JPH0499718A - 表面修飾可能なリポソームおよび表面修飾されたリポソームの製造方法 - Google Patents

表面修飾可能なリポソームおよび表面修飾されたリポソームの製造方法

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JPH0499718A
JPH0499718A JP2216750A JP21675090A JPH0499718A JP H0499718 A JPH0499718 A JP H0499718A JP 2216750 A JP2216750 A JP 2216750A JP 21675090 A JP21675090 A JP 21675090A JP H0499718 A JPH0499718 A JP H0499718A
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JP2216750A
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English (en)
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Mitsunori Ono
光則 小野
Naoyuki Nishikawa
尚之 西川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、薬物運搬体、免疫分析試薬などに有用な表面
修飾可能なリポソームと表面修飾されたリポソームの製
造方法に関する。
(従来の技術) 近年、医学・薬学分野において正常な細胞や組織には影
響を与えず、患部となっている細胞や組織に選択的に薬
物を運搬し、薬効を発現させる手法(ドラッグデリバリ
−システム、DDS)が検討されている。
これを達成する方法として、リポソームに親水性あるい
は脂溶性の薬効を担持させ、表面にタンパク質、抗原、
抗体、W(多糖を含む)等を固定化した表面修飾リポソ
ームが検討されている。
〔キャンサー・リサーチ(Cancer−Res、)第
43巻、5328頁、1983年、同誌、±7,447
1  (1987)、リポソーム・リサーチ(Lipo
some Res、) 、第1巻、15真(1988−
89年)〕 一方、リポソームは不安定であり、特に生体内投与にお
ける綱内皮系に存在する貧食細胞による貧食あるいは、
血中からの消失が非常に速いことが問題である。これら
の解決法として、特開昭63−313724号には多I
!誘導体によってリポソーム表面を修飾する方法が開示
されている。
さらに臨床検査や免疫学の分野において、生理活性物質
、免疫活性物質(抗体、抗原を含む)等をリポソーム表
面に固定化した表面修飾リポソームを用いる種々の分析
法が開示されている[特開昭61−250558号、特
開昭61−66963号、特開昭60−138466号
]。
リポソームの表面を修飾する方法としては、代表的な方
法として、N−3−(2−ジチオピリジル)プロピオニ
ルホスファチジルエターノルアミン(DTP−PE)に
N−スクシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プ
ロピオネート(SPDP)で活性化したたんばく質等を
結合する方法〔ネイチ+ −(Nature) 、第2
88巻、602頁、1980年〕や、架橋剤を用いる方
法(架橋剤としてはN−スクシンイミジル−4−(p−
マレイミドフェニル)ブチレート(SMPB)、N−ス
クシンイミジル−4−(p−マレイミドフェニル)アセ
テート(SMPA) 、N−スクシンイミジル4−(p
−マレイミドフェニル)プロピオネート(SMPP)等
が知られている)(ジャーナル・オブ・バイオロジカル
・ケミストリー(J、Biol。
Chew、)、第257巻、286頁、1982年等〕
が挙げられる。
リポソーム表面への基質の固定化の他の方法としては、
リポソーム調製時に予め糖脂質糟を混合しておき、その
糖を酸化することによりアルデヒド基を生成させこれと
たんばく質等のアミノ基とを反応させシッフ塩基を形成
させる方法〔ハイオヒミカ・バイオフイジカ・アクタ(
Biochim。
8iophys、 Act、)、第640巻、65頁、
1981年等〕やたんばく賞等に疎水性基を導入して、
別途調製したリポソームに組み込む方法〔バイオヒミカ
・アト・バイオフイジカ・アクタ (Biochim。
Biophys、 Acta、) 、第812巻、11
6頁、1985年等〕がある。
しかしながら、これらの方法は階段数が多く、複雑であ
り、容易にリポソーム表面に基質を固定化し修飾する方
法の確立が本分野において必要性の高い課題となってい
る。
一方、有機合成化学の分野において3−アシルチアゾリ
ジン−2−チオンを用いた、カルボン酸誘導体を還元し
て収率よくアルデヒドを製造する方法〔特開昭54−7
9275、ケミストリー・レターズ(Chew、 Le
tt、)、1443頁、1977年〕や、選択的にアミ
ドを製造する方法〔テトラヘドロン・レターズ(Tet
rahedron Lett、)、第21巻、841頁
、1980年、ペテロサイクルズ(Hetero cy
cles) 、第77巻、537頁、1982年)およ
びチオエステルを製造する方法(ジャーナル・オブ・ケ
ミカル・リサーチ(J、ChellResearch(
S) 、1983年、20頁〕が開示されている。しか
し3−アシルチアプリジン−2−千オンがリポソームの
表面修飾試薬として用いられた例はない。
また、高分子化学の分野において、2 (3H)−ベン
ゾオキサシロン、2 (3H)−ベンゾチアゾロンを脱
離基にもち、化学選択的にアミドを形成する活性化削〔
有機合成化学協会誌、第48巻、144頁、1989年
、ブレティン・オブ・ザ・ケミカル・ソサイアティ・ジ
十ノマン Bull、 Chew。
Soc、 Jpn、、  第58巻、3291頁、19
85年、マクロモレキュルズ Macromolecu
les、第18巻、2353頁、1985年〕が開示さ
れている。
しかし、これらの離脱基を有したアミド化合物がリポソ
ームの表面修飾試薬として用いられた例はない。
(発明が解決しようとする課題) 従って、本発明の目的は従来法の問題点、特に離脱基へ
の親水性付与の問題を解決し、リポソーム表面にペプチ
ド(アミド酸を含む)、たんぽ(質(抗原、抗体を含む
)、糖(多糖を含む)等の種々の基質を固定化した表面
修飾リポソームを容易に製造する方法を提供すること、
および種々の基質を固定化した表面修飾リポソームを提
供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明の目的は、 (1)下記、一般式CI)で示される化合物とリポソー
ム形成可能な脂質から構成されることを特徴とする表面
修飾可能なリポソーム。
(式Iにおいて、R1は疎水性基を表わす。
Rt、Rzは水素を含む有機基を示す、R,、R。
は互いに連結して環又は二重結合を形成してもよい、Y
は酸素原子またはイオウ原子を示す、Zは親水性基を表
わす、Wは連結基を表わす、nはθ〜1の整数である。
) (2)上記の表面修飾可能なリポソームとアミノ基及び
/又はチオール基を有する基質を混合することを特徴と
する表面修飾されたリポソームの製造方法; (3)上記の一般式Iで表わされる化合物の少くとも1
種とアミノ基及び/又はチオール基を有する基質を結合
させて得られた化合物とリポソーム形成可能な脂質を混
合することを特徴とする表面修飾されたリポソームの製
造方法; によって達成された。
本発明は言いかえれば、リポソーム二分子膜中に一般式
(1)で示される親水性離脱基を有する長鎖活性アミド
を埋め込んだリポソームを用いて、アミノ基あるいはチ
オール基を有した基質をリポソーム表面に固定化するこ
と、および一般式(1)に示される親水性離脱基を有す
る長鎖活性アミドとアミノ基あるいはチオール基を有し
た基質を反応さセ長鎖基を存した基質誘導体とし、これ
をリポソーム形成脂質と混合してリポソームを形成する
ことを骨子とするものである。
本発明の表面修飾リポソームの形成法について説明する
第一の方法はリポソーム構成素材に一般式(1)で示さ
れる親水性離脱基を有する長鎖活性アミドを混合してリ
ポソームを調製する0本発明第一の方法に係るリポソー
ムの構成素材としてはホスファチジルエタノールアミン
、ホスファチジセリンを除く既存のリポソームの製造法
において用いられる脂質が挙げられる。(例えば、卵黄
レシチンや大豆レシチン等の天然レシチン、ジパルミト
イルホスファチジルコリン(DPPC)、シミリストイ
ルホスファチジルコリン(DMPC) 、ジステアロイ
ルホスファチジルコリン(DSPC)、ジオレイルホス
ファチジルコリン(DOPC)、ジパルミトイルホスフ
ァチジルグリセロール(DPPG)、シミリストイルホ
スファチジン酸(DMPA)等が挙げられる。) 尚、用いられる脂質は一種類でも二種類以上でもよい、
また、コレステロール類等との混合系でもよい、また、
脂質、コレステロール類以外のものを混合してもよい。
本発明第一の方法において、一般式(Nで示される親水
性離脱基を有する長鎖活性アミドの全リポソール構成素
材に対するモル比は、リポソームが構成可能な範囲なら
ば自由に選択できるが好ましくは50%以下、さらに好
ましくは35%以下がよい。
本発明第一の方法に係るリポソール調製法としてはポル
チックスイング法、超音波法、界面活性荊餘去法、逆相
革発法(REV法)、エタノール注入法、エーテル注入
法、プレーベシクル法(Pre−Vesicle法)、
フレンチプレス抽出法、エクストルーフ5ン(Extr
usion法)、アニーリング法(Annealing
法)、凍結融解法、W10/Wエマルジ町ン法、さらに
5table PlurilamellarRe5ic
le法(SPLV法〔バイオケミストリー(B ioc
hem is try)、第25巻、2833頁、19
85年〕、等の通常の方法がすべて挙げられる。
これらのリポソーム調製法に関しては、Papahad
jopoulsらによる総説(Ann、Rev、Bio
phys。
Bioeng、 +  第9巻、467頁、1980年
〕、野鳥、抄本、弁上らによる底置〔リポソーム、pp
21−40、南江堂(1988))に記載されている。
本発明第一の方法に係るリポソームに内包可能な化合物
としては各種薬剤、抗生物質、色素、蛍光性物質等が挙
げられる。
以上のように調製した表面修飾可能なリポソーム分散液
にアミノ基あるいはチオール基を有する基質、または基
質溶液を加え静置あるいは振とうすることにより基質を
リポソームに固定化した表面修飾リポソームを製造でき
る。
本発明第一の方法に係る固定化する基質としてはアミノ
基あるいはチオール基を有していればよい。好ましくは
、アミノ基を有した基質がよい。
これらの基質としては例えばオキシトシン、パップレシ
ン、甲状腺刺激ホルモン分泌ホルモン(TRH)等の生
理活性ペプチド、ホルモン等のペプチド(アミド酸を含
む)、例えば、IgG、IgE、IgM等の免疫グロブ
リン等の抗原、ガン胎児性抗原(CEA)、膵ガン胎児
性抗原(POA)、α−フェトプロティンモノクローナ
ル抗体、免疫グロブリンモノクローナル抗体、生血清ア
ルブミン(BSA)等のたんばく質、例えばグルコサミ
ン、ガラクトサミン等の11(多糖を含む)等が挙げら
れる。
本発明第一の方法における表面修飾可能なあるいは表面
修飾されたリポソームの精製は通常の方法により行なう
ことができる。例えばセファデックス、セファローズカ
ラムによるゲルろか法、遠心分離法、透析法が挙げられ
る。
第二の方法は、本発明第一の方法で述べたアミノ基ある
いはチオール基を有した基質と一般式(1)で示される
長鎖、活性アミドを有機溶媒中あるいは水、緩衝液中に
て、混合して長ui基を有した基質誘導体とする。これ
を精製した後にリポソーム構成素材に混合してリポソー
ムを調製する。
本発明第二の方法において、リポソーム構成素材として
は、本発明第一の方法で示した他に、ホスファチジルエ
タノールアミンやホスファチジルセリン等を用いてもよ
い0本発明第二〇方去において長鎖基を有する基!誘導
体に対するリポソーム構成素材の比はリポソーム構成可
能な範囲で自由に選択できるが、好ましくは50%以下
、さらに好ましくは35%以下がよい。
本発明第二の方法に係るリポソーム調製法、リポソーム
に内包可能な化合物、リポソームに固定化する基質、リ
ポソームの精製は本発明第一の方法と同様である。
さらに本発明第二の方法において、リポソーム調製法に
よっては長鎖基を有した基質誘導体を精製することなし
に用いてもよい、また、基質誘導体を含んだ水、緩衝液
をリポソーム分散液としてもよい。
本発明で用いる一般式(1)で示される親水性離脱基を
有する長鎖活性アミドのR,は疎水性基を示す R3は
一本鎖でも二本鎖でもよい。−本鎖を有するR1は直鎖
でも分岐でもよく、また飽和でも不飽和でもよい。
さらに置換基を有していてもよい、R1は疎水性基とし
てステロール類であってもよい。二本鎖を有するR1と
しては、例えば C)I!−0−C−(CHり、1 R,−0−CI(O R,−0−CHl 0  CIIZ  OC(CHz)、1111+I R,−0−CHO Ill、−o−cL Rs  N  CCJIz 1111H R,−N−C−Cl−N−C−(CHり、−CHz  
  O (R4、Rsは炭素数1〜22までのアルキル基を示す
。R4、R5は直鎖でも分岐でもよく、また飽和でも不
飽和でもよい。さらに置換基を有していてもよい。nは
1〜3を示す、キラル炭素に関しては光学活性体でもう
セミ体でもよい、)が挙げられる。
一本鎖を有するR1は、炭素数8以上の直鎖アルキル基
が好ましく、炭素数12以上の直鎖アルキル基がさらに
好ましい。
二本鎖を存するR1としては、R4、R,が共に炭素数
8以上の直鎖アルキル基が好ましく、更には炭素数12
以上の直鎖アルキル基が好ましい。
Rz、Rsは任意の有機基を表わすが、好ましくは、水
素、アルキル基(このアルキル基は1個またはそれ以上
の酸素、またはイオウ原子あるいは1個またはそれ以上
のNR,(R4は水素、アルキル、シクロアルキル、ア
リール、アルケニル、アルキル基を表わす)によって遮
断されていてもよい)、シクロアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、1〜3個のハロゲン原子で1換され
た01〜C3のアルキル基、シアノ基、ハロゲン基、ニ
トロ基、アルコキシ基、アルケノキシ基、アルキノキシ
基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリ
ールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニルチオ基
、アルコキシカルボチルアミノ基、ジアルキルアミノ基
、アルキルカルボニルアミノ基、アルキルカルボニル基
、カルバモイル基、アルキルアミノカルボニルアミノ基
、アルキルアミノカルボニルオキシ基、アルキルアミノ
カルボニルチオ基、アルキルスルフィニル基、アリール
スルホニル基、アルキルチオ基を表わす。
一般弐[1)においてZは親水基であればなんでもよい
が、好ましくはジアルキルアミノ基、トリアルキルアン
モニウム基、スルホ基及びその解離体を表わす。ここで
アルキル基は好ましくはメチル基、エチル基、プロピル
基である。アンモニウム基の対アニオンとしては■θ、
BF4ep−T S Oe、 CH2So) e、 C
Ha SO4eが好ましい、スルホ基解離体の対カチオ
ンとしてはNa゛、C4゛、K”が好ましい。Yは。ま
たはSを示す。好ましくはY=Sである。
Wは連結基を表わすが、好ましくは−(CH2)−−(
C)12)、−C−−(CHg)a−Sow  −(M
acromolecules)、第21巻、19頁、1
988年等に記載されている方法を用いて合成できる。
以下に本発明の一般式(1)で表わされる長鎖活性アミ
ドの好ましい具体例を示す、しがし、本発明はこれらに
限定されるものではない。
整数を表わす。
一般式IにおていnはO〜1の整数である。
長鎖活性アミドの合成に関しては、特開昭547927
5号;テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedr
on Letters) 、第21巻、841頁、19
80年;シンセシス(Synthesis) 、198
2年、933W、マクロモレキュルズ ゛シH3 1183? CI5831  C H2 ■ 以下に本発明の合成例及び実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
〔合成例1〕長鎖活性アミドl−1の合成ステアリン酸
5.7gをTHF500〆に溶解し、ジンクロヘキノル
カルボジイミド(DCC)を4.0g加え攪拌した。3
0分後に3−(ジメチルアミノメチル)−2−メルカプ
ト−2−チアゾリジン2.8g、ジメチルアミノピリジ
ン(DMAP)0.2gを加えた。−昼夜放置して、濾
過したのち濾液を濃縮した。クロロホルムを100d加
えメチルヨーダイト(10d)を加えて放置する。生成
した結晶を濾取し、エーテル/エタノール系で再結晶す
ると目的の化合物1−1が49g得られた。
[合成例2]長鎖活性アミド1−2の合成パルミチン酸
4.8g、ジメチルホルムアミド300J11!、3−
(スルホメチル)−2−メルカプト−2−チアゾリジン
2.Og、DCC4,5g、DMAPo、2gを用いて
合成例1と同様にして長鎖活性アミド1−2を3.7g
得た。
〔合成例3〕長鎖活性アミド1−9の合成カルボベンゾ
キシ−!−グルタミン酸2.5gをテトラヒドロフラン
300dに溶解しDCC4゜2gを加えた6次にセチル
アミン4.8g、  トリエチルアミン(TEA)2.
Igを加え一昼夜放置した。溶媒留去後残留物をクロロ
ホルムに溶解し有機層を、水で洗った後ぼう硝乾燥をし
てクロロホルムを減圧留去した。シリカゲルクロマト(
溶離液 ヘキサン/酢酸エチル=8/2)により精製し
て、ジアルキルアミド体4.3gを得た。
これを酢酸エチルに溶解し5%パラジウムカーボン1.
0gを用いて加水素分解を行った。(5時間)反応液は
、セライトを用いて、ろ過し、ろ液の酢酸エチルを減圧
留去してアミン体(I[] 3゜4gを得た。
II  )I HJ  CHCN  C+sH++ CHt(II ) CHt  CN  Cl5H3+ I  H 次に、グルタル酸無水物1.0gをTHFに溶解した。
これに、アミン体(If)3.4g、TEAo、6g、
クロロホルム液100mを滴下した。
2時間後溶液を減圧留去し、クロロホルムを加え、有機
層を希塩酸で洗い(水層PH=3〜4)有機層をぼう硝
乾燥して、クロロホルムを減圧留去した。残留物をTH
F200dに熔解し、DCC1゜3gを加えて30分攪
拌した。その中に3−(ジメチルアミノメチル)−2−
メルカプト−2−チアゾリジン1.0g、DMAPO,
Igを加えて一晩放置した1反応液をろ過し、濃縮後エ
ーテルとクロロホルムの混合溶媒に溶解し、その中にメ
チルヨーダイト3I11を加えた。得られた結晶をエタ
ノールヘキサン系で再結晶して目的の長鎖活性アミド1
−9を2.4g得た。
実施例1.<表面修飾可能なリポソームの製造法〉DP
PC15g、長鎖活性アミド1−2 2゜3mgを5m
のクロロホルムに溶解した後ロータリーエバポレーター
により溶媒留去し薄膜を形成させた。これを減圧で乾燥
した後に、HzO15Iiを加え60°Cの水浴に1分
間静置、ポルテックスミキシングで1分間振とうを交互
に3回行った後プローブ型ソニケーターを用いて超音波
照射を行った。(25W、3分間)次にセファローズ4
Bカラムを用いてゲルろかを行い表面修飾可能なリポソ
ームを得た。(Tc41°C1平均粒径560nm) 実施例2.〈表面修飾可能なリポソームの内包試験〉実
施例1と同様に分散液を200mM  5.(6)カル
ボキシフルオロセイン(5,(6)−CF)pi−Is
、5ホウ酸緩衝液を用いて、リポソームを調製して、5
.(6)−CF内包リポソームを得た。
(平均粒径300nm) 実施例3.〈表面修飾可能なリポソームの製造法とその
内包試験〉 DPPC30■、長鎖活性アミドI−12■を15M1
のクロロホルムに熔解し、実施例1の方法と同様にして
表面修飾可能なリポソーム(Tc41°C1平均粒径2
20nm)を得た。さらに200mM  5.(6)−
CF  pH7,4リン酸緩衝液を用いて、同様にリポ
ソームを調製して5i6)CF内包リポソーム(平均粒
径210nm)を得た。
実施例4.〈表面修飾可能なリポソームの製造法とその
内包試験〉 Egg  PC30■、製鎖活性アミドl−82■を1
5aeのクロロホルムに溶解して、実施例1の方法と同
様にして表面修飾可能なリポソーム(平均粒径12Or
+++)を得た。実施例3と同様にして、5.(6)−
CF内包リポソームを得た。
実施例5.〈表面修飾可能なリポソームとその内包試験
〉 DPPC30g、長鎖活性アミド川−93■を25dの
クロロホルムに溶解して、実施例1の方法と同様にして
表面修飾可能なリポソーム(平均粒径150nm)を得
た。実施例3と同様にして5、(6)−CF内包リポソ
ームを得た。
実施例6.〈ベンジルアミン固定表面修飾リポソームの
製造〉 実施例1と同様にリン酸緩衝液(pH7,5)を用いて
調製した表面修飾可能なリポソームリン酸緩衝液(pH
7,5)分散液0.4m1C長額活性アミドI−1、濃
度4 x 10−’M)に4XIO−”Mベンジルアミ
ンリン#緩衝fi(pH7,5)0゜1+dを加え12
時間、25℃で静置した。その結果、リポソーム膜中の
長鎖活性アミドの50%に対してベンジルアミンが固定
化されたベンジルアミン固定表面修飾リポソームを得た
実施例7.<ペプチド固定表面修飾リポソームの製造〉 実施例6.と同様に調製した表面修飾可能なリポソーム
リン酸緩衝液(pH7,5)分散液014d、長鎖活性
アミドI−1、濃度4 x 10−’M)に4X10−
”Mペプチド(Ser−Gly−Ala)リン酸緩衝液
(pH7,5)O,ldを加え12時間、25℃で静置
した。その結果、リポソーム膜中の長鎖活性アミドI−
1の38%に対してペプチド(Ser−Gly−Ala
)が固定化されたペプチド固定表面修飾リポソームを得
た。
実施例8.〈たんばく質固定表面修飾リポソームの製造
〉 実施例1.と同様にして、DPPC15■、長鎖活性ア
ミドl−21,011g、分散液にPBSf4液を用い
て表面修飾可能なリポソームを得た。これを0.2μm
のミクロボアフィルターを用いてエタストルーダーで5
0“Cにおいてサイジングした。これを超遠心分離機を
用いてリポソームを沈鋒させた。(1万回転、15分間
) このリポソーム沈査に3111f!のリン酸緩衝液を加
えた。そのうち、1ydにヒト−1gG  1に/〆P
BS溶液1dを加え、12時間、25°Cで静置した。
これを超遠心分離機を用いて、PBSf4液で精製して
、たんばく質(ヒト−IgG)が固定化されたたんばく
質固定表面修飾リポソームを得た。
実施例9.<ペプチド固定表面修飾リポソームの製造〉 実施例4.と同様に調製した長鎖活性アミドI8を埋め
込んだ表面修飾可能なリポソーム分散液1jli!にペ
プチド(Ser−Gly−Ala)水溶液をlid加え
12時間、25°Cで静置した。ゲル濾過によりリポソ
ーム分画をとりペプチド(Ser−Gly−Ala)が
固定化されたリポソームを得た。
実施例10. <1固定修飾リポソームの製造〉長屋ら
の方法〔テトラヘドロンレターズ(Tetrahedr
on Lett、)−+第11巻841頁、l980年
〕を用いて、N−テトラデカノイルグルコサミン[11
1)を得た。
N−テトラデカノイルグリコサミン1■、DPPC15
■をメタノール/クロロホルム−1/1熔液5Miに溶
解した後ロータリーエバポレーターにより溶媒留去し薄
膜を形成させた。減圧乾燥後にPBSi液を3−加えて
、60°C水浴に1分間静置、ポルテックスミキシング
1分間振とうを交互に3回行った後、プローブ型ソニケ
ーターを用いて超音波照射を行った。(25W、10分
間)セファローズ4Bを用いたゲルろかによりこれをう
精製して、Ii(グルコサミン)が固定化された修飾リ
ポソームを得た。
実施例11.〈表面修飾可能なリポソームの加水分解と
アミド′形成挙動の観察〉 実施例1.と同様に調製した長鎖活性アミド11を埋め
込んだ表面修飾可能なリポソーム0.4dにホウ酸緩衝
液(pH11、I=1.0)0゜1dを加えて系中の長
鎖活性アミドI−1の減少をHPLC(c、カラム資生
堂製、CHs CN熔翻液)により追跡した。同様に5
.OXIO−2Mベンジルアミンリン酸緩衝液(p)(
7,5、I=1、O)0.1Miを加えてアミド形成を
調べた。
結果を第1図に示す。この結果より長鎖活性アミドI−
1はリポソーム系においてpH11でほとんど加水分解
は進行しないが、アミンとはpH7゜5においてもアミ
ドを形成することを見い出した。
(発明の効果) 以上のように本発明を用いることにより穏和な条件、簡
単な操作によってリポソーム表面に種々の基質を固定化
して表面修飾リポソームを製造することができる。また
本発明で用いられる親水性基を有する長鎖活性アミドは
リポソームの膜構成成分として優れており、加えて水中
での安定性がよいことも明らかでありその効果は大きい
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図はリポソーム膜中に埋め込んだ長鎖活性アミド1
−1の1 n C/ Co = I! n濃度/初濃度
を時間に対してプロットしたグラフである。 特許出願人 富士写真フィルム株式会社Time(h) 手続補正書 平成3年 ν月、1C−b 発明の名称 表面修飾可能なリポソームおよび 表面修飾されたリポソームの製造 方法 補正をする者 事件との関係

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記、一般式〔 I 〕で示される化合物とリポソ
    ーム形成可能な脂質から構成されることを特徴とする表
    面修飾可能なリポソーム。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 式 I において、R_1は疎水性基を表わす。R_2、
    R_3は水素を含む有機基を示す。R_2、R_3は互
    いに連結して環又は二重結合を形成してもよい。 Yは酸素原子またはイオウ原子を示す。Zは親水性基を
    表わす。Wは連結基を表わす。nは0〜1の整数である
  2. (2)請求項(1)記載の表面修飾可能なリポソームと
    アミノ基及び/又はチオール基を有する基質を混合する
    ことを特徴とする表面修飾されたリポソームの製造方法
  3. (3)請求項(1)記載の一般式 I で表わされる化合
    物の少くとも1種とアミノ基及び/又はチオール基を有
    する基質を結合させて得られた化合物とリポソーム形成
    可能な脂質を混合することを特徴とする表面修飾された
    リポソームの製造方法。
JP2216750A 1990-04-20 1990-08-17 表面修飾可能なリポソームおよび表面修飾されたリポソームの製造方法 Pending JPH0499718A (ja)

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US07/687,799 US5190822A (en) 1990-04-20 1991-04-19 Surface-modifiable liposome and process for producing surface-modified liposome

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008117334A (ja) * 2006-11-08 2008-05-22 Toyota Motor Corp 車両用表示装置

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JP2008117334A (ja) * 2006-11-08 2008-05-22 Toyota Motor Corp 車両用表示装置

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