JPH0510721Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、毛髪をカール状にセツトできるよ
うにしたヘアードライヤに関する。

〔従来の技術〕

この種のヘアードライヤとして、たとえば、第
６図に示すようにグリツプに兼用される形状のド
ライヤ本体１の先端にヘアーカール器部２を前方
突出状に取りつけ、ドライヤ本体１の外表面上に
電源のオン・オフ切換えと温風・冷風切換えを可
能とするスライド式の電源スイツチ８と、そのほ
かに温風から冷風に瞬時に切り換えられるプツシ
ユ式の急冷切換えスイツチ１４とを取りつけたも
のがある。毛髪をカールセツトする場合、ドライ
ヤ本体１およびヘアーカール器部２をこれを握る
手で回して毛髪をヘアーカール器部２に巻き、ヘ
アーカール器部２上の毛髪に温風を所定時間吹き
当てたのち、急冷切換えスイツチ１４を手でプツ
シユ操作して瞬時に冷風に切り換えて毛髪を急冷
固化させていた。その急冷固化によりカール状を
長く保つヘアーセツト状態が得られる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかるに、上記従来のごとく急冷切換えスイツ
チ１４がヘアードライヤ本体１の外表面上の定位
置に設置されていると、髪巻きに際しドライヤ本
体１を回すため、その急冷切換えスイツチ１４の
存在箇所が変わつて見失いやすく、その存在箇所
を一々手探りで捜さなければならず、頭上でかか
る捜し操作を何回も繰り返して行うことは甚だ面
倒であり、しかもそれだけセツト時間が長くかか
る。

そこで、この考案は、上記のように急冷切換え
スイツチを備えたカールセツト用のヘアードライ
ヤにおいて、前記スイツチの切換え操作の簡易
化、並びにセツト時間の短縮化を図ることを目的
とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案では、熱源４、送風機５および熱源４
への通電状態を制御する急冷切換えスイツチ１４
を備えたドライヤ本体１の吐出口側端に対しヘア
ーカール器部２をその長さ方向に相対移動自在に
連結する構造としたうえで、ドライヤ本体１とヘ
アーカール器部２間に、ドライヤ本体１またはヘ
アーカール器部２の前記移動動作により動くスイ
ツチ操作子１６を設け、該スイツチ操作子１６の
動きに伴つて急冷切換えスイツチ１４のプランジ
ヤ１７が押圧接当されて該急冷切換えスイツチ１
４が動作するよう構成したものである。

〔作用〕

しかるときは、ヘアーカール器部２に毛髪を巻
いてカールセツトしている時、急冷に切り換える
にはドライヤ本体１またはヘアーカール器部２を
その長さ方向に単に移動操作させることで足り
る。

〔考案の効果〕

この考案によれば、ドライヤ本体１またはヘア
ーカール器部２を移動操作することでスイツチ操
作子１６が急冷切換えスイツチ１４のプランジヤ
１７を押圧接当すべく動き、この動きに伴つて急
冷切換えスイツチ１４が動作して熱源４を制御で
きるものとしてあり、かかるドライヤ本体１また
はヘアーカール器部２の移動操作は、ドライヤ本
体１の回転操作によつてその存在箇所が変わる急
冷切換えスイツチ１４を手探りで捜す操作に比
べ、きわめて簡易かつ迅速に行え、それだけヘア
ーカールのセツトが楽にかつ短時間で能率よく行
える。

〔実施例〕

第１図ないし第３図は本考案に係るヘアードラ
イヤの一実施例を示している。図において、１は
ドライヤ本体、２はヘアーカール器部である。ド
ライヤ本体１はグリツプを兼ねる円筒形状の本体
ケース３の内部に、ヒータからなる熱源４と、送
風機５を前後にして配備している。本体ケース３
の後端には送風機５の駆動により風を吸い込む吸
込口６を、また前端にはその吸い込んだ風を吐出
する吐出口７をそれぞれ設けている。本体ケース
３の周面一部には電源のオン・オフ切換えのほか
に、冷風と温風の切換えを可能にする多連タイプ
のスライド式電源スイツチ８を装着している。

ヘアーカール器部２は、ドライヤ本体１の吐出
口７に連通する風吹出口９を有し、かつ風吹出口
９にブラシ１０を取りつけていて、ドライヤ本体
１の吐出口側端に対し前記熱源４の突出前部を覆
うように連結される。

ドライヤ本体１とヘアーカール器部２との連結
構造について、本体ケース３の前端の外周に、ヘ
アーカール器部２の後端筒口１１をその長さ方
向、すなわち前後方向Ａに相対的にスライド移動
自在に嵌合する。このさい、第２図に示すように
本体ケース３の前端の円周一部にＺ字形状の溝１
２を形成し、ヘアーカール器部２の後端筒口１１
の内周一部に設けたスライド突起１３を前記溝１
２の開放端１２ａよりはめ込み、該溝１２内で所
定ストロークＳだけドライヤ本体１とヘアーカー
ル器部２とが前後方向Ａに相対移動できるものと
する。本体ケース３とヘアーカール器部２の後端
筒口１１との間にはばね１８を介在させ、このば
ね力で常にドライヤ本体１とヘアーカール器部２
を互いに離反移動させる方向に付勢してある。な
お、本体ケース３の先端とヘアーカール器部２の
後端筒口１１の外周に伸縮自在な蛇腹タイプのカ
バー１９を取りつけて前記ばね１８を被覆してい
る。

また、本体ケース３の前端の内部に常閉型の急
冷切換えスイツチ１４（第３図の電気回路図参
照）が組み込まれるとともに、本体ケース３とヘ
アーカール器部２との間に、ドライヤ本体１また
はヘアーカール器部２の移動動作に連動して急冷
切換えスイツチ１４を作動させて熱源４への通電
状態を切るスイツチ作動手段が設けられる。

そのスイツチ作動手段について、本体ケース１
の前端に、前記Ｚ字形状の溝１２と同じ形の溝１
５を急冷切換えスイツチ１４の近くに形成し、一
方ヘアーカール器部２の後端筒口１１の内部にス
イツチ操作子１６を突設してこれを前記溝１５に
はめ込む。かくして、電源スイツチ８のオン状態
の下で、ドライヤ本体１を握つている手とヘアー
カール器部２の先端を持つている手とでドライヤ
本体１またはヘアーカール器部２をばね１８に抗
し前記したストロークＳ分だけ前後方向に移動さ
せると、スイツチ操作子１６が急冷切換えスイツ
チ１４のプランジヤ（アクチユエータ）１７を押
し、熱源４への通電状態が切れて冷風に切り換え
られる。この場合、通電状態は位相制御や整流ダ
イオードによる半波通電等の制御手段を作動させ
て急冷に支障ない範囲で予熱しておくことも可能
である。

〔別実施例〕

第４図は本考案の別実施例を示している。この
実施例は、ヘアーカール器部２が周面上に多数の
ブリツスル２０を植設したロツド形状に形成され
ている点が上記実施例のものと異なつており、そ
の他の構成は全く同様である。

第５図は本考案の更に別実施例を示しており、
この実施例においてもヘアーカール器部２が髪は
さみ板２１を有するロツド形状に形成されている
点が上記実施例のものと異なり、その他の構成は
全く同様である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本考案に係るヘアードラ
イヤの一実施例を示しており、第１図は要部を破
断して示す全体の側面図、第２図はドライヤ本体
とヘアーカール器部の連結部の断面図、第３図は
電気回路図である。第４図は本考案の別実施例を
示すヘアードライヤの側面図である。第５図は本
考案の更に別実施例を示すヘアードライヤの側面
図である。第６図は従来例のヘアードライヤを示
す側面図である。 １……ドライヤ本体、２……ヘアーカール器
部、３……本体ケース、４……熱源、５……送風
機、１４……急冷切換えスイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 熱源４、送風機５、および熱源４への通電状態
   を制御する急冷切換えスイツチ１４を備えたドラ
   イヤ本体１の吐出口側端に対しヘアーカール器部
   ２がその長さ方向に相対移動自在に連結されてお
   り、 ドライヤ本体１とヘアーカール器部２間に、ド
   ライヤ本体１またはヘアーカール器部２の前記移
   動動作により動くスイツチ操作子１６を設け、該
   スイツチ操作子１６の動きに伴つて急冷切換えス
   イツチ１４のプランジヤ１７が押圧接当されて該
   急冷切換えスイツチ１４が動作するよう構成して
   あることを特徴とするヘアードライヤ。