JP2002176655A - 表示装置 - Google Patents
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- JP2002176655A JP2002176655A JP2000372766A JP2000372766A JP2002176655A JP 2002176655 A JP2002176655 A JP 2002176655A JP 2000372766 A JP2000372766 A JP 2000372766A JP 2000372766 A JP2000372766 A JP 2000372766A JP 2002176655 A JP2002176655 A JP 2002176655A
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- degaussing
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- coils
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 色ずれを十分に抑制でき、格段の高画質を実
現できる陰極線管を用いた表示装置を提供する。 【解決手段】 表示装置は、張力を付加した状態でフレ
ーム21に固着された色選別電極20と電子ビームを磁
気遮蔽する内部磁気シールド12とを有する陰極線管
と、該陰極線管のファンネル14に配設している消磁コ
イル16とを備えた表示装置であって、消磁コイル16
は上下一対の第1及び第2消磁コイル16a、16bか
らなり、第1及び第2消磁コイルは、色選別電極の上下
辺に沿って略平行に延在している平行部分16a−1、
16b−1と、該平行部分の両端からファンネルの稜線
より内側の側面に回り込んだ廻り込み部分16a−2、
3、16b−2、3とを有するとともに、廻り込み部分
は、ファンネルの左右側面でそれぞれ少なくとも一つの
分岐部分32a、32bを有する。
現できる陰極線管を用いた表示装置を提供する。 【解決手段】 表示装置は、張力を付加した状態でフレ
ーム21に固着された色選別電極20と電子ビームを磁
気遮蔽する内部磁気シールド12とを有する陰極線管
と、該陰極線管のファンネル14に配設している消磁コ
イル16とを備えた表示装置であって、消磁コイル16
は上下一対の第1及び第2消磁コイル16a、16bか
らなり、第1及び第2消磁コイルは、色選別電極の上下
辺に沿って略平行に延在している平行部分16a−1、
16b−1と、該平行部分の両端からファンネルの稜線
より内側の側面に回り込んだ廻り込み部分16a−2、
3、16b−2、3とを有するとともに、廻り込み部分
は、ファンネルの左右側面でそれぞれ少なくとも一つの
分岐部分32a、32bを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管(以下、
CRTと略記)を有するテレビ等の表示装置に関する。
CRTと略記)を有するテレビ等の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CRTでは、例えば電子銃等の
電子ビーム出射手段から発射された電子ビームは、色選
別電極の電子ビーム通過用の細孔を通って、ランディン
グ点にある蛍光体にあたり、赤、緑、青の決められたい
ずれかの色を発光させる。
電子ビーム出射手段から発射された電子ビームは、色選
別電極の電子ビーム通過用の細孔を通って、ランディン
グ点にある蛍光体にあたり、赤、緑、青の決められたい
ずれかの色を発光させる。
【0003】以下、図12から図15を参照しながら、
従来のCRTを含む表示装置、例えば、カラーテレビに
ついて説明する。各図には、カラーテレビの外部磁界に
よる電子ビームの軌道変化に深く関連する構造物のみを
示している。従来のカラーテレビは、図12に示すよう
に、陰極線管とこの陰極線管のファンネルに配設されて
いる消磁コイルとからなる。この陰極線管内では、電子
銃から電子ビームが蛍光面を有する表示パネル10に向
けて出射される。この電子銃13と表示パネル10の間
には、色選別電極20とフレーム21からなる色選別電
極構体がある。さらに、電子ビームを外部磁界から磁気
遮蔽する内部磁気シールド12が電子ビームの軌道を囲
むように延びている。この内部磁気シールド12と色選
別電極構体とは、外部磁界シールド構体18を構成して
いる。この外部磁界シールド構体18と電子銃13とを
覆うようにして陰極線管のファンネル14は表示パネル
10と接合されている。また、電子銃13を覆っている
部分はネック19と呼ばれる。さらに、表示パネルとフ
ァンネル14との接合部分の外側は防爆バンド15で覆
われている。
従来のCRTを含む表示装置、例えば、カラーテレビに
ついて説明する。各図には、カラーテレビの外部磁界に
よる電子ビームの軌道変化に深く関連する構造物のみを
示している。従来のカラーテレビは、図12に示すよう
に、陰極線管とこの陰極線管のファンネルに配設されて
いる消磁コイルとからなる。この陰極線管内では、電子
銃から電子ビームが蛍光面を有する表示パネル10に向
けて出射される。この電子銃13と表示パネル10の間
には、色選別電極20とフレーム21からなる色選別電
極構体がある。さらに、電子ビームを外部磁界から磁気
遮蔽する内部磁気シールド12が電子ビームの軌道を囲
むように延びている。この内部磁気シールド12と色選
別電極構体とは、外部磁界シールド構体18を構成して
いる。この外部磁界シールド構体18と電子銃13とを
覆うようにして陰極線管のファンネル14は表示パネル
10と接合されている。また、電子銃13を覆っている
部分はネック19と呼ばれる。さらに、表示パネルとフ
ァンネル14との接合部分の外側は防爆バンド15で覆
われている。
【0004】図13は、図12に示す従来の表示装置に
おける消磁コイル16と外部磁界シールド構体18との
位置関係を示す側面説明図である。具体的には、CRT
内部に納められた色選別電極20とアングル21aと上
下の内部磁気シールド12とを側面図中にそれぞれの投
影位置を示して、消磁コイル16と外部磁界シールド構
体18の各構成部分との位置関係を示している。
おける消磁コイル16と外部磁界シールド構体18との
位置関係を示す側面説明図である。具体的には、CRT
内部に納められた色選別電極20とアングル21aと上
下の内部磁気シールド12とを側面図中にそれぞれの投
影位置を示して、消磁コイル16と外部磁界シールド構
体18の各構成部分との位置関係を示している。
【0005】色選別電極20とフレーム21とからなる
色選別電極構体には、代表的なものとして、図14に示
すシャドウマスク構体11aがある。このシャドウマス
ク構体11aは、多数の細孔が形成された色選別電極2
0をプレス加工で所定の形状に曲面加工して溶接により
フレーム21に固定したものである。CRTの画面を平
面にしようとするとき、このシャドウマスク11aを平
坦に近づける必要がある。しかし、電子ビームの衝突に
よる温度上昇のために生じるシャドウマスク11aの熱
膨張による変形量は、シャドウマスク11aを平坦に近
づけるほど増加し、蛍光体との位置関係がずれてその機
能を損なう場合がある。
色選別電極構体には、代表的なものとして、図14に示
すシャドウマスク構体11aがある。このシャドウマス
ク構体11aは、多数の細孔が形成された色選別電極2
0をプレス加工で所定の形状に曲面加工して溶接により
フレーム21に固定したものである。CRTの画面を平
面にしようとするとき、このシャドウマスク11aを平
坦に近づける必要がある。しかし、電子ビームの衝突に
よる温度上昇のために生じるシャドウマスク11aの熱
膨張による変形量は、シャドウマスク11aを平坦に近
づけるほど増加し、蛍光体との位置関係がずれてその機
能を損なう場合がある。
【0006】この解決策として、図15に示すように、
色選別電極構体として、多数の細孔が形成された色選別
電極20の画面上下方向にのみ張力Pを付加した状態で
フレーム21に固定する、いわゆるテンションマスク構
体11bを用いる方式が提案されている。この方式によ
れば、張力が付加された状態のテンションマスク構体1
1bが、電子ビームの衝突により生じる熱膨張の伸びを
吸収し変形を防止する。
色選別電極構体として、多数の細孔が形成された色選別
電極20の画面上下方向にのみ張力Pを付加した状態で
フレーム21に固定する、いわゆるテンションマスク構
体11bを用いる方式が提案されている。この方式によ
れば、張力が付加された状態のテンションマスク構体1
1bが、電子ビームの衝突により生じる熱膨張の伸びを
吸収し変形を防止する。
【0007】ところが、電子銃13から表示パネル10
の蛍光面に至る間に、地磁気などの外部磁界を受ける
と、電子ビームは、ローレンツ力を受けてその軌道が変
化し、外部磁界がないときのランディング点からずれた
点にランディングし、外部磁界がないときとは異なる蛍
光体にビームスポットの一部または全部が当り、いわゆ
る色ずれを起こす。この色ずれを抑制するために内部磁
気シールド12を設けている。この内部磁気シールドと
色選別電極構体とにより外部磁界シールド構体18を構
成し、電子ビームを外部磁界から磁気遮蔽し、外部磁界
による電子ビームの軌道の変化を抑えて、色ずれを抑制
している。
の蛍光面に至る間に、地磁気などの外部磁界を受ける
と、電子ビームは、ローレンツ力を受けてその軌道が変
化し、外部磁界がないときのランディング点からずれた
点にランディングし、外部磁界がないときとは異なる蛍
光体にビームスポットの一部または全部が当り、いわゆ
る色ずれを起こす。この色ずれを抑制するために内部磁
気シールド12を設けている。この内部磁気シールドと
色選別電極構体とにより外部磁界シールド構体18を構
成し、電子ビームを外部磁界から磁気遮蔽し、外部磁界
による電子ビームの軌道の変化を抑えて、色ずれを抑制
している。
【0008】従来の色選別電極構体は、図11乃至図1
4に示すように、ほぼ平面状の色選別電極20、この色
選別電極20の上下に設けられた第1フレーム、それに
この色選別電極20の左右に設けられた第2フレームと
からなる。この色選別電極20は、例えば36%Ni−
Fe材からなる。また、この第1フレームは、例えば3
6%Ni−Fe材からなるアングル21aで構成され
る。さらに、この第2フレームは、例えば42%Ni−
Fe材からなるアーム21bで構成される。外部磁界シ
ールド構体18は、色選別電極20とから構成されるテ
ンションマスク構体11bと、例えばFe材からなる内
部磁気シールド12から構成される。
4に示すように、ほぼ平面状の色選別電極20、この色
選別電極20の上下に設けられた第1フレーム、それに
この色選別電極20の左右に設けられた第2フレームと
からなる。この色選別電極20は、例えば36%Ni−
Fe材からなる。また、この第1フレームは、例えば3
6%Ni−Fe材からなるアングル21aで構成され
る。さらに、この第2フレームは、例えば42%Ni−
Fe材からなるアーム21bで構成される。外部磁界シ
ールド構体18は、色選別電極20とから構成されるテ
ンションマスク構体11bと、例えばFe材からなる内
部磁気シールド12から構成される。
【0009】さらに、磁気遮蔽効果を向上させるため
に、デガウス操作を行っている。このデガウス操作と
は、テンションマスク構体11b等の色選別電極構体を
含む外部磁界シールド構体18からなる磁気回路に、バ
イアス磁界である地磁気の存在下で、外部磁界シールド
構体18に減衰交番磁界を印加する操作である。この減
衰交番磁界の印加は、第1消磁コイル16aと第2消磁
コイル16bに減衰交番電流を流すことにより行なう。
に、デガウス操作を行っている。このデガウス操作と
は、テンションマスク構体11b等の色選別電極構体を
含む外部磁界シールド構体18からなる磁気回路に、バ
イアス磁界である地磁気の存在下で、外部磁界シールド
構体18に減衰交番磁界を印加する操作である。この減
衰交番磁界の印加は、第1消磁コイル16aと第2消磁
コイル16bに減衰交番電流を流すことにより行なう。
【0010】消磁コイルのうち略四辺形の第1消磁コイ
ル16aは、色選別電極20の上方を通り、色選別電極
20の上方のコーナー部を通って、ファンネル14に沿
って電子銃13を包むネック近傍下側を経由して、反対
側の側面のファンネル14に沿って、色選別電極20の
上方のコーナー部を通って、色選別電極20の上方へと
つながっている。また、略四辺形の第2消磁コイル16
bは、色選別電極20の下方を通り、色選別電極20の
下方のコーナー部を通って、ファンネル14の稜線に沿
って、電子銃13を包むネック19近傍下側を経由し
て、反対側の側面におけるファンネル14の稜線に沿っ
て、色選別電極20の下方のコーナー部を通って、色選
別電極20の下方へとつながっている。この第1消磁コ
イル16aと第2消磁コイル16bとは接続された1本
のコイルより形成され、上下非対称8の字型に配設され
て、電源回路に接続されており、その起磁力は、100
0〜4000AT程度である。
ル16aは、色選別電極20の上方を通り、色選別電極
20の上方のコーナー部を通って、ファンネル14に沿
って電子銃13を包むネック近傍下側を経由して、反対
側の側面のファンネル14に沿って、色選別電極20の
上方のコーナー部を通って、色選別電極20の上方へと
つながっている。また、略四辺形の第2消磁コイル16
bは、色選別電極20の下方を通り、色選別電極20の
下方のコーナー部を通って、ファンネル14の稜線に沿
って、電子銃13を包むネック19近傍下側を経由し
て、反対側の側面におけるファンネル14の稜線に沿っ
て、色選別電極20の下方のコーナー部を通って、色選
別電極20の下方へとつながっている。この第1消磁コ
イル16aと第2消磁コイル16bとは接続された1本
のコイルより形成され、上下非対称8の字型に配設され
て、電源回路に接続されており、その起磁力は、100
0〜4000AT程度である。
【0011】本発明でいうファンネル14の稜線は、矩
形の表示パネルのコーナー部からファンネルのネックま
での稜線をいう。この場合に、ネック側に近づくにつれ
てファンネル断面は円形となるため稜線が明確でない場
合もあるが、矩形の表示パネルのコーナ部からの稜線を
延長して存在するものとして考える。
形の表示パネルのコーナー部からファンネルのネックま
での稜線をいう。この場合に、ネック側に近づくにつれ
てファンネル断面は円形となるため稜線が明確でない場
合もあるが、矩形の表示パネルのコーナ部からの稜線を
延長して存在するものとして考える。
【0012】このデガウス操作時には、地磁気がバイア
ス磁界として印加されている。このことから、デガウス
操作後、テンションマスク構体11bを含む外部磁界シ
ールド構体18にはバイアス磁界である地磁気の方向
に、大きな磁化が発生する。この磁化は、単に地磁気の
みが印加された場合よりも大きい。この地磁気の方向に
発生した磁化により、外部磁界シールド構体18内部に
は地磁気をキャンセルする磁界が発生する。これによっ
て、磁気遮蔽効果を発揮し、外部磁界による電子ビーム
の軌道の変化を抑え、色ずれを抑制することができる。
従って、消磁コイル16により発生する磁束のうち、テ
ンションマスク構体11bを含む外部磁界シールド構体
18に流れる磁束を増すことによって、デガウス操作後
に地磁気をキャンセルするために十分な磁化を発生させ
ることが、電子ビームの地磁気から受ける影響を小さく
するために重要である。
ス磁界として印加されている。このことから、デガウス
操作後、テンションマスク構体11bを含む外部磁界シ
ールド構体18にはバイアス磁界である地磁気の方向
に、大きな磁化が発生する。この磁化は、単に地磁気の
みが印加された場合よりも大きい。この地磁気の方向に
発生した磁化により、外部磁界シールド構体18内部に
は地磁気をキャンセルする磁界が発生する。これによっ
て、磁気遮蔽効果を発揮し、外部磁界による電子ビーム
の軌道の変化を抑え、色ずれを抑制することができる。
従って、消磁コイル16により発生する磁束のうち、テ
ンションマスク構体11bを含む外部磁界シールド構体
18に流れる磁束を増すことによって、デガウス操作後
に地磁気をキャンセルするために十分な磁化を発生させ
ることが、電子ビームの地磁気から受ける影響を小さく
するために重要である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなテンションマスク構体11bでは、色選別電極2
0に張力を付加しているフレーム21は、色選別電極2
0を支持する第1フレームであるアングル21aと、色
選別電極20に張力を付加するようにアングル21aを
支持する第2フレームであるアーム21bとから構成さ
れるため、構造上、この側面方向に地磁気シールドがな
い部分が存在する。そのため、アーム21bの側面方向
及びCRTの管軸方向についての外部磁界である地磁気
の水平磁界成分が十分に遮蔽されない。また、色選別電
極20は張力が付加された状態で支持されるため、磁歪
によって透磁率が小さくなる。また、従来の上下非対称
8の字型に配設された消磁コイル16によって発生する
磁束は、透磁率が小さいテンションマスク構体11bに
不均一に流れ込み、消磁コイル16が発生する磁束のう
ち有効にテンションマスク構体11bに流れない磁束が
生じていた。
ようなテンションマスク構体11bでは、色選別電極2
0に張力を付加しているフレーム21は、色選別電極2
0を支持する第1フレームであるアングル21aと、色
選別電極20に張力を付加するようにアングル21aを
支持する第2フレームであるアーム21bとから構成さ
れるため、構造上、この側面方向に地磁気シールドがな
い部分が存在する。そのため、アーム21bの側面方向
及びCRTの管軸方向についての外部磁界である地磁気
の水平磁界成分が十分に遮蔽されない。また、色選別電
極20は張力が付加された状態で支持されるため、磁歪
によって透磁率が小さくなる。また、従来の上下非対称
8の字型に配設された消磁コイル16によって発生する
磁束は、透磁率が小さいテンションマスク構体11bに
不均一に流れ込み、消磁コイル16が発生する磁束のう
ち有効にテンションマスク構体11bに流れない磁束が
生じていた。
【0014】このため、従来の消磁コイルによるデガウ
ス操作によりデガウス操作後にテンションマスク構体を
含む外部磁界シールド構体に発生する磁化は、図3
(a)に示すように、図11に示した従来例の消磁コイ
ルを25インチCRTにセットして、デガウス操作後の
色選別電極20における磁化の大きさの数値解析(第1
実施の形態において後述する。)を行なった結果とし
て、色選別電極20の磁化は小さく十分なものではない
ため、地磁気の水平磁界成分が十分に遮蔽されない。従
って、この水平磁界成分による電子ビームの軌道の変化
は十分に抑えられず、色ずれが発生するという問題があ
る。
ス操作によりデガウス操作後にテンションマスク構体を
含む外部磁界シールド構体に発生する磁化は、図3
(a)に示すように、図11に示した従来例の消磁コイ
ルを25インチCRTにセットして、デガウス操作後の
色選別電極20における磁化の大きさの数値解析(第1
実施の形態において後述する。)を行なった結果とし
て、色選別電極20の磁化は小さく十分なものではない
ため、地磁気の水平磁界成分が十分に遮蔽されない。従
って、この水平磁界成分による電子ビームの軌道の変化
は十分に抑えられず、色ずれが発生するという問題があ
る。
【0015】そこで、本発明は前記課題に鑑み、デガウ
ス操作によって色選別電極を十分に磁化させることで磁
気遮蔽効果を高め、従来に比べて色ずれを十分に抑制で
き、格段に高画質を実現できる陰極線管を用いた表示装
置を提供することを目的とする。
ス操作によって色選別電極を十分に磁化させることで磁
気遮蔽効果を高め、従来に比べて色ずれを十分に抑制で
き、格段に高画質を実現できる陰極線管を用いた表示装
置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題は、以下の本発
明により解決できる。即ち、本発明の表示装置は、張力
を付加した状態でフレームに固着された色選別電極と、
電子ビームを磁気遮蔽する内部磁気シールドとを有する
陰極線管と、前記陰極線管のファンネルに配設している
消磁コイルとを備えた表示装置であって、前記消磁コイ
ルは上下一対の第1及び第2消磁コイルからなり、前記
第1及び第2消磁コイルは、それぞれ、前記色選別電極
の上辺又は下辺に沿って略平行に延在する平行部分と、
該平行部分の両端から前記ファンネルの稜線より内側の
側面に廻り込んだ廻り込み部分とを有するとともに、前
記廻り込み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれぞ
れ少なくとも一つの分岐部分を有することを特徴とす
る。
明により解決できる。即ち、本発明の表示装置は、張力
を付加した状態でフレームに固着された色選別電極と、
電子ビームを磁気遮蔽する内部磁気シールドとを有する
陰極線管と、前記陰極線管のファンネルに配設している
消磁コイルとを備えた表示装置であって、前記消磁コイ
ルは上下一対の第1及び第2消磁コイルからなり、前記
第1及び第2消磁コイルは、それぞれ、前記色選別電極
の上辺又は下辺に沿って略平行に延在する平行部分と、
該平行部分の両端から前記ファンネルの稜線より内側の
側面に廻り込んだ廻り込み部分とを有するとともに、前
記廻り込み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれぞ
れ少なくとも一つの分岐部分を有することを特徴とす
る。
【0017】このように第1及び第2消磁コイルの廻り
込み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれぞれ少な
くとも一つの分岐部分を有することにより、第1及び第
2消磁コイルで発生する磁束分布を調整することができ
ると共に、漏れ磁束を減少させることができる。このフ
ァンネルの左右側面の分岐部分は、分岐した後、再び合
流するので、一対の分岐部分をファンネルの左右側面に
それぞれ有していてもよい。さらに複数の分岐部分を設
けて磁束分布を調整してもよい。
込み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれぞれ少な
くとも一つの分岐部分を有することにより、第1及び第
2消磁コイルで発生する磁束分布を調整することができ
ると共に、漏れ磁束を減少させることができる。このフ
ァンネルの左右側面の分岐部分は、分岐した後、再び合
流するので、一対の分岐部分をファンネルの左右側面に
それぞれ有していてもよい。さらに複数の分岐部分を設
けて磁束分布を調整してもよい。
【0018】また、この表示装置では、第1及び第2消
磁コイルに色選別電極の上辺又は下辺に略平行な平行部
分と、該平行部分の両端から前記ファンネルの稜線より
内側の側面に廻り込んだ廻り込み部分、即ち、ファンネ
ルの稜線に沿ってではなく稜線より側面中央側に廻り込
んだ部分とを設けている。これによって、消磁コイルの
鎖交面と内部磁気シールドとの傾きが大きくなり、消磁
コイルの鎖交面の内部磁気シールドに垂直の断面積が大
きくなる。このため、デガウス操作時に内部磁気シール
ドに平行に流れる磁束が増す。この内部磁気シールド
は、色選別電極とフレームからなるテンションマスク構
体とともに外部磁界シールド構体として磁気回路を構成
している。その結果、消磁コイルで発生する磁束のうち
上記磁気回路を流れる磁束が多くなり、テンションマス
ク構体を流れる磁束が増加するため、消磁磁界は有効に
テンションマスク構体に印加される。このため、バイア
ス磁界である地磁気の存在下で行なわれるデガウス操作
後、テンションマスク構体を含む外部磁界シールド構体
にはバイアス磁界である地磁気の方向に従来より大きな
磁化が発生し、外部磁界シールド構体内部には地磁気を
キャンセルする磁界が発生する。これにより、磁気遮蔽
効果が大きくなり、水平方向の外部磁界による電子ビー
ムの軌道の変化が十分に抑えられ、色ずれを十分に抑制
できる。
磁コイルに色選別電極の上辺又は下辺に略平行な平行部
分と、該平行部分の両端から前記ファンネルの稜線より
内側の側面に廻り込んだ廻り込み部分、即ち、ファンネ
ルの稜線に沿ってではなく稜線より側面中央側に廻り込
んだ部分とを設けている。これによって、消磁コイルの
鎖交面と内部磁気シールドとの傾きが大きくなり、消磁
コイルの鎖交面の内部磁気シールドに垂直の断面積が大
きくなる。このため、デガウス操作時に内部磁気シール
ドに平行に流れる磁束が増す。この内部磁気シールド
は、色選別電極とフレームからなるテンションマスク構
体とともに外部磁界シールド構体として磁気回路を構成
している。その結果、消磁コイルで発生する磁束のうち
上記磁気回路を流れる磁束が多くなり、テンションマス
ク構体を流れる磁束が増加するため、消磁磁界は有効に
テンションマスク構体に印加される。このため、バイア
ス磁界である地磁気の存在下で行なわれるデガウス操作
後、テンションマスク構体を含む外部磁界シールド構体
にはバイアス磁界である地磁気の方向に従来より大きな
磁化が発生し、外部磁界シールド構体内部には地磁気を
キャンセルする磁界が発生する。これにより、磁気遮蔽
効果が大きくなり、水平方向の外部磁界による電子ビー
ムの軌道の変化が十分に抑えられ、色ずれを十分に抑制
できる。
【0019】なお、消磁コイルの「鎖交面」とは、消磁
コイルを外周とする曲面のうち、曲面を貫く磁束成分が
当該曲面についての垂直成分のみで構成される曲面をい
う。例えば図2(a)の側面説明図における消磁コイル
の側面形状は、鎖交面の外周が重なる側方から見た形状
に相当する。
コイルを外周とする曲面のうち、曲面を貫く磁束成分が
当該曲面についての垂直成分のみで構成される曲面をい
う。例えば図2(a)の側面説明図における消磁コイル
の側面形状は、鎖交面の外周が重なる側方から見た形状
に相当する。
【0020】また、本発明の表示装置は、張力を付加し
た状態でフレームに固着された色選別電極と、電子ビー
ムを磁気遮蔽する内部磁気シールドとを有する陰極線管
と、前記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイ
ルとを備えた表示装置であって、前記消磁コイルは上下
一対の第1及び第2消磁コイルと、少なくとも2つのサ
ブコイルとからなり、前記第1及び第2消磁コイルは、
それぞれ、前記色選別電極の上辺又は下辺に沿って略平
行に延在する平行部分と、該平行部分の両端から前記フ
ァンネルの稜線より内側の側面に廻り込んだ廻り込み部
分とを有するとともに、前記各サブコイルは、それぞれ
前記ファンネルの側面で一周するコイルであって、前記
ファンネルの側面上から見て前記第1及び第2消磁コイ
ルの前記廻り込み部分との交差部分を有しないことを特
徴とする。
た状態でフレームに固着された色選別電極と、電子ビー
ムを磁気遮蔽する内部磁気シールドとを有する陰極線管
と、前記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイ
ルとを備えた表示装置であって、前記消磁コイルは上下
一対の第1及び第2消磁コイルと、少なくとも2つのサ
ブコイルとからなり、前記第1及び第2消磁コイルは、
それぞれ、前記色選別電極の上辺又は下辺に沿って略平
行に延在する平行部分と、該平行部分の両端から前記フ
ァンネルの稜線より内側の側面に廻り込んだ廻り込み部
分とを有するとともに、前記各サブコイルは、それぞれ
前記ファンネルの側面で一周するコイルであって、前記
ファンネルの側面上から見て前記第1及び第2消磁コイ
ルの前記廻り込み部分との交差部分を有しないことを特
徴とする。
【0021】このように消磁コイルとして、第1及び第
2消磁コイルと別に少なくとも2つのサブコイルを設け
ることにより、ファンネルの側面での磁束分布を調整す
ることができる。このサブコイルは、ファンネル左右側
面にそれぞれ2つづつ設けることが好ましい。サブコイ
ルをファンネルの上下左右に対称に配置することによっ
て、サブコイルによる磁束の対称性を上下左右で均等に
することができる。このサブコイルは第1及び第2消磁
コイルと近接してほぼ平行な部分を設けてもよい。ま
た、サブコイルに流す電流は、隣接する第1又は第2消
磁コイルに流す電流の方向と同一方向でも逆方向でもよ
い。隣接する第1又は第2消磁コイルに流す電流の方向
と逆方向の電流をサブコイルに流した場合には、前記第
1及び第2消磁コイルからの漏れ磁束を減少させること
ができる。
2消磁コイルと別に少なくとも2つのサブコイルを設け
ることにより、ファンネルの側面での磁束分布を調整す
ることができる。このサブコイルは、ファンネル左右側
面にそれぞれ2つづつ設けることが好ましい。サブコイ
ルをファンネルの上下左右に対称に配置することによっ
て、サブコイルによる磁束の対称性を上下左右で均等に
することができる。このサブコイルは第1及び第2消磁
コイルと近接してほぼ平行な部分を設けてもよい。ま
た、サブコイルに流す電流は、隣接する第1又は第2消
磁コイルに流す電流の方向と同一方向でも逆方向でもよ
い。隣接する第1又は第2消磁コイルに流す電流の方向
と逆方向の電流をサブコイルに流した場合には、前記第
1及び第2消磁コイルからの漏れ磁束を減少させること
ができる。
【0022】また、本発明の表示装置は、前記表示装置
であって、前記サブコイルの中央部に磁性体を配置した
ことを特徴とする。
であって、前記サブコイルの中央部に磁性体を配置した
ことを特徴とする。
【0023】このようにサブコイルの中央部に磁性体を
配置することによってサブコイルを貫く磁束を増加させ
ることができる。この磁性体としては、通常知られてい
る鉄、ニッケル、フェライト等の磁性体を用いることが
できる。
配置することによってサブコイルを貫く磁束を増加させ
ることができる。この磁性体としては、通常知られてい
る鉄、ニッケル、フェライト等の磁性体を用いることが
できる。
【0024】本発明の表示装置は、張力を付加した状態
でフレームに固着された色選別電極と、電子ビームを磁
気遮蔽する内部磁気シールドとを有する陰極線管と、前
記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイルとを
備えた表示装置であって、前記消磁コイルは上下一対の
第1及び第2消磁コイルからなり、前記第1及び第2消
磁コイルは、それぞれ、前記色選別電極の上辺又は下辺
に沿って略平行に延在する平行部分と、該平行部分の両
端から前記ファンネルの稜線より内側の側面に廻り込ん
だ廻り込み部分とを有するとともに、前記第1及び第2
消磁コイルは、前記ファンネルの左右側面において、前
記各コイルの一部分に板状導電体を用いることを特徴と
する。
でフレームに固着された色選別電極と、電子ビームを磁
気遮蔽する内部磁気シールドとを有する陰極線管と、前
記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイルとを
備えた表示装置であって、前記消磁コイルは上下一対の
第1及び第2消磁コイルからなり、前記第1及び第2消
磁コイルは、それぞれ、前記色選別電極の上辺又は下辺
に沿って略平行に延在する平行部分と、該平行部分の両
端から前記ファンネルの稜線より内側の側面に廻り込ん
だ廻り込み部分とを有するとともに、前記第1及び第2
消磁コイルは、前記ファンネルの左右側面において、前
記各コイルの一部分に板状導電体を用いることを特徴と
する。
【0025】また、本発明の表示装置は、前記板状導電
体に流れる電流の制御手段をさらに備えることを特徴と
する。
体に流れる電流の制御手段をさらに備えることを特徴と
する。
【0026】これによって、第1及び第2消磁コイルの
一部分に用いられる板状導電体を流れる電流密度等を調
整して発生する磁束分布を調整できる。この電流制御手
段としては、例えば、板状導電体の厚みに分布を持たせ
ることによって流れる電流密度の調整を行ってもよい。
また、この板状導電体を抵抗値の異なる複数の材料から
なる複合材料を用いて構成してもよい。
一部分に用いられる板状導電体を流れる電流密度等を調
整して発生する磁束分布を調整できる。この電流制御手
段としては、例えば、板状導電体の厚みに分布を持たせ
ることによって流れる電流密度の調整を行ってもよい。
また、この板状導電体を抵抗値の異なる複数の材料から
なる複合材料を用いて構成してもよい。
【0027】本発明に係る表示装置は、張力を付加した
状態でフレームに固着された色選別電極と、電子ビーム
を磁気遮蔽する内部磁気シールドとを有する陰極線管
と、前記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイ
ルとを備えた表示装置であって、前記消磁コイルは上下
一対の第1及び第2消磁コイルからなり、前記第1及び
第2消磁コイルは、それぞれ、前記色選別電極の上辺又
は下辺に沿って略平行に延在する平行部分と、該平行部
分の両端から前記ファンネルの稜線より内側の側面に廻
り込んだ廻り込み部分とを有するとともに、前記ファン
ネルの左右側面にそれぞれ少なくとも一つの磁性板を備
えることを特徴とする。
状態でフレームに固着された色選別電極と、電子ビーム
を磁気遮蔽する内部磁気シールドとを有する陰極線管
と、前記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイ
ルとを備えた表示装置であって、前記消磁コイルは上下
一対の第1及び第2消磁コイルからなり、前記第1及び
第2消磁コイルは、それぞれ、前記色選別電極の上辺又
は下辺に沿って略平行に延在する平行部分と、該平行部
分の両端から前記ファンネルの稜線より内側の側面に廻
り込んだ廻り込み部分とを有するとともに、前記ファン
ネルの左右側面にそれぞれ少なくとも一つの磁性板を備
えることを特徴とする。
【0028】このように、ファンネルの左右側面にも少
なくとも一つの磁性板を設けることで、各消磁コイルか
らの漏れ磁束を抑制できる。
なくとも一つの磁性板を設けることで、各消磁コイルか
らの漏れ磁束を抑制できる。
【0029】さらに、本発明に係る表示装置は、前記表
示装置であって、前記磁性板は、前記防爆バンドと一体
成形されてなることを特徴とする。
示装置であって、前記磁性板は、前記防爆バンドと一体
成形されてなることを特徴とする。
【0030】これにより、磁性板を磁気回路と一体化す
ることができるとともに、ファンネル側面への磁性板の
取り付け時における作業性を向上させることができる。
ることができるとともに、ファンネル側面への磁性板の
取り付け時における作業性を向上させることができる。
【0031】さらに、本発明の表示装置は、前記表示装
置であって、前記第1及び第2消磁コイルの前記廻り込
み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれぞれ少なく
とも一つの分岐部分を有することを特徴とする。
置であって、前記第1及び第2消磁コイルの前記廻り込
み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれぞれ少なく
とも一つの分岐部分を有することを特徴とする。
【0032】これによって、第1及び第2消磁コイルの
廻り込み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれぞれ
少なくとも一つの分岐部分を有することにより、前記第
1及び第2消磁コイルからの漏れ磁束を減少させること
ができる。
廻り込み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれぞれ
少なくとも一つの分岐部分を有することにより、前記第
1及び第2消磁コイルからの漏れ磁束を減少させること
ができる。
【0033】またさらに、本発明の表示装置は、前記表
示装置であって、前記消磁コイルは、前記第1及び第2
消磁コイルに加えてさらに2つのサブコイルを有してお
り、前記各サブコイルは、それぞれ前記ファンネルの側
面で一周するコイルであって、前記ファンネルの側面上
から見て前記第1及び第2消磁コイルの前記廻り込み部
分との交差部分を有しないことを特徴とする。
示装置であって、前記消磁コイルは、前記第1及び第2
消磁コイルに加えてさらに2つのサブコイルを有してお
り、前記各サブコイルは、それぞれ前記ファンネルの側
面で一周するコイルであって、前記ファンネルの側面上
から見て前記第1及び第2消磁コイルの前記廻り込み部
分との交差部分を有しないことを特徴とする。
【0034】このように消磁コイルとして、第1及び第
2消磁コイルと別に少なくとも2つのサブコイルを設け
ることにより、ファンネルの側面での磁束分布を調整す
ることができる。
2消磁コイルと別に少なくとも2つのサブコイルを設け
ることにより、ファンネルの側面での磁束分布を調整す
ることができる。
【0035】またさらに、本発明に係る表示装置は、前
記表示装置であって、前記第1及び第2消磁コイルは、
それぞれ複数の構成部分が接続されてなることを特徴と
する。
記表示装置であって、前記第1及び第2消磁コイルは、
それぞれ複数の構成部分が接続されてなることを特徴と
する。
【0036】これにより、各構成部分の寸法精度を改善
できるとともに、各消磁コイルの取付け時における作業
性を向上させることができる。
できるとともに、各消磁コイルの取付け時における作業
性を向上させることができる。
【0037】また、本発明の表示装置は、前記表示装置
であって、前記第1及び前記第2消磁コイルは、それぞ
れの前記廻り込み部分が、前記色選別電極近傍の前記フ
ァンネルの左右側面において、前記表示パネルの側辺に
略平行に延在している部分を含むことを特徴とする。
であって、前記第1及び前記第2消磁コイルは、それぞ
れの前記廻り込み部分が、前記色選別電極近傍の前記フ
ァンネルの左右側面において、前記表示パネルの側辺に
略平行に延在している部分を含むことを特徴とする。
【0038】このように、第1及び第2消磁コイルの廻
り込み部分に、テンションマスク構体近傍のファンネル
の左右側面において表示パネルの縦方向の辺に略平行に
延在している部分を設けることで、消磁コイルの発生す
る磁束はテンションマスク構体に向かって流れ、消磁磁
界は有効にテンションマスク構体に印加される。このた
め、デガウス操作後に、テンションマスク構体には地磁
気をキャンセルする十分大きな磁化が発生し、磁気遮蔽
効果が大きくなり、水平方向の外部磁界による電子ビー
ムの軌道の変化が十分に抑えられ、色ずれを十分に抑制
できる。
り込み部分に、テンションマスク構体近傍のファンネル
の左右側面において表示パネルの縦方向の辺に略平行に
延在している部分を設けることで、消磁コイルの発生す
る磁束はテンションマスク構体に向かって流れ、消磁磁
界は有効にテンションマスク構体に印加される。このた
め、デガウス操作後に、テンションマスク構体には地磁
気をキャンセルする十分大きな磁化が発生し、磁気遮蔽
効果が大きくなり、水平方向の外部磁界による電子ビー
ムの軌道の変化が十分に抑えられ、色ずれを十分に抑制
できる。
【0039】また、本発明の表示装置は、前記表示装置
であって、前記第1消磁コイルと前記第2消磁コイル
は、それぞれの前記廻り込み部分が、前記ファンネルの
側面において、互いにコイルが略平行となる部分を含む
ことを特徴とする。
であって、前記第1消磁コイルと前記第2消磁コイル
は、それぞれの前記廻り込み部分が、前記ファンネルの
側面において、互いにコイルが略平行となる部分を含む
ことを特徴とする。
【0040】このように、第1消磁コイルと第2消磁コ
イルのそれぞれの廻り込み部分にファンネルの側面で互
いにコイルが略平行となる部分を設けることで、CRT
側面において上下のコイル間での磁束の漏れは小さくな
り、消磁コイルの発生する磁束は有効にテンションマス
ク構体に流れる。このため、デガウス操作後、テンショ
ンマスク構体には地磁気をキャンセルする十分大きな磁
化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外
部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑えら
れ、色ずれを十分に抑制できる。
イルのそれぞれの廻り込み部分にファンネルの側面で互
いにコイルが略平行となる部分を設けることで、CRT
側面において上下のコイル間での磁束の漏れは小さくな
り、消磁コイルの発生する磁束は有効にテンションマス
ク構体に流れる。このため、デガウス操作後、テンショ
ンマスク構体には地磁気をキャンセルする十分大きな磁
化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外
部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑えら
れ、色ずれを十分に抑制できる。
【0041】また、本発明の表示装置は、前記互いにコ
イルが略平行となる部分が、前記色選別電極近傍の前記
ファンネルの左右側面であることを特徴とする前記表示
装置である。
イルが略平行となる部分が、前記色選別電極近傍の前記
ファンネルの左右側面であることを特徴とする前記表示
装置である。
【0042】このように、第1消磁コイルと第2消磁コ
イルのそれぞれの前記廻り込み部分にテンションマスク
構体近傍のファンネルの左右側面において互いにコイル
が略平行となる部分を設けることで、CRT側面におい
て上下のコイル間での磁束の漏れは小さくなり、消磁コ
イルの発生する磁束は有効にテンションマスク構体に流
れる。このため、デガウス操作後、テンションマスク構
体には地磁気をキャンセルする十分大きな磁化が発生
し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外部磁界に
よる電子ビームの軌道の変化が十分に抑えられ、色ずれ
を十分に抑制できる。
イルのそれぞれの前記廻り込み部分にテンションマスク
構体近傍のファンネルの左右側面において互いにコイル
が略平行となる部分を設けることで、CRT側面におい
て上下のコイル間での磁束の漏れは小さくなり、消磁コ
イルの発生する磁束は有効にテンションマスク構体に流
れる。このため、デガウス操作後、テンションマスク構
体には地磁気をキャンセルする十分大きな磁化が発生
し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外部磁界に
よる電子ビームの軌道の変化が十分に抑えられ、色ずれ
を十分に抑制できる。
【0043】なお、第1消磁コイルと第2消磁コイルと
を上下対称に配設してもよい。これによって、消磁コイ
ルの発生する磁束は均一に無駄なくテンションマスク構
体に印加される。このため、デガウス操作後、テンショ
ンマスク構体には地磁気をキャンセルする十分大きな磁
化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外
部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑えら
れ、色ずれを十分に抑制できる。
を上下対称に配設してもよい。これによって、消磁コイ
ルの発生する磁束は均一に無駄なくテンションマスク構
体に印加される。このため、デガウス操作後、テンショ
ンマスク構体には地磁気をキャンセルする十分大きな磁
化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外
部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑えら
れ、色ずれを十分に抑制できる。
【0044】また、第1消磁コイルと第2消磁コイルと
を1本のコイルより形成してもよい。これにより、消磁
コイル取り付けの作業性を向上した上で、消磁コイルの
発生する磁束は有効にテンションマスク構体に印加され
る。このため、デガウス操作後に、テンションマスク構
体には地磁気をキャンセルする十分大きな磁化が発生
し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外部磁界に
よる電子ビームの軌道の変化が十分に抑えられ、色ずれ
を十分に抑制できる。また、消磁コイルを1本のコイル
から形成することによって、デガウス操作時に各消磁コ
イルについて同期した減衰交番磁界の印加を容易に行な
うことができる。
を1本のコイルより形成してもよい。これにより、消磁
コイル取り付けの作業性を向上した上で、消磁コイルの
発生する磁束は有効にテンションマスク構体に印加され
る。このため、デガウス操作後に、テンションマスク構
体には地磁気をキャンセルする十分大きな磁化が発生
し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外部磁界に
よる電子ビームの軌道の変化が十分に抑えられ、色ずれ
を十分に抑制できる。また、消磁コイルを1本のコイル
から形成することによって、デガウス操作時に各消磁コ
イルについて同期した減衰交番磁界の印加を容易に行な
うことができる。
【0045】さらに、防爆バンドとしては、比透磁率が
2000以上、15000以下の高透磁率の素材からな
る防爆バンドを配設するのが好ましい。また、消磁コイ
ルのそれぞれの平行部分又は廻り込み部分に高透磁率の
防爆バンド上に配設されている部分を含むことが好まし
い。このような構成によって、消磁コイルで発生する磁
束が流れる磁気回路として、さらに高透磁率の防爆バン
ドを含むものとできる。このため、テンションマスク構
体を流れる磁束が増加して、消磁磁界は有効にテンショ
ンマスク構体に印加される。このため、デガウス操作
後、テンションマスク構体には地磁気をキャンセルする
十分大きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、
水平方向の外部磁界による電子ビームの軌道の変化が十
分に抑えられ、色ずれを十分に抑制できる。
2000以上、15000以下の高透磁率の素材からな
る防爆バンドを配設するのが好ましい。また、消磁コイ
ルのそれぞれの平行部分又は廻り込み部分に高透磁率の
防爆バンド上に配設されている部分を含むことが好まし
い。このような構成によって、消磁コイルで発生する磁
束が流れる磁気回路として、さらに高透磁率の防爆バン
ドを含むものとできる。このため、テンションマスク構
体を流れる磁束が増加して、消磁磁界は有効にテンショ
ンマスク構体に印加される。このため、デガウス操作
後、テンションマスク構体には地磁気をキャンセルする
十分大きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、
水平方向の外部磁界による電子ビームの軌道の変化が十
分に抑えられ、色ずれを十分に抑制できる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る表示装
置は、第1の態様では、ファンネルの側面に配設してい
る消磁コイルに分岐部分を設けている。これによって磁
束分布を調整し、漏れ磁束を抑制している。第2の態様
では、第1及び第2消磁コイルとは別に少なくとも2つ
のサブコイルを設けている。これによって磁束分布を調
整し、漏れ磁束を抑制している。第3の態様では、消磁
コイルの一部分に板状導電体を用いている。これによっ
て漏れ磁束を抑制できる。第4の態様では、ファンネル
の左右側面にそれぞれ少なくとも一つの磁性板を備えて
いる。これによって、各消磁コイルからの漏れ磁束を抑
制できる。なお、各態様と実施の形態とは必ずしも対応
するものではない。
置は、第1の態様では、ファンネルの側面に配設してい
る消磁コイルに分岐部分を設けている。これによって磁
束分布を調整し、漏れ磁束を抑制している。第2の態様
では、第1及び第2消磁コイルとは別に少なくとも2つ
のサブコイルを設けている。これによって磁束分布を調
整し、漏れ磁束を抑制している。第3の態様では、消磁
コイルの一部分に板状導電体を用いている。これによっ
て漏れ磁束を抑制できる。第4の態様では、ファンネル
の左右側面にそれぞれ少なくとも一つの磁性板を備えて
いる。これによって、各消磁コイルからの漏れ磁束を抑
制できる。なお、各態様と実施の形態とは必ずしも対応
するものではない。
【0047】以下、本発明の理解を容易にするために添
付図面を用いて各実施の形態について説明する。なお各
図では、実施の形態に係る表示装置において、外部磁界
による電子ビームの軌道の変化に深く関連する構造物の
みを示している。この実施の形態において、表示装置と
してはCRTを有するカラーテレビである。ただし本発
明に係る表示装置はこれに限られない。
付図面を用いて各実施の形態について説明する。なお各
図では、実施の形態に係る表示装置において、外部磁界
による電子ビームの軌道の変化に深く関連する構造物の
みを示している。この実施の形態において、表示装置と
してはCRTを有するカラーテレビである。ただし本発
明に係る表示装置はこれに限られない。
【0048】第1実施の形態 本発明の第1実施の形態に係る表示装置では、第1及び
第2消磁コイルは、左右側面において、それぞれ2つの
分岐部分を有している。第1及び第2消磁コイルにこの
ような分岐部分を設けることによって磁束分布を調整す
ることができ、各消磁コイルからの漏れ磁束を抑制でき
る。
第2消磁コイルは、左右側面において、それぞれ2つの
分岐部分を有している。第1及び第2消磁コイルにこの
ような分岐部分を設けることによって磁束分布を調整す
ることができ、各消磁コイルからの漏れ磁束を抑制でき
る。
【0049】この表示装置について、図1と図2とに基
づいて説明する。なお、この表示装置はカラーテレビで
ある。図1に示すように、このカラーテレビは、陰極線
管と、この陰極線管のファンネル14に配設している消
磁コイルとを備えている。この消磁コイルは、ファンネ
ル14の上下に配設される第1消磁コイル16aおよび
第2消磁コイル16bとからなる。この第1及び第2消
磁コイル16a、16bはファンネルの左右側面でそれ
ぞれ少なくとも一つの分岐部分32a、32bを有す
る。
づいて説明する。なお、この表示装置はカラーテレビで
ある。図1に示すように、このカラーテレビは、陰極線
管と、この陰極線管のファンネル14に配設している消
磁コイルとを備えている。この消磁コイルは、ファンネ
ル14の上下に配設される第1消磁コイル16aおよび
第2消磁コイル16bとからなる。この第1及び第2消
磁コイル16a、16bはファンネルの左右側面でそれ
ぞれ少なくとも一つの分岐部分32a、32bを有す
る。
【0050】また、この陰極線管内では、電子銃13か
ら電子ビームが蛍光面を有する表示パネル10に向けて
出射される。この電子銃13と表示パネル10の間に
は、色選別電極20とフレーム21からなるテンション
マスク構体11bがある。さらに、電子ビームを外部磁
界から磁気遮蔽する内部磁気シールド12が電子ビーム
の軌道を囲むように延びている。この内部磁気シールド
12とテンションマスク構体11bとは、外部磁界シー
ルド構体18を構成している。この外部磁界シールド構
体18と電子銃13とを覆うようにして陰極線管のファ
ンネル14は表示パネル10と接合されている。また、
電子銃13を覆っている部分はネック19と呼ばれる。
さらに、表示パネルとファンネル14との接合部分の外
側は防爆バンド15で覆われている。
ら電子ビームが蛍光面を有する表示パネル10に向けて
出射される。この電子銃13と表示パネル10の間に
は、色選別電極20とフレーム21からなるテンション
マスク構体11bがある。さらに、電子ビームを外部磁
界から磁気遮蔽する内部磁気シールド12が電子ビーム
の軌道を囲むように延びている。この内部磁気シールド
12とテンションマスク構体11bとは、外部磁界シー
ルド構体18を構成している。この外部磁界シールド構
体18と電子銃13とを覆うようにして陰極線管のファ
ンネル14は表示パネル10と接合されている。また、
電子銃13を覆っている部分はネック19と呼ばれる。
さらに、表示パネルとファンネル14との接合部分の外
側は防爆バンド15で覆われている。
【0051】次に、この表示装置の各構成部分について
説明する。まず、消磁コイル16a、16bについて説
明する。消磁コイルは、図1、図2(a)及び(b)に
示すように、ファンネルの上下にそれぞれ配設されてい
る第1消磁コイル16aと第2消磁コイル16bとから
なる。この第1消磁コイル16aは、鞍状に形成されて
いる。また、この第1消磁コイル16aは、左右側面で
それぞれ2つの分岐部分を有している。このうち、第1
消磁コイルの主な経路は、色選別電極20の上辺に沿っ
て略平行に延在している第1平行部分16a−1から、
該第1平行部分の端部より色選別電極20の側辺に沿っ
て略平行に延在している第2平行部分16a−2、該第
2平行部分の端部からファンネル14の側面に廻り込ん
でいる廻り込み部分16a−3、ネック19近傍上側を
経由して、反対側のファンネル側面に廻り込んでいる廻
り込み部分16a−4、色選別電極20の側辺に沿って
延在している第2平行部分16a−5、そして該第2平
行部分16a−5の端部から色選別電極20の上辺に沿
って平行に延在している第1平行部分16a−1へとつ
ながる。
説明する。まず、消磁コイル16a、16bについて説
明する。消磁コイルは、図1、図2(a)及び(b)に
示すように、ファンネルの上下にそれぞれ配設されてい
る第1消磁コイル16aと第2消磁コイル16bとから
なる。この第1消磁コイル16aは、鞍状に形成されて
いる。また、この第1消磁コイル16aは、左右側面で
それぞれ2つの分岐部分を有している。このうち、第1
消磁コイルの主な経路は、色選別電極20の上辺に沿っ
て略平行に延在している第1平行部分16a−1から、
該第1平行部分の端部より色選別電極20の側辺に沿っ
て略平行に延在している第2平行部分16a−2、該第
2平行部分の端部からファンネル14の側面に廻り込ん
でいる廻り込み部分16a−3、ネック19近傍上側を
経由して、反対側のファンネル側面に廻り込んでいる廻
り込み部分16a−4、色選別電極20の側辺に沿って
延在している第2平行部分16a−5、そして該第2平
行部分16a−5の端部から色選別電極20の上辺に沿
って平行に延在している第1平行部分16a−1へとつ
ながる。
【0052】また、この第1消磁コイルは、上記の主な
経路である第2平行部分16a−2の途中箇所から分岐
して分岐部分32aを構成する。この分岐部分32a
は、ファンネル側に延在し、主な経路16a−2、16
a−3との間に矩形の囲み部分を構成する。また、分岐
部分32aのもう一方の端部は、ファンネル側面で再び
主な経路である廻り込み部分16−3と合流している。
なお、この分岐部分は複数箇所に有していてもよい。ま
た、この分岐部分を設けたことによって、上下の第1及
び第2消磁コイル16a、16bによる磁束分布を調整
することができると共に、漏れ磁束を減少することがで
きる。
経路である第2平行部分16a−2の途中箇所から分岐
して分岐部分32aを構成する。この分岐部分32a
は、ファンネル側に延在し、主な経路16a−2、16
a−3との間に矩形の囲み部分を構成する。また、分岐
部分32aのもう一方の端部は、ファンネル側面で再び
主な経路である廻り込み部分16−3と合流している。
なお、この分岐部分は複数箇所に有していてもよい。ま
た、この分岐部分を設けたことによって、上下の第1及
び第2消磁コイル16a、16bによる磁束分布を調整
することができると共に、漏れ磁束を減少することがで
きる。
【0053】なお、テンションマスク構体11bについ
て同一方向の磁束を流すように、この第1消磁コイル1
6aと第2消磁コイルに電流を流している。この第1消
磁コイル16aと第2消磁コイルに流す電流の方向は、
例えば、隣接する第2平行部分16a−3、16b−3
で電流を同じ方向で流すのが好ましい。
て同一方向の磁束を流すように、この第1消磁コイル1
6aと第2消磁コイルに電流を流している。この第1消
磁コイル16aと第2消磁コイルに流す電流の方向は、
例えば、隣接する第2平行部分16a−3、16b−3
で電流を同じ方向で流すのが好ましい。
【0054】この表示装置では、第1及び第2消磁コイ
ル16a、16bには、ファンネルの稜線より内側の側
面に廻り込んだ廻り込み部分16a−2、3、16b−
2、3を設けると共に、左右側面に分岐部分32a、3
2bを有している。これによって、第1及び第2消磁コ
イル16a、16bからの漏れ磁束を減少させている。
また、消磁コイルの鎖交面と内部磁気シールド12との
傾きが大きくなり、消磁コイル16a、16bの鎖交面
の内部磁気シールド12に垂直の断面積が大きくなるた
め内部磁気シールド12に沿って平行に流れる磁束30
が増す。その結果、デガウス操作時に各消磁コイル16
a、16bで発生する磁束は、漏れ磁束を減少させて、
テンションマスク構体11bと内部磁気シールド12に
よって構成された外部磁界シールド構体18に効率的に
流れる。このため、デガウス操作後、テンションマスク
構体11bには地磁気をキャンセルする十分大きな磁化
が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外部
磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑えられ、
色ずれを十分に抑制でき、高画質を実現できる。
ル16a、16bには、ファンネルの稜線より内側の側
面に廻り込んだ廻り込み部分16a−2、3、16b−
2、3を設けると共に、左右側面に分岐部分32a、3
2bを有している。これによって、第1及び第2消磁コ
イル16a、16bからの漏れ磁束を減少させている。
また、消磁コイルの鎖交面と内部磁気シールド12との
傾きが大きくなり、消磁コイル16a、16bの鎖交面
の内部磁気シールド12に垂直の断面積が大きくなるた
め内部磁気シールド12に沿って平行に流れる磁束30
が増す。その結果、デガウス操作時に各消磁コイル16
a、16bで発生する磁束は、漏れ磁束を減少させて、
テンションマスク構体11bと内部磁気シールド12に
よって構成された外部磁界シールド構体18に効率的に
流れる。このため、デガウス操作後、テンションマスク
構体11bには地磁気をキャンセルする十分大きな磁化
が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方向の外部
磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑えられ、
色ずれを十分に抑制でき、高画質を実現できる。
【0055】また、この第1消磁コイル16aと第2消
磁コイル16bは上下対称に配設されている。そこで、
第2消磁コイル16bについてはその経路については第
1消磁コイル16aとは上下が逆になっている。また、
この第1消磁コイル16aと第2消磁コイル16bと
は、色選別電極20の上方部あるいは下方部で、色選別
電極20の近傍の、例えば、色選別電極20より3mm
ネック側に配設されている。また、各消磁コイル16
a、16bの起磁力は2300ATである。
磁コイル16bは上下対称に配設されている。そこで、
第2消磁コイル16bについてはその経路については第
1消磁コイル16aとは上下が逆になっている。また、
この第1消磁コイル16aと第2消磁コイル16bと
は、色選別電極20の上方部あるいは下方部で、色選別
電極20の近傍の、例えば、色選別電極20より3mm
ネック側に配設されている。また、各消磁コイル16
a、16bの起磁力は2300ATである。
【0056】なお、消磁コイルの形状は、第1及び第2
消磁コイルに、それぞれ、色選別電極の上辺又は下辺に
沿って略平行に延在している平行部分と、ファンネルの
稜線より内側の側面に回り込んだ廻り込み部分とを設け
ているものであれば、鞍状の他、舟形、その他の形状を
採用できる。この場合に平行部分には、直線部分を含む
ことが望ましい。また、消磁コイルの分岐部分は、主な
経路との間に囲み部分を構成するものであればよい。こ
の囲み部分の形状は、矩形に限定されず、様々な形状を
構成してもよい。
消磁コイルに、それぞれ、色選別電極の上辺又は下辺に
沿って略平行に延在している平行部分と、ファンネルの
稜線より内側の側面に回り込んだ廻り込み部分とを設け
ているものであれば、鞍状の他、舟形、その他の形状を
採用できる。この場合に平行部分には、直線部分を含む
ことが望ましい。また、消磁コイルの分岐部分は、主な
経路との間に囲み部分を構成するものであればよい。こ
の囲み部分の形状は、矩形に限定されず、様々な形状を
構成してもよい。
【0057】また、本発明でいう色選別電極20の近傍
とは、消磁コイル16より発生する磁束が色選別電極2
0に多量に流れるように、消磁コイル16と色選別電極
20との管軸方向の距離が、色選別電極20とフレーム
21端辺との管軸方向の距離よりも短いものをいう。
とは、消磁コイル16より発生する磁束が色選別電極2
0に多量に流れるように、消磁コイル16と色選別電極
20との管軸方向の距離が、色選別電極20とフレーム
21端辺との管軸方向の距離よりも短いものをいう。
【0058】また、このテンションマスク構体11b
は、色選別電極20と、色選別電極20の端辺を張力が
付加された状態で支持するフレーム21とから構成さ
れ、フレーム21は、色選別電極20を支持する第1フ
レーム21aと、第1フレーム21aを支持する第2フ
レーム21bとから構成される。
は、色選別電極20と、色選別電極20の端辺を張力が
付加された状態で支持するフレーム21とから構成さ
れ、フレーム21は、色選別電極20を支持する第1フ
レーム21aと、第1フレーム21aを支持する第2フ
レーム21bとから構成される。
【0059】なお、CRTの画面を平面にするため色選
別電極20を平坦に近づけるように、色選別電極20は
およそ80から160kgの張力が付加されて支持され
ており、これによって、電子ビーム照射により増加する
熱膨張の伸びが吸収され、色選別電極20の変形を防止
している。しかし、張力が加えられる前におよそ500
あった比透磁率は、張力が加えられることでおよそ20
0まで低下しており、張力を加えない状態で支持した場
合より磁束は流れにくく、デガウス操作後に地磁気をキ
ャンセルするほど十分には磁化しにくい状態となってい
る。
別電極20を平坦に近づけるように、色選別電極20は
およそ80から160kgの張力が付加されて支持され
ており、これによって、電子ビーム照射により増加する
熱膨張の伸びが吸収され、色選別電極20の変形を防止
している。しかし、張力が加えられる前におよそ500
あった比透磁率は、張力が加えられることでおよそ20
0まで低下しており、張力を加えない状態で支持した場
合より磁束は流れにくく、デガウス操作後に地磁気をキ
ャンセルするほど十分には磁化しにくい状態となってい
る。
【0060】また、外部磁界シールド構体は、テンショ
ンマスク構体11bと内部磁気シールド12とから構成
される。このテンションマスク構体11bは、色選別電
極20と、この色選別電極を張力を付加した状態で固着
している上下の第1フレームと、色選別電極の左右の第
2フレームとからなる。この色選別電極20は、例えば
厚さ0.1mmの36%Ni−Fe材からなる。また、
第1フレームは、例えば厚さ1.4mmの36%Ni−
Fe材からなるアングル21aで構成される。第2フレ
ームは、例えば厚さ1.4mmの42%Ni−Fe材か
らなるアーム21bで構成される。さらに、内部磁気シ
ールドは、例えば厚さ0.15mmのFe材で構成され
る。
ンマスク構体11bと内部磁気シールド12とから構成
される。このテンションマスク構体11bは、色選別電
極20と、この色選別電極を張力を付加した状態で固着
している上下の第1フレームと、色選別電極の左右の第
2フレームとからなる。この色選別電極20は、例えば
厚さ0.1mmの36%Ni−Fe材からなる。また、
第1フレームは、例えば厚さ1.4mmの36%Ni−
Fe材からなるアングル21aで構成される。第2フレ
ームは、例えば厚さ1.4mmの42%Ni−Fe材か
らなるアーム21bで構成される。さらに、内部磁気シ
ールドは、例えば厚さ0.15mmのFe材で構成され
る。
【0061】図2(a)は、図1に示す第1実施の形態
による表示装置について消磁コイル16と外部磁界シー
ルド構体18との位置関係を示す側面説明図である。具
体的には、CRT内部に納められた色選別電極20とア
ングル21aと上下の内部磁気シールド12とを側面図
中にその投影位置を示して、消磁コイル16と外部磁界
シールド構体18との位置関係を示した。図2(b)
は、消磁コイルの配設状態を示す背面図である。
による表示装置について消磁コイル16と外部磁界シー
ルド構体18との位置関係を示す側面説明図である。具
体的には、CRT内部に納められた色選別電極20とア
ングル21aと上下の内部磁気シールド12とを側面図
中にその投影位置を示して、消磁コイル16と外部磁界
シールド構体18との位置関係を示した。図2(b)
は、消磁コイルの配設状態を示す背面図である。
【0062】さらに、この表示装置において第1及び第
2消磁コイル16a、16bに左右側面で分岐部分を設
けた場合と、各消磁コイルに分岐部分を持たない従来例
とについて、デガウス操作後の色選別電極20における
磁化の大きさに関する数値解析結果を以下に示す。図1
1に示した従来例の消磁コイルと、図1に示した第1実
施の形態による消磁コイルをそれぞれ25インチCRT
にセットした場合について、デガウス操作後の色選別電
極20における磁化の大きさの数値解析結果をそれぞれ
図3に示す。この数値解析は、磁性材料のヒステリシス
磁気特性をカーリングモデル理論により考慮して、3次
元有限要素法により非線形磁界解析を行い、解析領域を
約70000の有限要素で分割して行なっている。
2消磁コイル16a、16bに左右側面で分岐部分を設
けた場合と、各消磁コイルに分岐部分を持たない従来例
とについて、デガウス操作後の色選別電極20における
磁化の大きさに関する数値解析結果を以下に示す。図1
1に示した従来例の消磁コイルと、図1に示した第1実
施の形態による消磁コイルをそれぞれ25インチCRT
にセットした場合について、デガウス操作後の色選別電
極20における磁化の大きさの数値解析結果をそれぞれ
図3に示す。この数値解析は、磁性材料のヒステリシス
磁気特性をカーリングモデル理論により考慮して、3次
元有限要素法により非線形磁界解析を行い、解析領域を
約70000の有限要素で分割して行なっている。
【0063】バイアス磁界である地磁気の存在下におい
てデガウス操作を行うことで、デガウス操作後、色選別
電極20を含む外部磁界シールド構体18には、バイア
ス磁界である地磁気の方向に従来より大きな磁化が発生
し、外部磁界シールド構体18内部に地磁気をキャンセ
ルする磁界が発生する。従って、デガウス後における色
選別電極20の磁化が大きいほど、また均一であるほど
地磁気を有効にキャンセル出来る。
てデガウス操作を行うことで、デガウス操作後、色選別
電極20を含む外部磁界シールド構体18には、バイア
ス磁界である地磁気の方向に従来より大きな磁化が発生
し、外部磁界シールド構体18内部に地磁気をキャンセ
ルする磁界が発生する。従って、デガウス後における色
選別電極20の磁化が大きいほど、また均一であるほど
地磁気を有効にキャンセル出来る。
【0064】この第1及び第2消磁コイル16a、16
bには、ファンネル14の稜線より内側の側面に廻り込
んだ廻り込み部分を設けると共に、左右側面に分岐部分
32a、32bを設けている。これによって、第1及び
第2消磁コイル16a、16bからの漏れ磁束を減少さ
せることができる。また、第1及び第2消磁コイル16
a、16bの鎖交面と内部磁気シールド12との傾きが
大きくなる。これにより、第1及び第2消磁コイル16
a、16bの鎖交面の内部磁気シールド12に垂直の断
面積が大きくなるため内部磁気シールド12に沿って平
行に流れる磁束30が増す。その結果、デガウス操作時
に消磁コイル16a、16bより発生する磁束は、漏れ
磁束を減少させて、テンションマスク構体11bと内部
磁気シールド12によって構成される外部磁界磁気シー
ルド構体18に多量に流れ込む。このため、図3(b)
に示すように、デガウス操作後、テンションマスク構体
11bには地磁気をキャンセルする十分大きな磁化が発
生し、デガウス後における色選別電極20の磁化の大き
さは、従来例の消磁コイルを用いた場合の図3(a)に
比べて大きく均一になる。このため、磁気遮蔽効果が改
善され、色ずれが抑制され、高画質を実現できる。
bには、ファンネル14の稜線より内側の側面に廻り込
んだ廻り込み部分を設けると共に、左右側面に分岐部分
32a、32bを設けている。これによって、第1及び
第2消磁コイル16a、16bからの漏れ磁束を減少さ
せることができる。また、第1及び第2消磁コイル16
a、16bの鎖交面と内部磁気シールド12との傾きが
大きくなる。これにより、第1及び第2消磁コイル16
a、16bの鎖交面の内部磁気シールド12に垂直の断
面積が大きくなるため内部磁気シールド12に沿って平
行に流れる磁束30が増す。その結果、デガウス操作時
に消磁コイル16a、16bより発生する磁束は、漏れ
磁束を減少させて、テンションマスク構体11bと内部
磁気シールド12によって構成される外部磁界磁気シー
ルド構体18に多量に流れ込む。このため、図3(b)
に示すように、デガウス操作後、テンションマスク構体
11bには地磁気をキャンセルする十分大きな磁化が発
生し、デガウス後における色選別電極20の磁化の大き
さは、従来例の消磁コイルを用いた場合の図3(a)に
比べて大きく均一になる。このため、磁気遮蔽効果が改
善され、色ずれが抑制され、高画質を実現できる。
【0065】第2実施の形態 本発明の第2実施の形態に係る表示装置は、第1及び第
2消磁コイル16a、16bとは別に4つのサブコイル
40、41、42、43を有している。このサブコイル
40、41、42、43は、それぞれファンネルの左右
側面で閉曲線を構成している。このサブコイル40、4
1、42、43を有することにより、各消磁コイル16
a、16bで発生する磁束分布の調整を行うことができ
ると共に、漏れ磁束を減少させることができる。
2消磁コイル16a、16bとは別に4つのサブコイル
40、41、42、43を有している。このサブコイル
40、41、42、43は、それぞれファンネルの左右
側面で閉曲線を構成している。このサブコイル40、4
1、42、43を有することにより、各消磁コイル16
a、16bで発生する磁束分布の調整を行うことができ
ると共に、漏れ磁束を減少させることができる。
【0066】この表示装置を図4に基づいて説明する。
この表示装置は、第1実施の形態に係る表示装置と比較
して、図4に示すように、ファンネルの左右側面でそれ
ぞれ2つづつサブコイル40、41、42、43を有
し、第1消磁コイル16aと第2消磁コイル16bに分
岐部分を有しない点で相違する。このサブコイルは、第
1消磁コイル16aに近接して左右側面に設けられた2
つのサブコイル40、41と、第2消磁コイル16bに
近接して左右側面に設けられた2つのサブコイル42、
43との合わせて4つのサブコイル40、41、42、
43からなる。一つのサブコイル40は、第1消磁コイ
ルの第2平行部分16−2と廻り込み部分16−3のそ
れぞれに平行な部分を有した矩形形状である。このサブ
コイル40に流す電流の方向は、隣接する第1消磁コイ
ル16aの電流方向と同一方向、逆方向のいずれであっ
てもよい。なお、このサブコイル40に第1消磁コイル
16aとは逆方向に電流を流す場合には、一定条件下の
隣接の極限で分岐の場合に近似できる。
この表示装置は、第1実施の形態に係る表示装置と比較
して、図4に示すように、ファンネルの左右側面でそれ
ぞれ2つづつサブコイル40、41、42、43を有
し、第1消磁コイル16aと第2消磁コイル16bに分
岐部分を有しない点で相違する。このサブコイルは、第
1消磁コイル16aに近接して左右側面に設けられた2
つのサブコイル40、41と、第2消磁コイル16bに
近接して左右側面に設けられた2つのサブコイル42、
43との合わせて4つのサブコイル40、41、42、
43からなる。一つのサブコイル40は、第1消磁コイ
ルの第2平行部分16−2と廻り込み部分16−3のそ
れぞれに平行な部分を有した矩形形状である。このサブ
コイル40に流す電流の方向は、隣接する第1消磁コイ
ル16aの電流方向と同一方向、逆方向のいずれであっ
てもよい。なお、このサブコイル40に第1消磁コイル
16aとは逆方向に電流を流す場合には、一定条件下の
隣接の極限で分岐の場合に近似できる。
【0067】上記のように、この表示装置では、第1消
磁コイル16aと第2消磁コイル16bとは別にサブコ
イル40、41、42、43を設けている。これによっ
て、各消磁コイル16a、16bで発生する磁束分布を
調整することができると共に、漏れ磁束を減少させるこ
とができる。その結果、消磁コイル16により発生する
磁束は、テンションマスク構体11bに向かって流れ、
CRT側面において上下のコイル間での磁束の漏れは小
さくなり、消磁磁界は有効にテンションマスク構体11
bに印加される。このため、デガウス操作後、テンショ
ンマスク構体11bには地磁気をキャンセルする十分大
きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方
向の外部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑
えられ、色ずれを十分に抑制でき、高画質を実現でき
る。
磁コイル16aと第2消磁コイル16bとは別にサブコ
イル40、41、42、43を設けている。これによっ
て、各消磁コイル16a、16bで発生する磁束分布を
調整することができると共に、漏れ磁束を減少させるこ
とができる。その結果、消磁コイル16により発生する
磁束は、テンションマスク構体11bに向かって流れ、
CRT側面において上下のコイル間での磁束の漏れは小
さくなり、消磁磁界は有効にテンションマスク構体11
bに印加される。このため、デガウス操作後、テンショ
ンマスク構体11bには地磁気をキャンセルする十分大
きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方
向の外部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑
えられ、色ずれを十分に抑制でき、高画質を実現でき
る。
【0068】第3実施の形態 本発明の第3実施の形態に係る表示装置は、第1及び第
2消磁コイル16a、16bの一部分に板状導電体50
を用いている。各消磁コイルの一部分に板状導電体50
を有することにより、各消磁コイルで発生する磁束分布
の調整を行うことができると共に、漏れ磁束を減少させ
ることができる。
2消磁コイル16a、16bの一部分に板状導電体50
を用いている。各消磁コイルの一部分に板状導電体50
を有することにより、各消磁コイルで発生する磁束分布
の調整を行うことができると共に、漏れ磁束を減少させ
ることができる。
【0069】この表示装置は、第1及び第2実施の形態
と比較して、図6及び図7に示すように、各消磁コイル
16a、16bの一部分に板状導電体50を用いてお
り、分岐部分やサブコイルを有しない点で各実施の形態
と相違する。この板状導電体50は、均一な組成の一様
な厚みを有する板状体の他、組成の異なる材料を組み合
わせた複合体や厚みに分布を有する形状であってもよ
い。また、この板状導電体50を流れる電流を調整する
電流制御手段を備えていてもよい。この電流制御手段に
よって、第1及び第2消磁コイルで発生する磁束分布を
調整できる。この電流制御手段としては、例えば、板状
導電体50そのものを変形させて厚みに分布を持たせる
ことによって流れる電流密度の調整を行う手段であって
もよい。また、この板状導電体50を抵抗値の異なる複
数の材料からなる複合材料を用いて構成してもよい。
と比較して、図6及び図7に示すように、各消磁コイル
16a、16bの一部分に板状導電体50を用いてお
り、分岐部分やサブコイルを有しない点で各実施の形態
と相違する。この板状導電体50は、均一な組成の一様
な厚みを有する板状体の他、組成の異なる材料を組み合
わせた複合体や厚みに分布を有する形状であってもよ
い。また、この板状導電体50を流れる電流を調整する
電流制御手段を備えていてもよい。この電流制御手段に
よって、第1及び第2消磁コイルで発生する磁束分布を
調整できる。この電流制御手段としては、例えば、板状
導電体50そのものを変形させて厚みに分布を持たせる
ことによって流れる電流密度の調整を行う手段であって
もよい。また、この板状導電体50を抵抗値の異なる複
数の材料からなる複合材料を用いて構成してもよい。
【0070】上記の通り、この表示装置では、各消磁コ
イル16a、16bの一部分に板状導電体50を用いて
いる。これによって各消磁コイル16a、16bで発生
する磁束分布を調整することができると共に、漏れ磁束
を減少させることができる。その結果、消磁コイル16
により発生する磁束は、テンションマスク構体11bに
向かって流れ、CRT側面において上下のコイル間での
磁束の漏れは小さくなり、消磁磁界は有効にテンション
マスク構体11bに印加される。このため、デガウス操
作後、テンションマスク構体11bには地磁気をキャン
セルする十分大きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が大き
くなり、水平方向の外部磁界による電子ビームの軌道の
変化が十分に抑えられ、色ずれを十分に抑制でき、高画
質を実現できる。
イル16a、16bの一部分に板状導電体50を用いて
いる。これによって各消磁コイル16a、16bで発生
する磁束分布を調整することができると共に、漏れ磁束
を減少させることができる。その結果、消磁コイル16
により発生する磁束は、テンションマスク構体11bに
向かって流れ、CRT側面において上下のコイル間での
磁束の漏れは小さくなり、消磁磁界は有効にテンション
マスク構体11bに印加される。このため、デガウス操
作後、テンションマスク構体11bには地磁気をキャン
セルする十分大きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が大き
くなり、水平方向の外部磁界による電子ビームの軌道の
変化が十分に抑えられ、色ずれを十分に抑制でき、高画
質を実現できる。
【0071】第4実施の形態 本発明の第4実施の形態に係る表示装置は、ファンネル
の側面に磁性板54を配置している。この磁性板54に
よって第1及び第2消磁コイル16a、16bからの盛
れ磁束を減少させている。
の側面に磁性板54を配置している。この磁性板54に
よって第1及び第2消磁コイル16a、16bからの盛
れ磁束を減少させている。
【0072】この表示装置は、第1実施の形態から第3
実施の形態のそれぞれと比較すると、図8及び図9に示
すように、ファンネル14の左右側面にそれぞれ2つづ
つの磁性板54を配置している点で相違する。なお、こ
の磁性板54は、防爆バンド15と一体成形されていて
もよい。
実施の形態のそれぞれと比較すると、図8及び図9に示
すように、ファンネル14の左右側面にそれぞれ2つづ
つの磁性板54を配置している点で相違する。なお、こ
の磁性板54は、防爆バンド15と一体成形されていて
もよい。
【0073】上記の通り、この表示装置では、ファンネ
ル側面に磁性板54を配置している。これによって各消
磁コイル16a、16bからの漏れ磁束を減少させるこ
とができる。その結果、消磁コイル16により発生する
磁束は、テンションマスク構体11bに向かって流れ、
CRT側面において上下のコイル間での磁束の漏れは小
さくなり、消磁磁界は有効にテンションマスク構体11
bに印加される。このため、デガウス操作後、テンショ
ンマスク構体11bには地磁気をキャンセルする十分大
きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方
向の外部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑
えられ、色ずれを十分に抑制でき、高画質を実現でき
る。
ル側面に磁性板54を配置している。これによって各消
磁コイル16a、16bからの漏れ磁束を減少させるこ
とができる。その結果、消磁コイル16により発生する
磁束は、テンションマスク構体11bに向かって流れ、
CRT側面において上下のコイル間での磁束の漏れは小
さくなり、消磁磁界は有効にテンションマスク構体11
bに印加される。このため、デガウス操作後、テンショ
ンマスク構体11bには地磁気をキャンセルする十分大
きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が大きくなり、水平方
向の外部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分に抑
えられ、色ずれを十分に抑制でき、高画質を実現でき
る。
【0074】第5実施の形態 本発明の第5実施の形態に係る表示装置は、第1消磁コ
イル16aと第2消磁コイル16bは、各構成部分がコ
ネクタ60で接続されている。これによって、各消磁コ
イル16a、16bの取付けが簡略化でき、消磁コイル
16a、16bの位置ずれを防ぐことができる。
イル16aと第2消磁コイル16bは、各構成部分がコ
ネクタ60で接続されている。これによって、各消磁コ
イル16a、16bの取付けが簡略化でき、消磁コイル
16a、16bの位置ずれを防ぐことができる。
【0075】この表示装置は、第1実施の形態に係る表
示装置と比較すると、図10に示すように、第1及び第
2消磁コイル16a、16bが、各構成部分がコネクタ
60で接続されている点で相違する。この消磁コイル1
6a、16bを各構成部分に分割する箇所は特に限定さ
れない。また、各構成部分の接続は、コネクタ60によ
る場合の他、各構成部分を直接接続してもよい。
示装置と比較すると、図10に示すように、第1及び第
2消磁コイル16a、16bが、各構成部分がコネクタ
60で接続されている点で相違する。この消磁コイル1
6a、16bを各構成部分に分割する箇所は特に限定さ
れない。また、各構成部分の接続は、コネクタ60によ
る場合の他、各構成部分を直接接続してもよい。
【0076】また、上記の第1実施の形態と同様にこの
表示装置では、各消磁コイル16a、16bに分岐部分
32a、32bを有している。さらに、各消磁コイルの
各構成部分をコネクタ60で接続して、位置ずれを防止
している。これによって各消磁コイル16a、16bで
発生する磁束分布を調整することができると共に、漏れ
磁束を減少させることができる。その結果、消磁コイル
16により発生する磁束は、テンションマスク構体11
bに向かって流れ、CRT側面において上下のコイル間
での磁束の漏れは小さくなり、消磁磁界は有効にテンシ
ョンマスク構体11bに印加される。このため、デガウ
ス操作後、テンションマスク構体11bには地磁気をキ
ャンセルする十分大きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が
大きくなり、水平方向の外部磁界による電子ビームの軌
道の変化が十分に抑えられ、色ずれを十分に抑制でき、
高画質を実現できる。
表示装置では、各消磁コイル16a、16bに分岐部分
32a、32bを有している。さらに、各消磁コイルの
各構成部分をコネクタ60で接続して、位置ずれを防止
している。これによって各消磁コイル16a、16bで
発生する磁束分布を調整することができると共に、漏れ
磁束を減少させることができる。その結果、消磁コイル
16により発生する磁束は、テンションマスク構体11
bに向かって流れ、CRT側面において上下のコイル間
での磁束の漏れは小さくなり、消磁磁界は有効にテンシ
ョンマスク構体11bに印加される。このため、デガウ
ス操作後、テンションマスク構体11bには地磁気をキ
ャンセルする十分大きな磁化が発生し、磁気遮蔽効果が
大きくなり、水平方向の外部磁界による電子ビームの軌
道の変化が十分に抑えられ、色ずれを十分に抑制でき、
高画質を実現できる。
【0077】以上、本発明の実施の形態に関する説明で
は、多数の細孔が形成された色選別電極に画面の上下方
向にのみ張力を付加した状態でフレームに固定するテン
ションマスク形式について適用する場合について述べ
た。本発明はこれに限られるものではなく、色選別電極
に画面の上下方向および左右方向の双方に張力を付加し
た状態で固定する方式や、アパーチャグリルと呼ばれる
多数の細条を画面上下方向に張力を付加した状態でフレ
ームに固定する方式等の色選別電極に張力を付加した状
態でフレームに固定する全ての方式に適用できる。本発
明は、これらの場合にも同様の効果を奏する。
は、多数の細孔が形成された色選別電極に画面の上下方
向にのみ張力を付加した状態でフレームに固定するテン
ションマスク形式について適用する場合について述べ
た。本発明はこれに限られるものではなく、色選別電極
に画面の上下方向および左右方向の双方に張力を付加し
た状態で固定する方式や、アパーチャグリルと呼ばれる
多数の細条を画面上下方向に張力を付加した状態でフレ
ームに固定する方式等の色選別電極に張力を付加した状
態でフレームに固定する全ての方式に適用できる。本発
明は、これらの場合にも同様の効果を奏する。
【0078】また、色選別電極の画面の左右方向に張力
を付加した状態でフレームに固定する場合には、消磁コ
イルの配置として、上記の消磁コイルの配置から管軸を
中心にして左右いずれかに90°回転して得られる配置
を採用することができ、この場合にも本発明と同様の効
果が得られる。
を付加した状態でフレームに固定する場合には、消磁コ
イルの配置として、上記の消磁コイルの配置から管軸を
中心にして左右いずれかに90°回転して得られる配置
を採用することができ、この場合にも本発明と同様の効
果が得られる。
【0079】なお、上記の実施の形態では、Ni−Fe
材からなるテンションマスクの場合を例として述べた
が、Fe材などの他の磁性体材料からなるテンションマ
スクを用いる表示装置にも適用できる。
材からなるテンションマスクの場合を例として述べた
が、Fe材などの他の磁性体材料からなるテンションマ
スクを用いる表示装置にも適用できる。
【0080】なお、この表示装置には、高透磁率の防爆
バンドを備えてもよい。ここで、高透磁率とは、比透磁
率が、従来の防爆バンドの1.3倍から10倍である2
000以上、15000以下をいう。また、高透磁率の
防爆バンドとしては、Fe材、Ni−Fe材などの磁性
体材料からなる防爆バンドを用いることができる。
バンドを備えてもよい。ここで、高透磁率とは、比透磁
率が、従来の防爆バンドの1.3倍から10倍である2
000以上、15000以下をいう。また、高透磁率の
防爆バンドとしては、Fe材、Ni−Fe材などの磁性
体材料からなる防爆バンドを用いることができる。
【0081】さらに、上記の実施の形態では、内部磁気
シールドとしてFe材の場合を例として述べたが、パー
マロイ材などの他の磁性体材料からなる内部磁気シール
ドを用いる表示装置にも適用できる。またこの内部磁気
シールドは種々の形状とすることができる。
シールドとしてFe材の場合を例として述べたが、パー
マロイ材などの他の磁性体材料からなる内部磁気シール
ドを用いる表示装置にも適用できる。またこの内部磁気
シールドは種々の形状とすることができる。
【0082】またさらに、上記の実施の形態では、25
インチのカラーテレビを例として述べたが、その他のイ
ンチサイズの陰極線管を用いる表示装置にも適用でき
る。
インチのカラーテレビを例として述べたが、その他のイ
ンチサイズの陰極線管を用いる表示装置にも適用でき
る。
【0083】また、上記の実施の形態では、カラーテレ
ビを例として述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
CRTディスプレイモニター等、その他の陰極線管を用
いる表示装置にも適用できる。
ビを例として述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
CRTディスプレイモニター等、その他の陰極線管を用
いる表示装置にも適用できる。
【0084】
【発明の効果】本発明の表示装置では、各消磁コイルに
分岐部分を設けている。これによって、各消磁コイルの
発生する磁束分布を調整することができ、漏れ磁束を減
少させることができる。また、第1及び第2消磁コイル
に色選別電極の上辺又は下辺に沿って平行に延在してい
る平行部分と、ファンネルの稜線より内側の側面に廻り
込んだ廻り込み部分、即ち、ファンネルの稜線に沿って
ではなく稜線より側面中央側に廻り込んだ部分とを設け
ている。これによって、消磁コイルの鎖交面と内部磁気
シールドとの傾きが大きくなり、消磁コイルの鎖交面の
内部磁気シールドに垂直の断面積が大きくなるため内部
磁気シールドに沿って平行に流れる磁束が増す。その結
果、消磁コイルの発生する磁束のうちテンションマスク
構体を含む外部磁界シールド構体に流れる磁束は増加
し、テンションマスク構体を流れる磁束が増加するた
め、消磁磁界は有効にテンションマスク構体に印加され
る。このため、バイアス磁界である地磁気の存在下にお
いてデガウス操作を行うことで、デガウス操作後、色選
別電極を含む外部磁界シールド構体にバイアス磁界であ
る地磁気の方向に従来より大きな磁化が発生し、外部磁
界シールド構体内部には地磁気をキャンセルする磁界が
発生する。これにより、磁気遮蔽効果が大きくなり、水
平方向の外部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分
に抑えられ、色ずれを十分に抑制でき、高画質を実現で
きる。
分岐部分を設けている。これによって、各消磁コイルの
発生する磁束分布を調整することができ、漏れ磁束を減
少させることができる。また、第1及び第2消磁コイル
に色選別電極の上辺又は下辺に沿って平行に延在してい
る平行部分と、ファンネルの稜線より内側の側面に廻り
込んだ廻り込み部分、即ち、ファンネルの稜線に沿って
ではなく稜線より側面中央側に廻り込んだ部分とを設け
ている。これによって、消磁コイルの鎖交面と内部磁気
シールドとの傾きが大きくなり、消磁コイルの鎖交面の
内部磁気シールドに垂直の断面積が大きくなるため内部
磁気シールドに沿って平行に流れる磁束が増す。その結
果、消磁コイルの発生する磁束のうちテンションマスク
構体を含む外部磁界シールド構体に流れる磁束は増加
し、テンションマスク構体を流れる磁束が増加するた
め、消磁磁界は有効にテンションマスク構体に印加され
る。このため、バイアス磁界である地磁気の存在下にお
いてデガウス操作を行うことで、デガウス操作後、色選
別電極を含む外部磁界シールド構体にバイアス磁界であ
る地磁気の方向に従来より大きな磁化が発生し、外部磁
界シールド構体内部には地磁気をキャンセルする磁界が
発生する。これにより、磁気遮蔽効果が大きくなり、水
平方向の外部磁界による電子ビームの軌道の変化が十分
に抑えられ、色ずれを十分に抑制でき、高画質を実現で
きる。
【0085】本発明の表示装置では、第1及び第2消磁
コイルとは別に左右側面にそれぞれ少なくとも一つサブ
コイルを設けている。これによって、各消磁コイルの発
生する磁束分布を調整することができ、漏れ磁束を減少
させることができる。
コイルとは別に左右側面にそれぞれ少なくとも一つサブ
コイルを設けている。これによって、各消磁コイルの発
生する磁束分布を調整することができ、漏れ磁束を減少
させることができる。
【0086】本発明の表示装置では、第1及び第2消磁
コイルの一部分に板状導電体を用いている。これによっ
て、各消磁コイルの発生する磁束分布を調整することが
でき、漏れ磁束を減少させることができる。
コイルの一部分に板状導電体を用いている。これによっ
て、各消磁コイルの発生する磁束分布を調整することが
でき、漏れ磁束を減少させることができる。
【0087】本発明の表示装置では、ファンネルの左右
側面にそれぞれ少なくとも一つの磁性板を配置してい
る。これによって、各消磁コイルで発生する磁束からの
漏れ磁束を減少させることができる。
側面にそれぞれ少なくとも一つの磁性板を配置してい
る。これによって、各消磁コイルで発生する磁束からの
漏れ磁束を減少させることができる。
【0088】本発明の表示装置では、第1及び第2消磁
コイルは、複数の構成部分が接続されてなる。これによ
って、各消磁コイルの取付けが簡略化され、位置ずれを
防止できる。
コイルは、複数の構成部分が接続されてなる。これによ
って、各消磁コイルの取付けが簡略化され、位置ずれを
防止できる。
【図1】 第1実施の形態による表示装置の構成を説明
する斜視図である。
する斜視図である。
【図2】 (a)第1実施の形態による消磁コイルと外
部磁界シールド構体との位置関係を示す側面説明図と、
(b)消磁コイルの配設状態を示す背面図である。
部磁界シールド構体との位置関係を示す側面説明図と、
(b)消磁コイルの配設状態を示す背面図である。
【図3】 (a)従来例の消磁コイルと、(b)第1実
施の形態の消磁コイルによるデガウス操作後の数値解析
による色選別電極の磁化分布図である。
施の形態の消磁コイルによるデガウス操作後の数値解析
による色選別電極の磁化分布図である。
【図4】 第2実施の形態による表示装置の構成を説明
する斜視図である。
する斜視図である。
【図5】 第2実施の形態による消磁コイルと外部磁界
シールド構体との位置関係を示す側面説明図である。
シールド構体との位置関係を示す側面説明図である。
【図6】 第3実施の形態による表示装置の構成を説明
する斜視図である。
する斜視図である。
【図7】 第3実施の形態による消磁コイルと外部磁界
シールド構体との位置関係を示す側面説明図である。
シールド構体との位置関係を示す側面説明図である。
【図8】 第4実施の形態による表示装置の構成を説明
する斜視図である。
する斜視図である。
【図9】 第4実施の形態による消磁コイルと外部磁界
シールド構体との位置関係を示す側面説明図である。
シールド構体との位置関係を示す側面説明図である。
【図10】 (a)第5実施の形態による表示装置の構
成を説明する斜視図と、(b)消磁コイルのコネクタ接
続部の拡大図である。
成を説明する斜視図と、(b)消磁コイルのコネクタ接
続部の拡大図である。
【図11】 従来の表示装置の構成を説明する斜視図で
ある。
ある。
【図12】 従来の消磁コイルと外部磁界シールド構体
との位置関係を示す側面説明図である。
との位置関係を示す側面説明図である。
【図13】 従来のCRTの色選別電極構体であるシャ
ドウマスク構体を示す斜視図である。
ドウマスク構体を示す斜視図である。
【図14】 従来のCRTの色選別電極構体であるテン
ションマスク構体を示す斜視図である。
ションマスク構体を示す斜視図である。
Hver 垂直磁界 Hew 東西磁
界 Htube 管軸磁界 10 表示パネ
ル 11a シャドウマスク構体 11b テンシ
ョンマスク構体 12 内部磁気シールド 13 電子銃 14 ファンネル 15 防爆バン
ド 16a 第1消磁コイル 16a−1 第
1平行部分 16a−2 第2平行部分 16a−3 廻
り込み部分 16a−4 第3平行部分 16a−5 廻
り込み部分 16b 第2消磁コイル 16b−1 第
1平行部分 16b−2 第2平行部分 16b−3 廻
り込み部分 16b−4 第3平行部分 16b−5 廻
り込み部分 17 電子ビーム軌道 18 外部磁界
シールド構体 19 ネック 20 色選別電
極 21 フレーム 21a アング
ル 21b アーム 30 磁束 32a 第1消磁コイルの分岐部分 32b 第2消
磁コイルの分岐部分 40、41、42、43 サブコイル 50 板状導電
体 54 磁性板 60 コネクタ
界 Htube 管軸磁界 10 表示パネ
ル 11a シャドウマスク構体 11b テンシ
ョンマスク構体 12 内部磁気シールド 13 電子銃 14 ファンネル 15 防爆バン
ド 16a 第1消磁コイル 16a−1 第
1平行部分 16a−2 第2平行部分 16a−3 廻
り込み部分 16a−4 第3平行部分 16a−5 廻
り込み部分 16b 第2消磁コイル 16b−1 第
1平行部分 16b−2 第2平行部分 16b−3 廻
り込み部分 16b−4 第3平行部分 16b−5 廻
り込み部分 17 電子ビーム軌道 18 外部磁界
シールド構体 19 ネック 20 色選別電
極 21 フレーム 21a アング
ル 21b アーム 30 磁束 32a 第1消磁コイルの分岐部分 32b 第2消
磁コイルの分岐部分 40、41、42、43 サブコイル 50 板状導電
体 54 磁性板 60 コネクタ
フロントページの続き (72)発明者 井ノ上 裕人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 川崎 正樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C060 CM04 CM10 CN05 JA20
Claims (12)
- 【請求項1】 張力を付加した状態でフレームに固着さ
れた色選別電極と、電子ビームを磁気遮蔽する内部磁気
シールドとを有する陰極線管と、 前記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイルと
を備えた表示装置であって、 前記消磁コイルは上下一対の第1及び第2消磁コイルか
らなり、前記第1及び第2消磁コイルは、それぞれ、前
記色選別電極の上辺又は下辺に沿って略平行に延在する
平行部分と、該平行部分の両端から前記ファンネルの稜
線より内側の側面に廻り込んだ廻り込み部分とを有する
とともに、 前記廻り込み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれ
ぞれ少なくとも一つの分岐部分を有することを特徴とす
る表示装置。 - 【請求項2】 張力を付加した状態でフレームに固着さ
れた色選別電極と、電子ビームを磁気遮蔽する内部磁気
シールドとを有する陰極線管と、 前記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイルと
を備えた表示装置であって、 前記消磁コイルは上下一対の第1及び第2消磁コイル
と、少なくとも2つのサブコイルとからなり、前記第1
及び第2消磁コイルは、それぞれ、前記色選別電極の上
辺又は下辺に沿って略平行に延在する平行部分と、該平
行部分の両端から前記ファンネルの稜線より内側の側面
に廻り込んだ廻り込み部分とを有するとともに、 前記各サブコイルは、それぞれ前記ファンネルの側面で
一周するコイルであって、前記ファンネルの側面上から
見て前記第1及び第2消磁コイルの前記廻り込み部分と
の交差部分を有しないことを特徴とする表示装置。 - 【請求項3】 前記サブコイルの中央部に磁性体を配置
したことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 【請求項4】 張力を付加した状態でフレームに固着さ
れた色選別電極と、電子ビームを磁気遮蔽する内部磁気
シールドとを有する陰極線管と、 前記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイルと
を備えた表示装置であって、 前記消磁コイルは上下一対の第1及び第2消磁コイルか
らなり、前記第1及び第2消磁コイルは、それぞれ、前
記色選別電極の上辺又は下辺に沿って略平行に延在する
平行部分と、該平行部分の両端から前記ファンネルの稜
線より内側の側面に廻り込んだ廻り込み部分とを有する
とともに、 前記第1及び第2消磁コイルは、前記ファンネルの左右
側面において、前記各コイルの一部分に板状導電体を用
いることを特徴とする表示装置。 - 【請求項5】 前記板状導電体に流れる電流の制御手段
をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の表示
装置。 - 【請求項6】 張力を付加した状態でフレームに固着さ
れた色選別電極と、電子ビームを磁気遮蔽する内部磁気
シールドとを有する陰極線管と、 前記陰極線管のファンネルに配設している消磁コイルと
を備えた表示装置であって、 前記消磁コイルは上下一対の第1及び第2消磁コイルか
らなり、前記第1及び第2消磁コイルは、それぞれ、前
記色選別電極の上辺又は下辺に沿って略平行に延在する
平行部分と、該平行部分の両端から前記ファンネルの稜
線より内側の側面に廻り込んだ廻り込み部分とを有する
とともに、 前記ファンネルの左右側面にそれぞれ少なくとも一つの
磁性板を備えることを特徴とする表示装置。 - 【請求項7】 前記磁性板は、前記防爆バンドと一体成
形されてなることを特徴とする請求項9に記載の表示装
置。 - 【請求項8】 前記第1及び第2消磁コイルの前記廻り
込み部分は、前記ファンネルの左右側面でそれぞれ少な
くとも一つの分岐部分を有することを特徴とする請求項
2から7のいずれか一項に記載の表示装置。 - 【請求項9】 前記消磁コイルは、前記第1及び第2消
磁コイルに加えてさらに2つのサブコイルを有してお
り、 前記各サブコイルは、それぞれ前記ファンネルの側面で
一周するコイルであって、前記ファンネルの側面上から
見て前記第1及び第2消磁コイルの前記廻り込み部分と
の交差部分を有しないことを特徴とする請求項4から8
のいずれか一項に記載の表示装置。 - 【請求項10】 前記第1及び第2消磁コイルは、それ
ぞれ複数の構成部分が接続されてなることを特徴とする
請求項1から9のいずれか一項に記載の表示装置。 - 【請求項11】 前記第1及び前記第2消磁コイルは、
それぞれの前記廻り込み部分が、前記色選別電極近傍の
前記ファンネルの左右側面において、前記表示パネルの
側辺に略平行に延在している部分を含むことを特徴とす
る請求項1から10のいずれか一項に記載の表示装置。 - 【請求項12】 前記第1消磁コイルと前記第2消磁コ
イルは、それぞれの前記廻り込み部分が、前記ファンネ
ルの側面において、互いにコイルが略平行となる部分を
含むことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項
に記載の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000372766A JP2002176655A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002176655A true JP2002176655A (ja) | 2002-06-21 |
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ID=18842253
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---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002176655A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004061144A1 (ja) * | 2003-01-06 | 2004-07-22 | Jfe Steel Corporation | 高強度防爆バンド用鋼板および高強度防爆バンド |
-
2000
- 2000-12-07 JP JP2000372766A patent/JP2002176655A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004061144A1 (ja) * | 2003-01-06 | 2004-07-22 | Jfe Steel Corporation | 高強度防爆バンド用鋼板および高強度防爆バンド |
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