JPH0493479A - シールドルームおよび電波暗室の製造方法 - Google Patents
シールドルームおよび電波暗室の製造方法Info
- Publication number
- JPH0493479A JPH0493479A JP2400678A JP40067890A JPH0493479A JP H0493479 A JPH0493479 A JP H0493479A JP 2400678 A JP2400678 A JP 2400678A JP 40067890 A JP40067890 A JP 40067890A JP H0493479 A JPH0493479 A JP H0493479A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- low
- temperature
- temperature sprayed
- field component
- sprayed layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 28
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 claims abstract description 36
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims abstract description 36
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 31
- 239000004020 conductor Substances 0.000 claims abstract description 26
- 230000005684 electric field Effects 0.000 claims abstract description 20
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 17
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 claims description 9
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 3
- HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N Zinc Chemical compound [Zn] HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 3
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 239000010949 copper Substances 0.000 abstract description 3
- 229910000889 permalloy Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 239000011701 zinc Substances 0.000 abstract description 3
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 abstract description 3
- 229910001369 Brass Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- 239000010951 brass Substances 0.000 abstract description 2
- 238000001465 metallisation Methods 0.000 abstract 5
- 238000010276 construction Methods 0.000 abstract 2
- 239000004411 aluminium Substances 0.000 abstract 1
- 238000005507 spraying Methods 0.000 description 18
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 8
- 238000007751 thermal spraying Methods 0.000 description 8
- 239000007921 spray Substances 0.000 description 5
- 230000005389 magnetism Effects 0.000 description 3
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 210000004556 brain Anatomy 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 208000006011 Stroke Diseases 0.000 description 1
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 1
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 1
- 201000010099 disease Diseases 0.000 description 1
- 208000037265 diseases, disorders, signs and symptoms Diseases 0.000 description 1
- 238000010292 electrical insulation Methods 0.000 description 1
- 230000005672 electromagnetic field Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 206010015037 epilepsy Diseases 0.000 description 1
- 239000003822 epoxy resin Substances 0.000 description 1
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 1
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000003475 lamination Methods 0.000 description 1
- 150000002739 metals Chemical class 0.000 description 1
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 description 1
- 239000002245 particle Substances 0.000 description 1
- 230000035515 penetration Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 1
- 229920000647 polyepoxide Polymers 0.000 description 1
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[0001]
本発明は、電磁界を遮蔽するためのシールドルーム、お
よび、電波の漏洩を防止するための電波暗室の製造方法
に関する。 [0002]
よび、電波の漏洩を防止するための電波暗室の製造方法
に関する。 [0002]
一般に、電磁シールドルームは、その内部で使用される
機器の仕様条件、例えば、性能、精度、電磁環境等、お
よび、シールドルーム周辺の環境条件、例えば、周辺機
器との取り合い、電磁環境、使い勝手等を考慮して、材
料、構成部材。 開口部の構造等が設計されている。 [0003] そして、シールドルーム内で使用される機器が、磁界成
分のシールドを必要とするのか、電界成分のシールドを
必要とするのか、あるいは、これ等の両者のシールド全
必要とするのかによって、そのシール構造が異なってく
る。 例えば、微弱な磁気を測定するセンサーを使用するシー
ルドルームでは、電界成分も磁界成分もシールドする必
要があり、磁界成分をシールドするための透磁性の高い
材料と、磁界成分をシールドするための導電性の高い材
料とを組み合わせた構造のシールドルームが要望される
。 [0004] 上述した微弱な磁気を測定するセンサーとしては、例え
ば、現在開発の進められている、脳から発生する微弱な
脳磁波を検出し、脳卒中、てんかん等の病気の解明を図
るための超電動量子干渉素子(SQtJID)センサー
がある。 このセンサーは、10のマイナス12乗テスラの微弱な
磁気を測定するため、このセンサーを使用するためには
、周辺環境から発生する電磁ノイズを確実に遮断する必
要がある。 [0005] 現在、このセンサーを使用するシールドルームは、磁界
成分を、パーマロイ等の高透磁性材料によりシールドし
、電界成分を、銅、亜鉛、鉄等の高導電性材料でシール
ドするように設計されており、高透磁性材料からなる板
材と、高導電性材料からなる板材を何層にも、パネル状
に組み合わせて構成されている。 [0006]
機器の仕様条件、例えば、性能、精度、電磁環境等、お
よび、シールドルーム周辺の環境条件、例えば、周辺機
器との取り合い、電磁環境、使い勝手等を考慮して、材
料、構成部材。 開口部の構造等が設計されている。 [0003] そして、シールドルーム内で使用される機器が、磁界成
分のシールドを必要とするのか、電界成分のシールドを
必要とするのか、あるいは、これ等の両者のシールド全
必要とするのかによって、そのシール構造が異なってく
る。 例えば、微弱な磁気を測定するセンサーを使用するシー
ルドルームでは、電界成分も磁界成分もシールドする必
要があり、磁界成分をシールドするための透磁性の高い
材料と、磁界成分をシールドするための導電性の高い材
料とを組み合わせた構造のシールドルームが要望される
。 [0004] 上述した微弱な磁気を測定するセンサーとしては、例え
ば、現在開発の進められている、脳から発生する微弱な
脳磁波を検出し、脳卒中、てんかん等の病気の解明を図
るための超電動量子干渉素子(SQtJID)センサー
がある。 このセンサーは、10のマイナス12乗テスラの微弱な
磁気を測定するため、このセンサーを使用するためには
、周辺環境から発生する電磁ノイズを確実に遮断する必
要がある。 [0005] 現在、このセンサーを使用するシールドルームは、磁界
成分を、パーマロイ等の高透磁性材料によりシールドし
、電界成分を、銅、亜鉛、鉄等の高導電性材料でシール
ドするように設計されており、高透磁性材料からなる板
材と、高導電性材料からなる板材を何層にも、パネル状
に組み合わせて構成されている。 [0006]
しかしながら、このように、高透磁性材料からなる板材
と、高導電性材料からなる板材を何層にも、パネル状に
組み合わせてシールドルームを構成する場合には、構造
的および性能的に、複雑な設計をする必要が生じ、製造
コストが増大するという問題があった。 [0007] すなわち、重量、積層、耐震性等の構造的な面、および
、開口部、ジヨイント部2貫通部等の性能的な面におい
て、非常に複雑な設計をする必要があるという問題があ
った。 一方、電波の漏洩を防止するための電波暗室は、従来、
シールドルームの内壁に、必要に応じた電波吸収体を固
定することにより形成されており、シールドルームを構
築するためには、前述した問題が生ずる。 [0008] 本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされた
もので、簡易な構造でかつ、従来より大幅に製造コスト
を低減することのできるシールドルームおよび電波暗室
の製造方法を提供することを目的とする。 [0009]
と、高導電性材料からなる板材を何層にも、パネル状に
組み合わせてシールドルームを構成する場合には、構造
的および性能的に、複雑な設計をする必要が生じ、製造
コストが増大するという問題があった。 [0007] すなわち、重量、積層、耐震性等の構造的な面、および
、開口部、ジヨイント部2貫通部等の性能的な面におい
て、非常に複雑な設計をする必要があるという問題があ
った。 一方、電波の漏洩を防止するための電波暗室は、従来、
シールドルームの内壁に、必要に応じた電波吸収体を固
定することにより形成されており、シールドルームを構
築するためには、前述した問題が生ずる。 [0008] 本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされた
もので、簡易な構造でかつ、従来より大幅に製造コスト
を低減することのできるシールドルームおよび電波暗室
の製造方法を提供することを目的とする。 [0009]
請求項1のシールドルームの製造方法は、建屋躯体に、
磁界成分をシールドするための高透磁性材料からなる金
属、または、電界成分をシールドするための高導電性材
料からなる金属を低温溶射し、第1低温溶射層を形成し
た後、この第1低温溶射層の表面に、電界成分をシール
ドするための高導電性材料からなる金属または、磁界成
分をシールドするための高透磁性材料からなる金属を低
温溶射し、第2低温溶射層を形成するものである。 [0010] 請求項2の電波暗室の製造方法は、建屋躯体に、磁界成
分をシールドするための高透磁性材料からなる金属、ま
たは、電界成分をシールドするための高導電性材料から
なる金属を低温溶射し、第1低温溶射層を形成した後、
この第1低温溶射層の表面に、電界成分をシールドする
ための高導電性材料からなる金属、または、磁界成分を
シールドするための高透磁性材料からなる金属を低温溶
射し第2低温溶射層を形成し、この後、この第2低温溶
射層の表面に、電波吸収体を固定するものである。 [0011]
磁界成分をシールドするための高透磁性材料からなる金
属、または、電界成分をシールドするための高導電性材
料からなる金属を低温溶射し、第1低温溶射層を形成し
た後、この第1低温溶射層の表面に、電界成分をシール
ドするための高導電性材料からなる金属または、磁界成
分をシールドするための高透磁性材料からなる金属を低
温溶射し、第2低温溶射層を形成するものである。 [0010] 請求項2の電波暗室の製造方法は、建屋躯体に、磁界成
分をシールドするための高透磁性材料からなる金属、ま
たは、電界成分をシールドするための高導電性材料から
なる金属を低温溶射し、第1低温溶射層を形成した後、
この第1低温溶射層の表面に、電界成分をシールドする
ための高導電性材料からなる金属、または、磁界成分を
シールドするための高透磁性材料からなる金属を低温溶
射し第2低温溶射層を形成し、この後、この第2低温溶
射層の表面に、電波吸収体を固定するものである。 [0011]
請求項1のシールドルームの製造方法では、建屋躯体に
、磁界成分をシールドするための高透磁性材料からなる
金属、または、電界成分をシールドするための高導電性
材料からなる金属が低温溶射され、第1低温溶射層が形
成され、この後この第1低温溶射層の表面に、電界成分
をシールドするための高導電性材料からなる金属、また
は、磁界成分をシールドするための高透磁性材料からな
る金属が低温溶射され、第2低温溶射層が形成される。 [0012] また、請求項2の電波暗室の製造方法では、上述したよ
うにして製造されたシールドルームの第2低温溶射層の
表面に、電波吸収体が固定される。 [0013]
、磁界成分をシールドするための高透磁性材料からなる
金属、または、電界成分をシールドするための高導電性
材料からなる金属が低温溶射され、第1低温溶射層が形
成され、この後この第1低温溶射層の表面に、電界成分
をシールドするための高導電性材料からなる金属、また
は、磁界成分をシールドするための高透磁性材料からな
る金属が低温溶射され、第2低温溶射層が形成される。 [0012] また、請求項2の電波暗室の製造方法では、上述したよ
うにして製造されたシールドルームの第2低温溶射層の
表面に、電波吸収体が固定される。 [0013]
以下、本発明の詳細を図面に示す実施例について説明す
る。 図1は、本発明のシールドルームの製造方法の一実施例
により製造されているシールドルームを示しており、図
において符号11は、例えば、鉄筋コンクリートにより
形成される建屋躯体を示している。
る。 図1は、本発明のシールドルームの製造方法の一実施例
により製造されているシールドルームを示しており、図
において符号11は、例えば、鉄筋コンクリートにより
形成される建屋躯体を示している。
【00土4】
この建屋躯体11の内百には、全面にわたって、図2に
示すように、例えば、パーマロイ、アモルファス等の磁
界成分をシールドするための高透磁性材料からなる金属
が、直接、低温溶射され、第1低温溶射層13が形成さ
れている。 そして、この第1低温溶射層13の表面には、真鍮、銅
、アルミニウム、亜鉛等の電界成分をシールドするため
の高導電性材料からなる金属が低温溶射され、第2低温
溶射層15が形成されている。 [00L5.1 図3は、高導電性材料(または高透磁性材料)からなる
金属の低温溶射に使用される低温溶射装置の一例(日本
ティオン溶射株式会社製の溶射装置)を示すもので、こ
の低温溶射装置は、溶射機21と、電源ボックス23と
、スクリューコンプレッサー25とから構成されている
。 電源ボックス23内には、高導電性材料(または高透磁
性材料)からなる線材27を巻回した図示しないボビン
が収容されており、この線材27の一端が、溶射機21
に接続されている。 [0016] スクリューコンプレッサー25には、エアーホース29
の一端が接続されており、このエアーホース29は、電
源ボックス23を介して、溶射機21に接続されている
。 なお、図において符号31は電源を、符号33はアース
を、符号35はケーブルを示している。 [0017] このような低温溶射装置を使用しての第1低温溶射層1
3または第2低温溶射層15の形成は、第1図に示した
ように、スクリューコンプレッサー25および電源ボッ
クス23を作動し、溶射機21を手に掴んだ状態で、溶
射機21内で、例えば、電気放電された線材27の粒子
を、エアーホース29からの空気により、溶射機21か
ら噴出させ、建屋躯体11、または、第」低温溶射層1
3に吹き付けることにより行なわれる。 [0018] なお、上述した低温溶射装置では、低温溶射層13.1
5の厚みを、必要に応じて、例えば、50ミクロンメー
トルから50mm程度まで任意に設定することができる
。 しかして、以上のようなシールドルームの製造方法では
、建屋躯体11に、磁界成分をシールドするための高透
磁性材料からなる金属を低温溶射し、第1低温溶射層1
3を形成した後、この第」低温溶射層13の表面に、電
界成分をシールドするための高導電性材料からなる金属
を低温溶射し、第2低温溶射層15を形成するようにし
たので、簡易な構造で、かつ、従来より大幅に製造コス
トを低減することが可能となる。 [0019] すなわち、本発明のシールドルームの製造方法では、従
来のように、高透磁性材料からなる板材と、高導電性材
料からなる板材を何層にも、パネル状に組み合わせてシ
ールドルームを構成する必要がなくなるなめ、構造的お
よび性能的に、複雑な設計をする必要がなくなり、簡易
な構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減する
ことができる。 [0020] また、本発明のシールドルームの製造方法では、第1低
温溶射層13に、第2低温溶射層15を例えば、溶射面
温度が30℃程度の状態で、低温溶射するようにしたの
で、第2低温溶射層15の形成により第1低温溶射層1
3の性質が変化[002i] さらに、本発明のシールドルームの製造方法では、異種
の材料を何層にも溶射することができるため、従来より
、空間スペースを低減することができる。 また、本発明方法では、低温溶射層13.15の厚みを
自由に変化することができるため、シールドルームに必
要なシールド性能に応じて、最も経済的なシールドルー
ムを容易に形成することが可能となる。 [0022] さらに、上述した低温溶射装置は、非常に扱い易く、ま
た、溶射は、施工の手直しが容易に可能ななめ、素人で
も、低温溶射層13.15を容易に形成することが可能
となる。 図4は、本発明の電波暗室の製造方法の一実施例を示す
もので、この実施例では、上述したようにして製造され
たシールドルームの第2低温溶射層15の表面に、例え
ば、フェライト板、ウレタン質吸収体等からなる電波吸
収体41が、例えば、接着剤により国定され、電波暗室
が製造される。 [0023] しかして、以上のような電波暗室の製造方法では、建屋
躯体11に、磁界成分をシールドするための高透磁性材
料からなる金属を低温溶射し、第1低温溶射層13を形
成した後、この第1低温溶射層13の表面に、電界成分
をシールドするための高導電性材料からなる金属を低温
溶射し第2低温溶射層15を形成し、この後、この第2
低温溶射層15の表面に、電波吸収体41を固定するよ
うにしたので、簡易な構造で、かつ、従来より大幅に製
造コストを低減することが可能となる。 [0024] なお、以上述べた実施例では、建屋躯体11に、磁界成
分をシールドするための高透磁性材料からなる第1低温
溶射層13を形成した後、この第1低温溶射層13に、
電界成分をシールドするための高導電性材料からなる金
属を低温溶射し第2低温溶射層15を形成した例につい
て述べたが、本発明は、かがる実施例に限定されるもの
ではなく、建屋躯体に、電界成分をシールドするための
高導電性材料からなる第1低温溶射層を形成した後、こ
の第1低温溶射層に、磁界成分をシールドするための高
透磁性材料からなる金属からなる第2低温溶射層を形成
しても良いことは勿論である。 [0025] また、以上述べた実施例では、建屋躯体11に第1低温
溶射層13および第2低温溶射層15を形成した例につ
いて述べた力八本発明は、かかる実施例に限定されるも
のではなく、高透磁性材料と高導電性材料からなる低温
溶射層を交互に複数層形成しても良いことは勿論である
。 さらに、以上述べた実施例では、建屋躯体11に第1低
温溶射層13を直接形成した例について述べため八本発
明は、かかる実施例に限定されるものではなく、建屋躯
体と第1低温溶射層との電気的絶縁が求められる場合に
は、建屋躯体にエポキシ系樹脂等の絶縁樹脂を塗布した
後、第1低温溶射層を形成しても良いことは勿論である
。 [0026] また、以上述べた実施例では、建屋躯体11に第1低温
溶射層13を直接形成した例について述べたが、本発明
は、かかる実施例に限定されるものではなく、例えば、
建屋躯体を構成する床、壁、天井等がモルタル、コンク
リート、ボード類等の接続部分で、亀裂9割れ等の発生
が起こり得る時には、例えば、シールド性能を有する繊
維質のシート材を貼着した後、第1低温溶射層を形成し
ても良いことは勿論である。 [0027]
示すように、例えば、パーマロイ、アモルファス等の磁
界成分をシールドするための高透磁性材料からなる金属
が、直接、低温溶射され、第1低温溶射層13が形成さ
れている。 そして、この第1低温溶射層13の表面には、真鍮、銅
、アルミニウム、亜鉛等の電界成分をシールドするため
の高導電性材料からなる金属が低温溶射され、第2低温
溶射層15が形成されている。 [00L5.1 図3は、高導電性材料(または高透磁性材料)からなる
金属の低温溶射に使用される低温溶射装置の一例(日本
ティオン溶射株式会社製の溶射装置)を示すもので、こ
の低温溶射装置は、溶射機21と、電源ボックス23と
、スクリューコンプレッサー25とから構成されている
。 電源ボックス23内には、高導電性材料(または高透磁
性材料)からなる線材27を巻回した図示しないボビン
が収容されており、この線材27の一端が、溶射機21
に接続されている。 [0016] スクリューコンプレッサー25には、エアーホース29
の一端が接続されており、このエアーホース29は、電
源ボックス23を介して、溶射機21に接続されている
。 なお、図において符号31は電源を、符号33はアース
を、符号35はケーブルを示している。 [0017] このような低温溶射装置を使用しての第1低温溶射層1
3または第2低温溶射層15の形成は、第1図に示した
ように、スクリューコンプレッサー25および電源ボッ
クス23を作動し、溶射機21を手に掴んだ状態で、溶
射機21内で、例えば、電気放電された線材27の粒子
を、エアーホース29からの空気により、溶射機21か
ら噴出させ、建屋躯体11、または、第」低温溶射層1
3に吹き付けることにより行なわれる。 [0018] なお、上述した低温溶射装置では、低温溶射層13.1
5の厚みを、必要に応じて、例えば、50ミクロンメー
トルから50mm程度まで任意に設定することができる
。 しかして、以上のようなシールドルームの製造方法では
、建屋躯体11に、磁界成分をシールドするための高透
磁性材料からなる金属を低温溶射し、第1低温溶射層1
3を形成した後、この第」低温溶射層13の表面に、電
界成分をシールドするための高導電性材料からなる金属
を低温溶射し、第2低温溶射層15を形成するようにし
たので、簡易な構造で、かつ、従来より大幅に製造コス
トを低減することが可能となる。 [0019] すなわち、本発明のシールドルームの製造方法では、従
来のように、高透磁性材料からなる板材と、高導電性材
料からなる板材を何層にも、パネル状に組み合わせてシ
ールドルームを構成する必要がなくなるなめ、構造的お
よび性能的に、複雑な設計をする必要がなくなり、簡易
な構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減する
ことができる。 [0020] また、本発明のシールドルームの製造方法では、第1低
温溶射層13に、第2低温溶射層15を例えば、溶射面
温度が30℃程度の状態で、低温溶射するようにしたの
で、第2低温溶射層15の形成により第1低温溶射層1
3の性質が変化[002i] さらに、本発明のシールドルームの製造方法では、異種
の材料を何層にも溶射することができるため、従来より
、空間スペースを低減することができる。 また、本発明方法では、低温溶射層13.15の厚みを
自由に変化することができるため、シールドルームに必
要なシールド性能に応じて、最も経済的なシールドルー
ムを容易に形成することが可能となる。 [0022] さらに、上述した低温溶射装置は、非常に扱い易く、ま
た、溶射は、施工の手直しが容易に可能ななめ、素人で
も、低温溶射層13.15を容易に形成することが可能
となる。 図4は、本発明の電波暗室の製造方法の一実施例を示す
もので、この実施例では、上述したようにして製造され
たシールドルームの第2低温溶射層15の表面に、例え
ば、フェライト板、ウレタン質吸収体等からなる電波吸
収体41が、例えば、接着剤により国定され、電波暗室
が製造される。 [0023] しかして、以上のような電波暗室の製造方法では、建屋
躯体11に、磁界成分をシールドするための高透磁性材
料からなる金属を低温溶射し、第1低温溶射層13を形
成した後、この第1低温溶射層13の表面に、電界成分
をシールドするための高導電性材料からなる金属を低温
溶射し第2低温溶射層15を形成し、この後、この第2
低温溶射層15の表面に、電波吸収体41を固定するよ
うにしたので、簡易な構造で、かつ、従来より大幅に製
造コストを低減することが可能となる。 [0024] なお、以上述べた実施例では、建屋躯体11に、磁界成
分をシールドするための高透磁性材料からなる第1低温
溶射層13を形成した後、この第1低温溶射層13に、
電界成分をシールドするための高導電性材料からなる金
属を低温溶射し第2低温溶射層15を形成した例につい
て述べたが、本発明は、かがる実施例に限定されるもの
ではなく、建屋躯体に、電界成分をシールドするための
高導電性材料からなる第1低温溶射層を形成した後、こ
の第1低温溶射層に、磁界成分をシールドするための高
透磁性材料からなる金属からなる第2低温溶射層を形成
しても良いことは勿論である。 [0025] また、以上述べた実施例では、建屋躯体11に第1低温
溶射層13および第2低温溶射層15を形成した例につ
いて述べた力八本発明は、かかる実施例に限定されるも
のではなく、高透磁性材料と高導電性材料からなる低温
溶射層を交互に複数層形成しても良いことは勿論である
。 さらに、以上述べた実施例では、建屋躯体11に第1低
温溶射層13を直接形成した例について述べため八本発
明は、かかる実施例に限定されるものではなく、建屋躯
体と第1低温溶射層との電気的絶縁が求められる場合に
は、建屋躯体にエポキシ系樹脂等の絶縁樹脂を塗布した
後、第1低温溶射層を形成しても良いことは勿論である
。 [0026] また、以上述べた実施例では、建屋躯体11に第1低温
溶射層13を直接形成した例について述べたが、本発明
は、かかる実施例に限定されるものではなく、例えば、
建屋躯体を構成する床、壁、天井等がモルタル、コンク
リート、ボード類等の接続部分で、亀裂9割れ等の発生
が起こり得る時には、例えば、シールド性能を有する繊
維質のシート材を貼着した後、第1低温溶射層を形成し
ても良いことは勿論である。 [0027]
以上述べたように、請求項1のシールドルームの製造方
法では、建屋携=体に、磁界成分をシールドするための
高透磁性材料からなる金属、または、電界成分をシール
ドするための高導電性材料からなる金属を低温溶射し、
第1低温溶射層を形成した後、この第1低温溶射層の表
面に、電界成分をシールドするための高導電性材料から
なる金属、または、磁界成分をシールドするための高透
磁性材料からなる金属を低温溶射し、第2低温溶射層を
形成するようにしたので、簡易な構造で、かつ、従来よ
り大幅に製造コストを低減することができるという利点
がある。 [0028] また、請求項2の電波暗室の製造方法では、請求項1の
ようにして製造されたシールドルームの第2低温溶射層
の表面に、電波吸収体を固定するようにしたので、簡易
な構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減する
ことができるという利点がある。
法では、建屋携=体に、磁界成分をシールドするための
高透磁性材料からなる金属、または、電界成分をシール
ドするための高導電性材料からなる金属を低温溶射し、
第1低温溶射層を形成した後、この第1低温溶射層の表
面に、電界成分をシールドするための高導電性材料から
なる金属、または、磁界成分をシールドするための高透
磁性材料からなる金属を低温溶射し、第2低温溶射層を
形成するようにしたので、簡易な構造で、かつ、従来よ
り大幅に製造コストを低減することができるという利点
がある。 [0028] また、請求項2の電波暗室の製造方法では、請求項1の
ようにして製造されたシールドルームの第2低温溶射層
の表面に、電波吸収体を固定するようにしたので、簡易
な構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減する
ことができるという利点がある。
[図11
本発明のシールドルームの製造方法の一実施例によりシ
ールドルームを製造している状態を示す説明図である。
ールドルームを製造している状態を示す説明図である。
【図2]
図1のII部の詳細を示す断面図である。
【図3】
低温溶射装置の一例を示す斜視図である。
【図4】
本発明の電波暗室の製造方法の一実施例により製造され
た電波暗室の壁部を示す断面図である。
た電波暗室の壁部を示す断面図である。
11 建屋躯体
13 第」低温溶射層
15 第2低温溶射層
41 電波吸収体
図面
【図1】
【図21
【図3】
【図41
Claims (2)
- 【請求項1】 建屋躯体に、磁界成分をシールドするた
めの高透磁性材料からなる金属、または、電界成分をシ
ールドするための高導電性材料からなる金属を低温溶射
し、第1低温溶射層を形成した後、この第1低温溶射層
の表面に、電界成分をシールドするための高導電性材料
からなる金属、または、磁界成分をシールドするための
高透磁性材料からなる金属を低温溶射し、第2低温溶射
層を形成することを特徴とするシールドルームの製造方
法。 - 【請求項2】 建屋躯体に、磁界成分をシールドするた
めの高透磁性材料からなる金属、または、電界成分をシ
ールドするための高導電性材料からなる金属を低温溶射
し、第1低温溶射層を形成した後、この第1低温溶射層
の表面に、電界成分をシールドするための高導電性材料
からなる金属、または、磁界成分をシールドするための
高透磁性材料からなる金属を低温溶射し第2低温溶射層
を形成し、この後、この第2低温溶射層の表面に、電波
吸収体を固定することを特徴とする電波暗室の製造方法
。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-206336 | 1990-08-03 | ||
JP20633690 | 1990-08-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0493479A true JPH0493479A (ja) | 1992-03-26 |
JP2804848B2 JP2804848B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=16521616
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2400678A Expired - Lifetime JP2804848B2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-12-06 | シールドルームおよび電波暗室の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2804848B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11163580A (ja) * | 1997-11-26 | 1999-06-18 | Tekunet:Kk | 無反射型電磁波シールド構造体 |
WO2005050778A1 (de) * | 2003-11-14 | 2005-06-02 | Leoni Ag | Begehbarer raum und verfahren zur ausbilding einer antenne oder einer abschirmung |
-
1990
- 1990-12-06 JP JP2400678A patent/JP2804848B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11163580A (ja) * | 1997-11-26 | 1999-06-18 | Tekunet:Kk | 無反射型電磁波シールド構造体 |
WO2005050778A1 (de) * | 2003-11-14 | 2005-06-02 | Leoni Ag | Begehbarer raum und verfahren zur ausbilding einer antenne oder einer abschirmung |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2804848B2 (ja) | 1998-09-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7335838B2 (en) | Wall element for magnetically shielded room and magnetically shielded room | |
US8253036B2 (en) | Joint structure between the wall elements of a magnetically shielded room | |
US5286318A (en) | Method of forming EMI shielded enclosures, EMI shielded enclosures and EMI shields | |
JPH11243295A (ja) | 磁気シールド方法及び磁気シールド構造 | |
JP2007049104A (ja) | 電磁遮蔽方法および電磁遮蔽部材 | |
CN105386630A (zh) | 一种微波暗室及其屏蔽壳拼装结构 | |
JP4149133B2 (ja) | 電磁界から保護する絶縁板 | |
JP4982171B2 (ja) | 磁気シールド体及び磁気シールドルーム | |
JPH0493479A (ja) | シールドルームおよび電波暗室の製造方法 | |
JP2804847B2 (ja) | シールドルームおよび電波暗室の製造方法 | |
JP5404272B2 (ja) | 磁気シールド工法及び構造 | |
JPH01145049A (ja) | Mri装置用電磁波シールド室 | |
JPH0496299A (ja) | シールドルーム用パネル板 | |
CN108756053A (zh) | 一种具有电磁屏蔽层的预制板及其制作方法 | |
JP2725248B2 (ja) | 電磁シールド用パネル | |
JPH01102999A (ja) | 核磁気共鳴イメージング装置用電磁波シールド室 | |
JP2583512Y2 (ja) | シールドパネルの連結構造 | |
JP2603670B2 (ja) | 電磁波シールド地下室 | |
JP3121073U (ja) | 被覆導電線 | |
JPH09195410A (ja) | 磁気シールド用外壁材 | |
CN2667853Y (zh) | 电磁波隔离装置 | |
JPH10173392A (ja) | 電磁波遮蔽用シート | |
RU2168878C1 (ru) | Панель для защиты от электромагнитного излучения | |
JPH0539616Y2 (ja) | ||
JP2009046857A (ja) | シールドパネル及びシールドパネル連結構造並びにこれらを用いたシールド壁体、シールドルーム及びその構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080717 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090717 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090717 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100717 Year of fee payment: 12 |