JPH05104647A - 繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置 - Google Patents
繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置Info
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- JPH05104647A JPH05104647A JP3298038A JP29803891A JPH05104647A JP H05104647 A JPH05104647 A JP H05104647A JP 3298038 A JP3298038 A JP 3298038A JP 29803891 A JP29803891 A JP 29803891A JP H05104647 A JPH05104647 A JP H05104647A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 繊維強化熱可塑性樹脂シート中のチョップド
ストランドと熱可塑性樹脂との混合が均一なシートを簡
単に、かつ確実に得る方法とその製造装置の提供であ
る。 【構成】 ストランドを切断してチョップドストランド
を形成すると同時に、これに熱可塑性樹脂粉末を混合
し、該混合物を加熱、圧延してシートを形成する第１の
発明と、切断装置１上部に樹脂粉末のホッパー５が設置
され、ストランドを切断すると同時に、これにホッパー
５から樹脂粉末を混合させ、混合物を可動しているコン
ベアベルト６上に載置し、移送しつつ圧熱ロール１３で
加熱、圧延し、必要によって冷却ロール８で冷却して連
続的に繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造する第２の発
明である。
ストランドと熱可塑性樹脂との混合が均一なシートを簡
単に、かつ確実に得る方法とその製造装置の提供であ
る。 【構成】 ストランドを切断してチョップドストランド
を形成すると同時に、これに熱可塑性樹脂粉末を混合
し、該混合物を加熱、圧延してシートを形成する第１の
発明と、切断装置１上部に樹脂粉末のホッパー５が設置
され、ストランドを切断すると同時に、これにホッパー
５から樹脂粉末を混合させ、混合物を可動しているコン
ベアベルト６上に載置し、移送しつつ圧熱ロール１３で
加熱、圧延し、必要によって冷却ロール８で冷却して連
続的に繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造する第２の発
明である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化熱可塑性樹脂
シートの製造方法及び製造装置であって、更に詳しくは
補強繊維が、マトリックスである熱可塑性樹脂中に均一
に分散されている製造方法及び該シートを連続的に製造
する装置に関するものである。
シートの製造方法及び製造装置であって、更に詳しくは
補強繊維が、マトリックスである熱可塑性樹脂中に均一
に分散されている製造方法及び該シートを連続的に製造
する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】繊維強化熱可塑性樹脂シートは、近年、
耐衝撃性、耐高温特性等に優れていることから機械部品
その他一般産業分野において使用される傾向が高まって
いる。繊維強化熱可塑性樹脂シートは補強繊維を一方向
に揃えた、所謂方向性繊維強化複合材料プリプレグ又は
補強繊維の糸と熱可塑性樹脂の糸とを織物とした、所謂
交織複合材料と呼ばれるもの等複雑な形状への成形を容
易ならしめるため各種の工夫がなされている。
耐衝撃性、耐高温特性等に優れていることから機械部品
その他一般産業分野において使用される傾向が高まって
いる。繊維強化熱可塑性樹脂シートは補強繊維を一方向
に揃えた、所謂方向性繊維強化複合材料プリプレグ又は
補強繊維の糸と熱可塑性樹脂の糸とを織物とした、所謂
交織複合材料と呼ばれるもの等複雑な形状への成形を容
易ならしめるため各種の工夫がなされている。
【０００３】また、成形法においても、典型的には高速
圧縮によるスタンプ成型のように生産性が高く、材料と
機械の取扱も容易な方法が開発され、更に改良も進めら
れている。前記高速圧縮によるスタンプ成型を採用する
場合の材料は、予め補強繊維がマトリックスの熱可塑性
樹脂に均一に分散されたシート状物であることが望まれ
ている。
圧縮によるスタンプ成型のように生産性が高く、材料と
機械の取扱も容易な方法が開発され、更に改良も進めら
れている。前記高速圧縮によるスタンプ成型を採用する
場合の材料は、予め補強繊維がマトリックスの熱可塑性
樹脂に均一に分散されたシート状物であることが望まれ
ている。
【０００４】補強繊維をマトリックスの熱可塑性樹脂中
に均一に分散せしめる代表的な手段には、大きく分けて
湿式法と乾式法に分けることができる。
に均一に分散せしめる代表的な手段には、大きく分けて
湿式法と乾式法に分けることができる。
【０００５】湿式法は、補強短繊維と樹脂粉末又は繊維
をサイジング剤を用いて抄造してシートを得るもので、
補強繊維の分散性のよい優れたシートが得られるが、樹
脂の吸湿性に影響を与えるため、使用する樹脂がポリプ
ロピレン等に限定され、更に製造の最終工程がシートの
乾燥であるため大掛かりな装置を必要とするうえ、大量
生産時に歩留まり低下が起こり易く、またサイジング剤
を用いるため、純粋に補強繊維と樹脂との長所を引き出
すことが難しい等といった欠点を免れない。
をサイジング剤を用いて抄造してシートを得るもので、
補強繊維の分散性のよい優れたシートが得られるが、樹
脂の吸湿性に影響を与えるため、使用する樹脂がポリプ
ロピレン等に限定され、更に製造の最終工程がシートの
乾燥であるため大掛かりな装置を必要とするうえ、大量
生産時に歩留まり低下が起こり易く、またサイジング剤
を用いるため、純粋に補強繊維と樹脂との長所を引き出
すことが難しい等といった欠点を免れない。
【０００６】一方、乾式法は、補強繊維と樹脂とを直接
熱融着させるもので、マトリックスがフィルムであるタ
イプ（フィルム法）と粉末であるタイプ（パウダー法）
に分けられる。フィルム法は、用いる上でフィルムの厚
さに限界があり、得られるシートの樹脂含有率を自由に
設定することが難しい。また、厚いシートを製造するに
は多くのフィルムロールが必要となるため装置が大掛か
りなものとなる。
熱融着させるもので、マトリックスがフィルムであるタ
イプ（フィルム法）と粉末であるタイプ（パウダー法）
に分けられる。フィルム法は、用いる上でフィルムの厚
さに限界があり、得られるシートの樹脂含有率を自由に
設定することが難しい。また、厚いシートを製造するに
は多くのフィルムロールが必要となるため装置が大掛か
りなものとなる。
【０００７】他方、パウダー法はフィルムのもつ欠点は
ないが、従来の方法は、まず補強繊維のチョップドスト
ランドをネット状のコンベアベルト上に敷き詰め、敷き
詰められたチョップドストランドに上から樹脂粉末を振
りかけ、ネット状のコンベアベルトの一部を振動させて
補強繊維と樹脂粉末とを分散させてシートの樹脂含有率
を調節していたため、補強繊維とマトリックスの樹脂と
の分散に均一性がなく、かつ振動によって樹脂をネット
状のコンベアベルトからふるい落とすため無駄に原料を
消耗し、コスト高を招くという欠点があった。
ないが、従来の方法は、まず補強繊維のチョップドスト
ランドをネット状のコンベアベルト上に敷き詰め、敷き
詰められたチョップドストランドに上から樹脂粉末を振
りかけ、ネット状のコンベアベルトの一部を振動させて
補強繊維と樹脂粉末とを分散させてシートの樹脂含有率
を調節していたため、補強繊維とマトリックスの樹脂と
の分散に均一性がなく、かつ振動によって樹脂をネット
状のコンベアベルトからふるい落とすため無駄に原料を
消耗し、コスト高を招くという欠点があった。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、パウダー法
における分散均一性の欠如及び原料の無駄な消耗といっ
た欠点が克服され、加えて補強繊維の繊維長と得られる
シートの樹脂含有率を任意に設定できる製造方法及び該
シートを連続的に製造できる装置を提供することにあ
る。
における分散均一性の欠如及び原料の無駄な消耗といっ
た欠点が克服され、加えて補強繊維の繊維長と得られる
シートの樹脂含有率を任意に設定できる製造方法及び該
シートを連続的に製造できる装置を提供することにあ
る。
【０００９】
【課題を解決するための手段】第１の発明は、補強繊維
のストランドを一定長に切断してチョップドストランド
に形成すると同時に、これに熱可塑性樹脂粉末を混合
し、捕集用のコンベアベルト上に自然落下させた後、該
チョップドストランドと熱可塑性樹脂粉末との混合物を
加熱、圧延する繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法
である。
のストランドを一定長に切断してチョップドストランド
に形成すると同時に、これに熱可塑性樹脂粉末を混合
し、捕集用のコンベアベルト上に自然落下させた後、該
チョップドストランドと熱可塑性樹脂粉末との混合物を
加熱、圧延する繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法
である。
【００１０】第２の発明は、カッターローラーとフィー
ドローラーとからなる補強繊維ストランド用切断装置上
部に、切断部位に臨んで熱可塑性樹脂粉末のホッパーが
設置されており、該補強繊維ストランド用切断装置の下
側のチョップドストランドと熱可塑性樹脂粉末との混合
物の落下位置に、捕集用のコンベアベルトが配設されて
いると共に、該コンベアベルトに、１対以上の熱可塑性
樹脂粉末を溶融する圧熱ロールと、冷却ロールとが取付
られている連続的に繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造
する装置である。
ドローラーとからなる補強繊維ストランド用切断装置上
部に、切断部位に臨んで熱可塑性樹脂粉末のホッパーが
設置されており、該補強繊維ストランド用切断装置の下
側のチョップドストランドと熱可塑性樹脂粉末との混合
物の落下位置に、捕集用のコンベアベルトが配設されて
いると共に、該コンベアベルトに、１対以上の熱可塑性
樹脂粉末を溶融する圧熱ロールと、冷却ロールとが取付
られている連続的に繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造
する装置である。
【００１１】
【作用】第１の発明、第２の発明は以上の如き構成のも
のであって、第１の発明は、ストランドを切断してチョ
ップドストランドを形成すると同時に、これに熱可塑性
樹脂粉末を混合するものであるから、この時点でチョッ
プドストランドと熱可塑性樹脂粉末とが均一に混合さ
れ、従来の如き振動による混合に比較して均一性は一段
と改善でき、次いで該混合物を捕集用のコンベアベルト
上に自然落下させ、加熱、圧延することによって補強繊
維と熱可塑性樹脂とが均一に混合されたシートを簡単に
得ることができる。
のであって、第１の発明は、ストランドを切断してチョ
ップドストランドを形成すると同時に、これに熱可塑性
樹脂粉末を混合するものであるから、この時点でチョッ
プドストランドと熱可塑性樹脂粉末とが均一に混合さ
れ、従来の如き振動による混合に比較して均一性は一段
と改善でき、次いで該混合物を捕集用のコンベアベルト
上に自然落下させ、加熱、圧延することによって補強繊
維と熱可塑性樹脂とが均一に混合されたシートを簡単に
得ることができる。
【００１２】第２の発明は、第１の発明を実施するため
の装置であって、ストランドを切断する切断装置の上部
の切断部位に臨んで、熱可塑性樹脂粉末のホッパーが設
置され、該切断装置でストランドを切断してチョップド
ストランドを形成すると同時に、上部に設置されている
ホッパーから熱可塑性樹脂粉末を供給するため、チョッ
プドストランドと熱可塑性樹脂粉末とがこの時点で均一
に混合される。
の装置であって、ストランドを切断する切断装置の上部
の切断部位に臨んで、熱可塑性樹脂粉末のホッパーが設
置され、該切断装置でストランドを切断してチョップド
ストランドを形成すると同時に、上部に設置されている
ホッパーから熱可塑性樹脂粉末を供給するため、チョッ
プドストランドと熱可塑性樹脂粉末とがこの時点で均一
に混合される。
【００１３】前記のようにチョップドストランドと熱可
塑性樹脂粉末との混合物は、該切断装置の下から自然落
下され、落下位置にあるコンベアベルト上に載置され
る。さらに、コンベアベルト上に載置された混合物は、
コンベアベルトの可動によって移送され、該コンベアベ
ルトに取付られている１対以上の圧熱ロールで加熱、圧
延され、熱可塑性樹脂粉末が溶融されてチョップドスト
ランドと圧着され、所望の厚さのシートに形成され、さ
らに冷却ロールによって冷却されて連続的に繊維強化熱
可塑性樹脂シートが得られる。
塑性樹脂粉末との混合物は、該切断装置の下から自然落
下され、落下位置にあるコンベアベルト上に載置され
る。さらに、コンベアベルト上に載置された混合物は、
コンベアベルトの可動によって移送され、該コンベアベ
ルトに取付られている１対以上の圧熱ロールで加熱、圧
延され、熱可塑性樹脂粉末が溶融されてチョップドスト
ランドと圧着され、所望の厚さのシートに形成され、さ
らに冷却ロールによって冷却されて連続的に繊維強化熱
可塑性樹脂シートが得られる。
【００１４】即ち、第１の発明はストランドを切断装置
で切断してチョップドストランドを形成すると同時に、
ホッパーから熱可塑性樹脂粉末を加えて混合するため、
該混合物は、チョップドストランドと熱可塑性樹脂粉末
との分散均一性を高くすることができるから、該混合物
を加熱、圧延すれば簡単に、かつ強度的にも高く、均一
な繊維強化熱可塑性樹脂シートを得ることができる。
で切断してチョップドストランドを形成すると同時に、
ホッパーから熱可塑性樹脂粉末を加えて混合するため、
該混合物は、チョップドストランドと熱可塑性樹脂粉末
との分散均一性を高くすることができるから、該混合物
を加熱、圧延すれば簡単に、かつ強度的にも高く、均一
な繊維強化熱可塑性樹脂シートを得ることができる。
【００１５】また、第２の発明は、ストランドの切断装
置に熱可塑性樹脂粉末のホッパーが設置されており、ス
トランドの切断と同時にこれに熱可塑性樹脂粉末が混合
されるから、従来の如く振動によるものとは異なり両者
の混合を一段と改善することができるばかりか、原料ロ
スは殆ど生じない。
置に熱可塑性樹脂粉末のホッパーが設置されており、ス
トランドの切断と同時にこれに熱可塑性樹脂粉末が混合
されるから、従来の如く振動によるものとは異なり両者
の混合を一段と改善することができるばかりか、原料ロ
スは殆ど生じない。
【００１６】更に、前記の混合物は該切断装置から落下
してコンベアベルト上に載置され、コンベアベルトの可
動によって適宜厚の堆積物とされ、該コンベアベルトの
移動によって移送され、コンベアベルトに配設されてい
る圧熱ロールで加熱されて熱可塑性樹脂粉末が溶融し、
同時に圧延されて所望の厚さのシートを簡単に、かつ連
続的に製造することができるから、製造効率を大幅に改
善することができる。また得られたシートは適宜所定の
長さに切断するか又はロール状に巻取ればよい。
してコンベアベルト上に載置され、コンベアベルトの可
動によって適宜厚の堆積物とされ、該コンベアベルトの
移動によって移送され、コンベアベルトに配設されてい
る圧熱ロールで加熱されて熱可塑性樹脂粉末が溶融し、
同時に圧延されて所望の厚さのシートを簡単に、かつ連
続的に製造することができるから、製造効率を大幅に改
善することができる。また得られたシートは適宜所定の
長さに切断するか又はロール状に巻取ればよい。
【００１７】本発明で使用する補強繊維は、ガラス繊
維、炭素繊維、アラミド繊維等のストランドで、材質は
特に制限されるものではない。前記ストランドを切断装
置によって切断してチョップドストランドに形成する。
チョップドストランドの繊維長は、製品の種類、目的に
応じて適宜選択することができるが、繊維強化シートの
目的からは２５〜１００ｍｍの範囲とすることが好まし
い。
維、炭素繊維、アラミド繊維等のストランドで、材質は
特に制限されるものではない。前記ストランドを切断装
置によって切断してチョップドストランドに形成する。
チョップドストランドの繊維長は、製品の種類、目的に
応じて適宜選択することができるが、繊維強化シートの
目的からは２５〜１００ｍｍの範囲とすることが好まし
い。
【００１８】また、茲に使用する熱可塑性樹脂粉末は、
ポリアミド、ポリプロピレン等各種の熱可塑性樹脂が使
用できる。粉末の直径は、５０〜１００μｍのものが望
ましく、熱可塑性樹脂の配合割合は繊維強化熱可塑性樹
脂シート中２０〜６０重量％、好ましくは３０〜４０重
量％とする。
ポリアミド、ポリプロピレン等各種の熱可塑性樹脂が使
用できる。粉末の直径は、５０〜１００μｍのものが望
ましく、熱可塑性樹脂の配合割合は繊維強化熱可塑性樹
脂シート中２０〜６０重量％、好ましくは３０〜４０重
量％とする。
【００１９】
【実施例】図面は第２の発明の一実施例を示したもので
あるが、以下図面を参照して第１の発明及び第２の発明
の構成、作用を具体的に説明する。ただし、本発明は以
下の実施例によって何等制限されるものではない。
あるが、以下図面を参照して第１の発明及び第２の発明
の構成、作用を具体的に説明する。ただし、本発明は以
下の実施例によって何等制限されるものではない。
【００２０】図面において、切断装置１は、カッターロ
ーラー２と外周面が弾性体のフィードローラー３とから
なっており、カッターローラー２外周面に多数のカッタ
ーブレード４が取付られている。該切断装置１の上部の
切断部位に臨んで、熱可塑性樹脂粉末のホッパー５が設
置されており、該ホッパー５の熱可塑性樹脂粉末を切断
装置１のカッターローラ２とフィードローラ３との間に
供給されるようになっている。
ーラー２と外周面が弾性体のフィードローラー３とから
なっており、カッターローラー２外周面に多数のカッタ
ーブレード４が取付られている。該切断装置１の上部の
切断部位に臨んで、熱可塑性樹脂粉末のホッパー５が設
置されており、該ホッパー５の熱可塑性樹脂粉末を切断
装置１のカッターローラ２とフィードローラ３との間に
供給されるようになっている。
【００２１】この場合の熱可塑性樹脂粉末は、例えば神
鋼（株）製の振動トラフを用い、これに樹脂粉末吐出口
に吐出量調整用の邪魔板を付けて部分的に改良したもの
等で供給すればよい。また、前記切断装置１は、ストラ
ンドの供給量、カッターローラー２、フィードローラー
３の回転数を適宜変更してチョップドストランドの繊維
長を簡単に調整できる。
鋼（株）製の振動トラフを用い、これに樹脂粉末吐出口
に吐出量調整用の邪魔板を付けて部分的に改良したもの
等で供給すればよい。また、前記切断装置１は、ストラ
ンドの供給量、カッターローラー２、フィードローラー
３の回転数を適宜変更してチョップドストランドの繊維
長を簡単に調整できる。
【００２２】他方、前記切断装置１の下側にコンベアベ
ルト６が設置されており、該コンベアベルト６の進行方
向に、３対の圧熱ロール７a、７b及びこれに続いて冷却
ロール８が取付られている。該コンベアベルト６は１対
の圧熱ロールの下側に位置するロール７a、・・・・７a及び
冷却ロール８外周面とガイドロールＧ1間を循環してお
り、また、１対の圧熱ロールの上側に位置するロール７
b、・・・・７b及びガイドロールＧ2には同一材質のコンベア
ベルト９がコンベアベルト６に追随して可動するものと
されている。尚、図示例では圧熱ロールが３対であり、
冷却ロールが１つであるが、これに限定されるものでは
なく、冷却ロールを省略したり又は圧熱ロールの数を適
宜変更して取付ることができる。
ルト６が設置されており、該コンベアベルト６の進行方
向に、３対の圧熱ロール７a、７b及びこれに続いて冷却
ロール８が取付られている。該コンベアベルト６は１対
の圧熱ロールの下側に位置するロール７a、・・・・７a及び
冷却ロール８外周面とガイドロールＧ1間を循環してお
り、また、１対の圧熱ロールの上側に位置するロール７
b、・・・・７b及びガイドロールＧ2には同一材質のコンベア
ベルト９がコンベアベルト６に追随して可動するものと
されている。尚、図示例では圧熱ロールが３対であり、
冷却ロールが１つであるが、これに限定されるものでは
なく、冷却ロールを省略したり又は圧熱ロールの数を適
宜変更して取付ることができる。
【００２３】コンベアベルト６、９は、耐熱性で、かつ
急速冷却に耐え、更に繊維強化熱可塑性樹脂シートとの
剥離性に優れていることが必要で、そのためには、ガラ
ス繊維強化フッ素樹脂製のコンベアベルトを用いること
が好ましい。また、圧熱ロール７は、圧力２〜７Ｋｇ／
ｃｍ、加熱温度は樹脂粉末の溶融温度より１０〜２０℃
高い温度に設定する。
急速冷却に耐え、更に繊維強化熱可塑性樹脂シートとの
剥離性に優れていることが必要で、そのためには、ガラ
ス繊維強化フッ素樹脂製のコンベアベルトを用いること
が好ましい。また、圧熱ロール７は、圧力２〜７Ｋｇ／
ｃｍ、加熱温度は樹脂粉末の溶融温度より１０〜２０℃
高い温度に設定する。
【００２４】前記混合物は、自然落下によって落下し、
捕集用の可動しているコンベアベルト６上に載置してほ
ぼ均一な厚さの堆積物Ｔとされ、コンベアベルト６の移
動によって移送され、コンベアベルト６、９の間に挟ま
れて圧熱ロール７a、７bで加熱されて堆積物Ｔの熱可塑
性樹脂粉末が溶融され、同時に圧延されて所定厚のシー
トを形成し、その後冷却ロール８によって冷却されて繊
維強化熱可塑性樹脂シートが連続的に製造される。尚、
シートの厚さは１対の圧熱ロールのニップ間を適宜調整
することにより任意の厚さとすることができる。
捕集用の可動しているコンベアベルト６上に載置してほ
ぼ均一な厚さの堆積物Ｔとされ、コンベアベルト６の移
動によって移送され、コンベアベルト６、９の間に挟ま
れて圧熱ロール７a、７bで加熱されて堆積物Ｔの熱可塑
性樹脂粉末が溶融され、同時に圧延されて所定厚のシー
トを形成し、その後冷却ロール８によって冷却されて繊
維強化熱可塑性樹脂シートが連続的に製造される。尚、
シートの厚さは１対の圧熱ロールのニップ間を適宜調整
することにより任意の厚さとすることができる。
【００２５】以下、各実施例によって繊維強化熱可塑性
樹脂シートの製造条件、得れられたシートの特性を具体
的に説明する。
樹脂シートの製造条件、得れられたシートの特性を具体
的に説明する。
【００２６】実施例１ ガラス繊維Ｇ−７５（６８Ｔｅｘ）ストランド２本を、
切断装置に供給し、更にナイロン６〔宇部興産（株）
製、商品名Ｐ−１０１１、分子量１０，０００〕の粉末
をホッパーから切断装置のカッターローラーとフィード
ローラーとの間に供給し、両者を５０ｃｍ幅でトラバー
スさせながら、混合物としてコンベアベルト上に堆積さ
せ、コンベアベルトを移動させながら圧熱ロールで加
熱、圧延してシートを得た。
切断装置に供給し、更にナイロン６〔宇部興産（株）
製、商品名Ｐ−１０１１、分子量１０，０００〕の粉末
をホッパーから切断装置のカッターローラーとフィード
ローラーとの間に供給し、両者を５０ｃｍ幅でトラバー
スさせながら、混合物としてコンベアベルト上に堆積さ
せ、コンベアベルトを移動させながら圧熱ロールで加
熱、圧延してシートを得た。
【００２７】製造条件： ガラス繊維切断速度 ２００ｍ／ｍｉｎ 樹脂フィード量 ５４ｇ／ｍｉｎ コンベアベルト運転速度 ０．５ｍ／ｍｉｎ 原料堆積幅 ５０．０ｃｍ 圧熱ロール温度 ２４５．０℃ 圧熱ロール圧力 ６Ｋｇ／ｃｍ
【００２８】実施例２ 実施例１と同一のガラス繊維ストランドの供給を４本と
し、それに合わせて実施例１と同一のナイロン６粉末を
１１０ｇ／ｍｉｎで供給する以外は実施例１と同様にし
てシートを得た。
し、それに合わせて実施例１と同一のナイロン６粉末を
１１０ｇ／ｍｉｎで供給する以外は実施例１と同様にし
てシートを得た。
【００２９】実施例３ ナイロン６粉末〔宇部興産（株）製、商品名Ｐ−１０２
２、分子量約２０，０００〕を用いた外は実施例２と同
様にしてシートを得た。
２、分子量約２０，０００〕を用いた外は実施例２と同
様にしてシートを得た。
【００３０】実施例４ 実施例３と同一ナイロン６を用いた外は実施例２と同様
にしてシートを得た。
にしてシートを得た。
【００３１】実施例５ コンベアベルトの運転速度を０．３ｍ／ｍｉｎとした外
は実施例３と同様にしてシートを得た。
は実施例３と同様にしてシートを得た。
【００３２】実施例１〜実施例５で得られたシートの特
性を表１に示す。
性を表１に示す。
【００３３】
【表１】
【００３４】
【発明の効果】以上の如く第１の発明は、補強用に使用
するストランドを切断する切断装置で切断すると同時
に、これに熱可塑性樹脂粉末を混合しているため、この
時点で切断によって得られたチョップドストランドと熱
可塑性樹脂粉末との均一混合が達成でき、しかも従来の
如く振動によって混合するものではないから、原料ロス
は殆どなく、更に該混合物を自然落下によって捕集用の
コンベアベルト上に落下させ、圧熱ロールで加熱、圧延
して簡単に強度の高い繊維強化熱可塑性樹脂シートを得
ることができる。
するストランドを切断する切断装置で切断すると同時
に、これに熱可塑性樹脂粉末を混合しているため、この
時点で切断によって得られたチョップドストランドと熱
可塑性樹脂粉末との均一混合が達成でき、しかも従来の
如く振動によって混合するものではないから、原料ロス
は殆どなく、更に該混合物を自然落下によって捕集用の
コンベアベルト上に落下させ、圧熱ロールで加熱、圧延
して簡単に強度の高い繊維強化熱可塑性樹脂シートを得
ることができる。
【００３５】また、第２の発明は、ストランドの切断装
置に熱可塑性樹脂粉末のホッパーが設置されているか
ら、ストランドの切断と同時にこれに熱可塑性樹脂粉末
を供給し、この時点で均一混合が達成でき、該混合物を
コンベアベルトで移送しつつ圧熱ロールで加熱、圧延し
て繊維強化熱可塑性樹脂シートを連続的に製造すること
ができ、製造の効率を大幅に改善することができる。
置に熱可塑性樹脂粉末のホッパーが設置されているか
ら、ストランドの切断と同時にこれに熱可塑性樹脂粉末
を供給し、この時点で均一混合が達成でき、該混合物を
コンベアベルトで移送しつつ圧熱ロールで加熱、圧延し
て繊維強化熱可塑性樹脂シートを連続的に製造すること
ができ、製造の効率を大幅に改善することができる。
【図１】第２の発明の模式図である。
１： 切断装置 ２： カッターローラー ３： フィードローラー ４： カッターブレード ５： ホッパー ６、９： コンベアベルト ７a、７b： 圧熱ロール ８： 冷却ロール
Claims (2)
- 【請求項１】 補強繊維のストランドを一定長に切断し
てチョップドストランドに形成すると同時に、これに熱
可塑性樹脂粉末を混合し、捕集用のコンベアベルト上に
自然落下させた後、該チョップドストランドと熱可塑性
樹脂粉末との混合物を加熱、圧延することを特徴とする
繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法。 - 【請求項２】 カッターローラーとフィードローラーと
からなる補強繊維ストランド用切断装置上部に、切断部
位に臨んで熱可塑性樹脂粉末のホッパーが設置されてお
り、他方該補強繊維ストランド用切断装置の下側のチョ
ップドストランドと熱可塑性樹脂粉末との混合物の落下
位置に、捕集用のコンベアベルトが配設されていると共
に、該コンベアに、１対以上の熱可塑性樹脂粉末を溶融
する圧熱ロールと、冷却ロールとが取付られている連続
的に繊維強化熱可塑性樹脂シートを製造することを特徴
とする繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3298038A JPH05104647A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3298038A JPH05104647A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05104647A true JPH05104647A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17854322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3298038A Pending JPH05104647A (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 繊維強化熱可塑性樹脂シートの製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05104647A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013038521A1 (ja) | 2011-09-14 | 2013-03-21 | トヨタ自動車株式会社 | 繊維強化樹脂シートの製造方法及びその製造装置 |
| US9427906B2 (en) * | 2004-05-27 | 2016-08-30 | Battenfeld-Cincinnati Germany Gmbh | Cooling device |
| CN108858882A (zh) * | 2017-05-12 | 2018-11-23 | 丰田自动车株式会社 | 制造纤维增强树脂材料的装置 |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP3298038A patent/JPH05104647A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9427906B2 (en) * | 2004-05-27 | 2016-08-30 | Battenfeld-Cincinnati Germany Gmbh | Cooling device |
| WO2013038521A1 (ja) | 2011-09-14 | 2013-03-21 | トヨタ自動車株式会社 | 繊維強化樹脂シートの製造方法及びその製造装置 |
| US10099432B2 (en) | 2011-09-14 | 2018-10-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Manufacturing method for fiber-reinforced resin sheet and manufacturing device therefor |
| CN108858882A (zh) * | 2017-05-12 | 2018-11-23 | 丰田自动车株式会社 | 制造纤维增强树脂材料的装置 |
| CN108858882B (zh) * | 2017-05-12 | 2020-10-23 | 丰田自动车株式会社 | 制造纤维增强树脂材料的装置 |
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