JPH0497103A - 紫外線カットフィルターの製造方法 - Google Patents

紫外線カットフィルターの製造方法

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JPH0497103A
JPH0497103A JP20910690A JP20910690A JPH0497103A JP H0497103 A JPH0497103 A JP H0497103A JP 20910690 A JP20910690 A JP 20910690A JP 20910690 A JP20910690 A JP 20910690A JP H0497103 A JPH0497103 A JP H0497103A
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JP
Japan
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cerium
titanium
compd
soln
filter
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Application number
JP20910690A
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English (en)
Inventor
Riichi Nishide
利一 西出
Mikio Kawai
幹夫 川合
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、紫外線カットフィルター、特に、ガラスなと
の透明基板上に形成された紫外線カットフィルターの製
造方法に関する。
(従来の技術) 従来の紫外線カットフィルターの製造方法としては、ガ
ラスなとの透明基板上に屈折率の異なる物質を交互に多
層積層する方法、金属、金属酸化物の蒸着等による薄膜
形成による方法、紫外線吸収剤をなんらかのバインダー
に溶解または分散してこれを塗布する方法などが知られ
ている。
特開昭63−103083号公報にはチタンアルコキン
ドとセリウム化合物の混合液に酸を加えて吐を3.5〜
5とし、全溶液中の含有水分を8%以下に調製し、この
混合液を基体表面に付着させた後、200°C以上に加
熱してセリウム含有チタン酸化物の皮膜を形成させる方
法か開示されている。
(発明か解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の方法にあっては、たと
えは蒸着法によるものではスループットか小さくまた反
応チャンバーか小さいので、小さな面積のフィルターし
かできず、コストか高くなるという問題点かあった。ま
た、紫外線吸収剤をなんらかのバインダーに溶解または
分散してこれを塗布する方法では、バインダーや紫外線
吸収剤の種類により好ましい波長での吸収か得られない
、などの問題点かあった。
さらに、特開昭63−103083号公報に開示された
方法では、400nm以降の可視光域にも吸収をもち、
可視域の一部もカットしてしまい、紫外線のみをカッ1
〜できない、という問題点かある。さらに、pHの開園
や含有水分の制御か困難である、混合液のポットライフ
か短い、皮膜か失透し透明膜かできない、という問題点
かある。
本発明の目的は、300〜400nmの紫外線のみを選
択的に効率よくカットするフィルターの製造方法を提供
することにある。
さらに本発明の他の目的は製造が容易でpHや含有水分
の制@か不要である安価て大面積の透明な紫外線カット
フィルターの製造方法を提供することにある。
(課題を解決するだめの手段) 上記の本発明の目的は、チタンの有機金属化合物とセリ
ウム化合物および水酸基を少なくとも2つ含む多価アル
コールとを含有する混合溶液に水を添加してゾル化し、
二の反応液を透明基板上に塗布し、焼結する方法により
、達成された。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明は、チタンの有機金属化合物とセリウム化合物お
よび水酸基を少なくとも2つ含む多価アルコールとを含
有する混合溶液に水を添加してゾル化し、二の反応液を
ガラス基板上に塗布し、焼結することを特徴とするもの
である。
二のような混合溶液に水を添加して金属イオンをゾル化
する方法は、一般にはゾルケル方法といわれているもの
である。
ゾルゲル方法による薄膜の形成方法は、たとえは「ゾル
・ケル法によるガラス・セラミックスの製造技術とその
応用」 (山根正之 監著 応用技術出版 1989年
)108〜140ページに記載されている。たとえは、
チタンテトラメトキシドをメタノールに溶解しておく。
これに、塩酸なとの酸、および水なとチタンテトラメト
キシドの分解剤を加える。チタンテトラメトキシドか分
解しTi−0−Ti結合を有するゾルか形成される。粘
度を適切に選択する二とにより、任意の手段で塗布し薄
膜を形成する。塗布方法としては、デイツプ法、スピン
塗布法、スプレー法などから選択される。ついて、焼結
する。
本発明て用いられるチタンの有機金属化合物としては、
好ましくはチタンアルコキシドである。
チタンアルコキシドは一般式Ti(OR)、てあられさ
れる。ニニてnは整数てあり、Rは任意のアルキル基か
ら選択される。Rとしては、たとえばメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ九基、などがあ
る。
セリウム化合物としては、セリウムの無機化合物、たと
えは硝酸セリウム、塩化セリウム、硫酸セリウムなどか
好ましく用いられる。
水酸基を少なくとも2つ含む多価アルコールとしては、
一般にはグリコールといわれているものであり、ヘキン
レングリコール、2,3−ブタンジオール、1.2−プ
ロパンジオール、2−メチル−1,2−プロパンジオー
ルなどが好ましい。
本発明においては、水を添加して金属イオンをゾル化さ
せるのだか、水の量は任意でよい。好ましくは、金属イ
オンに対し1〜10倍モル量である。
また、ゾル化するときに、酸を添加してもよい。
酸としては硝酸、塩酸、酢酸、硫酸などが好ましい。反
応温度は任意で良いか、好ましくは、50〜80°Cで
ある。溶媒は、これらの化合物か溶解するものであれば
任意て良いか、好ましくはエチルアルコール、プロピル
アルコール、ブチルアルコールなとアルコール類か用い
られる。チタンの有機金属化合物とセリウム化合物の混
合割合としては、モル比でTi :Ce= 1 : 5
〜100 : 1の範囲であることか好ましい。また水
酸基を少なくとも2つ含む多価アルコールは、チタンの
有機金属化合物とセリウム化合物のチタンおよびセリウ
ム金属としての合計モル数の1710〜IO倍のモル数
の分量を添加するのか好まし・(、上記合計モル数と等
モル添加するのか一層好ましい。焼結は有機化合物か除
去される温度であるべきてあり、好ましくは200°C
以上かよい。また基板か変形または変質しない温度であ
るへきて、本発明の場合は700 ’C以下が好ましい
。加熱時間は5〜60分てよい。
本発明で用いられる薄膜は少なくとも1層以上積層され
ることか必要てあり、吸光度を高めるため2層以上塗布
しても良い。積層方法は1層塗布した後続いて塗布して
もよいし、焼結後さらに塗布してもよい。塗布する基板
としては、透明な基板であれば何でも良いか、好ましく
はソーダライムなとのガラス基板、石英基板、ポリカー
ボネートなとのプラスチック基板などから選択される。
(作 用) 本発明によれば、300〜400nmの紫外線のみを選
択的に効率よくカットするフィルターか得られる。さら
に、安価で大面積のフィルターか得られ、製造か容易で
pHや含有水分の制御か不要であり、透明なフィルター
が得られる。
(実施例) 以下、実施例および比較例により本発明をさらに説明す
るか、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
比較例 塩化セリウム1.26gをエタノール30cc中に溶解
した。この溶液に室温でチタンテトライソプロポキシド
lccを添加し、さらに30%酢酸1ccを加えてpH
を4とした。この溶液をスピンナーによりソーダライム
ガラス上に塗布した。スピンナー塗布条件は3000r
pmて30秒てあった。塗布試料を大気中て乾燥させた
後、電気炉中に入れ、500°Cて10分間焼結した。
得られた黄色カラスは失透していた。二のガラスの吸光
度を、リファレンスをガラスとして第2図に任意スケー
ルで示した。440nmに吸収極大を持ち、可視域に吸
収をもっていた。
さらに、この溶液を室温で1週間放置したところ、白濁
し、塗布か不可能であった。
実施例1 塩化セリウム1.26gをエタノール30cc中に加え
溶解し1こ。二の溶液にチタニウムテトライソプロポキ
シドlccを添加し、さらにヘキシレングリコール0.
9イを加え、80°Cて1時間撹拌、加熱した。
室温まで冷却した後、水0.12mf!および61%硝
酸0.4mlを加え、80°Cて1時間撹拌、加熱し1
こ。この時のpHはlてあった。二の溶液を室温まで冷
却した後スピンナーによりソーダライムガラス上に塗布
した。スピンナー塗布条件は300rpmて30秒てあ
った。得られたガラス試料の吸光度を第2図と同様にし
てリファレンスをガラスとして第1図に示した。吸収極
大は320nmにあり、300〜400nmの紫外線を
カットしている二とかわかった。また、この反応液を室
温で1週間放置した。反応液は透明で塗布も可能であっ
た。ガラス塗布試料は上と同じ吸光度を示した。
実施例2 実施例1における塩化セリウムに変えて硝酸セリウムを
1.48g用い、チタニウムテトライソプロポキシドに
変えてチタニウムテトラ−n−ブトキシドを1.2g用
い、ヘキシレングリコールに変えてエチレングリコール
を0.42yd用いた他は、実施例1と同様にしてガラ
ス試料を作製した。得られたガラス試料の吸光度は実施
例1と同様に300〜400nmの紫外線をカットして
いた。
実施例3 実施例1における水の量を0.12yJから0.2.0
.5.0.6 mlと変化させた。実施例1と同様に塗
布し、焼結した。実施例1と同様に300〜400nm
の紫外線をカットしていた。
また、この反応液を室温で1週間放置した。溶液は、透
明であり、塗布も可能であった。塗布したガラス試料は
上と同様の吸光度を示した。
実施例4 実施例1における硝酸に変えて、35%塩酸を用い、そ
の量を0.1.0.3.0.6.0.8.1.0イと変
化させた。二の時の溶液のpHは3.0から0.1であ
った。実施例1と同様にして塗布試料を作製した。得ら
れた試料の吸光度は実施例1と同様に300〜400n
mの紫外線をカットしていた。
実施例5 実施例1における塩化セリウムに変えて酢酸セリウム1
.5gを用い、チタニウムテトライソプロポキシドに変
えてチタニウムテトラエトキント1.6gを用い、ヘキ
シレングリコールに変えて2.3ブタンジオール1.5
mlを用い、溶媒をエタノールに変えてn−ブタノール
10(Wに変えた他は実施例1と同様にして塗布した。
得られた試料の吸光度は実施例1と同様に300〜40
0nmの紫外線をカットしていた。
実施例6 実施例1におけるソーダライムガラスに変えて石英カラ
スを用いた他は実施例1と同様にして塗布試料を作製し
た。得られた試料の吸光度は300〜400nmの紫外
線をカットしていた。
実施例7 実施例2におけるスピシナー塗布に変えて、デイ・・l
プ塗布法を用い、ガラス基板の大きさを500、市X5
00m+nx3皿tとした他は、実施例2と同様にして
ガラス塗布試料を作製した。塗布は均一で、300〜4
00nmの紫外線をカットしていた。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、300〜400
nmの紫外線のみを選択的に効率よくカットするフィル
ターか提供できる。さらに製造か容易てpHや含有水分
の制御か不要であり、透明膜を作製する方法か提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1のガラス塗布試料の吸光度曲
線を示す線図、 第2図は比較例のガラス塗布試料の吸光度曲線を示す線
図である。 日産自動車株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、チタンの有機金属化合物とセリウム化合物および水
    酸基を少なくとも2つ含む多価アルコールとを含有する
    混合溶液に水を添加してゾル化し、この反応液を透明基
    板上に塗布し、焼結することを特徴とする紫外線カット
    フィルターの製造方法。
JP20910690A 1990-08-09 1990-08-09 紫外線カットフィルターの製造方法 Pending JPH0497103A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5618626A (en) * 1992-11-09 1997-04-08 Central Glass Company, Limited Glass plate with ultraviolet absorbing multilayer coating
WO2007020781A1 (ja) * 2005-08-19 2007-02-22 Nissan Chemical Industries, Ltd. 被膜形成用塗布液の製造方法

Cited By (3)

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