JPH0510088U - 車両用ドア開閉警告表示灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両のドアに後付けするドアモールに内蔵し
てあり、車両側に特別な加工を全く施すことなく、所望
の車両について、ドアモールを装着することによってド
アの開閉側端部にドア開閉警告表示灯を固設する。 【構成】 車両ａの開口部を開閉するドアｂの表面に固
設するドアモール１の一端に表示灯部４を内蔵する。表
示灯部４は、プリント基板６上に複数の発光素子７，７
…を並列固定し、該発光素子７，７…の前面をレンズ１
１で被覆して構成する。レンズ１１がドアｂの開閉側の
側面に望むように、ドアモール１内の一端に内装したも
のである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車等のドア内の車両用装置の設置スペースを占有することがな く、車両用ドアの嵌合端面の側面に設置することができ、該ドアの開閉状態を後 続車両の運転者又は歩行者に点灯警告するための車両用ドア開閉警告表示灯に関 するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、車両用ドアの開閉に伴う警告表示灯として、図７に示すように、車 体側の開口面と嵌合するドア５０の側部嵌合端面５１に取付孔５２を開設すると 共に、該取付孔５２に灯具本体５３を配置し、該取付孔５２からドア５０の端面 に発光レンズ部５４を露出させてなり、該ドア５０の開閉に伴って内挿したラン プ５５を点灯又は点滅するように構成した警告表示灯が使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記従来の警告表示灯は、ドア５０の側部嵌合端面５１に取付孔５２ を開設し、比較的大型の灯具本体５３を該取付孔５２に埋設する構造になってい るため、ドア５０に警告表示灯を取り付けるための取付孔５２を構成する等の加 工を施す必要があると共に、ドア５０の内側空間に該警告灯の灯具本体５３の設 置空間を要するため、窓ガラスの引き込みスペースやパワーウィンドウその他の 車両用装置の設置スペースが狭められて車体構成上の邪魔になるという問題を有 するものであった。

【０００４】 本考案は、上記問題に鑑みて創案されたものであり、車両の側には特別な加工 を全く施すことがなく、所望の車両用ドアについて、その表面に取り付けられる ドアモールのドア開閉側端内に後付け構成し、該ドアを開放したときに自動的に 点灯又は点滅させて後続車両の運転者又は歩行者にドアの開放を警告することが できる車両用ドア開閉警告表示灯を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係る車両用ドア開閉警告表示灯は、車両 の開口部を開閉するドアの表面に固設するドアモールにおいて、プリント基板上 に複数の発光素子を並列固定すると共に、該発光素子の前面を透光性樹脂材で被 覆した表示灯部を、該ドアの開閉側の側面に望むように、該ドアモールの一端に 内装したことを要旨とするものである。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、表示灯部がドアモールに内蔵され、然もその端部に配置し てあるため、ドアの側面に望む位置に該表示灯部を簡単に設置することができる 。従って、ドアを開放したとき自動的にＯＮ作動して点灯又は点滅させることが でき、後続車両の運転手や歩行者に対して注意を喚起し、安全性を確保すること ができる。また、上記構成によればドアの表面に取り付けられるドアモールのド アの開閉側端縁に装着する構造であるため、車両側に特別の加工を施す必要がな いばかりでなく、ドアの内側空間のスペースを狭めることもない。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案に係る車両用ドア開閉警告表示灯の実施例を図面に従って説明す る。 図１乃至図３は、本考案に係る車両用ドア開閉警告表示灯に関する第一の実施 例を示すものである。 図面において、１はウレタンゴム等の合成樹脂によって成型したドアモールで ある。このドアモール１は、車両ａの乗降開口部を開閉するドアｂの表面に、前 後方向に延びる形でラインを形成するものである。このドアモール１のドア開閉 側端の裏面側には凹部２が構成され、該凹部２には灯具ボディ３に後述する複数 の発光素子７，７…を収容した警告表示灯４を嵌合すると共に、小螺子５によっ て締結固着する構造になっている。

【０００８】 上記警告表示灯４は、プリント基板６に対して複数のＬＥＤ発光素子７，７… を並列固定し、該各発光素子７のリード脚８を上記プリント基板６に近い位置で ９０゜屈折し、相互の輝光光軸が平行になるように配置すると共に、該プリント 基板６に保護抵抗等の部品を配置してなる薄型の灯具本体９を内腔１０に配置し 、かつ上記発光素子７，７…と対向する灯具ボディ３の開口部には、灯具本体９ の前面に閉止して密閉状態に収容すべく透光性樹脂によって成型したレンズ１１ を被着し、ドアモール１の端部に臨む透光窓を構成したものである。

【０００９】 上記構成になる車両用ドア開閉警告表示灯は、図３に示すように、ドアｂの開 閉側端縁と警告表示灯４側の端部とが略一致するように、該警告表示灯４をドア モール１の凹部２に対してドアｂの開閉側端縁から挿入し、接着又は螺子５によ って固設してある。そして、ドアｂを開けたときに該ドアモール１と一体的にな る警告表示灯４の上記レンズ１１が車両ａの側面から顕出する構造になっている 。 警告表示灯４のプリント基板６に接続する電気配線用ハーネス１２は、灯具ボ ディ３の側面に開設した孔を経由してドアｂの内側へ導出し、ドアｂに構成した ルームランプ（例えば、カーテシランプ）等に接続し、車両用のバッテリーを電 源として発光素子７，７…を点灯する構造になっている。

【００１０】 尚、上記構成では警告表示灯４の灯具ボディ３をドアモール１の凹部２に収容 固設した実施例を示したが、該灯具ボディ３は、ウレタン樹脂のドアモール１を 成型する際、一体に成型することができることは云うまでもない。更に、上記構 成の警告表示灯４は、プリント基板６にワンチップ型の断続用スイッチング素子 を設け、ＯＮ時に該断続用スイッチング素子によって発光素子７を点滅状態に維 持することもできる。

【００１１】 図４乃至図６は、ドアモールを帯状に輝光させるモール照明の機能を有すると 共に、車両用ドア開閉警告表示灯をモール端に構成してなる本考案の他の実施例 を示すものである。 １６は、ウレタンゴム等の合成樹脂により成型した帯状のドアモールであり、 該ドアモール１６の上面には長手方向に延びるモール照明部収容溝１７を形成す ると共に、該ドアモール１６の一端に上記モール照明部収容溝１７と連続して警 告表示灯部収容凹部１８を形成してある。そして、上記モール照明部収容溝１７ と警告表示灯部収容凹部１８には、その開口面を覆うように、透明又は乳白色の シリコン樹脂等からなる可撓性透光樹脂レンズ１９を被設すると共に、内腔２０ に灯体２１を収容したものである。

【００１２】 上記灯体２１は、モール照明部収容溝１７に内装する帯状の可撓性プリント基 板２２の一端に、警告表示灯部収容凹部１８に内装する警告灯配置部２３を一体 的に形成すると共に、該帯状部表面に多数のＬＥＤチップ状発光素子２４，２４ …を適宜間隔で配置したドアモール照明灯群２５を形成し、また警告灯配置部２ ３の表面に複数のＬＥＤチップ状発光素子２６，２６…を可撓性プリント基板２ ２の幅方向に配列した警告灯群２７を形成したものである。そして、例えば照明 灯群２５の各チップ状発光素子２４は緑色に輝光し、警告灯群２７の各チップ状 発光素子２６は赤色に輝光するものを選択構成することも可能である。

【００１３】 上記構成によれば、前記第一の実施例と同様に、警告灯群２７を配置したドア モール１の端部は、ドアｂを開けたとき可撓性透光樹脂レンズ１９を透して車両 ａの側面から顕出する構成になり、図示しないスイッチ装置によりドアｂを開放 したとき通電して赤色に輝光する構成にすることにより、後続車両の運転者又は 歩行者にドアｂが開いたことを警告することができる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案に係る車両用ドア開閉警告灯は、以上のように構成したから、車両のド アモール内の凹部に警告表示灯を収容固設するだけで、車体に特別な加工を施す ことなく簡単に取り付けることができるため、ドアの内側のスペースを狭めるこ とがなく、かつ警告表示灯の汎用性を高めることができる。

【００１５】 また、ドアの開放と同時に自動的に点灯して後続車両の運転者又は歩行者等に 、該ドアの開放を警告するようになるため、追突事故等の発生を防止することが でき、車両運行時の安全性を高めることができる等の優れた特徴を有するもので あり、本考案実施後の効果は極めて大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る車両用ドア開閉警告表示灯の第一
の実施例を示す、ドアに取り付けた状態の一部切欠した
斜視図である。

【図２】閉止した車両のドアに取り付けた状態を示す要
部横断面図である。

【図３】ドアモールを装着したドアの開放状態を示す車
両要部の斜視図である。

【図４】本考案の第二の実施例を示すドアモールの一部
切欠した斜視図である。

【図５】図４に於けるＶ−Ｖ線拡大断面図である。

【図６】図４に於けるＶＩ−ＶＩ線拡大断面図である。

【図７】従来の警告表示灯の構造を示す要部縦断面図で
ある。

【符号の説明】

１，１６ ドアモール ３ 灯具ボディ ４ 警告表示灯 ６，２２ プリント基板 ７ 発光素子 １１ レンズ １７ モール照明部収容溝 １８ 警告表示灯部収容凹部 １９ 可撓性透光樹脂レンズ ２１ 灯体 ２３ 警告灯配置部 ２４，２６ チップ状発光素子 ２５ ドアモール照明灯群 ２７ 警告灯群 ａ 車両 ｂ ドア

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 車両の開口部を開閉するドアの表面に固
   設するドアモールにおいて、プリント基板上に複数の発
   光素子を並列固定すると共に、該発光素子の前面を透光
   性樹脂材で被覆した表示灯部を、該ドアの開閉側の側面
   を望むように、該ドアモールの一端に内装したことを特
   徴とする車両用ドア開閉警告表示灯。