JPH049485B2 - - Google Patents

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JPH049485B2
JPH049485B2 JP58129783A JP12978383A JPH049485B2 JP H049485 B2 JPH049485 B2 JP H049485B2 JP 58129783 A JP58129783 A JP 58129783A JP 12978383 A JP12978383 A JP 12978383A JP H049485 B2 JPH049485 B2 JP H049485B2
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    • A01G7/00Botany in general
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    • AHUMAN NECESSITIES
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  • Housing For Livestock And Birds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、二相性活動電位波形類似のパルス電
流を磁化用コイルに通電するときに発生するN
極、S極交互の磁力線を動植物に照射することを
特徴とする動植物の生産性を向上させる方法に関
する。
本発明者は、細胞賦活化に及ぼす磁力線の影響
について研究中、二相性活動電位波形類似の電流
を磁化用コイルに通電して生じるN極、S極交互
の磁力線が、商用正弦波交流により発生する磁力
線と比較して、細胞賦活化に対して顕著に効果的
であることを見出した。
その原因として考えられることは、正弦波的な
磁力線が細胞内を貫通したときに比較して、二相
性活動電位波形の電流によつて発生する磁力線が
貫通する場合には、磁束φが時間的に変化する量
dφ/dtの値が非常に異なり、正弦波磁力線の場
合の100倍以上にもなることである。
磁束密度の急岐な変化は、そのまま起電力の増
加となり、細胞に対して電気化学的に大きな影響
を与えるものと思われる。また、急岐なdφ/dt
によつて細胞中の水素などの各種原子にスピン現
象をも惹起し、さらに大きな効果を生むものと思
われる。
本発明者は、この細胞賦活化の研究をさらに進
め、二相性活動電位波形類似のパルス電流で生じ
る磁力線を飼育動物、栽培植物、培養微生物など
の動植物に照射することにより、それら動植物の
生産性を著しく向上し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、二相性活動電位波形類似
のパルス電流を磁化用コイルに通電するときに発
生するN極、S極交互の磁力線を、動植物の生産
性を向上させるに有効な量照射することを特徴と
する動植物の生産性を向上させる方法を要旨とす
るものである。
本発明でいう二相性活動電位波形類似のパルス
電流とは、神経に発生する二相性活動電位波形に
類似する波形のパルス電流をさし、例えば、第1
図、第2図に示すような波形の電流である。
第1図、第2図において、通常、パルス幅Aは
1/500乃至1/50秒、なかでも、1/500乃至1/100秒
の範囲が、また、パルス間隔Bは1/100乃至1秒、
なかでも、1/50乃至1/5秒の範囲が好適である。
このような磁力線発生装置の好ましい一例として
は、本発明者が特開昭59−197262号公報に開示し
たNS磁束一対の磁気パルス発生装置(以後、「磁
気パルス発生装置」と呼ぶ)があり、通常、約10
乃至100000アンペア・ターンの起磁力のものが使
用される。
また、動植物に照射する磁場の強さとしては、
その動植物に連続若しくは間欠的に照射してその
生産性を向上させるに有効な強さであればよく、
被照射動植物並びに向上すべき生産性の種類、飼
餌量及び/又は培養液の組成、温度、湿度、日照
時間などにより変わるけれども、通常、強さ約10
乃至100000アンペア・ターンの磁場をそれら動植
物の飼育、栽培若しくは培養の初期、中期及び/
又は後期に連続的若しくは間欠的に照射すればよ
い。例えば、動物の場合には、通常、約100乃至
100000アンペア・ターンの磁場を一度に約5乃至
30分間程度、また、植物の場合には、通常、約10
乃至10000アンペア・ターンの磁場を連続的若し
くは間欠的に照射すればよい。
本発明でいう動植物とは、農業、林業、水産
業、畜産業、医薬品製造業などで飼育、栽培、培
養される動植物、例えば、哺乳類、鳥類、魚類、
貝類、昆虫類などの動物、単子葉、双子葉、藻
類、担子菌、微生物のなどの植物またはそれらの
組織、菌体などをいう。
本発明でいう生産性の向上とは、前記動植物の
成長、生育、増殖を促進し、飼育、栽培、培養の
期間を短縮し、動物からの生産物、例えば、肉、
乳、卵、毛皮、蘭、真珠など、植物からの生産
物、例えば、葉茎、花、果実、菌体、抗生物質、
酵素、生理活性物質などの収量の増加、品質の向
上などを達成することをいう。
また、動植物の生産性を向上させるために、本
発明の磁気パルス発生装置によるN極、S極交互
の磁力線を照射するとともに、他の処置、例え
ば、ホルモン剤、ビタミン剤の投与、温度、光量
の変化などを施すことも自由にできる。
以下、2〜3の実施例を述べる。
実施例 1 出生間もない一腹の小豚を実施例群と4群の対
照群に分けた。
実施例群の子豚は、磁気パルス発生装置(起磁
力10000アンペア・ターン、パルス幅1/400秒、パ
ルス間隔1/30秒)を周囲に取り付けた広さ1.8メ
ートル×1.8メートルの畜舎に朝夕二回入れ、各
10分間ずつN極、S極交互の磁力線を照射し、他
の時間は対照群の小豚とともに母豚に育てさせ
た。
対照群の子豚には、前記N極、S極交互の磁力
線を朝夕1分間又は1時間照射するか、前記磁気
パルス発生装置に於ける発振器に周波数60ヘルツ
の正弦波交流を発振させ、磁化用コイルに正弦波
交流を印加して得られる磁力線を同様に照射する
か、或は磁力線を全く照射することなく実施例群
の小豚と同様に飼育した。
その結果、子豚の出生時の体重が二倍になる日
数は、実施例群が平均10日であつたのに対して、
対照群は平均14日となり、また、磁化用コイルに
正弦波交流を印加して得られる磁力線を照射しな
がら飼育しても、磁力線を全く照射せずに飼育し
ても子豚の生育に有意差は認められなかつた。照
射する磁力線がN極、S極交互の磁力線であつて
も、一度に1時間と比較的長時間照射すると、小
豚は元気なく、出生時の体重が二倍になるまでに
約18日も要した。また、一度に1分間程度の比較
的短かい照射では、小豚は一見元気になつたよう
に見えても、磁力線を全く照射せずに飼育した対
照群の場合と生育状態に有意差は認められなかつ
た。
実施例 2 体重約1.0キログラムのブロイラー用鶏を実施
例群と2群の対照群に分け、それぞれ5羽ずつ広
さ1メートル×1.5メートルの鶏舎に入れた。実
施例群の鶏舎には磁気パルス発生装置(起磁力
1000アンペア・ターン、パルス幅1/200秒、パル
ス間隔1/10秒)を取り付け、6時間毎に30分間ず
つN極、S極交互の磁力線を照射しながら、市販
の配合飼料を与えて常法通り1週間飼育した。
対照群の鶏には、実施例1の場合と同様にして
磁化用コイルに周波数60ヘルツの正弦波交流を印
加して得られる磁力線を照射するか、磁力線を全
く照射することなく実施例群の鶏と同様に飼育し
た。
その結果、この期間に、鶏が摂取した飼料1キ
ログラムに対する平均体重増加量を測定したとこ
ろ、実施例群が0.41キログラムであつたのに対
し、対照群では0.35キログラムであつた。また、
実施例1と同様にして磁化用コイルに正弦波交流
を印加して得られる磁力線を照射しながら飼育し
ても、磁力線を全く照射せずに飼育しても前記平
均体重増加量に有意差は認められなかつた。
実施例 3 分娩後1カ月を経過した乳牛の搾乳時に、搾乳
機のテイートカツプ部に磁気パルス発生装置(起
磁力5000アンペア・ターン、パルス幅1/50秒、パ
ルス間隔1/5秒)を取り付け、N極、S極交互の
磁力線を照射したところ、磁力線を全く照射しな
かつた場合と比較して搾乳量が約25%増加した。
同じ乳牛に実施例1と同様にして磁化用コイル
に周波数60ヘルツの正弦波交流を印加して得られ
る磁力線を照射しながら搾乳したところ、磁力線
を全く照射しなかつた場合と比較して、搾乳量に
有意差は認められなかつた。
実施例 4 3年生のアコヤガイに、常法に従つて、中珠の
核を挿入し、養殖筏に吊した。
養殖筏の周囲に磁気パルス発生装置(起磁力
100000アンペア・ターン、パルス幅1/100秒、パ
ルス間隔1/10秒)を取り付け、朝夕2回各30分間
ずつN極、S極交互の磁力線を6カ月間に亙つて
照射した。
得られた真珠は、真珠層の成長、色、光沢とも
良好で、高品質の真珠であつた。
対照として、別の養殖筏のアコヤガイに実施例
1と同様にして磁化用コイルに周波数60ヘルツの
正弦波交流を印加して得られた磁力線を照射しな
がら養殖したところ、磁力線を全く照射せずに養
殖した場合と比較して真珠層の成長、色、光沢に
有意差は認められなかつた。
実施例 5 広さ1.0メートル×0.5メートルの実施例苗箱1
箱と対照苗箱2箱に床土を入れ、これに常法に従
つて、カイワレ大根を播種し、散水して屋外の日
影に置いた。
実施例苗箱の周囲には磁化パルス発生装置(起
磁力1000アンペア・ターン・パルス幅1/100秒、
パルス間隔1/20秒)を取り付け、5日間に亙つて
N極、S極交互の磁力線を照射した。
対照苗箱には、実施例1と同様にして磁化用コ
イルに周波数60ヘルツの正弦波交流を印加して得
られる磁力線を照射するか、磁力線を全く照射せ
ずに実施例苗床と同様に栽培した。
5日後、各苗箱からカイワレ大根を収穫したと
ころ、実施例苗箱からの収穫量は、磁力線を全く
照射せずに栽培した対照苗箱からのそれよりも約
40%多かつた。また、磁化用コイルに正弦波交流
を印加して得られた磁力線を照射しながら栽培し
ても、磁力線を全く照射せずに栽培しても、収穫
量に有意差は認められなかつた。
実施例 6 温室内の10年生のマスカツト・オブ・アレキサ
ンドリアを実施例群と2群の対照群とに分けた。
実施例群は、磁気パルス発生装置(起磁力1000ア
ンペア・ターン、パルス幅1/100秒、パルス間隔
1/20秒)を根元から約0.5メートルのところに置
き、朝夕各15分間ずつ1年間に亙つてN極、S極
交互の磁力線を照射した。
対照群には実施例1と同様にして磁化用コイル
に周波数60ヘルツの正弦波交流を印加して得られ
た磁力線を照射するか、磁力線を全く照射せずに
実施例群と同様に栽培した。
その結果、実施例群は、磁力線を全く照射せず
に栽培した対照群と比較して樹勢が強く、その果
実は色合、風味とも良好で、収量も平均で約2倍
向上した。また、磁化用コイルに正弦波交流を印
加して得られた磁力線を照射しながら栽培して
も、磁力線を全く照射しないで栽培しても、果実
の品質や収量に有意差は認められなかつた。
実施例 7 2w/v%マルトエキスからなる液体培地に、
20℃で種培養したエノキタケ種菌を、常法に従つ
て、シイオガクズ4重量部、米糖1.5重量部、水
7.5重量部からなる固体培地に植菌し、実施例群
と2群の対照群とに分け、18乃至20℃で40日間培
養した。
実施例群は、磁気パルス発生装置(起磁力1000
アンペア・ターン、パルス幅1/200秒、パルス間
隔1/10秒)から約1メートル以内に置き、6時間
後とに15分間ずつN極、S極交互の磁力線を照射
した。
対照群は、実施例1と同様にして磁化用コイル
に周波数60ヘルツの正弦波交流を印加して得られ
た磁力線を照射するか、磁力線を全く照射せずに
実施例群と同様に同様に培養した。その結果、実
施例群は子実体の生育がそろつてよく、その子実
体の収量も磁力線を全く照射せずに培養した対照
群のそれと比較して平均で約3.3倍向上した。ま
た、磁化用コイルに正弦波交流を印加して得られ
た磁力線を照射しながら培養しても、磁力線を全
く照射せずに培養しても、子実体の生育や収量に
有意差は認められなかつた。
実施例 8 ソリユブルスターチ2w/v%、硝酸アンモニ
ウム1w/v%、リン酸2カリウム0.1w/v%、
硫酸マグネシウム・7水塩0.05w/v%、コーン
ステイープリカー0.5w/v%、炭酸カルシウム
1w/v%及び水からなる液体培地15リツトルず
つを実施例ジヤーフアーメンター1基と対照ジヤ
ーフアーメンター2基にとり、120℃で20分間滅
菌して50℃に冷却し、これに、バチルス・ステア
ロサーモフイラス(Bacillus
stearothermophilus)FERM−P No.2222の種
培養液を1v/v%ずつ植菌し、実施例ジヤーフ
アーメンターには磁気パルス発生装置(起磁力
1000アンペア・ターン、パルス幅1/400秒、パル
ス間隔1/10秒)を取り付け、培養全期間中N極、
S極交互の磁力線を照射しつつ、50℃で48時間培
養した。
対照ジヤーフアーメンター1基には実施例1と
同様にして磁化用コイルに周波数60ヘルツの正弦
波交流を印加して得られた磁力線を照射しなが
ら、また、別の対照ジヤーフアーメンター1基に
は磁力線を全く照射せずに実施例ジヤーフアーメ
ンターと同様に培養した。
培養終了後、培養物中のシクロデキストリング
ルカノトランスフエラーゼの活性を特公昭53−
27791号公報に記載された澱粉に対する糊精化力
を測定する方法により測定したところ、実施例ジ
ヤーフアーメンターからのシクロデキストリング
ルカノトランスフエラーゼ生産量は、磁化用コイ
ルに正弦波交流を印加して得られた磁力線を照射
しながら培養した対照ジヤーフアーメンターと比
較して約45%向上した。また、磁化用コイルに正
弦波交流を印加して得られた磁力線を照射しなが
ら培養しても、磁力線を全く照射せずに培養して
も、シクロデキストリングルカノトランスフエラ
ーゼ生産量に有意差は認められなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は、二相性活動電位波形の例を
示す。 図中の符合Aはパルス幅を示し、Bはパルス間
隔を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 二相性活動電位波形類似のパルス電流を磁化
    用コイルに通電するときに発生し、磁場の強さが
    約10乃至100000アンペア・ターンのN極、S極交
    互の磁力線を動植物に照射することを特徴とする
    動植物の生産性を向上させる方法。
JP58129783A 1983-07-16 1983-07-16 動植物の生産性を向上させる方法 Granted JPS6024121A (ja)

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