JPH05106661A - デイスクブレーキ - Google Patents

デイスクブレーキ

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Publication number
JPH05106661A
JPH05106661A JP3267500A JP26750091A JPH05106661A JP H05106661 A JPH05106661 A JP H05106661A JP 3267500 A JP3267500 A JP 3267500A JP 26750091 A JP26750091 A JP 26750091A JP H05106661 A JPH05106661 A JP H05106661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
caliper
cylinder
area
disc
brake
Prior art date
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Pending
Application number
JP3267500A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Gomyo
聡 五明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP3267500A priority Critical patent/JPH05106661A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダ総数が最低で4個あるピストン対向
型ディスクブレーキを改善して制動時の接線力によるキ
ャリパのスイングを抑制し、このスイングに起因したブ
レーキ性能の低下を抑制する。 【構成】 インナキャリパ1のディスク回入側シリンダ
の面積をA、アウタキャリパ2のディスク回入側シリン
ダ4の面積をB、インナキャリパのディスク回出側シリ
ンダ5の面積をC、アウタキャリパのディスク回出側シ
リンダ6の面積をDとしたとき、少なくともA>B、C
<Dのどちらかの関係を成立させる。このシリンダ面積
の差でシリンダに作用する軸力がFA >FB 、FC <F
D となり、接線力fi、foによって生じる回転モーメ
ントM1 を打ち消すモーメントM2 が発生するので、取
付部14のツイスト変形が小さくなってキャリパスイン
グが小さくなり、取付部14の破壊も防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、制動時に取付足に加わ
る負荷を軽減し、これによりキャリパのスイングを少な
くしてスイングが原因となるブレーキ性能の悪化を抑制
するピストン対向型のディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】ピストン対向型のディスクブレーキは、
ディスク(正しくはディスクロータ)を跨いで対向する
インナキャリパとアウタキャリパに対向するシリンダを
設け、そのシリンダに挿入したピストンで摩擦パッドを
押圧してディスクに摺接させるようになっている。
【0003】この種のディスクブレーキには、インナ、
アウタの各キャリパにシリンダを各1個設けるものと2
個以上設けるものとがあるが、いずれも対向するシリン
ダの面積(断面積)は同一にしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ディスクブレーキに
は、液圧が負荷されて制動が始まると接線力が働く。デ
ィスクを挟んだ摩擦パッドをキャリパやキャリパを支え
るトルクメンバに当てて制動トルクを受けるからであ
る。ところが、キャリパやトルクメンバはディスクの片
面側(インナ側)でのみナックル等の固定部材に取付け
られており、このため、接線力が作用するとブレーキに
は取付部(ブレーキ側の取付足や固定部材)を支点にし
た回転モーメントが生じる。この回転モーメントは取付
部で受けるが、この取付部は高剛体ではないので、強い
回転モーメントが加わるとツイスト変形を起こす。その
ため、従来の構造では、キャリパが取付部のねじれ方向
にスイングし、これが原因でひきずりトルクの増加や消
費液量の増加等を招いてブレーキ性能に悪影響を及ぼ
す。また、この回転モーメントが取付部破壊の原因とな
ることもある。
【0005】そこで、本発明は、このキャリパスイング
の抑止能をもつピストン対向型のディスクブレーキを提
供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、インナ、アウ
タの各キャリパにそれぞれ2個以上のシリンダを設けて
あるブレーキを改善の対象とする。即ち、シリンダ総数
が最低で4個となるこのブレーキにおいて、固定部材へ
の取付側であるインナキャリパのディスク回入側シリン
ダ面積をA、アウタキャリパのディスク回入側シリンダ
面積をB、インナキャリパのディスク回出側シリンダ面
積をC、アウタキャリパのディスク回出側シリンダ面積
をDとしたとき、A>B、C<Dのうち少なくともどち
らかの関係を成立させる。
【0007】
【作用】今、図1においてインナキャリパ1とアウタキ
ャリウパ2に設けたシリンダ3〜6に液圧が負荷され、
ピストン7〜10が摩擦パッド11、12をディスク1
3に摺接させてキャリパに接線力fi及びfoが加わる
と、取付部14を支点にした右回りのモーメントM1
キャリパに発生する。
【0008】一方、シリンダ3〜6がその面積について
前述のA>B、C<Dの関係式を満足していれば、各シ
リンダに作用する軸力の間には、 FA =P×A>P×B=FB C =P×C<P×D=FD の関係が成立し、そのため、キャリパには、この軸力の
差による左回りの回転モーメントM2 が発生する。従っ
て、M1 ≒M2 となるようにシリンダの面積差A−B
(>0)、D−C(>0)を定めておけば、逆回りのモ
ーメントM1 とM2 が打ち消し合って取付部14のツイ
スト変形が防止され、キャリパのスイングが小さくな
る。
【0009】
【実施例】図1は、インナ、アウタの各キャリパにシリ
ンダをそれぞれ2個ずつ設けた4ポット型ディスクブレ
ーキであって、インナキャリパ1のディスク回入側に設
けるシリンダ3の面積Aを対向位置に設けるアウタキャ
リパ2側のシリンダ4の面積Bよりも大きくし、さら
に、インナキャリパのディスク回出側に設けるシリンダ
5の面積Cを対向位置に設けるアウタキャリパ側シリン
ダ6の面積Dよりも小さくしてある。
【0010】また、ピストン7〜10は、各ピストンを
組付けるシリンダに適合した径にしてある。即ち、シリ
ンダ面積はA>B、C<Dであるから、シリンダ径は3
の径が4の径より大きく、5の径が6の径より小さい。
従って、ピストン径も、当然に7の径が8の径より大き
く、9の径は10の径より小さくなっている。
【0011】図2は、図1のブレーキの側面図である。
このように、ブレーキはインナキャリパ1側に設けた取
付足15をナックル等の固定部材16にボルト止めして
支持される。
【0012】なお、シリンダ面積はAとB、CとDのど
ちらかが等しくなっていてもよい。
【0013】また、A>B、C<Dの2条件を併せて満
たす場合には、生産生の面からピストン7と10、8、
9をそれぞれ共通したサイズにしておくのが望ましい。
【0014】図3は、6ポット型ディスクブレーキへの
適用例である。この場合、キャリパ中心のシリンダ1
7、18に面積差をつけても意味がないので、ディスク
の回入側と回出側のシリンダ3〜6について、少なくと
もA>B、C<Dのいずれかの条件を成立させる。
【0015】また、産業用車輌等に用いるディスクブレ
ーキについては、シリンダ総数が6個以上となることも
考えられるが、例えば8ポットの場合には、シリンダに
作用する軸力の和(合力)を比較してインナのディスク
回入側の合力がアウタのディスク回入側の合力よりも
大、或いは、インナのディスク回出側の合力がアウタの
ディスク回出側の合力よりも小となるようにシリンダ面
積を定めればよい。
【0016】これから判るように、4ポット以上のピス
トン対向型ブレーキであれば、本発明の構成を付加する
ことができる。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、インナ
とアウタのシリンダ面積に差をつけて接線力による回転
モーメントとは逆向きの軸力による回転モーメントが生
じるようにしたので、制動時の取付部のツイスト変形が
小さくなってキャリパのスイングが抑制され、このスイ
ングに起因したブレーキペダルのストローク変化、非制
動時の引きずりトルクが共に減少すると云う効果が得ら
れる。また、上記ツイスト変形による取付部の破壊も回
避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す部分破断平面図
【図2】同上の側面図
【図3】他の実施例の部分破断平面図
【符号の説明】
1 インナキャリパ 2 アウタキャリパ 3〜6、17、18 シリンダ 7〜10、19、20 ピストン 11、12 摩擦パッド 13 ディスク 14 取付部 15 取付足 16 固定部材 A〜D シリンダ面積

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを跨いで対向するインナキャリ
    パとアウタキャリパの各々が2個以上のシリンダを有
    し、そのシリンダに挿入したピストンで摩擦パッドを押
    圧してディスクに摺接させるピストン対向型のディスク
    ブレーキにおいて、固定部材への取付側であるインナキ
    ャリパのディスク回入側シリンダ面積をA、アウタキャ
    リパのディスク回入側シリンダ面積をB、インナキャリ
    パのディスク回出側シリンダ面積をC、アウタキャリパ
    のディスク回出側シリンダ面積をDとしたとき、A>
    B、C<Dのうち少なくともどちらかの関係を成立させ
    たことを特徴とするディスクブレーキ。
JP3267500A 1991-10-16 1991-10-16 デイスクブレーキ Pending JPH05106661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3267500A JPH05106661A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 デイスクブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

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JP3267500A JPH05106661A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 デイスクブレーキ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05106661A true JPH05106661A (ja) 1993-04-27

Family

ID=17445717

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3267500A Pending JPH05106661A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 デイスクブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05106661A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5615754A (en) * 1994-03-18 1997-04-01 Tokico Ltd. Disc brake
JP2010125939A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Toyota Motor Corp ディスクブレーキ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5615754A (en) * 1994-03-18 1997-04-01 Tokico Ltd. Disc brake
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