JPH049501B2 - - Google Patents

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JPH049501B2
JPH049501B2 JP5718484A JP5718484A JPH049501B2 JP H049501 B2 JPH049501 B2 JP H049501B2 JP 5718484 A JP5718484 A JP 5718484A JP 5718484 A JP5718484 A JP 5718484A JP H049501 B2 JPH049501 B2 JP H049501B2
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blade
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、魚身をスライスして薄い切身を作る
ための魚身スライサーに関する。
従来の技術 魚身スライサーそれ自体は新しいものではな
く、例えばフランス国特許2285965号には、フレ
ームに載置したものであつて、ほぼ垂直面で回転
する切削ブレードと、魚身を押える押え板と、切
削ブレード近傍を往復移動するように支持された
切身支持体とを備えたフレーム載置型魚身スライ
サーが開示されている。
発明の目的 本発明の目的は、切身生産率が非常に高く、し
かも、切身の品質も変えるようなこともなく、使
いやすくて維持管理も簡単にすむ魚身、特にサケ
の魚身をスライスするのに適した魚身スライサー
を提供することである。
本発明の別の目的は、良品質の切身を得るのに
必要な精確な調節作業を容易に行うことができ、
一たん調節すれば再調節することなく、機械の維
持管理に必要な手入れを行うことのできるモジユ
ールを備えた前述の型式の魚身スライサーを供す
ることである。
更に、構造が簡単で、しかも、操作しやすく、
また、経験のない人が操作しても、所定品質の切
身が得られる前述の型式の切身スライサーを提供
することも、本発明のまた別の目的である。
発明の構成 本発明によれば、ほぼ垂直面で回転切削を行う
回転ブレードを備えたフレーム載置型切削装置
と、回転ブレードに対して調節自在な押え板構造
体と、回転ブレード近傍をほぼ垂直方向に移動す
る魚体支持用スタンドと、前記スタンドを直線往
復移動させるための調節自動駆動手段とからな
り、前記スタンドを、傾斜角度が調節できるリブ
付きテーブルで構成する傍ら、魚身ブロツクを下
降しつつ切削するに当つて魚身ブロツクを案内す
るとともに、高速度にてスタンドが往復移動して
いる時に魚身ブロツクが引き上げられるのを阻止
する案内手段を設けた魚身スライサーを供するこ
とにより、前述の諸目的が達成される。
本発明の好ましい態様として、本発明の魚身ス
ライサーは、フレームの一側の垂直面に、静止ブ
レードで被覆した垂直面で回転する回転ブレード
を備えた切削装置と、該回転ブレードの下方で一
定の間隔を置いて回転ブレードと大略同一の垂直
面を形成する押え板を備えた枢支構造体を並列に
設ける一方、前記フレームの他側の垂直面に、前
記切削装置と枢支構造体と対面して前記両者の間
を自在に上下往復運動する魚体支持用スタンドを
備え、かつ、該スタンドに上部より下部が前記両
者の側へより接近するようにした傾斜した魚体支
持用テーブルを設けると共に、該テーブル上にテ
ーブル上に置かれる魚身と接触して該魚身をスタ
ンドの往復運動時にテーブルで不動の状態に拘束
する案内手段を設けて、前記スタンドが下方へ往
復する時はテールブ上に置かれた魚身は静止ブレ
ードより押え板上を摺動する一方、スタンドが上
方へ往復動する時は、テーブル上の魚身を前記回
転する回転ブレードにより前記押え板と回転ブレ
ードの間隔から特定の巾に切削して取り出すよう
にしたことを特徴とするものである。
本発明の発明者は、例えば1分間につき5本の
サケの魚身ブロツクを処理するほどの速度で作業
を行うと、スタンドの垂直方向の移動に伴つて、
魚身ブロツクだけでも全体で4Kg以上あるから慣
性によりスタンドの所定位置に魚身ブロツクを定
着させるのに問題があるのを発見した。
このような問題を解消するために、本発明によ
る前述のスライサーには、スタンドのテーブルの
少なくとも下部分の表面に下方に突延した突起を
少なくとも一列形成しておくとともに、この突起
が、テーブルを上方から見ればテーブルの長手方
向に対して非対称形切削プロフイールを呈するよ
うにし、これが前述の案内手段とともに、切削時
にテーブルに対して魚身ブロツクが相対回転する
のを阻止する保持手段を構成するようにするのが
望ましい。
また、本発明のの特徴としては、前記スタンド
にプレートを枢支させるとともに、その下縁部が
テーブル表面と当接するように弾性部材で一方向
に付勢して傾斜させておくことにより、テーブル
表面と前記プレートとの間に魚身ブロツクを押え
つつ案内させる送出し口を形成するのが好まし
く、そうすれば、スタンドが上下動している時に
魚身ブロツクが引きずられるように上昇してしま
うのを防ぐことができる。
実施例 以後、添付図面を参照しながら、本発明の一実
施例を詳述する。
第1図から第4図において、本発明による魚身
スライサー(薄切り機)は、一般にL字形のフレ
ーム100と、このフレームの上部に垂直方向に
往復動自在に設けられた魚身支持用スタンド10
1と、前記フレームの中央部に着脱自在に装着さ
れる回転式切削装置102と、同じく前記フレー
ムの下部に装着された、押え板123のための枢
支構造体103とから構成されている。
104を以つて示した搬送収集ユニツトは、ス
ライサーとは分離・独立していても良いか、実際
に用いる際にはスライサーと協働しうるように組
立構成されてるい。
フレーム100は、スダンド101及び切削装
置102とが取り付けられている上部の垂直フレ
ーム部105と、基台を構成する下部の水平フレ
ーム部106とからなる。第2図と第3図とから
明らかなように、垂直フレーム部105は、一対
の互いに対向した平坦な側壁107,107′で
構成されていて、金属シート板製カバーとしての
構造を呈している。前記スタンド101はこの一
対の側壁107,107間の空間に往復動自在に
収納されており、押え板123に対向する垂直フ
レーム部105の前部は開放されている。スタン
ド101は、上下方向に傾斜して延在する魚体支
持用テーブル109と、前記側壁107,10
7′と平行に延在して、両者間に前記魚体支持用
テーブル109を挟持する一対の側板108,1
08′とを備えている。
図示の実施例においては、前述の構成のスタン
ド101は、フレーム100の一体的に設けた少
なくとも2本の垂直レール110の案内で垂直方
向に往復動自在に設けられる。このスタンド10
1の下端リンク111が連結され、かつ、このリ
ンク111の下端部が下部の水平フレーム部10
6の内部に設置した減速機付き電動モーター11
3により駆動させられる偏心回転板112に連結
されており、リンク111を介してスタンド10
1が上下駆動させられる。水平フレーム部106
の上面に水平な天板114を設けて、この天板1
14上で前記枢支構造体103が水平フレーム部
106に設けた水平軸115を中心にして押え板
123を第2図の垂直位置から第3図の水平位置
へ変位できるように回転自在に設けられている。
切削装置102は、側壁107,107′の前
面から天板114の上方で両腕状に突出して延在
する2本の水平アーム116,116′に支持さ
れている。詳述すれば、切削装置102は、一方
の枢支端が、いずれか一方の水平アーム、例えば
水平アーム116を中心に回動自在に取り付けら
れていて、第2図に示す作動位置へ回動させられ
た状態にあつては、水平アーム116に枢支され
ている枢支端と反対側の切削装置102の自由端
が、他方の水平アーム116′に取り付けられて
水平に支持されることになる。水平アーム11
6,116′に設けた117,117′で示した調
節スリーブは、スタンド101に対する切削装置
102の位置を調節するものである。切削装置1
02は、水平アーム116′の自由端に設けたク
ランブ用スリーブ118′により前記作動位置で
水平アーム116′にロツクされる。
切削装置102は、モーター120により駆動
される回転ブレード119を備えており、このブ
レード119の上部は、後述のように回転ブレー
ド119の前面に設けられる静止ブレード122
を着脱自在に取り付けるカバー121で覆われ、
回転ブレード119は、従来通り垂直位置にある
押え板123と第10図の如く一定の位置関係を
持つて互いに関連し、押え板123でで案内され
る回転ブレード119で切断されるサケ切身に一
切の厚さが押え板123と回転ブレード119と
の間隔寸法で定まるようになつている。この押え
板123は、フレーム124に装着されており、
かつ、フレーム124の下端部が支軸125を介
して基板126に枢支されている。基板126
は、通常、第1図で示す押え板123の作動位置
にあると、天板114上に横臥して、側方から見
ると一般にL字型を呈している枢支構造体103
とともに、押え板123とは反対側の基板126
の端部にある水平軸115を中心に回動しうるよ
うになつている。枢支構造体103がクリアー位
置へと回動して押え板123が水平方向に起され
た状態を第3図に示すが、このように枢支構造体
103がクリアー位置にあると、押え板123が
スタンド101から離れた位置にあつて切削装置
102を非作動位置に取り出すことができるか
ら、スライサーの内部を清掃することができる。
フレーム124、従つて、押え板123は、傾
斜アーム127の傾斜角度を調節することによ
り、支軸115を中心としてその傾きが、第1図
の垂直な作動位置から、第3図の水平開放位置ま
で変えられるようなつている。そのため、上端部
がフレーム124に枢支連結されている傾斜アー
ム127の下端部は、基板126上に回転自在に
装架されると共に、レバー129により手動操作
しうる偏心機構128に枢支されている。基板1
26は、第2図に示すように押え板123が作動
位置にあれば、天板114に設けたスタツド13
0が基板126に穿設した孔(図示せず)を貫通
しているから、このスタツド130にスブリツト
ワツシヤ131を嵌合させることにより、押え板
123を作動位置から勝手に倒れないようにロツ
クすることができる。従つて、枢支構造体103
を位置決めし、かつ、回転ブレード119に対し
て適当な間隔を保つように調節した後、レバー1
29を操作すれば、基板126に対する偏心機構
128の偏心回転による変位作用によつて、垂直
面に対する押え板123の傾きをわずかばかり変
えることができ、従つて、回転ブレード119と
押え板123との間の間隔を徴調整することがで
きる。このような切身の厚さの調節は、スライサ
ーが稼動している最中でも行うことができ、しか
も、稼動中に切身の厚さ調節を行つても、サケ切
身の品質が損なわれるようなことはない。
押え板123の上端部、即ち、枢支構造体10
3が作動位置にある時に回転ブレード119に接
近する端部には、第3図に示すようにほぼ半円形
の切欠き123が形成されていて、この切欠き1
32に対面する縁部は、第2図に示すような回転
ブレードのエツジと接近するようになつている。
スタンド101に対向する押え板123の表面に
は、前記切欠き123まで延びるスロツトが複数
本形成されており、従つて、切欠き132の縁部
は前記スロツトの存在により凹凸状になつてい
る。
押え板123が作動位置にある時、回転ブレー
ド119が切欠き132に対して適切に芯合せで
きるようにするため、水平アーム116′を覆う
切削装置102の枠体に形成した溝134と協働
する高さ調節用ネジ溝付き突起(lugs)133が
水平アーム116′に設けられている。切削装置
102側に設けたハンドル135は、切削装置1
02を第2図に示した作動位置と、第3図に示し
たクリアー位置との間で水平アーム116を中心
に回動させるときに手を掛けるものである。ハン
ドル135で切削装置102をクリアー位置へと
回動させると、モータ120の安全スイツチ13
7と一体的な固定係止部材136に切削装置10
2の枠体が当接して最早これ以上回動させること
ができなくなる。このように切削装置102が係
止部材136に当接すれば、安全スイツチ137
が働いて、切削装置102がクリアー位置にある
時にモーター120が誤つて作動させられるのを
防いでいる。
切削装置102の外部の下面には複数のそり返
し138が設けられている。第1図と第2図とに
示すように、これらのそり返し138は、回転ブ
レード119と押え板123との間隔の上方にあ
つて、スタンド101の上昇に伴つて回転ブレー
ド119により魚体がスライスされることにより
できるサケ切身を、第1図において矢印139
(第10図の矢印Bに続くもの)で示すように収
集ベルト上へと案内する作用をなす。搬送収集ユ
ニツト104のコンベヤー200の収集ベルト上
に積重ねられたサケ切身(スライスされたもの)
を141で示してある。スライスされたサケ切身
がそれ返し138に沿つて案内されると、これを
下向きにするために、第1図に示すように可撓性
案内ストラツプ140が設けられている。第2図
で、142は例えば透明プラスチツクシートより
なる側カーテンであつて、そり返し138に沿つ
て案内されているサケ切身が横方へ飛出すのを防
ぐとともに、異物の侵入を最少限におさえてい
る。例えば、3000rpmの速度にて回転ブレード1
19を駆動させるモーター120のシヤフトは、
モーターケースからブレード119とは反対側に
も突出していて、他の適当な駆動装置と連結する
ための手段を備えた軸部材143が装着されてい
る。これは、切削装置102が第3図に示すよう
にクリアー位置にあつて、例えば回転ブレード1
19のエツジを研削するとかでモーター120の
駆動シヤフトを低速回転させる時に他の駆動装置
と連結するために工夫したんものである。この他
の駆動装置としては、手廻しハンドルでも良い
し、または、低速回転電動モーターであつても良
い。
魚体支持用テーブル109は、側板108,1
08′間に傾動自在に装架されていて、通常、垂
直面に対して上部より下部へより押え板123に
接近するように所定角度をなして傾斜している。
テーブル109の前記所定傾斜角度は、側板10
8,108′に穿設した弧状スロツト144を貫
通するネジ棒と協働するネジを調節して締付ける
ことにより変えることができる。テーブル109
の前方に配置したプレート145は、その上縁部
が軸棒146に連結され、両端が側板108,1
08′に枢支されている軸棒146を中心に回動
自在ではあるが、側板108,108′の孔14
8を介して外方に突出するプレート145からの
ピンに取付けた復帰バネ147により、プレート
145の刻み付き下縁部がテーブル109に当接
する方向へ通常付勢されている。このプレート1
45は、テーブル109と共同して、第1図にお
いて矢印149の方向から載置する三枚下しにし
た魚身、例えば、サケの魚身ブロツクの送出し口
を両者145,109間に形成される。この時、
プレート145は復帰バネ147により前述のよ
うに付勢されているから、テールブル109に載
置した魚身ブロツクが一たん前述の送出し口に入
れられれば、二度と上方へと押しやられるような
ことは起らない。
第5図から第8図を参照しながらテーブル10
9の構成を詳述すれば、スタンド101が上下動
している時に魚身ブロツクがそれにつれて引き上
げられるのを防ぐとともに、回転ブレード119
が魚身ブロツクに回転しながら食込んだ時に生ず
る回転トルクに引きずられることをも防ぐため
に、魚身ブロツクを安定させつつ案内する手段が
テーブル109に設けられている。第5図に示し
たように、切削装置102に対向するテーブル1
09の表面側において、その上部分に断面がほぼ
半円形の直線溝150(第7図参照)が、また、
その下部分には、リブ152と第5図、第6図、
第8図に示した形状の鋸歯状鼻端153とを形成
すべくテーブル109の表面を切起すことにより
形成した少なくとも一列の突起151が、夫々形
成されている。同様に、回転ブレード119から
伝わる回転トルクに抗しうるために、第5図と第
8図とに示すように前記突起151は、テーブル
109の長手方向に対して非対称プロフイールで
ランダムに形成されている。この突起151は、
テーブル109の素材、例えば、ジエラルミン製
シート板をミルにかけて角のあるエツジを形成す
ることにより得られる。例えば、テーブル109
の厚さが約8ミリであれば、鼻端153の突出長
hは3.5ミリ、また、鼻端153のテーブル表面
からの突出傾斜角θ(第6図)は45度である。前
述の非対称プロフイールにおいては、第8図に示
すようにテーブル109の横断面からみれば、突
出長hは3.5ミリ、バツク・オフ角βとαは夫々
75°と45°、溝のアールrは約4ミリである。好ま
しい実施例においては、テーブル109の下部分
に形成する突起151の列は、前述のように少な
くとも一列でもよいが、2〜6列とするのが望ま
しい。また、テールブル109の下端の平坦部1
55に装着した、プラスチツク材製の消耗性掻取
りブレード154(第3図)にも、前述の突起1
51と同様の突起を形成しておくのが望ましい
が、この場合、垂直面に対して大きな角度をなす
のが良い。
第3図に戻つて、回転ブレード119の回転平
面の直下において、天板114に矩形状の開口1
70を形成して、水平フレーム部106の内部に
配置した回収箱(図示せず)に魚身の切りくずが
落下するようにする。この回収箱は、切りくずで
一杯になると、水平フレーム部106の側板に形
成した側口171を介して取出すことができるか
ら、一杯になつた切りくずを放出したり、回収箱
を洗つたりすることができるのである。
第4図において、回転ブレード119は、切削
エツジ156を外周に備えた円盤より構成され
て、1個の取付けナツト157でモーター120
の駆動シヤフトに取付けられている。前述した静
止ブレード122は、弧状静止ブレード、即ち、
主要部、ないし、デイスク158と、可動部、な
いし、フラツプ159とからなり、両者158,
159は、第9図と第10図においても示すよう
に弧状の支持枠160に坦持されている。更に、
静止ブレード122の背面には、回転ブレード1
19の切削エツジ156の一部分のみがフラツプ
159の周縁に対して半径方向に突延するなり
に、静止ブレード122は回転ブレード119と
接触することなくブレード119の外輪郭近傍に
沿うように、その形状が定められている。
回転ブレード119のカバー121には静止ブ
レード122を取付けるための鍔161があつ
て、この鍔161のほぼ中間部にブレード119
と直交して延在する支持棒162が取付けられて
いる。支持枠160を含む静止ブレード122は
この支持棒162に支持されているとともに、そ
の支持棒162を中心に第4図に示した解放位置
と、回転ブレード119の前面を覆う被覆位置と
の間を回転自在となつている。静止ブレード12
2が被覆位置にあるときは、支持枠160は鍔1
61の前面へと押しつけられるとともに、支持枠
160にある半円溝164に枢動自在ボルト16
3を嵌合させて後、ボルト163に装架してある
締付けナツトを締ることにより、静止ブレード1
22を被覆位置に設定することができる。このよ
うに構成すれば、フラツプ159の取替え時や、
回転ブレード119の切削、或いは、洗浄時に静
止ブレード122を解放位置へ回動させることに
より、回転ブレード119を露現させることがで
き、更に、被覆位置に戻すにしても、もと通りち
やんと被覆位置に設定することができる利点があ
る。尚、支持枠160の前面に溝165が形成さ
れているが、これはスタンド101の側板10
8,108′の前縁に対していくらか間隔を形成
するために設けている。
前述の構成のスライサーに、切身141を収
集、選別、味付けなどの一連の作業を行うため
に、別体をなす搬送収集ユニツト104を付加す
れば、これで装置として完全なものとすることが
できる。搬送収集ユニツト104としては、第1
図に示すように、動力ボツクス201に収納させ
た減速機付き電動モーターにより駆動されるベル
トコンベヤー200で構成し、さらにコンベヤー
200のベルトが延在するそれより広幅のオーバ
ーハング部202と、キヤスター204付きで高
さ調節部材205を備えた支持脚203のあるフ
レーム部を備えるものである。また、スライサー
から切り出された切身を収集、整列、積載させる
作業を搬送収集ユニツト104の側で行えるよう
にするためにも、フレーム部にはコンベヤー20
0のベルトの少なくとも片側、好ましくは両側に
張出し作業台206を備えるようにするのが望ま
しい。
ここまで説明した構成の装置は下記の如く作用
する。スライサーは、切削装置102と枢支構造
体103が共に、第1図に示すように作動位置に
設定されているとして、魚体支持用テーブル10
9の傾きを弧状スロツト144のネジで載置する
魚身ブロツクの厚さにあわせて調節する。そこ
へ、搬送収集ユニツト104のオーバーハング部
202が押え板123と回転ブレード119との
間にある切身排出口と整合するように、高さ調節
部材205を必要に応じて調節した後、スライサ
ーと接続させる。切身の厚さを定めるには、レバ
ー129を操作して押え板123の回転ブレード
に対する間隔を調節すればよく、これがすみ次
第、スライサーを作動させる。操作者としては、
その後、くん製にした冷凍魚身ブロツクを次から
次へとテーブル109へ投入すればよく、その
時、魚身ブロツクの尾部を先にプレート145と
テーブル109との間に矢印149に沿つて入れ
る。スタンド101が下方へ往動する時はテーブ
ル109上に置かれた魚身は静止ブレード122
より押え板123上を摺動する(第10図のA方
向)一方、スタンド101が上方へ復動する時は
テーブル109上の魚身を回転する回転ブレード
119により押え板123と回転ブレード119
の間隔から特定の巾に切削して取り出される(第
10図のB方向)ようになる。それだけで魚身ブ
ロツクは自動的に順次スライスされて、切身がベ
ルトコンベヤー200上に重なり合つている載置
される。この間スライスされている魚身ブロツク
は、突起151とプレート145に保持され、か
つ、スタンド101のテーブル109と共に案内
される。1個の魚身ブロツクの切削が終りかかる
と、次の魚身ブロツクを前述のように投入するの
ではあるが、このとき、スタンド101の上下動
を中断させる必要はない。
実験したところでは、モーター113を
2800rpmにて駆動し、スタンド101の上下動の
速度を180ストローク/分まで上げると、1分当
り5本のサケの魚身ブロツクをスライスすること
ができる。これは、1時間当りに換算すれば、約
300本となる。
発明の効果 上記実施例に詳記した如く、本発明による魚身
スライサーは、フレーム100の一側の垂直面
に、静止ブレード122で被覆した垂直面で回転
する回転ブレード119を備えた切削装置102
と、該回転ブレード119の下方で一定の間隔を
置いて回転ブレード119と大略同一の垂直面を
形成する押え板123を備えた枢支構造体103
を並列して設ける一方、前記フレーム100の他
側の垂直面に、前記切削装置102と枢支構造体
103と対面して両者102,103の間を自在
に上下往復動する魚体支持用スタンド101を備
え、かつ、該スタンドに上部より下部が前記両者
102,103の側へより接近するように傾斜し
た魚体支持用テーブル109を設けると共に、該
テーブル109上にテーブル上に置かれる魚身と
接触して該魚身をスタンドの往復動時にテーブル
上で不動の状態に拘束する案内手段151を設け
た簡単な構成よりなり、該装置は魚身ブロツクを
投入するのに作用を上記装置の作動を中断させる
必要はなく連続して稼動させることができ、ま
た、魚身ブロツクの大きさに関係なく稼動しうる
ものである。これは、従来の手動式スライサーで
は、最大許容速度が1分当り50ストロークと遅
く、しかも、魚身ブロツクの大きさが変れば、魚
身ブロツク案内手段としてのプレートを調節する
必要があるのに比べると、非常に効率的であるの
は明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による魚身スライサーの概略側
面図、第2図は、第1図のスライサーの切削装置
と押え板とを示す概略斜視図、第3図は、切削装
置と押え板とが共にクリヤー位置にある時のスラ
イサーの概略斜視図、第4図は、クリヤー位置に
ある切削装置と、解放位置にある静止ブレードと
を示す概略斜視図、第5図は、スライサーにおけ
る魚体支持用テーブルの部分正面図、第6図は第
5図における線−に沿う横断面図、第7図は
第5図における線−に沿う横断面図、第8図
は第5図における線−に沿う一部分の拡大横
断面図、第9図は、フラツプを除いた静止ブレー
ドの拡大正面図であり、第10図は第9図におけ
る線−に沿う横断面図である。 100……L字形フレーム、101……魚体支
持用スタンド、102……切削装置、103……
枢支構造体、109……魚体支持用テーブル、1
19……回転ブレード、122……静止ブレー
ド、123……押え板、138……そり返し。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フレーム100の一側の垂直面に、静止ブレ
    ード122で被覆した垂直面で回転する回転ブレ
    ード119を備えた切削装置102と、該回転ブ
    レード119の下方で一定の間隔を置いて回転ブ
    レード119と大略同一の垂直面を形成する押え
    板123を備えた枢支構造体103を並列して設
    ける一方、前記フレーム100の他側の垂直面
    に、前記切削装置102と枢支構造体103と対
    面して両者102,103の間を自在に上下往復
    動する魚体支持用スタンド101を備え、かつ、
    該スタンドに上部より下部が前記両者102,1
    03の側へより接近するように傾斜した魚体支持
    用テーブル109を設けると共に、該テーブル1
    09上にテーブル上に置かれる魚身と接触して該
    魚身をスタンドの往復動時にテーブル上で不動の
    状態に拘束する案内手段151を設けて、前記ス
    タンドが下方へ往動する時はテーブル上に置かれ
    た魚身は静止ブレードより押え板上を摺動する一
    方、スタンドが上方へ復動する時はテーブル上の
    魚身を前記回転する回転ブレードにより前記押え
    板と回転ブレードの間隔から特定の巾に切削して
    取り出すようにしたことを特徴とする魚身スライ
    サー。 2 特許請求の範囲第1項に記載のものであつ
    て、魚身の切削を行つている時にその魚身がテー
    ブルに対して相対回転するのを阻止するために、
    前記スタンドに保持手段を設けたこと。 3 特許請求の範囲第1項または第2項に記載の
    ものであつて、前記案内手段を、少なくとも一列
    の鋭角を備えた突起で構成するとともに、該突起
    をテーブルの表面の下部に、スタンドの底に向つ
    て突延する形状として形成したこと。 4 特許請求の範囲第2項または第3項に記載の
    ものであつて、前記保持手段が前記突起で形成さ
    れているとともに、前記突起は、テーブルの平面
    からみてテーブルの長手方向に対して非対称をな
    す輪郭をそなえていること。 5 特許請求の範囲第1項から第4項いづれかに
    記載のものであつて、前記スタンドに保持用プレ
    ートを設け、この保持用プレートをその下縁部が
    テーブルの表面に当接するとともに、テーブルの
    表面に対して傾斜するように弾性部材にて一方向
    に付勢し、それにより前記保用プレートとテーブ
    ルとの間に、前記案内手段を完成させるととも
    に、切削装置へと魚身を導入し、かつ位置決めす
    る通路を形成したこと。 6 特許請求の範囲第1項から第5項のいづれか
    に記載のものであつて、前記フレームは、ほぼL
    字形をなして垂直フレーム部と水平フレーム部と
    からなり、前記スタンドはこの垂直フレーム部に
    躍動自在に支持されていて、前記水平フレーム部
    には天板を設け、かつ、前期切削装置を、前記垂
    直フレーム部からスタンドから離れる方向へ互い
    に隔離して延在する一対のアームに、前記天板の
    上方にて支持させたこと。 7 特許請求の範囲第6項に記載のものであつ
    て、前記切削装置は、前記一対のアームのうちい
    づれか一方のアームを中心に作動位置とクリアー
    位置との間を回動自在であり、作動位置にある時
    は他方のアームに設けたロツク手段によりロツク
    されるようにしたこと。 8 特許請求の範囲第6項または第7項に記載の
    ものであつて、前記押え板は、前記天板上に調節
    しうる作動位置とクリアー位置との間を水平軸を
    中心に回動自在に設けた支持体に取り付けてある
    こと。 9 特許請求の範囲第8項に記載のものであつ
    て、前記押え板が作動位置にあるときに回転ブレ
    ードとの間に形成する間隔を調節するための調節
    手段を設けたこと。 10 特許請求の範囲第8項に記載のものであつ
    て、前記支持体は、互いに直交し、ほぼL字形を
    呈すように斜フレームにより連結された押え板支
    持枠と基板とからなり、また、前記調節手段を、
    前記押え板支持枠とは離れたところでの前記斜フ
    レームと基板との連結部に設けたカム部材をそな
    えていること。 11 特許請求の範囲1項から第10項のいづれ
    かに記載のものであつて、前記切削装置には、解
    放位置とロツクしうる被覆位置との間を、前記被
    覆位置にあれば回転ブレードに対する位置関係を
    変えることなく回転しうるとともに、溝付き表面
    を有する静止ブレードが備わつていること。 12 特許請求の範囲11項に記載のものであつ
    て、前記静止ブレードに可動端部があること。 13 特許請求の範囲1項から第12項のいづれ
    かに記載のものであつて、搬送収集ユニツトをス
    ライサーと接続し、このユニツトをベルトコンベ
    ヤーの端部を支持するオーバーハング部とキヤリ
    ツジとで構成するとともに、前記ベルトコンベヤ
    ーの少なくとも片側にコンベヤーのベルトとほぼ
    同一平面をなす作業台を設け、キヤリツジを介し
    て前記オーバーハング部が切削装置の近傍へと選
    択的に近接されることができるようにしたこと。 14 特許請求の範囲1項から第13項のいづれ
    かに記載のものであつて、前記切削装置に、該切
    削装置から魚身の切身ができるにつれて、その切
    身を案内するそり返しを設けたこと。
JP5718484A 1984-03-23 1984-03-23 魚身スライサ− Granted JPS60199336A (ja)

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