JPH05105631A - 抗痴呆薬 - Google Patents

抗痴呆薬

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JPH05105631A
JPH05105631A JP3267748A JP26774891A JPH05105631A JP H05105631 A JPH05105631 A JP H05105631A JP 3267748 A JP3267748 A JP 3267748A JP 26774891 A JP26774891 A JP 26774891A JP H05105631 A JPH05105631 A JP H05105631A
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JP
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compound
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acid
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Withdrawn
Application number
JP3267748A
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English (en)
Inventor
Fumio Suzuki
文夫 鈴木
Hiromasa Kato
博正 加藤
Junichi Shimada
純一 島田
Akio Ishii
昭男 石井
Shizuo Shiozaki
静男 塩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた抗痴呆薬を提供する。 【構成】式(I) (R1 :低級アルキル、R2 :置換もしくは非置換シク
ロアルキル)で表わされるキサンチン誘導体又はその薬
理的に許容される塩を有効成分とする抗痴呆薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキサンチン誘導体又はそ
の薬理的に許容される塩を有効成分とする抗痴呆薬に関
する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【化2】
【0004】で表わされる化合物がアデノシン受容体の
1 受容体に対し選択的に拮抗作用を示すことが知られ
ている〔Molecular Pharmacology, 33 , 585 (1988)
〕。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた抗痴呆
薬を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1 は低級アルキルを表わし、R
2 は置換もしくは非置換シクロアルキルを表わす)で表
わされるキサンチン誘導体〔以下、化合物(I)とい
う〕又はその薬理的に許容される塩を有効成分とする抗
痴呆薬に関する。化合物(I)のR1 の定義における低
級アルキルとしては直鎖又は分岐状の炭素数1〜6の、
例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec −ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ネオペンチル、ヘキシル等があげられる。
【0009】R2 のシクロアルキルとしては炭素数3〜
8の、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル等があげられ
る。シクロアルキルの置換基としては、同一又は異なっ
て置換数1〜3の、例えば低級アルキル、ヒドロキシ、
低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ等があげら
れる。低級アルキル及び低級アルコキシのアルキル部分
は、前記低級アルキルの定義と同じであり、ハロゲンと
してはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素等があげられる。
【0010】化合物(I)の薬理的に許容される塩は、
薬理的に許容される酸付加塩、金属塩、アンモニウム
塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等を包含する。
薬理的に許容される酸付加塩としては、塩酸塩、硫酸
塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フ
マル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩等の有機酸塩;金属塩
としてナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、
マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属
塩、アルミニウム塩、亜鉛塩;アンモニウム塩としては
アンモニウム、テトラメチルアンモニウム等の塩;有機
アミン付加塩としてはモルホリン、ピペリジン等の付加
塩;アミノ酸付加塩としてはリジン、グリシン、フェニ
ルアラニン等の付加塩があげられる。
【0011】つぎに化合物(I)の製造法について説明
する。
【0012】
【化4】
【0013】保護基としてはtert−ブトキシカルボニル
基、ベンジロキシカルボニル基、アセチル基、ホルミル
基等があげられる。
【0014】工程1 化合物(IV) は公知の方法(例えば、特開昭59-42383号
公報) に準じて得られる化合物(II) と化合物(III) も
しくはその反応性誘導体とを反応させることにより得ら
れる。化合物(III) の反応性誘導体としては、酸クロリ
ド、酸ブロミド等の酸ハライド類、p−ニトロフェニル
エステル、N−オキシコハク酸イミド等の活性エステル
類、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、ジシ
クロヘキシルカルボジイミド等のカルボジイミドを用い
生成される酸無水物類、炭酸モノエチルエステル、炭酸
モノイソブチルエステル等との混合酸無水物類等があげ
られる。
【0015】化合物(II) と化合物(III) との反応比率
はほぼ等量である。反応は、化合物(III) を用いる場
合、無溶媒で50〜200℃に加熱することによって行
われるが、反応性誘導体を用いる場合は、ペプチド化学
で常用される方法に準じて行うことができる。例えば、
反応溶媒としては、塩化メチレン、クロロホルム、二塩
化エタン等のハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド及び必要により水等が適宜選
択され、反応温度は−80〜50℃で行われ、0.5〜2
4時間で反応は終了する。また必要により、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール等の添加剤又はピリジン、トリ
エチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N−メチ
ルモルホリン等の塩基の共存下に行うこともできる。
【0016】工程2 化合物(V)は化合物(IV)を塩基の存在下 (A法)、脱
水剤での処理(B法)又は加熱(C法)による閉環反応
を行うことにより得られる。A法 化合物(V)は化合物(IV) を塩基の存在下、溶媒中、
室温〜180℃で10分間〜6時間反応することにより
得られる。
【0017】塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ金属水酸化物があげられる。溶媒
としては水、メタノール、エタノール等の低級アルコー
ル類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が
単独もしくは混合して用いられる。
【0018】B法 化合物(V)は化合物(IV) を脱水剤の存在下、無溶媒
又は溶媒中、室温〜180℃で0.5〜12時間反応する
ことにより得られる。脱水剤としては、例えば塩化チオ
ニル等のハロゲン化チオニル、オキシ塩化リン等のオキ
シハロゲン化リンがあげられる。溶媒としては、塩化メ
チレン、クロロホルム、二塩化エタン等のハロゲン化炭
化水素、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等があげられる。
【0019】C法 化合物(V)は化合物(IV) を溶媒中、50〜200℃
で1〜20時間加熱することにより得られる。溶媒とし
てはジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ダ
ウサーモA(ダウケミカル社製)等があげられる。
【0020】工程3 化合物(I)は化合物(V)の保護基Pを有機合成化学
における常法に従い、脱保護することにより得られる。
保護基Pが例えばベンジロキシカルボニル基の場合、水
素添加触媒存在下、溶媒中、常圧で水素ガスにより接触
水素添加反応を行う。反応は室温〜100℃で0.5〜4
8時間行う。
【0021】水素添加触媒としては酸化白金、白金付き
活性炭(Pt/C)等の白金系触媒、パラジウム付き活
性炭(Pd/C)パラジウムブラック等のパラジウム系
触媒、ラネーニッケル等のニッケル系触媒、ロジウム付
き活性炭(Rh/C)等があげられる。溶媒としてはメ
タノール、エタノール等のアルコール類、酢酸エチル等
のエステル類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエ
ーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸等があ
げられる。
【0022】工程4 化合物(VI) は化合物 (IV) を工程3と同様に行うこと
により得られる。工程5 化合物(I)は化合物(VI) を工程2と同様に行うこと
により得られる。工程6 化合物(VIII) は化合物(II)と化合物(VII) とを溶媒
中、−20〜100℃で10分間〜5時間反応すること
により得られる。
【0023】化合物(II) と化合物(VII) との反応比率
ほぼ等量である。溶媒としては酢酸とメタノール、エタ
ノール等の低級アルコール類との混合溶媒があげられ
る。
【0024】工程7 化合物(V)は化合物(VIII)を酸化剤の存在下、溶媒
中、室温〜180℃で30分間〜10時間反応すること
により得られる。酸化剤としては酸素、塩化第二鉄、硝
酸セリウム(IV) アンモニウム、ジエチルアゾジカルボ
キシレート等があげられる。溶媒としてはメタノール、
エタノール等の低級アルコール類、塩化メチレン、クロ
ロホルム等のハロゲン化炭化水素類、トルエン、キシレ
ン、ニトロベンゼン等の芳香族炭化水素類等があげられ
る。
【0025】工程8 化合物(I)は化合物(V)を工程3と同様に行うこと
により得られる。また、化合物(I)の塩を取得したい
時は合成化学の常法を用いればよい。例えば、化合物
(I)が塩の形で得られる場合には、そのまま精製すれ
ばよく、また、遊離の形で得られる場合には、適当な溶
媒に溶解または懸濁した後、酸または塩基を加え塩を形
成させればよい。
【0026】次に化合物(I)の内、参考例1で得られ
た化合物の薬理作用について試験例で説明する。
【0027】試験例1 スコポラミン誘発健忘に対する
作用 動物は1群12〜13匹のウィスター系雄性ラット(体
重230〜280g、チャールスリバー供給)を用い
た。試験装置は明暗箱装置を用いた。この明暗箱装置は
4Wの白色蛍光灯で照明された24×25×30cmの明
室と30×30×30cmの暗室からなり、2つの部屋は
7×7cmのギロチンドアで仕切られている。各部屋の床
はステンレススチール製グリッド床になっており、暗室
の床グリッドには弱い電流が通電できるようになってい
る。
【0028】まず、学習を獲得するための習練(獲得試
行)を行った。ラットを明室に入れ、5〜10秒後にギ
ロチンドアを開放した。明室に入れられたラットは速や
かに暗室に移動するが、ラットの四肢が完全に暗室には
いると同時にギロチンドアを閉めて、直ちに床のグリッ
ドに2mAの電流を2秒間通電気した。フットショック
(foot shock) を受けたラットを直ちに暗室より取り出
した。なお、健忘処理は獲得試行の30分前に予めスコ
ポラミン1mg/kgを腹腔内投与することにより行った。
【0029】翌日、記憶の保持・想起を調べるための試
験(想起試行)を行った。すなわち、獲得試行24時間
後のラットを暗室に入れ、ギロチンドア開放時からラッ
トが暗室に完全に入るまでの所要時間(潜時)を計測し
た。最大計測時間は600秒とし、600秒以上の潜時
は600秒として記録した。試験化合物は0.3%カルボ
キシメチルセルロースに懸濁し、獲得試行の60分前に
経口投与した。
【0030】効果はスコポラミンを単独投与した健忘対
照群と試験化合物投与群の反応潜時の間に有意な差が認
められるか否かを、Mann WhitneyU-test により判定し
た。その結果を第1表に示す。
【0031】
【表1】
【0032】第1表に示される如く、化合物(I)は0.
31〜5.0mg/kg経口投与により、有意に反応潜時を延
長し、抗健忘作用を示した。
【0033】試験例2 急性毒性試験 体重20±1gのdd系雄マウスを1群3匹用い、化合
物(I)を経口(po;300 mg/kg) で投与した。投与後
7日後の死亡状況を観察し最小致死量(MLD)値を求
めた。参考例1で得られた化合物のMLDは>300mg
/kgであり、毒性が弱く幅広い容量範囲で安全に用いる
ことができる。
【0034】化合物(I)又はその薬理的許容される塩
はそのままあるいは各種の製薬形態で使用することがで
きる。本発明の製薬組成物は活性成分として、有効な量
の化合物(I)又はその薬理的に許容される塩を薬理的
に許容される担体と均一に混合して製造できる。これら
の製薬組成物は、経口的又は注射による投与に対して適
する単位服用形態にあることが望ましい。
【0035】経口服用形態にある組成物の調整において
は、何らかの有用な薬理的に許容される担体が使用でき
る。例えば懸濁剤及びシロップ剤は、水、シュークロー
ス、ソルビトール、フラクトース等の糖類、ポリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール等のグリコール
類、ゴマ油、オリーブ油、大豆油等の油類、p−ヒドロ
キシ安息香酸エステル類等の防腐剤、ストロベリーフレ
ーバー、ペパーミントなどのフレーバー類等を使用して
製造できる。粉剤、丸剤、カプセル剤及び錠剤は、ラク
トース、グルコース、シュークロース、マンニトール等
の賦形剤、でん粉、アルギン酸ソーダ等の崩壊剤、ステ
アリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、ポリビニル
アルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン
等の結合剤、脂肪酸エステル等の表面活性剤、グリセリ
ン等の可塑剤等を用いて製造できる。錠剤及びカプセル
剤は投与が容易であるという理由で、最も有用な単位経
口投与剤である。
【0036】また、注射剤は、蒸留水、塩溶液、グルコ
ース溶液又は塩水とグルコース溶液の混合物から成る担
体を用いて調整することができる。この際、常法に従い
適当な助剤を用いて、溶液、懸濁液又は分散液として調
整される。化合物(I)又はその薬理的に許容される塩
は前記製薬形態で経口的に又は注射剤として非経口的に
投与することができ、その有効容量及び投与回数は、投
与形態、患者の年齢、体重、症状等により異なるが、通
常1日当り、0.1〜50mg/kgを3〜4回に分けて投与
する。
【0037】
【実施例】以下に実施例及び参考例を示す。
【0038】実施例1 錠剤 参考例1で得られた化合物40g、ラクトース286.8
g及び馬鈴薯でんぷん60gを混合した後、これにヒド
ロキシプロピルセルロースの10%水溶液120gを加
えた。この混合物を常法により練合し、造粒して乾燥さ
せた後、整粒し打錠用顆粒とした。これにステアリン酸
マグネシウム1.2gを加えて混合した後、径8mmの杵を
もった打錠機(菊水社製RT−15型)で打錠を行っ
て、錠剤2000錠(1錠あたり活性成分20mgを含有
する)を得た。
【0039】実施例2 細粒剤 参考例1で得られた化合物20g、ラクトース655g
及びとうもろこしでんぷん285gを混合した後、これ
にヒドロキシプロピルセルロースの10%水溶液400
gを加えた。この混合物を常法により練合し、造粒した
後乾燥させて、細粒剤1000包(1包あたり活性成分
20mgを含有する)を得た。
【0040】実施例3 カプセル剤 参考例1と得られた化合物200g、アビセル(旭化成
工業製)995g及びステアリン酸マグネシウム5gを
常法により混合した。この混合物をカプセル充填機(Za
nasi社製、LZ−64型)により、ハードカプセル4号
(1カプセルあたり120mg容量) に充填し、カプセル
剤10,000カプセル(1カプセルあたり活性成分20
mgを含有する)を得た。
【0041】実施例4 注射剤 参考例1で得られた化合物1gを精製ダイズ油100g
に溶解させた後、これに精製卵黄レシチン12g及び注
射用グリセリン25gを加えた。この混合物を常法によ
り注射用蒸留水で1,000mlとして練合・乳化した。得
られた分散液を0.2μm のディスポーザブ型メンブラン
フィルターを用いて無菌濾過した後、ガラスバイアルに
2mlずつ無菌的に充填して、注射剤500バイアル(1
バイアルあたり活性成分2mgを含有する)を得た。
【0042】参考例1 4−ニトロフェネチルアミン127g(0.767モル)
〔J. Org. Chem., 43, 31(1978)〕をトルエン2.5リッ
トルに溶解した後、これにプロピルイソシアネート72
ml(0.764モル)を室温にてゆっくり滴下した。2時
間攪拌した後、生ずる結晶を濾取し、減圧乾燥し、1−
(4−ニトロフェネチル)−3−プロピル尿素(化合物
a)171.5g(収率89.8%)を得た。
【0043】IR(KBr) νmax(cm-1): 3322, 2870, 1620,
1578, 1516 NMR(CDCl3,90MHz)δ(ppm): 8.10(2H,d,J=8.8Hz), 7.35
(2H,d,J=8.8Hz), 4.95〜4.50(2H,m), 3.70〜3.30(2H,
m), 3.25〜2.75(6H,m), 1.70〜1.30(2H,m), 0.90(3H,t,
J=7.0Hz)
【0044】化合物a 170g(0.677モル)及び
シアノ酢酸63.3g(0.744モル)を無水酢酸196
mlに溶解し、75℃で2時間反応させた。反応液を減圧
濃縮した後、これに水200mlを加え再び減圧濃縮し
た。得られる粗結晶を酢酸エチルで2回再結晶した後、
1−シアノアセチル−3−(4−ニトロフェネチル)−
1−プロピル尿素(化合物b)42.9g(収率19.9
%)を得た。
【0045】融点:99〜101 ℃ IR(KBr) νmax(cm-1): 3386, 2876, 2260, 1693, 1678,
1518, 1503 NMR(CDCl3,90MHz)δ(ppm): 8.55(1H,brs), 8.16(2H,d,
J=8.7Hz), 7.38(2H,d,J=8.7Hz), 3.78(2H,s), 3.80〜3.
45(4H,m), 3.01(2H,t,J=7.0Hz), 1.80〜1.40(2H,m), 0.
99(2H,t,J=7.0Hz) MS(m/e): 318(M+ )
【0046】化合物b 57.5g(0.181モル)に2
N水酸化ナトリウム水溶液680mlを加え、75℃で3
0分間攪拌した。冷却し、生じた結晶を濾取、水洗した
後、減圧乾燥して6−アミノ−1−(4−ニトロフェネ
チル)−3−プロピルウラシル(化合物c)51.7g
(収率89.9%)を得た。 IR(KBr) νmax(cm-1): 1658, 1639, 1611, 1518, 1492 NMR(DMSO-d6, 90MHz) δ(ppm): 8.10(2H,d,J=8.5Hz),
7.47(2H,d,J=8.5Hz), 6.82(2H,brs), 4.78(1H,s), 4.08
(2H,t,J=7.2Hz), 3.57(2H,t,J=7Hz), 2.97(2H,t,J=7.2H
z), 1.65〜1.15(2H,m), 0.77(2H,t,J=7Hz) MS(m/e): 318(M+ )
【0047】化合物c 20g(62.8ミリモル)を1
00mlの酢酸に溶解させ、10%Pd/C1gを加え、8時間
水素気流下で攪拌した。反応液を濾過し、その濾液を減
圧濃縮し1N水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性とし
た。析出する結晶を濾取、水洗ついで減圧乾燥して6−
アミノ−1−(4−アミノフェネチル)−3−プロピル
ウラシル(化合物d)15.6g(収率86.5%)を得
た。 IR(KBr) νmax(cm-1): 1658, 1613, 1517 NMR(CDCl3 ; 90MHz)δ(ppm): 7.00(2H,d,J=8.0Hz), 6.
67(2H,d,J=8.0Hz),4.82(1H,s), 4.20〜3.70(6H,m), 2.9
0(2H,t,J=7.5Hz), 1.80〜1.50(4H,m), 0.95(3H,t,J=7.2
Hz) MS(m/e): 288(M+ )
【0048】化合物d 7g(24.3ミリモル)をテト
ラヒドロフラン180mlに溶解し、水120ml及び炭素
水素ナトリウム4.13g(49.2ミリモル)を加えた。
この溶液を5〜10℃に冷却し、2N水酸化ナトリウム
水溶液でpHを8〜9に保ちつつ、カルボベンゾキシク
ロライド30%トルエン溶液11.9g(20.8ミリモ
ル)を滴下した。滴下後、30分間攪拌を続け、減圧濃
縮後、水を加えて析出する不溶物を濾取した。これを、
酢酸エチル500mlに加熱溶解させ、硫酸ナトリウムで
乾燥、濾過、次いで溶媒を減圧下留去して、6−アミノ
−1−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノフェネチ
ル)−3−プロピルウラシル(化合物e)10.0g(収
率98.0%)を得た。
【0049】IR(KBr) νmax(cm-1): 1706, 1660, 1606,
1527, 1511 NMR(DMSO-d6 ; 90MHz)δ(ppm): 8.63(1H,brs), 7.65〜
7.20(7H,m), 7.11(2H,t,J=8.5Hz), 5.15(2H,s), 4.67(1
H,s), 3.99(2H,t,J=7.0Hz), 3.62(2H,t,J=7.5Hz), 2.73
(2H,t,J=7.0Hz), 1.55〜1.25(2H,m), 0.78(3H,t,J=7.5H
z) MS(m/e): 422(M+ )
【0050】化合物e 6.3g(14.0ミリモル)をエ
タノール120ml及び水40mlに溶解し、30℃で濃塩
酸2.87mlを加え、次いで亜硝酸ナトリウム1.82g
(26.4ミリモル)を加えた。約30分間攪拌した後、析
出した赤紫の結晶を濾取、水洗、次いで減圧乾燥して6
−アミノ−1−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノ
フェネチル)−5−ニトロソ−3−プロピルウラシル
(化合物f)8.66g(収率82.3%)を得た。 融点:192.5 〜194.5 ℃ IR(KBr) νmax(cm-1): 1730, 1670, 1642, 1527, 1515 NMR(DMSO-d6 ; 90MHz)δ(ppm): 9.62(1H,brs), 9.17(1
H,brs), 7.45〜7.20(7H,m), 7.08(2H,d,J=8.8Hz), 5.12
(2H,s), 4.06(2H,t,J=7.5Hz), 3.79(2H,t,J=7.0Hz), 2.
75(2H,t,J=7.5Hz), 1.70〜1.25(2H,m), 0.84(3H,t,J=7.
0Hz) MS(m/e): 451(M+ )
【0051】化合物f 6.3g(14.0ミリモル)を5
0%エタノール水溶液280mlに懸濁し、攪拌しながら
ハイドロサルファイトナトリウム9.7g(55.7ミリモ
ル)を30分間かけてゆっくり加えた。濾過により不溶
物を除いた後、濾液を減圧濃縮して生じた結晶を濾取、
水洗、次いで減圧乾燥し、5,6−ジアミノ−1−(4−
ベンジルオキシカルボニルアミノフェネチル)−3−プ
ロピルウラシル(化合物g)5.23g(収率85.7%)
を得た。 MS(m/e): 437(M+ )
【0052】化合物g 13.4g(30.6ミリモル)を
ジオキサン200mlに溶解した後、これに水110mlを
加えた。この溶液に、シクロペンタンカルボン酸3.86
g(33.8ミリモル)及び1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノ)プロピルカルボジイミド塩酸塩6.41g
(33.4ミリモル)を加え、18時間攪拌した。反応液
を減圧濃縮し、酢酸エチル400mlで抽出し、水100
mlで洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去して、6−アミノ−5−シクロペンタンカルボニル
アミノ−1−(4−ベンジルオキシカルボニルアミノフ
ェネチル)−3−プロピルウラシル(化合物h)15.7
g(収率96.1%)を得た。 MS(m/e): 533(M+ )
【0053】化合物h 15.7g(29.4ミリモル)を
ジオキサン70mlに溶解した。これに2N水酸化ナトリ
ウム水溶液170mlを加え1時間加熱還流した。その後
反応液を減圧濃縮し、pHを7とした。生じた結晶を濾
取水洗し、減圧乾燥して、9.6gの粗生成物を得た。こ
れをジオキサンより再結晶し3−(4−アミノフェネチ
ル)−1−プロピル−8−シクロペンチルキサンチン6.
80g(収率60.6%)を無色粉末として得た。
【0054】融点: 248〜250 ℃ 元素分析値:C 21H 27N 5 O 2 として 計算値(%) ; C 66.11, H 7.13, N 18.36 実測値(%) ; C 65.87, H 7.17, N 18.06 IR(KBr) νmax(cm-1): 1694, 1645, 1500 NMR(DMSO-d6 ;270MHz)δ(ppm): 13.05(1H,brs), 6.84
(2H,d,J=8.0Hz), 6.47(2H,d,J=8.0Hz), 4.87(2H,brs),
4.09(2H,t,J=7.4Hz), 3.82(2H,t,J=6.9Hz), 3.20〜3.05
(1H,m), 2.77(2H,t,J=7.4Hz), 2.10〜1.50(10H,m), 0.8
5(3H,t,J=7.4Hz) MS(m/e): 381(M+ )
【0055】
【発明の効果】本発明により優れた抗痴呆薬が提供され
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R1 は低級アルキルを表わし、R2 は置換もし
    くは非置換シクロアルキルを表わす)で表わされるキサ
    ンチン誘導体又はその薬理的に許容される塩を有効成分
    とする抗痴呆薬。
JP3267748A 1991-10-16 1991-10-16 抗痴呆薬 Withdrawn JPH05105631A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6090816A (en) * 1994-12-13 2000-07-18 Euro-Celtique S.A. Aryl thioxanthines
US6248746B1 (en) 1998-01-07 2001-06-19 Euro-Celtique S.A. 3-(arylalkyl) xanthines

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US6248746B1 (en) 1998-01-07 2001-06-19 Euro-Celtique S.A. 3-(arylalkyl) xanthines

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