JPH05104346A - 嵌合部品の組付装置 - Google Patents

嵌合部品の組付装置

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JPH05104346A
JPH05104346A JP3299658A JP29965891A JPH05104346A JP H05104346 A JPH05104346 A JP H05104346A JP 3299658 A JP3299658 A JP 3299658A JP 29965891 A JP29965891 A JP 29965891A JP H05104346 A JPH05104346 A JP H05104346A
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外筒部品内に内筒部品が没入し且つその内筒
部品内に一部が収容された軸状部品が外筒部品から突き
出した一次組付状態の組立体に対し、3部品に同時嵌合
する嵌合部品を軸方向寸法が異なる複数仕様の各部品の
それぞれに対応して組付け可能な組付装置を提供する。 【構成】 センタ50が上方への押込み可能に配設され
た第1プレート36を、センタ50が当接部材54に当
接する下降端位置から寸法Mだけ上昇した組付け高さに
位置決めして、軸状部品16の高さ寸法のばらつきに拘
らずセンタ50が常に寸法Mだけ上昇可能とする一方、
押込み部材70を備えた第2プレート62と共に第1プ
レート36に対して相対的に下降するとともに第1プレ
ート36から一定の離間寸法だけ下降した位置に保持さ
れる第3プレート86に把持装置94を配設して、その
把持装置94により常に軸状部品16の先端部20を把
持して持ち上げるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外筒部品と内筒部品と
軸状部品とが互いに組み付けられた状態においてそれら
に同時嵌合する嵌合部品を組み付ける装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車のショックアブソーバのよ
うに、(a)円筒形状を成す外筒部品と、(b)軸方向
寸法がその外筒部品よりも短い円筒形状を成して外筒部
品内に収容される内筒部品と、(c)軸方向寸法が上記
外筒部品よりも長い円柱形状の一部に上記内筒部品の円
筒内に嵌合する大径部を備えてそれら外筒部品および内
筒部品の軸中心位置に配設される軸状部品と、(d)そ
の軸状部品と前記外筒部品と前記内筒部品とが互いに同
心となるようにその外筒部品の円筒内でそれぞれに嵌合
する円環形状の嵌合部品とを有する組立体がある。そし
て、このような組立体を構成する際には、図4に示すよ
うに、外筒部品12内に内筒部品14が没入し且つその
外筒部品12から軸状部品16の円柱状先端部20が突
き出す一次組付状態にそれらが互いに組み付けられた後
に、嵌合部品18をそれらに対して組み付ける方法を採
ることが、単一工程で短時間に組付作業を行い得るとい
う利点から試みられている。特開平2−224932号
公報に記載された嵌合部品の組付装置はそのような組付
方法を実施するための装置の一例であり、上方への押込
み可能に配設されたセンタ部材により軸状部品が芯出し
された状態でその軸状部品および内筒部品が把持装置に
より持ち上げられ、軸状部品および内筒部品が外筒部品
と同心に芯出しされるとともに、センタ部材に対して相
対的に下方へ駆動される押込み部材により嵌合部品が外
筒部品、内筒部品、軸状部品のそれぞれに嵌合するよう
に押し下げられて自動組付が行われるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の組付装置は、互いに一定の寸法関係を有する単一仕
様の部品に嵌合部品を組み付けるものであり、軸状部品
を芯出しするために下降させられるセンタ部材の下降端
位置や嵌合部品を完全に押し込むまで下降させられる押
込み部材の下降端位置がそれぞれ一定の位置に設定され
ていることから、寸法が異なる種々の仕様の部品に対す
る汎用性がなかった。具体的には、各部品における径方
向寸法はそれぞれ共通であっても、図4の中に示すよう
に、外筒部品、内筒部品、軸状部品のそれぞれの軸方向
寸法A,B,Cが仕様によってそれぞれ異なっている場
合がある。このため、例えば寸法Cが大きい場合に軸状
部品の芯出し状態におけるセンタ部材の押込みストロー
クが所定の長さよりも短くなって把持装置による軸状部
品等の持ち上げが充分にできなかったり、逆に寸法Cが
小さい場合にセンタ部材が軸状部品に届かずその軸状部
品の芯出しができなかったりする問題や、或いは内筒部
品からの軸状部品の突出寸法Dに比較的大きなばらつき
がある場合、従来の装置では把持装置が押込み部材と相
対移動不能に固定されて押込み部材と一体的に移動させ
られるようになっていたため、その把持装置による軸状
部品に対する把持位置がばらつき、不適当な位置で把持
することにより軸状部品等の芯出し精度が低下したり、
軸状部品を把持できない状態となったりする問題があっ
た。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、軸方向寸法が互いに
異なる複数種類の仕様の部品に対してもそれぞれに対応
して嵌合部品を組み付けることが可能な嵌合部品の組付
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めには、常にセンタ部材を把持装置による持ち上げ量以
上の上方への相対移動が可能な状態として軸状部品の芯
出しを行うとともにセンタ部材に対する把持装置の位置
が押込み部材の位置とは無関係に一定となるようにすれ
ばよく、このために本発明は、前記(a)外筒部品と、
(b)内筒部品と、(c)軸状部品と、(d)嵌合部品
とを有する組立体において、前記外筒部品内に前記内筒
部品が没入し且つその外筒部品から前記軸状部品の円柱
状先端部が突き出す一次組付状態にそれらが互いに組み
付けられた後に、前記嵌合部品をそれらに組み付けるた
めの装置であって、(e)前記一次組付状態とされた前
記外筒部品、内筒部品、および軸状部品が略鉛直となる
姿勢で配置される組付位置の上方において上下方向の移
動可能に配設された第1昇降部材と、(f)棒状を成し
て前記第1昇降部材に前記組付位置の中心軸上において
予め定められた一定の押込ストロークだけ上方への押込
み可能に配設されるとともに、常には下方へ付勢されて
下側の移動端に保持され、上記第1昇降部材が下方へ駆
動されることにより前記軸状部品の先端部に係合してそ
の軸状部品の芯出しを行うセンタ部材と、(g)前記第
1昇降部材を下方へ駆動し、その第1昇降部材の下降に
伴って前記センタ部材が前記軸状部品に係合させられる
とともに第1昇降部材に対して上方へ相対移動して上側
の移動端に達することにより、その第1昇降部材のそれ
以上の下降が阻止される位置まで下降させる一方、その
状態から第1昇降部材を上方へ駆動して前記センタ部材
の押込ストロークよりも小さい予め定められた一定の戻
し距離だけ上昇させ、上記第1昇降部材を前記軸状部品
の高さ寸法に応じた組付高さに位置決めする第1駆動装
置と、(h)前記第1昇降部材に上下方向の相対移動可
能に設けられるとともに第2駆動装置により上下方向に
駆動される第2昇降部材と、(i)その第2昇降部材に
設けられ、前記第1昇降部材が前記組付高さに位置決め
された状態においてその第2昇降部材が下方へ駆動され
ることにより、前記軸状部品に予め嵌合させられた前記
嵌合部品に当接してその嵌合部品を押し下げ、嵌合部品
を前記外筒部品および前記内筒部品に嵌合させて組み付
ける押込み部材と、(j)前記第2昇降部材に上下方向
の相対移動可能に設けられるとともに、常には下方へ付
勢されて下側の移動端に保持された状態でその第2昇降
部材と共に上下動させられる一方、前記第1昇降部材に
対して予め定められた一定の離間ストロークだけ下降し
た離間位置においてその第1昇降部材と係合するストッ
パを備え、その係合によりそれ以上の下降が阻止された
状態でさらに上記第2昇降部材が下方へ駆動されるとそ
の第2昇降部材に対して相対移動させられる第3昇降部
材と、(k)前記第1昇降部材が前記組付高さに位置決
めされ且つ前記第3昇降部材が前記ストッパにより前記
離間位置に保持された状態において、前記センタ部材に
より芯出しされた前記軸状部品の先端部と略同じ高さに
位置するようにその第3昇降部材に配設され、上記軸状
部品の先端部を前記組付位置の中心軸上で把持するとと
もに、前記第2昇降部材が上方へ駆動されて上昇するの
に伴って上記第3昇降部材が上昇させられることによ
り、前記センタ部材を上方へ押し込みつつ上記軸状部品
およびその軸状部品の前記大径部に嵌合された前記内筒
部品を前記戻し距離を超えない範囲で持ち上げて吊り下
げる把持装置とを有することを特徴とする。
【0006】また、好適には、上記組付装置は、(l)
前記第2昇降部材に上下方向の相対移動可能に設けられ
るとともに、常には下方へ付勢されて下側の移動端に保
持され、その第2昇降部材が下方へ駆動されることによ
り、前記外筒部品の上端部に係合してその外筒部品を前
記組付位置の中心軸上に略鉛直となる姿勢で位置決めす
る一方、外筒部品に係合した後はそれ以上の下降が阻止
される外筒位置決め部材と、(m)その外筒位置決め部
材と前記押込み部材との相対移動量が、前記嵌合部品の
組付けに必要な予め定められた組付ストロークに達した
か否かを検出する検出手段とをさらに有して構成され
る。
【0007】
【作用および発明の効果】このような嵌合部品の組付装
置においては、一定の押込ストロークだけ上方へ押込み
可能なセンタ部材が配設された第1昇降部材が、一次組
付状態で組付位置に配置された外筒部品、内筒部品、お
よび軸状部品に向かって第1駆動装置により駆動される
と、センタ部材が軸状部品に当接するとともに第1昇降
部材に対する相対移動の上側の移動端に達してそれ以上
の下降が阻止されるまで一旦下降させられたあと、上記
移動ストロークよりも小さい一定の戻し距離だけ上昇さ
せられるので、センタ部材がその戻し距離分の相対移動
が可能な状態で軸状部品の芯出しを行えるような軸状部
品の高さ寸法に応じた組付高さに上記第1昇降部材が位
置決めされる。また、押込み部材を介して嵌合部品を押
し下げるために第2駆動装置により下方へ駆動される第
2昇降部材には、当初はその第2昇降部材と共に下降さ
せられるが第1昇降部材に対して一定の離間ストローク
を超えて下降することをその第1昇降部材と係合するス
トッパにより阻止される第3昇降部材が配設されている
とともに、その第3昇降部材には、その第3昇降部材の
下降が上記ストッパと第1昇降部材との係合により阻止
された状態において、センタ部材により芯出しされた軸
状部品の先端部と略同じ高さとなる位置に把持装置が配
設されている。したがって、内筒部品上端部の芯ずれ等
により前記押込み部材が嵌合部品を押し込めれない場合
には、その把持装置によって軸状部品をその上端から一
定の位置で把持するとともに、第2昇降部材が上方に駆
動されることにより、軸状部品およびその軸状部品の大
径部に嵌合された内筒部品を上記戻し距離を超えない範
囲で持ち上げることができる。
【0008】このため、軸状部品や外筒部品の高さ寸法
がその時々で異なっていても、軸状部品の芯出しについ
ては、軸状部品の高さ寸法に対応した組付高さに第1昇
降部材が位置決めされることにより、センタ部材が把持
装置による軸状部品の持ち上げに際して前記戻し距離分
の第1昇降部材に対する上方への相対移動が可能な状態
で芯出しを行う一方、把持装置による軸状部品の持ち上
げについては、軸状部品と内筒部品との高さ寸法の差D
に関係なく第3昇降部材が組付け高さに位置決めされた
第1昇降部材に対して一定の離間位置に保持されること
により、軸状部品が常にその先端から一定の位置で把持
装置によって把持され、軸状部品および内筒部品が良好
に持ち上げられる。したがって、軸方向寸法が異なるた
めに芯出しすべき位置や把持すべき位置が一定にならな
い場合でも、それぞれに対応して最適な位置決めがなさ
れ、複数種類の仕様における外筒部品、内筒部品、およ
び軸状部品のすべてについてそれらが互いに同心となる
よう良好に芯出しされる。そして、第2昇降部材と共に
下方へ駆動される押込み部材が、軸状部品と内筒部品と
の高さ寸法差Dの大小に拘らずそれぞれにおける押込み
位置まで下降し、嵌合部品を円滑に外筒部品内および内
筒部品内に押し下げて嵌合させる。
【0009】このように、本発明の組付装置によれば、
軸方向寸法が互いに異なる複数種類の仕様の部品に対し
ても、それぞれに対応して嵌合部品を良好に自動組付け
することが可能となるのである。
【0010】また、上記組付装置が、外筒部品の上端部
に係合してその外筒部品を位置決めしたあとはそれ以上
の下降が阻止される外筒位置決め部材と、その外筒位置
決め部材と前記押込み部材との相対移動量が予め定めら
れた組付ストロークに達したか否かを検出する検出手段
とを含んで構成された場合には、嵌合部品が内筒部品内
に良好に嵌合したか或いはその上端に当接してそれ以上
の押し下げが不能となったかが判断されるため、内筒部
品の上端高さのばらつきや軸状部品と内筒部品との高さ
寸法の差Dなどに関係なく嵌合部品の嵌合状態を判断す
ることができる。したがって、例えば検出手段により嵌
合部品の嵌合状態が検出されるまで、前記把持装置によ
る軸状部品の持ち上げ動作および押込み部材による嵌合
部品の押込み動作を繰り返すことにより、非同心状態と
なっている部品であっても確実に自動組付けできるよう
になる。
【0011】なお、上記組付ストロークは外筒部品と内
筒部品との高さ寸法の差(図4の寸法E)に基づいて定
められるため、検出手段がON−OFFによって組付ス
トロークを検出するものである場合には、寸法差(E)
が極端に異なる部品については適用できない。但し、そ
の場合でも、嵌合部品の内筒部品に対する押込みストロ
ーク(図4の寸法F)の範囲内で汎用性を持たせること
ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0013】図2および図3は、それぞれ本発明の一実
施例である嵌合部品の組付装置の要部を示す正面図およ
び右側面図である。この組付装置は、図4に主要部が示
されている組立体としてのショックアブソーバ10を組
み立てる際の一工程を行うためのものである。
【0014】ショックアブソーバ10は、図4に示す外
筒部品12、内筒部品14、軸状部品16、および嵌合
部品18を含んで構成される。外筒部品12および内筒
部品14は共に有底円筒形状を成しており、内筒部品1
4は外筒部品16よりも軸方向寸法が短い。内筒部品1
4は、その底部側から外筒部品12の円筒内に挿入さ
れ、半径方向に遊びを有する揺動可能な状態で外筒部品
12内に完全に収容される。軸状部品16は、軸方向寸
法が外筒部品12よりも長い円柱形状を略成しており、
その円柱形状の一端側に最も小径である先端部20を有
するとともに、他端側に内筒部品14の円筒内に嵌合可
能な大径部22を備えている。軸状部品16がその大径
部22側から内筒部品14の円筒内に嵌合状態で挿入さ
れると、その大部分が内筒部品14内に収容されるが、
先端部20およびその近傍の段付き部24は外筒部品1
2から外部に突き出している。また、軸状部品16は、
最終的には外筒部品12および内筒部品14の軸中心位
置に位置して軸方向の往復移動可能に配設されるべきも
のである。先端部20の端面にはセンタ穴26が形成さ
れている。嵌合部品18は段付きの円環形状を成してお
り、その大径部18aが外筒部品12と軸状部品16と
の間の環状空間内に嵌合させられ、その小径部18bが
内筒部品14との軸状部品16との間の環状空間内に嵌
合させられるものである。なお、大径部18aおよび小
径部18bの内側には、軸状部品16との円滑な摺動状
態を得るためのメタル部材28が一体的に装着されてい
る。また、嵌合部品18が外筒部品12、内筒部品1
4、軸状部品16の三者に同時嵌合して組み付けられた
状態を一点鎖線で示す。
【0015】そして、外筒部品12、内筒部品14、軸
状部品16は、図4に示す状態、すなわち外筒部品12
内に内筒部品14が没入し且つ外筒部品12から軸状部
品16の先端部20が突き出す状態を一次組付状態とし
て予め組み付けられ、組付位置である組付台30の治具
32内に開口部が上向きで略鉛直となる姿勢でセットさ
れる。本実施例の組付装置は、組付台30の上方に配設
されて上記のような一次組付状態の外筒部品12、内筒
部品14、軸状部品16に嵌合部品18を組み付けるた
めのものである。ここで、上記外筒部品12、内筒部品
14、軸状部品16は、ショックアブソーバ10の仕様
によって軸方向寸法がそれぞれ異なっており、図4に示
した各寸法A,B,Cが比較的大きくばらつくととも
に、それらに関連した寸法Dや寸法Eもその仕様によっ
て必ずしも共通しておらず、組付装置としては複数種類
のショックアブソーバ10にそれぞれ対応して組付動作
を行う必要がある。なお、外筒部品12が組付位置に配
置された状態では、内筒部品14が外筒部品12に対し
て必ずしも同心に位置するとは限らないが、図4におい
ては内筒部品14および軸状部品16が外筒部品12と
略同心に位置した場合を示してある。
【0016】図2および図3に戻って、前記組付位置の
上方に配置された位置固定の支持フレーム34には、組
付装置を構成する各要素がその支持フレーム34から吊
り下がった状態で配設されている。図3における組付装
置の一部を切り欠いて示す平面図を図5に示すととも
に、その図5におけるVI−VI視断面図を図6に示す。こ
れらの図から判るように、第1昇降部材に相当する第1
プレート36は、支持フレーム34に対して上下方向の
摺動可能に配設された一対のガイドロッド38の下端に
固定されることにより、支持フレーム34に対して上下
方向の移動可能に配設されている。一方、支持フレーム
34にはブレーキ付きの第1エアシリンダ40がその出
力ロッド42を下向きにして固設されるとともに第1プ
レート36には第2エアシリンダ44がその出力ロッド
46を上向きにして固設されており、互いに向かい合っ
た出力ロッド42および46が同心状態で連結されてい
る。したがって、第1プレート36は、それらのエアシ
リンダ40および44の作動により上下方向に駆動され
てその上下方向における位置決めがなされる。
【0017】図2における組付装置要部の下半分の部分
を拡大するとともに一部を切り欠いて図7に詳細に示
す。第1プレート36には、軸心が前記組付位置の中心
軸に一致させられた円筒状のホルダ48が一体的に配設
されており、そのホルダ48の円筒内には、棒状を成す
とともに円錐形状の先端を下方に突き出したセンタ50
が配設されている。このセンタ50が下方へ駆動された
第1プレート36とともに下降し、組付位置に配置され
た一次組付状態の軸状部品16のセンタ穴26に係合す
ることにより、その軸状部品16の芯出しを行う。セン
タ50は、上端部に大径部52を有しており、ホルダ4
8内の上部に固定して収納された当接部材54との間に
介挿された圧縮コイルスプリング56によって下方に付
勢されることにより、常にはホルダ48の円筒内に設け
られた段部58にその大径部52が当接させられた下側
の移動端に保持されている。つまり、センタ50は、そ
の下側の移動端から上記当接部材54に当接するまでの
間の押込みストロークLだけ上方への押込み可能となっ
ている。
【0018】センタ50により軸状部品16の芯出しを
行う際、前記第1エアシリンダ40は、前記第2エアシ
リンダ44の出力ロッド46が予め完全に突き出された
状態でその出力ロッド42を突き出す方向に作動して第
1プレート36を下方に駆動し、その第1プレート36
の下降に伴ってセンタ50が軸状部品16に係合させら
れるとともにその第1プレート36に対して上方へ相対
移動して当接部材54に当接する上側の移動端に達する
ことにより、その第1プレート36のそれ以上の下降が
阻止される位置まで下降させる。このときの状態を図8
の左半分に示す。そして、その状態から第2エアシリン
ダ44がその出力ロッド46を完全に引き込む方向へ作
動して、その第2エアシリンダ44固有のフルストロー
クに等しい予め定められた戻し距離Mだけ第1プレート
36を上昇させる。このときの状態を図8の右半分に示
す。このときの戻し距離Mはセンタ50の押込みストロ
ークLよりも小さく設定されており、大径部52と段部
58との間にはその差の分だけ隙間を生じている。した
がって、この状態では、センタ50が上記戻し距離Mだ
け上方に押込み可能な状態となっており、第1プレート
36が取付台30にセットされた状態における軸状部品
16の高さ寸法に応じた組付高さに位置決めされる。本
実施例では、センタ50がセンタ部材に相当し、エアシ
リンダ40および44が第1駆動装置に相当する。
【0019】図2に戻って、第1プレート36には一対
のガイドロッド60が上下方向の摺動可能に配設されて
おり、そのガイドロッド60の下端部には第2昇降部材
としての第2プレート62が取り付けられている。一対
のガイドロッド60のそれぞれの上端部は連結部材64
によって連結され、その連結部材64には、第1プレー
ト36の上部に固設された第3エアシリンダ66の出力
ロッド68が連結されている。図2における出力ロッド
68は完全に突き出された状態である。したがって、第
2プレート62は、第3エアシリンダ66の作動により
上下方向に駆動され、図2に示す状態から出力ロッド6
8が完全に引き込まれるまでのストロークNの範囲での
第1プレート36に対する相対移動が可能である。第2
プレート62の下面中央には、図7からも判るように、
センタ50の外周側を囲う状態に円筒形状を成す押込み
部材70が取り付けられている。この押込み部材70
は、第1プレート36が図8の右半分の状態、すなわち
組付高さに位置決めされた後に第2プレート62が下方
へ駆動されることにより、軸状部品16に予め嵌合させ
られた前記嵌合部品18に当接してその嵌合部品18を
押し下げ、外筒部品12および内筒部品14に嵌合部品
18を嵌合させて組み付ける。図9は嵌合部品18が完
全に嵌合して押し込まれた状態を示している。なお、こ
の場合に、嵌合部品18の押し下げが停止した状態での
第2プレート62の押込み位置(下降端位置)は一定に
はならない。つまり、ショックアブソーバ10の仕様に
よって図4における内筒部品14の高さ寸法Bがそれぞ
れ異なっているため、第2プレート62は、嵌合部品1
8が完全に嵌合するなどしてそれ以上の下降が阻止され
るまで下方に駆動されるようになっている。上記ストロ
ークNは、ショックアブソーバ10の種類によって異な
る図4における寸法Dを考慮して、嵌合部品18を常に
完全に嵌合させ得る寸法に定められている。
【0020】また、第2プレート62には一対のガイド
ロッド72が上下方向の摺動可能に配設されており、そ
の一対のガイドロッド72の下端部には押込み部材70
の外周側を囲う状態に円筒形状を成す外筒位置決め部材
74が取り付けられている。ガイドロッド72は、図7
からも判るように、上端部が前記一対のガイドロッド6
0にそれぞれ固定されたブロック76を貫通させられて
いるとともに、第2プレート62の上側に位置する部位
に大径部78を備えており、その大径部78とブロック
76との間に介挿された圧縮コイルスプリング80によ
り下方に向かって付勢されている。したがって、外筒位
置決め部材74は第2プレート62の下面に当接するま
でのストロークPの間の相対移動が可能であり、常には
圧縮コイルスプリング80の付勢力により図7に示す下
側の移動端に保持されている。なお、図10に示す底面
図から明らかなように、センタ50、押込み部材70、
および外筒位置決め部材74が互いに同心に位置させら
れている。上記外筒位置決め部材74は、第2プレート
62が下方へ駆動されることにより、外筒部品12の上
端部に係合してその外筒部品12を組付位置の中心軸上
に略鉛直となる姿勢で位置決めする。そして、外筒部品
12に係合してそれ以上の下降が阻止された後は、第2
プレート62に対して上方向に相対移動させられるよう
になっている。なお、このときの相対移動により、ガイ
ドロッド72はその上端部が図9に示すようにブロック
76から上方に突き出すことになる。
【0021】図7において左側に位置する一方のブロッ
ク76にはセンサ82が設けられており、上記ガイドロ
ッド72の突出し量から、第2プレート62と一体的に
下降する押込み部材70と外筒部品12に係合した後は
それ以上の下降が阻止される外筒位置決め部材74との
相対移動量が、嵌合部品18の組付けに必要な予め定め
られた一定の組付ストロークに達したか否かを検出する
ようになっている。センサ82は、図7におけるXI−XI
視断面の要部を表した図である図11にも示すように、
ブロック76の上面から所定の高さの位置においてガイ
ドロッド72の軸心に対して直角な姿勢で固定された近
接スイッチにより構成されており、押込み部材70と外
筒位置決め部材74との相対移動量が予め定められた一
定の組付ストロークに達するとON−OFFが切り換え
られる。
【0022】図7の状態のまま外筒位置決め部材74が
外筒部品12の上端部に当接してから図9の状態まで第
2プレート62および押込み部材70に対して相対移動
した距離、すなわち図9における寸法Gは、外筒部品1
2と内筒部品14との上端高さの差、すなわち図4にお
ける寸法Eによって定まるが、本実施例の組付装置が対
象とする複数種類のショックアブソーバ10における仕
様別に異なる寸法Eのばらつきは、嵌合部品18の内筒
部品14に対する嵌合時の押込み量、すなわち図4にお
ける寸法Fよりも小さいため、寸法Eが最小値Emin
なるショックアブソーバ10に嵌合部品18が完全に嵌
合させられた場合の寸法G(=Gmin )が組付ストロー
クとして定められ、その組付ストロークに基づいて、セ
ンサ82の配設位置が定められている。すなわち、嵌合
部品18の小径部18bの先端が内筒部品14の上端開
口内に入り込めば、その嵌合部品18はそれ以後完全に
嵌合するまで押し込まれ得ると見なすことができるた
め、小径部18bの寸法Fに近い大きさの余裕をもって
組付ストロークを設定できるのである。これにより、仕
様によって寸法Eが異なっていても、嵌合部品18が内
筒部品14内に良好に嵌合したか或いはその上端に当接
してそれ以上の押し下げが不能となったかがセンサ82
により検出される。本実施例ではセンサ82が検出手段
に相当する。
【0023】図7に戻って、第2プレート62には一対
のガイドロッド84が一体的に設けられており、そのガ
イドロッド84により上下方向に案内された第3昇降部
材としての第3プレート86が第2プレート62に対す
る相対移動可能に配設されている。第3プレート86
は、図10から判るように前記一対のガイドロッド60
やセンタ50を迂回させられた弓形状を成しているとと
もに、図7におけるガイドロッド84の上端部と第3プ
レート86との間に介挿された圧縮コイルスプリング8
8により下方に付勢され、常には第2プレート62側の
部材に当接した下側の移動端に保持された状態で第2プ
レート62と一体的に上下動させられる。また、図2に
示すように、第3プレート86には一対のガイドロッド
90が一体的に設けられており、その一対のガイドロッ
ド90は第1プレート36を貫通するとともに上端部に
第1プレート36と係合するストッパ92をそれぞれ備
えている。このため、それらのストッパ92と第1プレ
ート36の上部当接面との間の寸法Qを最大許容ストロ
ーク(離間ストローク)として第3プレート68が第1
プレート36に対して下方に相対移動することが可能と
されている。ここで、第2プレート62は第1プレート
36に対して寸法Qよりも大きい前記ストロークNの相
対移動が可能であるため、第2プレート62が寸法Qを
超えて下降する場合には、第3プレート86は、ストッ
パ92の係合により第1プレート36に対する所定の離
間位置に保持されることとなり、それ以上の下降が阻止
された後において第2プレート62に対して上方へ相対
移動することになる。図9の状態においては、第3プレ
ート86が寸法Hだけ第2プレート62に対して上方へ
相対移動しており、第2プレート62が寸法Qと寸法H
とを加えた分だけ第1プレート36に対して相対的に下
降したことになる。
【0024】上記第3プレート86には、図3からも判
るように、センタ50の背後に位置する部分において、
軸状部品16の先端部20を適正な位置で把持すること
が可能な把持装置94が配設されており、第3プレート
86と一体的に上下方向に移動させられるようになって
いる。この把持装置94は、一対の把持アーム96およ
び98、カム100、第4エアシリンダ102などから
構成されており、第1プレート36が前記組付高さに位
置決めされ且つ第3プレート86がその第1プレート3
6からの離間位置に保持された状態において、一対の把
持アーム96および98の位置が軸状部品16の先端部
20の高さ位置と一致するように第3プレート86に取
り付けられている。第2プレート62等を取り除いて下
方より見た底面図を図12に示すように、一対の把持ア
ーム96および98は、センタ50の軸心に平行な一対
のピン104まわりの回動可能に支持されている。それ
ら把持アーム96および98は、それぞれセンタ50の
軸心に近接した一端側にパッド106を備えるとともに
他端側にカムローラ108を備えており、把持アーム9
6および98間にピン104よりもカムローラ108側
において張設された引張コイルスプリング110によっ
て各々のカムローラ108がカム100に常時接触する
ように付勢されている。したがって、カム100の動き
に従って把持アーム96および98が回動させられるこ
とになる。図12の左半分に示す状態は、パッド106
が離間した解放位置に位置されている状態であり、右半
分に示す状態は、パッド106が接近させられて軸状部
品16の先端部20を把持する把持位置に位置されてい
る状態である。なお、図12に示す一点鎖線は、把持ア
ーム96および98の一端側の部分との干渉を避けるた
めに第2プレート62の上面に形成された凹部形状を表
している。
【0025】図3におけるXIII方向視図を示す図13に
おいて、カム100は、下端側の円柱部112に連続し
て上方に向かって拡がるテーパ部114を備えていると
ともに、上部にガイドロッド部116を有している。そ
のガイドロッド部116は、フレーム118の円筒内で
上下方向の摺動可能に案内された状態で、第4エアシリ
ンダ102の出力ロッド120の先端に連結されてい
る。図の左半分の状態の如く第4エアシリンダ102が
カム100を引き込んだ状態においては、一対のカムロ
ーラ108が円柱部112に接触させられることにより
それらが互いに接近し合い、把持アーム96および98
が前記解放状態(図12の左半分参照)とされるが、図
の右半分の状態の如く第4エアシリンダ102がカム1
00を突き出した状態においては、一対のカムローラ1
08がテーパ部114の大径部分に接触させられること
によりそれらが互いに離間させられ、把持アーム96お
よび98が前記把持状態(図12の右半分参照)とされ
るようになっている。
【0026】一方、組付装置と前記組付台30との中間
には、図14およびその図14におけるXV−XV視断面図
である図15に示す仮芯出し装置122が配設されてい
る。この仮芯出し装置122は、図示しない支持フレー
ムによって上下方向の移動可能に支持された基台124
を介して組付台30の上方に設けられている。この基台
124は、軸状部品16の段付き部24よりも下におけ
る比較的大径の部分の高さ位置に対応して手動により或
いは自動的に予め上下方向に位置決めされるようになっ
ている。基台124にはガイドレール126を介してス
ライドプレート128が一直線方向、すなわち図14に
おける上下方向の移動可能に取り付けられている。スラ
イドプレート128上には第1ブロック132が固設さ
れており、その第1ブロック132内にはロッド130
が軸方向の相対移動可能に嵌合させられている。一端に
大径部140を備えたロッド130は、その他端が基台
124上に固定された第5エアシリンダ134の出力ロ
ッドに連結部材136を介して連結され、上記一直線方
向へ往復移動させられるようになっている。また、上記
第1ブロック132と連結部材136との間には圧縮コ
イルスプリング138が介挿されており、第1ブロック
132は連結部材136から離間する方向へ付勢されて
いる。したがって、スライドプレート128は、常には
第1ブロック132がロッド130の大径部140に当
接する状態に保持されつつ、第5エアシリンダ134に
よってロッド130と共に一直線方向へ往復移動させら
れる。また、スライドプレート128にはストッパピン
142が固設されており、そのストッパピン142が基
台124上に固設されたストッパブロック144に当接
させられることにより、スライドプレート128は図1
4の下方へ一定距離以上前進することが阻止され、それ
らの当接後は上記圧縮コイルスプリング138の付勢力
に抗してロッド130のみが前進させられる。図14の
一点鎖線はスライドプレート128が前進端位置まで前
進させられた状態を示している。
【0027】スライドプレート128にはまた、一対の
把持爪146を垂直な回動軸心まわりの回動可能に保持
した第2ブロック148がその先端部に固設されてい
る。一対の把持爪146は、互いに噛み合わされたピニ
オン150がその基端部に取り付けられてそれらが開閉
させられる状態に回動させられるようになっているとと
もに、ピニオン150の一方には、前記ロッド130の
大径部140に一体的に固定されたラック152がバッ
クアップロール154によりバックアップされた状態で
噛み合わされている。したがって、スライドプレート1
28が前進端位置まで前進させられた後ロッド130が
圧縮コイルスプリング138を押し縮めつつさらに前進
させられると、上記一対の把持爪146は互いに接近す
る状態に閉じ回動させられ、組付台30上に一次組付状
態でセットされた軸状部品16をその閉じ回動方向に向
かって拡がったV字形状の把持面156によって把持す
る。このときの把持中心は、組付位置の中心軸と略一致
するように設定されており、前記センタ50が確実に軸
状部品16のセンタ穴26に係合し得る程度に仮芯出し
の精度が確保されている。また、把持面156は、外筒
部品12内において軸状部品16の上端部が最も大きく
芯ずれしている場合でも良好に軸状部品16を把持し得
るように大きめに形成され、且つ互いに干渉しないよう
に切欠き158が設けられている。図16は、一対の把
持爪146によって軸状部品16が把持された状態を示
している。
【0028】次に、本実施例の組付装置による組付工程
を説明する。
【0029】先ず、大径部22を介して互いに嵌合した
軸状部品16および内筒部品14が内部に挿入されて前
記一次組付状態とされた外筒部品12を組付台30の治
具32に作業者の手作業により、或いは搬入装置等によ
り図4の如くセットする。この場合、外筒部品12を治
具32に嵌め入れて組付台30上の組付位置に略鉛直と
なる姿勢で予め配置するとともに、軸状部品16が組み
付けられた内筒部品14をその外筒部品12の円筒内に
略同心となるように挿入して一次組付状態としても良
い。次に、軸状部品16の段付き部24よりも下におけ
る比較的大径の部分の高さ位置に対応して前記基台12
4の上下位置を調整して仮芯出し装置122の把持高さ
位置を合わせる。この状態において図示しない起動スイ
ッチがON操作されると、仮芯出し装置122の第5エ
アシリンダ134が作動させられ、スライドプレート1
28が前進端位置まで移動させられるとともに、一対の
把持爪146が閉じ回動させられて軸状部品16の上部
が組付位置の略中心軸上に保持され、その状態において
図示しない供給装置により嵌合部品18がその軸状部品
16の上方より供給される。図17はこの状態を示す図
であるが、軸状部品16の上部は仮芯出し装置122に
より位置決めされているため、嵌合部品18はその段付
き部24およびその下のやや大径の部分(嵌合径を有す
る部分)に良好に嵌まり込む。なお、一対の把持爪14
6の上面には、嵌合部品18との干渉を回避するために
円弧形状の切欠き160が形成されている。
【0030】続いて、予め第2エアシリンダ44の出力
ロッド46が突出し位置に位置させられた初期状態から
第1エアシリンダ40が出力ロッド42を突き出す方向
に作動させられ、第1プレート36が下方に駆動され
る。この第1プレート36と共にセンタ50、第2プレ
ート62、第3プレート86が図7の状態のまま下降す
るが、その下降に伴って最も下端に位置しているセンタ
50は、軸状部品16のセンタ穴26に係合させられる
とともにその後に圧縮コイルスプリング56を押し縮め
つつホルダ48内を上方へ相対移動して当接部材54に
当接する上側の移動端に達する。これにより、その第1
プレート36のそれ以上の下降が阻止されて全体が停止
する(図8の左半分の状態)。この状態で第1エアシリ
ンダ40の本体に対する出力ロッド42の位置を固定す
るブレーキが作動させられることにより、その出力ロッ
ド42と連結されている第2エアシリンダ44の出力ロ
ッド46の位置が固定される。次に、その状態から第2
エアシリンダ44がその出力ロッド46を引き込む方向
へ作動させられ、第2エアシリンダ44の本体が固定さ
れている第1プレート36を予め定められた戻し距離M
だけ上昇させると、センタ50は圧縮コイルスプリング
56の付勢力にしたがって軸状部品16に押し当てられ
たままホルダ48内を相対的に下降して大径部52と段
部58との間にセンタ50の押込みストロークLからそ
の戻し距離Mを差し引いた分だけの隙間を生じた状態
(図8の右半分の状態)となり、第1プレート36が軸
状部品16の高さ寸法に応じた組付高さに位置決めされ
る。そうすると、軸状部品16を位置決めしていた仮芯
出し装置122は第5エアシリンダ134が出力軸を引
き込む方向に作動させられて一対の把持爪146が開き
回動させられるとともに後退させられ、外筒位置決め部
材74等と干渉しない位置まで退避させられる。把持爪
146による把持が解放されると同時に、軸状部品16
がセンタ50により外筒部品12と略同心に芯出しされ
た状態とされる。
【0031】そして、第3エアシリンダ66が出力ロッ
ド68を引き込む方向へ作動させられて第2プレート6
2が下方へ駆動され、その下降に伴って押込み部材70
が軸状部品16に予め嵌合させられた前記嵌合部品18
に当接してその嵌合部品18を押し下げるとともに、外
筒位置決め部材74が外筒部品12の上端部に係合して
その外筒部品12をより正確に組付位置中心に位置決め
する。なお、第2プレート62が下降する途中におい
て、その下降距離が第1プレート36と第3プレート8
6との離間ストロークQに達すると第3プレート86の
それ以上の下降が阻止されて第2プレート62に対して
相対移動することにより、把持装置94の把持位置が軸
状部品16の先端部20の高さ位置に一致した状態に保
持される。また、外筒部品12との係合によりそれ以上
の下降が阻止された外筒位置決め部材74は、圧縮コイ
ルスプリング80の付勢力に抗して第2プレート62に
対して上方向に相対移動する。押込み部材70により嵌
合部品18が外筒部品12内へ押し下げられた後、軸状
部品16および内筒部品14が略鉛直に組付位置の中心
軸上に保持されている場合、換言すれば、内筒部品14
を外筒部品12内へ挿入した際にその底部が外筒部品1
2に対して比較的高い精度で同心とされている場合に
は、嵌合部品18は内筒部品14の上端と干渉すること
なく押込み部材70によってスムーズに押し込まれる。
【0032】ここで、嵌合部品18の小径部18bの先
端が内筒部品14の上端開口内に入り込み、嵌合部品1
8が外筒部品12および内筒部品14に完全に嵌合した
(図9の状態)ところで第2プレート62はそれ以上の
下降が阻止されて停止するが、小径部18bの先端が内
筒部品14の上端開口内に入り込んだあと完全に嵌合す
るまでの間に、ガイドロッド72の突出し量から押込み
部材70と外筒位置決め部材74との相対移動量が所定
の組付ストロークを超えたこと、換言すれば嵌合部品1
8が適正に嵌合組付されたことがセンサ82により検出
される。第2プレート62の下降が停止し且つセンサ8
2によって嵌合部品18の嵌合組付状態が検出される
と、第3エアシリンダ66が出力ロッド68を突き出す
方向へ作動させられて第2プレート62が上方へ駆動さ
れ、その第2プレート62と共に押込み部材70が上昇
するとともに、途中からは外筒位置決め部材74および
第3プレート86も一体的に上昇する。そして、第2プ
レート62および第3プレート86が第1プレート36
に対する初期位置に戻って再び図7の状態になると、第
1エアシリンダ40のブレーキが解除されるのに続いて
その第1エアシリンダ40が引込み作動させられるとと
もに第2エアシリンダ44が突出し作動させられて、第
1プレート36が初期状態に戻される。
【0033】一方、内筒部品14を外筒部品12内に挿
入した際の位置が外筒部品12の軸心、すなわち組付位
置の中心から比較的大きくずれていると、センタ50に
よって軸状部品16の先端部20を外筒部品12と同心
に位置決めしても、その内筒部品14および軸状部品1
6の下端部は未だ外筒部品12の軸心とずれたままであ
るため、図18に示すように、押込み部材70による押
込み過程の途中において嵌合部品18が内筒部品14の
上端部に当接してそれ以上の押し下げができなくなる。
このような状態になった場合には、センサ82により押
込み部材70と外筒位置決め部材74との相対移動量が
所定の組付ストロークを超えたことが検出されず、嵌合
部品18が内筒部品14内に嵌合不能である状態が検知
されるので、押込み部材70による押込み動作を中止し
て把持装置94による芯出し操作が行われる。
【0034】前記したように、押込み部材70が嵌合部
品18の押し下げを開始するまで第2プレート62が下
降させられた状態においては把持装置94の把持位置が
軸状部品16の先端部20の高さ位置に一致させられて
いることから、嵌合部品18が嵌合不能となった段階で
第4エアシリンダ102が出力ロッド120を突き出す
方向に作動させられると、カム100に係合しているカ
ムローラ108が離間させられて一対の把持アーム96
および98が把持位置に駆動され、その把持装置94に
より軸状部品16の先端部20が把持される。続いて、
第3エアシリンダ66が出力ロッド68を突き出す方向
に作動させられて第2プレート62および第3プレート
86が上方へ駆動されると、軸状部品16は第3プレー
ト86と共に上昇させられて持ち上げられ、その軸状部
品16および軸状部品16の大径部22に嵌合された内
筒部品14が自重によって鉛直に吊り下げられる。第2
プレート62は、軸状部品16と共に上昇するセンタ5
0が圧縮コイルスプリング56の付勢力に抗してホルダ
48内を上方に前記戻し距離Mだけ移動して大径部52
が当接部材54に当接し、軸状部品16および把持装置
94のそれ以上の上昇が阻止されるまで上昇して停止す
る。図1はこのときの状態を示す図である。この場合
に、把持装置94によって把持されている軸状部品16
の先端部20はセンタ50により組付位置の中心軸上に
位置させられているため、軸状部品16および内筒部品
14はその全長に亘ってセンタ50、さらには外筒部品
12と同心に芯出しされる。また、嵌合部品18は外筒
位置決め部材74の円筒内に位置させられ、この外筒位
置決め部材74によって軸状部品16の不用な揺動が抑
制されるとともに、その芯出しが速やかに行われること
となる。
【0035】図1の状態において、軸状部品16のセン
タ穴26に係合させられているセンタ50は、第1プレ
ート36が第1エアシリンダ40および第2エアシリン
ダ44により予め軸状部品16の高さ寸法に応じた組付
高さに位置決めされた時点において戻し距離Mだけ上方
に押込み可能な状態とされているため、ショックアブソ
ーバ10の仕様の違いによって軸状部品16の高さ寸法
が異なる場合においても、その軸状部品16が持ち上げ
られる際の上昇に伴ってホルダ48に対して上方へ相対
移動させられ得る。また、第3プレート86は、第1プ
レート36とストッパ92との係合により組付高さに位
置決めされた第1プレート36に対する所定の離間位置
に保持されることにより、把持装置94の把持位置が軸
状部品16の先端部20に対する一定位置に合わせられ
るため、軸状部品16の高さ寸法と内筒部品14の高さ
寸法との差のばらつきに拘らず常に適正な把持状態が得
られる。なお、内筒部品14は、軸状部品16の大径部
22との嵌合の程度により常に軸状部品16と一体的に
上昇させられるとは限らないが、大径部22との摺動抵
抗によって少なくとも一時的若しくは瞬間的には軸状部
品16と共に持ち上げられて外筒部品12と同心に芯出
しされる。図1において一点鎖線で示されている内筒部
品14は、一旦持ち上げられた後に落下したものであ
る。
【0036】その後、第2プレート62は再び第3エア
シリンダ66によって下方に駆動され、押込み部材70
により嵌合部品18が良好に芯出しされた内筒部品14
内に嵌合させられて完全に押し込まれる。この場合に、
軸状部品16を吊り下げて芯出しを行っても、再び嵌合
部品18が内筒部品14の上端に干渉した場合には、軸
状部品16の吊り下げ動作が前記と同様にして繰り返さ
れる。そして、嵌合部品18が内筒部品14内に完全に
嵌合されると、把持装置94の把持アーム96および9
8が解放状態とされた後、前述したように第2プレート
62および第3プレート86が第1プレート36に対す
る初期状態に戻されるとともに、第1プレート36が初
期状態に戻されて組付工程が完了する。
【0037】このように、本実施例の組付装置によれ
ば、軸状部品16や外筒部品12の高さ寸法がショック
アブソーバ10の複数種類の仕様別に異なっていても、
軸状部品16の芯出しについては、軸状部品16の高さ
寸法に対応した組付高さに第1プレート36が位置決め
されることにより、センタ50が把持装置94による軸
状部品16の持ち上げに際して戻し距離M分の第1プレ
ート36に対する上方への相対移動が可能な状態で芯出
しを行う一方、把持装置94による軸状部品16の持ち
上げについては、軸状部品16と内筒部品14との高さ
寸法の差(図4の寸法D)に関係なく第3プレート86
が組付高さに位置決めされた第1プレート36に対する
一定の離間位置に保持されることにより、軸状部品16
が常に先端部20における一定の位置で把持装置94に
よって把持され、軸状部品16および内筒部品14が良
好に持ち上げられる。このため、軸方向寸法が異なるた
めに芯出しすべき高さ位置や把持すべき高さ位置が一定
とならない場合でも、それぞれに対応して最適な位置決
めがなされ、複数種類の仕様における外筒部品12、内
筒部品14、および軸状部品16のすべてのケースにつ
いてそれらが互いに同心となるよう良好に芯出しされ
る。そして、第2プレート62と共に下方へ駆動される
押込み部材70が、軸状部品16と内筒部品14との高
さ寸法の差Dの大小に拘らずそれぞれにおける押込み位
置まで下降し、嵌合部品18をスムーズに外筒部品12
内および内筒部品14内に押し下げて嵌合させる。これ
により、軸方向寸法が互いに異なる複数種類の仕様の部
品に対しても、それぞれに対応して外筒部品12、内筒
部品14、軸状部品16に同時嵌合する嵌合部品18を
自動組付けすることが可能となるのである。
【0038】また、本実施例の組付装置は、嵌合部品1
8の押込み過程において外筒部品12を位置決めする外
筒位置決め部材74と、その外筒位置決め部材74と押
込み部材70との相対移動量が一定の組付ストロークに
達したか否かを検出するセンサ82とを備えており、嵌
合部品18が内筒部品14内に良好に嵌合したか或いは
その上端に当接してそれ以上の押し下げが不能となった
かが判断されるため、軸状部品16と内筒部品14との
高さ寸法の差Dに関係なく嵌合部品18の嵌合状態を判
断することができる。したがって、センサ82により嵌
合部品18の嵌合完了が検出されるまで、把持装置94
による軸状部品16の持ち上げ動作および押込み部材7
0による嵌合部品18の押込み動作を繰り返すことによ
り、非同心状態となっている部品についても確実に自動
組付けできるようになる。また、図4における寸法Eの
仕様別に異なるばらつきは、嵌合部品18の内筒部品1
4に対する嵌合時の押込み寸法Fよりも小さく、且つ寸
法Eの最小値に基づいて定められた組付ストロークに対
応してセンサ82が設けられているため、仕様によって
寸法Eが異なっていても、嵌合部品18の嵌合状態がセ
ンサ82により確実に検出される利点がある。
【0039】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0040】たとえば、前述の実施例ではショックアブ
ソーバ10の組付装置について説明したが、両端が開口
している外筒部品や内筒部品を有するもの、内筒部品1
4と外筒部品12との間に嵌合させられる環状の嵌合部
を備えた嵌合部品を有するものなど、他の種々の組立体
の組付装置についても本発明は同様に適用され得る。
【0041】また、前述の実施例においては、センタ5
0を下方へ付勢する付勢手段として圧縮コイルスプリン
グ56が用いられていたが、空気圧や油圧、或いは錘に
よって付勢手段が構成されても良い。
【0042】また、前述の実施例においては、センタ部
材としてのセンタ50が軸状部品16のセンタ穴26に
係合させられて芯出しするようになっていたが、例えば
軸状部品16の先端部20が小径の場合には、その外周
と係合させられて芯出しを行うセンタ部材が用いられて
も差支えない。
【0043】また、前述の実施例においては、第1プレ
ート36の組付高さへの位置決めに際しての下降と上昇
の動作を分担して受け持つ第1エアシリンダ40と第2
エアシリンダ44との2つの駆動装置が組み合わされて
第1駆動装置として機能していたが、下降および上昇の
2動作を行う単一の駆動装置が用いられても良い。
【0044】また、前述の実施例においては、第1駆動
装置として第1エアシリンダ40および第2エアシリン
ダ44が用いられ、第2駆動装置として第3エアシリン
ダ66が用いられていたが、油圧アクチュエータやモー
タと送りねじを利用したものなど、他の駆動装置がそれ
らに替えて用いられても良い。このことは第4エアシリ
ンダ102および第5エアシリンダ134についても同
様である。
【0045】また、前述の実施例においては、押込み部
材70が第2プレート62に固設されているが、嵌合部
品18と内筒部品14との干渉時に動作不良や損傷等を
生じないように、スプリング等の緩衝部材を介して上方
への相対移動可能に第2プレート62に配設しても良
い。その場合には、押込み部材70と共に移動する部材
にセンサ82を設けるなどして、押込み部材70と外筒
位置決め部材74との相対移動量から嵌合部品18の嵌
合状態を検出することができる。
【0046】また、前述の実施例における押込み部材7
0および外筒位置決め部材74は円筒形状を成している
が、センタ50と同心円上に配設された複数の部材によ
って構成することも可能である。
【0047】また、前述の実施例においては、第1プレ
ート36と第3プレート86との間に配設されたガイド
ロッド90にストッパ92が設けられていたが、例えば
ホルダ48と把持装置94との間に配設された一定長の
ワイヤにより第1プレート36と第3プレート86との
離間距離を規制することも可能であり、種々の形態で同
様に機能するストッパが構成され得る。
【0048】また、前述の実施例においては、第3プレ
ート86を下方へ付勢する付勢手段として圧縮コイルス
プリング88が用いられていたが、空気圧や油圧、或い
は錘によって付勢手段が構成されても良い。
【0049】また、前述の実施例においては、把持装置
94が軸状部品16を把持した状態で第3エアシリンダ
66によりセンタ50が当接部材54に当接するまで上
昇させられるようになっていたが、戻し距離Mよりも小
さい距離の上昇に留められるように構成された場合であ
っても、軸状部品16の吊り下げが可能であれば差支え
ない。
【0050】また、前述の実施例においては、外筒位置
決め部材74を下方へ付勢する付勢手段として圧縮コイ
ルスプリング80が用いられていたが、空気圧や油圧、
或いは錘によって付勢手段が構成されても良い。
【0051】また、前述の実施例においては、センサ8
2によりブロック76からのガイドロッド72の突出寸
法に基づいて押込み部材70と外筒位置決め部材74と
の相対移動量を判断するように構成されていたが、第2
プレート62と共に移動する部材と外筒位置決め部材7
4と共に移動する部材との間に配設されたセンサ等であ
れば、種々の形態のものが検出手段として用いられ得
る。例えばマグネスケール等の距離センサを検出手段と
して採用した場合には、前記寸法Eが異なる複数種類の
ショックアブソーバ10に対応してそれぞれの組付スト
ロークを予めコンピュータ等に記憶しておくとともに、
組付けのために供給されたショックアブソーバ10の種
別をコンピュータ等に入力することにより、寸法Eが大
きく異なるものについても対処できるようになる。
【0052】また、前述の実施例においては、仮芯出し
装置122によって軸状部品16を把持した状態でセン
タ50がその軸状部品16と係合させられるようになっ
ていたが、例えば嵌合部品18を供給する装置によりそ
の嵌合部品18が軸状部品16に嵌合させられて仮芯出
しされても良い。また、軸状部品16の芯ずれ範囲が小
さい場合には、仮芯出し装置122等は必ずしも必要で
はない。
【0053】また、前述の実施例においては、治具32
と外筒位置決め部材74とにより外筒部品12が組付位
置の中心軸上に位置決めされるようになっていたが、例
えば嵌合部品18の押込み過程に入る前の段階で外筒部
品12の中間部を位置決めする機構などが付け加えられ
ても差支えない。
【0054】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の組付装置における軸状部品16および内
筒部品14の吊り下げによる芯出し状態を示す正面図で
ある。
【図2】図3の組付装置の要部を示す正面図である。
【図3】本発明の一実施例である嵌合部品の組付装置の
右側面図である。
【図4】図3の組付装置により嵌合部品の組付けが為さ
れる組立体の構成を説明する図である。
【図5】図3における組付装置の一部を切り欠いて示す
平面図である。
【図6】図5におけるVI−VI視断面図である。
【図7】図3の組付装置の要部を拡大し一部を切り欠い
て示す正面図である。
【図8】第1駆動装置による第1昇降部材の位置決め状
態を説明する図である。
【図9】図3の組付装置における嵌合部品の押込み完了
状態を示す正面図である。
【図10】図3の組付装置の要部を示す底面図である。
【図11】図7におけるXI−XI視断面図である。
【図12】図3の組付装置における把持装置の一部を切
り欠いて示す底面図である。
【図13】図3におけるXIII矢視図である。
【図14】図3の組付装置における仮芯出し装置の一部
を切り欠いて示す平面図である。
【図15】図14におけるXV−XV視断面図である。
【図16】図14の装置が軸状部品を把持した状態を示
す図である。
【図17】図3の組付装置において仮芯出しされた軸状
部品に嵌合部品が供給された状態を示す図である。
【図18】図3の組付装置による嵌合部品の押込み過程
で嵌合部品が内筒部品と干渉した状態を示す図である。
【符号の説明】
10:ショックアブソーバ(組立体) 12:外筒部品 14:内筒部品 16:軸状部品 18:嵌合部品 20:先端部 22:大径部 36:第1プレート(第1昇降部材) 40:第1エアシリンダ(第1駆動装置) 44:第2エアシリンダ(第1駆動装置) 50:センタ(センタ部材) 62:第2プレート(第2昇降部材) 66:第3エアシリンダ(第2駆動装置) 70:押込み部材 74:外筒位置決め部材 82:センサ(検出手段) 86:第3プレート(第3昇降部材) 92:ストッパ 94:把持装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状を成す外筒部品と、軸方向寸法
    が該外筒部品よりも短い円筒形状を成して該外筒部品内
    に収容される内筒部品と、軸方向寸法が前記外筒部品よ
    りも長い円柱形状の一部に該内筒部品の円筒内に嵌合す
    る大径部を備えて該外筒部品および内筒部品の軸中心位
    置に配設される軸状部品と、該軸状部品と前記外筒部品
    と前記内筒部品とが互いに同心となるように該外筒部品
    の円筒内でそれぞれに嵌合する円環形状の嵌合部品とを
    有する組立体において、前記外筒部品内に前記内筒部品
    が没入し且つ該外筒部品から前記軸状部品の円柱状先端
    部が突き出す一次組付状態にそれらが互いに組み付けら
    れた後に、前記嵌合部品をそれらに組み付けるための装
    置であって、 前記一次組付状態とされた前記外筒部品、内筒部品、お
    よび軸状部品が略鉛直となる姿勢で配置される組付位置
    の上方において上下方向の移動可能に配設された第1昇
    降部材と、 棒状を成して前記第1昇降部材に前記組付位置の中心軸
    上において予め定められた一定の押込ストロークだけ上
    方への押込み可能に配設されるとともに、常には下方へ
    付勢されて下側の移動端に保持され、該第1昇降部材が
    下方へ駆動されることにより前記軸状部品の先端部に係
    合して該軸状部品の芯出しを行うセンタ部材と、 前記第1昇降部材を下方へ駆動し、該第1昇降部材の下
    降に伴って前記センタ部材が前記軸状部品に係合させら
    れるとともに該第1昇降部材に対して上方へ相対移動し
    て上側の移動端に達することにより、該第1昇降部材の
    それ以上の下降が阻止される位置まで下降させる一方、
    その状態から該第1昇降部材を上方へ駆動して前記セン
    タ部材の押込ストロークよりも小さい予め定められた一
    定の戻し距離だけ上昇させ、該第1昇降部材を前記軸状
    部品の高さ寸法に応じた組付高さに位置決めする第1駆
    動装置と、 前記第1昇降部材に上下方向の相対移動可能に設けられ
    るとともに第2駆動装置により該上下方向に駆動される
    第2昇降部材と、 該第2昇降部材に設けられ、前記第1昇降部材が前記組
    付高さに位置決めされた状態において該第2昇降部材が
    下方へ駆動されることにより、前記軸状部品に予め嵌合
    させられた前記嵌合部品に当接して該嵌合部品を押し下
    げ、該嵌合部品を前記外筒部品および前記内筒部品に嵌
    合させて組み付ける押込み部材と、 前記第2昇降部材に上下方向の相対移動可能に設けられ
    るとともに、常には下方へ付勢されて下側の移動端に保
    持された状態で該第2昇降部材と共に上下動させられる
    一方、前記第1昇降部材に対して予め定められた一定の
    離間ストロークだけ下降した離間位置において該第1昇
    降部材と係合するストッパを備え、その係合によりそれ
    以上の下降が阻止された状態でさらに該第2昇降部材が
    下方へ駆動されると該第2昇降部材に対して相対移動さ
    せられる第3昇降部材と、 前記第1昇降部材が前記組付高さに位置決めされ且つ前
    記第3昇降部材が前記ストッパにより前記離間位置に保
    持された状態において、前記センタ部材により芯出しさ
    れた前記軸状部品の先端部と略同じ高さに位置するよう
    に該第3昇降部材に配設され、該軸状部品の先端部を前
    記組付位置の中心軸上で把持するとともに、前記第2昇
    降部材が上方へ駆動されて上昇するのに伴って該第3昇
    降部材が上昇させられることにより、前記センタ部材を
    上方へ押し込みつつ該軸状部品および該軸状部品の前記
    大径部に嵌合された前記内筒部品を前記戻し距離を超え
    ない範囲で持ち上げて吊り下げる把持装置とを有するこ
    とを特徴とする嵌合部品の組付装置。
  2. 【請求項2】 前記第2昇降部材に上下方向の相対移動
    可能に設けられるとともに、常には下方へ付勢されて下
    側の移動端に保持され、該第2昇降部材が下方へ駆動さ
    れることにより、前記外筒部品の上端部に係合して該外
    筒部品を前記組付位置の中心軸上に略鉛直となる姿勢で
    位置決めする一方、該外筒部品に係合した後はそれ以上
    の下降が阻止される外筒位置決め部材と、 該外筒位置決め部材と前記押込み部材との相対移動量
    が、前記嵌合部品の組付けに必要な予め定められた組付
    ストロークに達したか否かを検出する検出手段とを有す
    る請求項1に記載の嵌合部品の組付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008044087A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Seiko Epson Corp 位置決め装置、及び位置決め方法、並びにヘッドユニット組立装置、及びヘッドユニット組立方法
CN116038298A (zh) * 2022-12-24 2023-05-02 陕西法士特齿轮有限责任公司 一种动力输入轴轴承压装工装及压装方法

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