JPH049425B2 - - Google Patents

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JPH049425B2
JPH049425B2 JP62220822A JP22082287A JPH049425B2 JP H049425 B2 JPH049425 B2 JP H049425B2 JP 62220822 A JP62220822 A JP 62220822A JP 22082287 A JP22082287 A JP 22082287A JP H049425 B2 JPH049425 B2 JP H049425B2
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fiber membrane
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gas
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Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、体外血液循環において、血液中の二
酸化炭素を除去し、酸素を添加するための中空糸
膜型人工肺に関する。 [従来の技術] 従来、人工肺は、大別して、気泡型と膜型に分
類される。 積層型、コイル型、中空糸型等の膜型人工肺
は、気泡型人工肺に比較して、溶血、蛋白質変
性、血液凝固等の血液損傷が少ない点で優れてお
り、近年かなり普及してきた。 さらに、膜型人工肺のうち多孔質ガス交換膜を
用いたものが高いガス交換能を有することから広
く用いられている。このような、多孔質ガス交換
膜を用いた膜型人工肺としては、例えば、特開昭
54−160098号公報,特開昭57−136456号公報など
がある。従来の膜型人工肺を第12図に示す。こ
の人工肺では、中空糸膜60の内部を血液が流
れ、中空糸膜60の外部とハウジング62の間を
ガスが流れる。ガスのチヤネリングを防ぐため
に、人工肺のハウジングの両端の中空糸膜束を接
着する隔壁部分では中空糸膜束の径を広げて中空
糸膜間の間〓を大きくし、中空糸膜束の長手方向
の中間部では、中空糸膜束の外径を小さくして中
空糸膜の全体にガスが行き渡るようになつてい
る。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、第12図に示した人工肺では、中空糸
膜束中の中空糸膜の分散が十分でない場合、ある
いは人工肺を小型にするため内径の細いハウジン
グ内に中空糸膜束を収納し中空糸膜の充填率が高
い場合などガス流入口64より流入した酸素含有
ガスが全体の中空糸膜に接触せず、特に中空糸膜
束の中心部まで酸素含有ガスが流入しにくいため
酸素含有ガスが中空糸膜束の周縁部分を流れ中心
部の中空糸膜がガス交換に寄与しないという問題
点があつた。また、上記のような人工肺におい
て、中空糸膜束の内部まで酸素含有ガスが十分に
流通するようにするためには、ハウジング端部に
おける中空糸膜の充填率をかなり低くしなければ
ならず、このためには内径の大きなハウジングを
用いなければならず、人工肺全体が大型となり血
液のプライミングボリユームを多くなるという問
題点を有していた。そこで、本発明は、大型のハ
ウジングを用いることなく、かつガス流入口より
流入した酸素含有ガスが、中空糸膜束の内部まで
流入することができ、ガス交換能の高い中空糸膜
型人工肺を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 上記本発明の目的を達成するものは、ハウジン
グと、該ハウジング内に挿入された多数の多孔質
中空糸膜からなる中空糸膜束と、該中空糸膜束の
両端部を前記ハウジングの両端部に液密に固定す
る隔壁と、前記ハウジングの両端部付近にそれぞ
れ設けられ、前記中空糸膜の外面と前記ハウジン
グの内面と隔壁とにより形成される空間に連通す
るガス流入口およびガス流出口と、前記ハウジン
グの両端部にそれぞれ取り付けられた血液流入口
と血液流出口と、前記ガス流入口と連通し、かつ
前記中空糸膜束と前記ハウジングの内面とが接触
しない環状部分とを有し、さらに、少なくとも、
前記環状部分が設けられている部分の前記中空糸
膜束内に、該中空糸膜束の内部方向および軸方向
に延びる中空糸膜の充填密度が他の部分に比して
疎または実質的に存在していない部分により形成
されたガス誘導部を有し、さらに、該ガス誘導部
は、前記中空糸膜束の軸方向の中央部の手前に、
終端を有しており、かつ、該ガス誘導部は、前記
ガス流出口側には設けられていない中空糸膜型人
工肺である。 そして、前記中空糸膜は、内径100〜1000μm、
肉厚5〜80μmでかつ直径100Å〜5μmの微細孔
を有するものであることが好ましい。また、前記
ガス誘導部は、実質的に中空糸膜が存在していな
い部分となつていることが好ましい。さらに、前
記ガス誘導部は、例えば、ハウジングの長手方向
に一定の長さを有し、さらに前記中空糸膜束の内
部方向に直線状に延びているものである。また、
前記ガス誘導部は、例えば、ハウジングの長手方
向に一定の長さを有し、さらに前記中空糸膜束の
内部方向に曲線状に延びているものである。さら
に、前記ガス誘導部は、中空糸膜束の外周または
その付近の内部より中空糸膜束のほぼ中心を通り
他の外周またはその付近の内部まで延びているも
のであることが好ましい。さらに、前記ガス誘導
部は、前記ガス流入口付近において、前記中空糸
膜束を、実質的に複数に分割するものであること
が好ましい。さらに、前記ガス誘導部は、中空糸
膜束外周またはその付近の内部より中空糸膜束の
中心方向に延びる複数のガス誘導部よりなるもの
であることが好ましい。さらに、前記複数のガス
誘導部は、ほぼ等間隔に離間した中空糸膜束の外
周またはその付近内部より中空糸膜束のほぼ中心
方向に延びるものであることが好ましい。前記中
空糸膜型人工肺は、前記中空糸膜束と前記ハウジ
ングの内面とが接触しない環状部分と連続し、か
つ、前記中空糸膜束の外周と前記ハウジングの内
面とが接触する環状部分を有していることが好ま
しい。さらに、前記ガス誘導部は、前記中空糸膜
束と前記ハウジングの内面とが接触しない環状部
分が設けられている部分の中空糸膜束部分を越
え、前記中空糸膜束の外周とハウジングの内面と
が接触する環状部分にまで至るように設けられて
おり、終端は、前記ハウジングの中間部分にまで
至らないように設けられていることが好ましい。
また、前記ガス誘導部、前記終端に向かつて幅が
徐々に狭くなつていることが好ましい。 本発明の膜型人工肺を図面に示した実施例を用
いて説明する。 第1図は本発明の一実施例の中空糸膜型人工肺
の一部断面図であり、第2図は、第1図に示した
中空糸膜型人工肺を−線にて切断した断面図
である。 本発明の中空糸膜型人工肺1は、ハウジング6
と、ハウジング6内に挿入された多数の多孔質中
空糸膜からなる中空糸膜束4と、中空糸膜束4の
両端部をハウジング6の両端部に液密に固定する
隔壁10,11と、ハウジング6の両端部付近に
それぞれ設けられ、中空糸膜の外面とハウジング
6の内面と隔壁とにより形成される空間に連通す
るガス流入口13およびガス流出口14と、ハウ
ジング6の両端部にそれぞれ取り付けられた血液
流入口29と血液流出口28と、ガス流入口13
と連通し、かつ中空糸膜束4とハウジング6の内
面とが接触しない環状部分40とを有し、さら
に、少なくとも、環状部分40が設けられている
部分の中空糸膜束内に、中空糸膜束4の内部方向
および軸方向に延び、中空糸膜の充填密度が他の
部分に比して疎または実質的に存在していない部
分により形成されたガス誘導部3を有し、さら
に、ガス誘導部3は、中空糸膜束4の軸方向の中
央部の手前に、終端を有しており、かつ、該ガス
誘導部は、前記ガス流出口側には設けられていな
い。 本発明の中空糸膜型人工肺1に用いられる中空
糸膜2は、多孔質膜であり、中空糸膜壁に貫通す
る多数の微細孔を有している。ガス交換膜として
は、肉厚5〜80μm、好ましくは10〜60μm、空
孔率20〜80%、好ましくは30〜60%、また微細の
孔径は0.01〜5μm、好ましくは0.01〜1μm程度、
内径100〜1000μm、好ましくは100〜300μmのも
のが好適に使用される。 中空糸膜2の材質としては、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポ
リスルホン、ポリアクリロニトリル、セルロース
アセテート等の疎水性高分子が使用でき、好まし
くは、疎水性高分子であり、特に好ましくは、ポ
リオレフイン系樹脂であり、より好ましくは、ポ
リプロピレンであり、延伸法または固液相分離法
などにより微細孔を形成させたポリプロピレン製
中空糸膜が望ましい。 中空糸膜型人工肺1として、第1図にその一実
施態様である中空糸膜型人工肺の組み立て状態を
示してある。 この中空糸膜型人工肺1は、筒状体のハウジン
グ6と、このハウジング6内全体に広がつて中空
糸膜2が10000〜80000本収納されている。そし
て、この中空糸膜2は、その壁内に中空糸膜の内
部と外部を連通するガス流路を形成する多数の微
細孔を有しており、中空糸膜2の両端部は、それ
ぞれの開口が閉塞されない状態で隔壁10,11
によりハウジング6の端部に液密に固着されてい
る。そして、この隔壁10,11により、ハウジ
ング6内部は、中空糸膜外壁とハウジング6の内
壁と隔壁10,11により形成される酸素室と、
中空糸膜内部に形成される血液流通用空間とに区
画される。 そして、ハウジング6には、その一方の端部付
近には、酸素を含むガスの流入口13が、他端付
近に、その流出口14が設けられている。さら
に、隔壁11の外側には、血液流入口29と環状
凸部25を有する流路形成部材19がネジリング
23により固定されており、また隔壁10の外側
には、血液流出口28と環状凸部24を有する流
路形成部材18がネジリング22により固定され
ている。そして、流路形成部材18,19の凸部
24,25は、隔壁10,11に当接しており、
この凸部24,25の外側周縁には、ネジリング
22,23のそれぞれに設けられた少なくとも2
つの孔30,31,32,33,の一方よりシー
ル剤が充填され、流路形成部材18,19を隔壁
10,11に液密に固着している。さらに、中空
糸膜束4は、その中央部において、ハウジング6
の内壁中央部に設けられた環状に突出した拘束部
により拘束されており、ハウジング6内の中空糸
膜2の充填率は、隔壁10,11部分における充
填率より、ハウジングの中央部分における充填率
が高くなつている。 また、上記説明において、ネジリングを用いた
ものにて説明したが、これに限らず流路形成部材
を直接ハウジングに高周波、超音波などを用いて
融着させてもよく、また接着剤などを用いて接着
してもよい。さらに、上記シール剤の代わりに、
シリコーンゴムなどで形成したOリングを用い
て、流路形成部材を隔壁に液密状態にシールして
もよい。 そして、人工肺1のガス流入口13付近の中空
糸膜束4内には、中空糸膜束4の外周またはその
付近(外周部)より少なくとも中空糸膜束4の内
部方向に延びるガス誘導部3を有しており、この
ガス誘導部3は、中空糸膜2の充填率が他の部分
に比して低い部分となつている。 第1図に示す実施例では、ガス誘導部3は、実
質的に中空糸膜2が存在していない部分を形成し
ている。このガス誘導部3は、ガス流入口13よ
り、流入する酸素含有ガスを、中空糸膜束4の中
心部まで、確実に流入させるために設けられてい
る。よつて、ガス誘導部3は、中空糸膜束内のガ
ス誘導部以外の部分よりガスの流入抵抗が低い部
分を形成するものであり、そのため、中空糸膜2
の存在が疎となつており、ガス誘導部における中
空糸膜の充填率は(単位断面当たりの中空糸膜断
面積の総和/単位断面積)、中空糸膜束内のガス
誘導部以外の部分における中空糸膜の充填率(単
位断面当たりの中空糸膜断面積の総和/単位断面
積)の40%以下であることが好ましく、より好ま
しくは15%以下であり、実質的に中空糸が存在し
ていないことが特に好ましい。 そして、ガス誘導部3の形態は、種々のものが
考えられ、第1図の中空糸膜型人工肺の−線
断面図である第2図に示す実施例では、ガス誘導
部3の形態は、ほぼ等間隔離間した中空糸膜束4
の外周部より中空糸膜束4の中心部まで延びる4
つのガス誘導部3により形成されている。4つの
ガス誘導部3は、中空糸膜束4の中心部分にて、
結合している。よつて、この部分において、中空
糸膜束4は、4に分割されている。また、ガス誘
導部3は、そのハウジング6の軸方向に一定の長
さ延びており、さらにその幅が徐々に狭くなつて
おり、ハウジング6の拘束部の手前にて終端して
いる。具体的には、第1図に示すように、ガス誘
導部3は、一端が隔壁10の内面にあり、他端
が、中空糸膜束4とハウジング6の内面とが接触
しない環状部分40を越え、中空糸膜束4の外周
とハウジングの内面とが接触する環状部分にまで
至るように設けられており、他端は、ハウジング
6の中間部分である中空糸膜束4の拘束部の手
前、つまり、中空糸膜束の軸方向の中間部分の手
前までのびており、そこにて終了している。この
ようにガス誘導部を形成することにより、ガス誘
導部3によるガスの短絡通路の形成を確実に防止
できる。そして、第1図に示すように、ガス誘導
部3は、上記の終端にて、終了しており、ガス流
出口14側には設けられておらず、ガス誘導部3
の終端よりガス流出口側の中空糸膜束は、軸方向
に直交する断面における中空糸膜の分散がほぼ均
一となつている。 また、ガス誘導部3は、4つのガス誘導部によ
り形成するものに限らず、1つであつてもよく、
さらには、2つ以上のガス誘導部により形成して
もよい。より好ましくは、3つ以上のガス誘導部
をほぼ等間隔離間した中空糸膜束4の外周部より
中空糸膜束4の中心部付近まで延びるように形成
することである。 また、ガス誘導部の形態としては、中空糸膜束
4の断面において、直線状に限られず、曲線状で
あつてもよい。 ガス誘導部3の、中空糸膜束4の断面における
幅は、0.5〜10mm、好ましくは0.5〜3mm、中空糸
膜束4の軸方向の長さが、中空糸膜の有効長の3
〜50%、好ましくは5〜40%である。 そして、人工肺1は、第1図に示すように、中
空糸膜束4の外周がハウジング6と接触しない環
状部分40を有しており、ガス流入口は、この環
状部分40に連通している。さらに、人工肺1
は、中空糸膜束4の外周がハウジング6と接触し
ない環状部分40と連続し、かつ、中空糸膜束4
の外周とハウジングの内面とが接触する環状部分
を有している。そして、ガス誘導部3は、第1図
および第2図に示すように、中空糸膜束4とハウ
ジング6の内面とが接触しない環状部分40が取
り囲む部分の中空糸膜束内に、少なくともその端
部が位置している。つまり、第1図に示すよう
に、ガス誘導部3は、中空糸膜束4とハウジング
6の内面とが接触しない環状部分40が取り囲む
部分の中空糸膜束内に少なくとも存在するように
設けられている。このように、ガス誘導部3を、
中空糸膜束4とハウジング6の内面とが接触しな
い環状部分が取り囲む部分の中空糸膜束内に設け
られているので、ガス流入口3より流入したガス
は、環状部分40内、言い換えれば環状空間内
に、流入し、環状部分40内全体に分散する。こ
のため、流入したガスは、中空糸膜束4とハウジ
ング6の内面とが接触しない環状部分40が取り
囲む部分の中空糸膜束の周縁部に、確実に接触す
る。さらに、ガス誘導部3は、環状部分40が取
り囲む部分の中空糸膜束内に設けられているの
で、ガス誘導部3内にガスが容易に流入し、中空
糸膜束の内部に確実にガスを誘導する。 上記説明では、ガス誘導部3として、4つのガ
ス誘導部により形成した場合を例として、説明し
たが、これに限らず種々の形態のものであつても
よく、第3図ないし第9図に示す、ガス誘導部3
の他の形態を有する実施例について説明する。第
3図ないし第9図は、ガス流入口13付近にて、
切断した中空糸膜束人工肺の断面図である。 第3図に示すものは、ガス誘導部3は、中空糸
膜束4の断面において、直線状をした1つのガス
誘導部により形成されており、中空糸膜束4の外
周部より中空糸膜束4のほぼ中心(ハウジング6
の中心)を通り他の外周部まで直線状に延びてお
り、中空糸膜束4を2つに区分している。 第4図に示すものでは、ガス誘導部3は、中空
糸膜束4の外周部より中空糸膜束4の中心方向
(ハウジング6の中心方向)に延びる3つのガス
誘導部により形成されている。また、3つのガス
誘導部3は、ほぼ等間隔に離間した中空糸膜束4
の外周部より中空糸膜束4のほぼ中心方向に直線
状に延び、中心部にて結合し、中空糸膜束4を3
つに分割している。 第5図に示すものでは、ガス誘導部3は、中空
糸膜束4の外周部より中空糸膜束4の中心方向
(ハウジング6の中心方向)に直線状に延びる8
つのガス誘導部により形成されている。また、8
つのガス誘導部は、ほぼ等間隔に離間した中空糸
膜束4の外周部より中空糸膜束4のほぼ中心方向
に延び、中心部にて結合し、中空糸膜束4を8つ
に分割している。 第6図に示すものでは、ガス誘導部3は、3つ
の直線状に延びたガス誘導部3により形成されて
おり、1つのガス誘導部3は、中空糸膜束4の外
周部より中空糸膜束4のほど中心(ハウジング6
の中心)を通り他の外周部まで延びており、他の
2つのガス誘導部は、中空糸膜束4の中心部分を
通るガス誘導部より若干離間した位置に平行に設
けられ、中空糸膜束4を、3つに分割している。 第7図に示すものは、ガス誘導部3は、中空糸
膜束4の断面において、曲線状をした1つのガス
誘導部により形成されており、中空糸膜束4の外
周部より中空糸膜束4のほぼ中心(ハウジング6
の中心)を通り他の外周部まで曲線状に延びてお
り、中空糸膜束4を2つに区分している。 第8図に示すものでは、ガス誘導部3は、中空
糸膜束4の外周部より中空糸膜束4の中心方向
(ハウジング6の中心方向)に延びさらに中空糸
膜束4の周縁部方向に曲線状に延びる2つのガス
誘導部により形成されている。また、2つのガス
誘導部は、ほぼ等間隔に離間した中空糸膜束の外
周部より中空糸膜束4のほぼ中心方向に延びさら
に中空糸膜束4のほぼ等間隔離間した外周部まで
延びており、中空糸膜束4を、4つに分割してい
る。 第9図に示すものでは、ガス誘導部3は、中空
糸膜束4の外周部より中空糸膜束4の中心方向
(ハウジング6の中心方向)に曲線状に延びる4
つのガス誘導部により形成されている。また、4
つのガス誘導部は、ほぼ等間隔に離間した位置の
外周部より中空糸膜束4のほぼ中心方向に延び、
中心部において結合しており、中空糸膜束4を4
つに分割している。 次に、本発明の中空糸膜型人工肺の製造方法の
一例を、簡単に説明する。 まず、ガス流入口およびガス流出口を側壁に有
する円筒状ハウジングを作成し、そのハウジング
内に、多数の中空糸膜束よりなる中空糸膜束を挿
入する。そして、ガス流出口側の中空糸膜束の端
部の中空糸膜を均一に分散させた後、中空糸膜束
の端部に、目止め剤を充填した容器を被嵌し、さ
らに、この容器をハウジングの端部に固定する。
そして、ガス流入口側の中空糸膜束の端部より、
ガス誘導部を形成するために、例えば、第10図
に正面図を第11図に上面図を示す張型40を挿
入し、中空糸膜束の端部を4つに分割する。さら
に、4つに分割されたそれぞれの中空糸膜束内の
中空糸膜を均一に分散させる。そして、中空糸膜
束の分割および分散された状態を乱さないように
上記の張型40を抜去し、中空糸膜束の端部に、
目止め剤を充填した容器を被嵌し、この容器をハ
ウジングの端部に固定する。さらに、ハウジング
のガス流入口およびガス流出口よりポツテイング
剤を注入し、中空糸膜束のそれぞれの端部をハウ
ジングに固定し、上記容器を取り外した後、それ
ぞれのポツテイング剤をスライスし、それぞれの
隔壁を形成する。そして、それぞれの隔壁の外部
に流路形成部材を取り付けることにより、本発明
の中空糸膜型人工肺を作成することができる。 尚、上記の説明において用いた張型40は、第
1図および第2図に示す実施例の中空糸膜型人工
肺の製造に使用されるものであり、張型は、ガス
誘導部3の形状により適宜の形状ものが選択され
る。 次に、本発明の実施例を挙げて説明する。 [実施例] 長さ170mm、端部内径124mm、中間部内径74.4mm
のポリカーボネート製ハウジングに、内径200μ
m、肉厚25μm、空孔率40%、水銀圧入法により
測定した平均孔径700Å、有効長(隔壁に埋め込
まれていない部分の長さ)140mmのポリプリピレ
ン製中空糸膜約65000本よりなり、内部に後述す
るガス誘導部を有するガス流入口付近での中空糸
膜束の外径が約70mmである中空糸膜束をハウジン
グに収納し、第10図および第11図に示す張型
(高さ35mm、長さ70mm、幅3mm)を用いて、ガス
流入口付近の中空糸膜束中に第1図ないし第2図
に示すように実質的に中空糸膜の存在しない部分
であるガス誘導部を形成した。ガス誘導部の幅
は、5mm、中空糸膜束の軸方向の有効長(隔壁に
埋め込まれていない部分の長さ)50mmとする、膜
面積約5.4m2を有する第1図に示すような中空糸
膜型人工肺を作成した。 [比較例] 長さ170mm、端部内径124mm、中間部内径74.4mm
のポリカーボネート製ハウジングに、内径200μ
mの、肉厚25μm、空孔率40%、水銀圧入法によ
り測定した平均孔径700Å、有効長(隔壁に埋め
込まれていない部分の長さ)140mmのポリプリピ
レン製中空糸膜約65000本よりなり、ガス流入口
付近での中空糸膜束の外径が約72mmであり、中空
糸膜が一様に分散された中空糸膜束をハウジング
に収納し、膜面積約5.4m2を有する第12図に示
すような中空糸膜束人工肺を作成した。 [実験] 上記実施例および比較例の人工肺を用いて、血
液ガス交換能を測定した。 測定は、人工肺の血液流入口より新鮮ヘパリン
加ACD牛血(ヘマトクリツト値を生理食塩水に
より35%に調整、ヘモグロビン濃度12±1g/
dl、ベース・エクセス0±2mEq/、酸素飽
和度65±5%、炭酸ガス分圧45±5mmHg、温度
37±1℃)をシングルパスで5.4/minの流量
で流し、ガス流入口より、純酸素を5.4/mの
流量で流し、人工肺の血液流入口および血液流出
口での血液のPH、炭酸ガス分圧(pCO2)、酸素ガ
ス分圧(pO2)を血液ガス測定装置
(Radiometer社製、ABL30)により測定し、そ
の結果より血液ガス交換速度(ガス交換能)を算
出した。その結果を、表1に示す。
【表】 分圧−出口での血液
のCO分圧
炭酸ガス除去率=

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ハウジングと、該ハウジング内に挿入された
    多数の多孔質中空糸膜からなる中空糸膜束と、該
    中空糸膜束の両端部を前記ハウジングの両端部に
    液密に固定する隔壁と、前記ハウジングの両端部
    付近にそれぞれ設けられ、前記中空糸膜の外面と
    前記ハウジングの内面と隔壁とにより形成される
    空間に連通するガス流入口およびガス流出口と、
    前記ハウジングの両端部にそれぞれ取り付けられ
    た血液流入口と血液流出口と、前記ガス流入口と
    連通し、かつ前記中空糸膜束と前記ハウジングの
    内面とが接触しない環状部分とを有し、さらに、
    少なくとも、前記環状部分が設けられている部分
    の前記中空糸膜束内に、該中空糸膜束の内部方向
    および軸方向に延びる中空糸膜の充填密度が他の
    部分に比して疎または実質的に存在していない部
    分により形成されたガス誘導部を有し、さらに、
    該ガス誘導部は、前記中空糸膜束の軸方向の中央
    部の手前に、終端を有しており、かつ、該ガス誘
    導部は、前記ガス流出口側には設けられていない
    ことを特徴とする中空糸膜型人工肺。 2 前記中空糸膜は、内径100〜1000μm、肉厚
    5〜80μmでかつ直径100Å〜5μmの微細孔を有
    するものである特許請求の範囲第1項に記載の中
    空糸膜型人工肺。 3 前記ガス誘導部は、ハウジングの長手方向に
    一定の長さを有し、さらに前記中空糸膜束の内部
    方向に直線状に延びているものである特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載の中空糸膜型人工
    肺。 4 前記ガス誘導部は、ハウジングの長手方向に
    一定の長さを有し、さらに前記中空糸膜束の内部
    方向に曲線状に延びているものである特許請求の
    範囲第1項または第2項に記載の中空糸膜型人工
    肺。 5 前記ガス誘導部は、中空糸膜束の外周または
    その付近の内部より中空糸膜束のほぼ中心を通り
    他の外周またはその付近の内部まで延びているも
    のである特許請求の範囲第1項ないし第4項のい
    ずれかに記載の中空糸膜型人工肺。 6 前記ガス誘導部は、前記ガス流入口付近にお
    いて、前記中空糸膜束を、実質的に複数の束に分
    割するものである特許請求の範囲第1項ないし第
    5項のいずれかに記載の中空糸膜型人工肺。 7 前記ガス誘導部は、中空糸膜束の外周または
    その付近の内部より中空糸膜束の中心方向に延び
    る複数のガス誘導部よりなるものである特許請求
    の範囲第1項ないし第6項のいずれかに記載の中
    空糸膜型人工肺。 8 前記複数のガス誘導部は、ほぼ等間隔に離間
    した中空糸膜束の外周またはその付近内部より中
    空糸膜束のほぼ中心方向に延びるものである特許
    請求の範囲第7項に記載の中空糸膜型人工肺。 9 前記中空糸膜型人工肺は、前記中空糸膜束と
    前記ハウジングの内面とが接触しない環状部分と
    連続し、かつ、前記中空糸膜束の外周と前記ハウ
    ジングの内面とが接触する環状部分を有している
    特許請求の範囲第1項ないし第8項のいずれかに
    記載の中空糸膜型人工肺。 10 前記ガス誘導部は、前記中空糸膜束と前記
    ハウジングの内面とが接触しない環状部分が設け
    られている部分の中空糸膜束部分を越え、前記中
    空糸膜束の外周とハウジングの内面とが接触する
    環状部分にまで至るように設けられており、終端
    は、前記ハウジングの中間部分にまで至らないよ
    うに設けられている特許請求の範囲第9項に記載
    の中空糸膜型人工肺。 11 前記ガス誘導部、前記終端に向かつて幅が
    徐々に狭くなつている特許請求の範囲第1項ない
    し第10項に記載の中空糸膜型人工肺。
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