JPH05100106A - フレネルレンズシートとその製造方法 - Google Patents
フレネルレンズシートとその製造方法Info
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- JPH05100106A JPH05100106A JP3289341A JP28934191A JPH05100106A JP H05100106 A JPH05100106 A JP H05100106A JP 3289341 A JP3289341 A JP 3289341A JP 28934191 A JP28934191 A JP 28934191A JP H05100106 A JPH05100106 A JP H05100106A
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- resin
- fresnel lens
- substrate
- lens sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高価なUV樹脂等の使用量を減らし、かつ、
生産性を上げるとともに、そのUV樹脂等の硬化に伴う
体積収縮によるレンズの変形又は歪による透明基板との
密着性不良を改善し、歩留まりの向上を図る。 【構成】 実質的に透明な基板11と、基板の上に紫外
線及び/又は放射線硬化型樹脂によりフレネルレンズ形
状に形成したフレネルレンズ部12と、基板とフレネル
レンズ部の底部の間に、前記紫外線及び/又は放射線硬
化型樹脂により、その厚みが中央部から周辺部に行くに
従って徐々に薄くなる中間樹脂層13とからなる。
生産性を上げるとともに、そのUV樹脂等の硬化に伴う
体積収縮によるレンズの変形又は歪による透明基板との
密着性不良を改善し、歩留まりの向上を図る。 【構成】 実質的に透明な基板11と、基板の上に紫外
線及び/又は放射線硬化型樹脂によりフレネルレンズ形
状に形成したフレネルレンズ部12と、基板とフレネル
レンズ部の底部の間に、前記紫外線及び/又は放射線硬
化型樹脂により、その厚みが中央部から周辺部に行くに
従って徐々に薄くなる中間樹脂層13とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線及び/又は放射
線硬化樹脂を用いて成形したプロジェクションスクリー
ン用のフレネルレンズシートに関するものである。
線硬化樹脂を用いて成形したプロジェクションスクリー
ン用のフレネルレンズシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の紫外線(UV)及び/又
は放射線硬化樹脂を用いたフレネルレンズシートについ
ては、さきに本件発明者等は、透明基板にフレネル以外
の他の要素を付加した特開昭63−82401号、63
−132227号、63−163329号、63−18
6224号、63−191140号、連続生産による生
産性向上をめざした特開昭63−134227号、光学
要素の付加された連続生産をめざした特開昭63−16
2224号、UV樹脂の生産性の良い脱泡に関する特開
昭64−7001号、64−86102号、接着性及び
取り扱い性の良い透明基板に関する特開平2−6303
5号の提案を行ってきた。
は放射線硬化樹脂を用いたフレネルレンズシートについ
ては、さきに本件発明者等は、透明基板にフレネル以外
の他の要素を付加した特開昭63−82401号、63
−132227号、63−163329号、63−18
6224号、63−191140号、連続生産による生
産性向上をめざした特開昭63−134227号、光学
要素の付加された連続生産をめざした特開昭63−16
2224号、UV樹脂の生産性の良い脱泡に関する特開
昭64−7001号、64−86102号、接着性及び
取り扱い性の良い透明基板に関する特開平2−6303
5号の提案を行ってきた。
【0003】また、特開昭58−33429号、61−
114232号、61−114233号、61−116
338号、61−164807号、61−167506
号、61−177215号、61−182908号、6
1−219610号、61−219611号、61−2
48707号、61−248708号、62−3361
3号、62−62716号、62−90634号、62
−161532号、62−161533号、63−16
3330号、特開平1−192529号、1−1925
30号、1−192531号、1−142901号、1
−285332号、1−298302号、2−1192
01号、2−2406022号、2−22901号、2
−193102号、2−80432号、2−15780
1号、2−157801号、2−157702号、2−
132402号、2−240601号、2−10203
1号、2−32301号、3−9301号、3−122
601号、3−101907号、3−98040号、3
−81753号、3−81702号、3−35535
号、3−80202号、3−80201号、3−757
03号、3−75702号、3−75701号、3−7
3319号、3−54502号、3−54501号、3
−46601号、3−45902号、3−45901号
等にもUV樹脂を用いたフレネルレンズの記載がなされ
ている。
114232号、61−114233号、61−116
338号、61−164807号、61−167506
号、61−177215号、61−182908号、6
1−219610号、61−219611号、61−2
48707号、61−248708号、62−3361
3号、62−62716号、62−90634号、62
−161532号、62−161533号、63−16
3330号、特開平1−192529号、1−1925
30号、1−192531号、1−142901号、1
−285332号、1−298302号、2−1192
01号、2−2406022号、2−22901号、2
−193102号、2−80432号、2−15780
1号、2−157801号、2−157702号、2−
132402号、2−240601号、2−10203
1号、2−32301号、3−9301号、3−122
601号、3−101907号、3−98040号、3
−81753号、3−81702号、3−35535
号、3−80202号、3−80201号、3−757
03号、3−75702号、3−75701号、3−7
3319号、3−54502号、3−54501号、3
−46601号、3−45902号、3−45901号
等にもUV樹脂を用いたフレネルレンズの記載がなされ
ている。
【0004】従来のフレネルレンズシートは、透明基
板81の表面に金型を突き当てるようにしてフレネルレ
ンズ部82を形成したもの(図8参照)、透明基板9
1の表面と金型の凸部(すなわちフレネルレンズ部82
の谷部)に、UV樹脂層83による均一なギャップを形
成したもの(図9参照)に大別される。
板81の表面に金型を突き当てるようにしてフレネルレ
ンズ部82を形成したもの(図8参照)、透明基板9
1の表面と金型の凸部(すなわちフレネルレンズ部82
の谷部)に、UV樹脂層83による均一なギャップを形
成したもの(図9参照)に大別される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記の場合
には、実質的にフレネルレンズ部82の鋸歯状の部分が
各溝部で分割されていることになり、UV硬化樹脂が硬
化するときに、体積収縮が起こるので、鋸歯状の部分の
成形が完全に行われず、成形不良を生じるうえ、鋸歯状
部分の樹脂が分離して、透明基板81から剥離しやすい
という問題があった。
には、実質的にフレネルレンズ部82の鋸歯状の部分が
各溝部で分割されていることになり、UV硬化樹脂が硬
化するときに、体積収縮が起こるので、鋸歯状の部分の
成形が完全に行われず、成形不良を生じるうえ、鋸歯状
部分の樹脂が分離して、透明基板81から剥離しやすい
という問題があった。
【0006】また、前記の場合には、UV樹脂層83
を設けるので、透明基板81とフレネルレンズ部82と
の接着性は改善されるが、UV硬化樹脂の使用量の増加
によるコストアップと、反応熱の増加に起因した樹脂粘
度の低下によって、加圧条件の制御が困難になり、成形
不良が発生するという問題があった。
を設けるので、透明基板81とフレネルレンズ部82と
の接着性は改善されるが、UV硬化樹脂の使用量の増加
によるコストアップと、反応熱の増加に起因した樹脂粘
度の低下によって、加圧条件の制御が困難になり、成形
不良が発生するという問題があった。
【0007】さらに、UVランプの強度分布が中央部で
強く、周辺部で弱いのに対して、従来の鋸歯状の部分
は、中央部より周辺部で厚く(図8,図9参照)、これ
を十分に硬化させるためには、UVランプ自体のパワー
をアップする必要があり、また、UVランプの発熱量は
端部で大きく、中央部で小さいので、パワーアップをす
ることはレンズ周辺部での硬化時の温度を非常に高くす
ることになる。このように、硬化温度が部分的に不均一
になることは、UV樹脂粘度が部分的に不均一になるこ
とを意味し、一定のニップ圧で加圧した場合でも、粘度
の低下部分では圧力が十分にかからないことになり成形
不良が生じる可能性がある。
強く、周辺部で弱いのに対して、従来の鋸歯状の部分
は、中央部より周辺部で厚く(図8,図9参照)、これ
を十分に硬化させるためには、UVランプ自体のパワー
をアップする必要があり、また、UVランプの発熱量は
端部で大きく、中央部で小さいので、パワーアップをす
ることはレンズ周辺部での硬化時の温度を非常に高くす
ることになる。このように、硬化温度が部分的に不均一
になることは、UV樹脂粘度が部分的に不均一になるこ
とを意味し、一定のニップ圧で加圧した場合でも、粘度
の低下部分では圧力が十分にかからないことになり成形
不良が生じる可能性がある。
【0008】また、図10に示すように、従来のフレネ
ルレンズシート80をレンチキュラーレンズシートなど
の他のレンズシート90と密着させて使用する場合に
は、レンズ中央部が凹状になってしまうので、密着性が
悪いという問題があった。
ルレンズシート80をレンチキュラーレンズシートなど
の他のレンズシート90と密着させて使用する場合に
は、レンズ中央部が凹状になってしまうので、密着性が
悪いという問題があった。
【0009】本発明の目的は、前述の課題を解決して、
高価なUV樹脂等の使用量を減らし、かつ、生産性を上
げるとともに、そのUV樹脂等の硬化に伴う体積収縮に
よるレンズの変形または歪みによる透明基板との密着性
不良を改善し、歩留まりの向上を図ることができるフレ
ネルレンズシートとその製造方法を提供することであ
る。
高価なUV樹脂等の使用量を減らし、かつ、生産性を上
げるとともに、そのUV樹脂等の硬化に伴う体積収縮に
よるレンズの変形または歪みによる透明基板との密着性
不良を改善し、歩留まりの向上を図ることができるフレ
ネルレンズシートとその製造方法を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるフレネルレ
ンズシートは、実質的に透明な基板と、前記基板の上に
紫外線及び/又は放射線硬化型樹脂によりフレネルレン
ズ形状に形成したフレネルレンズ部とからなるフレネル
レンズシートにおいて、前記基板と前記フレネルレンズ
部の底部の間に、前記紫外線及び/又は放射線硬化型樹
脂により、その厚みが中央部から周辺部に行くに従って
徐々に薄くなる中間樹脂層を設けた構成としてある。
ンズシートは、実質的に透明な基板と、前記基板の上に
紫外線及び/又は放射線硬化型樹脂によりフレネルレン
ズ形状に形成したフレネルレンズ部とからなるフレネル
レンズシートにおいて、前記基板と前記フレネルレンズ
部の底部の間に、前記紫外線及び/又は放射線硬化型樹
脂により、その厚みが中央部から周辺部に行くに従って
徐々に薄くなる中間樹脂層を設けた構成としてある。
【0011】この場合に、前記基板のフレネルレンズ部
と反対側の面に、レンチキュラーレンズ又はプリズムが
形成されていることを特徴とすることができる。また、
前記基板は、屈折率が前記フレネルレンズ部の樹脂の屈
折率と異なり、かつ、フレネルレンズ部側の面にレンチ
キュラーレンズ又はプリズムが形成されていることを特
徴とすることができる。さらに、前記基板は、湾曲して
いることを特徴とすることができる。
と反対側の面に、レンチキュラーレンズ又はプリズムが
形成されていることを特徴とすることができる。また、
前記基板は、屈折率が前記フレネルレンズ部の樹脂の屈
折率と異なり、かつ、フレネルレンズ部側の面にレンチ
キュラーレンズ又はプリズムが形成されていることを特
徴とすることができる。さらに、前記基板は、湾曲して
いることを特徴とすることができる。
【0012】一方、本発明によるフレネルレンズシート
の製造方法は、フレネルレンズ形状の型が設けられた成
形型の略全面に、紫外線及び/又は放射線硬化性の第1
の樹脂を塗布する第1の樹脂塗布工程と、前記成形型の
側端部又は側端部及び両端部に、前記第1の樹脂と略屈
折率の等しい第2の樹脂の樹脂溜まりを形成する第2の
樹脂塗布工程と、前記第2の樹脂を均しながら加圧ロー
ルによって実質的に透明な基板を前記第1の樹脂に積層
する均し積層工程と、紫外線及び/又は放射線を照射し
て前記樹脂を硬化させる樹脂硬化工程と、前記樹脂を離
型する離型工程とを順に行ってなり、前記加圧ロール
は、中央部が凹状となった状態で加圧する構成としてあ
る。
の製造方法は、フレネルレンズ形状の型が設けられた成
形型の略全面に、紫外線及び/又は放射線硬化性の第1
の樹脂を塗布する第1の樹脂塗布工程と、前記成形型の
側端部又は側端部及び両端部に、前記第1の樹脂と略屈
折率の等しい第2の樹脂の樹脂溜まりを形成する第2の
樹脂塗布工程と、前記第2の樹脂を均しながら加圧ロー
ルによって実質的に透明な基板を前記第1の樹脂に積層
する均し積層工程と、紫外線及び/又は放射線を照射し
て前記樹脂を硬化させる樹脂硬化工程と、前記樹脂を離
型する離型工程とを順に行ってなり、前記加圧ロール
は、中央部が凹状となった状態で加圧する構成としてあ
る。
【0013】この場合に、前記第1の樹脂は、前記第2
の樹脂よりも粘度が低い状態で塗布することを特徴とす
ることができる。
の樹脂よりも粘度が低い状態で塗布することを特徴とす
ることができる。
【0014】
【作用】本発明によれば、透明基板上に紫外線及び/又
は放射線硬化樹脂によりフレネルレンズ部を形成すると
きに、フレネルレンズ部の中央からレンズ周辺部に向か
って紫外線及び/又は放射線硬化樹脂の中間樹脂層の膜
厚(フレネルレンズ部の谷部から透明基板までの厚さ)
が徐々に小さくなる。
は放射線硬化樹脂によりフレネルレンズ部を形成すると
きに、フレネルレンズ部の中央からレンズ周辺部に向か
って紫外線及び/又は放射線硬化樹脂の中間樹脂層の膜
厚(フレネルレンズ部の谷部から透明基板までの厚さ)
が徐々に小さくなる。
【0015】この中間樹脂層は、加圧ロールを、中央部
が凹状となるようにクラウニングするか、又は、加圧ロ
ールとして、表面硬度が低く、加圧によりベンディング
が生じてロール中央部が凹状に変形するものを用いるこ
とにより、製造することができる。
が凹状となるようにクラウニングするか、又は、加圧ロ
ールとして、表面硬度が低く、加圧によりベンディング
が生じてロール中央部が凹状に変形するものを用いるこ
とにより、製造することができる。
【0016】
【実施例】以下、図面等を参照して、実施例につき、本
発明を詳細に説明する。図1は、本発明によるフレネル
レンズシートの実施例を示した模式図、図2は実施例に
係るフレネルレンズシートを他のレンズシートと組み合
わせた例を示した模式図である。この実施例のフレネル
レンズシート10は、基板11と、フレネルレンズ部1
2と、中間樹脂層13とから構成されている。
発明を詳細に説明する。図1は、本発明によるフレネル
レンズシートの実施例を示した模式図、図2は実施例に
係るフレネルレンズシートを他のレンズシートと組み合
わせた例を示した模式図である。この実施例のフレネル
レンズシート10は、基板11と、フレネルレンズ部1
2と、中間樹脂層13とから構成されている。
【0017】基板11は、フレネルレンズ部12の支持
体としてレンズシート10の一部を構成するとともに、
紫外線及び/又は放射線を透過する実質的に透明な板で
あればよく、アクリル,ポリカーボネイト等のシート又
はフィルムを使用することができる。なお、この基板1
1には、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系,ウレタン
系、ブチラール系、アクリル系等の接着性向上のための
プライマ層を設けることができる。また、基板11は、
湾曲していてもよい。基板11を湾曲させると、図11
に示すように、フレネルレンズシート41をレンチキュ
ラーレンズシート42等の他のシートと組み合わせてプ
ロジェクションスクリーンを構成する場合に、他のシー
トと湾曲させる曲率を変えておいて、これを重合わせ両
者を周辺部において粘着テープ43等により固定するこ
とにより、環境の変化で各シートに伸縮が生じてもシー
ト間に隙間が発生するのを防止することができる。この
基板11は、予め基板の樹脂の熱変化温度以上の加工条
件で湾曲させておくと、従来行われていたようなレンズ
の形成後に熱変形温度以下で湾曲した形状に加工する場
合に比べて長期的に安定な形状が維持できる。
体としてレンズシート10の一部を構成するとともに、
紫外線及び/又は放射線を透過する実質的に透明な板で
あればよく、アクリル,ポリカーボネイト等のシート又
はフィルムを使用することができる。なお、この基板1
1には、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系,ウレタン
系、ブチラール系、アクリル系等の接着性向上のための
プライマ層を設けることができる。また、基板11は、
湾曲していてもよい。基板11を湾曲させると、図11
に示すように、フレネルレンズシート41をレンチキュ
ラーレンズシート42等の他のシートと組み合わせてプ
ロジェクションスクリーンを構成する場合に、他のシー
トと湾曲させる曲率を変えておいて、これを重合わせ両
者を周辺部において粘着テープ43等により固定するこ
とにより、環境の変化で各シートに伸縮が生じてもシー
ト間に隙間が発生するのを防止することができる。この
基板11は、予め基板の樹脂の熱変化温度以上の加工条
件で湾曲させておくと、従来行われていたようなレンズ
の形成後に熱変形温度以下で湾曲した形状に加工する場
合に比べて長期的に安定な形状が維持できる。
【0018】フレネルレンズ部12は、紫外線及び/又
は放射線硬化型樹脂によりフレネルレンズ形状が形成さ
れている部分である。この紫外線及び/又は放射線硬化
型樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート,エポ
キシアクリレート,ポリエステルアクリレート,ポリエ
ーテルアクリレート,メラミンアクリレート等のアクリ
ロイル基をもつ重合性オリゴマー,モノマーと、アクリ
ル酸,アクリルアミド,アクリロニトリル,スチレン等
重合性ビニル基をもつ重合性オリゴマー,モノマー等の
単体あるいは配合したものや、これらに増感剤等を加え
たもの、さらに消泡剤、レベリング剤、安定剤、難燃
剤、離型剤等を加えたものを用いることができる。
は放射線硬化型樹脂によりフレネルレンズ形状が形成さ
れている部分である。この紫外線及び/又は放射線硬化
型樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート,エポ
キシアクリレート,ポリエステルアクリレート,ポリエ
ーテルアクリレート,メラミンアクリレート等のアクリ
ロイル基をもつ重合性オリゴマー,モノマーと、アクリ
ル酸,アクリルアミド,アクリロニトリル,スチレン等
重合性ビニル基をもつ重合性オリゴマー,モノマー等の
単体あるいは配合したものや、これらに増感剤等を加え
たもの、さらに消泡剤、レベリング剤、安定剤、難燃
剤、離型剤等を加えたものを用いることができる。
【0019】この紫外線及び/又は放射線硬化型樹脂
は、表面強度や硬度等の一般機械物性を高くするため
に、多官能基をもつモノマーまたはプレポリマーを使用
するほうがよく、実際にも2官能基以上のものが好まし
く使用される。また、紫外線及び/又は放射線硬化型樹
脂には、拡散剤を含ませることができる。拡散剤は、コ
ーティング適性を向上させるとともに、重合収縮を防止
することができ、さらに、拡散性を付与することができ
る。拡散剤としては、ガラス,シリカ,アルミナ,不溶
性プラスチック,タルク等を用いることができる。
は、表面強度や硬度等の一般機械物性を高くするため
に、多官能基をもつモノマーまたはプレポリマーを使用
するほうがよく、実際にも2官能基以上のものが好まし
く使用される。また、紫外線及び/又は放射線硬化型樹
脂には、拡散剤を含ませることができる。拡散剤は、コ
ーティング適性を向上させるとともに、重合収縮を防止
することができ、さらに、拡散性を付与することができ
る。拡散剤としては、ガラス,シリカ,アルミナ,不溶
性プラスチック,タルク等を用いることができる。
【0020】中間樹脂層13は、基板11とフレネルレ
ンズ部12の底部の間に、前述した紫外線及び/又は放
射線硬化型樹脂により、その厚みが中央部から周辺部に
行くに従って徐々に薄くなる層である。この中間樹脂層
13を設けることにより、ひけ状の欠陥が防止できる。
この中間樹脂層13の厚みは、10μm以上であること
が好ましい。この理由は、実験結果等から考察すると、
10μm未満の樹脂厚の場合には、ひけ状の不良がでる
が、10μm以上の場合には発生しないからである。た
だし、この値はUV樹脂の種類(硬化収縮率、粘度等)
により多少異なる。厚みの変化に付いては、UV樹脂の
硬化に伴う発熱量と、UVランプの発熱量分布により変
える必要がある。一例としては、アクリルウレタン系U
V樹脂(粘度2000cp、重合収縮率8%)、50イ
ンチサイズの場合には、UV樹脂の厚みは端部が10μ
m、中央部が30μm程度が良好であった。
ンズ部12の底部の間に、前述した紫外線及び/又は放
射線硬化型樹脂により、その厚みが中央部から周辺部に
行くに従って徐々に薄くなる層である。この中間樹脂層
13を設けることにより、ひけ状の欠陥が防止できる。
この中間樹脂層13の厚みは、10μm以上であること
が好ましい。この理由は、実験結果等から考察すると、
10μm未満の樹脂厚の場合には、ひけ状の不良がでる
が、10μm以上の場合には発生しないからである。た
だし、この値はUV樹脂の種類(硬化収縮率、粘度等)
により多少異なる。厚みの変化に付いては、UV樹脂の
硬化に伴う発熱量と、UVランプの発熱量分布により変
える必要がある。一例としては、アクリルウレタン系U
V樹脂(粘度2000cp、重合収縮率8%)、50イ
ンチサイズの場合には、UV樹脂の厚みは端部が10μ
m、中央部が30μm程度が良好であった。
【0021】このフレネルレンズシート10は、基板1
1のフレネルレンズ部12と反対側の面10aに、レン
チキュラーレンズ又は光軸屈折用プリズムレンズを形成
することができる。例えば、レンズのピッチが0.1m
mの垂直方向拡散レンチキュラーレンズ(拡散角5°)
を形成した場合では、垂直方向の拡散を大きくできると
ともに、フレネルレンズシート内の内部反射光による迷
光が、垂直方向拡散レンチキュラーレンズ面で拡散され
るので、いわゆるレインボーが防止できる。また、例え
ばレンズピッチが0.1mmの水平方向プリズムを形成
すると、光軸の補正ができるとともにフレネルレンズの
センターシフトをする必要がなくなるので、高価なフレ
ネルレンズ成形型を大きくしないで済む。また、ロール
ニップの場合には、成形型を、縦にしても横にしても、
フレネルレンズの中心は常にロールの中心と一致するの
で、成形型の縦及び横置きを混用してもよいので、サイ
ズの異なる成形型をいくつか連続して流すようなライン
の場合によい。なお、フレネルレンズの中心とロールの
中心とが一致しない場合には、成形型の位置を、フレネ
ルレンズの中心とロールの中心と一致するようにコント
ロールする必要がある。さらに、基板11の屈折率をフ
レネルレンズ部12の樹脂の屈折率を変えておき、か
つ、基板のフレネルレンズ部を形成する面にレンチキュ
ラーレンズ又はプリズムを形成しておくとレンチキュラ
ーレンズ、プリズムレンズのどちらにしても、拡散面が
フレネルレンズ部12の面に近いので、基板11の裏面
に設けるよりも解像度が上がる。
1のフレネルレンズ部12と反対側の面10aに、レン
チキュラーレンズ又は光軸屈折用プリズムレンズを形成
することができる。例えば、レンズのピッチが0.1m
mの垂直方向拡散レンチキュラーレンズ(拡散角5°)
を形成した場合では、垂直方向の拡散を大きくできると
ともに、フレネルレンズシート内の内部反射光による迷
光が、垂直方向拡散レンチキュラーレンズ面で拡散され
るので、いわゆるレインボーが防止できる。また、例え
ばレンズピッチが0.1mmの水平方向プリズムを形成
すると、光軸の補正ができるとともにフレネルレンズの
センターシフトをする必要がなくなるので、高価なフレ
ネルレンズ成形型を大きくしないで済む。また、ロール
ニップの場合には、成形型を、縦にしても横にしても、
フレネルレンズの中心は常にロールの中心と一致するの
で、成形型の縦及び横置きを混用してもよいので、サイ
ズの異なる成形型をいくつか連続して流すようなライン
の場合によい。なお、フレネルレンズの中心とロールの
中心とが一致しない場合には、成形型の位置を、フレネ
ルレンズの中心とロールの中心と一致するようにコント
ロールする必要がある。さらに、基板11の屈折率をフ
レネルレンズ部12の樹脂の屈折率を変えておき、か
つ、基板のフレネルレンズ部を形成する面にレンチキュ
ラーレンズ又はプリズムを形成しておくとレンチキュラ
ーレンズ、プリズムレンズのどちらにしても、拡散面が
フレネルレンズ部12の面に近いので、基板11の裏面
に設けるよりも解像度が上がる。
【0022】また、図2に示すように、他のレンズシー
ト20と組み合わせて使用することができる。この場合
には、他のレンズシート20としては、レンチキュラー
レンズシート又は光軸屈折用プリズムレンズシートなど
があげられるが、通常のプロジェクションスクリーンに
おいては、水平拡散用レンチキュラーレンズシートが最
も良く用いられる。このフレネルレンズシート10は、
フレネルレンズ部12の山部が同一平面になるので、他
のレンズシート20との密着性が向上する。また、基板
11の屈折率は、フレネルレンズ部12の樹脂の屈折率
とは同一にしなくとも良い。基板11は紫外線又は放射
線の透過性が良ければよく、例えば、基板11はTVセ
ット組立て時に必要な機械的強度(腰の強さ)や難燃
性、耐衝撃性を主に考慮して選定すれば良く、紫外線及
び放射線硬化型樹脂は、屈折率、耐摩擦性、成形性を主
として選定すれば良い。
ト20と組み合わせて使用することができる。この場合
には、他のレンズシート20としては、レンチキュラー
レンズシート又は光軸屈折用プリズムレンズシートなど
があげられるが、通常のプロジェクションスクリーンに
おいては、水平拡散用レンチキュラーレンズシートが最
も良く用いられる。このフレネルレンズシート10は、
フレネルレンズ部12の山部が同一平面になるので、他
のレンズシート20との密着性が向上する。また、基板
11の屈折率は、フレネルレンズ部12の樹脂の屈折率
とは同一にしなくとも良い。基板11は紫外線又は放射
線の透過性が良ければよく、例えば、基板11はTVセ
ット組立て時に必要な機械的強度(腰の強さ)や難燃
性、耐衝撃性を主に考慮して選定すれば良く、紫外線及
び放射線硬化型樹脂は、屈折率、耐摩擦性、成形性を主
として選定すれば良い。
【0023】図3〜図5は、本発明によるフレネルレン
ズシートの製造方法の実施例を示した図であって、図3
は工程図、図4は各工程を示した模式図、図5は均し積
層工程を示した模式図である。次に、このレンズシート
の製造方法は、図3に示すように、第1の樹脂塗布工程
101と、第2の樹脂塗布工程102と、均し積層工程
103と、樹脂硬化工程104と、離型工程105とか
ら構成されている。
ズシートの製造方法の実施例を示した図であって、図3
は工程図、図4は各工程を示した模式図、図5は均し積
層工程を示した模式図である。次に、このレンズシート
の製造方法は、図3に示すように、第1の樹脂塗布工程
101と、第2の樹脂塗布工程102と、均し積層工程
103と、樹脂硬化工程104と、離型工程105とか
ら構成されている。
【0024】第1の樹脂塗布工程101は、フレネルレ
ンズ形状の型が設けられた成形型31の略全面に、紫外
線及び/又は放射線硬化性の第1の樹脂12Aを塗布す
る工程である。この工程は、成形型31の濡れ性を均一
化するとともに、塗布量の安定化を図り、さらに、次工
程102での脱泡を促進するための工程である。具体的
には、ロールコート法,シルクスクリーン法,カーテン
法,グラビア法、スクイージング法等により実施するこ
とができる。
ンズ形状の型が設けられた成形型31の略全面に、紫外
線及び/又は放射線硬化性の第1の樹脂12Aを塗布す
る工程である。この工程は、成形型31の濡れ性を均一
化するとともに、塗布量の安定化を図り、さらに、次工
程102での脱泡を促進するための工程である。具体的
には、ロールコート法,シルクスクリーン法,カーテン
法,グラビア法、スクイージング法等により実施するこ
とができる。
【0025】第2の樹脂塗布工程102は、成形型31
の側端部又は側端部及び両端部に、第1の樹脂12Aと
略屈折率の等しい第2の樹脂13Aの樹脂溜まりを形成
する工程である。この工程における紫外線及び/又は放
射線硬化性樹脂は、ラミネートする基板11と成形型間
に入り込む気泡を押し出すとともに、基板12との接着
性を持たせる働きをする。この第2の樹脂13Aの樹脂
溜まりを形成する方法としては、ロールコート法、カー
テンコート法、ノイズコート法等の方法をとることがで
きる。
の側端部又は側端部及び両端部に、第1の樹脂12Aと
略屈折率の等しい第2の樹脂13Aの樹脂溜まりを形成
する工程である。この工程における紫外線及び/又は放
射線硬化性樹脂は、ラミネートする基板11と成形型間
に入り込む気泡を押し出すとともに、基板12との接着
性を持たせる働きをする。この第2の樹脂13Aの樹脂
溜まりを形成する方法としては、ロールコート法、カー
テンコート法、ノイズコート法等の方法をとることがで
きる。
【0026】均し積層工程102は、第2の樹脂13A
を均しながら加圧ロール32によって実質的に透明な基
板11を第1の樹脂12Aに積層する工程である。この
工程は、透明な基板11を加圧ロール32側端部のほう
だけ成形型31に接するように積層して、基板11の上
と成形型31の下から加圧ロール32,33で加圧して
ラミネートしていくことにより、樹脂12A,13A内
および成形型31のレンズパターン型の谷の間に入り込
む気泡を押し出すとともに、成形物の厚みを均一にする
働きをする。なお、基板11は、湾曲しているものを使
用することができる。
を均しながら加圧ロール32によって実質的に透明な基
板11を第1の樹脂12Aに積層する工程である。この
工程は、透明な基板11を加圧ロール32側端部のほう
だけ成形型31に接するように積層して、基板11の上
と成形型31の下から加圧ロール32,33で加圧して
ラミネートしていくことにより、樹脂12A,13A内
および成形型31のレンズパターン型の谷の間に入り込
む気泡を押し出すとともに、成形物の厚みを均一にする
働きをする。なお、基板11は、湾曲しているものを使
用することができる。
【0027】樹脂硬化工程103は、紫外線及び/又は
放射線を照射して前記樹脂を硬化させる工程である。こ
の工程では、紫外線及び/又は放射線を照射することに
より、前記樹脂12A,13Aを硬化させるが、この
際、加圧ロール32,33の加圧部にできるだけ光源3
4を近づけることが好ましい。これは、成形型31と基
板11間の浮き上がりや、それらの間に気泡が再混入す
るのを防止するためである。離型工程104は、成形型
31から前記樹脂12A,13Aを離型する工程であ
る。
放射線を照射して前記樹脂を硬化させる工程である。こ
の工程では、紫外線及び/又は放射線を照射することに
より、前記樹脂12A,13Aを硬化させるが、この
際、加圧ロール32,33の加圧部にできるだけ光源3
4を近づけることが好ましい。これは、成形型31と基
板11間の浮き上がりや、それらの間に気泡が再混入す
るのを防止するためである。離型工程104は、成形型
31から前記樹脂12A,13Aを離型する工程であ
る。
【0028】この実施例では、図4の(c)に示した加
圧ロール32は、表面硬度が低く、図5に示すように、
加圧によりベンディングが生じ、ロール中央部が凹状に
変形するものが使用されている。このようにして塗布す
ると、第1の樹脂12A,第2の樹脂13Aの量が図6
(A)に示すように、中央部から周辺部に行くに従って
徐々に少なくなる。図6(B),(C)には、図8,図
9に示した従来のフレネルレンズシートのUV樹脂の塗
布量を示してある。なお、加圧ロール32は、あらかじ
め中央部が凹状となるようにクラウニングされているも
のを使用してもよい。
圧ロール32は、表面硬度が低く、図5に示すように、
加圧によりベンディングが生じ、ロール中央部が凹状に
変形するものが使用されている。このようにして塗布す
ると、第1の樹脂12A,第2の樹脂13Aの量が図6
(A)に示すように、中央部から周辺部に行くに従って
徐々に少なくなる。図6(B),(C)には、図8,図
9に示した従来のフレネルレンズシートのUV樹脂の塗
布量を示してある。なお、加圧ロール32は、あらかじ
め中央部が凹状となるようにクラウニングされているも
のを使用してもよい。
【0029】均し積層工程103では、図12に示すよ
うに、加圧ロール32と基板11との間に、カバーフィ
ルム35を挟みながら、均し積層することができる。こ
うすることにより、成形型31と基板11の間から溢れ
た樹脂等による汚れが加圧ロール32に付着して、後か
ら成形される製品に汚れが転写されるのを防止すること
ができる。特に、加圧ロール32としてスポンジロール
を用いた場合には有効である。
うに、加圧ロール32と基板11との間に、カバーフィ
ルム35を挟みながら、均し積層することができる。こ
うすることにより、成形型31と基板11の間から溢れ
た樹脂等による汚れが加圧ロール32に付着して、後か
ら成形される製品に汚れが転写されるのを防止すること
ができる。特に、加圧ロール32としてスポンジロール
を用いた場合には有効である。
【0030】図7は、UVランプ強度及びUVランプの
発熱量の分布を示した概念図である。図7に示すよう
に、UVランプの発熱量(破線で示してある)は、ラン
プの端部が大きく、中央部が小さい。図6(B),
(C)に示した従来のフレネルレンズシート80B,8
0Aは、UV樹脂量82A+83A,82Aが端部ほど
多くなっていたので、硬化に伴う反応熱も端部ほど大き
くなり、UVランプの発熱との相乗効果で成形型の温度
の不均一性が増すことになっていた。本願においては、
図6(A)に示すように、UV樹脂量12A+13A
は、中央部から周辺部に行くに従って徐々に小さくな
り、これにより端部ほど硬化に伴う反応熱が小さくな
り、UVランプの発熱強度分布と逆の分布を示すので、
成形型の温度の不均一性をより小さくすることができ
る。
発熱量の分布を示した概念図である。図7に示すよう
に、UVランプの発熱量(破線で示してある)は、ラン
プの端部が大きく、中央部が小さい。図6(B),
(C)に示した従来のフレネルレンズシート80B,8
0Aは、UV樹脂量82A+83A,82Aが端部ほど
多くなっていたので、硬化に伴う反応熱も端部ほど大き
くなり、UVランプの発熱との相乗効果で成形型の温度
の不均一性が増すことになっていた。本願においては、
図6(A)に示すように、UV樹脂量12A+13A
は、中央部から周辺部に行くに従って徐々に小さくな
り、これにより端部ほど硬化に伴う反応熱が小さくな
り、UVランプの発熱強度分布と逆の分布を示すので、
成形型の温度の不均一性をより小さくすることができ
る。
【0031】樹脂硬化工程104では、加圧ロール32
と平行となるように紫外線及び/又は放射線の光源34
を配置してある。基板1に樹脂12A,13Aを接合す
るときに、温度分布にムラがあると、樹脂13Aの粘度
もそれに応じて部分的に異なるので、得られるフレネル
レンズシート10の板厚にもムラがでると共に、UV樹
脂12A,13Aの厚みの薄い部分に、ひけた状態の成
形不良が発生する。特に、加圧ロール32,33を用い
たニッピングにより積層した場合や基板11が薄い場合
には顕著である。
と平行となるように紫外線及び/又は放射線の光源34
を配置してある。基板1に樹脂12A,13Aを接合す
るときに、温度分布にムラがあると、樹脂13Aの粘度
もそれに応じて部分的に異なるので、得られるフレネル
レンズシート10の板厚にもムラがでると共に、UV樹
脂12A,13Aの厚みの薄い部分に、ひけた状態の成
形不良が発生する。特に、加圧ロール32,33を用い
たニッピングにより積層した場合や基板11が薄い場合
には顕著である。
【0032】また、樹脂硬化工程104では、基板11
のフレネルレンズ部12と反対側の面に、オゾン非透過
性の被覆フィルムをマスキングすることが好ましい。こ
うすることにより、紫外線により発生するオゾンが、基
板を劣化させ基板の表面強度を低下させることを防止で
きる。
のフレネルレンズ部12と反対側の面に、オゾン非透過
性の被覆フィルムをマスキングすることが好ましい。こ
うすることにより、紫外線により発生するオゾンが、基
板を劣化させ基板の表面強度を低下させることを防止で
きる。
【0033】第1の樹脂12Aの物性としては、成形型
31への転写性,脱泡性,成形型31に対する濡れ性,
表面硬化性が重視され、第2の樹脂13Aとしては、基
板11との接着性,流動性が重視される。
31への転写性,脱泡性,成形型31に対する濡れ性,
表面硬化性が重視され、第2の樹脂13Aとしては、基
板11との接着性,流動性が重視される。
【0034】また、第1の樹脂12Aは、第2の樹脂1
3Aよりも粘度が低い状態で塗布することが好ましい。
つまり、第1の樹脂12Aは、200センチポイズ以下
に調整された低粘度のものが好ましく、第2の樹脂13
Aは、500〜5000センチポイズに調整された比較
的粘度の高いものが使用される。この理由は、第1の樹
脂12Aは、成形型31の微細なレンズパターンとの間
に気泡を含まないように全面に塗布するので粘度は低く
なければならず、第2の樹脂13Aは、均しながら塗布
して樹脂内の気泡を追い出すのである程度粘度が高くな
ければならないからである。このように、第1の樹脂1
2Aの層を形成することにより、成形型31の界面での
脱泡性がより向上する。
3Aよりも粘度が低い状態で塗布することが好ましい。
つまり、第1の樹脂12Aは、200センチポイズ以下
に調整された低粘度のものが好ましく、第2の樹脂13
Aは、500〜5000センチポイズに調整された比較
的粘度の高いものが使用される。この理由は、第1の樹
脂12Aは、成形型31の微細なレンズパターンとの間
に気泡を含まないように全面に塗布するので粘度は低く
なければならず、第2の樹脂13Aは、均しながら塗布
して樹脂内の気泡を追い出すのである程度粘度が高くな
ければならないからである。このように、第1の樹脂1
2Aの層を形成することにより、成形型31の界面での
脱泡性がより向上する。
【0035】また、樹脂12A,13Aを2層にするこ
とにより、成形型31、基板11あるいは成形されたフ
レネルレンズシート10自体の各部に対応するそれぞれ
の機能をより有効に果たすことができるとともに、それ
らの機能を2層に分けることで樹脂選択の幅を広くする
ことができる。
とにより、成形型31、基板11あるいは成形されたフ
レネルレンズシート10自体の各部に対応するそれぞれ
の機能をより有効に果たすことができるとともに、それ
らの機能を2層に分けることで樹脂選択の幅を広くする
ことができる。
【0036】次に、各樹脂12A,13Aの選択条件を
さらに説明する。フレネルレンズシート10の場合に
は、少なくとも両者の屈折率は略等しいことが要求され
る。これは、第1の樹脂12Aと第2の樹脂13Aとが
積層された界面は、必ずしもフラットになるとは限らな
いので、2つの樹脂の屈折率が大きく異なると、均一な
光が得られなくなるためである。
さらに説明する。フレネルレンズシート10の場合に
は、少なくとも両者の屈折率は略等しいことが要求され
る。これは、第1の樹脂12Aと第2の樹脂13Aとが
積層された界面は、必ずしもフラットになるとは限らな
いので、2つの樹脂の屈折率が大きく異なると、均一な
光が得られなくなるためである。
【0037】この関係を満たせば、第1の樹脂12Aと
第2の樹脂13Aとは、同一の材質であってもよいし、
異なる材質のものであってもよい。異なる樹脂の場合に
は、略屈折率の等しい組み合わせのものを、物性を考慮
して用いればよく、例えば、第1の樹脂12Aとして成
形型再現性のよいウレタンアクリレート樹脂を用い、第
2の樹脂13Aとして基板11との密着性のよいエポキ
シアクリレート樹脂を用いることができる。また、第1
の樹脂12Aと第2の樹脂13Aの加工工程における樹
脂温度を変化させるとか、添加剤(消泡剤,レベリング
剤等),溶剤等を添加するとか、あるいは、第1の樹脂
12Aと第2の樹脂13Aのモノマー,オリゴマー等の
配合比を変化させるとかして成形型に対する濡れ性,流
動性,粘性等を適性に調整すればよい。
第2の樹脂13Aとは、同一の材質であってもよいし、
異なる材質のものであってもよい。異なる樹脂の場合に
は、略屈折率の等しい組み合わせのものを、物性を考慮
して用いればよく、例えば、第1の樹脂12Aとして成
形型再現性のよいウレタンアクリレート樹脂を用い、第
2の樹脂13Aとして基板11との密着性のよいエポキ
シアクリレート樹脂を用いることができる。また、第1
の樹脂12Aと第2の樹脂13Aの加工工程における樹
脂温度を変化させるとか、添加剤(消泡剤,レベリング
剤等),溶剤等を添加するとか、あるいは、第1の樹脂
12Aと第2の樹脂13Aのモノマー,オリゴマー等の
配合比を変化させるとかして成形型に対する濡れ性,流
動性,粘性等を適性に調整すればよい。
【0038】さらに、第1の樹脂12Aと第2の樹脂1
3Aの双方または一方に、前述のような拡散剤を含ませ
ることができる。
3Aの双方または一方に、前述のような拡散剤を含ませ
ることができる。
【0039】(製造例)最後に、図4を参照しながら、
具体的な製造例を挙げて説明する。まず、図4(a)に
示すように、縦横1mで、ピッチ0.1mmのフレネル
レンズ形状の成形型31に、屈折率1.49、粘度を、
3000センチポイズのウレタンアクリレートを酢酸エ
チルで希釈することにより20センチポイズに調整した
UV硬化樹脂をスクイージング法により厚さ100μm
に塗布した後、80℃のオーブンにて90秒間乾燥して
希釈溶剤を除去して第1の樹脂12Aの層を形成した。
ついで、図4(b)に示すように、第2の樹脂13Aを
成形型31の左端(ロール32側)にノズルコート法に
より滴下し、1.0g/cm2 の樹脂溜まりを形成し
た。第2の樹脂13Aとしては、屈折率1.49、粘度
3000センチポイズの希釈溶剤を含まないウレタンア
クリレート系のUV硬化樹脂を用いた。さらに、図4
(c)に示すように、透明基板11として、アクリル樹
脂を押し出してシート状にロール成形するのと同時に、
ナイロンフィルムに塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系
プライマーを塗布した転写フィルムを貼り合わせしてプ
ライマーをアクリルシートに転写するとともに、成形時
のロール温度を制御することにより曲率半径が6000
mmになるように曲げ加工した、紫外線透過性のある厚
さ3.0mmのアクリル板を積載し、厚さ15mmにス
ポンジを巻いた加圧ロール32,33を速度50cm/
minで転動して加圧した。このとき、図中Aで示す部
分で、成形型31と基板11の間に入る気泡を押し出し
ている。
具体的な製造例を挙げて説明する。まず、図4(a)に
示すように、縦横1mで、ピッチ0.1mmのフレネル
レンズ形状の成形型31に、屈折率1.49、粘度を、
3000センチポイズのウレタンアクリレートを酢酸エ
チルで希釈することにより20センチポイズに調整した
UV硬化樹脂をスクイージング法により厚さ100μm
に塗布した後、80℃のオーブンにて90秒間乾燥して
希釈溶剤を除去して第1の樹脂12Aの層を形成した。
ついで、図4(b)に示すように、第2の樹脂13Aを
成形型31の左端(ロール32側)にノズルコート法に
より滴下し、1.0g/cm2 の樹脂溜まりを形成し
た。第2の樹脂13Aとしては、屈折率1.49、粘度
3000センチポイズの希釈溶剤を含まないウレタンア
クリレート系のUV硬化樹脂を用いた。さらに、図4
(c)に示すように、透明基板11として、アクリル樹
脂を押し出してシート状にロール成形するのと同時に、
ナイロンフィルムに塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系
プライマーを塗布した転写フィルムを貼り合わせしてプ
ライマーをアクリルシートに転写するとともに、成形時
のロール温度を制御することにより曲率半径が6000
mmになるように曲げ加工した、紫外線透過性のある厚
さ3.0mmのアクリル板を積載し、厚さ15mmにス
ポンジを巻いた加圧ロール32,33を速度50cm/
minで転動して加圧した。このとき、図中Aで示す部
分で、成形型31と基板11の間に入る気泡を押し出し
ている。
【0040】この際、基板11側からUV光源34を用
いて、160W/cmで紫外線(UV)を照射し、第1
の樹脂12Aと第2の樹脂13Aを硬化した。最後に、
図4(d)に示すように、成形型31を解圧離型して、
弓形に湾曲したフレネルレンズシート10を得た。
いて、160W/cmで紫外線(UV)を照射し、第1
の樹脂12Aと第2の樹脂13Aを硬化した。最後に、
図4(d)に示すように、成形型31を解圧離型して、
弓形に湾曲したフレネルレンズシート10を得た。
【0041】このフレネルレンズシート10は、基板1
1とフレネルレンズ部12の底部の間に、UV樹脂によ
り、その厚みが中央部から周辺部に行くに従って徐々に
薄くなる中間樹脂層13が形成されていた。フレネルレ
ンズ部12、特に表面には、気泡を混入しておらず、同
サイズのレンチキュラーレンズシート(板厚1.25m
m)と組み合わせて使用した結果、密着性のよいもので
あった。
1とフレネルレンズ部12の底部の間に、UV樹脂によ
り、その厚みが中央部から周辺部に行くに従って徐々に
薄くなる中間樹脂層13が形成されていた。フレネルレ
ンズ部12、特に表面には、気泡を混入しておらず、同
サイズのレンチキュラーレンズシート(板厚1.25m
m)と組み合わせて使用した結果、密着性のよいもので
あった。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような種々の効
果がある。第1に、中間樹脂層の厚みは、フレネルレン
ズ部の鋸歯状部の体積の小さい中央部では厚く、体積の
大きい端部では薄いので、体積収縮によるレンズ欠陥、
接着力の低下がなく、しかもUV硬化樹脂等の使用量が
少なくて済む。
果がある。第1に、中間樹脂層の厚みは、フレネルレン
ズ部の鋸歯状部の体積の小さい中央部では厚く、体積の
大きい端部では薄いので、体積収縮によるレンズ欠陥、
接着力の低下がなく、しかもUV硬化樹脂等の使用量が
少なくて済む。
【0043】第2に、UVランプのUV強度分布は、中
央部が強く、端部が弱いので、従来はUV樹脂量がフレ
ネル端部ほど多くなると、フレネル端部の反応に必要な
UV強度を得ようとすると、ランプ容量を大きくする必
要があったが、本発明によれば、UV樹脂は、フレネル
レンズ部の中央部で多く、端部で少なくなるので、反応
に必要なUV強度分布が一致するので、UVランプの容
量が小さくて済むし、成形型温度の上昇も小さくて済
む。
央部が強く、端部が弱いので、従来はUV樹脂量がフレ
ネル端部ほど多くなると、フレネル端部の反応に必要な
UV強度を得ようとすると、ランプ容量を大きくする必
要があったが、本発明によれば、UV樹脂は、フレネル
レンズ部の中央部で多く、端部で少なくなるので、反応
に必要なUV強度分布が一致するので、UVランプの容
量が小さくて済むし、成形型温度の上昇も小さくて済
む。
【0044】第3に、UVランプによる発熱は、ランプ
の端部が大きく、中央部が小さいので、従来はUV樹脂
量がフレネルレンズ部の端部ほど多くなると、硬化に伴
う反応熱も端部ほど大きくなり、成形型の温度の不均一
性が増すことになっていたが、本発明によれば、端部ほ
ど硬化に伴う反応熱が小さいので、成形型の温度の均一
性が向上する。
の端部が大きく、中央部が小さいので、従来はUV樹脂
量がフレネルレンズ部の端部ほど多くなると、硬化に伴
う反応熱も端部ほど大きくなり、成形型の温度の不均一
性が増すことになっていたが、本発明によれば、端部ほ
ど硬化に伴う反応熱が小さいので、成形型の温度の均一
性が向上する。
【0045】第4に、本発明によれば、UV樹脂量の厚
み分布のコントロールは、クラウニング又はベンディン
グを生じやい加圧ロールを使用して、均し積層工程を行
うので、厚み分布を得るための成形型のベンディング加
工や、塗布量の微妙なコントロールの必要がなく、生産
性、作業性に優れている。
み分布のコントロールは、クラウニング又はベンディン
グを生じやい加圧ロールを使用して、均し積層工程を行
うので、厚み分布を得るための成形型のベンディング加
工や、塗布量の微妙なコントロールの必要がなく、生産
性、作業性に優れている。
【0046】第5に、レンチキュラーレンズシート等の
他のレンズシートとセットしたときに、フレネルレンズ
シートはシャープな形状を持っているので、レンチキュ
ラーレンズシート等との摩擦によって、フレネルレンズ
部の端部が欠けやすいが、従来は中央部に比較して端部
の突出する量が大きかったので、傷つきやかったが、本
発明では端部の突出量が減り、傷つきにくくなった。
他のレンズシートとセットしたときに、フレネルレンズ
シートはシャープな形状を持っているので、レンチキュ
ラーレンズシート等との摩擦によって、フレネルレンズ
部の端部が欠けやすいが、従来は中央部に比較して端部
の突出する量が大きかったので、傷つきやかったが、本
発明では端部の突出量が減り、傷つきにくくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフレネルレンズシートの実施例を
示した模式図である。
示した模式図である。
【図2】実施例に係るフレネルレンズシートを他のレン
ズシートを組み合わせた例を示した模式図である。
ズシートを組み合わせた例を示した模式図である。
【図3】本発明によるフレネルレンズシートの製造方法
の実施例を示した工程図である。
の実施例を示した工程図である。
【図4】図3の各工程を示した模式図である。
【図5】図4の均し積層工程を示した模式図である。
【図6】実施例に係るフレネルレンズシートの製造方法
のUV硬化樹脂の塗布量を示した概念図である。
のUV硬化樹脂の塗布量を示した概念図である。
【図7】実施例に係るフレネルレンズシートの製造方法
のUVランプの発熱及びUV強度分布を示した線図であ
る。
のUVランプの発熱及びUV強度分布を示した線図であ
る。
【図8】フレネルレンズシートの従来例を示した模式図
である。
である。
【図9】フレネルレンズシートの従来例を示した模式図
である。
である。
【図10】従来のフレネルレンズシートを他のレンズシ
ートを組み合わせた例を示した模式図である。
ートを組み合わせた例を示した模式図である。
【図11】実施例に係るフレネルレンズシートを他のシ
ートと組み合わせてプロジェクションスクリーンを構成
する場合を示した模式図である。
ートと組み合わせてプロジェクションスクリーンを構成
する場合を示した模式図である。
【図12】図4の均し積層工程の他の実施例を示した模
式図である。
式図である。
10 フレネルレンズシート 11 基板 12 フレネルレンズ部 13 中間樹脂層 20 他のレンズシート 31 成形型 32,33 加圧ロール 34 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 11:00 4F
Claims (6)
- 【請求項1】 実質的に透明な基板と、 前記基板の上に紫外線及び/又は放射線硬化型樹脂によ
りフレネルレンズ形状に形成したフレネルレンズ部とか
らなるフレネルレンズシートにおいて、 前記基板と前記フレネルレンズ部の底部の間に、前記紫
外線及び/又は放射線硬化型樹脂により、その厚みが中
央部から周辺部に行くに従って徐々に薄くなる中間樹脂
層を設けたことを特徴とするフレネルレンズシート。 - 【請求項2】 前記基板のフレネルレンズ部と反対側の
面に、レンチキュラーレンズ又はプリズムが形成されて
いることを特徴とする請求項1に記載のフレネルレンズ
シート。 - 【請求項3】 前記基板は、屈折率が前記フレネルレン
ズ部の樹脂の屈折率と異なり、かつ、フレネルレンズ部
側の面にレンチキュラーレンズ又はプリズムが形成され
ていることを特徴とする請求項1に記載のフレネルレン
ズシート。 - 【請求項4】 前記基板は、湾曲していることを特徴と
する請求項1〜請求項3に記載のフレネルレンズシー
ト。 - 【請求項5】 フレネルレンズ形状の型が設けられた成
形型の略全面に、紫外線及び/又は放射線硬化性の第1
の樹脂を塗布する第1の樹脂塗布工程と、 前記成形型の側端部又は側端部及び両端部に、前記第1
の樹脂と略屈折率の等しい第2の樹脂の樹脂溜まりを形
成する第2の樹脂塗布工程と、 前記第2の樹脂を均しながら加圧ロールによって実質的
に透明な基板を前記第1の樹脂に積層する均し積層工程
と、 紫外線及び/又は放射線を照射して前記樹脂を硬化させ
る樹脂硬化工程と、 前記樹脂を離型する離型工程とを順に行ってなり、 前記加圧ロールは、中央部が凹状となった状態で加圧す
ることを特徴とするフレネルレンズシートの製造方法。 - 【請求項6】 前記第1の樹脂は、前記第2の樹脂より
も粘度が低い状態で塗布することを特徴とする請求項5
に記載のフレネルレンズシートの製造方法。
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