JP3121073U

JP3121073U - 被覆導電線

Info

Publication number: JP3121073U
Application number: JP2006000509U
Authority: JP
Inventors: 瓊媛黄
Original assignee: 慧坦科技股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2006-01-30
Filing date: 2006-01-30
Publication date: 2006-04-27
Anticipated expiration: 2016-01-30

Abstract

【課題】電磁波を効果的に遮断して、電磁波の人体に対するダメージや電気製品に対する悪影響を防ぐ被覆導電線を提供すること。
【解決手段】導電線１の外周を１層又は複数層の絶縁層２で覆い、少なくともいずれか１層の絶縁層２の外面を電磁波遮蔽層３で被覆する。電磁波遮蔽層３は、金属材料、導電性を有する高分子材料、セラミック材料、カーボン材料のいずれかを含む。
【選択図】図１

Description

本考案は、導電線から発生する電磁波を遮断する被覆導電線に関する。

電気製品の使用量が多くなるに伴い、人体が電磁波に接触する機会もまた増加しており、携帯電話、家電製品或いは配線された電線が発生する電磁波は、人体に大きなダメージを与えかねない。
米国の科学雑誌によれば、電磁波が人体のＤＮＡの構造にダメージを与えることが証拠を以って示されており、長期間高い電磁波の放射の中に曝されると、癌、老人性認知症、関節炎、心臓病、脳卒中等の疾病を引き起こしやすいとされている。
また、電磁波の干渉、即ち、電子設備がカプリングなどでその周囲に電磁波を発生して外界に影響を与え、はなはだしい場合には電気製品の誤操作や制御不能、失効などが起こる虞もある。

電磁波は金属殻体を通して伝導できないので、現在最も一般的に採用されている電磁波の隔絶方法は、金属殻体を遮蔽体として電磁波を吸収し、さらに接地により電磁波エネルギーを低くしている。しかし、配電線及び電気機器の電源コードのすべてを金属殻体の内部に収納することはできない。
また、配電線や電源コードは、短絡や誤接触を避けるために、ほとんどがその外周を絶縁層で被覆してあるが、この絶縁層は電磁波を遮蔽することができないので、電磁波が生活環境に充満してしまう。

本考案が解決しようとする課題は、電磁波を効果的に遮断して、電磁波の人体に対するダメージや電気製品に対する悪影響を防ぐ被覆導電線を提供することにある。

本考案の被覆導電線は、導電線の外周を１層又は複数層の絶縁層で覆い、少なくともいずれか１層の絶縁層の外面を電磁波遮蔽層で被覆して成る。
電磁波遮蔽層の被覆は、印刷、塗布、吹き付け、浸漬等によって行う。
前記電磁波遮蔽層は、鉄やニッケル等の金属材料、導電性を有する高分子材料、セラミック材料、活性炭等のカーボン材料のいずれかより成る電磁波遮蔽材料を含む層とすることができる。
このような電磁波遮蔽材料は、粘結剤を添加して塗料形態に調合し、被覆しやすくすると良い。

本考案によれば、導電線の外周を覆う電磁波遮蔽層が導電線から発生する電磁波を自動的に遮断するので、人体や周囲に設置された電気製品に対する電磁波の悪影響を確実に防ぐことができる。

本考案の被覆導電線は、導電線の外周を１層又は複数層の絶縁層で覆い、少なくともいずれか１層の絶縁層の外面を電磁波遮蔽層で被覆して成る。
本考案の導電線は、屋内に配線された導電線、電気製品の電源コード、及び、屋外や工業用の導電線を含む。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

図１及び図２に、本考案の実施例１を示す。
本考案の被覆導電線は、導電線１の外面を絶縁層２で覆い、さらに絶縁層２の外面を電磁波遮蔽層３で被覆して成る。導電線１が導通された時に発生する電磁波は、電磁波遮蔽層３によって遮断され、人体や他の電気製品に対する悪影響が軽減される。
導電線１は、金、銀、銅のような導電性に優れた金属を素材とする従来周知のものである。
絶縁層２は、プラスチック、ゴム等の絶縁素材より成り、導電線１が直接物品に接触して漏電や短絡が発生するのを防ぐ。

電磁波遮蔽層３は、電磁波遮蔽材料を含み、印刷、塗布、吹き付け、浸漬等によって均一な厚みに被覆される。
電磁波遮蔽材料としては、鉄やニッケル等の金属材料、高分子材料、セラミック材料、活性炭等のカーボン材料がある。一般的な高分子材料は効果的に電磁波を遮蔽することができないが、金属導電材料を添加するか、或いは、電荷転移能力が高い導電性高分子材料は、有効な電磁波遮蔽機能を有する。
これらの電磁波遮蔽材料は、粘結剤を添加して被覆しやすい塗料形態に調合する。

図３に、本考案の実施例２を示す。
この被覆導電線は、導電線１Ａの外面を第１絶縁層２Ａで覆い、第１絶縁層２Ａの外面を電磁波遮蔽層３で被覆し、さらにその外面を第２絶縁層２Ｂで被覆して成る。
なお、図３に示す例では、それぞれ第１絶縁層２Ａ及び電磁波遮蔽層３で被覆した２本の導電線１Ａを平行に配置し、これら２本の導電線１Ａを共通の第２絶縁層２Ｂで被覆してあるが、１本の導電線１Ａを第１絶縁層２Ａ、電磁波遮蔽層３及び第２絶縁層２Ｂで被覆しても良いし、それぞれ第１絶縁層２Ａ及び電磁波遮蔽層３で被覆した導電線１Ａを３本以上平行に配置し、その外面を共通の第２絶縁層２Ｂで被覆しても良い。
この被覆導電線によれば、電磁波遮蔽層３で電磁波を遮蔽すると共に、第２絶縁層２Ｂによって電磁波遮蔽層３が傷ついたり剥がれるのを防ぐことができる。
その他の構成は、実施例１とほぼ同様なので、詳細な説明を省略する。

図４は、実施例３を示す。
この被覆導電線は、外面を第１絶縁層２Ｃで覆った導電線１Ｂを複数本平行に配置し、その外面を共通の第２絶縁層２Ｄで被覆し、第２絶縁層２Ｄの外面を電磁波遮蔽層３Ｂで被覆し、さらにその外面を共通の第３絶縁層２Ｅで被覆して成る。
その他の構成は実施例２とほぼ同様である。
なお、実施例３のように３層の絶縁層２Ｃ，２Ｄ，２Ｅで被覆する場合は、第１絶縁層２Ｃの外面をそれぞれ電磁波遮蔽層３Ｂで被覆し、その外面を共通の第２絶縁層２Ｄ及び第３絶縁層２Ｅで被覆しても良い。

実施例１を示す被覆導電線の横断面図。実施例１を示す被覆導電線の縦断面図。実施例２を示す被覆導電線の横断面図。実施例３に係る被覆導電線の横断面図。

符号の説明

１，１Ａ，１Ｂ導電線
２絶縁層
２Ａ，２Ｃ第１絶縁層
２Ｂ，２Ｄ第２絶縁層
２Ｅ第３絶縁層
３，３Ａ，３Ｂ電磁波遮蔽層

Claims

導電線の外周を１層又は複数層の絶縁層で覆い、少なくともいずれか１層の絶縁層の外面を電磁波遮蔽層で被覆したことを特徴とする被覆導電線。
前記電磁波遮蔽層が、金属材料、導電性を有する高分子材料、セラミック材料、カーボン材料のいずれかを含む請求項１に記載の被覆導電線。