JPH05105996A - 高耐食アモルフアス合金 - Google Patents

高耐食アモルフアス合金

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JPH05105996A
JPH05105996A JP3267542A JP26754291A JPH05105996A JP H05105996 A JPH05105996 A JP H05105996A JP 3267542 A JP3267542 A JP 3267542A JP 26754291 A JP26754291 A JP 26754291A JP H05105996 A JPH05105996 A JP H05105996A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超高耐食性、高耐高温腐食性、耐摩耗性な
どの優れた特性を備え、化学プラントをはじめ産業およ
び民生上の種々の分野に使用可能な新しいアモルファス
合金を提供する。 【構成】 Ta,Nbの少なくとも1種を含み、その他Al,
Ti,Zr,Fe,Co,Ni,Cu,Mo,Wの適宜組合せからなる成分元素
とCrとからなる高耐食アモルファス合金である。 【効果】 本発明は酸化力の乏しい濃塩酸のような激
しい腐食性環境においても安定な保護皮膜を形成して自
己不働態化する超耐食合金である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高耐食性、高耐高温
腐食性、耐摩耗性などの優れた特性を備え、化学プラン
トをはじめ産業および民生上の種々の分野に利用可能な
新しいアモルファス合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、結晶質合金では実現し得
ない高耐食性を備えた各種アモルファス合金を見いだし
てきた。これらのアモルファス合金は、金属−半金属合
金および金属−金属合金に大別される。金属−半金属合
金は、Fe、Co、Niなどの鉄族元素とアモルファス化に必
要な10〜25原子%程度の P、C、B、Siなどの半金属元素
からなり、高耐食性は、Crを添加することによって実現
されている。これに対し、金属−金属系合金は、Fe、C
o、Ni、CuなどVIII族およびIb族の元素とTa、Nb、Zr、T
iなどIVa 族およびVa族のバルブメタルとからなるもの
である。この場合、耐食性はアモルファス合金を構成す
るバルブメタルによるものであって、なかでも、Va族の
TaあるいはNbを含む合金の耐食性がきわめて高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、高耐食
性に有効な量のCrを含むアモルファス合金は、アモルフ
ァス化に半金属元素を必要とし、また、アモルファス金
属−金属合金は、周期律表で比較的離れた族に属する元
素からなるものしか実現していなかった。これら二つの
系統の合金の耐食性を担う、CrとTaあるいはNbとの単相
合金が得られれば、これらは理想の超耐食合金と見なす
ことができる。
【0004】本発明は鉄族元素を主体とするアモルファ
ス合金の高耐食性に欠かせないVIa族のCrと超耐食
金属−金属系アモルファス合金の実現に有効なVa族のTa
あるいはNbという周期律表で隣あう族に属する元素から
なるアモルファス合金およびこれらに種々の元素を添加
した超高耐食アモルファス合金を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】通常、合金は固体状態で
は結晶化しているが、合金組成を限定して溶融状態から
超急冷凝固させたり、所定のターゲットを用いてスパッ
ターデポジットさせるなど、固体形成の過程で原子配列
に長周期的規則性を形成させない方法を適用すると、結
晶構造を持たず、液体に類似したアモルファス構造が得
られ、このような合金をアモルファス合金という。アモ
ルファス合金は、過飽和固溶体の均一な単相合金であっ
て、従来の実用金属に比べて著しく高い強度を保有し、
かつ組成に応じて異常に高い耐食性をはじめ種々の特性
を示す。
【0006】本発明者らは、新しいアモルファス合金を
創製し、その性質に関する研究を広く行った結果、合金
生成過程で溶融を必要としないスパッター法を用いるこ
とによって、低融点金属と高融点金属とのアモルファス
合金を作製し得ることを見いだし、Ti,Zr,Nb,Ta,Mo,Wな
どのIVa族、Va族およびVIa族元素とCu、AlなどのIb族お
よびIIIb族元素とからなるアモルファス合金を作製する
ことに成功した。これらの1部は、特願昭62-103296
号、特願昭63-51567号、特願昭63-51568号および特願昭
63-260020号として出願した。これらの研究をさらに継
続し、周期律表における近接族間の元素からなる高耐食
金属−金属系アモルファス合金の作製を試みた結果、IV
a族元素のTi,Zr とVIa族元素のCrとからなるアモルファ
ス合金の作製に成功し、さきに特願平3-138575号として
出願した。
【0007】本発明者らは、さらにこれらの研究を継続
し、合金生成条件などを検討した結果、Va族元素のNb,T
aとVIa族元素のCrという隣接族に属する元素同士で、し
かも耐食性に最も有効である元素同士からなるアモルフ
ァス合金の作製に成功し、本発明を達成した。
【0008】本発明は、特許請求の範囲請求項1ないし
請求項8に示す8つの発明からなるものであるが、次の
表1に本発明の構成元素および含有率を示す。
【0009】
【表1】 本発明合金の組成(原子%) Ta,Nb Ti,Zr Fe,Co,Ni,Cu,Mo,W Al Cr (*1) (*2) (*3) 1 25-70 残部(*4) 2 25-70 45以下 30以上(*4) 3 25-70(*5) 70未満 残部(*4) 4 25-70(*5) 70未満 45以下 30以上(*4) 5 20以上((20-70)(*6)) 20以下 残部(*4) 6 25-70(*7) 70未満 20以下 残部(*4) 7 20以上((25-70)(*6)) 20以下 45以下 30以上(*4) 8 25-70(*7) 70未満 20以下 45以下 30以上(*4) *1 TaおよびNbの群から選ばれた少なくとも1種 *2 TiおよびZrの群から選ばれた少なくとも1種 *3 Fe,Co,Ni,Cu,MoおよびWの群から選ばれた少なくと
も1種 *4 実質的残部 *5 TaおよびNbの群から選ばれた少なくとも1種と70原
子%未満のTiおよびZrの群から選ばれた少なくとも1種
との2群の合計 *6 TaおよびNbの群から選ばれた少なくとも1種20原子
%以上とFe,Co,Ni,Cu,MoおよびWの群から選ばれた少な
くとも1種20原子%以下との2群の合計 *7 TaおよびNbの群から選ばれた少なくとも1種とFe,C
o,Ni,Cu,MoおよびW の群から選ばれた少なくとも1種20
原子%以下とTiおよびZrの群から選ばれた少なくとも1
種70原子%未満との3群の合計 スパッター法はアモルファス合金を作る一つの方法であ
って、作製しようとするアモルファス合金と平均組成が
等しいが単相ではない複数の結晶相からなるターゲット
を焼結や溶融によって作製して用いたり、作製しようと
するアモルファス合金の主成分からなる金属板に合金化
しようとする元素を載せたり埋め込んだりしたものを用
いたりしてアモルファス合金は作られる。
【0010】本発明は、この方法を活用ならびに改良し
たものであって以下の通りである。Cr-TaあるいはCr-Nb
合金ターゲットを溶融法などで作製することはさほど容
易ではないが、Cr板にTaおよびMoの何れかあるいはこの
両者を載せたり埋め込んだりしたターゲットを用いるス
パッター法によって、高耐食性を備えたアモルファスCr
-Ta、Cr-NbおよびCr-Ta-Nb合金を得ることができる。こ
の場合、生成するアモルファス合金に場所による不均一
性の発生を避けるために、例えば図1に示すようにスパ
ッター装置チャンバー6内で複数のサブストレイト2を
チャンバーの中心軸1の回りに回転させる公転と共にサ
ブストレイト自体も自転させることが望ましい。更に、
生成するアモルファス合金の組成を広い範囲で変化させ
るために、例えば図2に示すように、一つのターゲット
4はCr板にTaおよびNbの何れかあるいはこの両者を埋め
込んだものとし、もう一つのターゲット5はTa、Nbおよ
びCrの何れかとして、これら2つのターゲットを互いに
傾斜させて2つのターゲットの垂線の交わる付近にサブ
ストレイト2を置くように設置し、これら2つのターゲ
ットを2つの電源で出力を互いに制御しながら同時に作
動させる。この方法によって、生成するアモルファス合
金中の合金元素の濃度を自由に変えたり、更にこのバリ
エーションとしてCrにTaやNbと共にTi、Zr、Fe、Co、N
i、Cu、Mo、WおよびAlを埋め込んだターゲットを用いる
などいろいろなターゲットと方法を組合せることによっ
て、Cr-Ta,Cr-Nb,Cr-Ta-Nb,Cr-Ta-Al,Cr-Nb-Al,Cr-Ta-N
b-Al,Cr-Ta-Ti,Cr-Ta-Zr,Cr-Nb-Ti,Cr-Nb-Zr,Cr-Ta-Nb-
Ti,Cr-Ta-Nb-Zr,Cr-Ta-Nb-Ti-Zr,Cr-Ta-Ti-Al,Cr-Ta-Zr
-Al,Cr-Nb-Ti-Al,Cr-Nb-Zr-Al,Cr-Ta-Nb-Ti-Al,Cr-Ta-N
b-Zr-Al,Cr-Ta-Nb-Ti-Zr-Al,Cr-Ta-Fe,Cr-Ta-Co,Cr-Ta-
Ni,Cr-Ta-Cu,Cr-Ta-Mo,Cr-Ta-W,Cr-Nb-Fe,Cr-Nb-Co,Cr-
Nb-Ni,Cr-Nb-Cu,Cr-Nb-Mo,Cr-Nb-W,Cr-Ta-Nb-Ti-Zr-Fe-
Co-Ni-Cu-Mo-W-Alなどの超高耐食アモルファス合金が得
られる。2つのターゲットを用いる方法においては、均
一なアモルファス合金を作成するために特にサブストレ
イトの公転と自転が必要である。
【0011】スパッター法で作製した本発明の組成の合
金は、前記各元素が均一に固溶した単相のアモルファス
合金である。均一固溶体である本発明のアモルファス合
金には、きわめて均一で高耐食性を保証する保護皮膜が
形成される。酸化力の乏しく激しい腐食性環境である塩
酸などの溶液中で金属材料は、容易に溶解するため、こ
のような環境で金属材料を使用するためには、安定な保
護皮膜を形成する能力を金属材料に付与する必要があ
る。これは、有効元素を必要量含む合金を作ることによ
って実現される。しかし結晶質金属の場合、多種多量の
合金元素を添加すると、しばしば化学的性質の異なる多
相構造となり、高耐食性を保証する保護皮膜が均一には
生成せず、所定の耐食性が実現し得ないことがある。ま
た、化学的不均一性の発生はむしろ耐食性に有害であ
る。
【0012】これに対し、本発明のアモルファス合金は
均一固溶体であり、安定な保護皮膜を形成させ得る所要
量の有効元素を均一に含むものであるため、このような
アモルファス合金には、均一な保護皮膜が生じ、十分に
高い耐食性を発揮する。すなわち、激しい腐食性環境に
耐える金属材料が備えるべき条件は、非酸化性環境でも
安定な保護皮膜が材料に均一に生じる高い保護皮膜形成
能力を持つことである。これは、本発明の合金組成で実
現され、また合金がアモルファス構造を有することは、
複雑な組成の合金を単相固溶体として作成することを可
能にし、均一な保護皮膜形成を保証するものである。
【0013】次に、本発明における各成分組成を限定す
る理由を述べる。
【0014】CrはTaおよびNbの少なくとも1種と共存す
るとアモルファス構造を形成する元素であって、スパッ
ター法でアモルファス構造を形成するためにはTaおよび
Nbの何れか1種あるいは2種を25〜70原子%含む必要が
ある。したがって、本発明の請求項1においてTaおよび
Nbの何れか1種または2種を25〜70原子%含む必要があ
る。またこれらの合金のTaおよびNbの一部をTiおよびZr
の何れか1種または2種で置換することができるが、超
耐食性を保証するためには、必ずTaおよびNbの少なくと
も1種は含まれなければならず、アモルファス構造の形
成のためには、これら2群の元素の合計は、本発明の請
求項3および請求項4において、25〜70原子%の範囲で
なければならない。
【0015】また、Alは、Ta、Nb、ZrおよびTiとアモル
ファス合金を作製する元素であるためCrと置換すること
ができ、耐高温腐食性を増大させる元素であるが、超高
耐食性を保証するためには、Crは30原子%以上含まれな
ければならず、45原子%を越えてCrをAlで置換してはな
らない。これが、本発明の請求項2、請求項4、請求項
7および請求項8において、Alは45原子%以下とし、Cr
を30原子%以上含まれねばならないとした理由である。
【0016】一方、Fe、Co、Ni、Cu、MoおよびW は、T
a、Nb、TiおよびZrの一部を置換しても、アモルファス
合金を形成するが、アモルファス合金を形成し、超耐食
性を保証するためには、これらの上限は20原子%にとど
めなければならない。これが、本発明の請求項5ないし
請求項8において、Fe、Co、Ni、Cu、MoおよびW 何れか
1種または2種以上の合計を20原子%以下にとどめた理
由である。さらに、TaおよびNbの何れか1種または2種
とFe、Co、Ni、Cu、MoおよびW の何れか1種または2種
以上とを合わせて含む本発明の請求項5および請求項7
の場合、Crを30原子%以上含んでいても、超耐食性のた
めには、TaおよびNbの何れか1種または2種を20原子%
以上含まなければならない。
【0017】
【実施例】次に本発明を実施例によって説明する。
【0018】実施例1 直径100mm、厚さ6mmのCr円板上の中心から半径29mmの円
周上に、直径20mm、厚さ1mmのTa円板を4-9個載せたもの
をターゲットとし、図1に示した装置を用い、Arを5ml/
minの速度で流しながら2×10~4Torrの真空に保ち、自転
ならびに公転しているアルミニウムおよびガラスのサブ
ストレイトに約400Wの出力でスパッターデポジションを
行った。X線回折の結果、生じた合金はアモルファスで
あることが確認され、またX線マイクロアナライザーを
用いた分析によってその組成はCr-26原子%Ta、Cr-33原
子%Ta、Cr-45原子%Ta、Cr-52原子%Ta、Cr-64原子%T
aおよびCr-69 原子%Ta合金であることが明らかになっ
た。これらの合金はいずれも30℃の12 N HCl中で自己不
働態化しており、1ケ月間浸漬しても腐食による損失
は、マイクロバランスでも検出できなかった。
【0019】実施例2 直径100mm、厚さ6mmのCr円板とNb円板をターゲットと
し、図2に示す装置に取り付け、Arを5ml/minの速度で
流しながら1-4×10~4Torrの真空に保ち、自転ならびに
公転しているアルミニウムおよびガラスのサブストレイ
トにスパッターデポジションを行った。X線回折の結
果、生じた合金はアモルファスであることが確認され
た。X線マイクロアナライザーを用いた分析の結果、こ
の合金はCr-43Nb合金であることが判明した。この合金
は30℃の12 N HCl中で自己不働態化しており、1ケ月間
浸漬して求めた平均腐食速度は、年間0.5mm と少ない高
耐食アモルファス合金であることが判明した。
【0020】実施例3 直径100mm、厚さ6mmのCr円板上の中心から半径29mmの円
周上に、直径20mm、厚さ1mm のTa円板をはじめ種々の金
属および合金円板を載せたものをターゲットとし、図1
に示した装置を用い、Arを5ml/minの速度で流しながら2
×10~4Torrの真空に保ち、自転ならびに公転しているア
ルミニウムおよびガラスのサブストレイトにスパッター
デポジションを行った。X線回折の結果、生じた合金は
アモルファスであることが確認され、またX線マイクロ
アナライザーを用いた分析によって求められた組成は、
表2の通りである。これらの合金は、いずれも30℃の12
NHCl中で自己不働態化しており、高耐食合金であるこ
とが明らかになった。
【0021】
【表2】30℃の12 N HCl中で測定したアモルファス合金
の腐食速度 合金(原子%) 腐食速度mm/year Cr-25Nb 1.00 Cr-29Nb 0.85 Cr-34Nb 0.50 Cr-43Nb 0.29 Cr-47Nb 0.23 Cr-57Nb 0.17 Cr-63Nb 0.13 Cr-69Nb 0.13 Cr-5Ta-21Nb 0.002 Cr-43Ta-26Nb 0.001以下 Cr-44Al-30Ta 0.001以下 Cr-20Al-50Nb 0.24 Cr-5Ta-60Ti 0.007 Cr-25Nb-43Zr 0.9 Cr-15Ta-15Ti-25Al 0.01 Cr-32Nb-10Zr-10Al 0.8 Cr-33Ta-6Fe 0.001以下 Cr-51Nb-17Co 0.22 Cr-36Ta-18Ni 0.001以下 Cr-55Ta-11Cu 0.001以下 Cr-48Nb-17Mo 0.20 Cr-45Ta-19W 0.001以下 Cr-21Ta-9Mo-8W 0.001以下 Cr-45Nb-17Ti-7Mo 0.15 Cr-17Ta-6Nb-9Ti-7Zr-4Mo-3W 0.001以下 Cr-20Ta-25Nb-2Ti-3Zr-2Fe-1Co-3Ni-7Mo-6W 0.001以下 Cr-29Ta-5Fe-35Al 0.001以下 Cr-48Nb-14Co-20Al 0.24 Cr-34Ta-17Ni-31Al 0.001以下 Cr-53Ta-10Cu-25Al 0.001以下 Cr-46Nb-16Mo-18Al 0.27 Cr-42Ta-15W-40Al 0.001以下 Cr-19Ta-8Mo-7W-27Al 0.003 Cr-45Nb-16Ti-7Mo-15Al 0.24 Cr-7Ta-6Nb-8Ti-7Zr-4Mo-3W-12Al 0.023 Cr-20Ta-15Nb-2Ti-3Zr-2Fe-1Co-3Ni-7Mo-6W-5Al 0.001以下
【0022】
【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明のアモルフ
ァス合金は、スパッター法で容易に作製されるTaおよび
Nbの少なくとも1種とCrを必須元素として含むアモルフ
ァス合金であって、酸化力の乏しい濃塩酸のような激し
い腐食性環境においても安定な保護皮膜を形成して自己
不働態化する超耐食合金である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明アモルファス合金を作製するスパッタ−
装置の一例を示す概略図である。
【図2】本発明アモルファス合金を作製する他の例を示
すスパッタ−装置の概略図である。
【符号の説明】
1:サブストレイトの公転軸、 2:自転するサブストレイト、 3、4、5:ターゲット 6:スパッターチャンバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 英明 富山県黒部市東三日市4016 (72)発明者 幅崎 浩樹 宮城県仙台市青葉区国見2丁目13−26 (72)発明者 川嶋 朝日 宮城県仙台市太白区ひより台37−17 (72)発明者 浅見 勝彦 宮城県仙台市太白区太白2丁目5−3

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TaおよびNbの群から選ばれる少なくとも
    1種25〜70原子%を含み残部は実質的にCrからなる高耐
    食アモルファス合金。
  2. 【請求項2】 TaおよびNbの群から選ばれる少なくとも
    1種25〜70原子%と45原子%以下のAlを含み残部は実質
    的に30原子%以上のCrからなる高耐食アモルファス合
    金。
  3. 【請求項3】 TaおよびNbの群から選ばれる少なくとも
    1種と70原子%未満のTiおよびZrの群から選ばれる少な
    くとも1種との2群の合計で25〜70原子%を含み残部は
    実質的にCrからなる高耐食アモルファス合金。
  4. 【請求項4】 TaおよびNbの群から選ばれる少なくとも
    1種と70原子%未満のTiおよびZrの群から選ばれる少な
    くともいずれか1種との2群の合計で25〜70原子%と45
    原子%以下のAlを含み残部は実質的に30原子%以上のCr
    からなる高耐食アモルファス合金。
  5. 【請求項5】 20原子%以上のTaおよびNbの群から選ば
    れる少なくとも1種と20原子%以下のFe,Co,Ni,Cu,Moお
    よびW の群から選ばれる少なくとも1種との2群の合計
    で25〜70原子%を含み残部は実質的にCrからなる高耐食
    アモルファス合金。
  6. 【請求項6】 TaおよびNbの群から選ばれる少なくとも
    1種と70原子%未満のTiおよびZrの群から選ばれる少な
    くとも1種と20原子%以下のFe,Co,Ni,Cu,MoおよびW の
    群から選ばれる少なくとも1種との3群の合計で25〜70
    原子%を含み残部は実質的にCrからなる高耐食アモルフ
    ァス合金。
  7. 【請求項7】 20原子%以上のTaおよびNbの群から選ば
    れる少なくとも1種と20原子%以下のFe,Co,Ni,Cu,Moお
    よびW の群から選ばれる少なくとも1種との2群の合計
    で25〜70原子%と45原子%以下のAlを含み残部は実質的
    に30原子%以上のCrからなる高耐食アモルファス合金。
  8. 【請求項8】 TaおよびNbの群から選ばれる少なくとも
    1種と70原子%未満のTiおよびZrの群から選ばれる少な
    くとも1種と20原子%以下のFe,Co,Ni,Cu,
    MoおよびW の群から選ばれる少なくとも1種との3
    群の合計で25〜70原子%と45原子%以下のAlを含み残部
    は実質的に30原子%以上のCrからなる高耐食アモルファ
    ス合金。
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Cited By (3)

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