JPH05105082A - 電車線電柱位置検知方法 - Google Patents

電車線電柱位置検知方法

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JPH05105082A
JPH05105082A JP29656191A JP29656191A JPH05105082A JP H05105082 A JPH05105082 A JP H05105082A JP 29656191 A JP29656191 A JP 29656191A JP 29656191 A JP29656191 A JP 29656191A JP H05105082 A JPH05105082 A JP H05105082A
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Takefumi Shimada
健夫三 島田
Tadashi Kohida
正 小比田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気鉄道の電力供給用に敷設されている電車
線路の支持物である電柱の位置を検知する方法におい
て、車上に搭載した新しいレーザドップラ方式の距離測
定器とATS地上子検出器により行い、正確に電柱位置
を検知する。 【構成】 レーザドップラ方式により距離を測定できる
距離測定器と、軌道内に一定間隔に敷設されているAT
Sの地上子を検知する検出器とにより列車が走行してい
る地点を検知し、検知された列車の位置情報と、あらか
じめ記憶しておいたATS地上子と電車線の支持物であ
る電柱の相互関係の情報と、を対照することにより電柱
位置を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気鉄道の電力供給用
に敷設されている電車線路の支持物である電柱の位置を
検知する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電柱位置を検知する方法は電気検測車に
搭載されている電柱位置検知器により行われている。し
かし、この方式は投光器により電柱に向かって送光し、
その正反射光を捕らえるため、橋梁のビームを誤検出し
たり、狭小トンネル内の電柱が正しく検出できない等の
問題があり、新しく正確に電柱の位置を検知できる方法
が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、光を使用
して電柱を検知する方式は、電気検測車の屋根上に測定
器を搭載して行っているため、その原理より検測車の上
方にあるものは誤検出されやすく、あらかじめ電柱間隔
を測定して記憶させるプログラム方式により補正して
も、完全に補正しきれておらず、電柱が2〜3基ずれる
場合も生じており、その場合は、電気検測車に添乗して
いる人間の操作により補正を行っていた。特に、このプ
ログラム方式に用いられている現在の列車の距離測定方
法は、列車の車軸に取り付けた速度発電機によって行っ
ており、天候が雨天等になると車輪が空転を起こし、こ
の距離測定にかなりの誤差を生じていた。
【0004】本発明は、これらの電柱の位置の検知を、
車上に搭載した新しいレーザドップラ方式の距離測定器
とATS地上子検出器により行い、正確に電柱位置を検
知する方法である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明の電柱位置検知方法は、電気鉄道の電力供給
用に敷設されている電車線の電柱の位置を検出する方法
において、レーザドップラ方式により距離を測定できる
距離測定器と、軌道内に一定間隔に敷設されているAT
Sの地上子を検知する検出器とにより列車が走行してい
る地点を検知し、検知された列車の位置情報と、あらか
じめ記憶しておいたATS地上子と電車線の支持物であ
る電柱の相互関係の情報と、を対照することにより電柱
の位置を検知する。
【0006】
【作用】電柱は直接検知せず、レーザドップラ方式の距
離測定器をレールに向けて使用し、列車が移動した正確
な距離を測定し、また同時に信号用のATS地上子を列
車に搭載したATS車上子にて検知する。このATS地
上子は、現在の新しいトランスポンダ利用の信号方式区
間においても、貨物列車が走行するため500mに一箇
所程度は設備されており、どの区間を走行してもATS
地上子は500m毎に設置されていることになる。その
ため、あらかじめ電柱の位置とATS地上子の位置関係
を測定し、線区毎に記憶しておけば、レーザドップラ方
式の距離測定器により測定した距離とATS地上子の位
置検知により、その記憶情報と対照すれば正確に電柱位
置を検知することができる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面を参照し
ながら説明する。まず本発明の要点になっているレーザ
ドップラ方式の距離測定器について説明する。図2に示
すように車両の下の左右のレール1の上方の台車にレー
ルとは非接触にレーザドップラ式距離測定器の光学ユニ
ット2を取り付け、それよりコードにて車内の信号処理
ユニット3に送り、光学ユニットで測定したドップラ周
波数信号を、信号処理ユニット内で速度と距離に変換す
る。またこの信号処理ユニットは、決められた単位長パ
ルス信号も出力する。
【0008】図3にレーザドップラ距離測定部とATS
地上子検出部の構成を示す。車両の左右に一対のレーザ
ドップラ方式距離測定器(光学ユニット2と信号処理ユ
ニット3)と一対のATS車上子5を装備している。左
右のレーザドップラ方式距離測定器により測定している
左右のレール上の走行距離は、左右平均回路4で平均さ
れた距離に変換され、データ処理部10に入力される。
また、ATS地上子は列車の進行方向左側の線路上に設
置されているので、進行方向左のATS車上子で測定さ
れた信号は増幅回路6で増幅された後、方向切替7を通
り、信号変換回路8でATS地上子の検知信号としてデ
ータ処理部10に入力される。一般の営業車で使用され
ているATS車上子は、ATS地上子が赤信号の時のみ
検知するようになっているが、ここで使用されているA
TS車上子は、電気検測車に搭載されているものと同じ
タイプのもので、ATS地上子の表示状態とは無関係に
すべてのATS地上子の検知が行えるものである。ま
た、車両の進行方向により進行方向の左側に来るATS
車上子5を使用するように、方向切替7で使用するAT
S車上子を切り替える。
【0009】ここでは実際の電柱位置の検知方式につい
て説明する。図4はATS地上子(11のATS地上子
Aと12のATS地上子B)と電柱13の関係を表した
図である。ATS車上子5が11のATS地上子Aを検
知するとレーザドップラ方式距離測定器が零クリアーさ
れ、距離の測定を始める。各ATS地上子から電柱まで
の距離は、あらかじめ測定されデータ入力部9に入力さ
れ記憶されている。それゆえ、測定された距離によりそ
の記憶された距離になると電柱が出力され、以下同じ
ように電柱まで出力される。電柱を通過した後に1
2のATS地上子Bが検知されると、再びレーザドップ
ラ方式距離測定器が零クリアーされ、同様な測定により
電柱が検知され出力される。
【0010】これを図1の電車線電柱位置検知装置の構
成図により再度説明すると以下のようになる。レーザド
ップラ方式距離測定部16によって測定された距離とA
TS地上子検出部17によって検知されたATS地上子
検知信号がデータ処理部10に入力される。一方、デー
タ処理部10にはATS地上子、キロ程、電柱の相互位
置、および電柱番号のデータが読み込まれている。この
データ処理部10内で、測定、検知された地点情報と、
読み込まれた地点データとの対照が行われ、キロ程カウ
ンタ18、電柱信号発生器19、電柱番号発生器20に
より、それぞれ、キロ程、電柱位置、電柱番号が出力さ
れる。同様の処理がATS地上子を検知するたびに実行
される。
【0011】
【発明の効果】本発明は上記のごとくであって、レーザ
ドップラ方式の距離測定器とATS地上子検出器により
正確な列車の地点検知ができ、あらかじめ測定して記憶
しておいたATS地上子と電柱の相互位置、および電柱
番号等の情報と対照することにより正確な電柱の位置検
知が行えるので、電気検測車等において誤動作により人
手で修正していた作業が無くなるとともに、今後は営業
車における電車線路設備の検測等にも無人の状態で測定
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電車線電柱位置検知装置の構成図
【図2】レーザドップラ方式距離測定器の構成図
【図3】レーザドップラ方式距離測定部およびATS地
上子検出部の構成図
【図4】ATS地上子と電柱の相互位置関係を示す図
【符合の説明】
1─レール 2─光学ユニット 3─信号処理ユニット 4─左右平均回路 5─ATS車上子 6─増幅回路 7─方向切替 8─信号変換回路 9─データ入力部 10─データ処理部 11─ATS地上子A 12─ATS地上子B 13─電柱 14─線路(上り) 15─線路(下り) 16─レーザドップラ方式距離測定部 17─ATS地上子検出部 18─キロ程カウンタ 19─電柱信号発生器 20─電柱番号発生器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気鉄道の電力供給用に敷設されている
    電車線の電柱の位置を検出する方法において、レーザド
    ップラ方式により距離を測定できる距離測定器と、軌道
    内に一定間隔に敷設されているATSの地上子を検知す
    る検出器とにより列車が走行している地点を検知し、検
    知された列車の位置情報と、あらかじめ記憶しておいた
    ATS地上子と電車線の支持物である電柱の相互関係の
    情報と、を対照することにより電柱の位置を検知するこ
    とを特徴とする電車線電柱位置検知方法。
JP3296561A 1991-10-17 1991-10-17 電車線電柱位置検知装置 Expired - Fee Related JP2579395B2 (ja)

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