺動シール作用に 伴って摩擦熱が発生し、この熱は、フラッシング孔8からの密封対象液Aの流通 によってある程度除去されるが、回転軸4と一体回転する回転側密封要素7の周 速、密封摺動面Sの面圧及び密封対象液Aの種類等によって、通常、密封摺動面 Sの温度は密封対象液Aの温度よりも数℃〜数10℃高温になり、カーボン等の 低摩擦摺動材は熱伝導性が低いことから、過酷な使用条件においては、発熱量が 異常に増大し、密封摺動面Sに介在する密封対象液Aによる潤滑液膜の厚みが極 端に小さくなって、潤滑膜切れによる密封摺動面Sの早期摩耗や面荒れを来し、 密封性能を早期に失墜する問題があった。
【0004】 そこで本考案は、このような問題に鑑み、密封摺動面Sにおける発熱を速やか に除去するとともに、長期間安定した密封性能を得ることを課題としてなされた ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案のメカニカルシールは、固定側密封要素に、 一端が回転側密封要素との密封摺動面近傍における摺動材内部に達し、他端が該 固定側密封要素の接液面から突出する良導体金属からなる熱伝導部材を埋設した もので、好ましくは、前記熱伝導部材は周方向に適宜間隔で配置された複数のピ ンとするものである。
【0006】
【作用】
上記構成によると、固定側密封要素と回転側密封要素の密封摺動面で発生した 熱は、固定側密封要素の密封摺動面近傍における摺動材内部から熱伝導部材の一 端に伝達され、その他端は固定側密封要素の接液面から突出しているため、良導 体金属からなるこの熱伝導部材を介して密封対象液中へ効率良く放出される。
【0007】 また、固定側密封要素に埋設された前記熱伝導部材が、周方向に適宜間隔で配 置された複数のピンである場合、このピンの一端が内在する部分とそれ以外の部 分の熱伝導性の差によって、固定側密封要素の密封摺動面及びその近傍の摺動材 には高温部と低温部が交互に形成され、この温度差によって密封摺動面に微小な うねりが生成されるので、密封対象液による潤滑液膜が部分的に厚くなって潤滑 性が向上する。
【0008】
【実施例】
図1及び図2は、図3に示す先の従来構造のメカニカルシールに本考案を適用 した一実施例を示すもので、図3と重複する部分には同一符号を用い、その説明 は省略する。
【0009】 すなわち本実施例のメカニカルシールは、カーボン等の低摩擦摺動材からなる 固定側密封要素3に、熱伝導部材として良導体金属からなる多数のピン9を周方 向等配状に埋設したもので、各ピン9はそれぞれL字形に屈曲した形状をなし、 その一端91が摺動材内部を摺動突起部31における密封摺動面S近傍に達する とともに、他端92が密封対象液Aと接する外周面32から密封空間内へ突出し ている。
【0010】 以上の構成によると、固定側密封要素3の密封摺動面Sで発生した熱は、この 密封摺動面S近傍を構成する摺動材から熱伝導部材としてのピン9を介して、固 定側密封要素3の外周面32から突出したこのピン9の他端92から、フラッシ ング孔8を通じて流通している密封対象液A中へ放出されるので、高回転、高圧 力などの過酷な使用条件においても、密封摺動面Sが異常高温となるのを防止す ることができる。
【0011】 また、熱伝導部材はピン9以外の、例えば周方向に連続したものであっても良 いが、本実施例では、多数のピン9を周方向に適当な間隔で配設したことによっ て、密封摺動面Sの温度を全体的に低下することができるほか、固定側密封要素 3の密封摺動面S及びその近傍の摺動材は、ピン9,9の間の部分3bに比較し て、ピン9の近傍部分3aの方が低温となるため、図2に誇張して示すように、 密封摺動面Sには熱膨張量の相違による微小なうねりが生成され、ピン9の埋設 位置に対応する部分S0 において密封対象液Aによる潤滑液膜A0 が部分的に厚 くなることから、密封摺動面Sの潤滑性が向上する。したがって、上記放熱性の 向上と相まって、熱による密封摺動面Sの面荒れや異常摩耗といった不具合の発 生を防止して安定した密封性を維持することができる。
【0012】 なお、本考案は、図示の実施例に限定されるものではない。例えば先に述べた ように、熱伝導部材はピン9以外の形態をなすものでも良く、また、ピン9の場 合であっても、密封対象液Aに接するその他端92を板状に形成して放熱面積を 大きくするといった種々の変形が可能であり、その埋設数や大きさは固定側密封 要素3の径や使用条件により適宜に設定される。
【0013】
【考案の効果】
以上、本考案のメカニカルシールによると、密封摺動面で発生した熱は、固定 側密封要素に埋設された熱伝導部材を介して密封対象液中へ効率良く放出される ため、異常な温度上昇を防止することができ、また、前記熱伝導部材を周方向に 配設される複数のピンで構成することによって、密封摺動面に放熱性の相違によ る微小なうねりが生成されて潤滑性が向上するので、ピンの放熱作用と相まって 密封摺動面の面荒れや異常摩耗を防止し、密封性能の安定と長寿命化を図ること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るメカニカルシールの一実施例を示
す半断面図である。
【図2】同じく作用説明図である。
【図3】従来のメカニカルシールの一例を示す半断面図
である。
【符号の説明】
3 固定側密封要素 7 回転側密封要素 9 熱伝導部材(ピン) 32 外周面(接液面) A 密封対象液 S 密封摺動面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側密封要素に、一端が回転側密封要
    素との密封摺動面近傍における摺動材内部に達し、他端
    が該固定側密封要素の接液面から突出する良導体金属か
    らなる熱伝導部材を埋設したことを特徴とするメカニカ
    ルシール。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記熱伝導部
    材は周方向に適宜間隔で配置された複数のピンであるこ
    とを特徴とするメカニカルシール。
JP5521491U 1991-06-21 1991-06-21 メカニカルシール Pending JPH051074U (ja)

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JP5521491U JPH051074U (ja) 1991-06-21 1991-06-21 メカニカルシール

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JP5521491U JPH051074U (ja) 1991-06-21 1991-06-21 メカニカルシール

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JPH051074U true JPH051074U (ja) 1993-01-08

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ID=12992374

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JP5521491U Pending JPH051074U (ja) 1991-06-21 1991-06-21 メカニカルシール

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JP (1) JPH051074U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021092258A (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 イーグル工業株式会社 メカニカルシール
JP2021092257A (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 イーグル工業株式会社 メカニカルシール

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021092258A (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 イーグル工業株式会社 メカニカルシール
JP2021092257A (ja) * 2019-12-09 2021-06-17 イーグル工業株式会社 メカニカルシール

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Legal Events

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970513