JPH05106152A - 二次基布用ニードルパンチ不織布 - Google Patents

二次基布用ニードルパンチ不織布

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JPH05106152A
JPH05106152A JP3265137A JP26513791A JPH05106152A JP H05106152 A JPH05106152 A JP H05106152A JP 3265137 A JP3265137 A JP 3265137A JP 26513791 A JP26513791 A JP 26513791A JP H05106152 A JPH05106152 A JP H05106152A
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JP
Japan
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binder
nonwoven fabric
fabric
woven fabric
needle
Prior art date
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Pending
Application number
JP3265137A
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English (en)
Inventor
Hideo Okamoto
秀雄 岡本
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】タイルカーペットの二次基布として好適に使用
できる不織布を提供する。 【構成】合成繊維フィラメントからなる不織布ウエブを
ニードリングしてなる目付が25〜200 g/m2 の不織布
の片面にバインダーが3重量%以上40重量%以下付与さ
れ、かつバインダーが不織布の非付与面となる他方の面
に浸透到達する前に熱固着されている二次基布用ニード
ルパンチ不織布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表裏で異なった摩耗強さ
を有する二次基布用ニードルパンチ不織布に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から、不織布のバインダー加工は不
織布の厚み方向に均一にバインダーを付与することを命
題として取り組んでいた。バインダーが均一に付着する
ことによって不織布表裏の摩耗強さは同程度となり、例
えばタイルカーペットの二次基布において一次基布との
接着性を向上させると、タイルカーペットを床面から剥
がすときに、例えばタイルカーペットの二次基布におい
て、一次基布との接着を向上させるためにはバインダー
の量を少なくする必要があり、バインダーが少ないため
二次基布の両面とも他の材質との接着力が高くなるので
一次基布および床面との接着性に優れる。このためにタ
イルカーペットを床面から剥がすときに、不織布の層間
剥離強力より一次基布および床面との接着力が勝ってし
まい、二次基布の一部が床面に接着した状態で剥れるな
ど不都合な現象が生じていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、表裏の摩耗強さが異なり、タイル
カーペットの二次基布として好適に使用できる不織布を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意検討の結果、本発明に到達した。すな
わち本発明は、合成繊維フィラメントからなる不織ウエ
ブをニードリングしてなる目付25〜200 g/m2の不織
布の片面にバインダーが3重量%以上40重量%以下付与
され、かつバインダーが不織布の非付与面となる他方の
面に浸透到達する前に熱固着されている二次基布用ニー
ドルパンチ不織布を要旨とするものである。
【0005】次に本発明を詳細に説明する。本発明の合
成繊維フィラメントからなる不織ウエブをニードリング
してなる不織布とは、ポリエステルやポリアミドなどの
溶融紡糸できる重合体を用いて通常のスパンボンド法に
より製造される不織ウエブをニードリングで絡合させて
なるものである。そして上記フィラメントの太さは20デ
ニール以下のものが好ましい。繊度が20デニールを超え
るとバインダーの接着箇所が少なくなり、片側表面の摩
耗強さを目標通り強くすることができなくなったり、繊
維同士の空間が大きくなり、バインダーが付与した面か
ら非付与面に浸透する場合がある。上記フィラメントは
単一の重合体からなるものの他に、必要に応じて異種の
重合体からなる複合フィラメントであってもよい。な
お、フィラメントの断面形状は円形の他に三角形や偏平
形など種々の異形断面形状としてもよい。また、フィラ
メントの絡合は通常のスパンボンド法で作られる不織ウ
エブをニードリングによって機械的に形成されてなるも
のであり、ニードリングの針密度は30〜240 回/cm2
の範囲が一般的であるが、針密度によって何ら制限され
るものではない。さらに、不織布の目付としては25〜20
0 g/m2 、好ましくは50〜150 g/m2 であり、25g
/m2 未満では不織布の強力が不足したり、バインダー
が非付与面に浸透し、一方200 g/m2 を超えると強力
の割にコストが高くなる。
【0006】次に、本発明の表裏で異なった摩耗強さを
有するニードルパンチ不織布を得るには、前記合成繊維
フィラメントからなる不織ウエブをニードリングしてな
る不織布の片面よりバインダーの付与を行ない、バイン
ダーが不織布の非付与面となる他方の面に浸透到達する
前に乾燥機などで熱処理を施し、不織布の他方の面にバ
インダーが実質的に付着していない合成繊維フィラメン
トからなる不織布とすればよい。
【0007】本発明でいう不織布の他方の面にバインダ
ーが実質的に付着していないとは、不織布には厚みおよ
び目付のムラが内在しているため、片面に付与されたバ
インダーが厚みの薄い部分や目付の小さい部分で非付与
面に浸透到達する場合があるが、ほとんどの部分でバイ
ンダーが非付与面に到達していない状態をいい、これは
バインダー付与前後の表面の摩耗強さを測定することに
よって判定できる。
【0008】本発明でいうバインダー付与面とは、バイ
ンダーを付与し選択的に付着させる側の不織布表面をい
い、ニードリングするときの針が打込まれる表面とする
のが好ましいが、特に限定されるものではない。また、
バインダー付与面がバインダー付与前に加熱ロールなど
に接触して熱処理を受けることは好ましいが、特に限定
されるものではない。
【0009】本発明でいうバインダーとは、合成繊維フ
ィラメントからなる不織ウエブをニードリングして製造
された不織布を接着するために用いられる接着剤であ
り、一般的には、アクリル酸エステル系、ポリウレタン
系、塩化ビニール系、エポキシ系、ゴム系樹脂などが用
いられ、通常は単独で用いられるが、多種の樹脂を混合
して用いてもよい。
【0010】本発明の表裏で異なった摩耗強さを有する
ニードルパンチ不織布を得るには、前記バインダーを不
織布の片面より3重量%以上40重量%以下付与すること
が必要であり、バインダーの付与量が3重量%未満であ
ると、バインダー付与面の摩耗強さが向上せず好ましく
ない。また、バインダーの付与量が40重量%を超える
と、バインダーが非付与面に浸透到達し、非付与面の摩
耗強さを強くするだけではなく、バインダー付与面の摩
耗強さも一定強さ以上向上せず好ましくない。
【0011】本発明の表裏で異なった摩耗強さを有する
ニードルバンチ不織布は、溶融紡出した合成繊維フィラ
メントを通常のスパンボンド法により製造される不織ウ
エブをニードリングで絡合させて不織布を作成し、この
得られた不織布の片面よりバインダーを付与し、バイン
ダーが非付与面に浸透到達する前に乾燥熱処理すること
により製造することができる。不織布を作成するに際し
て、例えば、ポリエステル系やポリアミド系重合体など
を溶融紡出し、紡出糸条をエアーサッカーなどの引取手
段によって引取った後、移動するベルトコンベヤなどの
堆積手段上にランダムに分散、捕集、堆積させてウエブ
とし、得られたウエブに熱カレンダーロールや熱エンボ
スロールなどにより圧縮、熱処理を施し不織ウエブとし
た後、ニードルパンチ機によってニードリングすること
により機械的に結合させて容易に作成することができ
る。次いで得られた合成繊維フィラメントからなる不織
ウエブをニードリングしてなる不織布の片面よりバイン
ダーを3重量%以上40重量%以下付与し、バインダーが
非付与面に浸透到達する前に乾燥熱処理する。バインダ
ーを付与する方法としては、例えば、コーティング法、
スプレー法など、不織布の片面に塗布できる通常の方法
を採用することができる。バインダー付与後の不織布を
乾燥するに際しては、ピンテンター、フローティングド
ライヤーあるいはバンドドライヤーなどの通常の乾燥装
置を用いて温度120 〜180 ℃、処理時間0.3 〜3分と短
時間で乾燥することが望ましく、バインダーが非付与面
に浸透到達することをさけるためにはピンテンターなど
の非接触乾燥機の使用が好ましい。
【0012】
【作用】上記構成により、表裏で異なった摩耗強さを有
するニードルパンチ不織布が得られる。
【0013】例えばタイルカーペットの二次基布として
一次基布との接着において、バインダー非付与面を接着
面として使用すると表面の非固着フィラメントが接着剤
による接着時にアンカーとして作用し、アンカー効果の
ない接着に比較して格段の接着力を発現するだけでな
く、ニードリングによって不織布のバインダー付与面か
らバインダー非付与面まで、あるいは逆の方向で貫通し
ているフィラメントがある。それら貫通フィラメントと
他のフィラメントが一体でバインダー付与面においては
バインダーで固着されている。そしてバインダー非付与
面においては、これら貫通フィラメントの他端と他のフ
ィラメントが一体で一次基布との接着剤で固着されてい
るために不織布の破れや不織布の一部分あるいは大部分
の層間剥離を防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、不織布表面の摩耗強さはJIS−L−1096C法
(テーバ形法)に準じて測定し、バインダー非付与面の
バインダー付与前の摩耗強さが下記表1に示すJISの
外観変化の判定C級となる条件で測定する。
【0015】
【表1】
【0016】実施例1 通常のスパンボンド法により、極限粘度が0.70のポリエ
チレンテレフタレート重合体を溶融紡出し、紡出糸条を
エアーサッカーによって引取った後、移動するベルトコ
ンベヤー上にランダムに分散、捕集、堆積させてウエブ
とし、得られたウエブに熱エンボスロールにより圧縮、
熱処理を施して単糸繊度が3デニールで目付が80g/m
2 の不織ウエブを得た。得られた不織ウエブをニードル
パンチングマシン(ニードル:フォスター社製PB−4
0)により針密度90回/cm2 、針深さ13mmの条件で
ニードリングして不織布を製造した。
【0017】次いで、アクリル酸エステルバインダー
(大日本インキ化学工業(株)製ボンコートED−100
)を得られた不織布の片面に不織布重量に対して15重
量%の比で付与した後、バインダーが不織布の非付与面
となる他方の面に浸透到達する前、速やかにピンテンタ
ーを用いて熱処理温度160℃、処理時間2分間の条件で
この不織布に乾燥処理を施した。
【0018】得られた不織布の摩耗強さは表2に示す通
りで、バインダー非付与面はタイルカーペットの一次基
布との接着性に優れ、またバインダー付与面の摩耗強さ
も大で、床面との接着に使用する接着剤の糊抜けもな
く、タイルカーペットを床面から剥すときの破れや層間
剥離などがなく、十分満足できるものであった。 実施例2 バインダーの付着量を40重量%とした以外は実施例1と
同様にして、不織布を得た。
【0019】得られた不織布の摩耗強さは表2に示す通
りで、バインダー非付与面はタイルカーペットの一次基
布との接着性に優れ、またバインダー付与面の摩耗強さ
も大であり、床面との接着に使用する接着剤の糊抜けも
なく、タイルカーペットを床面から剥すときの破れや層
間剥離などがなく、十分満足できるものであった。 比較例1 バインダーが不織布の非付与面に浸透到達した後に熱処
理する以外は実施例1と同様にして不織布を得た。
【0020】得られた不織布の摩耗強さは表2に示す通
りで、バインダー非付与面とタイルカーペットの一次基
布との接着において、アンカー効果が薄れ、不満足なも
のであった。 比較例2 バインダーの付着量を2重量%とした以外は実施例1と
同様にして不織布を得た。
【0021】得られた不織布の摩耗強さは表2に示す通
りで、バインダー付与面の摩耗強さが無く、タイルカー
ペットを床面から剥すと破れて不織布の一部が床面に残
り、不満足なものであった。 比較例3 バインダーの付着量を50重量%とした以外は実施例1と
同様にして不織布を得た。
【0022】得られた不織布の摩耗強さは表2に示す通
りで、バインダー付与面の摩耗強さは充分であるが、バ
インダー非付与面の摩耗強さも強くなっており、タイル
カーペットの一次基布との接着において不満足なもので
あった。
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、表裏で異
なった摩耗強さを有するニードルパンチ不織布が得ら
れ、接着性に優れ、かつ耐破れ性、耐層間剥離性にも優
れ、タイルカーペットの二次基布として好適に使用する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維フィラメントからなる不織ウエ
    ブをニードリングしてなる目付が25〜200 g/m2 の不
    織布の片面にバインダーが3重量%以上40重量%以下付
    与され、かつバインダーが不織布の非付与面となる他方
    の面に浸透到達する前に熱固着されている二次基布用ニ
    ードルパンチ不織布。
JP3265137A 1991-10-15 1991-10-15 二次基布用ニードルパンチ不織布 Pending JPH05106152A (ja)

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JP3265137A JPH05106152A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 二次基布用ニードルパンチ不織布

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JP3265137A JPH05106152A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 二次基布用ニードルパンチ不織布

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ID=17413141

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JP3265137A Pending JPH05106152A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 二次基布用ニードルパンチ不織布

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JP (1) JPH05106152A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015081466A (ja) * 2013-10-23 2015-04-27 城東テクノ株式会社 点検口、及び壁又は天井への点検口の設置方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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