JP2680106B2 - 嵌合部品の組付装置 - Google Patents

嵌合部品の組付装置

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JP2680106B2
JP2680106B2 JP1046256A JP4625689A JP2680106B2 JP 2680106 B2 JP2680106 B2 JP 2680106B2 JP 1046256 A JP1046256 A JP 1046256A JP 4625689 A JP4625689 A JP 4625689A JP 2680106 B2 JP2680106 B2 JP 2680106B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、外筒部品の円筒内に揺動可能な状態で組み
付けられた内筒部品とその内筒部品の円筒内に揺動可能
な状態で組み付けられた軸状部品との間の環状空間内に
嵌合部品を組み付けるための装置に関するものである。
従来の技術 例えば自動車のショックアブソーバなどのように、
(a)円筒形状を成す外筒部品と、(b)その外筒部品
の円筒内に揺動可能な状態で組み付けられる軸方向寸法
がその外筒部品よりも短い円筒形状の内筒部品と、
(c)その内筒部品の円筒内に揺動可能な状態で組み付
けられる軸方向寸法が前記外筒部品よりも長い円柱形状
の軸状部品と、(d)その軸状部品に摺動可能に嵌合さ
れて前記内筒部品との間の環状空間内に組み付けられる
円環形状の嵌合部品とを有する円筒組付体がある。そし
て、このような円筒組付体において上記嵌合部品を組み
付ける際には、内筒部品が外筒部品に組み付けられた後
ではその内筒部品を外側から位置決めすることができな
いため、内筒部品を外筒部品に組み付ける前にその内筒
部品と軸状部品との間に嵌合部品を組み付け、その後、
その軸状部品および嵌合部品が組み付けられた内筒部品
を外筒部品の円筒内に組み付けるようにしているのが一
般的である。すなわち、内筒部品が外筒部品に組み付け
られる前であれば、内筒部品とその内筒部品から突き出
す軸状部品とを同心に位置決め固定することができるた
め、それ等の間に容易に嵌合部品を組み付けることがで
きるのである。実開昭61−166731号公報には、シャフト
とハウジングとを位置決めしてそれ等の間にオイルシー
ルを圧入する装置が記載されているが、上記内筒部品と
軸状部品との間に嵌合部品を組み付ける装置も基本的に
はこれと同様に構成される。
一方、前記外筒部品の円筒内に予め内筒部品を組み付
けるとともにその内筒部品の円筒内に軸状部品を組み付
け、それ等の内筒部品と軸状部品とを手作業で相対的に
移動させながら上記嵌合部品を組み付けることも行われ
ている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、内筒部品と軸状部品との間に嵌合部品
を組み付けた後にそれ等を外筒部品に組み付ける場合に
は、その組付工数が多くなるばかりでなく、例えば外筒
部品と内筒部品,軸状部品との間に嵌合される別の組付
部品を有する場合には、それ等の組付部品を別の組付位
置で組み付ける必要があり、組付時間が長くなるととも
に組付設備のスペースが大きくなるという問題があっ
た。
これに対し、内筒部品が外筒部品に組み付けられた状
態で嵌合部品を手作業で組み付ける場合には、別の組付
部品を連続的に組み付けることができるが、軸状部品と
内筒部品とを揺動させて嵌合部品を組み付ける作業は面
倒で、作業者の負担が大きいとともに必ずしも能率的で
はないのである。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、そ
の目的とするところは、内筒部品が外筒部品に組み付け
られた状態においてその内筒部品と軸状部品との間に嵌
合部品を自動的に組み付ける装置を提供することにあ
る。
課題を解決するための手段 かかる目的を達成するためには、外筒部品の円筒内に
予め組み付けられた前記内筒部品をその軸方向から位置
決めして芯出しするようにすれば良く、このために本発
明は、前記(a)外筒部品と、(b)内筒部品と、
(c)軸状部品と、(d)嵌合部品とを有する円筒組付
体において、外筒部品の円筒内に予め組み付けられた内
筒部品とその内筒部品の円筒内に予め組み付けられた軸
状部品との間に嵌合部品を組み付けるための装置であっ
て、(e)前記外筒部品,内筒部品および軸状部品が互
いに組み付けられ且つ略垂直となる姿勢で配置される組
付位置の上方に上下方向の移動可能に設けられ、下方へ
駆動されることにより、予め前記嵌合部品が嵌合された
前記軸状部品の上端部に係合させられその軸状部品を位
置決めする第1位置決め部材と、(f)下方へ向かう程
拡開する係合面を有して前記第1位置決め部材と同心に
その第1位置決め部材に対して上下方向の相対移動可能
に設けられ、下方へ駆動されることにより、前記外筒部
品の円筒内に挿入されて前記係合面が前記内筒部品の上
端と係合させられ、その内筒部品を前記第1位置決め部
材と同心に位置決めする第2位置決め部材と、(g)前
記第1位置決め部材と同心にその第1位置決め部材に対
して上下方向の相対移動可能に設けられ、下方へ駆動さ
せることにより前記軸状部品に嵌合された前記嵌合部品
に当接させられ、前記第1位置決め部材および前記第2
位置決め部材によって位置決めされた前記軸状部品と前
記内筒部品との間の環状空間内へその嵌合部品を押し込
む押込み部材と、(h)前記第1位置決め部材,第2位
置決め部材および押込み部材を上下方向へ駆動する駆動
手段とを有することを特徴とする。
ここで、上記第2位置決め部材は押込み部材と全く別
個に構成され、別個の駆動手段により上下方向へ駆動さ
れるようになっていても差支えないが、前記係合面が押
込み部材の下方に位置する状態でその押込み部材と一体
的に構成したり、押込み部材に対して上下方向の相対移
動可能に設けるとともに、常には付勢手段によってその
押込み部材に対して下方へ付勢された状態でその押込み
部材と一体的に移動させられるようにしたりすることも
可能である。
作 用 このような組付装置においては、予め定められた組付
位置に外筒部品,内筒部品および軸状部品が互いに組み
付けられた状態で配置され、手作業或いは自動供給装置
等により嵌合部品が軸状部品の上端部に嵌合されると、
第1位置決め部材が下方へ駆動されて軸状部品の上端部
に係合させられ、その軸状部品を位置決めする一方、そ
の第1位置決め部材と同心に設けられた第2位置決め部
材が下方へ駆動されて外筒部品の円筒内に挿入され、下
方へ向かう程拡開する係合面が内筒部品の上端と係合さ
せられることにより、その内筒部品を第1位置決め部材
と同心に位置決めする。これにより、軸状部品および内
筒部品は同心に位置決めされる。
この場合に、軸状部品および内筒部品の揺動或いは位
置ずれによる外筒部品の軸心すなわち第1位置決め部材
の軸心に対する芯ずれ範囲が小さい時には、上記第1位
置決め部材および第2位置決め部材のみによってそれ等
の位置決めを行うことが可能であるが、軸状部品の上端
部の芯ずれ範囲が比較的大きい時には、第1位置決め部
材によって位置決め可能なように手作業或いは把持装置
等により軸状部品の上端部を把持しておくことが望まし
い。その場合には、第2位置決め部材は、第1位置決め
部材により軸状部品が位置決めされ且つ把持装置等によ
る把持状態が解除された後に下方へ駆動され、内筒部品
を位置決めすることとなる。また、内筒部品は、少なく
とも第1位置決め部材によって軸状部品が位置決めされ
た状態においては、その上端部の芯ずれが第2位置決め
部材によって位置決めできる範囲内となるように構成さ
れる。
一方、第1位置決め部材と同心に設けられた押込み部
材が下方へ駆動され、軸状部品に嵌合された嵌合部品に
当接させられると、その嵌合部品は押込み部材と共に下
方へ移動させられる。そして、上記第1位置決め部材お
よび第2位置決め部材によって軸状部品と内筒部品とが
同心に位置決めされた状態において、嵌合部品はそれ等
の間の環状空間内へ押し込まれる。
なお、上記押込み部材が第2位置決め部材と一体的に
構成されている場合には、それ等の下方への移動は共通
の駆動手段によって同時に行われるが、押込み部材によ
って嵌合部品が内筒部品の円筒内へ押し込まれる前に第
2位置決め部材によって内筒部品が位置決めされるよう
に、それ等の押込み部材および第2位置決め部材を構成
することとなる。また、その場合に、第2位置決め部材
を押込み部材に対して上下方向の相対移動可能に設ける
とともに、常には付勢手段によってその押込み部材に対
して下方へ付勢された状態でその押込み部材と一体的に
移動させられるようにした場合には、内筒部品の径寸法
にばらつきがある場合でも、上記付勢手段の付勢力に抗
して第2位置決め部材が押込み部材に対して相対移動さ
せられることにより、前記係合面によってその内筒部品
を良好に位置決めできる一方、内筒部品と第2位置決め
部材とが干渉した場合の動作不良や損傷等の発生が防止
される。
発明の効果 このように、本発明の組付装置によれば、第2位置決
め部材によって内筒部品を軸方向から芯出しすることに
より、外筒部品,内筒部品および軸状部品が互いに組み
付けられた状態において、その内筒部品と軸状部品との
間に嵌合部品を自動的に組み付けることが可能となった
のであり、これにより煩わしい手作業が解消するととも
に組付能率が向上する。また、例えば外筒部品と内筒部
品,軸状部品との間に嵌合される別の組付部品を有する
場合でも、それ等の組付部品を同じ組付位置で連続的に
組み付けることが可能となり、組付時間を短縮できると
ともに組付設備のスペースを小さくできるのである。
一方、第2位置決め部材が押込み部材に対して相対移
動可能に設けられ且つ付勢手段により下方へ付勢された
状態で一体的に移動させられる場合には、それ等が共通
の駆動手段によって駆動されるため装置が簡略化される
とともに制御が容易となり、しかも、内筒部品の外径寸
法にばらつきがある場合でも良好に芯出しでき、動作不
良や損傷等を生じることもない。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図,第2図および第3図は、それぞれ本発明の一
実施例である組付装置の主要部を示す正面図,右側面断
面図および正面断面図である。かかる組付装置は、第4
図に主要部が示されている円筒組付体としてのショック
アブソーバ10を組み付けるためのもので、そのショック
アブソーバ10は、外筒部品12,内筒部品14,軸状部品16,
嵌合部品18および20等を含んで構成されている。外筒部
品12および内筒部品14は共に有底円筒形状を成してお
り、内筒部品14は、外筒部品12の円筒内にその底部側か
ら挿入され、半径方向に遊びをもって揺動可能な状態で
組み付けられるとともに、この内筒部品14の軸方向寸法
は外筒部品12よりも短く、その外筒部品12内に完全に収
容される。
前記軸状部品16は円筒形状を成しているとともに、内
筒部品14の円筒内に摺動可能に嵌合される大径の嵌合部
22を一端部に備えており、その嵌合部22側から内筒部品
14内に挿入されることにより、嵌合部22を中心として僅
かな揺動が可能な状態で内筒部品14の円筒内に組み付け
られる一方、この軸状部品16の軸方向寸法は前記外筒部
品12よりも長く、他端部24は外筒部品12から外部に突き
出している。また、前記嵌合部品18,20は何れも円環形
状を成しており、嵌合部品18は軸状部品16に摺動可能に
嵌合されるとともに内筒部品14に僅かな隙間を有する状
態で、それ等の軸状部品16と内筒部品14との間の環状空
間内に組み付けられ、嵌合部品20は、上記嵌合部品18が
組み付けられた後に外筒部品12,内筒部品14および軸状
部品16の各々に対してそれぞれ摺動可能に嵌合される。
そして、本実施例の組付装置は、上記外筒部品12の円
筒内に予め組み付けられた前記内筒部品14と、その内筒
部品14の円筒内に予め組み付けられた前記軸状部品16と
の間に前記嵌合部品18を組み付けるためのものである。
嵌合部品18の組付けに先立って、上記外筒部品12は位置
決めクランプ26により開口部が上向きとなる略垂直な姿
勢で組付台27上の予め定められた組付位置に位置決め保
持されるとともに、内筒部品14は、その円筒内に軸状部
品16が組み付けられた状態で外筒部品12の円筒内にその
外筒部品12と略同心となるように配置される。第4図の
実線は、このように外筒部品12,内筒部品14および軸状
部品16が互いに組み付けられ且つ組付位置に配置された
状態を示す図である。なお、この軸状部品16の他端部24
側の端面にはセンタ穴28が形成されている。
一方、前記第1図〜第3図に示されている組付装置は
本体フレーム30に配設され、上記組付位置の上方に位置
する上方位置と、その上方位置から略水平な方向へ離間
した退避位置との間を移動させられるようになってい
る。本体フレーム30には、一対のガイドロッド32を介し
て上下方向の移動可能に第1昇降部材34が設けられてい
るとともに、その第1昇降部材34は本体フレーム30に固
定された第1昇降シリンダ36によって上下方向へ駆動さ
れる。第1昇降部材34には、第3図から明らかなように
円筒形状のガイド38が下向きに固設され、そのガイド38
の円筒内には下端部が円錐形状を成すセンタ40が上下方
向の移動可能に嵌合されている。センタ40は、ガイド38
の円筒内に配設されたスプリング42により下方へ付勢さ
れており、常には上端部に設けられた大径部がガイド38
の内周面に形成された段部に当接させられる突出端位置
に保持される。また、このセンタ40は、組付装置が前記
上方位置に保持された状態において、前記組付位置に位
置決めされた外筒部品12の中心線上に位置させられるよ
うに配設されており、前記第1昇降シリンダ36によって
第1昇降部材34が第1図において一点鎖線で示されてい
る下降端位置まで下降させられることにより、スプリン
グ42の付勢力に従って前記軸状部品16の上端面に形成さ
れたセンタ穴28に押圧され、その軸状部品16の芯出しを
行う。すなわち、このセンタ40は軸状部品16の上端部に
係合させられてその軸状部品16を位置決めする第1位置
決め部材に相当するものである。
上記第1昇降部材34にはまた、一対のガイドロッド44
を介して上下方向の移動可能に第2昇降部材46が設けら
れているとともに、その第2昇降部材46は、第1昇降部
材34に固定された第2昇降シリンダ48により、ガイドロ
ッド44の上端に固設された連結プレート50を介して上下
方向へ駆動される。第2昇降部材46には、前記ガイド38
の外周側に上下方向の相対移動可能に嵌合されることに
より、前記センタ40の同心に配設され且つそのセンタ40
に対して上下方向の相対移動が可能とされた円筒形状の
押込み部材52が下向きに固設されている。この押込み部
材52の内径すなわちガイド38の外径は、前記軸状部品16
の外径よりも僅かに大きく且つ嵌合部品18の外径よりも
充分に小さい寸法に設定されている一方、押込み部材52
の外径は内筒部品14の外径よりも小さい寸法に設定され
ており、前記第1昇降部材34が下降端位置に保持された
状態において前記第2昇降シリンダ48によって第2昇降
部材46が第3図において一点鎖線で示されている下降端
位置まで下降させられることにより、押込み部材52は軸
状部品16の外側を下方へ移動させられ、その軸状部品16
に嵌合された嵌合部品18に当接させられてこれを下方へ
押し下げる。
上記第2昇降部材46にはまた、一対のガイドロッド54
を介して上下方向の移動可能に第3昇降部材56が設けら
れており、この第3昇降部材56は、ガイドロッド54の周
囲に配設されたスプリング58により下方へ付勢され、常
にはガイドロッド54の上端部に設けられた大径部が第2
昇降部材46の上面に当接させられる下降端位置に保持さ
れる。第3昇降部材56には、前記押込み部材52の外周側
に上下方向の相対移動可能に嵌合されることにより、前
記センタ40と同心に配設され且つそのセンタ40に対して
上下方向の相対移動が可能とされた円筒形状の内筒ガイ
ド60が下向きに固設されている。この内筒ガイド60の外
径は前記外筒部品12の内径よりも小さく且つ内筒部品14
の外径よりも充分に大きい寸法に設定されている一方、
第3昇降部材56が下降端位置に保持された状態において
前記押込み部材52よりも下方へ突き出す突出部62の内径
は内筒部品14の外径と略同じ寸法に設定されている。ま
た、その突出部62の下端開口内周部には、約30度のテー
パ角度で下方へ向かう程拡開するテーパ面64が形成され
ており、前記第2昇降部材46が下降端位置まで下降させ
られることいにより、第3昇降部材56が押込み部材52と
共に下方へ移動させられると、上記突出部62は押込み部
材52に先行して外筒部品12の内側へ挿入され、上記テー
パ面64が内筒部品14の上端と係合させられてその内筒部
品14をセンタ40更には軸状部品16と同心に位置決めす
る。押込み部材52から下方へ突き出す突出部62の長さ寸
法は、その押込み歩合52によって嵌合部品18が内筒部品
14の円筒内へ押し込まれる前に、テーパ面64が内筒部品
14と係合させられてそれを位置決めするように設定され
ている。この内筒ガイド60は第2位置決め部材に相当
し、その下端開口内周部に形成されたテーパ面64は係合
面に相当する。また、スプリング58は押込み部材52に対
して内筒ガイド60を下方へ付勢する付勢手段に相当す
る。
一方、前記組付台27上であって組付位置の近傍には、
第5図およびそのVI−VI断面を示す第6図に示されてい
る把持装置70が配設されている。かかる把持装置70は、
基台72を介して組付台27上に略水平に設けられており、
その基台72にはガイドレール74を介してスライドプレー
ト76が一直線方向、すなわち第5図における上下方向の
移動可能に取り付けられている。スライドプレート76上
には、ロッド78が軸方向の相対移動可能に嵌合される第
1ブロック80が固設されているとともに、そのロッド78
は基台72上に固定された把持シリンダ82の出力軸に連結
部材84を介して連結され、上記一直線方向へ往復駆動さ
れるようになっている。
上記第1ブロック80と連係部材84との間にはスプリン
グ86が介挿されて両者を離間する方向へ付勢しており、
スライドプレート76は、常にはロッド78の先端部に設け
られた大径部に第1ブロック80が当接する状態に保持さ
れつつ、把持シリンダ82によってロッド78と共に一直線
方向へ往復移動させられる。また、スライドプレート76
にはストッパピン88が固設されており、そのストッパピ
ン88が基台72上に固設されたストッパブロック90に当接
させられることにより、スライドプレート76は第5図の
下方へ一定量以上前進することが阻止され、以後は上記
スプリング86の付勢力に抗してロッド78のみが前進させ
られる。第5図の一点鎖線はスライドプレート76が前進
端位置まで前進させられた状態である。
スライドプレート76にはまた、一対の把持爪92を略垂
直な回動軸芯まわりの回動可能に保持した第2ブロック
94がその先端部に固設されている。一対の把持爪92は、
互いに噛み合わされたピニオン96がその基端部に取り付
けられて相対回動させられるようになっているともに、
一方のピニオン96には、前記ロッド78の先端部に固設さ
れたラック98がバックアップロール100によりパックア
ップされた状態で噛み合わされている。したがって、ス
ライドプレート76が前進端位置まで前進されられた後ロ
ッド78がスプリング86の付勢力に抗して更に前進させら
れると、上記一対の把持爪92は相対回動させられ、前記
組付位置に配置され外筒部品12の上端から上方に突き出
す軸状部品16の他端部24をV字形状の把持面102によっ
て把持する。この把持中心は、組付位置に配置された外
筒部品12の中心線と略一致するように設定されており、
把持面102は、外筒部品12内における内筒部品14および
軸状部品16の揺動や位置ずれを考慮して、軸状部品16の
他端部24が最も大きく芯ずれしている場合でもその他端
部24を把持し得るように大き目に形成され、且つ互いに
干渉しないように切欠104が設けられている。第7図は
一対の把持爪92によって軸状部品16が把持された状態で
ある。
次に、本実施例の作動を説明する。
先ず、外筒部品12を位置決めクランプ26によって組付
台27上の組付位置に配置するとともに、その外筒部品12
の円筒内に、軸状部品16が予め組み付けられた内筒部品
14をその外筒部品12と略同心となるように挿入する。第
4図の実線はこの状態であるが、内筒部品14および軸状
部品16を外筒部品12内に挿入した状態で組付位置に配置
するようにしても差支えない。
この状態において図示しない起動スイッチがON操作さ
れると、把持装置70の把持シリンダ82が駆動され、スラ
イドプレート76が前進端位置まで前進させられるととも
に、一対の把持爪92が相対回動させられて軸状部品16の
他端部24を把持する。これにより、外筒部品12内に揺動
可能な状態で挿入されている軸状部品16の他端部24が外
筒部品12と略同心に保持され、その状態において図示し
ない供給装置により嵌合部品18がその他端部24に供給さ
れる。第8図はこの状態を示した図であるが、軸状部品
16の他端部24は把持装置70によって位置決めされている
ため、嵌合部品18はその他端部24に良好に供給される。
続いて、本体フレーム30により上記組付位置の上方に
保持された第1昇降部材34が第1昇降シリンダ36によっ
て下降端位置まで下降させられ、スプリング42によって
下方へ付勢されているセンタ40が、そのスプリング42の
付勢力に従って軸状部品16のセンタ穴28に係合させられ
る。軸状部品16は把持装置70によって把持されているた
め、センタ40はそのセンタ穴28に良好に係合させられ
る。第9図はこの状態を示した図である。
その後、把持装置70による軸状部品16の把持状態が解
除され、第2昇降部材46が第2昇降シリンダ48によって
下降させられる。把持装置70の把持爪92は、把持シリン
ダ82の出力軸が引き込まれることにより拡開され且つ第
5図における上方へ後退させられるため、第2昇降部材
46と共に下降させられる内筒ガイド60等と干渉すること
はなく、また、軸状部品16はセンタ40によって芯出しさ
れているため、把持装置70による把持状態が解除されて
もそのセンタ40更には外筒部品12と同心に保持される。
そして、上記第2昇降部材46が下降させられることに
より、先ず、押込み部材52の下方まで突き出している内
筒ガイド60の突出部62が外筒部品12の内側に挿入され、
テーパ面64が内筒部品14の上端縁と係合させられてその
内筒部品14をセンタ40更には軸状部品16と同心に位置決
めする。内筒部品14と軸状部品16とは僅かな揺動が許容
されるだけであるため、軸状部品16がセンタ40によって
芯出しされることにより内筒部品14の上端部の芯ずれは
比較的小さい範囲内に限定され、内筒ガイド60の下端縁
が内筒部品14の上端縁と干渉することはなく、第2昇降
部材46が下降端位置まで下降させられることにより、内
筒部品14はテーパ面64によって良好に芯出しされる。な
お、この内筒ガイド60はスプリング58に抗して第2昇降
部材46に対して相対的に上昇することが許容されるよう
になっているため、万一内筒部品14と内筒ガイド60とが
干渉しても動作不良を起こしたり損傷等を生じたりする
ことはないのであり、また、内筒部品14の外径寸法にば
らつきがある場合でも、テーパ面64の途中まで内筒部品
14の上端縁が係合させられることによってその内筒部品
14の芯出しが行われる。
一方、上記内筒ガイド60と共に押込み部材52も下降さ
せられ、軸状部品16の他端部24に嵌合された嵌合部品18
に当接させられてそれを下方へ押し下げるが、その嵌合
部品18が内筒部品14の上端に達する前に内筒部品14は内
筒ガイド60によって芯出しされるため、第2昇降部材46
が下降端位置まで下降させられることにより、嵌合部品
18はその押込み部材52によって軸状部品16と内筒部品14
との間の環状空間内に良好に組み付けられる。第10図は
この状態を示した図であるが、この場合に押込み部材52
の外径寸法を内筒部品14の内径寸法よりも小さくすれ
ば、嵌合部品18を内筒部品14の円筒内に完全に押し込む
ことも可能である。
これにより、嵌合部品18の組付けは終了し、第1昇降
部材34および第2昇降部材46はそれぞれ第1昇降シリン
ダ36および第2昇降シリンダ48によって上昇端位置まで
上昇させられる。その後、本体フレーム30は組付位置の
上方から退避位置へ移動させられ、替わりに嵌合部品20
を組み付けるための組付装置が組付位置の上方へ移動さ
せられて、ショックアブソーバ10を位置決めクランプ26
によって組付位置に保持したまま、その嵌合部品20の組
付けが行われる。
なお、この実施例では前記第1昇降シリンダ36および
第2昇降シリンダ48が、第1位置決め部材としてのセン
タ40,第2位置決め部材としての内筒ガイド60,および押
込み部材52を上下方向へ駆動する駆動手段に相当する。
このように、本実施例の組付装置によれば、内筒ガイ
ド60によって内筒部品14を軸方向から芯出しすることに
より、外筒部品12,内筒部品14および軸状部品16が互い
に組み付けられた状態において、その内筒部品14と軸状
部品16との間の環状空間内に嵌合部品18を自動的に組み
付けることが可能とされ、従来のように手作業で嵌合部
品18を組み付ける場合に比較して、作業者の負担が解消
するとともに組付能率が向上する。
また、本実施例では、上記嵌合部品18を組み付けた
後、同じ組付位置で嵌合部品20を連続的に組み付けるよ
うになっているため、例えば内筒部品14と軸状部品16と
の間に嵌合部品18を自動組付装置等によって組み付けた
後、それを外筒部品12に組み付け、更にそれ等に嵌合部
品20を組み付ける場合に比較して、その組付時間が大幅
に短縮されるとともに組付設備のスペースが小さくて済
む利点がある。
また、本実施例では内筒ガイド60が押込み部材52と共
に上下方向へ移動させられるようになっているため、そ
れ等を別々に駆動する場合に比較して装置が簡略化され
るとともに制御が容易となる。しかも、上記内筒ガイド
60はスプリング58の付勢力に抗して第2昇降部材46、更
には押込み部材52に対して相対的に上昇することが許容
されるようになっているため、内筒部品14の外径寸法に
ばらつきがある場合でも良好に芯出しできるとともに、
内筒部品14と内筒ガイド60とが干渉しても動作不良や損
傷等を生じることがないのである。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
したが、本発明は他の態様で実施することもできる。
例えば、前記実施例ではショックアブソーバ10の組付
装置について説明したが、両端が開口している外筒部品
や内筒部品を有するもの,軸状部品16に嵌合部22がない
もの,或いは嵌合部品20を備えていないものなど、他の
種々の円筒組付体の組付装置にも本発明は同様に適用さ
れ得る。
また、前記実施例では把持装置70によって軸状部品16
を把持した状態でセンタ40がその軸状部品16と係合させ
られるようになっているが、軸状部品16の他端部24の芯
ずれ範囲が小さい場合には、把持装置70は必ずしも必要
ない。その場合に、内筒部品14の芯ずれ範囲も小さい時
には、その内筒部品14の位置決めを軸状部品16の位置決
めに先立って或いは同時に行うことができる。
また、上記センタ40は軸状部品16のセンタ穴28に係合
させられて位置決めするようになっているが、軸状部品
16の上端部が小径の場合には内筒ガイド60と同様に上端
外周縁と係合させられることにより、その軸状部品16を
芯出しして位置決めする第1位置決め部材を採用するこ
ともできる。
また、前記実施例の押込み部材52,内筒ガイド60は円
筒形状を成しているが、センタ40と同心円上に配設され
た複数の部材によって押込み部材や第2位置決め部材を
構成することもできる。
また、上記押込み部材52は第2昇降部材46に固設され
ているが、嵌合部品18と内筒部品14との干渉時に動作不
良や損傷等を生じないように、スプリング等を介して上
方へ相対移動可能に第2昇降部材46に配設することもで
きる。
また、前記実施例では内筒ガイド60が押込み部材52に
対して相対移動可能とされているが、それ等を一体に構
成することも可能である。
また、前記実施例ではスプリング42,58によってセン
タ40,内筒ガイド60を下方へ付勢するようになっている
が、それ等の駆動手段としてエアシリンダ用いた場合な
どには、上記スプリング42,58は必ずしも必要ない。
また、前記実施例では駆動手段としてシリンダ36,48
が用いられているが、モータと送りねじを利用したもの
など他の駆動手段を採用することもできる。
また、前記実施例では一体の昇降シリンダ36,48によ
って駆動手段が構成されているが、組付条件によっては
前記第2昇降部材46を第1昇降部材34に一体的に固設す
ることにより、第2昇降シリンダ48を省略することもで
きる。逆に、3個の駆動シリンダを用いてセンタ40,押
込み部材52および内筒ガイド60をそれぞれ別々に駆動す
るように構成することも可能である。
その他一々例示はしないが、本発明は当業者の知識に
基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である組付装置の主要部を示
す正面図である。第2図は第1図の組付装置の左側面断
面図である。第3図は第1図の組付装置の要部を示す正
面断面図である。第4図は第1図の組付装置によって組
み付けられる円筒組付体の縦断面図である。第5図は第
1図の組付装置の一部を構成する把持装置の平面断面図
である。第6図は第5図におけるVI−VI断面図である。
第7図は第5図の把持装置の作動状態を示す一部を切り
欠いた平面図である。第8図は第4図の円筒組付体の軸
状部品が第5図の把持装置によって把持された状態を示
す図である。第9図は第1図の組付装置のセンタが軸状
部品に係合させられた状態を示す図である。第10図は第
1図の組付装置によって嵌合部品が組み付けられた状態
を示す図である。 10:ショックアブソーバ(円筒組付体) 12:外筒部品、14:内筒部品 16:軸状部品、18:嵌合部品 36,48:昇降シリンダ(駆動手段) 40:センタ(第1位置決め部材) 52:押込み部材 58:スプリング(付勢手段) 60:内筒ガイド(第2位置決め部材) 64:テーパ面(係合面)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒形状を成す外筒部品と、該外筒部品の
    円筒内に揺動可能な状態で組み付けられる軸方向寸法が
    該外筒部品よりも短い円筒形状の内筒部品と、該内筒部
    品の円筒内に揺動可能な状態で組み付けられる軸方向寸
    法が前記外筒部品よりも長い円柱形状の軸状部品と、該
    軸状部品に摺動可能に嵌合されて前記内筒部品との間の
    環状空間内に組み付けられる円環形状の嵌合部品とを有
    する円筒組付体において、前記外筒部品の円筒内に予め
    組み付けられた前記内筒部品と該内筒部品の円筒内に予
    め組み付けられた前記軸状部品との間に前記嵌合部品を
    組み付けるための装置であって、 前記外筒部品,内筒部品および軸状部品が互いに組み付
    けられ且つ略垂直となる姿勢で配置される組付位置の上
    方に上下方向の移動可能に設けられ、下方へ駆動される
    ことにより、予め前記嵌合部品が嵌合された前記軸状部
    品の上端部に係合させられて該軸状部品を位置決めする
    第1位置決め部材と、 下方へ向かう程拡開する係合面を有して前記第1位置決
    め部材と同心に該第1位置決め部材に対して上下方向の
    相対移動可能に設けられ、下方へ駆動されることによ
    り、前記外筒部品の円筒内に挿入されて前記係合面が前
    記内筒部品の上端と係合させられ、該内筒部品を前記第
    1位置決め部材と同心に位置決めする第2位置決め部材
    と、 前記第1位置決め部材と同心に該第1位置決め部材に対
    して上下方向の相対移動可能に設けられ、下方へ移動さ
    れることにより前記軸状部品に嵌合された前記嵌合部品
    に当接させられ、前記第1位置決め部材および前記第2
    位置決め部材によって位置決めされた前記軸状部品と前
    記内筒部品との間の環状空間内へ該嵌合部品を押し込む
    押込み部材と 前記第1位置決め部材,第2位置決め部材および押込み
    部材を上下方向へ駆動する駆動手段と、 を有することを特徴とする嵌合部品の組付装置。
  2. 【請求項2】前記第2位置決め部材は、前記押込み部材
    に対して上下方向の相対移動可能に設けられるととも
    に、常には付勢手段によって該押込み部材に対して下方
    へ付勢された状態で該押込み部材と一体的に移動させら
    れるものである請求項1に記載の嵌合部品の組付装置。
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