JPH0491730A - 活魚槽の環境保持方法 - Google Patents

活魚槽の環境保持方法

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JPH0491730A
JPH0491730A JP20834790A JP20834790A JPH0491730A JP H0491730 A JPH0491730 A JP H0491730A JP 20834790 A JP20834790 A JP 20834790A JP 20834790 A JP20834790 A JP 20834790A JP H0491730 A JPH0491730 A JP H0491730A
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JP
Japan
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water
sea
live fish
temperature
fish
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JP20834790A
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English (en)
Inventor
Shoichi Ikeda
池田 召一
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EHIME SUISAN KK
Original Assignee
EHIME SUISAN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は活魚運搬船の活魚槽の環境保持方法に関するも
ので、特に赤道付近のように高温な海域で活魚を運搬す
る場合、活魚槽の温度調節に有効な方法である。
〔従来の技術〕
最近活魚輸送が急速に普及し、国内のみならず海外から
タイ、ロブスタ−1貝類等の高級魚介類が活魚運搬船で
輸入されるようになってきた。
現在使用されている主な方法は、活魚輸送専用のコンテ
ナ船を利用する方法で、密閉系で水温調節装置、溶存酸
素濃度維持装置及び水質浄化装置を備えた、活魚輸送専
用のコンテナに積み込まれて輸送される。この輸送方式
では設備が複雑となるため設備費及び維持費がかさみ、
活魚が非常に高価となる。
海外から活魚を輸送するとき、国内で比較的短辺の高温
海域を通る場合に、大量の魚がへい死する事故がしばし
ば発生する。
活魚を高温海域を通って輸送する場合、最大の課題は、
活魚槽の水温をその魚介類の適温に保持する方法である
が、今まで、海中の低温の海水を利用するような方法は
知られていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
活魚の輸送中において、大量の魚がへい死する事故を防
ぐためには、活魚槽の水温、溶存酸素濃度及び魚の餌の
屑、排泄物による水質の汚染等が問題となる。これらの
中、高温の赤道付近の海域を通過する場合には、安価な
方法で如何にして活魚槽の温度上昇を防ぐかが最大の課
題である。
しかし、溶存酸素濃度の維持、水質汚染防止等の問題も
併せて解決せねばならぬことはいうまでもない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、活魚運搬船の安価な水槽温度低下方法につ
いて検討し、赤道付近のような高温海域でも、海面付近
の海水温度は高いが、海が深くなるに従うて水温が低下
することに着目した。これにより、航海中でも両者を混
合して活魚槽に供給すれば、容易に輸送する魚の適温に
することが出来ること、また、海域によっては海中の水
温が比較的低いところがあることを知った。更に、低温
の海水を冷媒に使用し、表層水を冷却して供給すること
により、活魚槽の溶存酸素濃度及び水質の問題も併せて
解決出来る。更に航海中の海水汲み上げ方法等について
も研究し、これらの操作をシステム化して全自動的に行
うことについても検討した結果本発明に到達した。
すなわち、(1)航海中に、活魚槽に、海面付近の表層
水及び海中の低温の海水を、併せて供給することを特徴
とする活魚運搬船の活魚槽の環境保持方法及び、(2)
航海中に、先端に水温検知装置及び溶存酸素濃度検出装
置を備えた吸水管を海中に沈めて、海中の低温の海水を
汲み上げ、海面付近の表層水と併せて活魚槽に供給し、
或いは、活魚槽に供給するために採取した海面付近の表
層水の冷却用に使用することを特徴とする活魚運搬船の
活魚槽の環境保持方法である。
以下本発明について詳しく説明する。
最近、活魚運搬が急速に普及して、比較的短距離の国内
輸送のみならず、海外からの輸入にも相当使用されるよ
うになってきた。特に、オーストラリア、ニューシーラ
ント等から赤道を越えて輸送する場合は赤道付近の水温
が高いため問題となる。例えば、水温約20°Cのオー
ストラリアで、タイ、ロブスタ−等を活魚槽に積み込み
、10〜20日かけて、日本へ輸送する場合、赤道直下
では活魚槽の温度が著しく上昇する。水温が28°C以
上になると、海水の溶存酸素濃度が低下するため、酸素
欠乏で死亡する魚が増加する。一方水温が高くなると、
魚は、外見上著しく活発に運動するようになって、魚と
魚が衝突してスリ傷がついたり、或いは、活魚槽の壁に
頭を打ちつけて死亡するものが多くなる。更に、高温に
よる水槽の汚染とも相まって、赤道付近の海域を通過す
る時、大量の魚のへい死事故がしばしば発生する。
赤道直下の海面付近の海水温度は、27〜29°Cに達
するが、海中では深くなるに従って、水温が低下し、深
度200mでは8〜12°C1400mでは5〜6°C
600mでは約4°Cに低下する。また、魚を輸送する
場合活魚槽の適温は魚の種類により異なるが例えば、タ
イでは15〜23°Cが適温とされている。
本発明は航海中の活魚運搬船の活魚槽の環境を保持する
ために使用するもので、活魚運搬船は、特に限定せず、
極く近距離の輸送に使用する、舟底に生簀を作り付けた
、小さな舟から、外国からの魚の輸入に使用される、多
数の活魚専用コンテナーを積んだ大きな活魚運搬船にも
適用することができる。
また、本発明に使用する活魚槽は、特に限定しない。前
述の小さな舟の舟底に作り付けた生簀、活魚輸送専用コ
ンテナーの他、船腹に活魚の出入り口を設けた中型鋼船
内の活魚槽等も含まれている。
表層水とは、常に海水が対流して空気中の酸素が溶は込
み、通常はほぼ飽和量の酸素を含む海面付近の海水をい
う。表層水は水温は高いが、多量の酸素が溶存している
ため、活魚槽への供給には不可欠である。表層水の厚さ
は赤道海域では通常10〜20m1層高が高いときは1
00数10mに及ぶことがあるといわれ、その下は水温
躍層となり急激に水温が低下してゆく領域となる。
海中の低温の海水とは、水温躍層より深い低温領域の海
水の意味である。採取する海水の水温は、輸送する魚介
類の適温、表層水の温度等を考慮して最適な条件が選択
される。
また海中の低温の海水は通常溶存酸素濃度が低いため、
海面付近の海水と混合して活魚槽に供給する場合には輸
送する魚が必要とする酸素量が供給できるように留意す
る必要がある。このためには要すれば、採取した低温の
海水の1部または全部を、海面付近より採取した海水の
冷却用の冷媒として使用することもできる。冷媒として
使用された海水は活魚槽に供給することなく海中に放流
される。
海水の採取方法は特に限定しないが、通常はポンプによ
り汲み上げる方法が容易である。また、の深度の海中の
低温の海水を採取することができる。尚、赤道海域を航
行する場合は常に、バチサーモグラフにより、海中の深
度と温度の関係を把握しておき、活魚槽の水温、海面付
近の海水の温度、更にそれらの溶存酸素濃度を考慮して
、採取すべき低温の海水の温度及び量を自動的に決定し
て、操作出来るようなシステムとすることも可能である
本発明において、海水吸水管の先端には水温検出装置及
び溶存酸素濃度検出装置を設ける必要がある。これによ
り、表層水と低温の海水の活魚槽への給水比率、冷媒と
して表層水の冷却に使用する低温海水量等が決定できる
し、またこれらのデータを処理するシステムを組み込む
ことにより、すべての操作も含めて、自動的に運転出来
るようにすることも可能である。
海中に低温の海水が存在することは知られていたが、航
海中にかなりの頻度で大量の海水を汲み上げて利用され
たことはなかった。後述の実施例で示すような方法で、
航行中でも低温の海水を採取することが可能である。本
発明の方法は、低温の海水、表層水及び活魚槽の温度、
溶存酸素濃度、水質を副部装置で常時監視して、それに
基づいて必要な温度、組成を有する新鮮な海水を活魚槽
に供給し、または低温の海水と活魚槽に供給する表層水
の熱交換により、活魚槽の環境を常に最適な条件に保持
するためのシステムの一環をなすものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一態様を具体的に示した図面を参照しな
がら詳しく説明する。尚、本発明はこれにより何ら限定
されるものではない。
第1図は活魚運搬船の見取図である。船lの甲板には数
個の活魚輸送専用コンテナー2が積み込まれている。活
魚輸送専用コンテナーには、水温検出装置、溶存酸素濃
度検出装置、水質測定装置が設けられている。
活魚をコンテナーに積み込むときは、クレーンでコンテ
ナーを水中に下ろし、内部を生簀と同じ水質の海水で置
換したのち、生簀とコンテナーの入口を太い網のホース
でつないで、魚を刺激しないようにして、生簀からコン
テナーに移して生簀の入口を閉め、クレーンで船に積み
込む。生簀から魚を移すとき、魚体の一部でも空気に触
れるような状態になると、魚が興奮して目切れ(減量)
の原因となる。また、同じ種類の魚を輸送するコンテナ
ーは相互にパイプで連結され、水質が常に同一に保持さ
れるようになっている。
表層水は採取用ポンプ3により、表層水採取口4より吸
引され、熱交換器I3、海中の低温の海水との混合器1
4を通って活魚輸送コンテナーに供給される。尚、表層
水採取用ポンプ入口部分には水温検出装置及び溶存酸素
濃度測定装置が設けられている。
海中の低温の海水の採取口8には水温検出装置及び溶存
酸素濃度測定装置5及び水深調整板10が設けられてい
る。採取口8は、船のスクリューや舵等からホースを保
護するだめのホースサポートパイプ9、水深調整ケーブ
ル12及び水深調整板10の作用により、正確に設定さ
れた深度まで沈み、水温検出装置5で水温がチエツクさ
れ、必要とする水温になるまでバチサーモグラフ15の
データに基づいて、深度の設定が繰り返される。低温の
海水は採取口8より入り、ホース7、ホース巻取りドラ
ム11を通り、ポンプ6で汲み上げられ、混合器14で
表層水と混合され、温度が均一になった状態でコンテナ
ーに供給される。また、場合によっては低温の海水の一
部または全部は熱交換器で表層水を冷却した後、海中に
放流される。
赤道付近の海域を航行して、海中の低温の海水を採取す
る必要があるする場合には、常時バチサーモグラフ15
を流して海中の深度と水温が制御装置にインプットされ
ている。これらのデータに基づいて、自動的に海水の採
取時期、採取深度、採取量、表層水との混合比率、熱交
換器の使用の必要の有無、使用条件が決定される。これ
に従って、設定された深度まで吸水ホースが投入され、
その先端に設置されている水温検出装置による水温のチ
エツク、要すれば深度の再設定がされ、同時に活魚槽の
溶存酸素濃度も計算もされて、活魚槽の環境が好ましい
状態に保持されるように、すべて自動的に操作されるシ
ステムとなっている。
また、活魚槽に給水する場合、槽内の流速は魚の種類、
大きさ、成育状態を考慮して慎重に決定する必要がある
。一般に大きい魚程速い水流に耐えられるが、もし、槽
内の一部にでも乱流状態が発生すれば、魚と魚の接触に
よるスリ傷、水槽の壁への衝突によるへい死事故を起こ
すことがある。
従って、許容できる流速もあらかじめ制御装置にインプ
ットしておき、このようなトラブルの発生を予防する必
要がある。
これらの操作はすべて自動的に行われるが、海面付近の
海水の温度が輸送する魚のほぼ適温となっているような
海域を航行するときは、活魚槽内の溶存酸素濃度及び魚
の排泄物等によって汚染された海水の置換による浄化の
ため、適当量の表層水のみが自動的に給水されるように
なっている。
活魚運搬船が目的地に到着したときは、活魚を生簀から
専用コンテナーに積み込んだときと、逆の操作で魚を刺
激しないように生簀に移される。
〔効果〕
本発明の方法は、活魚を赤道を越えて大量輸送する場合
に特に有効な方法で、海中の低温の海水を利用すること
によって、従来活魚運搬船に設置する必要があった、冷
却装置、溶存酸素濃度維持装置及び水の浄化装置を省略
することを可能にするものである。従って、輸送コスト
を大幅に低減することが出来る。
また、大量の海水を使用することにより、活魚槽内の環
境を常に良好に保持出来るのて、魚のへい死事故は殆ど
発生せず、その他輸送中の通常の死亡率も低下し、また
、魚介類の目切れ(減量)も防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は活魚運搬船の見取図を示したものである。 1・−・活魚運搬船本体 2−活魚輸送用専用コンテナー 3・−表層水採取ボンブ 4−・表層水採取口 5−水温検出装置、溶存酸素濃度検出装置6・・・−海
中の水採取用ポンプ 7−・−海中の水採取用ホース 8・・−海中の水様取口 9−・・海中の水採取用ホースのサポートパイプ10−
・・水深調整板 11− 海中の水採取用ホース巻取りドラム12−水深
調整用ケーブル I3−熱交換器 14・−・表層水と海中の低温の水の混合器15−バチ
サーモグラフ 16−活魚輸送用専用コンテナーの水温検出装置、溶存
酸素濃度維持装置、水質測定装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)航海中、活魚槽に、海面付近の表層水及び海中の
    低温の海水を、併せて供給することを特徴とする活魚運
    搬船の活魚槽の環境保持方法。
  2. (2)航海中、先端に水温検知装置及び溶存酸素濃度検
    出装置を備えた吸水管、を海中に沈めて、海中の低温の
    海水を汲み上げ、海面付近の表層水と併せて活魚槽に供
    給し、或いは、活魚槽に供給するために採取した海面付
    近の表層水の冷却用に使用することを特徴とする活魚運
    搬船の活魚槽の環境保持方法。
JP20834790A 1990-08-06 1990-08-06 活魚槽の環境保持方法 Pending JPH0491730A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278909A (ja) * 2008-05-22 2009-12-03 Nippon Suisan Kaisha Ltd 魚の水揚げ方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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