JP2804847B2 - シールドルームおよび電波暗室の製造方法 - Google Patents
シールドルームおよび電波暗室の製造方法Info
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- JP2804847B2 JP2804847B2 JP2400677A JP40067790A JP2804847B2 JP 2804847 B2 JP2804847 B2 JP 2804847B2 JP 2400677 A JP2400677 A JP 2400677A JP 40067790 A JP40067790 A JP 40067790A JP 2804847 B2 JP2804847 B2 JP 2804847B2
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- shielding
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁界を遮蔽するため
のシールドルーム、および、電波の漏洩を防止するため
の電波暗室の製造方法に関する。
のシールドルーム、および、電波の漏洩を防止するため
の電波暗室の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電磁シールドルームは、その内
部で使用される機器の仕様条件、例えば、性能,精度,
電磁環境等、および、シールドルーム周辺の環境条件、
例えば、周辺機器との取り合い,電磁環境,使い勝手等
を考慮して、材料,構成部材,開口部の構造等が設計さ
れている。
部で使用される機器の仕様条件、例えば、性能,精度,
電磁環境等、および、シールドルーム周辺の環境条件、
例えば、周辺機器との取り合い,電磁環境,使い勝手等
を考慮して、材料,構成部材,開口部の構造等が設計さ
れている。
【0003】そして、シールドルーム内で使用される機
器が、磁界成分のシールドを必要とせるのか、電界成分
のシールドを必要とするのか、あるいは、これ等の両者
のシールドを必要とするのかによって、そのシール構造
が異なってくる。例えば、微弱な磁気を測定するセンサ
ーを使用するシールドルームでは、電界成分も磁界成分
もシールドする必要があり、磁界成分をシールドするた
めの透磁性の高い材料と、磁界成分をシールドするため
の導電性の高い材料とを組み合わせた構造のシールドル
ームが要望される。
器が、磁界成分のシールドを必要とせるのか、電界成分
のシールドを必要とするのか、あるいは、これ等の両者
のシールドを必要とするのかによって、そのシール構造
が異なってくる。例えば、微弱な磁気を測定するセンサ
ーを使用するシールドルームでは、電界成分も磁界成分
もシールドする必要があり、磁界成分をシールドするた
めの透磁性の高い材料と、磁界成分をシールドするため
の導電性の高い材料とを組み合わせた構造のシールドル
ームが要望される。
【0004】上述した微弱な磁気を測定するセンサーと
しては、例えば、現在開発の進められている、脳から発
生する微弱な脳磁波を検出し、脳卒中,てんかん等の病
気の解明を図るための超電動量子干渉素子(SQUI
D)センサーがある。このセンサーは、10のマイナス
12乗テスラの微弱な磁気を測定するため、このセンサ
ーを使用するためには、周辺環境から発生する電磁ノイ
ズを確実に遮断する必要がある。
しては、例えば、現在開発の進められている、脳から発
生する微弱な脳磁波を検出し、脳卒中,てんかん等の病
気の解明を図るための超電動量子干渉素子(SQUI
D)センサーがある。このセンサーは、10のマイナス
12乗テスラの微弱な磁気を測定するため、このセンサ
ーを使用するためには、周辺環境から発生する電磁ノイ
ズを確実に遮断する必要がある。
【0005】現在、このセンサーを使用するシールドル
ームは、磁界成分を、パーマロイ等の高透磁性材料によ
りシールドし、電界成分を、銅,亜鉛,鉄等の高導電性
材料でシールドするように設計されており、高透磁性材
料からなる板材と、高導電性材料からなる板材を何層に
も、パネル状に組み合わせて構成されている。
ームは、磁界成分を、パーマロイ等の高透磁性材料によ
りシールドし、電界成分を、銅,亜鉛,鉄等の高導電性
材料でシールドするように設計されており、高透磁性材
料からなる板材と、高導電性材料からなる板材を何層に
も、パネル状に組み合わせて構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、高透磁性材料からなる板材と、高導電性材料から
なる板材を何層にも、パネル状に組み合わせてシールド
ルームを構成する場合には、構造的および性能的に、複
雑な設計をする必要が生じ、製造コストが増大するとい
う問題があった。
うに、高透磁性材料からなる板材と、高導電性材料から
なる板材を何層にも、パネル状に組み合わせてシールド
ルームを構成する場合には、構造的および性能的に、複
雑な設計をする必要が生じ、製造コストが増大するとい
う問題があった。
【0007】すなわち、重量,積層,耐震性等の構造的
な面、および、開口部,ジョイント部,貫通部等の性能
的な面において、非常に複雑な設計をする必要があると
いう問題があった。一方、、電波の漏洩を防止するため
の電波暗室は、従来、シールドルームの内壁に、必要に
応じた電波吸収体を固定することにより形成されてお
り、シールドルームを構築するためには、前述した問題
が生ずる。
な面、および、開口部,ジョイント部,貫通部等の性能
的な面において、非常に複雑な設計をする必要があると
いう問題があった。一方、、電波の漏洩を防止するため
の電波暗室は、従来、シールドルームの内壁に、必要に
応じた電波吸収体を固定することにより形成されてお
り、シールドルームを構築するためには、前述した問題
が生ずる。
【0008】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、簡易な構造で、かつ、従来より大
幅に製造コストを低減することのできるシールドルーム
および電波暗室の製造方法を提供することを目的とす
る。
めになされたもので、簡易な構造で、かつ、従来より大
幅に製造コストを低減することのできるシールドルーム
および電波暗室の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のシールドルー
ムの製造方法は、建屋躯体に、磁界成分をシールドする
ための高透磁性材料からなる板材を固定した後、この板
材に、電界成分をシールドするための高導電性材料から
なる金属を低温溶射することを特徴とする。請求項2の
シールドルームの製造方法は、建屋躯体に、電界成分を
シールドするための高導電性材料からなる板材を固定し
た後、この板材に、磁界成分をシールドするための高透
磁性材料からなる金属を低温溶射することを特徴とす
る。
ムの製造方法は、建屋躯体に、磁界成分をシールドする
ための高透磁性材料からなる板材を固定した後、この板
材に、電界成分をシールドするための高導電性材料から
なる金属を低温溶射することを特徴とする。請求項2の
シールドルームの製造方法は、建屋躯体に、電界成分を
シールドするための高導電性材料からなる板材を固定し
た後、この板材に、磁界成分をシールドするための高透
磁性材料からなる金属を低温溶射することを特徴とす
る。
【0010】請求項3の電波暗室の製造方法は、建屋躯
体に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料から
なる板材を固定した後、この板材に、電界成分をシール
ドするための高導電性材料からなる金属を低温溶射し、
この後、この低温溶射層の表面に、電波吸収体を固定す
ることを特徴とする。請求項4の電波暗室の製造方法
は、建屋躯体に、電界成分をシールドするための高導電
性材料からなる板材を固定した後、この板材に、磁界成
分をシールドするための高透磁性材料からなる金属を低
温溶射し、この後、この低温溶射層の表面に、電波吸収
体を固定することを特徴とする。
体に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料から
なる板材を固定した後、この板材に、電界成分をシール
ドするための高導電性材料からなる金属を低温溶射し、
この後、この低温溶射層の表面に、電波吸収体を固定す
ることを特徴とする。請求項4の電波暗室の製造方法
は、建屋躯体に、電界成分をシールドするための高導電
性材料からなる板材を固定した後、この板材に、磁界成
分をシールドするための高透磁性材料からなる金属を低
温溶射し、この後、この低温溶射層の表面に、電波吸収
体を固定することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1のシールドルームの製造方法では、建
屋躯体に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料
からなる板材を固定され、この後、この板材に、電界成
分をシールドするための高導電性材料からなる金属が低
温溶射される。請求項2のシールドルームの製造方法で
は、建屋躯体に、電界成分をシールドするための高導電
性材料からなる板材が固定され、この後、この板材に、
磁界成分をシールドするための高透磁性材料からなる金
属を低温溶射される。
屋躯体に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料
からなる板材を固定され、この後、この板材に、電界成
分をシールドするための高導電性材料からなる金属が低
温溶射される。請求項2のシールドルームの製造方法で
は、建屋躯体に、電界成分をシールドするための高導電
性材料からなる板材が固定され、この後、この板材に、
磁界成分をシールドするための高透磁性材料からなる金
属を低温溶射される。
【0012】請求項3および請求項4の電波暗室の製造
方法では、上述したようにして製造されたシールドルー
ムの低温溶射層の表面に、電波吸収体が固定される。
方法では、上述したようにして製造されたシールドルー
ムの低温溶射層の表面に、電波吸収体が固定される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面に示す実施例につ
いて説明する。図1は、本発明のシールドルームの製造
方法の一実施例により製造されているシールドルームを
示しており、図において符号11は、例えば、鉄筋コン
クリートにより形成される建屋躯体を示している。
いて説明する。図1は、本発明のシールドルームの製造
方法の一実施例により製造されているシールドルームを
示しており、図において符号11は、例えば、鉄筋コン
クリートにより形成される建屋躯体を示している。
【0014】この建屋躯体11の内面には、全面にわた
って、図2に示すように、例えば、パーマロイ,アモル
ファス等の磁界成分をシールドするための高透磁性材料
からなる板材13が、ビス15により建屋躯体11に直
接固定されている。そして、この板材13の表面には、
真鍮,銅,アルミニウム,亜鉛等の電界成分をシールド
するための高導電性材料からなる低温溶射層17が形成
されている。
って、図2に示すように、例えば、パーマロイ,アモル
ファス等の磁界成分をシールドするための高透磁性材料
からなる板材13が、ビス15により建屋躯体11に直
接固定されている。そして、この板材13の表面には、
真鍮,銅,アルミニウム,亜鉛等の電界成分をシールド
するための高導電性材料からなる低温溶射層17が形成
されている。
【0015】以上のように構成されたシールドルーム
は、建屋躯体11に、板材13をビス15により固定し
た後、この板材13に、高導電性材料からなる金属を低
温溶射することにより製造される。図3は、高導電性材
料(または高透磁性材料)からなる金属の低温溶射に使
用される低温溶射装置の一例(日本テイオン溶射株式会
社製の溶射装置)を示すもので、この低温溶射装置は、
溶射機21と、電源ボックス23と、スクリューコンプ
レッサー25とから構成されている。
は、建屋躯体11に、板材13をビス15により固定し
た後、この板材13に、高導電性材料からなる金属を低
温溶射することにより製造される。図3は、高導電性材
料(または高透磁性材料)からなる金属の低温溶射に使
用される低温溶射装置の一例(日本テイオン溶射株式会
社製の溶射装置)を示すもので、この低温溶射装置は、
溶射機21と、電源ボックス23と、スクリューコンプ
レッサー25とから構成されている。
【0016】電源ボックス23内には、高導電性材料
(または高透磁性材料)からなる線材27を巻回した図
示しないボビンが収容されており、この線材27の一端
が、溶射機21に接続されている。スクリューコンプレ
ッサー25には、エアーホース29の一端が接続されて
おり、このエアーホース29は、電源ボックス23を介
して、溶射機21に接続されている。
(または高透磁性材料)からなる線材27を巻回した図
示しないボビンが収容されており、この線材27の一端
が、溶射機21に接続されている。スクリューコンプレ
ッサー25には、エアーホース29の一端が接続されて
おり、このエアーホース29は、電源ボックス23を介
して、溶射機21に接続されている。
【0017】なお、図において符号31は電源を、符号
33はアースを、符号35はケーブルを示している。こ
のような低温溶射装置を使用しての低温溶射層17の形
成は、図1に示したように、スクリューコンプレッサー
25よび電源ボックス23を作動し、溶射機21を手に
掴んだ状態で、溶射機21内で、例えば、電気放電され
た線材27の粒子を、エアーホース29からの空気によ
り、溶射機21から噴出させ、板材13に吹き付けるこ
とにより行なわれる。
33はアースを、符号35はケーブルを示している。こ
のような低温溶射装置を使用しての低温溶射層17の形
成は、図1に示したように、スクリューコンプレッサー
25よび電源ボックス23を作動し、溶射機21を手に
掴んだ状態で、溶射機21内で、例えば、電気放電され
た線材27の粒子を、エアーホース29からの空気によ
り、溶射機21から噴出させ、板材13に吹き付けるこ
とにより行なわれる。
【0018】なお、上述した低温溶射装置では、低温溶
射層17の厚みを、必要に応じて、例えば、50ミクロ
ンメートルから50mm程度まで任意に設定することが
できる。しかして、以上のようなシールドルームの製造
方法では、建屋躯体11に、磁界成分をシールドするた
めの高透磁性材料からなる板材13を固定した後、この
板材13に、電界成分をシールドするための高導電性材
料からなる金属を低温溶射するようにしたので、簡易な
構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減するこ
とが可能となる。
射層17の厚みを、必要に応じて、例えば、50ミクロ
ンメートルから50mm程度まで任意に設定することが
できる。しかして、以上のようなシールドルームの製造
方法では、建屋躯体11に、磁界成分をシールドするた
めの高透磁性材料からなる板材13を固定した後、この
板材13に、電界成分をシールドするための高導電性材
料からなる金属を低温溶射するようにしたので、簡易な
構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減するこ
とが可能となる。
【0019】すなわち、本発明のシールドルームの製造
方法では、従来のように、高透磁性材料からなる板材
と、高導電性材料からなる板材を何層にも、パネル状に
組み合わせてシールドルームを構成する必要がなくなる
ため、構造的および性能的に、複雑な設計をする必要が
なくなり、簡易な構造で、かつ、従来より大幅に製造コ
ストを低減することができる。
方法では、従来のように、高透磁性材料からなる板材
と、高導電性材料からなる板材を何層にも、パネル状に
組み合わせてシールドルームを構成する必要がなくなる
ため、構造的および性能的に、複雑な設計をする必要が
なくなり、簡易な構造で、かつ、従来より大幅に製造コ
ストを低減することができる。
【0020】また、本発明のシールドルームの製造方法
では、高透磁性材料からなる板材13、または、高導電
性材料からなる板材に、高導電性材料からなる金属、ま
たは、高透磁性材料からなる金属を、例えば、溶射面温
度が30℃程度の状態で、低温溶射するようにしたの
で、板材13の性質が変化することがなく、高透磁性あ
るいは高導電性を充分に維持することが可能となる。
では、高透磁性材料からなる板材13、または、高導電
性材料からなる板材に、高導電性材料からなる金属、ま
たは、高透磁性材料からなる金属を、例えば、溶射面温
度が30℃程度の状態で、低温溶射するようにしたの
で、板材13の性質が変化することがなく、高透磁性あ
るいは高導電性を充分に維持することが可能となる。
【0021】さらに、本発明のシールドルームの製造方
法では、異種の材料を何層にも溶射することができるた
め、従来より、空間スペースを低減することができる。
また、本発明方法では、低温溶射層17の厚みを自由に
変化することができるため、シールドルームに必要なシ
ールド性能に応じて、最も経済的なシールドルームを容
易に形成することが可能となる。
法では、異種の材料を何層にも溶射することができるた
め、従来より、空間スペースを低減することができる。
また、本発明方法では、低温溶射層17の厚みを自由に
変化することができるため、シールドルームに必要なシ
ールド性能に応じて、最も経済的なシールドルームを容
易に形成することが可能となる。
【0022】さらに、上述した低温溶射装置は、非常に
扱い易く、また、溶射は、施工の手直しが容易に可能な
ため、素人でも、低温溶射層17を容易に形成すること
が可能となる。図4は、本発明の電波暗室の製造方法の
一実施例を示すもので、この実施例では、上述したよう
にして製造されたシールドルームの低温溶射層17の表
面に、例えば、フェライト板,ウレタン質吸収体等から
なる電波吸収体41が、例えば、接着剤により固定さ
れ、電波暗室が製造される。
扱い易く、また、溶射は、施工の手直しが容易に可能な
ため、素人でも、低温溶射層17を容易に形成すること
が可能となる。図4は、本発明の電波暗室の製造方法の
一実施例を示すもので、この実施例では、上述したよう
にして製造されたシールドルームの低温溶射層17の表
面に、例えば、フェライト板,ウレタン質吸収体等から
なる電波吸収体41が、例えば、接着剤により固定さ
れ、電波暗室が製造される。
【0023】しかして、以上のような電波暗室の製造方
法では、建屋躯体11に、磁界成分をシールドするため
の高透磁性材料からなる板材13を固定した後、この板
材13に、電界成分をシールドするための高導電性材料
からなる金属を低温溶射し、この低温溶射層17の表面
に、電波吸収体41を固定するようにしたので、簡易な
構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減するこ
とが可能となる。
法では、建屋躯体11に、磁界成分をシールドするため
の高透磁性材料からなる板材13を固定した後、この板
材13に、電界成分をシールドするための高導電性材料
からなる金属を低温溶射し、この低温溶射層17の表面
に、電波吸収体41を固定するようにしたので、簡易な
構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減するこ
とが可能となる。
【0024】なお、以上述べた実施例では、建屋躯体1
1に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料から
なる板材13を固定した後、この板材13に、電界成分
をシールドするための高導電性材料からなる金属を低温
溶射した例について述べたが、本発明は、かかる実施例
に限定されるものではなく、建屋躯体に、電界成分をシ
ールドするための高導電性材料からなる板材を固定した
後、この板材に、磁界成分をシールドするための高透磁
性材料からなる金属を低温溶射しても良いことは勿論で
ある。
1に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料から
なる板材13を固定した後、この板材13に、電界成分
をシールドするための高導電性材料からなる金属を低温
溶射した例について述べたが、本発明は、かかる実施例
に限定されるものではなく、建屋躯体に、電界成分をシ
ールドするための高導電性材料からなる板材を固定した
後、この板材に、磁界成分をシールドするための高透磁
性材料からなる金属を低温溶射しても良いことは勿論で
ある。
【0025】また、以上述べた実施例では、板材に、低
温溶射層を一層だけ形成した例について述べたが、本発
明は、かかる実施例に限定されるものではなく、高透磁
性材料と高導電性材料からなる低温溶射層を交互に複数
層形成しても良いことは勿論である。さらに、以上述べ
た実施例では、建屋躯体11に板材13を直接固定した
例について述べたが、本発明は、かかる実施例に限定さ
れるものではなく、建屋躯体と板材との電気的絶縁が求
められる場合には、建屋躯体にエポキシ系樹脂等の絶縁
樹脂を塗布した後、板材を固定しても良いことは勿論で
ある。
温溶射層を一層だけ形成した例について述べたが、本発
明は、かかる実施例に限定されるものではなく、高透磁
性材料と高導電性材料からなる低温溶射層を交互に複数
層形成しても良いことは勿論である。さらに、以上述べ
た実施例では、建屋躯体11に板材13を直接固定した
例について述べたが、本発明は、かかる実施例に限定さ
れるものではなく、建屋躯体と板材との電気的絶縁が求
められる場合には、建屋躯体にエポキシ系樹脂等の絶縁
樹脂を塗布した後、板材を固定しても良いことは勿論で
ある。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1のシールド
ルームの製造方法では、建屋躯体に、磁界成分をシール
ドするための高透磁性材料からなる板材を固定した後、
この板材に、電界成分をシールドするための高導電性材
料からなる金属を低温溶射するようにしたので、簡易な
構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減するこ
とができるという利点がある。請求項2のシールドルー
ムの製造方法では、建屋躯体に、電界成分をシールドす
るための高導電性材料からなる板材を固定した後、この
板材に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料か
らなる金属を低温溶射するようにしたので、簡易な構造
で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減することが
できるという利点がある。
ルームの製造方法では、建屋躯体に、磁界成分をシール
ドするための高透磁性材料からなる板材を固定した後、
この板材に、電界成分をシールドするための高導電性材
料からなる金属を低温溶射するようにしたので、簡易な
構造で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減するこ
とができるという利点がある。請求項2のシールドルー
ムの製造方法では、建屋躯体に、電界成分をシールドす
るための高導電性材料からなる板材を固定した後、この
板材に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料か
らなる金属を低温溶射するようにしたので、簡易な構造
で、かつ、従来より大幅に製造コストを低減することが
できるという利点がある。
【0027】また、請求項3および請求項4の電波暗室
の製造方法では、請求項1または請求項2のようにして
製造されたシールドルームの低温溶射層の表面に、電波
吸収体を固定するようにしたので、簡易な構造で、か
つ、従来より大幅に製造コストを低減することができる
という利点がある。
の製造方法では、請求項1または請求項2のようにして
製造されたシールドルームの低温溶射層の表面に、電波
吸収体を固定するようにしたので、簡易な構造で、か
つ、従来より大幅に製造コストを低減することができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシールドルームの製造方法の一実施例
によりシールドルームを製造している状態を示す説明図
である。
によりシールドルームを製造している状態を示す説明図
である。
【図2】図1のII部の詳細を示す断面図である。
【図3】低温溶射装置の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明の電波暗室の製造方法の一実施例により
製造された電波暗室の壁部を示す断面図である。
製造された電波暗室の壁部を示す断面図である。
11 建屋躯体 13 板材 17 低温溶射層 41 電波吸収体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 信直 東京都江東区南砂二丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭55−103799(JP,A) 特公 昭55−49799(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 9/14 E04F 13/00 H05K 9/00
Claims (4)
- 【請求項1】 建屋躯体に、磁界成分をシールドするた
めの高透磁性材料からなる板材を固定した後、この板材
に、電界成分をシールドするための高導電性材料からな
る金属を低温溶射することを特徴とするシールドルーム
の製造方法。 - 【請求項2】 建屋躯体に、電界成分をシールドするた
めの高導電性材料からなる板材を固定した後、この板材
に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料からな
る金属を低温溶射することを特徴とするシールドルーム
の製造方法。 - 【請求項3】 建屋躯体に、磁界成分をシールドするた
めの高透磁性材料からなる板材を固定した後、この板材
に、電界成分をシールドするための高導電性材料からな
る金属を低温溶射し、この後、この低温溶射層の表面
に、電波吸収体を固定することを特徴とする電波暗室の
製造方法。 - 【請求項4】 建屋躯体に、電界成分をシールドするた
めの高導電性材料からなる板材を固定した後、この板材
に、磁界成分をシールドするための高透磁性材料からな
る金属を低温溶射し、この後、この低温溶射層の表面
に、電波吸収体を固定することを特徴とする電波暗室の
製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20633590 | 1990-08-03 | ||
JP2-206335 | 1990-08-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0492061A JPH0492061A (ja) | 1992-03-25 |
JP2804847B2 true JP2804847B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=16521599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2400677A Expired - Lifetime JP2804847B2 (ja) | 1990-08-03 | 1990-12-06 | シールドルームおよび電波暗室の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2804847B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5549799A (en) * | 1978-10-06 | 1980-04-10 | Tokyo Shibaura Electric Co | Digital position detector |
JPS55103799A (en) * | 1979-02-03 | 1980-08-08 | Tdk Electronics Co Ltd | Radio wave absorber |
-
1990
- 1990-12-06 JP JP2400677A patent/JP2804847B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0492061A (ja) | 1992-03-25 |
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