JPH0498739A

JPH0498739A - 陰極線管装置

Info

Publication number: JPH0498739A
Application number: JP21460690A
Authority: JP
Inventors: Hideo Mori; 英男森; Hisashi Okada; 岡田　久史
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-08-14
Filing date: 1990-08-14
Publication date: 1992-03-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）この発明は、偏向ヨークの外部に漏洩する漏洩磁界を軽
減するようにした陰極線管装置に関する。

（従来の技術）最近、北欧を中心に主に人体に対する漏洩磁界の影響を
取上げ、その漏洩磁界を規制する動きがある。その漏洩
磁界（不要輻射）に関するＭＰＩ（ＳＳＩ）規格によっ
て問題となるのは、１　ｋＨｚ〜４００ｋＨｚの磁界で
あり、陰極線管装置については、偏向ヨークの水平偏向
コイルから発生する磁束のうち、電子銃から放出される
電子ビームの偏向に寄与しない部分の磁束、すなわち漏
洩磁束をかなりのレベルまで減少させることが必要とな
る。

第４図に示す偏向ヨークは、カラー受像管などの陰極線
管に装着される一般的な偏向ヨークであり、セパレータ
（１）の内側に陰極線管の電子銃から放出された電子ビ
ームを水平方向に偏向する磁界を発生する上下一対のサ
ドル形水平偏向コイル（２）が水平軸（Ｘ軸）を挟んで
配置されている。

また、セパレータ（１）の外側に電子銃から放出された
電子ビームを垂直方向に偏向する磁界を発生する左右一
対のサドル形垂直偏向コイル（３）が垂直軸（Ｙ軸）を
挾んで配置され、このサドル形垂直偏向コイル（３）の
外周を取囲むように円錐筒状のコア（４）が配置されて
いる。

この偏向ヨークでは、水平偏向コイル（２）から発生す
る磁束の大部分は、セパレータ（１）の外側の垂直偏向
コイル（３）外周を取囲むコア（４）によって偏向ヨー
クの内側空間（５）に封じ込められるが、一部は、漏洩
磁束として偏向ヨークの外側に輻射される。第５図にそ
の水平偏向コイル（２）によって形成される水平偏向磁
界の漏洩状態を示す。

通常水平偏向主磁束（６）の漏れ磁束（７）は、曲線（
Ｉｌｌａ）　、（８ｂ）で示す３０〜４０’の開き角で
広がっており、その上下に水平偏向コイル（２）の前面
渡り部（９）から上記主磁束（６）とは逆向きに漏洩磁
束（１０）か発生している。

垂直偏向コイル（３）によって形成される垂直偏向磁界
の漏洩状態も、磁束の向きが９０°違うだけでほぼ同様
に分布する。

この漏洩磁束を抑制する手段として、特開昭６２−８４
０２４号公報には、第６図に示すように、サドル形水平
偏向コイル（２）の外側にコア（４）を挟んで水平偏向
コイル（２）とほぼ同形状の補助コイル（Ｉ２）を配置
し、これに矢印（１３）で示す水平偏向コイル（２）の
主磁束の向きとは逆向きの矢印（１４）で示す向きの磁
束が通るように、水平偏向コイル（２）に流れる電流の
一部を逆位相で流して、水平偏向コイル（２）の漏洩磁
束を減少させるようにしてものが示されている。

しかし、この補助コイル（１２）による方法は、所定位
置における漏洩磁束を所定レベルまで減少させる制御が
むつかしく、また、本来漏洩磁束の少ない位置に配置さ
れるため、偏向ヨークの後部などに対して補正がききす
ぎて逆効果になりやすい。

このような補助コイルに頼らずに漏洩磁束を低減する他
の方法として、特開昭８４−４５０４６号公報には、第
７図に示すように、サドル形水平偏向コイル（２）の前
面渡り部（９）に隣接して、透磁性リング（１６）を配
置したものが示されている。この方法によれば、かなり
有効に漏洩磁束を低減することができるが、偏向ヨーク
の側面近傍において、比較的大きな漏洩磁界を生ずる。

すなわち、この方法では、透磁性リング（１Ｂ）の形状
や位置により、漏洩磁束の低減効果が左右される。

（発明が解決しようとする課題）上記のように、ＭＰＩ規格により、陰極線管装置につい
ては、偏向ヨークの水平偏向コイルから発生する磁束の
うち、電子銃から放出される電子ビームの偏向に寄与し
ない部分の漏洩磁束が問題となる。この漏洩磁束を抑制
する手段として、従来、サドル形水平偏向コイルの外側
にコアを挟んで水平偏向コイルとほぼ同形状の補助コイ
ルを配置し、この補助コイルに水平偏向コイルの主磁束
とは逆向きの磁束が通るように水平偏向コイルに流れる
電流の一部を逆位相で流して、水平偏向コイルの漏洩磁
束を減少させるようにしたものがある。しかし、この補
助コイルによる方法は、所定位置における漏洩磁束を所
定レベルまで減少させる制御がむつかしく、また本来漏
洩磁束の少ない位置に配置されるため、偏向ヨークの後
部などに対して補正がききすぎて逆効果になりやすいと
いう問題がある。また、他の方法として、サドル形水平
偏向コイルの前面渡り部に隣接して、透磁性リングを配
置したものがあるが、この方法は、透磁性リングの形状
や位置により、漏洩磁束の低減効果か左右されるという
問題がある。

この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、
陰極線管装置の偏向ヨークから漏洩する漏洩磁束を補助
コイルや透磁性リングを使用することなく、効果的に減
少させることを目的とする。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）陰極線管の電子銃から放出される電子ビームを水平方向
に偏向する磁界を発生する水平偏向コイル、上記電子銃
から放出される電子ビームを垂直方向に偏向する磁界を
発生する垂直偏向コイルおよびコアを有し、上記水平偏
向コイルが上下−対のサドル形水平偏向コイルからなる
偏向ヨークを備える陰極線管装置において、上記コア近
傍かつ上記一対のサドル形水平偏向コイルの蛍光体スク
リーン側渡り部近傍に、水平偏向電流の通電により管軸
方向成分を有する磁界を発生して上記水平偏向コイルの
蛍光体スクリーン側渡り部近傍に発生する漏洩磁界を打
消すコアにコイルを巻回してなる漏洩磁界補正コイルを
配置した。

（作用）上記のように、コア近傍かつ一対のサドル形水平偏向コ
イルの蛍光体スクリーン側渡り部近傍にコアにコイルを
巻回してなる漏洩磁界補正コイルを配置して、この漏洩
磁界補正コイルに水平偏向電流を通電すると、水平偏向
コイルの蛍光体スクリーン側渡り部近傍に発生する漏洩
磁界を有効に打消す磁界を発生して、その漏洩磁界を十
分に小さくすることができる。

（実施例）以下、図面を参照してこの発明を実施例に基づいて説明
する。

第１図にその一実施例であるカラー受像管装置を示す。

この装置におけるカラー受像管は、一体に接合されたほ
ぼ矩形状のパネル（２０）と漏斗状のファンネル（２１
）とからなる外囲器を有し、そのパネル（２０）内面に
、青、緑、赤に発光する３色蛍光体層からなる蛍光体ス
クリーン（２２）が設けられ、この蛍光体スクリーン（
２２）に対向かつ接近して、その内側に多数の電子ビー
ム通過孔の形成されたシャドウマスク（２３）が装着さ
れている。また、ファンネル（２１）のネック（２４）
内に３電子ビーム（２５Ｂ）　、　（２５Ｇ）　、　（
２５Ｒ）を放出する電子銃（２６）が配設されている。

さらに、ファンネル（２１）のコーン部とネック（２４
）との境界部外側に、上記電子銃（２Ｂ）から放出され
た３電子ビーム（２５Ｂ）　、　（２５Ｇ）　。

（２５Ｒ）を水平および垂直方向に偏向する磁界を発生
する偏向ヨーク（２７）が装着されている。

この偏向ヨーク（２７）は、第２図に示すように、セパ
レータ（２９）の内側に水平軸（Ｘ軸）を挾んで上下対
称に配置され、３電子ビームを水平方向に偏向する水平
偏向磁界を発生する一対のサドル形水平偏向コイル（３
０）と、セパレータ（２９）の外側に垂直軸（Ｙ軸）を
挟んで左右対称に配置され、３電子ビームを垂直方向に
偏向する垂直偏向磁界を発生する一対のサドル形垂直偏
向コイル（３１）とを備える。その一対の水平偏向コイ
ル（３ｏ）は、それぞれ蛍光スクリーン側および反対側
の電子銃側に渡り部（３２ａ）　、　（３２ｂ）を有す
る。同様に一対の垂直偏向コイル（３１）も、それぞれ
蛍光スクリーン側および反対側の電子銃側に渡り部（３
３ａ）　、　（３３ｂ）を有する。さらに、垂直偏向コ
イル（３１）の外周上には、上記水平および垂直偏向コ
イル（３０）　、　（３１）の渡り部（３２ａ）　、　
（３２ｂ）　、　（３３ａ）　、（３３ｂ）を避けて、
それらを取囲むように円錐筒状のコア（３４）が配置さ
れている。

さらに、この例のカラー受像管装置には、上記コア（３
４）の近傍かつ一対の水平偏向コイル（３０）の蛍光ス
クリーン側渡り部（３２ａ）の近傍に、それぞれ漏洩磁
界補正コイル（３５）が配置されている。この漏洩磁界
補正コイル（３５）は、フェライトコア（３６）とこれ
に複数回巻回されたコイル（３７）とからなり、このコ
イル（３７）には、水平偏向コイル（３０）に流れる水
平偏向電流と同じ電流が流れるように接続されている。

具体的には、この漏洩磁界補正コイル（３５）は、たと
えば１４インチ９０度偏向カラー受像管の場合、水平偏
向コイル（３０）のインダクタンスが０．３ａＨであり
、これに対して漏洩磁界補正コイル（３５）は、フェラ
イトコア（３６）にコイル（３７）を約１ｏ回巻回して
、そのインダクタンスが０．０３−Ｈに設定され、コア
（３４）から約５ｍ＋ｗ離れた位置に管軸（Ｚ軸）に対
して約２０〜３５°の角度で配置される。

ところで、上記のように構成された漏洩磁界補正コイル
（３５）を配置すると、この漏洩磁界補正コイル（３５
）は、第３図に示すように、一対の水平偏向コイル（３
０）の蛍光スクリーン側渡り部（１２ａ）の近傍に、（
３６）で示す磁界を集中して発生する。この磁界（３６
）は、その漏洩磁界補正コイル（３５）近傍では、磁束
（３７ａ）のように水平偏向主磁束の漏れ磁束領域外に
発生し、水平偏向コイル（３０）の蛍光スクリーン側渡
り部（３２ａ）　、　（３２ｂ）から主として発生する
直接電子ビームの偏向に寄与しない漏洩磁束と逆方向に
発生して、その漏洩磁界を打消す。

また、この漏洩磁界補正コイル（３５）から離れた位置
では、水平偏向主磁束の漏れ磁束（３８）とは逆向きの
磁束（３７ｂ）を発生して、漏れ磁束（３８）の時間的
変化すなわち誘導磁束密度ｄＢ／ｄＴを小さくする。

したがって、上記のように偏向ヨーク（２７）に漏洩磁
界補正コイル（３５）を配置すると、たとえば特開昭［
１４−４５０４６号公報に示されているように透磁性リ
ングのみにより漏洩磁界を補正するものにくらべて、漏
洩磁界を大幅に低減できるし、また、特開昭８２−８４
０２４号公報に示されているように補助コイルのみによ
り補正するものにくらべて小形化できる。

［発明の効果］偏向ヨークのコア近傍かつ上下一対のサドル形水平偏向
コイルの蛍光体スクリーン側渡り部近傍に、水平偏向電
流の通電により管軸方向成分を有する磁界を発生するコ
アにコイルを巻回してなる漏洩磁界補正コイルを配置す
ると、この漏洩磁界補正コイルから水平偏向コイルの蛍
光体スクリーン側渡り部近傍に発生する漏洩磁界を打消
す磁界を発生させることができ、その漏洩磁界を十分に
小さくすることができる。しかも、既知の透磁性リング
のみにより補正するものにくらべて、漏洩磁界補正効果
を大きくでき、また、コイルのみにより補正するものに
くらべて小形化でき、漏洩磁界を有効に抑制した陰極、
線管装置とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図はこの発明の詳細な説明図で、第１図
はその一実施例であるカラー受像管装置の構成を示す図
、第２図はその偏向ヨークに対する漏洩磁界補正コイル
の配置を示す図、第３図はその漏洩磁界補正コイルの作
用を説明するための図、第４図は従来の偏向ヨークの構
成を示す斜視図、第５図はその水平偏向コイルにより発
生する水平偏磁界の漏洩状態を示す図、第６図は従来の
補助コイルの配置された偏向ヨークの構成を示す図、第
７図は従来の水平偏向コイルに対する透磁性リングの配
置を示す図である。２２・・・蛍光体スクリーン、２５Ｂ、　２５Ｇ、２５Ｒ・・・３電子ビーム、２６・
・・電子銃、　　　　２７・・・偏向ヨーク、３０・・
・水平偏向コイル、３１・・・垂直偏向コイル、３２ａ
・・・水平偏向コイルの蛍光体スクリーン側渡り部、３４・・・コア、３５・・・漏洩磁界補正コイル、代理人　　弁理士　　大　胡　典　夫第２図第図

Claims

【特許請求の範囲】電子銃から放出される電子ビームの走査により蛍光体ス
クリーン上に画像を表示する陰極線管と、この陰極線管に装着され、上記電子銃から放出される電
子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生する水平偏向
コイル、上記電子銃から放出される電子ビームを垂直方
向に偏向する磁界を発生する垂直偏向コイルおよびコア
を有し、上記水平偏向コイルが上下一対のサドル形水平
偏向コイルからなる偏向ヨークと、上記コア近傍かつ上記一対のサドル形水平偏向コイルの
蛍光体スクリーン側渡り部近傍に配置され、水平偏向電
流の通電により管軸方向成分を有する磁界を発生して上
記水平偏向コイルの蛍光体スクリーン側渡り部近傍に発
生する漏洩磁界を打消すコアにコイルを巻回してなる漏
洩磁界補正コイルとを具備することを特徴とする陰極線
管装置。