JPH05101549A - デイジタル信号再生装置 - Google Patents
デイジタル信号再生装置Info
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- JPH05101549A JPH05101549A JP28554391A JP28554391A JPH05101549A JP H05101549 A JPH05101549 A JP H05101549A JP 28554391 A JP28554391 A JP 28554391A JP 28554391 A JP28554391 A JP 28554391A JP H05101549 A JPH05101549 A JP H05101549A
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- digital
- reproducing
- clock
- analog
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- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 再生ヘッド12からの再生信号は、LPF1
4を介し先ずA/D変換器15でディジタル信号に変換
された後、ディジタルイコライザとなるディジタルフィ
ルタ30等のディジタル回路系によりディジタル信号処
理されて、データの再生が行われる。A/D変換器15
等のクロック信号は、再生ヘッド12からの再生信号を
アナログイコライザ20で周波数特性補償し、2逓倍回
路16やPLL回路17でクロック再生することにより
得られる。 【効果】 クロック再生が容易となり、PLL動作が安
定する。
4を介し先ずA/D変換器15でディジタル信号に変換
された後、ディジタルイコライザとなるディジタルフィ
ルタ30等のディジタル回路系によりディジタル信号処
理されて、データの再生が行われる。A/D変換器15
等のクロック信号は、再生ヘッド12からの再生信号を
アナログイコライザ20で周波数特性補償し、2逓倍回
路16やPLL回路17でクロック再生することにより
得られる。 【効果】 クロック再生が容易となり、PLL動作が安
定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル信号再生装
置に関し、特に例えばディジタルビデオ信号をいわゆる
パーシャル・レスポンス方式を利用して磁気記録媒体に
記録したものを再生するのに好適なディジタル信号再生
装置に関する。
置に関し、特に例えばディジタルビデオ信号をいわゆる
パーシャル・レスポンス方式を利用して磁気記録媒体に
記録したものを再生するのに好適なディジタル信号再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルVTR(ビデオテープレコー
ダ)等のディジタル信号再生装置においては、ビデオテ
ープ等の記録媒体から再生された信号を、再生アンプで
増幅してイコライザやエンコーダを介した後、A/D
(アナログ/ディジタル)変換を行ってディジタル信号
処理を行わせるものが多い。
ダ)等のディジタル信号再生装置においては、ビデオテ
ープ等の記録媒体から再生された信号を、再生アンプで
増幅してイコライザやエンコーダを介した後、A/D
(アナログ/ディジタル)変換を行ってディジタル信号
処理を行わせるものが多い。
【0003】ここで、図2及び図3は、従来のディジタ
ルVTRの一例を示し、図2は記録側の構成、図3は再
生側の構成をそれぞれ示している。先ず図2に示す記録
側において、入力端子121にはアナログビデオ信号が
供給されており、この入力信号はA/D変換器122に
てディジタル信号に変換され、ビットリダクションのエ
ンコーダ123にてデータ圧縮処理が施された後、EC
C(エラー訂正符号)エンコーダ124に供給されてエ
ラー訂正のためのパリティが付加される。このパリティ
の付加された信号がMスクランブル回路125に送られ
てスクランブル処理されて直流成分の少ない信号に変換
され、加算器126にて端子127からの同期(SYN
C)コードが付加される。同期コードの付加された信号
がいわゆるパーシャル・レスポンス・クラスIVのプリ
コーダに送られる。すなわち、加算器126の出力が加
算器128に供給され、この加算器128の出力が順次
サンプル周期(D)の遅延要素129a、129bを介
して加算器128に帰還され、これによって、1/(1
─D2 )のパーシャル・レスポンス・クラスIVのプリ
コードが行われる。このプリコーダからの信号が記録ア
ンプ130で増幅されて記録ヘッド131に供給され、
磁気テープ(ビデオテープ)132に記録される。
ルVTRの一例を示し、図2は記録側の構成、図3は再
生側の構成をそれぞれ示している。先ず図2に示す記録
側において、入力端子121にはアナログビデオ信号が
供給されており、この入力信号はA/D変換器122に
てディジタル信号に変換され、ビットリダクションのエ
ンコーダ123にてデータ圧縮処理が施された後、EC
C(エラー訂正符号)エンコーダ124に供給されてエ
ラー訂正のためのパリティが付加される。このパリティ
の付加された信号がMスクランブル回路125に送られ
てスクランブル処理されて直流成分の少ない信号に変換
され、加算器126にて端子127からの同期(SYN
C)コードが付加される。同期コードの付加された信号
がいわゆるパーシャル・レスポンス・クラスIVのプリ
コーダに送られる。すなわち、加算器126の出力が加
算器128に供給され、この加算器128の出力が順次
サンプル周期(D)の遅延要素129a、129bを介
して加算器128に帰還され、これによって、1/(1
─D2 )のパーシャル・レスポンス・クラスIVのプリ
コードが行われる。このプリコーダからの信号が記録ア
ンプ130で増幅されて記録ヘッド131に供給され、
磁気テープ(ビデオテープ)132に記録される。
【0004】ここでパーシャル・レスポンス方式とは、
伝送路や記録媒体の伝達特性による符号間干渉を積極的
に利用して、符号のスペクトラムを成形する方式のこと
であり、例えば上記パーシャル・レスポンス・クラスI
Vには、NRZI符号、インターリーブドNRZI符号
等が属している。記録側のプリコーダは、入力データ
を、再生時(識別時)の符号誤りの伝播を避けるために
中間系列に変換するものである。
伝送路や記録媒体の伝達特性による符号間干渉を積極的
に利用して、符号のスペクトラムを成形する方式のこと
であり、例えば上記パーシャル・レスポンス・クラスI
Vには、NRZI符号、インターリーブドNRZI符号
等が属している。記録側のプリコーダは、入力データ
を、再生時(識別時)の符号誤りの伝播を避けるために
中間系列に変換するものである。
【0005】次に、図3に示す再生側において、上記磁
気テープ132に記録された信号は再生ヘッド133で
再生され再生アンプ134で増幅される。ここで、記録
ヘッド131→磁気テープ132→再生ヘッド133の
電磁変換系には、(1−D)の伝達特性がある。再生ア
ンプ134からの出力がイコライザ(等化器)135で
波形等化されて上記パーシャル・レスポンスの検出特性
(エンコード特性)である(1+D)の特性を有する回
路に送られる。すなわち、イコライザ135からの信号
は、加算器136に供給されると共に遅延要素137を
通じて加算器136に供給されることによって、(1+
D)のエンコードが行われ、上述のプリコード、電磁変
換の各特性と合わせて、 1/(1−D2 )×(1−D)×(1+D)=1 となり、伝達関数“1”の伝送が行われると共に、パー
シャル・レスポンス・クラスIVの3値信号が形成され
る。
気テープ132に記録された信号は再生ヘッド133で
再生され再生アンプ134で増幅される。ここで、記録
ヘッド131→磁気テープ132→再生ヘッド133の
電磁変換系には、(1−D)の伝達特性がある。再生ア
ンプ134からの出力がイコライザ(等化器)135で
波形等化されて上記パーシャル・レスポンスの検出特性
(エンコード特性)である(1+D)の特性を有する回
路に送られる。すなわち、イコライザ135からの信号
は、加算器136に供給されると共に遅延要素137を
通じて加算器136に供給されることによって、(1+
D)のエンコードが行われ、上述のプリコード、電磁変
換の各特性と合わせて、 1/(1−D2 )×(1−D)×(1+D)=1 となり、伝達関数“1”の伝送が行われると共に、パー
シャル・レスポンス・クラスIVの3値信号が形成され
る。
【0006】この3値信号が3値コンパレータ138に
供給されて、記録時のプリコード前の信号が復元され
る。この信号が、Mデスクランブル回路139を通じて
タイムベースコレクタ(TBC)140に供給され、時
間軸が補正された後、さらにECCデコーダ142を通
じてD/A変換器143に供給され、アナログ変換され
たビデオ信号が出力端子144より取り出される。ま
た、3値コンパレータ138からの信号が同期検出回路
145に供給され、検出された同期コードが出力端子1
46より取り出される。
供給されて、記録時のプリコード前の信号が復元され
る。この信号が、Mデスクランブル回路139を通じて
タイムベースコレクタ(TBC)140に供給され、時
間軸が補正された後、さらにECCデコーダ142を通
じてD/A変換器143に供給され、アナログ変換され
たビデオ信号が出力端子144より取り出される。ま
た、3値コンパレータ138からの信号が同期検出回路
145に供給され、検出された同期コードが出力端子1
46より取り出される。
【0007】このようなVTRでは、A/D変換器12
2からD/A変換器143までの回路系を見るとき、図
2の記録側では加算器128、遅延要素129a、12
9bによるプリコーダまでの回路が全てディジタルで処
理され、記録アンプ130及び記録ヘッド131のみが
アナログ処理となるのに対し、図3の再生側では再生ヘ
ッド133から3値コンパレータ138までの回路はア
ナログ処理となり、Mデスクランブル回路139以降の
回路のみがディジタル処理となっている。このため、ア
ナログ処理部での温度特性や経時変化等による誤り発生
等の問題が生じ易く、また入力信号に応じて適応的にイ
コライザ特性を可変するような適応等化構成がとり難
く、検出特性回路の遅延要素137の遅延量を可変にす
ることが困難であり伝送レートの変化に追従させること
が困難である等の欠点がある。そこで、再生アンプ13
4からの出力信号の段階でA/D変換し、以降の処理を
ディジタル信号処理により行うことが考えられるが、サ
ンプリング定理によって信号の伝送レートの2倍の周波
数でサンプリングすることが必要とされ、ディジタルV
TRではデータ伝送レート自体が高くなっていることか
ら、サンプリング周波数が極端に高くなってしまい、実
用化が極めて困難であった。
2からD/A変換器143までの回路系を見るとき、図
2の記録側では加算器128、遅延要素129a、12
9bによるプリコーダまでの回路が全てディジタルで処
理され、記録アンプ130及び記録ヘッド131のみが
アナログ処理となるのに対し、図3の再生側では再生ヘ
ッド133から3値コンパレータ138までの回路はア
ナログ処理となり、Mデスクランブル回路139以降の
回路のみがディジタル処理となっている。このため、ア
ナログ処理部での温度特性や経時変化等による誤り発生
等の問題が生じ易く、また入力信号に応じて適応的にイ
コライザ特性を可変するような適応等化構成がとり難
く、検出特性回路の遅延要素137の遅延量を可変にす
ることが困難であり伝送レートの変化に追従させること
が困難である等の欠点がある。そこで、再生アンプ13
4からの出力信号の段階でA/D変換し、以降の処理を
ディジタル信号処理により行うことが考えられるが、サ
ンプリング定理によって信号の伝送レートの2倍の周波
数でサンプリングすることが必要とされ、ディジタルV
TRではデータ伝送レート自体が高くなっていることか
ら、サンプリング周波数が極端に高くなってしまい、実
用化が極めて困難であった。
【0008】このような点に鑑みて、本件出願人は、先
に特開平1−296466号公報において、図4に示す
ようなディジタル信号再生装置を提案している。この図
4に示すディジタル信号再生装置は、記録再生方式にパ
ーシャル・レスポンス・クラスIVを採用しており、テ
ープ101から再生ヘッド102、再生アンプ103を
介して得られた再生信号を、ナイキスト周波数をカット
オフとするローパスフィルタ(LPF)104に供給す
ると共に、上記再生信号を2逓倍回路106を介してP
LL回路107に供給することにより伝送レートに等し
いクロックを形成し、このクロック信号を用いてA/D
変換器105でフィルタ104の出力を最適な位相でサ
ンプリングしてA/D変換し、このA/D変換されたデ
ィジタルデータにて再生処理を行って再生ディジタル信
号を取り出すようにしている。これは、記録再生方式と
してパーシャル・レスポンス・クラスIVを採用した場
合に、再生信号の周波数スペクトラムは図5に示すよう
になるから、伝送レートのクロック信号を用いてサンプ
リングを行っても、エリアシング等の問題を生じる虞れ
がないからである。この図5で、1/2Tはナイキスト
周波数を、1/Tは伝送レートをそれぞれ示している。
に特開平1−296466号公報において、図4に示す
ようなディジタル信号再生装置を提案している。この図
4に示すディジタル信号再生装置は、記録再生方式にパ
ーシャル・レスポンス・クラスIVを採用しており、テ
ープ101から再生ヘッド102、再生アンプ103を
介して得られた再生信号を、ナイキスト周波数をカット
オフとするローパスフィルタ(LPF)104に供給す
ると共に、上記再生信号を2逓倍回路106を介してP
LL回路107に供給することにより伝送レートに等し
いクロックを形成し、このクロック信号を用いてA/D
変換器105でフィルタ104の出力を最適な位相でサ
ンプリングしてA/D変換し、このA/D変換されたデ
ィジタルデータにて再生処理を行って再生ディジタル信
号を取り出すようにしている。これは、記録再生方式と
してパーシャル・レスポンス・クラスIVを採用した場
合に、再生信号の周波数スペクトラムは図5に示すよう
になるから、伝送レートのクロック信号を用いてサンプ
リングを行っても、エリアシング等の問題を生じる虞れ
がないからである。この図5で、1/2Tはナイキスト
周波数を、1/Tは伝送レートをそれぞれ示している。
【0009】これによって、初段のイコライザとして、
サンプル遅延素子109a〜109c、係数乗算器11
0a〜110c、総和加算器111を有して成るよう
な、いわゆるトランスバーサルあるいはFIR(有限イ
ンパルス応答)型のディジタルフィルタ30を用いるこ
とができ、温度特性や経時変化等による影響が低減され
ると共に、係数乗算器110a〜110cの係数を任意
に定めて必要なイコライザ特性を得ることができ、入力
信号や伝送特性の変化等に応じてイコライザ特性を変化
させるような適応等化処理も容易に実現可能となる。ま
た、加算器112及びサンプル遅延素子113から成る
検出特性回路40も特性が向上する。上記遅延素子10
9a〜109cや遅延素子113には、いわゆるデータ
ラッチを用いることができ、アナログディレイラインが
不要となって、設計精度が向上すると共に、製造コスト
も低減できる。さらに、キュー、レビュー再生への追従
や、IC化も容易に行うことができる等の利点もある。
なお、この図4に示す回路において、加算器112の出
力をD/A変換器116でアナログ信号に変換し、ロー
パスフィルタ117を通じて端子118に取り出すこと
により、アナログ的なアイパターンをモニタすることも
可能である。
サンプル遅延素子109a〜109c、係数乗算器11
0a〜110c、総和加算器111を有して成るよう
な、いわゆるトランスバーサルあるいはFIR(有限イ
ンパルス応答)型のディジタルフィルタ30を用いるこ
とができ、温度特性や経時変化等による影響が低減され
ると共に、係数乗算器110a〜110cの係数を任意
に定めて必要なイコライザ特性を得ることができ、入力
信号や伝送特性の変化等に応じてイコライザ特性を変化
させるような適応等化処理も容易に実現可能となる。ま
た、加算器112及びサンプル遅延素子113から成る
検出特性回路40も特性が向上する。上記遅延素子10
9a〜109cや遅延素子113には、いわゆるデータ
ラッチを用いることができ、アナログディレイラインが
不要となって、設計精度が向上すると共に、製造コスト
も低減できる。さらに、キュー、レビュー再生への追従
や、IC化も容易に行うことができる等の利点もある。
なお、この図4に示す回路において、加算器112の出
力をD/A変換器116でアナログ信号に変換し、ロー
パスフィルタ117を通じて端子118に取り出すこと
により、アナログ的なアイパターンをモニタすることも
可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図4に
示すディジタルVTRにおいて、クロック成分を再生す
るために、再生アンプ103からの再生信号を2逓倍回
路106を介してPLL回路107に送る構成を用いて
いる。しかしながら、上述したように、記録再生方式と
してパーシャル・レスポンス・クラスIVを採用してい
る場合には、符号間干渉が積極的に利用されていること
等により、再生波形から直接的にクロック成分を抽出す
ると、安定したクロック再生が行えない虞れがある。特
に、再生信号レベルの立ち上がり部分では、PLL回路
107のエラーレートが大きくなりクロックの追従性が
悪くなる。
示すディジタルVTRにおいて、クロック成分を再生す
るために、再生アンプ103からの再生信号を2逓倍回
路106を介してPLL回路107に送る構成を用いて
いる。しかしながら、上述したように、記録再生方式と
してパーシャル・レスポンス・クラスIVを採用してい
る場合には、符号間干渉が積極的に利用されていること
等により、再生波形から直接的にクロック成分を抽出す
ると、安定したクロック再生が行えない虞れがある。特
に、再生信号レベルの立ち上がり部分では、PLL回路
107のエラーレートが大きくなりクロックの追従性が
悪くなる。
【0011】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、再生ヘッドに近い初段部分でA/D変換
して、初段のイコライザを含む再生系の大部分でディジ
タル信号処理を可能としながらも、クロック再生が安定
して行えるようなディジタル信号再生装置の提供を目的
とする。
たものであり、再生ヘッドに近い初段部分でA/D変換
して、初段のイコライザを含む再生系の大部分でディジ
タル信号処理を可能としながらも、クロック再生が安定
して行えるようなディジタル信号再生装置の提供を目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
信号再生装置は、記録媒体に記録されたディジタル信号
を再生するディジタル信号再生装置において、記録媒体
から再生されて得られた再生信号の特性を補償するアナ
ログイコライザと、このアナログイコライザの出力信号
からクロック成分を取り出して再生するクロック再生手
段と、上記再生信号が入力され、上記クロック再生手段
からの再生クロック信号に基づいてサンプリングしてア
ナログ/ディジタル変換(A/D変換)する手段と、こ
のA/D変換手段からのディジタル出力信号に対してデ
ィジタル信号処理を行って再生ディジタルデータを取り
出すことにより、上述の課題を解決する。
信号再生装置は、記録媒体に記録されたディジタル信号
を再生するディジタル信号再生装置において、記録媒体
から再生されて得られた再生信号の特性を補償するアナ
ログイコライザと、このアナログイコライザの出力信号
からクロック成分を取り出して再生するクロック再生手
段と、上記再生信号が入力され、上記クロック再生手段
からの再生クロック信号に基づいてサンプリングしてア
ナログ/ディジタル変換(A/D変換)する手段と、こ
のA/D変換手段からのディジタル出力信号に対してデ
ィジタル信号処理を行って再生ディジタルデータを取り
出すことにより、上述の課題を解決する。
【0013】ここで、上記記録媒体としてはビデオテー
プ等の磁気記録媒体を用い、磁気記録再生方式としてい
わゆるパーシャル・レスポンス・クラスIVを採用し、
上記A/D変換された信号をディジタルフィルタを用い
たディジタルイコライザに供給するのが好ましい。ま
た、上記アナログイコライザとしては、クロック再生が
最も効率良く行えるような特性を有する簡易的なアナロ
グフィルタを用いるのが好ましい。
プ等の磁気記録媒体を用い、磁気記録再生方式としてい
わゆるパーシャル・レスポンス・クラスIVを採用し、
上記A/D変換された信号をディジタルフィルタを用い
たディジタルイコライザに供給するのが好ましい。ま
た、上記アナログイコライザとしては、クロック再生が
最も効率良く行えるような特性を有する簡易的なアナロ
グフィルタを用いるのが好ましい。
【0014】
【作用】再生信号を直ちに(不要なアナログ回路を介さ
ずに)A/D変換してディジタル信号処理するような再
生信号処理の略々全体をディジタル化する構成を採用し
ても、クロック再生側では再生信号をアナログ的にイコ
ライズしてPLL回路等のクロック再生手段に送ってい
るため、安定したクロック再生が行える。
ずに)A/D変換してディジタル信号処理するような再
生信号処理の略々全体をディジタル化する構成を採用し
ても、クロック再生側では再生信号をアナログ的にイコ
ライズしてPLL回路等のクロック再生手段に送ってい
るため、安定したクロック再生が行える。
【0015】
【実施例】図1は、本発明に係るディジタル信号再生装
置の一実施例としての、前述したようなディジタルVT
Rの再生系の概略構成を示すブロック回路図である。こ
の図1において、磁気テープ(ビデオテープ)11に
は、前述したパーシャル・レスポンス・クラスIVによ
る記録が行われており、この磁気テープ11から再生ヘ
ッド12を介し再生アンプ(ヘッドアンプ)13を介し
て再生信号が取り出される。
置の一実施例としての、前述したようなディジタルVT
Rの再生系の概略構成を示すブロック回路図である。こ
の図1において、磁気テープ(ビデオテープ)11に
は、前述したパーシャル・レスポンス・クラスIVによ
る記録が行われており、この磁気テープ11から再生ヘ
ッド12を介し再生アンプ(ヘッドアンプ)13を介し
て再生信号が取り出される。
【0016】再生アンプ13からの再生信号は、記録信
号のナイキスト周波数をカットオフとするローパスフィ
ルタ(LPF)14を介した後、A/D(アナログ/デ
ィジタル)変換器15に送られる。また、再生アンプ1
3からの再生信号は、アナログイコライザ20に送られ
て高域周波数、特にナイキスト周波数近傍の強調が行わ
れた後、2逓倍回路16に送られる。2逓倍回路16で
は、信号に含まれる周波数成分を2倍とし、BPF(バ
ンドパスフィルタ)回路等によりナイキスト周波数の2
倍の周波数の成分を取り出し、PLL回路17のリファ
レンス周波数とする。PLL回路17は、このリファレ
ンス信号をもとに再生ジッタに追従したクロック信号を
再生し、このクロック信号が端子18より取り出され
る。
号のナイキスト周波数をカットオフとするローパスフィ
ルタ(LPF)14を介した後、A/D(アナログ/デ
ィジタル)変換器15に送られる。また、再生アンプ1
3からの再生信号は、アナログイコライザ20に送られ
て高域周波数、特にナイキスト周波数近傍の強調が行わ
れた後、2逓倍回路16に送られる。2逓倍回路16で
は、信号に含まれる周波数成分を2倍とし、BPF(バ
ンドパスフィルタ)回路等によりナイキスト周波数の2
倍の周波数の成分を取り出し、PLL回路17のリファ
レンス周波数とする。PLL回路17は、このリファレ
ンス信号をもとに再生ジッタに追従したクロック信号を
再生し、このクロック信号が端子18より取り出され
る。
【0017】A/D変換器15は、PLL回路17から
の再生クロック信号により入力アナログ信号をサンプル
(標本化)し、量子化し、符号化して、例えば8ビット
のディジタル信号に変換して出力する。このディジタル
変換出力信号は、ディジタルイコライザとして、例えば
前記図4のトランスバーサルフィルタのような構成のデ
ィジタルフィルタ30に送られて周波数特性補償がなさ
れた後、前述したパーシャルレスポンスの検出特性(エ
ンコード特性)である(1+D)の特性を有する検出特
性回路40に送られる。この検出特性回路40からの出
力信号は、前述した3値コンパレータ等から成る復号回
路50に送られ、記録データ系列と同じ“1”、“0”
のディジタルデータ系列を得る。この復号回路50から
の出力信号は、出力端子60を介して取り出される。
の再生クロック信号により入力アナログ信号をサンプル
(標本化)し、量子化し、符号化して、例えば8ビット
のディジタル信号に変換して出力する。このディジタル
変換出力信号は、ディジタルイコライザとして、例えば
前記図4のトランスバーサルフィルタのような構成のデ
ィジタルフィルタ30に送られて周波数特性補償がなさ
れた後、前述したパーシャルレスポンスの検出特性(エ
ンコード特性)である(1+D)の特性を有する検出特
性回路40に送られる。この検出特性回路40からの出
力信号は、前述した3値コンパレータ等から成る復号回
路50に送られ、記録データ系列と同じ“1”、“0”
のディジタルデータ系列を得る。この復号回路50から
の出力信号は、出力端子60を介して取り出される。
【0018】上記アナログイコライザ20は、クロック
再生動作が最良となるような周波数特性を有する簡易的
な高域強調フィルタ回路により構成することが好まし
い。このアナログフィルタ20にて再生信号の高域周波
数部(ナイキスト周波数周辺)の強調が行われることに
より、安定したPLL動作が行われるようになり、安定
したクロック再生が行われる。
再生動作が最良となるような周波数特性を有する簡易的
な高域強調フィルタ回路により構成することが好まし
い。このアナログフィルタ20にて再生信号の高域周波
数部(ナイキスト周波数周辺)の強調が行われることに
より、安定したPLL動作が行われるようになり、安定
したクロック再生が行われる。
【0019】さらに、図1に示すような構成の実施例回
路によれば、再生ヘッド12に最も近い位置で、不要な
アナログ回路を介することなく、再生信号をアンチエリ
アシング用のLPF14を介してA/D変換器15に送
ってディジタル信号に変換しているため、初段のイコラ
イザにディジタルフィルタ30を用いることが可能とな
り、温度特性、経時変化等の影響が減少され、極めて良
好な再生処理を行うことができる。また、ディジタルフ
ィルタの遅延要素として、前記図4と共に説明したのと
同様に、データラッチを用いることにより、アナログデ
ィレイラインが不要となり、設計精度が向上すると共
に、製造コストも下げることができる。またキュー、レ
ビュー再生への追従も容易に行うことができる。さらに
IC化も容易に行うことができ、また論理的に設計が可
能となるので、より高度な回路を実現でき、性能を向上
させることができる。このような再生系の極めて初段の
部分から、特に初段のイコライザ部からディジタル信号
処理を行わせることにより、ディジタル信号処理の利点
を最大限活用させながら、さらに、クロック再生系に別
個の比較的簡略型のアナログフィルタを挿入してクロッ
ク再生を容易化することにより、PLL回路17の動作
を安定化し、クロック再生を安定している。
路によれば、再生ヘッド12に最も近い位置で、不要な
アナログ回路を介することなく、再生信号をアンチエリ
アシング用のLPF14を介してA/D変換器15に送
ってディジタル信号に変換しているため、初段のイコラ
イザにディジタルフィルタ30を用いることが可能とな
り、温度特性、経時変化等の影響が減少され、極めて良
好な再生処理を行うことができる。また、ディジタルフ
ィルタの遅延要素として、前記図4と共に説明したのと
同様に、データラッチを用いることにより、アナログデ
ィレイラインが不要となり、設計精度が向上すると共
に、製造コストも下げることができる。またキュー、レ
ビュー再生への追従も容易に行うことができる。さらに
IC化も容易に行うことができ、また論理的に設計が可
能となるので、より高度な回路を実現でき、性能を向上
させることができる。このような再生系の極めて初段の
部分から、特に初段のイコライザ部からディジタル信号
処理を行わせることにより、ディジタル信号処理の利点
を最大限活用させながら、さらに、クロック再生系に別
個の比較的簡略型のアナログフィルタを挿入してクロッ
ク再生を容易化することにより、PLL回路17の動作
を安定化し、クロック再生を安定している。
【0020】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、ディジタルイコライザとなる
ディジタルフィルタ30の具体的構成等は上記図示のも
のに限定されないことは勿論である。また、適用機器は
ディジタルVTRに限定されず、一般のディジタルテー
プレコーダや、ディジタルディスクプレーヤ等にも本発
明を適用することができる。
るものではなく、例えば、ディジタルイコライザとなる
ディジタルフィルタ30の具体的構成等は上記図示のも
のに限定されないことは勿論である。また、適用機器は
ディジタルVTRに限定されず、一般のディジタルテー
プレコーダや、ディジタルディスクプレーヤ等にも本発
明を適用することができる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るディジタル信号再生装置によれば、記録媒体か
ら再生されて得られた再生信号の特性を補償するアナロ
グイコライザしてクロック再生手段に送ると共に、この
クロック再生手段からのクロック信号により上記再生信
号をサンプリングしてアナログ/ディジタル変換し、得
られたディジタル信号に対してディジタル信号処理を行
って再生ディジタルデータを取り出すようにしているた
め、再生系の初段部分からディジタル信号処理を行わせ
てディジタル処理の利点を最大限活用しながら、クロッ
ク再生を安定して行わせることができる。
明に係るディジタル信号再生装置によれば、記録媒体か
ら再生されて得られた再生信号の特性を補償するアナロ
グイコライザしてクロック再生手段に送ると共に、この
クロック再生手段からのクロック信号により上記再生信
号をサンプリングしてアナログ/ディジタル変換し、得
られたディジタル信号に対してディジタル信号処理を行
って再生ディジタルデータを取り出すようにしているた
め、再生系の初段部分からディジタル信号処理を行わせ
てディジタル処理の利点を最大限活用しながら、クロッ
ク再生を安定して行わせることができる。
【図1】本発明に係るディジタル信号再生装置の一実施
例となるディジタルVTRの再生系の一部の概略構成を
示すブロック回路図である。
例となるディジタルVTRの再生系の一部の概略構成を
示すブロック回路図である。
【図2】従来のディジタルVTRの記録系の概略構成を
示すブロック回路図である。
示すブロック回路図である。
【図3】従来のディジタルVTRの再生系の概略構成を
示すブロック回路図である。
示すブロック回路図である。
【図4】本発明の説明に供する本件出願人が先に提案し
たディジタルVTRの再生系の概略構成を示すブロック
回路図である。
たディジタルVTRの再生系の概略構成を示すブロック
回路図である。
【図5】記録再生方式としてパーシャル・レスポンス・
クラスIVを採用した場合の再生信号のスペクトラムを
示す周波数スペクトラム図である。
クラスIVを採用した場合の再生信号のスペクトラムを
示す周波数スペクトラム図である。
11・・・・・磁気テープ(ビデオテープ) 12・・・・・再生ヘッド 13・・・・・再生アンプ(ヘッドアンプ) 14・・・・・LPF(ローパスフィルタ) 15・・・・・A/D(アナログ/ディジタル)変換器 16・・・・・2逓倍回路 17・・・・・PLL回路 20・・・・・アナログイコライザ 30・・・・・ディジタルフィルタ(ディジタルイコラ
イザ) 40・・・・・検出特性回路 50・・・・・復号回路
イザ) 40・・・・・検出特性回路 50・・・・・復号回路
Claims (1)
- 【請求項1】 記録媒体に記録されたディジタル信号を
再生するディジタル信号再生装置において、 記録媒体から再生されて得られた再生信号の特性を補償
するアナログイコライザと、 このアナログイコライザの出力信号からクロック成分を
取り出して再生するクロック再生手段と、 上記再生信号が入力され、上記クロック再生手段からの
再生クロック信号に基づいてサンプリングしてアナログ
/ディジタル変換する手段と、 このアナログ/ディジタル変換手段からのディジタル出
力信号に対してディジタル信号処理を行って再生ディジ
タルデータを取り出すことを特徴とするディジタル信号
再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28554391A JPH05101549A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | デイジタル信号再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28554391A JPH05101549A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | デイジタル信号再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05101549A true JPH05101549A (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=17692902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28554391A Pending JPH05101549A (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | デイジタル信号再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05101549A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5745315A (en) * | 1995-11-17 | 1998-04-28 | Nec Corporation | Phase error detector and magnetic storage device using the same |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP28554391A patent/JPH05101549A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5745315A (en) * | 1995-11-17 | 1998-04-28 | Nec Corporation | Phase error detector and magnetic storage device using the same |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011009 |